JPH04113843A - 印刷適性及び耐引裂性に優れた塗工シート - Google Patents

印刷適性及び耐引裂性に優れた塗工シート

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JPH04113843A
JPH04113843A JP23527290A JP23527290A JPH04113843A JP H04113843 A JPH04113843 A JP H04113843A JP 23527290 A JP23527290 A JP 23527290A JP 23527290 A JP23527290 A JP 23527290A JP H04113843 A JPH04113843 A JP H04113843A
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sheet layer
melting point
sheet
continuous synthetic
polymer component
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Shiyunichi Yamada
山田 ▲しゅん▼一
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、印刷適性及び耐引裂性に優れた塗工シートに
関し、特に包装材1袋物、ポスター等の素材として使用
するのに通した塗工シートに関するものである。
【従来の技術】
近年、いわゆるスパンボンド不織布が包装材や袋物等の
素材として盛んに使用されている。この理由は、スパン
ボンド不織布が連続合成繊維をシート状に集積したもの
であるため、耐引裂性、第破裂性、耐水性及び引張強度
に優れているからである。 一般的に、包装材等の素材として使用されているスパン
ボンド不織布は、連続合成繊維をシート状に集積した後
、部分的な熱圧着によって、連続合成繊維相互間に自己
融着を生じさせた熱融着区域を持つものである。そして
、熱融着されておらず、連続合成繊維相互間が自己融着
されていないその他の区域を持つものである。この熱融
着区域によって連続合成繊維は固定され、且つその他の
区域において連続合成繊維の束が存在し、スパンボンド
不織布に高引張強度や耐引裂性等の良好な物性を与える
のである。 しかしながら、熱融着区域とその他の区域とでは厚みが
異なり、スパンボンド不織布表面に凹凸が存在する。即
ち、熱融着区域では連続合成繊維が熔融・軟化して相互
に固着しているため、厚みが薄く、その他の区域では連
続合成繊維が当初の形態で存在しているため、厚みが厚
いのである。 従って、このスパンボンド表面に印刷を施すと、凹部と
凸部で印刷インキの乗りが均一にならず、奇麗な印刷を
施すことが困難であった。特に、多色印刷を行う際には
、凹部と凸部の境目で色ずれが生じ、多色印刷適性も不
良であった。 このため、スパンボンド不織布表面に平滑加工を施し、
表面の凹凸を少なくすることが提案されている。この平
滑加工(カレンダー加工)は、船釣には平滑ロール(カ
レンダーロール)間に不織布を通すことによって行われ
る。しかし、スパンボンド不織布の凹部と凸部では、元
来連続合成繊維の形態が異なっているのであるから、平
滑加工をしても十分平滑にならないという憾みがあった
。従って、十分な印刷適性の向上は望めなかった。また
、平滑加工を行うと、スパンボンド不織布の凹部、即ち
連続合成繊維が溶融又は軟化して相互に固着した区域に
おいて、連続合成繊維間の固着が破壊されるということ
があった。即ち、この平滑加工がもみ加工の一種となっ
て、スパンボンド不織布の腰(剛直性)がなくなり、オ
フセット印刷機を用いて印刷する際に、通紙性が不良に
なるということがあった。 以上の欠点を回避するため、連続合成繊維をシート状に
集積した後、部分的な熱圧着を施さずに、全面的な熱圧
着を施すことが考えられる。このようにすれば、スパン
ボンド不織布表面が凹凸状態とならないため、良好な印
刷適性が得られると考えられるのである。しかし、全面
的に熱圧着を施すと、連続合成繊維の全てが溶融又は軟
化状態になって、得られたシートがフィルム様になると
いうことがなった。即ち、シート中に繊維形態を残した
