JPH04342587A - 抗ヘルペスカスタノスペルミンエステル類 - Google Patents

抗ヘルペスカスタノスペルミンエステル類

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JPH04342587A
JPH04342587A JP3353014A JP35301491A JPH04342587A JP H04342587 A JPH04342587 A JP H04342587A JP 3353014 A JP3353014 A JP 3353014A JP 35301491 A JP35301491 A JP 35301491A JP H04342587 A JPH04342587 A JP H04342587A
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octahydro
indolizinetetrol
halogen
alkyl
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JP3353014A
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Albert Stanley Tyms
アルバ−ト スタンレイ ティムス
Paul S Liu
ポ−ル サイホ リウ
Debra Lynn Taylor
デブラ リン テイラ−
Sai Prasad Sunkara
サイ プラサド サンカラ
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Original Assignee
Merrell Dow Pharmaceuticals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は単純疱疹ウィルス(HS
V)1型及び2型によって生じる病気の処置於ける、あ
る種のカスタノスペルミンエステルの用途に関する。 【0002】単純疱疹ウィルス(HSV)1型及び2型
の治療及び治癒を生じる研究が世界じゅうで行なわれて
いる。HSV1型も2型も外胚葉組織への感染を好み、
外胚葉組織で、ウィルスによるそのような感染は、皮膚
、口腔、腟、血膜、及び神経系に病巣を生じる。一般に
HSV1型(HSV1)による感染は口、顔面及び目の
病巣と関連する。HSV2型(HSV2)による感染は
一般に性殖器及び肛門の病巣を生じる。HSV感染は処
置されないまま放置されると、しばしば盲目、新生児の
死亡及び脳炎につながる。HSV2型の感染は米国では
性交による伝播から生じる流行病の一部をなしている。 二千万以上の人が現在この国でこの病気にかかっており
、新しい症例及び再発は毎年五十万人を越えている。H
SV感染の診断と処置に対する毎年の費用は実質的な経
済的損失を与えている。人口の殆ど、即ち90%までも
がウィルスにさらされているので、HSVの流行病学的
な抑制は乏しい。 【0003】人はHSV1型及び2型に対する天然の宿
主役をし、従ってウィルスは密接な人間の接触を通じて
伝播する。HSV1型及び2型による最初の、即ち一次
的な感染は粘膜の破れを通じて行なわれる。公然と明白
な病気がない間に於いてさえも、健康なキャリア−中で
ウィルスは涙、唾液、腟その他に於ける分泌物の中から
単離される。粘膜から、これらは複製し、体の部位のリ
ンパ節に広がる。時折これらのウィルスはヘモポイエチ
ン系(haemopoieticsystem)の細胞
に感染することがあり、ウィルス血症を生じることがあ
る。 【0004】HSV感染を処置する困難性は、一部には
これらのウィルスが潜伏した、即ち静態(quiesc
ent)形で持続することが出来る能力に起因する。一
次感染が静まり又はおさまったとき、一般にウィルスは
、一次感染場所の神経刺激を行なったところの感覚神経
の神経節で潜伏形で存在する。HSV1型による目又は
口の感染に於いては、ウィルスは一般に三叉神経の神経
節に存在する。HSV2型では、一般にウィルスは、性
殖器と下腹部に仕える仙骨の神経節に存在する。熱、寒
冷、日光、ホルモン及び感情的な攪乱により、又は免疫
抑制剤により潜伏期間が覆されて一般には再感染を生じ
るということを除いて、HSVウィルスの潜伏性のはっ
きりした期間は知られていない。 【0005】 【従来の技術】HSV感染の処置は多くは効果が無い。 ウィルスを停止させる多くの戦略が開発された。これら
の試薬は(1)吸着、(2)アンコ−ティング(殻脱ぎ
)、(3)転写、(4)蛋白質合成、(5)核酸複製、
(6)マチュレ−ション、及び(7)放出、等の幾つか
の特定のウィルスの機能の何れか一つを阻止するもので
ある。 【0006】HSV感染を処置するのにこれまで使用さ
れてきた抗ウィルス剤の多くは、ウィルスのDNAに干
渉する化合物である。これらの化合物には、イドクスリ
ジン(Idoxuridine)、シトシンアラビノシ
ド、アデニンアラビノシド、トリフルオロチミジン、及
びアシクロビル(Acyclovir)が含まれる。そ
のような試薬は同様な宿主機能にも干渉してしまい、細
胞毒性及び人の全身的使用での一般的な問題を生じる。 現在アシクロビルは強力な抗ウィルス効果と、無視でき
る毒性の為に、HSV1及びHSV2での感染を処置す
るのに好ましい薬物である。高い投与量に於ける溶解度
の悪さ、及び薬物耐性ウィルスの出現によってこの薬物
の使用が限定されてしまう。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】幾つかのRNA及びD
NA含有ウィルスは、ウィルスをコ−ドするグリコペプ
チドが入れられたエンベロ−プ(封筒)を有している。 HSVはエンベロ−プウィルスの一つである。エンベロ
−プウィルスによる宿主細胞の感染は、宿主細胞表面上
の種々の受容体と、ウィルスの膜のエンベロ−プ糖蛋白
との相互作用による。その後、ウィルス及び細胞膜は融
合し、ヴィリオンの内容物が宿主細胞の細胞質中に放出
される。ウィルスの糖蛋白含有エンベロ−プは、ヴィリ
オンと宿主細胞の最初の相互作用、及びその後のウィル
スと宿主細胞膜との融合の両方に重要な役割を果してい
る。ウィルスのエンベロ−プは細胞膜に由来するようで
あるが、特異性はウィルスのコ−ドされた糖蛋白による
ものである。従ってウィルスに特異的な膜の形成に干渉
することの出来る阻害剤は感染性のウィルス子孫の形成
を防止し得る。 【0008】ウィルスのエンベロ−プの糖蛋白の形成の
阻止は、最初のウィルスと宿主細胞の相互作用、又はそ
の後の融合を防止し得るか、又は感染性のヴィリオンを
生じる為に必要な糖蛋白の合成を防止することによって
、ウィルスの複製を阻止し得る。最近グリコシレ−ショ
ンの非特異的な阻害剤である2−デオキシ−D−グルコ
−ス及びβ−ヒドロキシノルバリンがHIV糖蛋白の表
現を抑制し、合胞体(syncytia)の形成を封じ
ることが報告されている。H.A.ブロ−等、Bioc
hemical and Biophysical R
esearch Communications, 1
41(1), 33−38(1986)。更に2−デオ
