JPH04341301A - 水溶液の蒸発濃縮装置 - Google Patents
水溶液の蒸発濃縮装置Info
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- JPH04341301A JPH04341301A JP3205891A JP3205891A JPH04341301A JP H04341301 A JPH04341301 A JP H04341301A JP 3205891 A JP3205891 A JP 3205891A JP 3205891 A JP3205891 A JP 3205891A JP H04341301 A JPH04341301 A JP H04341301A
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Landscapes
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- Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
- Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は水溶液、例えばハロゲ
ン化銀写真感光材料の写真処理廃液の蒸発濃縮装置に関
するものである。
ン化銀写真感光材料の写真処理廃液の蒸発濃縮装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ハロゲン化銀写真感光材料の写
真処理は、黒白感光材料の場合には現像、定着及び水洗
等、カラー感光材料の場合には発色現像、漂白定着(ま
たは漂白、定着)、水洗、安定化等の機能の1つ又は2
つ以上を有する処理液を用いた行程を組合わせて行われ
ている。そして、多量の感光材料を処理する写真処理に
おいては、処理によって消費された成分を補充し、一方
、処理によって処理液中に溶出或は蒸発によって濃化す
る成分(例えば、現像液における臭化物イオン、定着液
における銀錯塩のような)を除去して処理液成分を一定
に保つことによって処理液の性能を一定に維持する手段
が採られており、上記補充のために補充液が処理液に補
充され、写真処理における濃厚化成分の除去のために処
理液の一部が廃棄されている。
真処理は、黒白感光材料の場合には現像、定着及び水洗
等、カラー感光材料の場合には発色現像、漂白定着(ま
たは漂白、定着)、水洗、安定化等の機能の1つ又は2
つ以上を有する処理液を用いた行程を組合わせて行われ
ている。そして、多量の感光材料を処理する写真処理に
おいては、処理によって消費された成分を補充し、一方
、処理によって処理液中に溶出或は蒸発によって濃化す
る成分(例えば、現像液における臭化物イオン、定着液
における銀錯塩のような)を除去して処理液成分を一定
に保つことによって処理液の性能を一定に維持する手段
が採られており、上記補充のために補充液が処理液に補
充され、写真処理における濃厚化成分の除去のために処
理液の一部が廃棄されている。
【0003】近年、補充液は水洗の補充液である水洗水
を含めて公害上や経済的理由から補充の量を大幅に減少
させたシステムに変わりつつあるが、写真処理廃液は自
動現像機の処理槽から廃液管によって導かれ、水洗水の
廃液や自動現像機の冷却水等で稀釈されて下水道等に廃
棄されていたが、これら以外の写真処理液〔例えば現像
液、定着液、発色現像液、漂白定着液(又は漂白液、定
着液)、安定液等〕の廃棄は、近年の公害規制の強化に
より実質的に不可能となっている。このため、各写真処
理業者は廃液を専門の廃液処理業者に回収料金を払って
回収してもらったり、公害処理設備を設置したりしてい
る。この廃液処理業者に委託するには、廃液を貯留して
おかなければならず、かなりのスペースが必要となるし
、またコスト的にも極めて高価である。かと言って公害
処理設備は初期投資(イニシャルコスト)が極めて大き
く、整備するのにかなり広大な場所を必要とする等の欠
点を有している。
を含めて公害上や経済的理由から補充の量を大幅に減少
させたシステムに変わりつつあるが、写真処理廃液は自
動現像機の処理槽から廃液管によって導かれ、水洗水の
廃液や自動現像機の冷却水等で稀釈されて下水道等に廃
棄されていたが、これら以外の写真処理液〔例えば現像
液、定着液、発色現像液、漂白定着液(又は漂白液、定
