JPH04340939A - 画像振れ防止装置 - Google Patents

画像振れ防止装置

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JPH04340939A
JPH04340939A JP3140603A JP14060391A JPH04340939A JP H04340939 A JPH04340939 A JP H04340939A JP 3140603 A JP3140603 A JP 3140603A JP 14060391 A JP14060391 A JP 14060391A JP H04340939 A JPH04340939 A JP H04340939A
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JP
Japan
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image
support member
movable support
torque
optical system
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Application number
JP3140603A
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English (en)
Inventor
Takashi Kobayashi
崇史 小林
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Publication of JPH04340939A publication Critical patent/JPH04340939A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鏡筒に保持された固定
レンズ群と可動レンズ群とから成る補正レンズ群を有し
、画像の振れを補正する慣性振り子形式の補正光学手段
と、前記可動レンズ群の前記固定レンズ群に対する相対
位置を検出する相対位置検出手段とを備えた画像振れ防
止装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、手振れ等により生じる画像の
振れを防止する為の機能を具備した光学機器は知られて
いる。
【0003】実例を上げると、例えば米国特許第295
9088号や同第2829557号等では、補正光学系
を可動に配し、その慣性によって画像振れを防止するも
のが開示されている。
【0004】図5はこの種の画像振れ防止装置の全体構
成を示すもので、図5において、焦点面14上に画像を
結像する為のレンズ鏡筒(以下単に鏡筒と記す)4に固
定された主レンズ12,13に対し、レンズ1,2が画
像振れを補正するための補正光学系である。これら補正
光学系の焦点距離は鏡筒4に固定された負のパワ−を持
つレンズ1の焦点距離をf1 し、可動支持部材3に支
えられている正のパワ−を持つレンズ2の焦点距離をf
2 とすると、 f1 =−f2 の関係を満足する様に設定されている。
【0005】前記可動支持部材3は、2軸可動の支持を
行う為のジンバル5によりレンズ2の像側主点から、該
焦点距離f2 (=−f1 )の位置で鏡筒4に支持さ
れている。
【0006】図6は、このジンバル5の2軸可動支持の
構成を示すもので、レンズ2を保持する可動支持部材3
はy軸回りの自由度を有する支持部材5yに支持され、
支持部材5yはy軸方向とは垂直のx軸回りの自由度を
有する支持部材5xに支持され、更に該支持部材5xは
鏡筒4により支持されて、2軸の回転自由度を有する補
正光学系を構成している。
【0007】図5において、10は可動支持部材3の釣
合いが取れるようにする為のバランサ−としてのカウン
タ−・ウエイトで、ジンバル5を挟んで可動支持部材3
のレンズ2とは反対側に取付けられて、ジンバル5に対
しレンズ2とのバランスが取れるようにしてある。
【0008】そして以上の構成により、所謂慣性振り子
式の防振光学系が実現できる。つまり、図5の構成によ