キシ−D−グルコ−スはHSVにも活性であり、人のヘ
ルペス感染の処置に効果を示した。別の報告に於いては
、グリコシレ−ションの阻害剤である2−デオキシ−2
−フルオロ−D−マンノ−スがウィルスの膜蛋白質のグ
リコシレ−ションを防止することによってインフルエン
ザに感染した細胞に対し抗ウィルス活性を示すことが発
見されている(W.マクドウェル等、Biochemi
stry, 24(27), 814−52(1985
))。この報告では、2−デオキシグルコ−ス及び2−
デオキシ−2−フルオログルコ−スの抗ウィルス活性も
研究しており、各々が異なる機構によってウィルス蛋白
質グリコシレ−ションを阻害することを発見している。 多くの他の既知のグリコシレ−ション阻害剤は抗ウィル
ス活性を有しないことがわかっている。従って、グリコ
シレ−ションのみの阻害剤の抗ウィルス活性は全く予想
外である。 【0009】 【課題を解決する手段】ウィルス糖蛋白の多糖類部分の
形成に関与するプロセス酵素の阻害剤は、それらの作用
機構においてより選択性を与え得る。出願人はある種の
カスタノスペルミンに由来する化合物がウィルスのプロ
セス酵素に対して有効であり、HSV感染の処置に有用
である可能性を見出した。 【0010】カスタノスペルミンはカスタノスペルマム
オ−ストラレ(Castanospermum aus
trale)の種子から単離されたアルカロイドであっ
て、次の式を有する【化4】 系統的にこの化合物は以下の様に幾つかの方法で命名で
きる:[1S−(1α,6β,7α,8β,8aβ)]
−オクタヒドロ−1,6,7,8−インドリジンテトロ
ール又は(1S,6S,7R,8R,8aR)−1,6
,7,8−テトラヒドロキシインドリジジン又は1,2
,4,8−テトラデオキシ−1,4,8−ニトリロ−L
−グリセロ−D−ガラクト−オクチト−ル。第1の系統
名又は“カスタノスペルミン”と言う用語を以下の議論
に於いて使用する。 【0011】この化合物の単離及びその構造の決定はL
.D.ホッヘンシュッツ等、Phytochemist
ry, 20, 811 (1981)に記載されてい
る。カスタノスペルミンの彼の研究の一部としてホッヘ
ンシュッツはカスタノスペルミンの大過剰の無水酢酸と
の反応によってカスタノスペルミンテトラアセテ−トを
得ているが、この文献に他のどんなエステルも示唆され
ていない。 【0012】本発明者はカスタノスペルミンのある種の
エステルがウィルス糖蛋白を正しく合成するのに必要と
考えられている糖蛋白プロセス酵素の強力な阻害剤であ
ることを発見した。従ってカスタノスペルミンエステル
は種々のHSV感染の処置に有用であると考えられる。 【0013】本発明はカスタノスペルミンのある種のエ
ステル誘導体に関する。より詳しくは、本発明は、次の
式(1)を有する化合物又はその製薬上受け入れられる
塩のヘルペスウィルス感染処置用途に関する。 【0014】 【化5】 式中、R、R1及びR2は独立に、水素、C1−14ア
ルカノイル、C1−14アルケノイル、シクロヘキサン
カルボニル、C1−6アルコキシアセチル、 【化6】 任意付加的にメチル又はハロゲンで置換されることもあ
り得るナルタレンカルボニル、フェニルが任意付加的に
メチル又はハロゲンで置換され得るフェニルC2−6ア
ルカノイル、シナモイル、任意付加的にメチル又はハロ
ゲンで置換されることもあり得るピリジンカルボニル、
任意付加的にC1−10アルキルで置換されることもあ
り得るジヒドロピリジンカルボニル、任意付加的にメチ
ル又はハロゲンで置換されることもあり得るチオフェン
カルボニル、又は任意付加的にメチル又はハロゲンで置
換されることもあり得るフランカルボニルであり、Yは
水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲ
ン、トリフルオロメチル、C1−4アルキルスルホニル
、C1−4アルキルメルカプト、シアノ、又はジメチル
アミノであり、Y’は水素、C1−4アルキル、C1−
4アルコキシ、ハロゲンであるか、又はYと共に3,4
−メチレンジオキシであり、Y”は水素、C1−4アル
キル、C1−4アルコキシ、又はハロゲンであり、R、
R1、及びR2はこれらの少なくとも一つは水素である
が、これらの2個をこえるものが水素であることはない
ように選択される。 【0015】上に述べたC1−14アルカノイル基は、
直鎖又は分枝鎖であり得、そしてホルミル、アセチル、
プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、シクロプロパ
ンカルボキシル、ヘキサノイル、オクタノイル及びデカ
ノイルで例示できる。上に述べたC1−14アルケノイ
ル基は、直鎖又は分枝鎖又は環状であり得るが、少なく
とも1個の炭素炭素二重結合を有し、プロペノイル、ブ
テノイル、イソブテノイル、ヘキセノイル、オクテノイ
ル、及びデセノイルが例示される。上記のC1−6アル
コキシアセチルはメトキシアセチル、エトキシアセチル
、及びブトキシアセチルであり得る。上記のハロゲンは
フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素により例示される。上
記のC2−6アルカノイル基の例示はアセチル、プロピ
オニル、ブチリル、イソブチリル及びヘキサのイルであ
る。上に述べたC1−4アルキル基は、単独の物又はア
ルコキシ又はアルキルスルホニル又はアルキルメルカプ
ト基の一部として、直鎖又は分枝鎖アルキル基であって
、4個までの炭素原子を含有するものであり得る。その
ような種々の基の例はメチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、メトキシ、エトキシ、ブトキシ、メチルスルホニル
、エチルスルホニル、メチルメルカプト、又はエチルメ
ルカプトである。上に述べたフェニル(C2−6アルカ
ノイル)基は、ベンゼンアセチル及びベンゼンプロピオ
ニルによって例示できる。上に述べた種々のナフタレン
カルボニル、ピリジンカルボニル、チオフェンカルボニ
ル及びフランカルボニル基には種々の位置異性体が含ま
れ、そしてこれらは、ナフタレン−1−カルボニル、ナ
ルタレン−2−カルボニル、ニコチノイル、イソニコチ
ノイル、N−メチル−ジヒドロピリジン−3−カルボニ
ル、チオフェン−2−カルボニル、チオフェン−3−カ
ルボニル、フラン−2−カルボニル及びフラン−3−カ
ルボニルによって例示できる。ナフタレン、ピリジン、
チオフェン及びフラン基は任意付加的に、さらに上に示
したように置換されることができる。 【0016】「製薬上受け入れられる酸付加塩」という
表現は、塩基化合物の任意の無毒の有機又は無機酸付加
塩に適用されることが意図される。適当な塩を形成する
無機酸の例は、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、燐酸及
び酸金属塩、例えばオルト燐酸一水素ナトリウム及び硫
酸水素カリウムである。適当な塩を形成する有機酸の例
には、モノ、ジ、及びトリカルボン酸が含まれる。その
ような酸の例は、例えば酢酸、グリコール酸、乳酸、ピ
