JPH04343693A - 吸着ノズル - Google Patents

吸着ノズル

Info

Publication number
JPH04343693A
JPH04343693A JP11343791A JP11343791A JPH04343693A JP H04343693 A JPH04343693 A JP H04343693A JP 11343791 A JP11343791 A JP 11343791A JP 11343791 A JP11343791 A JP 11343791A JP H04343693 A JPH04343693 A JP H04343693A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diameter nozzle
nozzle
small
suction
diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11343791A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Onda
恩田 正人
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP11343791A priority Critical patent/JPH04343693A/ja
Publication of JPH04343693A publication Critical patent/JPH04343693A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばIC等のチッ
プ部品を吸着保持しながら搬送するのに使用される吸着
ノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、IC等のチップ部品を1個ず
つ選択的に搬送するために、吸着ノズルの先端にチップ
部品を吸着保持する技術が種々提案されている。又、チ
ップ部品には大小の規格が幾つかあることから、チップ
部品の大小に応じて使い分けるために大小異なるノズル
を備えた技術が、実開昭56−7686号公報、特開昭
62−15891号公報及び実開昭63−70894号
公報等において幾つか提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記各従来
公報の技術では、大小異なるノズルを使い分けるために
特別な切替手段を設けていたため、その分だけ構造が複
雑になるばかりでなく、大小異なるノズルを切替える際
には、切替手段を別途に操作、或いは制御しなければな
らなかった。
【0004】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、大小異なるノズルを使い分
けるために、特別な切替手段とその操作を省略して行う
ことが可能な吸着ノズルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明においては、チップ部品を先端の吸着口
にて負圧吸着する吸着ノズルにおいて、大径ノズル内に
て軸方向へ摺動自在に設けられると共に、先端側が常に
大径ノズル開口端よりも突出可能に設けられた小径ノズ
ルと、大径ノズルと小径ノズルとの間に設けられた空気
圧室と、その空気圧室へ通じる空気圧経路と、小径ノズ
ルが大径ノズル内へ所定量だけ押し込まれるのに伴い、
空気圧経路が開かれて空気圧室に導入される空気圧によ
り、小径ノズル全体を大径ノズル内へ収容保持可能に切
替える空気圧経路切替機構とを備えている。
【0006】
【作用】上記の構成によれば、小径ノズルの先端側が常
に大径ノズル開口端よりも突出可能に設けられているの
で、小型のチップ部品を吸着する際には、小径ノズルの
先端側、即ち開口端をそのチップ部品に密着させて負圧
を作用させることにより吸着することができる。
【0007】一方、大型のチップ部品を吸着する際には
、先ず小径ノズルの先端側をそのチップ部品に押し付け
て大径ノズル内へ所定量だけ押し込むことにより、小径
ノズルの開口端と大径ノズル開口端とを共にチップ部品
に密着させる。この押圧状態では、小径ノズルが大径ノ
ズル内へ所定量だけ押し込まれるのに伴い、空気圧経路