れば、以下に示す様にして画像振れが防止される。
【0009】例えば、図5に示す構成が望遠鏡だとして
、目標物に向けられた鏡筒4の内部では、主レンズ12
,13及び補正光学系1,2により該目標物の光学像が
焦点面14上に結像されている。拡大率の高い望遠鏡で
は、手持ちでの使用の場合、特に手振れ等により該鏡筒
4に0.1 〜10Hz程度の範囲の周波数成分を有す
る振動が発生し、この振動により画像振れが生じる。
【0010】ところが、上記光学機構によれば、この振
動に対し可動支持部材3の慣性によりレンズ2とレンズ
1との間に相対的な変位が生じ、レンズ2とレンズ1と
の相対変位により上記画像の振れが抑制されることにな
るのである。
【0011】図5において、更に、可動支持部材3に取
付けられた部材9はアルミ片等の非磁性体の導体で、鏡
筒4に固定されたマグネット6及び7にて形成される磁
気的効果により、前記鏡筒4の振動速度に応じた抑制力
(ダンピング・フォ−ス)が発生する。これは、例えば
構図を変えるために鏡筒4を急激に変位させた様な場合
に、可動支持部材3が鏡筒4の内壁に突き当たるのを防
止するためのダンピング作用を発生させるためのもので
ある。
【0012】具体的には、図7にその拡大図が示される
マグネット6,7に対し導体9により発生する渦電流が
レンズ2の光軸と主レンズ12,13の光軸(主光軸1
5)とが一致する可動中心位置からの可動支持部材3の
変位量を小さくする方向に力を発生し、ダンピング効果
を得る。
【0013】なお、マグネット6,7は図7上では鏡筒
4の上部のみに取付けられているが、これは説明の便宜
を図る為の省略であり、鏡筒4の下部及び左右にも同様
のマグネットが設けられて2軸制御が行われることは言
うまでもない。
【0014】又、図5において、11は可動支持部材3
に前記カウンタ−・ウエイト10と一体的に取付けられ
た磁性体であり、鏡筒4に固定されたマグネット8との
間で構成される磁気的効果によりレンズ2の光軸が主光
軸15に一致する可動中心位置に可動支持部材3を戻す
センタリング動作を行う。このセンタリング動作は、振
れの無い場合にはレンズ2の中心部を用いた方が光学的
特性が良好であるので、製造誤差や上記変位の周波数成
分で直流成分に当る変位の除去を行い、レンズ2の光軸
を主光軸15に一致させるようにするためのものである
【0015】具体的には、図7にその拡大図が示される
ように磁性体11とマグネット8とが互いに同極(N極
同士)の磁極を面しており、互いに磁気的に反発する様
に構成されている。そして、該マグネット8の中心が主
光軸15と一致しているので、レンズ2の光軸を主光軸
15に一致させる様な求心力(センタリング・フォ−ス
)が発生することになる。
【0016】以上の様に、上記ダンピングの構成や上記
センタリングの構成は慣性振子方式による画像振れ防止
装置の特性を向上させることができるものである。
【0017】ところで、実際の撮影時には被写体の追跡
したり被写体を変える為、パンニング(構図を変えるた
めに鏡筒4を水平方向に動かすこと)やチルティング(
構図を変えるために垂直方向に動かすこと)等の動作を
行うことが頻繁に行われる。
【0018】前述の方式は防振動作のみのシステムであ
り、手振れ等の振動については防振効果を有するが、一
方向に連続して移動する現実的なパンニング、チルティ
ング動作時の挙動に関し防振効果が低下したり、補正光
学系が大きく一方向に移動したままになったり、鏡筒4
の内壁に衝突したりして、不自然な画像の動きになるこ
とがあった。
【0019】そこで、前述の画像振れ補正系において、
パンニング、チルティング対策を可能とする装置として
、本願出願人より先願(特願平1−109501号等)
されている。
【0020】図8はこの画像振れ防止装置の構成を示す
もので、該装置は前記図5の画像振れ防止装置と同様の
慣性振り子方式によるものであり、図5と同じ部分には
同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0021】図8において、主撮像光学系が前玉レンズ
91、変倍レンズ92、結像用の固定レンズ93,94