着液)、安定液等〕の廃棄は、近年の公害規制の強化に
より実質的に不可能となっている。このため、各写真処
理業者は廃液を専門の廃液処理業者に回収料金を払って
回収してもらったり、公害処理設備を設置したりしてい
る。この廃液処理業者に委託するには、廃液を貯留して
おかなければならず、かなりのスペースが必要となるし
、またコスト的にも極めて高価である。かと言って公害
処理設備は初期投資(イニシャルコスト)が極めて大き
く、整備するのにかなり広大な場所を必要とする等の欠
点を有している。
【0004】写真処理廃液の公害負荷を低減させる公害
処理方法として具体的には、■活性汚泥法(例えば特公
昭51−12943号、同51−7952号等)、■蒸
発法(例えば特開昭49−89437号、同56−33
996号等)、■電解酸化法(例えば特開昭48−84
462号、同49−119457号、同49−1194
58号、特公昭53−43478号等)、■イオン交換
法(例えば特公昭51−37704号、同53−432
71号、特開昭53−383号等)、■逆浸透法(例え
ば特開昭50−22463号等)、■化学的処理法(例
えば特開昭49−64257号、同53−12152号
、同49−58833号、同53−63763号、特公
昭57−37395号、同57−37396号等)等が
知られているが、これらは未だ充分ではない。
処理方法として具体的には、■活性汚泥法(例えば特公
昭51−12943号、同51−7952号等)、■蒸
発法(例えば特開昭49−89437号、同56−33
996号等)、■電解酸化法(例えば特開昭48−84
462号、同49−119457号、同49−1194
58号、特公昭53−43478号等)、■イオン交換
法(例えば特公昭51−37704号、同53−432
71号、特開昭53−383号等)、■逆浸透法(例え
ば特開昭50−22463号等)、■化学的処理法(例
えば特開昭49−64257号、同53−12152号
、同49−58833号、同53−63763号、特公
昭57−37395号、同57−37396号等)等が
知られているが、これらは未だ充分ではない。
【0005】一方、水資源面からの制約、給排水コスト
の上昇、自動現像機設備における簡易さと、自動現像機
周辺の作業環境上の点等から、近年、水洗に変わる安定
化処理を用い、自動現像機外に水洗の給排水のための配
管を要しない自動現像機(いわゆる無水洗自動現像機)
による写真処理が普及しつつある。この処理には処理液
の温度をコントロールするための冷却水も省略されたも
のが望まれている。
の上昇、自動現像機設備における簡易さと、自動現像機
周辺の作業環境上の点等から、近年、水洗に変わる安定
化処理を用い、自動現像機外に水洗の給排水のための配
管を要しない自動現像機(いわゆる無水洗自動現像機)
による写真処理が普及しつつある。この処理には処理液
の温度をコントロールするための冷却水も省略されたも
のが望まれている。
【0006】このような実質的に水洗水や冷却水を用い
ない写真処理は廃液量が少ないことから、給廃液用の機
外の配管を省略でき、それにより従来の自動現像機の欠
点と考えられる配管を設置するために設置後は移動が困
難であり、足下スペースが狭く、設置時の配管工事に多
大の費用を要し、温水供給圧のエネルギー費を要する等
の欠点が解消され、オフィスマシンとして使用できるま
でコンパクト化、簡易化が達成されるという極めて大き
い利点が発揮される。
ない写真処理は廃液量が少ないことから、給廃液用の機
外の配管を省略でき、それにより従来の自動現像機の欠
点と考えられる配管を設置するために設置後は移動が困
難であり、足下スペースが狭く、設置時の配管工事に多
大の費用を要し、温水供給圧のエネルギー費を要する等
の欠点が解消され、オフィスマシンとして使用できるま
でコンパクト化、簡易化が達成されるという極めて大き
い利点が発揮される。
【0007】反面、その廃液は水によって稀釈されない
ため、極めて高い公害負荷を有しており、河川はもとよ
り下水道にさえ、公害規制に照らして破棄することは不
可能となってきている。さらにこのような写真処理(多
量の流水を用いて、水洗を行わない処理)の廃液量は、
少ないとは言え、比較的小規模なカラー処理ラボ店でも
1日に10リットル程度ある。
ため、極めて高い公害負荷を有しており、河川はもとよ
り下水道にさえ、公害規制に照らして破棄することは不
可能となってきている。さらにこのような写真処理(多