連続合成繊維が殆ど存在しな(なるのである。 このような状態になると、このシートは非常に引き裂け
やすく、スパンボンド不織布の長所である耐引裂性を失
ってしまうのである。 以上の如き欠点とは別に、スパンボンド不織布には、以
下の如き欠点も存在する。即ち、スパンボンド不織布は
、その製造上の理由から、連続合成繊維の繊度を1デニ
ール未満にすることが困難である。従って、スパンボン
ド不織布の連続合成繊維間の間隙は比較的大きく、印刷
適性を向上させるために塗工液を塗布しても、不織布の
裏面に滲み出してしまい、不織布表面に均一に塗工液が
乗らないということがあった。また、印刷インキも不織
布裏面に滲み出してしまうということもあった。 即ち、以上のことから、スパンボンド不織布の印刷適性
を、一般の紙と同等程度に向上させると共に、スパンボ
ンド不織布の耐引裂性を維持することは困難だったので
ある。
【発明が解決しようとする課題] そこで、本発明は、スパンボンド不織布を構成する連続合成繊維として、ある特殊なものを用い、更にこのスパンボンド不織布と他の材料とを巧みに組み合わせることによって、印刷適性及び耐引裂性が良好で且つオフセット印刷時における通紙性も良好にしようというものである。 【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、スパンボンド法で形成された1〜4デ
ニールの連続合成繊維が集積されてなる目付10〜30
0g/m2の第一シート層と、メルトブロー法で形成さ
れた1デニール未満の極細合成繊維が集積されてなる目
付0.5〜20g/rrrの第二シート層とが積層され
てなる積層体の第二シート層上に顔料及びバインダーを
主体とする塗工液が塗布されてなる塗工シートであって
、該第一シート層を構成している該連続合成繊維は、低
融点重合体成分と高融点重合体成分とよりなる複合繊維
であり、且つ該低融点重合体成分は溶融又は軟化し、該
高融点重合体成分は繊維形態を維持したまま、該連続合
成繊維相互間が該第一シート層の全面に亙って実質的に
均一に自己融着されており、更に第一シート層と第二シ
ートとは合成樹脂層で貼合されていることを特徴とする
印刷適性及び耐引裂性に優れた塗工シートに関するもの
である。また、第一シート層を構成する連続合成繊維と
して、二種類のもの即ち低融点連続合成繊維と高融点連
続合成繊維とを混合して用い、該高融点連続合成繊維相
互間が、該低融点連続合成繊維の溶融又は軟化によって
、該第一シート層の全面に亙って実質的に均一に接着さ
れていることを特徴とする印刷適性及び耐引裂性に優れ
た塗工シートに関するものである。 本発明に係る塗工シートの原シートとしては、第一シー
ト層と第二シート層とが積層された積層体が用いられる
。そして、この第一シート層と第二シート層とは、合成
樹脂層で貼合されている。 第一シート層は、スパンボンド法で形成されたものであ
る。スパンボンド法とは、高分子原液を紡糸し更に延伸
した連続合成繊維を直接集積するという方法である。こ
の方法で得られたシート層を構成する連続合成繊維は延
伸されており、高分子鎖が配向して結晶化度が大きいの
で、シート層は優れた耐引裂性を示す。連続合成繊維と
しては、ポリエステル繊維、ポリオレフィン系繊維、ポ
リアミド系繊維等が用いられる。 連続合成繊維の繊維径は、1〜4デニールである。1デ
ニール未満の連続合成繊維は、スパンボンド法では製造
しにくく、実用的ではない。また、4デニールを超える
と、第一シート層の地合が悪化すると共に原シートの剛
性が大きくなり好ましくない、スパンボンド法で形成さ
れた第一シート層の目付は、10〜300g/rrrで
ある。目付がLog/イ未満であると、第一シート層ひ
いては原シートの腰がなくなり、印刷しにくくなったり
又は使用し難くなるので好ましくない。また、目付が3
00 g / rrfを超えると、原シートが剛直にな
るので好ましくない。 本発明においては、この連続合成繊維として、低融点重
合体成分と高融点重合体成分とよりなる複合繊維が用い
られる。複合繊維としては、断面が半月形の低融点重合
体成分と高融点重合体成分とが貼り合わされたサイドバ
イサイド型複合繊維、又は高融点重合体成分よりなる芯
とこの芯上を覆う低融点重合体成分よりなる鞘で形成さ
れた芯−鞘型複合繊維等が用いられる。具体的には、ポ