により構成されており、変倍レンズ92は可動の移動環
96により焦点距離変化の為に移動可能に配設されてい
る。該変倍レンズ92の移動位置は変倍エンコ−ダ(以
下ENCと記す)95により検出可能で、このENC9
5の出力により撮影光学系の焦点距離がどの様な状態に
あるかを把握可能である。因に図8においては、ENC
95は2bit の光学反射式を例示している。
【0022】鏡筒4の内壁及び可動支持部材3にセンサ
手段(30,31,32)が、その軸対称部にトルク発
生手段(41,42,43)が配設されている。又、x
軸とy軸は各々同様の構成で、かつx軸とy軸とは直交
する位置に配設される。
【0023】前記センサ手段の構成を図10に示す。
【0024】この手段は、鏡筒4の内壁に取付けられた
LED等の発光素子30、該発光素子30の為の電源3
4とこれを受光するPSD等の一次元受光位置検出素子
32と、可動支持部材3に取付けられたスリット幕31
とから成っている。
【0025】発光素子30と一次元の受光位置検出素子
32の間に設けられたスリット幕31は補正光学系であ
るレンズ2を保持する可動支持部材3の移動に伴い図の
矢印方向に動くので、受光位置検出素子32からその振
れ角に応じた信号が検出され、それがセンサアンプ33
から可動支持部材3の鏡筒4に対する変位信号として出
力される。
【0026】次に、前記トルク発生手段の構成をボイス
コイル型の構成とした場合の例を図11に示す。
【0027】この手段は、鏡筒4の内壁に取付けられた
ボイスコイル42と可動支持部材3に取付けられたマグ
ネット41とから成る。
【0028】入力端子43に制御信号が入力されると、
その電流量と極性に応じボイスコイル42とマグネット
41の間で磁気的結合力(或は磁気的反発力)が発生し
、第11図の矢印方向にトルクを発生させることが出来
る。
【0029】前述した様に、センサ手段(30,31,
32)とトルク発生手段(41,42)はx軸とy軸を
直交させた配置と成しており、ジンバル支持と相まり、
可動支持部材3の移動をダンピング及びセンタリングす
べく可動支持部材3をx軸回り及びy軸回りにトルク制
御出来る。
【0030】図9は、上記センサアンプ33の出力を入
力し、可動支持部材3の鏡筒4に対する変位状態に応じ
てボイスコイル42の駆動を制御し、可動支持部材3の
前記x軸回り及びy軸回りに対するトルク制御を行う為
の制御系を示すブロック図である。
【0031】図9において、前記可動支持部材3のx軸
回り及びy軸回りに対するセンサアンプ33(図8にお
いて可動支持部材3のx軸回りに対するセンサ手段(こ
こでは32〜33の他、33,34をも含める)は、3
0x,31x,32x,33x,34xで示し、y軸回
りに対するセンサ手段は、30y,31y,32y,3
3y,34yで示してある)からの可動支持部材3の鏡
筒4に対する変位信号は、マイコン等により構成される
制御回路50内のA/D変換器511によりディジタル
・デ−タに変換され、該制御回路50により処理される
【0032】上記のようにしてA/D変換され、後述す
るように処理された信号はD/A変換器519にてアナ
ログ・デ−タに変換され、制御回路50より出力される
。そして、このアナログ・デ−タに基づいて駆動回路5
3x,53yにより前記トルク発生手段41,42(図
9では前記可動支持部材3のx軸回りに対するものを4
1x,42xで示し、y軸回りに対するものを41y,
42yで示してある)が駆動制御される。
【0033】以上の制御回路50による制御の基本は、
防振と、パンニングやチルティングに関するレンズ部の
過度な動きの防止、という相反する2つの要素を満足さ
せる為に、慣性振り子である可動支持部材3の鏡筒4に
対する変位に対して、トルク発生手段41x,42x及
び41y,42yにダンピング及びセンタリングの為の
非線形な制御トルクを発生させる。
【0034】この制御トルクの特性例を図12に示す。
【0035】図12の制御トルクの特性によれば、可動
支持部材3が可動中心付近に位置する場合は、慣性振り
子による防振作用を妨げないようにトルク発生器系41
x,42x及び41y,42yにはダンピングの為のト