量の流水を用いて、水洗を行わない処理)の廃液量は、
少ないとは言え、比較的小規模なカラー処理ラボ店でも
1日に10リットル程度ある。
【0008】このカラー処理ラボ店から出る廃液は、一
般には廃液回収業者によって回収され、二次及び三次処
理され無害化されているが、回収費の高騰により廃液引
き取り価格は年々高くなるばかりでなく、回収効率が悪
いため、なかなか回収に来てもらうことができず、廃液
が店に充満する等の問題を生じている。この問題を解決
するために写真処理廃液の処理を小規模なカラー処理ラ
ボ店でも容易に行えるようにするために廃液を加熱して
水分を蒸発乾固ないし固化することが研究されている(
例えば実開昭60−70841号等)。また、廃液を蒸
発濃縮せしめる蒸発釜の加熱手段及び蒸気を冷却し凝縮
し液化する冷却釜の冷却手段としてヒートポンプ回路の
放熱部及び吸熱部を用い、かつ、該蒸発釜と冷却釜を減
圧手段にて減圧し、その液を通常の沸騰点以下で沸騰が
起こるようにしているものも開発されている。
般には廃液回収業者によって回収され、二次及び三次処
理され無害化されているが、回収費の高騰により廃液引
き取り価格は年々高くなるばかりでなく、回収効率が悪
いため、なかなか回収に来てもらうことができず、廃液
が店に充満する等の問題を生じている。この問題を解決
するために写真処理廃液の処理を小規模なカラー処理ラ
ボ店でも容易に行えるようにするために廃液を加熱して
水分を蒸発乾固ないし固化することが研究されている(
例えば実開昭60−70841号等)。また、廃液を蒸
発濃縮せしめる蒸発釜の加熱手段及び蒸気を冷却し凝縮
し液化する冷却釜の冷却手段としてヒートポンプ回路の
放熱部及び吸熱部を用い、かつ、該蒸発釜と冷却釜を減
圧手段にて減圧し、その液を通常の沸騰点以下で沸騰が
起こるようにしているものも開発されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、蒸発釜
と冷却釜を減圧手段にて減圧する方式の装置では、水溶
液の蒸発濃縮処理によって蒸発釜の底部に溜まったスラ
リーを取出した後、次の処理に際してスラリー取出口を
塞ぐ栓体が密栓状態にないまま運転を開始させたり、蒸
発釜乃至冷却釜にヒビ割れがあって減圧できない状態に
あるにも拘わらず運転を開始させたり、運転中にヒビ割
れ等の事故が起こることがあり、液漏れを生じさせたり
、ヒートポンプ回路のコンプレッサーや放熱部の異常加
熱を発生させる危険もあった。
と冷却釜を減圧手段にて減圧する方式の装置では、水溶
液の蒸発濃縮処理によって蒸発釜の底部に溜まったスラ
リーを取出した後、次の処理に際してスラリー取出口を
塞ぐ栓体が密栓状態にないまま運転を開始させたり、蒸
発釜乃至冷却釜にヒビ割れがあって減圧できない状態に
あるにも拘わらず運転を開始させたり、運転中にヒビ割
れ等の事故が起こることがあり、液漏れを生じさせたり
、ヒートポンプ回路のコンプレッサーや放熱部の異常加
熱を発生させる危険もあった。
【0010】この発明は上記の問題を解消するためのも
ので、スラリー取出口の締め忘れや蒸発釜乃至冷却釜の
ヒビ割れなどを未然に知り、装置の安全運転を保障した
水溶液の蒸発濃縮装置を提供することを目的としている
。
ので、スラリー取出口の締め忘れや蒸発釜乃至冷却釜の
ヒビ割れなどを未然に知り、装置の安全運転を保障した
水溶液の蒸発濃縮装置を提供することを目的としている
。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、この発明は水溶液を蒸発濃縮せしめる蒸発釜の加熱手
段及び蒸気を冷却し凝縮し液化する冷却釜の冷却手段と
してヒートポンプ回路の放熱部及び吸熱部を用い、該蒸
発釜と冷却釜とを連通状態として全体を減圧する減圧手
段を備えた蒸発濃縮装置において、前記減圧手段の作動
により減圧される蒸発釜内の圧力を検出する圧力検出手
段と、この圧力検出器の検出値に応じて濃縮運転を制御
する濃縮運転制御手段を備え、スラリー取出口の栓体の
締め忘れや蒸発釜乃至冷却釜のヒビ割れなどがあって減
圧されないときは装置自身が運転されないように構成し
、また、ヒートポンプ回路の運転中に蒸発釜内の圧力が
大気圧に近くなったときには蒸発釜等にヒビ割れ等の異
常が生じているとして濃縮運転を停止させるように構成
したものである。
、この発明は水溶液を蒸発濃縮せしめる蒸発釜の加熱手