ルビン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、フマ−ル
酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、マ
レイン酸、ヒドロキシマレイン酸、安息香酸、ヒドロキ
シ安息香酸、フェニル酢酸、桂皮酸、サリチル酸、及び
2−フェノキシ安息香酸である。適当な塩を形成する他
の有機酸は、スルホン酸、例えばメタンスルホン酸や2
−ヒドロキシエタンスルホン酸等である。これらの塩及
び塩基化合物は水和形又は実質的に無水形で存在できる
。酸塩は標準の技術で造ることが出来る。例えば、適当
な酸を含有する水溶液又は水−アルコ−ル溶液又は他の
適当な溶媒に遊離塩基を溶解し、この溶液を蒸発させる
ことによって単離させるか、又は遊離塩基を有機溶媒中
で反応させることによって単離させるが、塩は直接分離
するか又は溶液の濃縮により得ることが出来る。一般に
本発明の化合物の酸付加塩は水及び種々の親水性の有機
溶媒中に可溶である結晶物質であり、遊離塩基形と比較
してより高い融点と溶解度を示す。 【0017】本発明の好ましい化合物はR、R1、R2
が1又は2アルカノイル又はベンゾイル基であって、ベ
ンゾイルがY、Y’及びY’’により上記の様に置換さ
れているもの、特にC1−4アルキル、又はハロゲンで
任意付加的に置換されることもあり得るベンゾイルであ
る。より好ましいのは、R、R1及びR2の一つがアル
カノイル又はベンゾイル、特にC1−8アルカノイル又
はC1−8アルケノイル、又はアルキル又はハロゲンで
任意付加的に置換されることもあり得るベンゾイルであ
り、他のものが水素である式1の化合物である。より好
ましいのは、R、R1、R2の一つがC1−8アルカノ
イル、C1−8アルケノイル、又はアルキル又はハロゲ
ンで任意付加的に置換されることもあり得るベンゾイル
、特にメチル、ブロモ、クロロ又はフルオロ基であり、
他のものが水素である式1の化合物である。最も好まし
いのは、R1がC1−8アルカノイル、C1−8アルケ
ノイル、又はアルキル又はハロゲンで任意付加的に置換
されることもあり得るベンゾイル、特にメチル、ブロモ
、クロロ又はフルオロ基である式1の化合物であり、最
も特に好ましくは、パラ位置に於けるメチル、ブロモ、
クロロ又はフルオロ基であり、RとR2がそれぞれ水素
である式1の化合物である。 【0018】本発明のエステルは、カスタノスペルミン
と適当な酸塩化物又は無水物を不活性溶媒中で反応させ
ることによって製造される。ハライドはクロライド又は
ブロマイドであり得、無水物は混合無水物を含む。使用
される酸塩化物又は無水物の相対量、溶媒の相対量、温
度及び反応時間は全てアシル化されるヒドロキシル基の
数を最小にするようにすべて制御される。従って酸誘導
体の限られた過剰しか使用されず、この事は約3倍過剰
までのアシル化剤を意味する。比較的大量の溶媒の使用
は、反応体を希釈する役目をし、そして形成するより高
級なアシル化生成物の量を抑える。使用される溶媒は好
ましくは、使用される反応体をそれらと反応することな
く溶解するものである。さらに反応の過程で形成される
任意の酸と反応して除去する第3級アミンの存在下で反
応を実施するのが好ましい。第3級アミンは混合物に加
えられるか又は、過剰で使用して溶媒として役立て得る
。ピリジンはこの点で好ましい溶媒である。上に示した
様に時間と温度は同様に制御されて実施されるアシル化
の量を限定する。好ましくは反応は、氷浴中で冷却しな
がら約16時間の期間実施され、モノエステルを与え、
ジエステルが望まれるならば反応時間は、例えば7日な
どより長い期間に延期される。反応は実際はより高い温
度で実施でき、事実、関与する種々の要因が適当に制御
されるかぎり、加熱を使用できる。実際反応が上記の様
に実施されたとき、最終反応混合物はかなりの量の未反
応カスタノスペルミンを含有するであろう。この未反応
物質は反応混合物から回収でき、その後の反応で再循環
でき、従ってエステルに転換されるカスタノスペルミン
の全体の量を増加させる。この循環はモノエステルの単
離に適した条件下で反応が実施されるときは特に重要で
ある。 【0019】上に記載した手順は一般に6−又は7−モ
ノエステル又は6,7−又は6,8−ジエステルを与え
る。他の異性体は適当に封鎖基を使用することによって
得られる。例えばカスタノスペルミンを2−(ジブロモ
メチル)ベンゾイルクロライドと反応させて6,7−ジ
エステルを与えることができる。このジエステルを次に
適当な酸ハロゲン化物、又は酸無水物と反応させて、対
応する8−エステルを与える。次に二つのジブロモ基を
ホルミル(過塩素酸銀及び2,4,6−コリジンを水性
アセトン中で使用)に転換し、続いて得られるホルミル
安息香酸スエテルをモルホリンとヒドロキドイオンを使
用して加水分解することによって、容易に二つの保護基
を除去できる。示された手順は同様の方法で使用するこ
とが出来、ジエステル異性体を与える。 【0020】別の方法として1,8−O−イソプロピリ
デンカスタノスペルミン又は1,8−シクロヘキシリデ
ンカスタノスペルミン、即ち標準のエステル化手順に於
いてこれらの物質を酸塩化物と反応させることは殆ど例
外ないしに6−エステルを形成するように傾く。イソプ
ロピリデン又はシクロヘキシリデン基は次に4−トルエ
ンスルホン酸等の酸で処理することによって除去される
。出発ケタ−ル化合物は、それ自体カスタノスペルミン
6,7−ジベンゾエ−トから得られる。このジベンゾエ
−トは2−メトキシプロペン又は1−メトキシシクロヘ
キセン及び酸と反応されて、1,8−O−イソプロピリ
デン又は1,8−O−シクロヘキシリデン基を導入し、
二つのベンゾエ−トエステル基は水酸化ナトリウム等の
塩基による加水分解等により、または触媒としてナトリ
ウム又はカリウムアルコキシドでエステル交換すること
によって除去される。 【0021】ヘルペスウイルス感染 本発明のカスタノスペルミンエステル誘導体が抗ウィル
ス剤として作用する能力は、HSVウィルスの成育及び
複製を抑制するそれらの能力によって実証できる。「ヘ
ルペスウィルス感染を処置する方法」というここで用い
る用語は、1型又は2型の何れかのヘルペスウィルスで
感染された患者にウィルス有効量の式(1)の化合物を
投与することをさす。更にウィルス感染は、その患者の
細胞又は体に棲んでいるウィルスによって特徴づけられ
る状態、又は症状の全てをさしている。 【0022】式(1)の化合物の抗ウィルス活性は、チ
ムズ等 J. Antimicrobial Chem
otherapy 8, 65−72 (1981)に
よって前に記載したようにプラ−ク減少検定によって評
価できる。手短に言えば、人の胎児繊維芽細胞(MRC
5)を、10%胎牛血清を補充したイ−グルの最小必須
培地(MEM)の存在下で、24個のウエルの組織培養
基中で培養する。細胞のモノレイヤ−が半融合したとき
にこれらはHSVに菌株HG52又はHSV1菌株17
iの30〜50プラ−ク形成単位を接種される(ダビソ
ン&ウィルキ−、J. General Virolo
gy, 55, 315−331 (1981)。室温
での1時間の吸着期間の終りに、2%胎児牛血清、0.