ルクを殆ど発生させない。
【0036】一方、パンニング(構図を変える為に鏡筒
4を水平方向に動かすこと)やチルティング(構図を変
えるために鏡筒4を垂直方向に動かすこと)の様に鏡筒
4をある方向へ大きく動かした様な場合等、可動支持部
材3が慣性振り子の作用によって可動中心から大きく変
位すると、その変位量が大きくなるに従いトルク発生手
段41x,42x及び41y,42yに可動支持部材3
を可動中心に引き戻す為の急激に増大するセンタリング
及びダンピング力を発生させ、可動支持部材3が鏡筒4
の内壁にぶつかるのを防止する。
【0037】図12のトルクカ−ブを振り子の主光軸1
5の方向から見ると、図13の様なイメ−ジに成る。
【0038】一つの同心円が一定量のトルク変化を示し
ているので、外周つまり鏡筒4の端に近付くにつれ、同
心円の間隔が密になり、可動支持部材3が可動中心から
変位するに従ってトルク特性の傾きが急になることが分
る。即ち、図12で言う非線形カ−ブを描いてトルクが
上昇する様子を示している。
【0039】このようにセンタリング及びダンピングト
ルクを制御することにより、可動支持部材3が鏡筒4に
近接した時点でセンタリング及びダンピング作用を大き
く働かせて該可動支持部材3が鏡筒4の内壁にぶつかる
のを防止し、それ以外では、このセンタリング及びダン
ピング作用を極力少なくし、慣性振り子による防振作用
を妨げないようにしている。
【0040】図12の制御特性を実現するために制御回
路50では、例えばセンサアンプ33x,33yより入
力される可動支持部材3の変位量(振れ角θ)に応じて
図12のトルクカ−ブが得られる様な係数K1 ,K2
 を制御回路50内のメモリに格納されたルック・アッ
プ・テ−ブル(以下LUTと記す)513,514より
選択して、制御関数   DATA=K1 *θ+K2 *dθ/dt+K3
 *∫θdtを演算し(但し係数K3 は一定の小さな
値であり、又*は乗算を意味する)、このDATAを制
御トルクとしてトルク発生器系41x,42x及び41
y,42yに発生させるようにする。
【0041】上記制御関数において、「K1 *θ」の
項は、図9のLUT513,合成器520,乗算器51
6により求められ、これは可動支持部材3の可動中心か
ら変位量に応じたセンタリング・フォ−スを発生させる
スプリング項として作用し、「K2 *dθ/dt」項
は、ダンピング項で、図9のLUT514,合成器52
1,乗算器517により求められ、急激なパンニングや
チルティング等に対する抑制効果を有し、「K3 *∫
θdt」項は、センタリングの為のもので、積分器51
2内にて求められ、蓄積誤差や量産時の製造誤差等の各
種要因にて発生する誤差をキャンセルして可動支持部材
3を可動中心位置に復帰させる効果を有する。このよう
な積分行為は、制御系に対する影響度を低く設定するの
で、他項のような非線形処理は行わない。
【0042】そして、前記それぞれの項が図9の加算器
518にて加算され、次段のD/A変換器519にてア
ナログ・デ−タに再び変換されて駆動回路53x,53
yを介してトルク発生手段42x,42yへ出力される
【0043】なお、図9の制御回路50内の点線51,
52で示した枠内の構成は上記LUT513,514内
の係数デ−タを除き同一構成であるので片側(点線52
の枠内)は簡単の為、図示を省略してある。又、点線5
1の枠内の構成のうち積分器512から加算器518ま
での部分は制御回路50の処理内容をハ−ド的に示した
ものである。
【0044】この例では、変倍エンコ−ダ(ENC95
)の出力に応じて前記制御トルクの与え方を望遠時に対
し、広角時を強くするようにしている。この様子を図示
したのが図15であり、撮影光学系の焦点距離が望遠(
長焦点距離)端から広角(短焦点距離)端へ変化するに
つれて制御トルクカ−ブを(c)→(b)→(a)の様
に、より強いトルクの与えられる非線形特性となるよう
に変化させる。
【0045】その為、制御回路50内では、LUT51
3,514に広角端のトルクカ−ブ(a)を与える為の
可動支持部材3の振れ角θに応じた前記制御関数の係数
K1,K2 と望遠端時のトルクカ−ブ(c)を与える