が開かれる。そして、その状態において負圧を作用させ
ることにより、大径ノズルの開口端にて大型のチップ部
品が吸着されると共に、大径ノズルと小径ノズルとの間
の空気圧室に空気圧が導入されて、小径ノズル全体が大
径ノズル内へ引かれて収容保持される。
【0008】
【実施例】
(第1実施例)以下、この発明の吸着ノズルを具体化し
た第1実施例を図1〜図6に基づいて詳細に説明する。 図2はこの実施例における吸着ノズル1を装備したオー
トハンドラ2を示す斜視図である。オートハンドラ2は
その吸着ノズル1にてIC等のチップ部品3を負圧吸着
して保持しながら搬送(ハンドリング)するものである
【0009】即ち、オートハンドラ2は、テーブル4上
に設けられてモータ及びアクチュエータ等によって上下
左右自在に動く自在アーム5を備えている。又、テーブ
ル4上の搬入位置6には、オートローダ7を通じてチッ
プ部品3が1個ずつ供給されるようになっている。更に
、吸着ノズル1は自在アーム5の先端側ケーシング8に
おいて下方へ突出して設けられている。
【0010】そして、オートローダ7から搬入位置6へ
供給されたチップ部品3は、先ず吸着ノズル1の先端に
て1個ずつ吸着される。次に、自在アーム5が上下方向
の動きを伴いながら横方向へ振り回されるように遠心運
動することにより、チップ部品3が別の位置のテストヘ
ッド9までハンドリングされる。続いて、チップ部品3
はテストヘッド9にて正確に位置決めされて吸着ノズル
1から放された後に、良品・不良品のテストに供される
【0011】尚、自在アーム5の動きは、予め行われる
ティーチングにより設定されるようになっている。次に
、この実施例の吸着ノズル1の構成について説明する。 図1は吸着ノズル1の断面図を示している。吸着ノズル
1は大径ノズル11と小径ノズル12を備えている。即
ち、自在アーム5の先端側ケーシング8にて下方へ開口
するボス8aには、ノズルガイド13が軸方向へ、即ち
上下方向へ摺動自在に組付けらている。ボス8aとノズ
ルガイド13との間には、ノズルガイド13を下方へ付
勢する第1のスプリング14が介在されている。そして
、ノズルガイド13の先端側には、大径ノズル11の基
端側が螺着されている。
【0012】大径ノズル11の開口端は、図4,5に示
すように大型チップ部品3Bを吸着する吸着口11aと
なっている。又、吸着口11aよりもやや内側位置には
隔壁11bが形成され、その隔壁11bの中央には連通
穴11cが形成されている。更に、大径ノズル11には
、隔壁11bよりもやや上側位置において、外部から大
径ノズル11内へ通じる空気圧経路を構成する複数の空
気穴11dが形成されている。
【0013】一方、小径ノズル12は大径ノズル11内
にて軸方向、即ち上下方向へ摺動自在に設けられている
。小径ノズル12は大径ノズル11の内壁に沿って摺動
する大筒部12aと、その大筒部12aの中央に位置し
て前記隔壁11bの連通穴11cに沿って摺動可能な小
筒部12bとからなっている。小筒部12bの下側開口
端は、図3に示すように小型チップ部品3Aを吸着する
ための吸着口12cとなっている。小筒部12bの長さ
は大筒部12aのそれよりも大きく設定されている。 そして、小径ノズル12と、大径ノズル11及びその隔
壁11bとにより第1の空気圧室15が形成され、大径
ノズル11内にて小径ノズル12の上側が第2の空気圧
室16になっている。この第2の空気圧室16と外部と
は、小筒部12bによって連通している。
【0014】又、大径ノズル11内にて小径ノズル12
とノズルガイド13との間には、小径ノズル12を下方
へ付勢する第2のスプリング17が介在されている。こ
の第2のスプリング17により、小径ノズル12はその
大筒部12aが大径ノズル11の隔壁11bに当接する
位置まで付勢されている。そして、その付勢状態におい
て、隔壁11bを貫通する小筒部12bの吸着口12c
が、常に大径ノズル11の吸着口11aよりも下方へ突
出可能に設けられている。又、その付勢状態において、
大径ノズル11の空気穴11dは小径ノズル12の大筒
部12aにより閉鎖されるようになっている。
【0015】そして、上記のように小径ノズル12と、
第2のスプリング17及び空気穴11dにより空気圧経
