JPH04340551A - 感光性樹脂組成物及びこれを用いた積層体 - Google Patents

感光性樹脂組成物及びこれを用いた積層体

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JPH04340551A
JPH04340551A JP11177791A JP11177791A JPH04340551A JP H04340551 A JPH04340551 A JP H04340551A JP 11177791 A JP11177791 A JP 11177791A JP 11177791 A JP11177791 A JP 11177791A JP H04340551 A JPH04340551 A JP H04340551A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性樹脂組成物、さ
らに詳しくは印刷回路板の作成に用いられるアルカリ性
水溶液で現像・剥離が可能な感光性樹脂組成物及び該感
光性樹脂組成物を用いた積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷回路板の製造に用いられるレジスト
として、感光性樹脂組成物が広く用いられている。さら
に、この感光性樹脂組成物を支持体層に積層した感光性
積層体(以下、感光性フィルムという)が広く用いられ
ている。これらの感光性フィルムは、未硬化部をアルカ
リ性水溶液で除去するアルカリ現像型が主流となってい
る。
【0003】この感光性フィルムは、研磨や薬品処理し
た印刷回路板用基板に感光層を積層し、次いで、所望の
ネガマスクを通して露光した後、支持体を除去し、0.
5〜3重量%の炭酸ナトリウム水溶液等のアルカリ性水
溶液を用いて現像し、基板上にレジスト画像を形成する
という方法で使用される。
【0004】上記方法において、剥離工程では、一般に
横型の送りロールにより基板を搬送しながら1〜5重量
%の水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム水溶液を温度
40〜60℃に加温してスプレーすることにより、硬化
したレジストが剥離される。この際、剥離したレジスト
が大きいと、送りロールに絡みつき、多量に基板を流す
と送りロールが停止したり、基板の送りが悪化するとい
う問題がある。
【0005】これらの問題を解決するためには、カルボ
キシル基含有量の多い線状高分子化合物を使用したり、
分子量を低下させることが有効であるが、膜強度が低下
したり、銅との界面近くのレジストが現像により脱落し
、エッチング後の回路の直線性が悪化したりする問題が
あり、特に細い回路での絡みつきが解決されない状況に
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を解消し、良好なレジスト形状、エッチング
後の回路の直線性及び密着性を有し、かつ、剥離片が微
細となる感光性樹脂組成物及びこれを用いた積層体を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)一般式
(I)
【化2】 〔式中、R1 及びR3 はそれぞれ独立に水素又はメ
チル基を表し、R2 は炭素原子数3〜10の2価の炭
化水素基を表す〕で示される化合物、(B)常圧で沸点
が100℃以上であるエチレン性不飽和化合物、(C)
重量平均分子量が20000〜300000のカルボキ
シル基を有する線状高分子化合物並びに(D)活性線に
より遊離ラジカルを生成しうる増感剤及び/又は増感剤
系を含有してなる、アルカリ性水溶液に対して可溶又は
膨潤可能な感光性樹脂組成物及びこれを用いた積層体に
関する。
【0008】本発明の感光性樹脂組成物は、(A)成分
として前記の一般式(I)で示されるウレタン結合含有
化合物を含む。一般式(I)において、R2は炭素原子
数3〜10の2価の炭化水素基、例えば、直鎖若しくは
分岐鎖のアルキレン基又は飽和若しくは不飽和環状炭化
水素基を表す。
【0009】一般式(I)で示される化合物は、2−ヒ
ドロキシ−1,3−ジメタクリロキシプロパン及び/又
は2−ヒドロキシ−1,3−ジアクリロキシプロパンに
、1分子内に2個のイソシアネート基を含有する化合物
を公知の方法により付加反応させることにより得ること
ができる。2個のイソシアネート基を含有する化合物と
しては、例えば、1,4−ペンタメチレンジイソシアネ
ート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,
2,4−トリメチル−1,6−ヘキサメチレンジイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネート等が挙げられ、
これらの1種又は2種以上を使用することができる。こ
れらのうち1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートが
好ましい。
【0010】本発明の感光性樹脂組成物において、(A
)成分の配合量は(A)、(B)及び(C)成分の総和
を100重量部としたとき(以下、重量部はこの総和1
00重量部に対する重量部とする。)に5〜60重量部
とすることが好ましい。これより少ないと、剥離片が細
分化しなかったり、エッチング時にレジスト形状が悪く
なるなど、所望の効果が得られず、これより多いと、剥
離時間が長くなる傾向がある。
【0011】本発明に用いられる(B)成分であるエチ
レン性不飽和化合物としては、常圧で沸点が100℃以