為の可動支持部材3の振れ角θに応じた前記制御関数K
1 ,K2 が設定されており、これら係数を可動支持
部材3の振れ角θに応じて選択し、ENC95の値に応
じて上述の様なトルクカ−ブが得られる様に合成演算し
て前記制御関数の係数K1 ,K2 とするようにして
いる。
【0046】これは、通常、望遠での手持ち撮影では広
角撮影時に比べ手振れが目立つ事が知られているので、
パンニングの様な大きな動きへの対策であって、防振と
いう本来の目的にとってはマイナス作用である制御トル
クを光学機器の使用状況に合せ、望遠撮影時の特性を広
角撮影時に比べ弱くして防振効果に適したものとしてい
る。
【0047】これにより、望遠端付近での防振特性を損
なうことなく、防振光学系全体の小型化と軽量化を達成
することができる。
【0048】次に、以上の図9の画像振れ防止を行う制
御系の動作を図14のフロ−チャ−トにしたがって説明
する。 「ステップ1」  焦点距離の検出の為にENC95の
値(ENCデ−タ)を取り込む。 「ステップ2」  可動支持部材3のx軸回りの制御ト
ルク信号を演算する処理の為にモ−ドiをxと指定する
。 「ステップ3」  LUT選択モ−ドj=1に設定し、
上記制御関数の係数をメモリしたLUTのどれを使用す
るかを選択する。 「ステップ4」  可動支持部材3のx軸回りの振れ角
θ(以下θxと記す)に応じたセンサアンプ33xの出
力をA/D変換器511よりディジタル・デ−タとして
取り込む。 「ステップ5」  ステップ3のLUT選択モ−ドj=
1の設定に従い、可動支持部材3のx軸回りに対して図
15に示すような広角端時の制御トルクカ−ブ(a)及
び望遠端時の制御トルク(c)の得られる上記制御関数
の係数K1 をメモリしたLUT−1x −W及びLU
T−1x −Tから前述の振れ角θxに対応した係数K
1W及びK1Tを読み出す。 「ステップ6」  現在の焦点距離に対する上記制御関
数の係数K1 を、前述の係数K1W及びK1Tに対す
る前述のENC95の値に応じた合成演算により求める
【0049】この合成演算の一例をハ−ド的に示したも
のを図16に示す。
【0050】図16において、合成器520(合成器5
21も同様)では、ENC95の分解能に応じた係数e
を発生する係数発生器81と1の補数(1−e)を発生
する演算器82と「K1T*e」及び「K1W*(1−
e)」を演算する乗算器の84と83を有し、該乗算器
の出力を加算演算する加算器85により焦点距離に応じ
た係数K1 を出力する。
【0051】なお、ENC95の出力に対応し、ENC
のステップ数(分解能)と同数のLUTを用意し、この
合成器を省略するようにしても良い。 「ステップ7」  LUT選択モ−ドjが1,2の設定
に対し、共に処理が終了したか否かを確認する。もし、
終了していない場合(j=2)は、ステップ8へ進む。 「ステップ8」  ここではLUT選択モ−ドj=2と
設定し直してステップ5へと戻り、LUT選択モ−ドj
=2の設定に従い、可動支持部材3のx軸回りに対して
図15に示すような広角端時の制御トルクカ−ブ(a)
及び望遠端時の制御トルクカ−ブ(c)の得られる上記
制御関数K2 をメモリしたLUT−2x −W及びL
UT−2x −Tから前述のθxに対応した係数K2W
及びK2Tを読み出し、ステップ6にて前述の合成演算
により上記制御関数の係数K2 を求める。 「ステップ9」  前述のθxを微分(dθx/dt)
してデ−タΔとする。 「ステップ10」  前述のθxを積分(∫θxdt)
してこれに係数K3 を乗算し、デ−タd1とする。
【0052】この係数K3 は、前述したように制御系
に対する影響度を低く設定すべく一定の小さな値とし、
他の係数K1 ,K2 のような非線形処理は行わない
。 「ステップ11」  前述のθxに先に求めた係数K1
 を乗算し、これをデ−タd2とする。 「ステップ12」  前述のデ−タΔに先に求めた係数
K2 を乗算し、これをデ−タd3とする。「ステップ
13」  上記デ−タd1,d2,d3を加算し、これ
を“DATA”として一時格納する。
【0053】つまり、ここで DATA=d1+d2+d3 =K1 *θx+K2 *dθx/dt+K3 *∫θ
