JPH04342272A - 電圧発生装置 - Google Patents

電圧発生装置

Info

Publication number
JPH04342272A
JPH04342272A JP3114313A JP11431391A JPH04342272A JP H04342272 A JPH04342272 A JP H04342272A JP 3114313 A JP3114313 A JP 3114313A JP 11431391 A JP11431391 A JP 11431391A JP H04342272 A JPH04342272 A JP H04342272A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
output
discharge
output voltage
period
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3114313A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Doi
浩嗣 土井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP3114313A priority Critical patent/JPH04342272A/ja
Publication of JPH04342272A publication Critical patent/JPH04342272A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式の複写機
,プリンタの現像バイアス回路等に用いられる電圧発生
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一成分現像方式であるジャンピン
グ現像方式の現像バイアス回路としては、交流の昇圧ト
ランスとDC−DCインバータから構成され、200H
z〜2KHzの周波数で500VP−P 〜2KVP−
P程度の振幅を持つ交流に0〜500Vの直流電圧を重
畳したバイアス波形が用いられている。この方式におい
ては、低周波の交流出力を得るために、トランスが大型
化し、装置全体が大型化したり、コストアップをまねく
などの問題があった。これに対し最近、小型でローコス
トの高周波トランスを用い、前記トランスの駆動をマイ
コン制御し、平滑用コンデンサに充電し、またマイコン
制御可能な放電手段を設けて放電を制御し、これら充放
電の制御により所望の出力を得ようとする方式が提案さ
れている。
【0003】この方式においては、従来、所望の出力電
圧,電流に対して過電圧状態,過電流状態が発生するこ
とを懸念して、下記のa,bの制御を出力電圧の1回の
測定ごとに行っていた。 a.測定出力電圧が時分割の所望電圧より高い  → 
 放電 b.測定出力電圧が時分割の所望電圧より低い  → 
 充電 前記制御において、放電量,充電量は、それぞれ測定出
力電圧と時分割所望電圧との差に比例した放電時間もし
くは充電トランスのPWM(パルス幅変調)デューティ
比で決定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例においては、電圧,電流測定のためのA/D(アナ
ログ−ディジタル)変換時間,放電時間及びPWMデュ
ーティ比演算等の処理にかかる時間が所望の交流出力波
形の1周期(500Hzでは200ms)の5%〜10
%程度と大きく、1周期における制御回数が少ないため
、充電,放電を繰り返して所望の出力に合せ込む制御で
は、出力が大き過ぎたり、小さ過ぎたりを繰り返してし
まい波形が安定せず、所望の波形とはほど遠い出力にな
ってしまう場合があった。また、出力電圧は負荷変動に
よってもわずかに変わるため、これによって充電か放電
かへ制御が変わり、結果として出力される波形は大幅に
変ってしまうなどの問題もあった。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、装置の小型化,コストダウンが可能で、安定
した正確な値の出力電圧波形を得ることのできる電圧発
生装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、前記目的を
達成するため、出力電圧の増加期間中は、負荷に直列接
続されるコンデンサへの電圧供給量を制御し、出力電圧
の減少期間中は、前記コンデンサの放電量を制御して所
望の出力電圧波形が得られるようにするもので、詳しく
は、電圧発生装置を次の(1)〜(5)のとおりに構成