5%低温ゲル化アガロ−ス及び濃度範囲における抗ウィ
ルス化合物を含有しているMEMを、感染したモノレイ
ヤ−にオ−バ−レイする。培養3日後、細胞を塩水中1
0%ホルマリン中に固定し、その後0.3%メチレンブ
ル−で染色する。投与量応答線は、存在プラ−ク平均数
 vs(対) 化合物濃度の対数からプロットした。5
0%有効投与量(ED50)を線形回帰分析の後に計算
する。 【0023】本発明の種々の化合物の抗ウィルス活性を
表1に表にする。                          
        表  1             
                         
                   ED50  
  ED50                   
                         
            (ug/ml) (ug/m
l)                       
                         
          HSVI    HSVI MD
L 28,574    [1S−(1α,6β,7α
,8β,8aβ)]−オクタヒドロ   ≦75   
 ≦2225            −1,6,7,
8−インドリジンテトロ−ル            
               6−ブタノエ−ト  
                         
   MDL 43,305    [1S−(1α,
6β,7α,8β,8aβ)]−オクタヒドロ   −
      ≦20              −1
,6,7,8−インドリジンテトロ−ル       
                    6−ベンゾ
エ−ト                      
        MDL 29,204    [1S
−(1α,6β,7α,8β,8aβ)]−オクタヒド
ロ   −      ≦20           
     −1,6,7,8−インドリジンテトロ−ル
                     6−(4
−メチルベンゾエ−ト)              
                    [1S−(
1α,6β,7α,8β,8aβ)]−オクタヒドロ 
   MDL 29,513    −1,6,7,8
−インドリジンテトロ−ル            ≦
5     ≦530            6−(
3−ヘキサノエ−ト)               
                       [1
S−(1α,6β,7α,8β,8aβ)]−オクタヒ
ドロ    MDL 29,797    −1,6,
7,8−インドリジンテトロ−ル          
  ≦10    ≦5              
6−オクタノエ−ト                
            【0024】出願人は本発明
のカスタノスペルミンエステル誘導体を、人のHSV感
染を処置するのに使用することが最も重要と考えている
。本明細書で使用される患者という用語は、人を含めた
霊長類、羊、馬、牛、豚、犬、猫、ラット及びマウス等
の哺乳類を意味する。出願人は本明細書で使用するヘル
ペスウィルス感染という用語をヘルペス1型ウィルス又
はヘルペス2型ウィルスの何れかによって生じる感染を
意味するものとする。 【0025】式(1)のカスタノスペルミンエステル誘
導体の投与されるべき量は、使用される特定の投与単位
、処置の期間、処置される患者の年齢及び性、処置され
る病気の性質及び程度、及び選ばれる特定のカスタノス
ペルミンエステルに従って広く変化し得る。さらにカス
タノスペルミンエステル誘導体は、HVS感染の処置に
有用であることが知られている他の試薬、並びに、ウィ
ルスによって生じる病気及び症状及び併発症を処置する
ことが有用であると知られている薬剤と組合せて使用す
ることができる。投与されるべき式(1)のカスタノス
ペルミンエステル誘導体の抗ヘルペスウィルス有効量は
、一般に約15mg/kg〜500mg/kgの範囲で
ある。単位投与はカスタノスペルミンエステル誘導体の
25〜500mgを含有でき、1日当り1又はそれ以上
の回数投与できる。カスタノスペルミンエステル誘導体
は、経口的、非経口的、又は局所的の何れかの慣用の投
与単位形を用いて製薬担体と一緒に投与できる。 【0026】好適な投与方式は経口的投与である。経口
的投与のためには、カスタノスペルミンエステル誘導体
を例えばカプセル、丸薬、錠剤、トローチ、ロゼンジ、
融解物、粉末、溶液、懸濁液、または乳化液の如き固体
または液体の調合物に調合することができる。固体の単
位投与形は、例えば表面活性剤、潤滑剤、並びに不活性
充填剤、例えば乳糖、庶糖、燐酸カルシウム、およびコ
ーンスターチ、を含有している一般的な硬質または軟質
の殻付きのゼラチン型のカプセルであることができる。 他の態様では、本発明の化合物を例えば乳糖、庶糖、お
よびコーンスターチの如き一般的な錠剤基質と共に、例
えばアラビアゴム、コーンスターチ、またはゼラチンの
如き結合剤、例えばポテトスターチ、アルギン酸、コー
ンスターチ、およびグアーゴムの如き投与後の錠剤の破
壊および溶解を助けるための崩壊剤、例えば滑石、ステ
アリン酸、またはステアリン酸マグネシウム、カルシウ
ム、もしくは亜鉛の如き錠剤顆粒の流動性を改良しそし
て錠剤物質の錠剤ダイおよびパンチ表面への接着を防止
するための潤滑剤、並びに錠剤の美しさを強化しそして
それらを患者にさらに受け入れやすくするための染料、
着色剤、香味剤と組み合わせて錠剤にすることができる
。経口的な液体投与形中での使用に適している賦形薬に
は、例えば水およびアルコール類、例えばエタノール、
ベンジルアルコール、並びにポリエチレンアルコール類
の如き希釈剤が包含され、ここでは製薬上受け入れられ
る表面活性剤、懸濁剤、または乳化剤を添加してもまた
は添加しなくてもよい。 【0027】本発明のカスタノスペルミンエステル誘導
体類は、例えば水、食塩水、水性デキストロースおよび
関連のある糖溶液、アルコール、例えばエタノール、イ
ソプロパノール、もしくはヘキサデシルアルコール、グ