xdtにより前記制御関数の演算結果が得られる。 「ステップ14」  現在の処理モ−ドiが可動支持部
材3のx軸回りに関するものかを判別する。  奇数回
目であればx軸回りに関するものであり(NOの場合)
、ステップ15へ進み、偶数回目であればyに関するも
のであり(YESの場合)、ステップ17へ進む。 「ステップ15」  演算結果の“DATA”をx軸回
りに対する制御トルクデ−タとしてDxに格納する。 「ステップ16」  処理モ−ドiをyに変更し、ステ
ップ2へ戻り、次に可動支持部材3のy軸回りの制御ト
ルク信号の演算の為の処理を上記x軸回りの場合と同様
に行う。
【0054】但し、この場合、ステップ5では、可動支
持部材3のy軸回りに対して図15に示すような広角端
時の制御トルクカ−ブ(a)、及び望遠端時の制御トル
クカ−ブ(c)の得られる上記制御関数の係数K1 を
メモリしたLUT−1y − W及びLUT−1y −
 Tから可動支持部材3のy軸回りの振れ角θ(以下θ
yと記す)に対応した係数K1W及び係数K1Tを読み
出すと共に、図15に示す様な広角端時の制御トルクカ
−ブ(a)及び望遠端時の制御トルクカ−ブ(c)の得
られる上記制御関数の係数K2 をメモリしたLUT−
1y − W及びLUT−1y − Tから前述の振れ
角θyに対応した係数K1W及び係数K1Tを読み出す
ことになる。 「ステップ17」  演算結果の“DATA”をy軸回
りに対する制御トルクデ−タとしてDyに格納する。 「ステップ18」  制御トルクデ−タDxとDyをD
/A変換器519によりアナログ・デ−タに変換し、こ
れを振れ角デ−タ(トルク制御信号)として駆動回路5
3x,53yへ出力し、可動支持部材3のx軸回りのト
ルク制御を行う。 「ステップ19」  画像振れ補正動作を終了してよい
か否かを判断する。終了ならば(YESの場合)一連の
動作を終了し、継続ならば(NOの場合)ステップ1へ
戻り、上述の処理を終了するまで繰り返し行う。
【0055】この様にして、焦点距離が望遠から広角側
になるに従って強いトルクを与える前記制御関数のトル
クカ−ブに従い、可動支持部材3がパンニングやチルテ
ィングの動作等によって鏡筒4の内壁に近付くにつれて
、x軸回りのトルク発生手段(41x,42x)及びy
軸回りのトルク発生手段(41y,42y)に可動支持
部材3を可動中心位置へ戻す為の非線形に急増するトル
クが発生し、これにより可動支持部材3は可動中心方向
へ効果的に戻される。
【0056】さて、上述した画像振れ防止装置がカメラ
一体型VTRとして画像記録装置に接続されている様子
を図17に示す。
【0057】1301は図8に示した様な慣性振り子状
の補正光学系、1302は図9の制御回路50と同様の
動作をする画像振れ防止制御回路である。また、130
3は光電変換素子、1304は光電変換された電気信号
を記録信号にするための信号処理回路、1305は信号
処理回路1304からの信号を記録する画像記録回路、
1306は記録動作をスタ−トさせる為のトリガボタン
であり、前記光電変換素子1303からトリガボタン1
306までにより画像記録装置を構成している。
【0058】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例では、慣性振り子状の補正光学系が大きく変位し
て正常な像振れ防止動作を行っていないときでも、図1
7に示したトリガボタン1306をONすると、画像記
録装置が記録動作を直ちに始まってしまい、この結果品
位の無い画像が記録されてしまうといった問題点があっ
た。
【0059】本発明の目的は上記の点に鑑み、画像振れ
補正機能を確実に生かした画像処理動作を行わせること
のできる画像振れ防止装置を提供することである。
【0060】
【課題を解決するための手段】本発明は、相対位置検出
手段の出力に基づいて、補正光学系により正常な画像振
れ防止を図る事が可能な状態か否かの状態信号を発生す
る画像振れ防止可否信号発生手段を設けている。
【0061】
【作用】画像振れ防止可否信号発生手段は、相対位置検
出手段の出力より、正常な画像振れ防止動作を行う事が
可能な状態に補正光学系があるか、それとも大きく変位