路切替機構が構成されており、小径ノズル12が第2の
スプリング17の付勢力に抗して大径ノズル11内へ、
即ち上方へ所定量だけ押し込まれるのに伴い、空気穴1
1dが開かれて第1の空気圧室15に大気圧が導入され
るようになっている。又、第1の空気圧室15に導入さ
れた大気圧と第2の空気圧室16に導入される負圧との
作用により、小径ノズル12の全体が大径ノズル11内
へ収容保持可能に切替えらるようになっている。
【0016】尚、大径ノズル11及び小径ノズル12の
各吸着口11a,12cにはそれぞれ導電性ゴムよりな
るゴムリング18,19が取付けられており、各チップ
部品3A,3Bを吸着する際の緩衝と負圧洩れ防止が図
られている。ここで、吸着ノズル1を作動させるための
空気圧回路について図6に従って説明する。
【0017】吸着ノズル1には、二つの管路21、22
が合流して接続されており、その一方の管路21には負
圧ポンプ23が、他方には正圧ポンプ24がそれぞれ接
続されている。又、各管路21,22の途中には開閉制
御用の電磁バルブ25,26がそれぞれ設けられている
。各電磁バルブ25,26はバルブコントローラ27か
らの制御信号に基づいて開閉制御されるようになってい
る。又、バルブコントローラ27はオートハンドラ2を
制御するためのハンドラコントローラ28からの制御信
号に同期して、各電磁バルブ25,26へ制御信号を出
力するようになっている。
【0018】従って、オートハンドラ2の自在アーム5
が搬入位置6へ移動されることにより、それに同期して
バルブコントローラ27が負圧ポンプ23側の電磁バル
ブ25のみを開かせ、吸着ノズル1に負圧を供給してチ
ップ部品3を吸着させる。又、ハンドリングによって自
在アーム5がテストヘッド9に移動されることにより、
それに同期してバルブコントローラ27が正圧ポンプ2
4側の電磁バルブ26のみを開かせ、吸着ノズル1に正
圧を供給してチップ部品3を吸着ノズル1から放させる
【0019】次に、上記のように構成した吸着ノズル1
の作用について説明する。図3は搬入位置6の凹所6a
に位置決めされた小型チップ部品3Aを吸着する状態を
示している。このように小型チップ部品3Aを吸着する
には、小径ノズル12の吸着口12cを小型チップ部品
3Aの上面へわずかに押し付けて密着させる。又、小径
ノズル12の押圧力は、その大筒部12aが第2のスプ
リング17の付勢力に抗して押し上げられても、大径ノ
ズル11の空気穴11dが閉鎖され続ける程度である。 その押圧力、即ち吸着ノズル1の下動位置は、オートハ
ンドラ2のティーチングにより予め設定されている。 又、この押圧時の衝撃は、ゴムリング19及び第2のス
プリング17によって緩和される。
【0020】そして、その押圧状態で前記負圧ポンプ2
3により第2の空気圧室16に負圧を作用させると、小
型チップ部品3Aが小径ノズル12の吸着口12cに吸
着される。このとき自在アーム5を駆動させると、小型
チップ部品3Aが吸着された状態でハンドリングされる
。一方、図4,5は搬入位置6の凹所6bに位置決めさ
れた大型チップ部品3Bを吸着する状態を示している。 このように大型チップ部品3Bを吸着するには、先ず図
4において、大径ノズル11及び小径ノズル12の両吸
着口11a、12cを大型チップ部品3Bの上面へ押圧
して密着させる。又、このときの押圧力は、小径ノズル
12の大筒部12aが第2のスプリング17の付勢力に
抗して押し上げられ、大径ノズル11の空気穴11dが
適度に開かれる程度である。その押圧力、即ち吸着ノズ
ル1の下動位置は、オートハンドラ2のティーチングに
より予め設定されている。又、この押圧時の衝撃は、ゴ
ムリング18,19、第1及び第2のスプリング14,
17によって緩和される。
【0021】そして、その押圧状態で前記負圧ポンプ2
3により第2の空気圧室16に負圧を作用させると、大
型チップ部品3Bが大径ノズル11の吸着口11aに吸
着される。これと同時に、第1の空気圧室15内は空気
穴11dを通じて大気圧となっていることから、両空気
圧室15,16の間に差圧が生じる。従って、その差圧
により、図5に示すように小径ノズル12の全体が第2
のスプリング17の付勢力に抗して上方へ引かれ、完全
に大径ノズル11の内部へ収容され、その状態が保持さ