するものである。
【0007】(1)負荷に直列に接続されるコンデンサ
と、該コンデンサを充電する電圧供給手段と、前記コン
デンサを放電する放電手段と、前記コンデンサの電圧を
検出する電圧検出手段と、該電圧検出手段の出力にもと
づいて、出力電圧の増加期間中は前記電圧供給手段に信
号を送出して電圧供給量を制御し、また出力電圧の減少
期間中は前記放電手段に信号を送出し放電を制御して所
望の出力電圧波形が得られるようにする制御手段とを備
えた電圧発生装置。
【0008】(2)制御手段は、次の式で算出されたパ
ルス幅tUP(n) のPWM信号を電圧供給手段に送
出するものであることを特徴とする前記(1)記載の電
圧発生装置。 tUP(n) =α(V(n) −V)+tup(n−
1)ただし、αは比例定数、V(n) は目標とする出
力電圧、Vは電圧検出手段の検出電圧、nは出力電圧の
単一周期内の電圧検出手段によるそれまでのサンプリン
グ回数。
【0009】(3)放電手段は定電流で放電を行うもの
であり、制御手段は、次の式で算出されたパルス幅tD
N(n) のPWM信号を前記放電手段に送出するもの
であることを特徴とする前記(1)記載の電圧発生装置
。 tDN(n) =β(V−V(n) )ただし、βは比
例常数、V(n) は目標とする出力電圧、Vは電圧検
出手段の検出電圧、nは出力電圧の単一周期内における
電圧検出手段によるそれまでのサンプリング回数。
【0010】(4)放電手段は定電流放電を行うもので
あり、制御手段は、次の式で算出されたパルス幅tDN
(n) のPWM信号を前記放電手段に送出するもので
あることを特徴とする前記(1)記載の電圧発生装置。
【0011】
【数2】
【0012】ただし、βは比例定数、V(n) は目標
とする出力電圧、Vは電圧検出手段の検出電圧、nは出
力電圧の単一周期内における電圧検出手段によるそれま
でのサンプリング回数、CR はコンデンサと負荷容量
による直列容量、Rは電圧検出手段の抵抗。
【0013】(5)出力電流検出手段を設け、その検出
出力ia にもとづいて、制御手段における電圧V(n
) を次の式で算出されるVinに置き換えるものであ
ることを特徴とする前記(2)または前記(3)または
前記(4)記載の電圧発生装置。 Vin=γ(Ia −ia )Vn ただし、γは無限大に近い定数、Ia は目標とする出
力電流。
【0014】
【作用】前記(1)〜(5)の構成により、負荷に直列
に接続されるコンデンサは、出力電圧の増加期間中は電
圧供給手段により電圧供給量が制御され、出力電圧の減
少期間中は放電手段により放電量が制御され、所望の出
力電圧波形が得られる。
【0015】前記(5)の構成では、更に、負荷の経時
変化等が発生しても所望の出力電圧波形が得られる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明する
。 (第1実施例)図1は本発明の第1実施例である“現像
器の高圧バイアス発生装置”の回路図である。図におい
て、1はA/D(アナログ−ディジタル)変換機能を有
するCPUで、PWM出力を行う2つの出力端子PWM
1,PWM2と、A/D変換を行うアナログ信号入力端
子ANを有している。Tr1はCPU  1のPWM1
端子から出力されるPWM信号に応じてスイッチングを
行うトランジスタ、TはトランジスタTr1のスイッチ
ングにより2次側に高電圧を発生するトランスである。 CはトランスTからの出力を整流した電圧を充電するコ
ンデンサであり、負荷に重畳するDCバイアスEとの分
離のためにも用いられている。Tr2はCに蓄えられた
電圧を、CPU  1からのスイッチング信号に応じて
放電するための高圧トランジスタである。R1,R2は
CPU  1による制御でコンデンサCに蓄えられてい
る電圧を読み取れるようにするための分圧抵抗であり、
R3は、高圧トランジスタTr2オン時に流れる放電電
流を制限する抵抗である。
【0017】また、2は本実施例によって発生した電圧
を供給する複写機等の現像器であり、等価的に容量負荷
として表わされる。図2にCPU  1で観測したPW
M1のオンタイムに対する観測電圧の関係を示す(但し
PWM1のPWM周波数は一定とする)。この特性は、
トランスTの一般的な特性であり、中間領域に示される
直線領域は、近似的に     V=atp +tp ′          
                      …… 
 (1.1)で表される。ここでtp はPWM1のオ
ンタイム、すなわち回路中のトランジスタTr1のオン
時間であり、a,tp ′はトランスTの性能で決まる