して正常な画像振れ防止動作をすることができない状態
にあるかを判別し、この状態信号を出力する。
【0062】
【実施例】図1は本発明の一実施例装置を備えたカメラ
の概略構成を示すブロック図であり、図17と同一機能
を持つ部分は同一符合を付してある。
【0063】図1において、1401は画像振れ防止制
御回路であり、図17に示した画像振れ防止制御回路1
302の機能に加え、補正光学系1301内に配置され
た図10に示した様なセンサ手段1301aの出力より
該補正光学系1301がどのくらい可動中心より変位し
たかを検知して、その変位が大きい場合は画像記録回路
1305へのトリガ許可信号1402を“L”にし、そ
の後可動中心付近での通常の像振れ防止動作が可能とな
るくらいの変位になった事を検知すると、前記トリガ許
可信号1402を“H”にし、画像記録回路1305を
トリガボタン1306の指示にしたがった動作可能な状
態とする。
【0064】更に詳述すると、例えばこの画像振れ防止
装置が接続された画像記録装置を撮影者が撮影しようと
思って持ち上げたと同時に、記録を始めるとする。この
持ち上げた時の補正光学系1301の動きを図9のセン
サアンプ33x,33yの出力で見ると、ちょうど図2
の波形1501の様になり、この持ち上げるという動作
は、所謂手振れよりもはるかに大きな動きなので、持ち
上げて止めた時点である点線にて示す1502の時点よ
り図中左側の波形に示す様な大きな振れとなり、これは
すぐには落ち着かない。ということは、カメラを持ち上
げたと同時に記録を開始したとすると、補正光学系13
01が落ち着くまでの1503に示す期間、品位の無い
画像が記録されてしまうことになる。
【0065】そこで、本実施例では、補正光学系130
1が落ち着いて通常の画像振れ防止操作を開始する15
04の時点を検知して、初めて画像振れ防止制御回路1
401は画像記録回路1305へ“H”のトリガ許可信
号1402を出力するようにしている。
【0066】補正光学系1301が通常の画像振れ防止
動作にあるかどうかというのは、前記センサ手段の出力
をある一定値と比べて該補正光学系1301の振幅が小
さくなったことを検知すれば容易にわかる。これを実現
するための回路構成を図3に示す。
【0067】図3において、1601はコンパレ−タで
、センサ手段1301aより入力される信号電圧160
2とスレッショルド電圧1603との比較を行う。この
結果、センサ手段1301aの信号電圧1602がスレ
ッショルド電圧1603より大きいときは、出力信号1
604(トリガ許可信号1402)を“L”にし、逆に
小さくなると出力信号1604(トリガ許可信号140
2)を“H”にする。なお、ここでは補正光学系130
1の変位(振幅)の大きさとセンサ出力の電圧の大きさ
が比例するということを前提としている。
【0068】画像記録回路1305は、図4に示す様に
、上記のコンパレ−タ1601よりの出力信号1604
(トリガ許可信号1402)とインバ−タ1701を介
したトリガボタン1306の押圧状態に応じた出力信号
1702(トリガ信号)との論理積をアンドゲ−ト17
03でとり、このアンドゲ−ト1703の出力信号17
04を本来の画像記録を開始するためのトリガ信号とし
て用い、以後の動作を進める。
【0069】つまり、図1,図4に示すトリガボタン1
306を押しても、画像振れ防止制御回路1401、即
ち図3のコンパレ−タ1601から“H”の出力信号1
604(トリガ許可信号1402)が入力していない場
合は、本来のトリガ信号は発生せず、画像記録は開始さ
れない。
【0070】本実施例によれば、画像振れ防止装置が接
続されたカメラ等の装置が急激に動かされ、補正光学系
が大きく変位して正常な画像振れ防止動作を行う事がで
きない状態の間は“L”のトリガ許可信号を出力し、通
常の画像振れ防止動作を行うことが可能な状態になるこ
とにより初めて“H”のトリガ信号を出力するようにし
ているため、上記補正光学系が落ち着いていないときの
品位の無い画像が記録されてしまうといったことがなく
なる。
【0071】(変形例)本実施例では、画像記録回路1
305内において、画像振れ防止制御回路1401より