リエチレン(低融点重合体成分)−ポリプロピレン(高
融点重合体成分)サイドハイサイド型複合繊維、ポリエ
チレン又はポリプロピレン(低融点重合体成分)−ポリ
エステル(高融点重合体成分)サイドハイサイド型複合
繊維、ポリプロピレン(芯;高融点重合体成分)−ポリ
エチレン(ill;低融点重合体成分)芯鞘型複合繊維
、ナイロン66(芯;高融点重合体成分)−ナイロン6
(鞘;低融点重合体成分)芯鞘型複合繊維等が用いられ
る。 この複合繊維を用い、低融点重合体成分のみを溶融又は
軟化させ、高融点重合体成分は繊維形態をそのまま維持
させる。そして、低融点重合体成分によって、高融点重
合体成分よりなる繊維を接着させるのである。即ち、巨
視的に見れば、連続合成繊維相互間を自己融着させるの
である。この自己融着は、第一シート層の全面に亙って
実質的に均一に存在する。即ち、自己融着された融着区
域と自己融着の存在しないその他の区域に分割すること
ができない程度に、第一シート層の全面に亙って均一に
自己融着されているのである。 このような第一シート層は、前記した複合連続合成繊維
をシート状に集積した後、表面が平滑な一対の加熱ロー
ル間に通し、低融点重合体成分を熔融又は軟化せしめる
ことにより、製造することができる。一対の加熱ロール
の温度及び圧力は、低融点重合体成分が溶融又は軟化す
る温度及び圧力に設定されていればよい。 また、本発明においては、二種類の連続合成繊維を混合
して用いることもできる。即ち、低融点連続合成繊維と
高融点連続合成繊維とを混合して用いることができる。 この二種類の連続合成繊維を用い、低融点連続合成繊維
のみを溶融又は軟化させ、高融点連続合成繊維は繊維形
態をそのまま維持させる。そして、低融点連続合成繊維
によって、高融点連続合成繊維相互間を接着させるので
ある。この接着は、第一シート層の全面に亙って実質的
に均一に存在する。即ち、接着区域と接着区域の存在し
ないその他の区域に分割することができない程度に、第
一シート層の全面に亙って均一に接着されているのであ
る。低融点連続合成繊維及び高融点連続合成繊維として
は、融点差があるものであればどのようなものでも、任
意に組み合わせて使用することができる。従って、低融
点連続合成繊維としてポリエチレン連続繊維を用い、高
融点連続合成繊維としてポリプロピレン連続繊維を用い
る組み合わせ、低融点連続合成繊維としてポリエチレン
連続繊維又はポリプロピレン連続繊維を用い、高融点連
続合成繊維としてポリエステル連続繊維を用いる組み合
わせ、低融点連続合成繊維としてナイロン6連続繊維を
用い、高融点連続合成繊維としてナイロン66連続繊維
を用いる組み合わせ等が採用することができる。 このような第一シート層は、前記した二種類の連続合成
繊維を混合してシート状に集積した後、表面が平滑な一
対の加熱ロール間に通し、低融点連続合成繊維を溶融又
は軟化せしめることにより、製造することができる。一
対の加熱ロールの温度及び圧力は、低融点重合体成分が
溶融又は軟化する温度及び圧力に設定されていればよい
。 第二シート層は、メルトブロー法で形成されたものであ
る。メルトブロー法とは、高分子原液を細孔を通じて高
速ガス(例えば加熱空気)で吹き飛ばし、得られた極細
繊維を集積するという方法である。この方法で得られた
極細繊維は、その繊維径が非常に細く、−船釣に1デニ
ール未満である。従って、この極細繊維を集積して得ら
れる第二シート層の組織は緻密であり、塗工液を塗布し
ても、目止め効果があり裏面に滲み出すことが少ない。 また、このため塗工液が効率良く第二シート層上に塗布
され、塗布量を少なくすることができる。極細繊維とし
ては、ポリエステル繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリ
アミド系繊維等を用いることができる。また、第二シー
ト層の目付は、0.5〜20g/m2テある。目付が0
.5 g /背未満になると、極細繊維量が少なくなっ
て、シート層の組織が粗くなり、塗工液が内部に侵入し
ゃすくなるので好ましくない。また、目付が20g/r
dを超えても、第二シート層の厚みが厚くなるだけで、
塗工シートの原シートとしての性能は、もはや向上しな
くなる。 前述した第一シート層と第二シート層とは、合成樹脂層