リコール類、例えばプロピレングリコールもしくはポリ
エチレングリコール、グリセロールケタール類、例えば
2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−メタノ
ール、エーテル類、例えばポリ(エチレン−グリコール
)400、油、脂肪酸、脂肪酸エステルもしくはグリセ
リド、またはアセチル化された脂肪酸グリセリドの如き
滅菌液体または液体混合物である製薬担体を含んでいる
生理学的に受け入れられる希釈剤中の該化合物の注射投
与形として、非経口的に、すなわち皮下に、静脈内に、
筋肉内に、または腹腔内に、投与することもでき、ここ
では例えば石鹸もしくは洗剤の如き表面活性剤、例えば
ペクチン、カルボマース、メチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース、もしくはカルボキシメチ
ルセルロースの如き懸濁剤、または乳化剤および他の薬
学的佐薬を添加してもまたはしなくてもよい。本発明の
非経口的調合物中で使用できる油類の例は、石油、動物
性、植物性、もしくは合成のもの、例えば落花生油、大
豆油、ごま油、綿実油、トウモロコシ油、オリーブ油、
ワセリン、および鉱油、である。適当な脂肪酸類には、
オレイン酸、ステアリン酸、およびイソステアリン酸が
包含される。適当な脂肪酸類は例えば、オレイン酸エチ
ルおよびミリスチン酸イソプロピルである。適当な石鹸
には脂肪アルカリ金属、アンモニア、およびトリエタノ
ールアミン塩類が包含され、そして適当な洗剤にはカチ
オン系洗剤、例えばジメチルジアルキルアンモニウムハ
ライド類、アルキルピリジニウムハライド類、および酢
酸アルキルアミン類、アニオン系洗剤、例えばアルキル
、アリール、およびオレフィンスルホネート類、アルキ
ル、オレフィン、エーテル、およびモノグリセリドサル
フェート類、並びにスルホ琥珀酸塩類、非イオン系洗剤
、例えば脂肪アミン酸化物、脂肪酸アルカノールアミド
類、およびポリオキシエチレンポリプロピレン共重合体
、並びに両性洗剤、例えばアルキル−ベータ−アミノプ
ロピオネート類、および2−アルキルイミダゾリン第四
級アンモニウム塩類、並びに混合物が包含される。本発
明の非経口的組成物は典型的には約0.5−約25重量
%の式Iのカスタノスペルミンエステル誘導体を溶液中
に含有している。防腐剤および緩衝剤も有利に使用でき
る。注射位置での刺激を最小にするかまたは防止するた
めに、該組成物は約12−約17のHLBを有する非−
イオン性表面活性剤を含有することができる。該調合物
中の表面活性剤の量は約5−約15重量%である。表面
活性剤は上記のHLBを有する単一成分であってもよく
または希望するHLBを有する2種以上の成分類の混合
物であってもよい。非経口的調合物中で使用される表面
活性剤の例は、ポリエチレンソルビタン脂肪酸エステル
類の種類、例えばソルビタンモノオレエ−ト、及び酸化
プロピレンとプロピレングリコールとの縮合により製造
される疎水性の基材と酸化エチレンとの高分子量付加物
である。 【0028】本発明のカスタノスペルミンエステル誘導
体は局所的に投与出来、そのときは担体は溶液、軟膏又
はゲル基剤からなるのが適当である。この基剤は例えば
次のものの一又はそれ以上を含み得る。ペトロラタム、
ラノリン、ポリエチレングリコ−ル、密蝋、鉱油、希釈
剤例えば水及びアルコ−ル、及び乳化剤及び安定剤。局
所処方剤はカスタノスペルミンエステル又はその製薬上
の塩を約0.1〜約10%(重量/容量)の濃度で含有
し得る。 【0029】 【実施例】 実施例1 4.0gのカスタノスペルミンの140mlのピリジン
中スラリーを室温において30分間にわたり、本質的に
固体の全てが溶解するまで、攪拌した。溶液を氷/水浴
中で0℃に冷却し、そして5.85mlの塩化ベンゾイ
ルの15mlのピリジン中溶液を15分間にわたり窒素
下で滴々添加した。添加後に、反応物を8℃で一夜攪拌
した。 【0030】反応混合物を225mlの塩化メチレンと
300mlの水の間に分配させた。有機層を分離し、そ
して水層を225ml部分の塩化メチレンで2回抽出し
た。一緒にした有機層を連続的に150mlの0.5N
塩酸、飽和炭酸ナトリウム、水および飽和塩化ナトリウ
ム溶液で洗浄し、そして次に硫酸ナトリウム上で乾燥し
た。溶媒を減圧下で蒸発させて、2.9gの黄褐色のガ
ラス状残渣を与えた。 【0031】この物質をクロロホルム中でスラリー化す
ると、白色沈澱が生成した。これらの固体を単離して、
910mgの白色粉末を与えた。薄層クロマトグラフィ
ー(85:15、エチル:メタノール)分析は、物質が
二成分(Rf0.33およびRf0.26)からなって
いることを示した。固体混合物を45mlの4:1酢酸
エチル:メタノール中でスラリー化し、そして濾過した
。残渣を真空中で乾燥して、350mgの[1S−(1
α,6β,7α,8β,8aβ)]オクタヒドロ−1,
6,7,8−インドリジンテトロール 6−ベンゾエー
トを約233−236℃で分解を伴って融解する白色の
粉末状固体として与えた。これは混合物の極性の小さい
方の成分に相当している。NMR(DMSO−d6)δ
1.5−2.2(m,5H)、2.9−3.6(m,4
H)、4.1(m,1H,C1−H)、4.3(d,1
H,−OH)、4.7(d,1H,−OH)、4.8(
六重線,1H,C6−H)、5.1(d,1H,−OH
)、7.6−8.1(m,5H,アリール)。MS(C
I−CH4)294(MH+)、276(MH+−H2
O)、172(MH+−PhCO2H)。 【0032】上記からの濾液を冷却し、そして調整用薄
層クロマトグラフィー(シリカゲル、80:20、酢酸
エチル:メタノール)により分別して、120mgの極
性の大きい方の成分である[1S−(1α,6β,7α
,8β,8aβ)]オクタヒドロ−1,6,7,8−イ
ンドリジンテトロール 7−ベンゾエートを約200−
202℃で融解する白色の粉末状固体として与えた。N
MR(DMSO−d6+D2O) 1.5−2.2(m
,5H)、2.9−3.1(m,2H)、3.6−3.
8(m,2H)、4.1(m,1H,C1−H)、4.