れる。このとき自在アーム5を駆動させると、大型チッ
プ部品3Bが吸着された状態でハンドリングされる。
【0022】上記のように、この実施例の吸着ノズル1
では、小型チップ部品3Aを吸着する場合には、それに
見合った大きさの小径ノズル12の吸着口12cを使用
して、確実に小型チップ部品3Aを吸着保持することが
できる。又、大型チップ部品3Bを吸着する場合には、
それに見合った大きさの大径ノズル11の吸着口11a
を使用して、確実に大型チップ部品3Bを吸着保持する
ことができる。しかも、大小異なる大径ノズル11及び
小径ノズル12を使い分けるために、従来から使用され
ている各ノズル11,12及び第2のスプリング17の
他は、空気穴11dを設けて吸着ノズル1の下動位置を
変えているだけで、何ら特別な切替手段を設ける必要が
ない。つまり、オートハンドラ2により吸着ノズル1を
上下にずらすだけで、各ノズル11,12の切替えを自
動的に行うことができる。
【0023】従って、切替手段を省略することができ、
吸着ノズル1の構造を簡略化することができる。又、大
小異なる各ノズル11,12を切替える際に、特別な切
替手段の別途な操作、或いは制御を省略して行うことが
できる。又、この実施例では、小型チップ部品3Aはも
とより大型チップ部品3Bをも確実に吸着保持しながら
ハンドリングできるので、ハンドリングの際の遠心力に
よる各チップ部品3A,3Bの位置ずれを防止すること
ができる。よって、スピードを落とすことなくハンドリ
ングを行うことができ、各チップ部品3A,3Bのテス
ト時間を短縮させることができ、テスト効率を向上させ
ることができる。しかも、テストヘッド9に対する各チ
ップ部品3A,3Bの位置決めを、高精度に行うことが
できる。
【0024】更に、この実施例の吸着ノズル1では、大
径ノズル11と小径ノズル12とが互いに所定量だけ相
対移動可能であることから、吸着ノズル1自体を緩衝性
をもって各チップ部品3A,3Bに接触させることがで
きる。従って、吸着ノズル1の上下方向の動きをティー
チングする際に、そのティーチング位置の設定自由度を
大きくとることができ、ティーチング時間を短縮させる
ことができる。このティーチング位置の設定自由度は、
大径ノズル11と小径ノズル12との相対移動量を大き
くするほど大きくとることができる。
【0025】(第2実施例)次に、この発明の吸着ノズ
ルを具体化した第2実施例を図面に従って説明する。図
7はこの実施例における吸着ノズル31の断面図を示し
ており、大径ノズル32と小径ノズル33を備えている
。この吸着ノズル31は前記第1実施例と同様に、オー
トハンドラの自在アーム先端側に設けられている。
【0026】大径ノズル32は基端側の大筒部32aと
先端側の小筒部32bとからなり、小筒部32bの開口
端が大型チップ部品を吸着するための吸着口32cとな
っている。大筒部32aと小筒部32bとの間の境界壁
32dの一部には、連通穴32eが形成されている。 又、境界壁32dよりもやや上側位置の大筒部32aに
は、その大筒部32a内を上下に二分する隔壁片34が
固定されている。この隔壁片34の中央には、大筒部3
2aの軸方向へ貫通する貫通穴34aが形成されている
。又、その貫通穴34aの途中には、隔壁片34の下側
面へ延びて開口する空気圧経路を構成する分岐穴34b
が形成されている。
【0027】一方、小径ノズル33は大径ノズル32内
にて軸方向、即ち上下方向へ摺動自在に設けられている
。小径ノズル33は大径ノズル32の小筒部32b沿っ
て摺動可能な大径部33aと、その大径部33aから上
方へ延びて隔壁片34の貫通穴34aに沿って摺動可能
な小径部33bと、大径部33aと小径部33bの間で
大径ノズル32の大筒部32aに沿って摺動可能なフラ
ンジ部33cとを備えている。そして、大径ノズル32
の大筒部32a、隔壁片34及びフランジ部33cによ
り第1の空気圧室35が形成され、隔壁片34を境に第
1の空気圧室35の反対側が第2の空気圧室36となっ
ている。又、小径部33bの途中には空気圧経路を構成
する連通穴33dが形成され、その連通穴33dが小径
部33bの上下動に伴って分岐穴34bに整合して連通
可能になっている。更に、大径部33aの下端側は小径
に形成され、その開口端が小型チップ部品を吸着するた