で貼合されて、積層体即ち原シートを構成している。合
成樹脂層は、合成樹脂エマルジqンや合成樹脂溶液等が
塗布された塗布層、又は合成樹脂製フィルム等により構
成されている。塗布層としては、原シートに顔料等を含
有する塗工液を塗工する際に目止め作用を有し、また原
シートに腰を付与しうるものであれば、どのようなもの
であってもよい。また、合成樹脂製フィルムとしては、
主としてポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフ
ィン製フィルムが使用され、稀にはポリエステル製フィ
ルムやポリアミド製フィルムも使用される。この合成樹
脂層の使用により、原シートに更に腰が付与され、得ら
れる塗工シートのオフセット印刷時における通紙性が向
上するのである。第一シート層と第二シート層とを貼合
する方法としては、予め準備された第一シ−ト層上に合
成樹脂溶液等を塗布し、その後その上に第二シートを積
層し、一対の加圧ロール間に通す方法、又は予め準備さ
れた第一シート層と第二シート層との間に、ダイスより
押し出された未だ溶融状態の合成樹脂製フィルムを挟み
込み、この状態で一対の加圧ロール間に通す方法が一般
的に用いられる。なお、合成樹脂溶液等の塗布量は、固
形分で10〜50g/rr?程度が好ましく、また合成
樹脂製フィルムの目付は、10〜50g/rd程度が好
ましい。 この積層体の第二シート層上には塗工液が塗布されてい
る。塗工液は、−船釣にクレー、炭酸カルシウム、チタ
ン白等の白色顔料と、カゼイン。 デンプン又はその誘導体、スチレン−ブタジェンゴムラ
テックス、アクリル樹脂系エマルジジン等のバインダー
とが混合されてなるものである。この塗工液を塗布する
ことにより、印刷適性が良好となるのである。なお、第
二シート層上に塗工液を塗布する前に、第二シート層の
表面状態を改善するために、コロナ放電による処理を行
って、第二シートの表面を活性化させてもよく、またア
ンカーコート剤を第二シート層上に付与してもよいこと
は勿論である。
【実施例】
実施例1 融点255°Cのポリエステル樹脂と、融点120°C
のポリエチレン樹脂とを、複合紡糸孔より紡出して、サ
イドバイサイド型の複合連続合成繊維(繊度2.5デニ
ール)を得た。なお、複合連続合成繊維中において、高
融点重合体成分であるポリエステル成分は75重量%で
あり、低融点重合体成分であるポリエチレン成分は25
重量%であった。この複合連続合成繊維をシート状に集
積して、目付45g/m2の不織ウェブを得た。この不
織ウェブを、温度150″C1線圧120kg/cmの
一対の平滑ロール間に導入した。この結果、ポリエチレ
ン成分が溶融して、複合連続合成繊維相互間がその全面
に亙って実質的に均一に自己融着された、第一シート層
が得られた。 一方、溶融させたポリプロピレン樹脂を、紡糸口を通し
て高温の高速熱風で吹き飛ばし、捕集コンベア上に集積
して、メルトブロー不織布を得た。 このメルトブロー不織布は、そのまま第二シート層とな
るものである。なお、このメルトブロー不織布は、繊度
0.1デニールのポリプロピレン極細繊維が集積されて
なる、目付5g/n(のものであった。 以上の第一シート層と第二シート層との間に、溶融させ
たポリプロピレン樹脂をダイスより押し出して得られた
、未だ溶融状態のポリプロピレンフィルムを挟み込んだ
。ここで使用したポリプロピレン樹脂のメルトフローレ
ートは3であり、また得られたポリプロピレンフィルム
の目付は30g/ボであった。第一シート層と第二シー
ト層間にポリプロピレンフィルムを挟み込んだ後、常温
で圧力80kg/c−jの一対の加圧ロール間を通して
、積層体を得た。 この積層体の第二シート層に、コロナ放電(条件i 5
0KWH/m2・−in )を施した後、更にアンカー
コート剤(カチオン系メタクリレート樹脂)をIg/r
yf塗布した。その後、下記の配合よりなる塗工液を#
5のロッドコーターで塗布し、乾燥して塗工シートを得
た。なお、塗工量は5g/ボとした。 チタン白            100重量部デンプ
ン            3重量部スチレン−ブタジ
ェンゴムラテックス(濃度50%)17重量部 その後、この塗工シートに、市販のオフセントインキ(
タック値7、インキ供給量0.4m1)を用いて、ハイ