段及び蒸気を冷却し凝縮し液化する冷却釜の冷却手段と
してヒートポンプ回路の放熱部及び吸熱部を用い、該蒸
発釜と冷却釜とを連通状態として全体を減圧する減圧手
段を備えた蒸発濃縮装置において、前記減圧手段の作動
により減圧される蒸発釜内の圧力を検出する圧力検出手
段と、この圧力検出器の検出値に応じて濃縮運転を制御
する濃縮運転制御手段を備え、スラリー取出口の栓体の
締め忘れや蒸発釜乃至冷却釜のヒビ割れなどがあって減
圧されないときは装置自身が運転されないように構成し
、また、ヒートポンプ回路の運転中に蒸発釜内の圧力が
大気圧に近くなったときには蒸発釜等にヒビ割れ等の異
常が生じているとして濃縮運転を停止させるように構成
したものである。
【0012】
【実施例】次に、この発明を添付図面に示す実施例に基
づいて説明する。図において、1は減圧に耐える蒸発釜
で、該蒸発釜1内には水溶液(具体的には写真処理廃液
)が注入貯留される。2は蒸発釜1の外側に同心状に設
けた冷却釜で、該冷却釜2の上部は蒸発釜1と連通し、
減圧手段(エジェクターを使用したものでも真空ポンプ
を使用したものその他でもよい)3に接続されて減圧さ
れる。蒸発釜2内を大気圧より低い減圧下にすると、そ
のものの沸騰点以下で沸騰が起こることは知られており
、この実施例ではガス発生の起こりにくい低温での蒸発
をこの減圧下で行なうものである。
づいて説明する。図において、1は減圧に耐える蒸発釜
で、該蒸発釜1内には水溶液(具体的には写真処理廃液
)が注入貯留される。2は蒸発釜1の外側に同心状に設
けた冷却釜で、該冷却釜2の上部は蒸発釜1と連通し、
減圧手段(エジェクターを使用したものでも真空ポンプ
を使用したものその他でもよい)3に接続されて減圧さ
れる。蒸発釜2内を大気圧より低い減圧下にすると、そ
のものの沸騰点以下で沸騰が起こることは知られており
、この実施例ではガス発生の起こりにくい低温での蒸発
をこの減圧下で行なうものである。
【0013】4は前記蒸発釜内に三次元配置した加熱手
段で、該加熱手段4はヒートポンプ回路5の放熱部を用
い、その表面温度は減圧蒸発下では100℃以下、特に
、臭気ガスの発生を防止するには20〜60℃に管理す
ることが最も好ましい。この加熱手段4は下部を写真処
理廃液Wに浸し、上部を液面上から突出して空中に露出
している。ここに加熱手段4を液中と空中とにまたがる
ように三次元配置とした理由は、液中と液面を同時に効
率良く加熱できるようにするためである。
段で、該加熱手段4はヒートポンプ回路5の放熱部を用
い、その表面温度は減圧蒸発下では100℃以下、特に
、臭気ガスの発生を防止するには20〜60℃に管理す
ることが最も好ましい。この加熱手段4は下部を写真処
理廃液Wに浸し、上部を液面上から突出して空中に露出
している。ここに加熱手段4を液中と空中とにまたがる
ように三次元配置とした理由は、液中と液面を同時に効
率良く加熱できるようにするためである。
【0014】6はカラー処理ラボ店から出る写真処理廃
液Wを溜めた貯槽(容器)、7は該貯槽6から廃液を汲
み上げ、蒸発釜1内に給送する電磁弁を備えた汲上手段
である。汲上手段7は蒸発釜1内で加熱蒸発により液面
が一定量降下したときに作動するようになっている。こ
の汲上手段7により汲み上げられた廃液は蒸発釜1内で
空中の加熱手段に直接散布させるように供給するか、図
示の如く適当な邪魔板8を介して水面を波立たせないよ
うに供給する。なお、加熱手段4の液中部分と空中にあ
る部分とは通常同じ温度で管理されるが、その場合は伝
熱効果の相違により空中にある部分の方が実質的に表面
温度は高くなる。このため、これに直接供給廃液を散布
すると急加熱による不快ガスの発生もあり得る。その対
策として供給量を加減するか、空中にある加熱手段の温
度をガス発生温度以下に抑えることが必要となる。又は
液中、液外で加熱手段を分けて別々に適温に制御しても
よい。
液Wを溜めた貯槽(容器)、7は該貯槽6から廃液を汲
み上げ、蒸発釜1内に給送する電磁弁を備えた汲上手段
である。汲上手段7は蒸発釜1内で加熱蒸発により液面
が一定量降下したときに作動するようになっている。こ
の汲上手段7により汲み上げられた廃液は蒸発釜1内で
空中の加熱手段に直接散布させるように供給するか、図
示の如く適当な邪魔板8を介して水面を波立たせないよ
うに供給する。なお、加熱手段4の液中部分と空中にあ
る部分とは通常同じ温度で管理されるが、その場合は伝