めの吸着口33eとなっている。
【0028】大径ノズル32内にて小径ノズル33のフ
ランジ部33cと隔壁片34との間には、小径ノズル3
3を下方へ付勢するスプリング37が介在されている。 このスプリング37により、小径ノズル33はそのフラ
ンジ部33cが大径ノズル32の境界壁32dに当接す
る位置まで付勢されている。そして、その付勢状態にお
いて、小径ノズル33の吸着口33eが常に大径ノズル
32の吸着口32cよりも下方へ突出可能に設けられて
いる。又、その付勢状態において、隔壁片34の分岐穴
34bは小径ノズル33の小径部33bにより閉鎖され
るようになっている。
【0029】そして、上記のように小径ノズル33、そ
の連通穴33d、スプリング37、隔壁片34及びその
分岐穴34bにより空気圧経路切替機構が構成されてお
り、小径ノズル33がスプリング37の付勢力に抗して
大径ノズル32内へ、即ち上方へ所定量だけ押し込まれ
るのに伴い、連通穴33dと分岐穴34bとが整合して
連通するようになっている。又、第1の空気圧室35に
負圧が導入されることにより、フランジ部33cが上方
へ引かれて小径ノズル33の全体が大径ノズル32内へ
収容保持可能に切替えらるようになっている。
【0030】尚、大径ノズル32及び小径ノズル33の
各吸着口32c,33eにはそれぞれ導電性ゴムよりな
るゴムリング38,39が取付けられており、チップ部
品を吸着する際の緩衝と空気圧洩れ防止が図られている
。次に、上記のように構成した吸着ノズル31の作用に
ついて説明する。この吸着ノズル31で小型チップ部品
を吸着するには、小径ノズル33の吸着口33eを小型
チップ部品の上面へわずかに押し付けて密着させる。 又、小径ノズル33の押圧力、即ち吸着ノズル31の下
動位置は、その小径部33bがスプリング37の付勢力
に抗して押し上げられても、隔壁片34の分岐穴34b
が閉鎖され続ける程度である。
【0031】そして、その押圧状態で負圧ポンプにより
第2の空気圧室36に負圧を作用させると、小型チップ
部品が小径ノズル33の吸着口33eに吸着される。こ
のとき自在アームを駆動させると、小型チップ部品が吸
着された状態でハンドリングされる。一方、この吸着ノ
ズル31により大型チップ部品を吸着するには、先ず大
径ノズル32及び小径ノズル33の両吸着口32c、3
3eを大型チップ部品の上面へ押し付けて密着させる。 このときの押圧力は、小径ノズル33のフランジ部33
cがスプリング37の付勢力に抗して押し上げられて、
連通穴33dが隔壁片34の分岐穴34bに適度に連通
する程度である。その押圧力、即ち吸着ノズル31の下
動位置は、オートハンドラのティーチングにより予め設
定されている。又、この押圧時の衝撃は、ゴムリング3
8,39及びスプリング37によって緩和される。
【0032】そして、その押圧状態で負圧ポンプにより
第2の空気圧室36に負圧を作用させると、大型チップ
部品が大径ノズル32の吸着口32cに吸着される。こ
れと同時に、第1の空気圧室35内が分岐穴34b及び
連通穴33dを通じて負圧となることから、境界壁32
dの連通穴32eを通じて第1の空気圧室35と外部と
の間に差圧が生じる。従って、その差圧により、フラン
ジ部33cがスプリング37の付勢力に抗して上方へ引
かれ、その結果として小径ノズル33の全体が上方へ引
かれ、完全に大径ノズル32の内部へ収容され、その状
態が保持される。このとき自在アームを駆動させると、
大型チップ部品が吸着された状態でハンドリングされる
【0033】上記のように、この実施例の吸着ノズル3
1では、小型チップ部品を吸着する場合には、それに見
合った大きさの小径ノズル33の吸着口33eを使用し
て、確実に小型チップ部品を吸着保持することができる
。又、大型チップ部品を吸着する場合には、それに見合
った大きさの大径ノズル32の吸着口32cを使用して
、確実に大型チップ部品を吸着保持することができる。 しかも、大小異なる大径ノズル32及び小径ノズル33
を使い分けるために、従来から使用されている各ノズル
32,33の他は、隔壁片34とその分岐穴34b等を
設けて吸着ノズル31の下動位置を変えているだけで、
何ら特別な切替手段を設ける必要がない。つまり、オー
トハンドラにより吸着ノズル31を上下にずらすだけで
