JPH04342514A - 美爪料 - Google Patents

美爪料

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JPH04342514A
JPH04342514A JP11500391A JP11500391A JPH04342514A JP H04342514 A JPH04342514 A JP H04342514A JP 11500391 A JP11500391 A JP 11500391A JP 11500391 A JP11500391 A JP 11500391A JP H04342514 A JPH04342514 A JP H04342514A
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Nobukata Itou
伊藤 延方
Masanori Okada
正紀 岡田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、美爪料に関し、さらに
詳しくは人の爪甲の後天的な黄変の抑制に優れた美爪料
を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ヒトの爪甲に塗布され美的効果を
発揮する化粧料として、ニトロセルロースを主体とした
ネイルエナメルが最も良く知られている。このような美
爪料の連用による爪の傷害として、二枚爪と爪甲の後天
的な黄変(爪が黄色に着色すること)等が指摘されてい
る。
【0003】これらのうち、爪甲の黄変の原因としては
、美爪料の成分であるニトロセルロースが分解されて生
成する硝酸イオンや亜硝酸イオンが、爪甲の構成成分で
あるタンパク質と結合するという、いわゆるキサントプ
ロテイン反応が考えられる。
【0004】この考えに基づき、黄変を防止するために
美爪料中に、抗酸化力をもつビタミン(例えば特開平2
−235805号)、γ−オリザノール、スコルジン、
ジブチルヒドロキシトルエン(例えば特開平2−290
806号)、オウゴン、甘草、生キョウ、五倍子などの
抽出物(例えば特開平3−2111号)などを配合する
ことが知られている。
【0005】ところで、セレンはかつて生物にとって有
害な作用をもつ元素であると考えられていたが、現在で
は多くの生物種にとって生命維持に必須な微量元素であ
ることが明らかにされている。
【0006】セレンが生体内で果たす役割やメカニズム
について解明された部分は多くはないが、セレン化合物
であるセレノシステインが、生体内脂質の過酸化を防止
するある種の酵素例えば、グルタチオンパーオキシダー
ゼ、スーパーオキシドディスムターゼなどの酵素の活性
発現に関与していることなどが知られている(J. W
.Forstromら,Biochemistry, 
17巻、2639頁、1978年等)。
【0007】このような研究成果をもとに、皮膚の状態
の改善・保護を目的としてグルタチオンパーオキシダー
ゼを皮膚化粧料に配合すること(例えば特開昭64−4
7709号)、皮膚の老化の抑制を目的としてセレン含
有藻類を化粧料に配合すること(特開昭63−3137
08号)が行われている。
【0008】しかし、セレン化合物を配合した美爪料は
知られていない。一方、フラボノイドは、高等植物に普
遍的に含まれる一群の化合物の総称であり、これらは一
般的にはベンゾ−γピロン構造をもち、配糖体としても
、また糖を結合していないアグリコンとしても存在する
(高濱  有明夫, 蛋白質  核酸酵素,33[16
],2994(1988).等参照)。
【0009】このフラボノイドを化粧料に配合し、着臭
防止効果(特開昭54−32638)、毛細血管の抵抗
力向上効果(特開昭60−156618)、皮膚の保湿
、美肌効果(特開昭62−103004)を付与した化
粧料が知られている。
【0010】また、フラボノイドが毛髪の成長を妨げる
過酸化脂質の生成を抑制することが知られている(特開
平3−5423)が、フラボノイドが美爪料に応用され
た事例はない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、後天
的な爪甲の黄変を抑制するためのいくつかの研究が行わ
れているが、その効果は十分なものではない。したがっ
て長期連用によっても爪甲が黄変しない美爪料の開発が
望まれている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究を行った結果、セレン化合物を
美爪料に配合することにより、美爪料の連用による爪甲
の黄変を抑制し、さらにこれにフラボノイド等を併用す
ることにより、黄変抑制効果が高まることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0013】すなわち、本発明は、セレン化合物を配合