熱効果の相違により空中にある部分の方が実質的に表面
温度は高くなる。このため、これに直接供給廃液を散布
すると急加熱による不快ガスの発生もあり得る。その対
策として供給量を加減するか、空中にある加熱手段の温
度をガス発生温度以下に抑えることが必要となる。又は
液中、液外で加熱手段を分けて別々に適温に制御しても
よい。
【0015】9は前記冷却釜2内に設置した冷却手段で
、該冷却手段9はヒートポンプ回路5の吸熱部を使用し
、蒸発釜1内で蒸発し、上部空間を通して冷却釜2内に
進入してきた水蒸気を捕らえて冷却凝縮させる。その凝
縮水は冷却釜2の底部2aに溜められ、釜外に設置した
回収容器10に回収される。この回収は本実施例ではエ
ジェクター3aを使用した減圧手段3により行われる。 即ち、凝縮水回収容器10内の水をポンプ3bにて汲み
上げ、エジェクター3aの垂直管部を通して該容器10
内に戻すと、垂直管部と水平管部との直交部に真空域が
生じるから水平管部に連通した冷却釜2の底部2aに溜
まった液、及び冷却釜2並びにこれに連通している蒸発
釜1内の空気が吸引され、両釜内の減圧安定化に寄与す
る。ここに凝縮と凝縮水の回収を連続して行うことは、
発生蒸気によって蒸発釜1内の圧力が上昇すると減圧バ
ランスが崩れるが、これをすぐさま冷却凝縮して圧力上
昇を抑制するのに効果的に作用する。なお、10aは回
収容器10をオーバーフローした水の貯留容器であり、
この容器10a内に溜められた水はそのまま下水道に流
して問題ない。
、該冷却手段9はヒートポンプ回路5の吸熱部を使用し
、蒸発釜1内で蒸発し、上部空間を通して冷却釜2内に
進入してきた水蒸気を捕らえて冷却凝縮させる。その凝
縮水は冷却釜2の底部2aに溜められ、釜外に設置した
回収容器10に回収される。この回収は本実施例ではエ
ジェクター3aを使用した減圧手段3により行われる。 即ち、凝縮水回収容器10内の水をポンプ3bにて汲み
上げ、エジェクター3aの垂直管部を通して該容器10
内に戻すと、垂直管部と水平管部との直交部に真空域が
生じるから水平管部に連通した冷却釜2の底部2aに溜
まった液、及び冷却釜2並びにこれに連通している蒸発
釜1内の空気が吸引され、両釜内の減圧安定化に寄与す
る。ここに凝縮と凝縮水の回収を連続して行うことは、
発生蒸気によって蒸発釜1内の圧力が上昇すると減圧バ
ランスが崩れるが、これをすぐさま冷却凝縮して圧力上
昇を抑制するのに効果的に作用する。なお、10aは回
収容器10をオーバーフローした水の貯留容器であり、
この容器10a内に溜められた水はそのまま下水道に流
して問題ない。
【0016】11は前記ヒートポンプ5の冷媒圧縮用の
コンプレッサー、12は前記蒸発釜1の加熱手段4の上
流側に設けた冷媒空冷手段である。冷媒空冷手段12は
前記コンプレッサー11に加圧圧縮されて高温にされた
冷媒を適切な設定温度にまで下げるためのものであり、
空冷ファン13を備える。14は膨張弁の役目をなすキ
ャピラリーチューブであり、該キャピラリーチューブ1
4の下流側の吸熱部は前記凝縮水回収容器10内の水の
冷却手段9a、及び冷却釜2内の冷却手段9として利用
される。即ち、キャピラリーチューブ14を挟んで上流
側が加熱域、下流側が冷却域となる。しかして、冷却釜
2の冷却手段9を通過した冷媒はコンプレッサー11に
還流する。
コンプレッサー、12は前記蒸発釜1の加熱手段4の上
流側に設けた冷媒空冷手段である。冷媒空冷手段12は
前記コンプレッサー11に加圧圧縮されて高温にされた
冷媒を適切な設定温度にまで下げるためのものであり、
空冷ファン13を備える。14は膨張弁の役目をなすキ
ャピラリーチューブであり、該キャピラリーチューブ1
4の下流側の吸熱部は前記凝縮水回収容器10内の水の
冷却手段9a、及び冷却釜2内の冷却手段9として利用
される。即ち、キャピラリーチューブ14を挟んで上流
側が加熱域、下流側が冷却域となる。しかして、冷却釜
2の冷却手段9を通過した冷媒はコンプレッサー11に
還流する。
【0017】15は蒸発濃縮を繰り返して高濃度に固形
化した成分(スラリー)を溜めるスラリー溜部で、該ス
ラリー溜部15は蒸発釜1の底部に設けられている。1
6はスラリー溜部15の底面と同一レベルの側壁外面に
突設したスラリー取出口で、該取出口16は栓手段17
により密栓されている。この栓手段17はボールバルブ
、バタフライバルブ、スライドバルブで構成しても良い
が、図示の場合は蒸発釜1内の減圧状態を維持させるた