定数である。この関係を用いて、例えば図中に示すよう
に、PWM1のオン時間がtpAで電圧VA が出力さ
れていたときに、PWM1のオン時間を変更して電圧V
B を得るためには、PWM1のオン時間tpBを次の
ようにすればよいことになる。
【0018】   tpB=1/a(VB −VA )+tpA=α(
VB −VA )+tpA  …(1.2)     
                         
    (α=1/a)以上は充電の場合に関して述べ
たが、放電の場合に関して次に述べる。トランジスタT
r1を停止(オフ状態)にし、高圧トランジスタTr2
をオンすると、コンデンサCに充電された電圧は高圧ト
ランジスタTr2を通して放電される。このときの放電
電流は抵抗R3で制御され、その値によって一定の電流
値“I”となる。これによって電圧VA から電圧VB
 に放電するのに必要な高圧トランジスタTr2のオン
時間tD は、コンデンサの容量をCとすれば   tD =C/I(VA −VB )=β(VA −
VB )        ……  (1.3)    
                        (
β=C/I)で表される。
【0019】以上の式(1.2)及び式(1.3)は次
のように書き直すことができる。   tUP(n) =α(Vn −V)+tUP(n−
1)                 ……  (1
.4)  tDN(n) =β(V−V(n) )  
                        …
…  (1.5)ここでα,βは比例定数、Vn は次
に得たい出力電圧即ち目標とする出力電圧、Vは現在の
測定電圧、tUP(n) は次に出力するPWMのオン
タイム、tUP(n−1) は現在出力しているPWM
のオンタイム、tDN(n) は次の目標とする出力電
圧を得るための放電時間次に、上式(1.4)及び(1
.5)を用いた場合の制御理論を図3を用いて説明する
。図3に示すように、今得たい理想正弦波形を充電期間
Aと放電期間Bに分割する。このそれぞれA,Bの期間
もしくは正弦波の周期Tを、CPU  1の制御時間を
考慮して期間tで分割する。これによって目標電圧V1
 〜V10が決定される。この電圧V1 〜V10は、
得たい正弦波出力及び期間tで決定されるため、あらか
じめCPU  1の制御プログラム内に書き込んでおく
【0020】次に、充電期間Aにおける制御を説明する
。先ず、第1の目標電圧V1 を、充電PWMのオンタ
イムを決定する式(1.4)のVn に代入する。また
、この時の測定電圧(A/D変換値)をVに代入する。 マイコンの電源投入時はV=0である。また、この時の
PWMはオフ状態であるためtUP(n−1) =0で
ある。以上の演算により最初の充電PWMのオンタイム
は  tup1 =αV1             
                         
 ……  (1.6)と得られる。次に第2の目標電圧
V2 を得るためにtUP1 =αV1 なるときの出
力電圧Vを測定し、式(1.4)に代入する。すなわち
、   tUP2 =α(V2 −V)+tUP1    
                   ……  (1
.7)と得られる。ここでtUP1 はαV1 を演算
するのではなく、前回のαV1 の演算結果をバッファ
に蓄えておいて、その値を引き出して使うほうがCPU
  1の演算が速やかに行える。
【0021】以上の演算を繰り返し充電期間A(目標電
圧V1 〜V5 )は制御される。
【0022】次に放電期間Bの制御について説明する。 放電期間Bにおける第1の目標電圧はV6 であり、充
電期間Aが終了した時点での出力電圧の測定結果をVで
表せば、放電時間tDN6 は式(1.5)により  
tDN6 =β(V−V6 )           
                   ……  (1
.8)と表すことができる。以下、放電後の出力電圧を
測定してVとし、目標出力電圧をV7 ,V8 ,V9
 ,V10と変えて行けば、得たい出力電圧を得るため
の放電時間tDN(n) を得ることができる。
【0023】以上の説明により、出力電圧0からV1 
,V2 ,V3 ,V4 ,V5 と充電し、V6 ,
V7 ,V8 ,V9 ,V10と放電する制御を説明
した。
【0024】最後に、V10からV1 への充電期間へ
の切り変わり制御について説明する。この場合も、式(
1.4)を使うことには変わりないが、この場合は、目
標電圧V1 及び測定電圧Vは知ることができるものの
、現在の充電PWMのオンタイムを知ることはできない
。また、ここで、tUP0 =0とすると、PWMのオ