デル型2色印刷機により印刷し、印刷適性を評価した。 また、塗工シートの耐引裂性も評価した。この結果を第
1表に示した。 実施例2 [j 2.5デニールのポリプロピレン連続繊維80重
量%と、繊度2,5デニールのの線状低密度ポリエチレ
ン連続繊維20重量%とを均一に混合して、その後シー
ト状に集積して、目付45g/m2の不織ウェブを得た
。なお、高融点連続合成繊維として用いたポリプロピレ
ン連続繊維の融点は160°Cであり、低融点連続合成
繊維として用いた線状低密度ポリエチレン連続繊維の融
点は120℃であった。 この不織ウェブを、温度135°C1線圧130kg/
cmの一対の平滑ロール間に導入した。この結果、線状
低密度ポリエチレン連続繊維が溶融して、ポリプロピレ
ン連続繊維相互間がその全面に亙って実質的に均一に自
己融着された、第一シート層が得られた。 この第一シート層を用い、その後は実施例1と同様にし
て塗工シートを得、また実施例1と同様にして印刷を行
い印刷適性等を評価した。この結果を第1表に示した。 比較例 繊度2.5デニールのポリエステル系連続繊維をシート
状に集積してなる、目付45g/rrrの不織ウェブを
得た。この不織ウヱブを、温度240℃に加熱すれた一
対のエンボスロール間に導入して、部分的な熱圧着を施
した。この部分的な熱圧着によって得られたシートは、
エンボスロールの凸部に対応する区域で形成されたポリ
エステル系連続繊維相互間の自己融着による熱融着区域
と、エンボスロールの凹部に対応する区域で形成された
自己融着されていないその他の区域とを持つものであっ
た。そして、熱融着区域の厚みは薄く、その他の区域の
厚みは厚いため、表面が凹凸状態のものであった。この
表面が凹凸状態を呈するシートを、温度100°C9圧
力220)cg/cdに設定された一対の平滑ロール間
に10回通して、表面の凹凸状態を平坦化した。以上の
ようにして、シート層を準備した。 このシート層に、25g/背の割合でポリビニルアルコ
ールを含浸して含浸シートを得た。このポリビニルアル
コールによる含浸は、シート層の目止め及び印刷適性の
向上のために、なされるものである。なお、以上の如き
含浸シートは、ユニチカ■製マリックス20451FL
Vと類似するものである。 この含浸シートに、実施例1と同様の印刷を施して、印
刷適性等を評価した。この結果を第1表に示した。 (以下余白) 第1表 (注N)耐引裂性は、JIS L−1095A−1(シ
ングルタング法)によって測定し、次の基準で判定した
。◎−優、o−良、Δ−・可、×−不良 2)表面平滑性は、印刷面の凹凸状態を手触り及び目視
により、次の基準で判定した。 0−一一殆ど凹凸なし、0−少し凹凸あり、Δ・・−凹
凸が十分確認できる、×・・・凹凸状態が激しい 3)インキ接着性は、印刷面のピッキング発生状態から
ドライピッキング抵抗を、次の基準で判定した。◎−優
、○・−良、八−可、×−不良 4)不透明性は、ハンター比色光度計で測定し、次の基
準で判定した。◎−印刷用紙として十分な不透明性を持
つ、〇−若干透明性はあるが、印刷用紙として適正であ
る、八−透明性があり、印刷用曝としては若干不適当、
×・−・透明性が大きく、印刷用紙としては不適正 5)通紙性は、印刷機への給紙及び印刷機からの排紙が
スムースに行われるか否かを観察し、次の基準で判定し
た。◎−給紙・排紙共に全くトラブルなし、○−・・給
紙・排紙共に殆どトラブルなし、△−・−給紙・排紙共
にトラブルがあり、印刷機を低速運転するとトラブルが
ない、×・・−給紙・排紙共に不能 5)多色刷性は、−色目と二色口の見当を観察し、次の
基準で判定した。◎−全く問題なし、o−殆ど問題なし
、△・・−問題あり、×−見当不良 以上のとおり、実施例に係る塗工シートは印刷適性も耐
引裂性も良好であるが、比較例に係る含浸シートは印刷
適性に劣っている。この理由は、比較例に係る含浸シー
トがメルトブロー法により得られた第二シート層を持っ
ておらず、また含浸シートの表面状態が若干の凹凸状態
を呈しているためである。更に、比較例に係る含浸シー
トは腰を付与する合成樹脂層を持っていないためである
【作用及び発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る塗工シートは、スパ