めにパッキング材により構成され、把手18を引いたり
押したりすることによりスラリー取出口16を開閉でき
るようになっている。19はスラリー回収容器である。
化した成分(スラリー)を溜めるスラリー溜部で、該ス
ラリー溜部15は蒸発釜1の底部に設けられている。1
6はスラリー溜部15の底面と同一レベルの側壁外面に
突設したスラリー取出口で、該取出口16は栓手段17
により密栓されている。この栓手段17はボールバルブ
、バタフライバルブ、スライドバルブで構成しても良い
が、図示の場合は蒸発釜1内の減圧状態を維持させるた
めにパッキング材により構成され、把手18を引いたり
押したりすることによりスラリー取出口16を開閉でき
るようになっている。19はスラリー回収容器である。
【0018】20はスラリー溜部15に設けた回転羽根
で、該回転羽根20は蒸発釜1の頂面に設置した駆動源
21から垂下した出力軸22の下端に固着されている。 この回転羽根20はスラリー溜部15の内底面を全面的
に攪拌でき、かつ、スラリーをその取出口16へ向けて
掃き出し易い形態になっている。勿論、ハンドル操作に
より手動回転させ得るように構成してもよい。
で、該回転羽根20は蒸発釜1の頂面に設置した駆動源
21から垂下した出力軸22の下端に固着されている。 この回転羽根20はスラリー溜部15の内底面を全面的
に攪拌でき、かつ、スラリーをその取出口16へ向けて
掃き出し易い形態になっている。勿論、ハンドル操作に
より手動回転させ得るように構成してもよい。
【0019】23は減圧手段3の作動により作られる蒸
発釜1内の圧力を、センサー23aを介して検出する圧
力検出器で、該圧力検出器23は基準値設定器(図示せ
ず)にて20〜150torrの範囲内、より好ましく
は40〜100torrの範囲内で設定した第一設定値
と比較し、それ以下(より真空に近い)のときは、装置
全体が正常であると判断し、図1に示す如く濃縮運転制
御手段24に作動信号を出力する。該作動信号を受領し
た濃縮運転制御手段24は冷媒空冷手段12及びコンプ
レッサー11を作動させる。同時に、図示しない表示窓
に、異常ナシ表示を行うか、或いは音声発生手段にて異
常ナシを音声で告知するようにしても良い。一方、該圧
力検出器23は蒸発釜1内の圧力が、一定時間(30分
から2時間程度)を経過しても上記設定値以下にならな
いときは減圧手段3の機能を停止するようになっている
。
発釜1内の圧力を、センサー23aを介して検出する圧
力検出器で、該圧力検出器23は基準値設定器(図示せ
ず)にて20〜150torrの範囲内、より好ましく
は40〜100torrの範囲内で設定した第一設定値
と比較し、それ以下(より真空に近い)のときは、装置
全体が正常であると判断し、図1に示す如く濃縮運転制
御手段24に作動信号を出力する。該作動信号を受領し
た濃縮運転制御手段24は冷媒空冷手段12及びコンプ
レッサー11を作動させる。同時に、図示しない表示窓
に、異常ナシ表示を行うか、或いは音声発生手段にて異
常ナシを音声で告知するようにしても良い。一方、該圧
力検出器23は蒸発釜1内の圧力が、一定時間(30分
から2時間程度)を経過しても上記設定値以下にならな
いときは減圧手段3の機能を停止するようになっている
。
【0020】前記圧力検出器23はヒートポンプ回路5
のコンプレッサー11の運転中に、蒸発釜1内の圧力が
、前記第一設定値よりも高い(10torr以上高い<
例えば100〜200torr>ことが好ましい)第二
設定値以上(より大気圧に近い)になったときは、運転
中に蒸発釜乃至冷却釜にヒビ割れ等の異常が生じている
と判断し、前記濃縮運転制御手段24に停止信号を出力
する。該作動信号を受領した濃縮運転制御手段24は即
時にコンプレッサー11、冷媒空冷手段12の空冷ファ
ン13を停止させる。同時に、図示しない表示窓に異常
発生表示を行うか、或いは音声発生手段にて異常発生を
音声で告知すると良い。なお、減圧手段3のポンプ3b
は蒸発釜乃至冷却釜内が大気圧に戻った後、遅れて停止
させる。即ち、蒸発釜乃至冷却釜内への凝縮水の逆流を
防止するためである。
のコンプレッサー11の運転中に、蒸発釜1内の圧力が
、前記第一設定値よりも高い(10torr以上高い<
例えば100〜200torr>ことが好ましい)第二
設定値以上(より大気圧に近い)になったときは、運転
中に蒸発釜乃至冷却釜にヒビ割れ等の異常が生じている