フ状態で出力電圧V(=V10)≠0が出力されること
になり、原理に矛盾する。したがって、tUP0 に測
定電圧VとなるPWMのオンタイムを代入する必要があ
るが、この値は、V=V10となるtUP0 をあらか
じめプログラム中に代入しておくか、電源投入後に一旦
Vn =V10とする演算を行いその後に正弦波出力の
プログラムをスタートさせるように制御するか(この場
合tUP1 =α(V1 −V)+tPU0)、もしく
は電源投入後、一旦、測定電圧V=V10となるようt
UP0 をさがした後、正弦波出力のプログラムをスタ
ートさせるように制御すればよい。
【0025】図4にCPU  1の制御フローチャート
を示す。図中S1でカウンタのクリア,tUP0 の決
定等のイニシャライズを行い、S2でカウンタにより充
電期間Aか放電期間Bかの判断を行う。S2で充電期間
と判断された場合(S2  YES)は、S3で充電P
WMのオンタイムtUP(n)を演算、S4で充電PW
Mをスタートさせ、S5で次回の演算にそなえてtUP
(n) の演算結果をバッファにストアする。一方、S
2で放電期間と判断された場合(S2  NO)は、S
6で放電時間tDN(n) を演算し、S7で放電をス
タートさせる。S8でカウンタの値を確認し、放電期間
が終了(S8  NO)したならばS9でカウンタをク
リアし、まだ途中ならば(S8  YES)S10でカ
ウンタをインクリメントしてS2へ戻る。
【0026】以上説明したように本実施例によれば、次
のa〜dの効果が得られる。
【0027】a.低周波トランスを高周波トランスに変
えることができ、大幅な小型化,コストダウンが可能で
ある。
【0028】b.ディジタル処理するために、多数の発
振回路,正弦波発生回路,サーボ回路,PWM回路を1
つのマイクロコンピュータで実現できるため、回路の大
幅な簡素化,コストダウン,信頼性アップをはかれる。
【0029】c.ディジタル処理であるために、正弦波
以外の任意波形をプログラミングの変更だけで実現でき
る。
【0030】d.従来、出力の増加と減少の制御がまち
まちに発生するために生じていた出力電圧の不安定を、
増加期間においては増加制御、減少期間においては減少
制御とすることにより、電圧サンプリングから出力制御
までの制御時間が比較的長くても安定した出力電圧を得
ることができる。
【0031】(第2実施例)ところで、図1に示した回
路構成においては、充電のPWMによってある電圧Vを
得たとしても、PWMをストップさせると充電された電
圧Vは抵抗R1,R2を通って放電し、徐々にレベル低
下を起こしてしまう。
【0032】この放電は、充電期間AにおいてはPWM
による充電効果により補われ、図2に示すようなPWM
オンタイムと出力電圧との関係を示すが、放電期間Bで
は、電力の供給がないため放電用の高圧トランジスタT
r2をオン状態にしなくても徐々に出力レベルは低下し
てしまう。
【0033】第1実施例では、放電期間Bにおけるこの
放電現像がほぼ無視できる場合について説明したが、こ
の放電現像を考慮した場合を第2実施例として説明する
。本実施例は第1実施例と同一の回路を用いるが、放電
のPWMが異なる。
【0034】実施例の説明に入る前に、どのような場合
に、この放電現像をほぼ無視できるかについて簡単に説
明する。今、得ようとする正弦波出力の周期をT、コン
デンサCと直列に接続された容量性負荷からなる直列容
量をCR 、抵抗R1とR2の直列抵抗値をRとすると
、CR とRからなる放電の時定数が放電期間T/2よ
りもはるかに大きければ抵抗R1,R2からの放電はほ
ぼ無視できる。
【0035】すなわち、   CR ・R≫T/2              
                      …… 
 (2.1)である。ここで例として、周波数500〔
Hz〕の出力を得たいとき、充電コンデンサC及び負荷
容量をそれぞれ2200〔pF〕,200〔pF〕とす
れば
【0036】
【数3】
【0037】放電現象を無視するため、  R≧10×
T/2CR                    
             ……  (2.3)とする
ならば、Rは55〔MΩ〕以上ということになる。
【0038】以上説明したように、抵抗R1,R2から
の放電を無視できるようにするには、抵抗R1,R2を
大きくする必要があるが、これらを大きくすると、R1
,R2の精度が得られず、分圧により測定している電圧
の測定精度が低下してしまう恐れがある。そこで、ここ
では、比較的小さな値の分圧抵抗R1,R2を用い、放
電現像を考慮する場合の放電期間の演算方法について説
明する。