上であるものであれば、特に制限はない。このような化
合物の具体例としては、多価アルコールにα,β−不飽
和カルボン酸を付加して得られる化合物、例えば、テト
ラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート〔(メタ
)アクリレートは、メタクリレート及びアクリレートを
意味する。以下同様〕、ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)ア
クリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アク
リレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アク
リレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレ
ート、ジペンタエリトリットペンタ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリトリットヘキサ(メタ)アクリレート
等;グリシジル基含有化合物にα,β−不飽和カルボン
酸を付加して得られる化合物、例えば、トリメチロール
プロパントリグリシジルエーテルトリアクリレート、ビ
スフェノールAジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリ
レート等;多価カルボン酸、例えば、無水フタル酸等と
水酸基及びエチレン性不飽和基を有する物質、例えば、
β−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等とのエス
テル化物;アクリル酸又はメタクリル酸のアルキルエス
テル、例えば(メタ)アクリル酸メチルエステル、(メ
タ)アクリル酸エチルエステル、(メタ)アクリル酸ブ
チルエステル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル
エステル等が用いられ、トリメチルヘキサメチレンジイ
ソシアネート、2価アルコール及び2価アルコールの(
メタ)アクリル酸のモノエステルを反応させて得られる
ウレタンジアクリレート化合物、ビスフェノールA、ア
ルキレングリコール及びアクリル酸又はメタクリル酸の
付加物、β−フェノキシエトキシエチルアクリレート等
も用いられる。これらの化合物は、単独であるいは2種
以上併用してもよい。
【0012】(B)成分の配合量は、20〜60重量部
が好ましい。これより少ないと、充分な硬化性が得られ
ず、また、これより多いとエッジフュージョン等が発生
するおそれがある。
【0013】本発明の感光性樹脂組成物は、さらに(C
)成分として重量平均分子量が20000〜30000
0のカルボキシル基を有する線状高分子化合物を含む。 このような線状高分子化合物は、カルボキシル基含有率
が15〜50モル%のものが好ましく、これらの1種又
は2種以上を併用することができる。また、この高分子
化合物は、アルカリ水溶液に可溶又は膨潤可能であるこ
とが好ましいが、感光性樹脂組成物としてアルカリ水溶
液により現像可能であればよい。通常、用いられる線状
高分子化合物としては、ビニル共重合体が好ましく、ビ
ニル共重合体に用いられる共重合性単量体としては、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸
2−エチルヘキシル、メタクリル酸ラウリル、アクリル
酸エチル、アクリル酸メチル、スチレン、α−メチルス
チレン、ビニルトルエン、N−ビニルピロリドン、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、アクリルアミド、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル、ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート、ジメチルアミノエチルアクリレートなどと、アク
リル酸、メタクリル酸などとが用いられる。また、スチ
レン/マレイン酸共重合体のハーフエステルなども用い
られる。
【0014】(C)成分の配合量は、40〜80重量部
が好ましい。この量が40重量部より少ないと、現像性
の悪化や、感光性樹脂組成物層の柔軟性が増加し、積層
体として際、端面からのしみ出し、つまりエッジフュー
ジョン等が発生するおそれがあり、また、80重量部を
超えると、感光性が低下するおそれがある。
【0015】本発明の感光性樹脂組成物は、さらに、(
D)成分として活性線として遊離ラジカルを生成しうる
増感剤及び/又は増感剤系を含む。使用しうる増感剤及
び増感剤系としては、例えば、4,4’−ビス(ジメチ
ルアミノ)ベンゾフェノン〔ミヒラーケトン〕、4,4
’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、ジメチル
アミノ安息香酸エチルエステル、ジエチルアミノ安息香
酸エチルエステル、ベンジルジメチルケタール、ジメチ
ルアミノ安息香酸ブチルエステル、ジメチルアミノ安息
香酸イソアミルエステル、ベンゾフェノン、2−クロル
チオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2
−プロピルチオキサントンなどが挙げられる。(D)成
分の配合量は、感光度の点から0.01〜30重量部が
好ましい。
【0016】本発明の感光性樹脂組成物には、染料、顔