と判断し、前記濃縮運転制御手段24に停止信号を出力
する。該作動信号を受領した濃縮運転制御手段24は即
時にコンプレッサー11、冷媒空冷手段12の空冷ファ
ン13を停止させる。同時に、図示しない表示窓に異常
発生表示を行うか、或いは音声発生手段にて異常発生を
音声で告知すると良い。なお、減圧手段3のポンプ3b
は蒸発釜乃至冷却釜内が大気圧に戻った後、遅れて停止
させる。即ち、蒸発釜乃至冷却釜内への凝縮水の逆流を
防止するためである。
【0021】上記実施例において、汲上手段7を作動さ
せて蒸発釜1内に廃液Wを必要水位まで注入し、凝縮水
回収容器10内には水道水を注入貯留する。しかる後、
減圧手段3のポンプ3bを作動させる。該ポンプ3bの
作動によりエジェクター3aを通して冷却釜2及び蒸発
釜1が減圧される。この蒸発釜1内の圧力は圧力検出器
23により検出され、その値により濃縮運転制御手段2
4を介してヒートポンプ回路5のコンプレッサー11及
び冷媒空冷手段12の空冷ファン13を作動させる。こ
のようにして濃縮運転がスタートする。そして、蒸発釜
1内の加熱手段4が所定の温度まで加熱され、冷却釜2
内の冷却手段9が冷却され、廃液はその沸騰点以下の温
度、例えば35°Cで沸騰し、蒸発することとなる。
せて蒸発釜1内に廃液Wを必要水位まで注入し、凝縮水
回収容器10内には水道水を注入貯留する。しかる後、
減圧手段3のポンプ3bを作動させる。該ポンプ3bの
作動によりエジェクター3aを通して冷却釜2及び蒸発
釜1が減圧される。この蒸発釜1内の圧力は圧力検出器
23により検出され、その値により濃縮運転制御手段2
4を介してヒートポンプ回路5のコンプレッサー11及
び冷媒空冷手段12の空冷ファン13を作動させる。こ
のようにして濃縮運転がスタートする。そして、蒸発釜
1内の加熱手段4が所定の温度まで加熱され、冷却釜2
内の冷却手段9が冷却され、廃液はその沸騰点以下の温
度、例えば35°Cで沸騰し、蒸発することとなる。
【0022】蒸発釜1内で蒸発した水蒸気は上部空間を
通して冷却釜2内に進入し、ここで冷却凝縮されて水滴
となって、冷却釜2の底部2aに溜められ、真空吸引に
より釜外に設置した回収容器10に回収される。蒸発に
より釜1内に予め注入した廃液が減少するに伴い、汲上
手段7が作動し補給するから蒸発釜1内では蒸発補給が
繰り返し行われ、廃液を徐々に濃縮する。しかして高濃
度に固形化した成分はスラリーとなって底部に設けたス
ラリー溜部15に溜められる。
通して冷却釜2内に進入し、ここで冷却凝縮されて水滴
となって、冷却釜2の底部2aに溜められ、真空吸引に
より釜外に設置した回収容器10に回収される。蒸発に
より釜1内に予め注入した廃液が減少するに伴い、汲上
手段7が作動し補給するから蒸発釜1内では蒸発補給が
繰り返し行われ、廃液を徐々に濃縮する。しかして高濃
度に固形化した成分はスラリーとなって底部に設けたス
ラリー溜部15に溜められる。
【0023】かくして、廃液の濃縮処理が終了したなら
ば、密栓されていたスラリー取出口16を開放させ、蒸
発釜1の底部に溜まったスラリーをスラリー回収容器1
9に取り出す。この取出し時には駆動源22により回転
羽根20が回転し、スラリーの取出作業を効率よく行う
こととなる。
ば、密栓されていたスラリー取出口16を開放させ、蒸
発釜1の底部に溜まったスラリーをスラリー回収容器1
9に取り出す。この取出し時には駆動源22により回転
羽根20が回転し、スラリーの取出作業を効率よく行う
こととなる。
【0024】
【発明の効果】以上の如く、この発明は水溶液を蒸発濃
縮せしめる蒸発釜の加熱手段及び蒸気を冷却し凝縮し液
化する冷却釜の冷却手段としてヒートポンプ回路の放熱
部及び吸熱部を用い、該蒸発釜と冷却釜とを連通状態と
して全体を減圧する減圧手段を備えた蒸発濃縮装置にお
いて、前記減圧手段の作動により減圧される蒸発釜内の
圧力を検出する圧力検出手段と、この圧力検出器の検出
値に応じて濃縮運転を制御する濃縮運転制御手段を備え
たから、スラリー取出口の栓体の締め忘れや蒸発釜乃至
冷却釜のヒビ割れなどの異常があって減圧されないとき
は装置自身が運転されず、事故を未然に防止し、装置の
安全運転が保障される。また、この発明は圧力検出器が
、ヒートポンプ回路の運転中に生じた異常からも装置の
安全運転が保障されるなど、各種の優れた効果を奏する
ものである。
縮せしめる蒸発釜の加熱手段及び蒸気を冷却し凝縮し液