成分として含む美爪料であり、好ましい態様としては、
セレン化合物の含有量が0.0005〜1.0重量%で
ある美爪料である。さらに、抗酸化力をもつビタミン、
抗酸化力をもつ生薬の抽出物、γ−オリザノール、スコ
ルジニン、ジブチルヒドロキシトルエン、フラボノイド
のいずれか一つまたは任意の組合せによる混合物を、セ
レン化合物との重量比が10/90〜90/10となる
ように、前記セレン化合物とともに含有することを特徴
とする請求項1記載の美爪料である。
【0014】以下、本発明を詳細に説明する。 1.本発明に使用するセレン化合物 本発明に使用するセレン化合物は、有機セレン化合物、
無機セレン化合物のいずれも使用することができる。
【0015】有機セレン化合物としては、セレノメチオ
ニン、セレノシステイン、セレノシスチン等のセレノア
ミノ酸またはその塩を挙げることができる。
【0016】無機セレン化合物としては、セレン酸カリ
ウム等のセレン酸塩、あるいは亜セレン酸ナトリウムな
どのアルカリ金属亜セレン酸塩を挙げることができる。
【0017】配合量は、0.0005重量%より少ない
と爪甲の黄変を抑制する効果が弱く、また配合量がある
程度を越えると、それ以上配合しても黄変抑制効果の向
上は望めず、むしろセレン化合物が沈澱し分散性が悪く
なることから、0.0005〜1.0重量%の範囲で使
用することが好ましい。より好ましくは0.005〜0
.1重量 %で配合される。
【0018】また、本発明の美爪料では、前記化合物を
単独でも2種以上の混合物としても配合することができ
る。
【0019】2.セレン化合物とともに併用する他の有
効成分 セレン化合物とともに、従来爪甲に配合されている他の
有効成分を美爪料に含有させることによって、爪甲の黄
変抑制効果を一層高めることができる。
【0020】このような成分として、δ−トコフェロー
ル、dl−α−トコフェロール、リノール酸dl−α−
トコフェロール、ジパルミチン酸アスコルビル、アスコ
ルビン酸ナトリウム等の抗酸化力をもつビタミン、オウ
ゴン、甘草、生キョウ、五倍子等の、抗酸化力を有する
生薬の抽出物、γ−オリザノール、スコルジニン、ジブ
チルヒドロキシトルエン等の化合物等を挙げることがで
きる。
【0021】また、本発明者はフラボノイドを美爪料に
配合することにより、爪甲の黄変を抑制できることを発
見した。このフラボノイドをセレン化合物、あるいはセ
レン化合物および上記他の有効成分と共に美爪料に配合
することによって、さらに黄変抑制効果を高めることが
できる。
【0022】フラボノイドとしては、例えばフラボンに
分類されるアピゲニン、ルテオリン、バイカリンなど、
またフラボノールに分類されるケンフェロール、クエル
セチン、ミリセチンや配糖体のクエルシトリンやルチン
など、あるいはフラバノンに分類されるナリンゲニン、
ヘスペレチンや配糖体のヘスペリジンなどを挙げること
ができ(三橋  博ら編、天然物化学、203頁(株式
会社南江堂)など参照)、これらをそのまま、あるいは
加工して使用することができる。
【0023】上記成分の配合量としては、セレン化合物
との重量比が10/90〜90/10となるように配合
するのが好ましい。
【0024】配合量がこの範囲よりも少ないと、セレン
化合物単独で配合した場合とほとんど変わらず、配合量
がある程度を越えると、それ以上配合しても黄変抑制効
果の向上はほとんど望めない。
【0025】3.セレン化合物を含有する美爪料の製造
法 本発明の美爪料に用いるセレン化合物等以外の成分とし
ては、一般に美爪料に配合される原料をそのまま使用す
ることができる。
【0026】例えば、ニトロセルロース、変性アルキッ
ド樹脂、蔗糖酢酸イソ酪酸エステルなどの被膜形成剤や
、トルエン、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの有機溶剤や
、フタル酸ジブチル、クエン酸アセチルトリブチルなど
の可塑剤や、その他色素類、顔料など、更に有機ベント
ナイトなどの沈降防止剤などを使用することができる。
【0027】次に、本発明の美爪料の一般的な製造法を
説明する。まず、有機溶剤にセレン化合物を添加し、攪
拌して均質に分散させる。セレン化合物以外の他の有効
成分を併用する場合には、それらを適当な溶媒に溶解し
たものを、このセレン化合物溶液に加える。
【0028】これに、被膜形成剤と可塑剤を攪拌しなが
ら加える。次いで、あらかじめ粉砕しておいた顔料と沈
澱防止剤とを攪拌しながら加えることにより本発明の美
爪料を製造することができる。
【0029】尚、本発明の美爪料とは、ネイルカラー、
ベースコート、トップコートなど爪甲に適用するもので
ある。
【0030】
【実施例】次に、本発明を、美爪料として従来の成分か
らなる比較例と、セレン化合物、あるいはセレン化合物