【0039】図5に示すように、スイッチS1 をオン
、S2 をオフしてコンデンサC0 に電圧VC が充
電されている時、スイッチS1 をオフ、S2 をオン
としたときのコンデンサC0 の両端の電圧Eは、スイ
ッチを切換えた瞬間からの時間Tonの経過に伴って次
式のような変化をする。
【0040】
【数4】
【0041】図6に式(2.4)に示すような放電現象
と、図1中の放電用の高圧トランジスタTr2による放
電とを切り分け制御した場合の出力変化を示す。図中C
は放電現象(以下、自然放電と呼ぶ)期間、Dは放電用
の高圧トランジスタTr2による放電期間である。した
がって、C期間の出力は式(2.4)に従い、またD期
間の出力は一定の傾きで放電する。ただし、D期間にお
いては、本来、自然放電も伴っている。
【0042】以上により、放電期間Bにおける放電時間
の関係式(1.5)及び自然放電による電圧レベル変化
の式(2.4)を用いて、高圧トランジスタTr2によ
り放電時間TDN(n) は近似的に次のように表され
る。
【0043】
【数5】
【0044】ここで、CR は充電コンデンサC及び容
量負荷からなる容量〔F〕、RはR1,R2からなる抵
抗値〔Ω〕、tは出力正弦波の分割期間、Vは測定電圧
(図6中v5 〜v9 )、Vn は目標電圧である。
【0045】式(2.5)では、Dの期間でも高圧トラ
ンジスタTr2による放電と共に式(2.4)による自
然放電が生じるように近似している。これはD期間が時
定数CR ・Rに比べて充分小さければ成立する。
【0046】図7に、D期間をC期間より先にした場合
を示している。この場合も式(2.5)により近似的に
表したとすると、条件としてD期間が時定数CR ・R
に比べて充分小さいことと、D期間の前後の電圧に大き
な差がないことが必要である。ただし、図6,図7どち
らの場合においても、式(2.5)を用いて、自然放電
を考慮することによって、放電期間Bの制御の精度は向
上する。
【0047】ところで、式(2.5)を実際に使用する
場合は、CPU  1の制御時間の短縮のために、
【0
048】
【数6】
【0049】はあらかじめ計算し、プログラム中に書き
込んでおくほうがよい。
【0050】以上説明したように、本実施例によれば、
出力電圧検出抵抗からの漏れ電流を演算式に考慮したた
め、出力電圧の制御値精度を更に向上させることができ
る。
【0051】(第3実施例)図8に第3実施例の回路図
を示す。これは図1の回路に電流検知回路3を追加した
もので、これによって、負荷2に流れる電流を検出でき
るよう構成したものである。ここでは、前記構成により
、負荷2に流れる交流電流の実効値を、負荷の変動によ
らず、一定の値に制御するようにした場合について説明
する。
【0052】図8において、電流検知回路3によって検
出された電流はCPU  1の持つA/D変換器の入力
端子AN2に入力され、ディジタル値に変換される。C
PU1はこのディジタル値を負荷電流値ia として読
み取り、下記の演算を行う。
【0053】   Vin=γ(Ia −ia )Vn       
                      ……(
3.1)上式において、γは極めて無限大に近い定数、
Ia は負荷電流(実効値に比例)の設定値(一定値)
、ia は負荷電流の実測値(実効値に比例)、Vn 
は負荷を一定としたときの理想出力から想定される次に
出力すべき目標電圧、Vinは負荷電流を一定に制御す
る場合に負荷変動等に伴って変化する次に出力すべき目
標電圧である。
【0054】ここで、式(3.1)について説明する。 理想負荷インピーダンスをZ0 、そのときの電流をI
a 、得られるべき電圧をVn とすれば、次式が成り
立つ、。
【0055】
【数7】
【0056】負荷インピーダンスが変化してZ1 とな
ったとき測定電流はia 、電圧の制御値はまだ変えて
いないからVn のままで、従って次式が成り立つ
【0
057】
【数8】
【0058】負荷インピーダンスZ1 において、電流
をIa に制御するならば出力すべき電圧Vi(n)は
次式で表される。
【0059】
【数9】
【0060】制御値をIa として出力ia が得られ
たとき、これをフィードバックして、Iaにリアルタイ
ム制御するのは、図9に示すオペアンプのフィードバッ
ク回路と同様に考えられるので、   δ(Ia −ia )=ia          
                       ……
(3.6)但し、δ(増幅率)→∞ 式(3.5)を変形して式(3.6)を代入すると、

0061】
【数10】
【0062】以上により、第1実施例における式(1.