化する冷却釜の冷却手段としてヒートポンプ回路の放熱
部及び吸熱部を用い、該蒸発釜と冷却釜とを連通状態と
して全体を減圧する減圧手段を備えた蒸発濃縮装置にお
いて、前記減圧手段の作動により減圧される蒸発釜内の
圧力を検出する圧力検出手段と、この圧力検出器の検出
値に応じて濃縮運転を制御する濃縮運転制御手段を備え
たから、スラリー取出口の栓体の締め忘れや蒸発釜乃至
冷却釜のヒビ割れなどの異常があって減圧されないとき
は装置自身が運転されず、事故を未然に防止し、装置の
安全運転が保障される。また、この発明は圧力検出器が
、ヒートポンプ回路の運転中に生じた異常からも装置の
安全運転が保障されるなど、各種の優れた効果を奏する
ものである。
【図1】本願蒸発濃縮装置の概略図である。
1 蒸発釜
2 冷却釜
3 減圧手段
3a エジェクター
3b ポンプ
4 加熱手段
5 ヒートポンプ
6 貯槽(容器)
7 汲上手段
8 邪魔板
9 冷却手段
10 凝縮水回収容器
10a オーバーフロー水の貯留容器11 コンプ
レッサー 12 空冷凝縮器 13 ファン 14 キャピラリーチューブ 15 スラリー溜部 16 スラリー取出口 17 栓手段 18 把手 19 スラリー回収容器 20 回転羽根 21 駆動源 22 出力軸 23 圧力検出器 24 濃縮運転制御手段
レッサー 12 空冷凝縮器 13 ファン 14 キャピラリーチューブ 15 スラリー溜部 16 スラリー取出口 17 栓手段 18 把手 19 スラリー回収容器 20 回転羽根 21 駆動源 22 出力軸 23 圧力検出器 24 濃縮運転制御手段
Claims (4)
- 【請求項1】 水溶液を蒸発濃縮せしめる蒸発釜の加
熱手段及び蒸気を冷却し凝縮し液化する冷却釜の冷却手
段としてヒートポンプ回路の放熱部及び吸熱部を用い、
該蒸発釜と冷却釜とを連通状態として全体を減圧する減
圧手段を備えた蒸発濃縮装置において、前記減圧手段の
作動により減圧される蒸発釜内の圧力を検出する圧力検
出手段と、この圧力検出器の検出値に応じて濃縮運転を
制御する濃縮運転制御手段を備えたことを特徴とする水
溶液の蒸発濃縮装置。 - 【請求項2】 前記濃縮運転制御手段は、蒸発釜内の
圧力が第一設定値以下になったときに、ヒートポンプ回
路のコンプレッサーの運転を開始させるものである請求
項1に記載の水溶液の蒸発濃縮装置。 - 【請求項3】 前記濃縮運転制御手段は、ヒートポン
プ回路の運転中に蒸発釜内の圧力が前記第一設定値より
も高い第二設定値以上になったときに、濃縮運転を停止
させるものである請求項1又は2に記載の水溶液の蒸発
濃縮装置。 - 【請求項4】 前記濃縮せしめる水溶液が、写真処理
廃液である請求項1〜3のうちの1に記載の水溶液の蒸
発濃縮装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3205891A JPH04341301A (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 水溶液の蒸発濃縮装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3205891A JPH04341301A (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 水溶液の蒸発濃縮装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04341301A true JPH04341301A (ja) | 1992-11-27 |
Family
ID=12348279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3205891A Pending JPH04341301A (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 水溶液の蒸発濃縮装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04341301A (ja) |
-
1991
- 1991-01-31 JP JP3205891A patent/JPH04341301A/ja active Pending
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