と他の有効成分を配合した実施例により、さらに詳しく
説明する。尚、以下の配合量は重量部である。
【0031】はじめに、ネイルカラーにおける実施例を
説明する。
【0032】
【実施例1】 (製法)表1あるいは表2の■の成分を、予め混合して
おいた■の成分に加え、攪拌しながら均質に分散した。 これに■の成分を加え、次いで■の成分を加えて均質に
分散する。
【0033】さらに、予め粉砕しておいた■の成分を加
えて均質に分散し、製品を得た。すなわち、セレン化合
物を適当な濃度で含む実施例6製品と、セレン化合物を
不適な濃度で含む、あるいは全く含まない比較例7製品
を得た。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】(爪甲の黄変抑制効果の試験)通常の美爪
料を長期連用すると、爪が黄変しやすいと訴える人12
名の手指120指の爪を被検体とした。
【0037】上記ネイルカラーを、1試料あたり、無作
為に抽出した10爪に対して、2日に1回塗布し、長期
連用試験(3ケ月)を行った。(結果)それぞれ10爪
中、爪甲に黄変を生じた被検体の数を以下のように分類
し、その結果を表3に示した。
【0038】◎ : 0 〜 2爪 ○ : 3 〜 5爪 △ : 6 〜 8爪 × : 9〜10爪
【0039】
【表3】
【0040】この結果から明らかなように、比較対照の
セレン化合物を含有していない比較例1、及びセレン化
合物の含有量が低濃度の比較例2では、いずれも黄変し
た爪甲が多かった。それに対し、本発明品を3ケ月連用
しても爪甲の黄変はほとんど見られず、顕著な黄変抑制
効果が認められた。
【0041】また、従来爪甲の黄変を抑制するために加
えられていた有効成分を、単独で含有させた比較例4、
5、6、7では、ある程度の黄変抑制効果が認められた
が、実施例においてセレン化合物を適当な濃度で含有さ
せることにより十分な効果を得ることが出来た。
【0042】一方、セレン化合物の含有量が高濃度の比
較例3では、爪甲の黄変抑制効果は認められたが、美爪
量中にセレン化合物が少量沈澱していることが確かめら
れ、製品として好ましくない。
【0043】尚、本発明品を使用したいずれの被検者に
も、二枚爪などの傷害を訴える人はいなかった。
【0044】
【実施例7】次に、美爪料としてベースコートにおける
実施例を説明する。 (製法)予め混合しておいた表4■の成分に、亜セレン
酸ナトリウムを加え、攪拌しながら均質に溶解させた。 これに■の成分を加え均質に溶解し、製品を得た。
【0045】
【表4】
【0046】このようにして得られたベースコートは、
ネイルカラーにおける実施例と同様に、爪甲の黄変抑制
効果を有していた。
【0047】
【発明の効果】セレン化合物を美爪料に含有させること
によって、長期連用による爪甲の黄変を顕著に抑制でき
る美爪料を提供することができる。また、セレン化合物
をフラボノイド等の黄変抑制効果を有する他の物質と併
用することよって、一層優れた黄変抑制効果を発揮する
ことができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  セレン化合物を配合成分として含む美
    爪料。
  2. 【請求項2】  前記セレン化合物が有機セレン化合物
    であることを特徴とする請求項1記載の美爪料。
  3. 【請求項3】  前記有機セレン化合物がセレノアミノ
    酸またはその塩であることを特徴とする請求項2記載の
    美爪料。
  4. 【請求項4】  前記セレン化合物が無機セレン化合物
    であることを特徴とする請求項1記載の美爪料。
  5. 【請求項5】  前記無機セレン化合物がアルカリ金属
    亜セレン酸塩、セレン酸塩であることを特徴とする請求
    項4記載の美爪料。
  6. 【請求項6】  前記セレン化合物の配合料が0.00
    05〜1.0重量%であることを特徴とする請求項1記
    載の美爪料。
  7. 【請求項7】  抗酸化力をもつビタミン、抗酸化力を
    もつ生薬の抽出物、γ−オリザノール、スコルジニン、
    ジブチルヒドロキシトルエン、フラボノイドのいずれか
    一つまたは任意の組合せによる混合物を、セレン化合物
    との重量比が10/90〜90/10となるように、前
    記セレン化合物とともに含有することを特徴とする請求
    項1記載の美爪料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006111545A (ja) * 2004-10-13 2006-04-27 Nippon Menaade Keshohin Kk グルタチオンレダクターゼ活性増強剤

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