4),式(1.5)の目標電圧V(n) に、また、第
2実施例における式(2.5)の目標電圧V(n) に
、第3実施例における式(3.1)のVi(n)を代入
し、図8の回路で制御を行うことによって、負荷電流を
一定に保つようにしつつ、所望の交流出力を得ることが
できる。
【0063】次に、電流検知部について説明する。電流
検出部は、放電用の高圧トランジスタTr2のエミッタ
−グランド間に挿入された検出抵抗R3と、図10に示
す電流検出回路3によって構成される。高圧トランジス
タTr2によって交流電流が整流され、素子R11,C
11の積分回路によって平滑される。素子R11,C1
1の時定数は、交流成分が完全に除去できる程度(例え
ば1秒〜60秒)に選ばれる。A/Dコンバータ入力端
子AN2の入力インピーダンスが抵抗R11に対して充
分大きい時はQ91は省略できる。
【0064】なお、以上の各実施例には示さなかったが
、電圧検出のためのA/Dコンバータ入力端子AN1に
図11に示すボルテージフォロワ回路を接続する場合も
ある。この場合は、入力端子AN1の入力インピーダン
スに対して電圧検出抵抗R2が無視できない程度に大き
い場合である。通常抵抗R2の値は、抵抗R2に流れる
電流が負荷電流に対して充分小さくなるように大きい値
が選ばれる。
【0065】また、各実施例は現像器の高圧バイアス発
生装置であるが、本発明はこれに限定されるものではな
く、容量性負荷へ所望の波形の電圧を供給する電圧発生
装置として実施することができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高周波トランスが使用できるので、装置の小型化,ロー
コスト化ができ、また出力電圧の増加期間中はコンデン
サへの供給電圧量を制御し、減少期間中にコンデンサの
放電量を制御して、出力電圧を制御しているので安定し
た正確な値の出力電圧波形を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】  第1実施例の回路図
【図2】  第1実施例の充電特性図
【図3】  第1実施例の制御理論の説明図
【図4】 
 第1実施例のCPUの制御フローチャート
【図5】 
 第2実施例の原理説明図
【図6】  第2実施例の出力波形図
【図7】  第2実施例の出力波形図
【図8】  第3実施例の回路図
【図9】  第3実施例の原理説明図
【図10】  電流検出回路の例を示す図
【図11】 
 ボルテージフォロワ回路の例を示す図
【符号の説明】
Tr1  トランジスタ T    トランス Tr2  高圧トランジスタ C    コンデンサ R1,R2  分圧抵抗 R3    抵抗 1    CPU 2    負荷

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  負荷に直列に接続されるコンデンサと
    、該コンデンサを充電する電圧供給手段と、前記コンデ
    ンサを放電する放電手段と、前記コンデンサの電圧を検
    出する電圧検出手段と、該電圧検出手段の出力にもとづ
    いて、出力電圧の増加期間中は前記電圧供給手段に信号
    を送出して電圧供給量を制御し、また出力電圧の減少期
    間中は前記放電手段に信号を送出し放電を制御して所望
    の出力電圧波形が得られるようにする制御手段とを備え
    たことを特徴とする電圧発生装置。
  2. 【請求項2】  制御手段は、次の式で算出されたパル
    ス幅tUP(n) のPWM信号を電圧供給手段に送出
    するものであることを特徴とする請求項1記載の電圧発
    生装置。 tUP(n) =α(V(n) −V)+tup(n−
    1)ただし、αは比例定数、V(n) は目標とする出
    力電圧、Vは電圧検出手段の検出電圧、nは出力電圧の
    単一周期内の電圧検出手段によるそれまでのサンプリン
    グ回数。
  3. 【請求項3】  放電手段は定電流で放電を行うもので
    あり、制御手段は、次の式で算出されたパルス幅tDN
    (n) のPWM信号を前記放電手段に送出するもので
    あることを特徴とする請求項1記載の電圧発生装置。 tDN(n) =β(V−V(n) )ただし、βは比
    例常数、V(n) は目標とする出力電圧、Vは電圧検
    出手段の検出電圧、nは出力電圧の単一周期内における
    電圧検出手段によるそれまでのサンプリング回数。
  4. 【請求項4】  放電手段は定電流放電を行うものであ
    り、制御手段は、次の式で算出されたパルス幅tDN(
    n) のPWM信号を前記放電手段に送出するものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の電圧発生装置。 【数1】 ただし、βは比例定数、V(n) は目標とする出力電
    圧、Vは電圧検出手段の検出電圧、nは出力電圧の単一
    周期内における電圧検出手段によるそれまでのサンプリ
    ング回数、CR はコンデンサと負荷容量による直列容
    量、Rは電圧検出手段の抵抗。
  5. 【請求項5】  出力電流検出手段を設け、その検出出