のトリガ許可信号1402とトリガボタン1306より
のトリガ信号1702との論理積をアンドゲ−ト170
3でとり、このアンドゲ−ト1703の出力信号170
4に基づいて実際に画像記録を開始するか否かを決定す
るようにしているが、これに限定されるものではなく、
画像振れ防止装置側において画像振れ防止制御回路14
01に発生するトリガ許可信号1402に基づいて警告
表示するようにしても良い。つまり、画像振れ防止制御
回路1401に“H”のトリガ許可信号1402が発生
しない様な間はLED等により表示を行い、この表示が
なされている間は画像記録装置側のトリガボタン130
6の操作を行っても画像記録はなされない事の警告を行
うようにしても良い。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
相対位置検出手段の出力に基づいて、補正光学系により
正常な画像振れ防止を図る事が可能な状態か否かの状態
信号を発生する画像振れ防止可否信号発生手段を設け、
相対位置検出手段の出力より、正常な画像振れ防止動作
を行う事が可能な状態に補正光学系があるか、それとも
大きく変位して正常な画像振れ防止動作をすることがで
きない状態にあるかを判別し、この状態信号を出力する
ようにしている。よって、画像振れ補正機能を確実に生
かした、その後の画像処理動作を行わせることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例装置及び該装置が接続される
画像記録装置の概略構成図である。
【図2】図1の画像記録装置が急激に動かされた場合の
画像振れ防止装置内の補正光学系の振幅の状態を示す図
である。
【図3】図1の画像振れ防止装置内の主要部分の構成を
示す回路図である。
【図4】図1の画像記録装置内の主要部分の構成を示す
回路図である。
【図5】従来の画像振れ防止装置の構成を示す断面図で
ある。
【図6】図5のジンバル支持の構成を説明するための部
分拡大図である。
【図7】図5の構成の部分拡大図である。
【図8】本願出願人が先願した画像振れ防止装置の一例
を示す断面図である。
【図9】図8の画像振れ防止装置の電気ブロック図であ
る。
【図10】図8に示したセンサ手段の具体的な構成例を
示す斜視図である。
【図11】図8に示したトルク発生手段の具体的な構成
例を示す斜視図である。
【図12】図9の制御系の基本となるトルク特性図であ
る。
【図13】図12のトルク制御を主光軸側から見た場合
のイメ−ジ図である。
【図14】図9の制御回路の動作を示すフロ−チャ−ト
である。
【図15】図9の制御回路において行われる焦点距離に
応じてトルク特性を異ならしめた場合のトルク特性図で
ある。
【図16】図9の合成器の具体的な構成を示す回路図で
ある。
【図17】図8乃至図11の画像振れ防止装置を画像記
録装置に接続した際に生じる問題点を説明するための概
略構成図である。
【符合の説明】
1301    補正光学系 1301a  センサ手段 1305    画像記録回路 1306    トリガボタン 1401    画像振れ防止制御回路1402   
 トリガ許可信号 1601    コンパレ−タ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  鏡筒に保持された固定レンズ群と可動
    レンズ群とから成る補正レンズ群を有し、画像の振れを
    補正する慣性振り子形式の補正光学手段と、前記可動レ
    ンズ群の前記固定レンズ群に対する相対位置を検出する
    相対位置検出手段とを備えた画像振れ防止装置において
    、前記相対位置検出手段の出力に基づいて、前記補正光
    学系により正常な画像振れ防止を図る事が可能な状態か
    否かの状態信号を発生する画像振れ防止可否信号発生手
    段を設けたことを特徴とする画像振れ防止装置。
JP3140603A 1991-05-17 1991-05-17 画像振れ防止装置 Pending JPH04340939A (ja)

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