ンボンド法で形成された連続合成繊維よりなる第一シー
ト層を具えている。この第一シート層は、連続合成繊維
として、低融点重合体成分と高融点重合体成分とよりな
る複合繊維を採用した場合、高融点重合体成分は繊維形
態を維持したまま、低融点重合体成分の溶融又は軟化に
よって接着されている。また、この第一シート層として
、低融点連続合成繊維と高融点連続合成繊維とよりなる
二種類の連続合成繊維を混合して採用した場合、高融点
連続合成繊維は繊維形態を維持したまま、低融点連続合
成繊維の溶融又は軟化によって接着されている。即ち、
いずれの場合も第一シート層中には、繊維形態を維持し
た連続合成繊維が存在している。従って、第一シート層
は、引張強度が高く且つ耐引裂性にも優れている。そし
て、メルトブロー法で形成された極細合成繊維よりなる
第二シート層を具えており、この第二シート層は極細の
繊維で構成されているため、シート層の組織が緻密であ
る。従って、第二シート層面に塗工液を塗布しても、塗
工液は第二シート層の繊維間隙に保持され、塗工液を均
一に塗布しうると共に塗工液が内部に侵入することを防
止しうる。更に、第二シート層の組織が緻密であるため
、塗工シート全体に印刷用紙として適正な不透明性を与
えることができる。 また、第一シート層中の連続合成繊維相互間又は高融点
連続合成繊維相互間は、第一シート層の全面に亙って実
質的に均一に自己融着又は接着されているので、第一シ
ート層の表面状態は平滑である。従って、第二シート層
上にも、第一シート層の平滑性が現れ、依って第二シー
ト層上への多色印刷が良好に行われる。更に、第一シー
ト層と第二シート層との間には合成樹脂層が存在してい
るので、塗工シートに腰を与えることができ、通紙性が
良好になるという効果も奏する。 従って、本発明に係る塗工シートは、印刷通性及び耐引
裂性に優れ、包装材2袋物、ポスター等の素材として好
適に使用しうるものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)スパンボンド法で形成された1〜4デニールの連
    続合成繊維が集積されてなる目付10〜300g/m^
    2の第一シート層と、メルトブロー法で形成された1デ
    ニール未満の極細合成繊維が集積されてなる目付0.5
    〜20g/m^2の第二シート層とが積層されてなる積
    層体の第二シート層上に顔料及びバインダーを主体とす
    る塗工液が塗布されてなる塗工シートであって、該第一
    シート層を構成している該連続合成繊維は、低融点重合
    体成分と高融点重合体成分とよりなる複合繊維であり、
    且つ該低融点重合体成分は溶融又は軟化し、該高融点重
    合体成分は繊維形態を維持したまま、該連続合成繊維相
    互間が該第一シート層の全面に亙って実質的に均一に自
    己融着されており、更に第一シート層と第二シートとは
    合成樹脂層で貼合されていることを特徴とする印刷適性
    及び耐引裂性に優れた塗工シート。
  2. (2)スパンボンド法で形成された1〜4デニールの二
    種類の連続合成繊維が混合及び集積されてなる目付10
    〜300g/m^2第一シート層と、メルトブロー法で
    形成された1デニール未満の極細合成繊維が集積されて
    なる目付0.5〜20g/m^2の第二シート層とが積
    層されてなる積層体の第二シート層上に顔料及びバイン
    ダーを主体とする塗工液が塗布されてなる塗工シートで
    あって、該第一シート層を構成している該二種類の連続
    合成繊維は、低融点連続合成繊維と高融点連続合成繊維
    であり、該高融点連続合成繊維相互間が、該低融点連続
    合成繊維の溶融又は軟化によって、該第一シート層の全
    面に亙って実質的に均一に接着されており、且つ第一シ
    ート層と第二シート層とは合成樹脂層で貼合されている
    ことを特徴とする印刷適性及び耐引裂性に優れた塗工シ
    ート。
JP23527290A 1990-09-04 1990-09-04 印刷適性及び耐引裂性に優れた塗工シート Pending JPH04113843A (ja)

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