    力ia にもとづいて、制御手段における電圧V(n)
     を次の式で算出されるVinに置き換えるものである
    ことを特徴とする請求項2または請求項3または請求項
    4記載の電圧発生装置。 Vin=γ(Ia −ia )Vn ただし、γは無限大に近い定数、Ia は目標とする出
    力電流。
JP3114313A 1991-05-20 1991-05-20 電圧発生装置 Withdrawn JPH04342272A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3114313A JPH04342272A (ja) 1991-05-20 1991-05-20 電圧発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3114313A JPH04342272A (ja) 1991-05-20 1991-05-20 電圧発生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04342272A true JPH04342272A (ja) 1992-11-27

Family

ID=14634734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3114313A Withdrawn JPH04342272A (ja) 1991-05-20 1991-05-20 電圧発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04342272A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009183091A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Hitachi High-Technologies Corp 電圧源回路
JP2011511610A (ja) * 2008-01-30 2011-04-07 林青雲 エネルギー出力の制御方法及び制御回路
JP2014161169A (ja) * 2013-02-20 2014-09-04 Hamamatsu Photonics Kk 直流電源回路

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011511610A (ja) * 2008-01-30 2011-04-07 林青雲 エネルギー出力の制御方法及び制御回路
JP2009183091A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Hitachi High-Technologies Corp 電圧源回路
JP2014161169A (ja) * 2013-02-20 2014-09-04 Hamamatsu Photonics Kk 直流電源回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100830483B1 (ko) 스위칭 레귤레이터 및 그 전압 제어 방법
US7583519B2 (en) Switch mode power supply systems
US6320796B1 (en) Variable slope charge pump control
JP2740652B2 (ja) バッテリ給電式電気装置
EP0818875B1 (en) Step-down type DC-DC regulator
TWI398746B (zh) 開關式穩壓器及其補償電路、運作方法及補償方法
US20080007982A1 (en) Switch mode power supply systems
CN113746347B (zh) 反激式开关电源及其采样控制电路、采样控制方法和芯片
KR20090090193A (ko) 컨버터 및 그 구동방법
JP2007089278A (ja) Dc−dcコンバータ
JP2006204021A (ja) 充電器
JPH04342272A (ja) 電圧発生装置
US8203379B2 (en) Mix mode wide range divider and method thereof
US20060187098A1 (en) Signal processing circuit
JP2006020441A (ja) Dc−dcコンバータ
JP2002325445A (ja) スイッチング電源装置及び共振型スイッチング電源回路
JPH07311169A (ja) 環境測定装置
JPH09135568A (ja) Dc/dcコンバータ
JP2871067B2 (ja) 発振回路
JPH0956082A (ja) 電池充電装置
JP7406055B2 (ja) 指数関数発生回路
JP4984801B2 (ja) コンデンサ充電装置
JPS5824792Y2 (ja) ダンピング回路
JPS605773A (ja) Dc−dcコンバ−タ
JPH0515147A (ja) 電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980806