8(t,1H,C7−H)、7.4−8.1(m,5H
,アリール)。MS(CI−CH4)294(MH+)
、276(MH+−H2O)、172(MH+−PhC
O2H)。この化合物は次の構造式を有していた。 【化7】 【0033】実施例2 カスタノスペルミン(1.89g)を10mlのピリジ
ンの攪拌溶液に加え、そして氷浴中で0℃に冷却した。 3.0gの塩化ベンゾイルを混合物に滴々添加し、そし
て生じた懸濁液を0−4℃に7日間保った。10mlの
水を加え、そして混合物を真空中で蒸発乾固した。生じ
た残渣を1:1水:酢酸エチル(100ml)中に再溶
解させ、そして相を分離した。水層を再び100mlの
酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を一緒にし、そして
濃縮してシロップ状とし、それは薄層クロマトグラフィ
ー(1:1酢酸エチル:ヘキサン、シリカゲル、Rf=
0.42およびRf=0.11)により2種の主要成分
類の混合物であることが示された。混合物を調整用高圧
液体クロマトグラフィー(シリカゲル、1:1酢酸エチ
ル:ヘキサン)により分離して、1.9g(48%)の
極性の大きい方の[1S−(1α,6β,7α,8β,
8aβ)]オクタヒドロ−1,6,7,8−インドリジ
ンテトロール 6,7−ジ−ベンゾエートを約79−8
1℃で融解する乾燥フォームとして与えた。NMR(D
MSO−d6/D2O)δ1.5−2.3(m,5H)
、3.0−3.4(m,2H)、3.9(t,1H)、
4.2(m,1H,C1−H)、5.15(m,1H,
−C6−H)、5.3(t,1H,C7−H)、7.4
−8.0(m,10H,アリール)。MS(FAB−X
e)398(MH+)、380(MH+−H2O)、2
76(MH+−PhCO2H)。[1S−(1α,6β
,7α,8β,8aβ)]オクタヒドロ−1,6,7,
8−インドリジンテトロール 6,7,8−トリベンゾ
エートである極性の小さい方の成分(Rf=0.42)
は約75−78℃で融解する乾燥フォームとして単離さ
れた。 【0034】実施例3 カスタノスペルミンおよび適当な酸塩化物を用いて実施
例1の工程を繰り返した時には、下記の化合物が得られ
た: 約216−218℃で融解する[1S−(1α,6β,
7α,8β,8aβ)]オクタヒドロ−1,6,7,8
−インドリジンテトロール 6−(4−フルオロベンゾ
エート)、約190−193℃で融解する[1S−(1
α,6β,7α,8β,8aβ)]オクタヒドロ−1,
6,7,8−インドリジンテトロール 7−(4−フル
オロベンゾエート)、約179−181℃で融解する[
1S−(1α,6β,7α,8β,8aβ)]オクタヒ
ドロ−1,6,7,8−インドリジンテトロール 7−
(2,4−ジクロロベンゾエート)、約234−235
℃で融解する[1S−(1α,6β,7α,8β,8a
β)]オクタヒドロ−1,6,7,8−インドリジンテ
トロール 6−(4−ブロモベンゾエート)、約221
−224℃で融解する[1S−(1α,6β,7α,8
β,8aβ)]オクタヒドロ−1,6,7,8−インド
リジンテトロール 6−(4−メトキシベンゾエート)
。 【0035】実施例4 カスタノスペルミンおよび塩化4−フルオロベンゾイル
を用いて実施例2の工程を繰り返した時には、得られた
生成物は約82−84℃で融解する[1S−(1α,6
β,7α,8β,8aβ)]オクタヒドロ−1,6,7
,8−インドリジンテトロール 6,7−ビス(4−フ
ルオロベンゾエート)であった。 【0036】実施例5 3gのカスタノスペルミンの30mlのピリジン中懸濁
液に3gの塩化4−メチルベンゾイルを滴々添加した。 添加後に、混合物を自然に室温に暖め、そして次に55
℃に24時間加熱した。反応混合物を10mlの水で希
釈し、そして真空中で蒸発乾固した。生じた残渣を15
0mlの水:塩化メチレンの1:2混合物中で攪拌した
。不溶性物質を濾過により分離して無定形の灰白色の固
体を与え、それを60mlの熱いメタノール中に溶解さ
せ、0.5gの活性炭で処理し、そして濾過した。無色
の濾液を冷却すると、約255−258℃で分解を伴っ
て融解する[1S−(1α,6β,7α,8β,8aβ
)]オクタヒドロ−1,6,7,8−インドリジンテト
ロール 6−(4−メチルベンゾエート)の無色結晶を
与えた(580mg、12%収率)。 【0037】上記で得られた二相の水/塩化メチレン混
合物を蒸発乾固し、そして残渣を50mlのメタノール
:酢酸エチルの1:2混合物中に溶解させた。溶液を調
整用高圧液体クロマトグラフィー(シリカゲル、9:1
酢酸エチル:メタノール)により分別し、そして極性の
大きい方の成分(すなわち前章で得られた6−エステル
より大きい極性)を集め、そして真空中で蒸発させると
、約220−223℃で分解を伴って融解する[1S−
(1α,6β,7α,8β,8aβ)]オクタヒドロ−
1,6,7,8−インドリジンテトロール 7−(4−
メチルベンゾエート)である無色の固体を与えた(21
0mg、4%収率)。 【0038】実施例6 カスタノスペルミンおよび適当な酸塩化物を用いて実施
例5の工程を繰り返した時には、下記のエステル類が得
られた: 6−(3−メチルベンゾエ−ト);7−(3−メチルベ
ントエ−ト);6−(3−トリフルオロメチルベントエ
−ト);6−(4−メチルスルホニルベントエ−ト);
6−(4−メチルメルカプトベントエ−ト);6−(3
−シアノベントエ−ト);6−(4−ジメチルアミノベ
ントエ−ト);6−(3,4−メチレンジオキシベント
エ−ト);6−(3,4,5−トリクロロベントエ−ト
);7−(3,4,5−トリクロロベントエ−ト);6
−(2,4−ジメチルベントエ−ト);6−(2−ナフ
タレンカルボキシレ−ト);7−(2−ナフタレンカル
ボキシレ−ト);6−(4−メチル−2−ナフタレンカ
ルボキシレ−ト);6−(ベンゼンアセテ−ト);7−
(ベンゼンアセテ−ト);6−(4−クロロベンンアセ
テ−ト);6−(ベンゼンプロピオネ−ト);6−(シ
ナメ−ト);7−(シナメ−ト);6−(シクロヘキサ
ンカルボキシレ−ト);6−ニコチノエ−ト6−イソニ
コチオエ−ト6−(2−チオフェンカルボキシレ−ト)
;6−(2−フランカルボキシレ−ト)、融点約209
〜212℃。 【0039】実施例7 カスタノスペルミン(350mg)を5mlのピリジン
に加え、そして室温において窒素下で攪拌した。無水酪
酸(0.97g)を滴々添加し、そして混合物を室温に
24時間保った。 反応混合物を真空中で蒸発乾固すると、シロップ状残渣
が残った。残渣をエーテル中に溶解させ、そしてペンタ
ンを加えた時に無色の固体が沈澱した。固体をエーテル
および石油エーテルの混合物から再結晶化させると、約
110−11℃で融解する[1S−(1α,6β,7α
,8β,8aβ)]オクタヒドロ−1,6,7,8−イ
ンドリジンテトロール 6,8−ジブタノエートの無色
の針状結晶を与えた(22mg、4%収率)。NMR(
CDCl3)δ3.7(t,1H,C7−H)、4.1
(m,1H,C1−H)、4.85(t,1H,C8−
H)、5.0(m,1H,C6−H)。MS(CI−C
H4)330(MH+)、312(MH+−H2O)。 【0040】実施例8 無水酪酸の代わりに無水酢酸、無水プロピオン酸または
無水カプロン酸を使用して実施例7の工程を繰り返した
時には、対応する6,8−ジエステル類が得られた。 【0041】実施例9 氷浴中で0℃に冷却されている1.5gのカスタノスペ
ルミンの15mlのピリジン中懸濁液に1.0gの塩化
ブチリルを加えた。混合物を室温で3日間攪拌し、そし
て水:塩化メチレンの1:1混合物(400ml)に加
えた。分配後に、水相を新空中で濃縮して油状残渣を与
え、それを放射薄層クロマトグラフィー(シリカゲル、