、各ノズル32,33の切替えを行うことができる。
【0034】従って、切替手段を省略することができて
吸着ノズル31の構造を簡略化することができる。又、
大小異なる各ノズル32,33を切替える際に、特別な
切替手段の別途な操作、或いは制御を省略して行うこと
ができる。尚、この発明は前記各実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することもできる。
【0035】(1)前記第1実施例では、軸方向全体に
渡って等径に形成された大径ノズル11及び小径ノズル
12を組合せて吸着ノズル1を構成したが、図8に示す
ように、大径ノズル11及び小径ノズル12の先端側を
それぞれ絞って吸着口11a,12cを形成し、吸着ノ
ズル41を構成してもよい。この場合は、吸着ノズル4
1の外径寸法が大きいままとなり、大径ノズル11と小
径ノズル12を切替えて使い分けることにより、小さめ
の2種類のチップ部品を確実に吸着して保持することが
できる。
【0036】(2)前記第1実施例では、小径ノズル1
2の先端側を常に大径ノズル11の吸着口11aよりも
下方へ突出させるために、第2のスプリング17を設け
たが、第2のスプリング17を省略して、小径ノズルの
自重のみにより小径ノズルの先端側を常に大径ノズルの
吸着口よりも下方へ突出させるようにすることもできる
【0037】(3)前記各実施例では、吸着ノズル1,
31を大径ノズル11,32及び小径ノズル12,33
により2段に構成したが、同様の構成により吸着ノズル
を3段以上の多段に構成することにより、多種類の寸法
のチップ部品に対応して使用可能にすることもできる。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
大径ノズル内にて軸方向へ摺動自在な小径ノズルの先端
側を常に大径ノズル開口端よりも突出可能に設け、小径
ノズルが大径ノズル内へ所定量だけ押し込まれるのに伴
い、空気圧経路が開かれて大径ノズルと小径ノズルとの
間の空気圧室に導入される空気圧により、小径ノズル全
体が大径ノズル内へ収容保持可能に構成したので、大径
ノズルと小径ノズルとを使い分けるために、小径ノズル
が大径ノズル内へ所定量だけ押し込まれるように全体の
位置をわずかにずらすだけでよく、特別な切替手段とそ
の操作を省略して行うことができるという優れた効果を
発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化した第1実施例における吸着
ノズルを示す断面図である。
【図2】第1実施例におけるオートハンドラを示す斜視
図である。
【図3】第1実施例において吸着ノズルにより小型チッ
プ部品を吸着する状態を示す断面図である。
【図4】第1実施例において吸着ノズルにより大型チッ
プ部品を吸着する状態を示す断面図である。
【図5】第1実施例において、同じく吸着ノズルにより
大型チップ部品を吸着する状態を示す断面図である。
【図6】第1実施例において吸着ノズルを作動させる空
気圧回路を示す図である。
【図7】この発明を具体化した第2実施例における吸着
ノズルを示す断面図である。
【図8】この発明を具体化した別の実施例における吸着
ノズルを示す断面図である。
【符号の説明】
3…チップ部品、3A…小型チップ部品、3B…大型チ
ップ部品、11…大径ノズル、11d…空気圧経路を構
成する空気穴、12…小径ノズル、15…第1の空気圧
室、17…第2のスプリング(11d,12,17等に
より空気圧経路切替機構が構成されている)、32…大
径ノズル、33…小径ノズル、33d…空気圧経路を構
成する連通穴、34…隔壁片、34b…空気圧経路を構
成する分岐穴、35…第1の空気圧室、37…スプリン
グ(33,34,37等により空気圧経路切替機構が構
成されている)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  チップ部品を先端の吸着口にて負圧吸
    着する吸着ノズルにおいて、大径ノズル内にて軸方向へ
    摺動自在に設けられると共に、先端側が常に大径ノズル
    開口端よりも突出可能に設けられた小径ノズルと、前記
    大径ノズルと前記小径ノズルとの間に設けられた空気圧