2mmの厚さの板、2:8メタノール:クロロホルム)
により分別して、68mgの[1S−(1α,6β,7
α,8β,8aβ)]オクタヒドロ−1,6,7,8−
インドリジンテトロール 6−ブタノエートを与え、そ
れは薄層クロマトグラフィー(シリカゲル、2:8メタ
ノール:クロロホルム、Rf=0.5)によると均質で
あった。生成物を5:95イソプロパノール:ヘキサン
から再結晶化させると、113−114℃に融解する無
色の固体を与えた。 NMR(CDCl3)δ3.5−3.8(2t,2H,
C7−HおよびC8−H)、4.4(m,1H,C1−
H)、4.95(m,1H,C6−H)。MS(CI−
CH4)260(MH+)、242(MH+−H2O)
、172(MH+−C3H7CO2H)。 【0042】同様に塩化アセチルまたは塩化プロピオニ
ルを使用して上記の工程を繰り返した時には、下記のモ
ノ−エステル類が得られた: 約188−189℃で融解する[1S−(1α,6β,
7α,8β,8aβ)]オクタヒドロ−1,6,7,8
−インドリジンテトロール 6−アセテート。約153
−155℃で融解する[1S−(1α,6β,7α,8
β,8aβ)]オクタヒドロ−1,6,7,8−インド
リジンテトロール 7−プロピオネート。 【0043】実施例10 5.0gの[1S−(1α,6β,7α,8β,8aβ
)]オクタヒドロ−1,6,7,8−インドリジンテト
ロール 6,7−ジベンゾエート塩酸塩、100mlの
1,2−ジメトキシエタン、22mlの2−メトキシプ
ロペンおよび0.22gの4−トルエンスルホン酸一水
塩の混合物を攪拌しながら1.5時間にわたり還流させ
て、透明溶液を与えた。反応物を25℃に冷却し、そし
て30mlの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および60
mlの水で希釈した。この溶液を次に塩化メチレンで2
回抽出し、そして一緒にした有機抽出物を硫酸マグネシ
ウム上で乾燥し、そして溶媒を真空中で蒸発させて淡緑
色のフォームを与えた。この物質をペンタンから再結晶
化させて、[1S−(1α,6β,7α,8β,8aβ
)]−1,8−O−イソプロピリデンオクタヒドロ−1
,6,7,8−インドリジンテトロール 6,7−ジベ
ンゾエート(78.6%収率)を約132−133℃で
融解する白色結晶状で与えた。 【0044】25℃の0.34gの[1S−(1α,6
β,7α,8β,8aβ)]−1,8−O−イソプロピ
リデンオクタヒドロ−1,6,7,8−インドリジンテ
トロール 6,7−ジベンゾエートの50mlのテトラ
ヒドロフラン中溶液に、3.1mlの1N水酸化ナトリ
ウム水溶液を少量づつ加えた。反応混合物を24時間攪
拌し、10mlの飽和食塩水で希釈し、そして4部分の
塩化メチレンで抽出した。一緒にした有機抽出物を硫酸
マグネシウム上で乾燥し、そして溶媒を真空中で蒸発さ
せて、[1S−(1α,6β,7α,8β,8aβ)]
−1,8−O−イソプロピリデンオクタヒドロ−1,6
,7,8−インドリジンテトロールを透明ガラス状で与
え、それはさらに精製せずに使用された(95%収率)
。1H NMR(CDCl3、300MHz)δ4.5
(d,1H)、3.8(m,1H)、3.65(t,1
H)、3.5(dd,1H)、3.25(dd,1H)
、3.0(m,2H)、2.8(m,2H)、2.2(
m,1H)、1.9(m,1H)。 【0045】実施例11 0.3gの[1S−(1α,6β,7α,8β,8aβ
)]−1,8−O−イソプロピリデンオクタヒドロ−1
,6,7,8−インドリジンテトロール、6.0mlの
塩化メチレンおよび0.54mlのトリエチルアミンの
混合物を0℃に冷却し、そして0.18mlの塩化ベン
ゾイルを攪拌しながら滴々添加した。反応物を次に0−
5℃で24時間にわたり攪拌し、その後、10mlの水
および3mlの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し
た。層を分離しそして水層を塩化メチレンで2回抽出し
た。一緒にした有機層を次に硫酸マグネシウム上で乾燥
しそして溶媒を真空中で蒸発させて粗製の固体生成物を
与えた。 この固体を酢酸エチル/ペンタン(1:2)から再結晶
化させて、[1S−(1α,6β,7α,8β,8aβ
)]−1,8−O−イソプロピリデンオクタヒドロ−1
,6,7,8−インドリジンテトロール6−ベンゾエー
トを約181−183℃において融解する白色の針状結
晶として与えた(77.9%収率)。 【0046】0.2gの[1S−(1α,6β,7α,
8β,8aβ)]−1,8−O−イソプロピリデンオク
タヒドロ−1,6,7,8−インドリジンテトロール 
6−ベンゾエートおよび10mlのメタノールから溶液
を製造した。25℃のこの溶液に0.34gの4−トル
エンスルホン酸一水塩を一度に加えた。反応物を1時間
攪拌し、そして混合物を次に30mlの塩化メチレン、
10mlの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、および10
mlの飽和食塩水で希釈した。層を分離し、水層を塩化
メチレンで5回抽出し、そして一緒にした有機層を硫酸
マグネシウム上で乾燥した。溶媒を次に真空中で蒸発さ
せて、[1S−(1α,6β,7α,8β,8aβ)]
−オクタヒドロ−1,6,7,8−インドリジンテトロ
ール 6−ベンゾエートを約 233−235℃の分解
を伴う融点の白色の粉末状物として与えた(91%収率
)。 【0047】同様に塩化3−ヘキセニル、塩化オクタニ
ル、塩化ペンチル、又は塩化ブチリルを使用して上記の
工程を繰り返した時には、下記のモノ−エステル類が得
られた: [1S−(1α,6β,7α,8β,8aβ)]オクタ
ヒドロ−1,6,7,8−インドリジンテトロール6−
(3−ヘキサノエート)。約105−106℃で融解す
る[1S−(1α,6β,7α,8β,8aβ)]オク
タヒドロ−1,6,7,8−インドリジンテトロール 
6−オクタノエート。[1S−(1α,6β,7α,8
β,8aβ)]オクタヒドロ−1,6,7,8−インド
リジンテトロール6−ペンタノエート。約113−11
4℃で融解する[1S−(1α,6β,7α,8β,8
aβ)]オクタヒドロ−1,6,7,8−インドリジン
テトロール6−ブタノエート。 【0048】実施例12 各々次の組成を有する錠剤が製造された。 [1S−(1α,6β,7α,8β,8aβ)]オクタ
ヒドロ−1,6,7,8−インドリジンテトロール 6
−ベンゾエート                  
 250mg澱粉                 
                         
            40mg滑石       
                         
                      10m
gステアリン酸マグネシウム            
                      10m
g【0049】実施例13 各々次の組成を有するカプセルが製造された。 [1S−(1α,6β,7α,8β,8aβ)]オクタ
ヒドロ−1,6,7,8−インドリジンテトロール 6
,7−ジベンゾエート               
400mg滑石                  
                         
           40mgナトリウムカルボキシ
メチルセルロ−ス                 
     40mg澱粉              
                         
             120mg【0050】実