    室と、前記空気圧室へ通じる空気圧経路と、前記小径ノ
    ズルが前記大径ノズル内へ所定量だけ押し込まれるのに
    伴い、前記空気圧経路が開かれて前記空気圧室に導入さ
    れる空気圧により、前記小径ノズル全体を前記大径ノズ
    ル内へ収容保持可能に切替える空気圧経路切替機構とを
    備えた吸着ノズル。
JP11343791A 1991-05-17 1991-05-17 吸着ノズル Pending JPH04343693A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11343791A JPH04343693A (ja) 1991-05-17 1991-05-17 吸着ノズル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11343791A JPH04343693A (ja) 1991-05-17 1991-05-17 吸着ノズル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04343693A true JPH04343693A (ja) 1992-11-30

Family

ID=14612203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11343791A Pending JPH04343693A (ja) 1991-05-17 1991-05-17 吸着ノズル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04343693A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5542726A (en) * 1993-01-18 1996-08-06 Tenryu Technics Co., Ltd. Vacuum fixing device for parts

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5542726A (en) * 1993-01-18 1996-08-06 Tenryu Technics Co., Ltd. Vacuum fixing device for parts

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100656835B1 (ko) 픽 앤드 플레이스 스핀들 조립체를 위한 일체화된 공기유동 제어
JP2543652B2 (ja) 部品吸着固定装置
JPH04343693A (ja) 吸着ノズル
CN111707849B (zh) 一种器件固定装置及半导体激光器测试设备
JP2002079483A (ja) 吸着搬送装置
TW202112511A (zh) 選擇器及包括其的手部
JPH0639768A (ja) 真空吸着装置
JPH06198523A (ja) 真空吸着装置
JP3671690B2 (ja) 吸着パッドおよびその吸着パッドを用いた吸着ハンド
JP3548508B2 (ja) 真空発生器用の真空破壊ユニット及び真空発生器
JP2607280Y2 (ja) チャック装置
JP3924609B2 (ja) 真空切換弁装置
JPS59197143A (ja) 部品マウント装置
JPH11261296A (ja) グリップハンドおよび電子部品搭載装置
JPH08323558A (ja) 真空把持装置
JPS59152090A (ja) 汎用吸着装置
WO2023026326A1 (ja) 吸引装置及びこれを備える部品実装機
TWI644047B (zh) Electronically controlled supercharged slow start valve
JPS6362346A (ja) 吸着テ−ブル
JPH11112198A (ja) 基板保持装置
JPH09226935A (ja) 部品吸着方法と、吸着ヘッドおよび部品移載装置
JPH091486A (ja) ワークの真空吸着装置
JPH0537939Y2 (ja)
JPH06339830A (ja) 真空吸着テーブル装置
JP3803614B2 (ja) ワーク支持装置