施例14 各々次の組成を有する注射可能な投与形が製造された。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式 【化1】 〔式中、R、R1及びR2はそれぞれ独立して水素、C
    1−14アルカノイル、C1−14アルケノイル、シク
    ロヘキサンカルボニル、C1−8アルコキシアセチル、
    【化2】 任意付加的にメチル又はハロゲンで置換されることもあ
    り得るナルタレンカルボニル、フェニルが任意付加的に
    メチル又はハロゲンで置換されることもあり得るフェニ
    ルC2−6アルカノイル、シナモイル、任意付加的にメ
    チル又はハロゲンで置換されることもあり得るピリジン
    カルボニル、任意付加的にC1−10アルキルで置換さ
    れることもあり得るジヒドロピリジンカルボニル、任意
    付加的にメチル又はハロゲンで置換されることもあり得
    るチオフェンカルボニル、又は任意付加的にメチル又は
    ハロゲンで置換されることもあり得るフランカルボニル
    であり、Yは水素、C1−4アルキル、C1−4アルコ
    キシ、ハロゲン、トリフルオロメチル、C1−4アルキ
    ルスルホニル、C1−4アルキルメルカプト、シアノ、
    又はジメチルアミノであり、Y’は水素、C1−4アル
    キル、C1−4アルコキシ、ハロゲンであるか、又はY
    と共に3,4−メチレンジオキシであり、Y”は水素、
    C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、又はハロゲン
    であり、R、R1、及びR2はこれらの少なくとも一つ
    は水素であるが、これらの2個をこえるものが水素であ
    ることはないように選択される〕のカスタノスペルミン
    エステル又はその製薬上受け入れられる塩の抗ヘルペス
    ウィルス有効量を含むヘルペスウィルス感染処置剤。
  2. 【請求項2】  R、R1及びR2がそれぞれ独立に水
    素、C1−10アルカノイル、C1−10アルケノイル
    、C1−8アルコキシアセチル、又は 【化3】 であり、Yが水素、C1−4アルキル、C1−4アルコ
    キシ、ハロゲン、トリフルオロメチル、C1−4アルキ
    ルスルホニル、C1−4アルキルメルカプト、シアノ、
    又はジメチルアミノであり、Y’が水素、C1−4アル
    キル、C1−4アルコキシ、ハロゲンであるか、又はY
    と共に3,4−メチレンジオキシであり、Y”が水素、
    C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、又はハロゲン
    であり、R、R1、及びR2がこれらの少なくとも一つ
    は水素であるが、これらの2個をこえるものが水素であ
    ることはないように選択される、請求項1に記載のカス
    タノスペルミンエステル又は製薬上受け入れられるその
    塩。
  3. 【請求項3】  R、R1及びR2がそれぞれ独立に水
    素、C1−8アルカノイル、C1−8アルケノイル、C
    1−8アルコキシアセチル、又は任意付加的にアルキル
    又はハロゲンで置換されることもあり得るベンゾイルで
    あり、R、R1、及びR2がこれらの少なくとも一つは
    水素であるが、これらの2個をこえるものが水素である
    ことはないように選択される、請求項1に記載のカスタ
    ノスペルミンエステル又は製薬上受け入れられるその塩
  4. 【請求項4】  R、R1及びR2がそれぞれ独立に水
    素、C1−8アルカノイル、C1−8アルケノイル、C
    1−8アルコキシアセチル、又は任意付加的にメチル、
    ブロム、クロロ又はフルオロ基で置換されることもあり
    得るベンゾイルであり、R、R1、及びR2がこれらの
    少なくとも一つは水素であるが、これらの2個をこえる
    ものが水素であることはないように選択される、請求項
    1に記載のカスタノスペルミンエステル又は製薬上受け
    入れられるその塩。
  5. 【請求項5】  R1がC1−8アルカノイル、C1−
    10アルケノイル、C1−8アルコキシアセチル、又は
    任意付加的にアルキル又はハロゲンで置換されることも
    あり得るベンゾイルである、請求項1に記載のカスタノ
    スペルミンエステル又は製薬上受け入れられるその塩。
  6. 【請求項6】  R1がC1−8アルカノイル、C1−
    8アルケノイル、C1−8アルコキシアセチル、又は任
    意付加的にメチル、ブロム、クロロ、又はフルオロ基で
    置換されることもあり得るベンゾイルである、請求項1
    に記載のカスタノスペルミンエステル又は製薬上受け入
    れられるその塩。
  7. 【請求項7】  [1S−(1α,6β,7α,8β,
    8aβ)]−オクタヒドロ−1,6,7,8−インドリ
    ジンテトロ−ル 6−ベンゾエ−トである請求項1に記
    載のカスタノスペルミンエステル。
  8. 【請求項8】  [1S−(1α,6β,7α,8β,
    8aβ)]−オクタヒドロ−1,6,7,8−インドリ
    ジンテトロ−ル 7−ベンゾエ−トである請求項1に記
    載のカスタノスペルミンエステル。
  9. 【請求項9】  [1S−(1α,6β,7α,8β,
    8aβ)]−オクタヒドロ−1,6,7,8−インドリ
    ジンテトロ−ル 6−(4−メチルベンゾエ−ト)であ
    る請求項1に記載のカスタノスペルミンエステル。
  10. 【請求項10】  [1S−(1α,6β,7α,8β
    ,8aβ)]−オクタヒドロ−1,6,7,8−インド
    リジンテトロ−ル7−(4−ブロモベンゾエ−ト)であ
    る請求項1に記載のカスタノスペルミンエステル。
  11. 【請求項11】  [1S−(1α,6β,7α,8β
    ,8aβ)]−オクタヒドロ−1,6,7,8−インド
    リジンテトロ−ル6,8−ジブタノエ−トである請求項
    1に記載のカスタノスペルミンエステル。
  12. 【請求項12】  [1S−(1α,6β,7α,8β
    ,8aβ)]−オクタヒドロ−1,6,7,8−インド
    リジンテトロ−ル6−ブタノエ−トである請求項1に記
    載のカスタノスペルミンエステル。
  13. 【請求項13】  [1S−(1α,6β,7α,8β
    ,8aβ)]−オクタヒドロ−1,6,7,8−インド
    リジンテトロ−ル6−(2−フランカルボキシレ−ト)
    である請求項1に記載のカスタノスペルミンエステル。
  14. 【請求項14】  [1S−(1α,6β,7α,8β
    ,8aβ)]−オクタヒドロ−1,6,7,8−インド
    リジンテトロ−ル7−(2,4−ジクロロベンゾエ−ト
    )である請求項1に記載のカスタノスペルミンエステル
  15. 【請求項15】  [1S−(1α,6β,7α,8β
    ,8aβ)]−オクタヒドロ−1,6,7,8−インド
    リジンテトロ−ル6−(3−ヘキサノエ−ト)である請
    求項1に記載のカスタノスペルミンエステル。
  16. 【請求項16】  [1S−(1α,6β,7α,8β
    ,8aβ)]−オクタヒドロ−1,6,7,8−インド
    リジンテトロ−ル6−オクタノエ−トである請求項1に
    記載のカスタノスペルミンエステル。
  17. 【請求項17】  [1S−(1α,6β,7α,8β
    ,8aβ)]−オクタヒドロ−1,6,7,8−インド
    リジンテトロ−ル6−ペンタノエ−トである請求項1に
    記載のカスタノスペルミンエステル。
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