料、可塑剤、安定剤などを必要に応じて添加してもよい
【0017】本発明の感光性樹脂組成物は、これを支持
体上に塗布・乾燥し、感光性フィルムとして使用するこ
ともできる。支持体としては、重合体フィルム、例えば
、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリ
エチレン等からなるフィルムが用いられ、ポリエチレン
テレフタレートフィルムが好ましい。これらの重合体フ
ィルムは、後に感光層から除去可能でなくてはならない
ため、除去が不可能となるような材質であったり、表面
処理が施されたものであってはならない。これらの重合
体フィルムの厚さは、通常5〜100μm、好ましくは
10〜30μmである。これらの重合体フィルムの一つ
は感光層の支持フィルムとして、他の一つは感光層の保
護フィルムとして感光層の両面に積層してもよい。
【0018】感光性フィルムを製造するに際しては、ま
ず、(A)〜(D)成分を含む感光性樹脂組成物を溶剤
に均一に溶解する。溶剤は、感光性樹脂組成物を溶解す
る溶剤であればよく、例えば、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、メ
チルセロソルブ、エチルセロソルブ等のエーテル系溶剤
、ジクロルメタン、クロロホルム等の塩素化炭化水素系
溶剤、メチルアルコール、エチルアルコール等のアルコ
ール系溶剤などが用いられる。これらの溶剤は単独で又
は2種以上混合して用いられる。
【0019】次いで、溶液状となった感光性樹脂組成物
を前記支持フィルム層としての重合体フィルム上に均一
に塗布した後、加熱及び/又は熱風吹き付けにより溶剤
を除去し、乾燥皮膜とする。乾燥皮膜の厚さには特に制
限はなく、通常10〜100μm、好ましくは20〜6
0μmとされる。
【0020】このようにして得られる感光層と重合体フ
ィルムとの2層からなる本発明の感光性フィルムは、そ
のまま又は感光層の他の面に保護フィルムをさらに積層
してロール状に巻き取って貯蔵される。
【0021】本発明の感光性フィルムを用いてフォトレ
ジスト画像を製造するに際しては、前記保護フィルムが
存在している場合には、保護フィルムを除去後、感光層
を加熱しながら基板に圧着させることにより積層する。 積層される表面は、通常、金属面であるが、特に制限は
ない。感光層の加熱・圧着は、通常、90〜130℃、
圧着圧力3kg/cm2 で行われるが、これらの条件
には特に制限はない。
【0022】本発明の感光性フィルムを用いる場合には
、感光層を前記のように加熱すれば、予め基板を予熱処
理することは必要でない。積層性をさらに向上させるた
めに、基板の予熱処理を行うこともできるのはもちろん
である。
【0023】このようにして積層が完了した感光層は、
次いで、ネガフィルム又はポジフィルムを用いて活性光
に画像的に露光される。この際感光層上に存在する重合
体フィルムが透明の場合には、そのまま露光してもよく
、また、不透明の場合には、当然除去する必要がある。 感光層の保護という点からは、重合体フィルムは透明で
、この重合体フィルムを残存させたまま、それを通して
露光することが好ましい。活性光は、公知の活性光源、
例えば、カーボンアーク、水銀蒸気アーク、キセノンア
ーク、その他から発生する光が用いられる。感光層に含
まれる光開始剤の感受性は、通常、紫外線領域において
最大であるので、その場合は活性光源は紫外線を有効に
放射するものにすべきである。もちろん、光開始剤が可
視光線に感受するもの、例えば、9,10−フェナンス
レンキノン等である場合には、活性光としては可視光が
用いられ、その光源としては前記のもの以外に写真用フ
ラッド電球、太陽ランプなども用いられる。
【0024】次いで、露光後、感光層上に重合体フィル
ムが存在している場合には、これを除去した後、アルカ
リ水溶液を用いて、例えば、スプレー、揺動浸漬、ブラ
ッシング、スクラッビング等の公知方法により未露光部
を除去して現像する。アルカリ性水溶液の塩基としては
、リチウム、ナトリウムあるいはカリウムの水酸化物等
の水酸化アルカリ、リチウム、ナトリウムあるいはカリ
ウムの炭酸塩又は重炭酸塩等の炭酸アルカリ、リン酸カ
リウム、リン酸ナトリウム等のアルカリ金属リン酸塩、
ピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム等のアルカ
リ金属ピロリン酸塩などが用いられ、特に、炭酸ナトリ
ウムの水溶液が好ましい。現像に用いるアルカリ水溶液
のpHは、好ましくは9〜11の間であり、また、その
温度は感光層の現像性に合わせて調節される。該アルカ
リ水溶液中には、表面活性剤、消泡剤、現像を促進させ
るための少量の有機溶剤などを混入させてもよい。
【0025】さらに、印刷配線板を製造するに際しては
、現像されたフォトレジスト画像をマスクとして露出し
ている基板の表面をエッチング、めっき等の公知方法で
処理する。次いで、フォトレジスト画像は、通常、現像
に用いたアルカリ水溶液よりさらに強アルカリ性の水溶
液で剥離される。この強アルカリ性の水溶液としては、
例えば、1〜5重量%の水酸化ナトリウム水溶液等が用
いられる。
【0026】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳しく説
明する。下記例中の「%」は、特に断らない限り、「重
量%」を意味する。
【0027】実施例1 次に示す組成の溶液(溶液A)を、図1に示す装置を用
いて25μmの厚さのポリエチレンテレフタレートフィ
ルム上に均一に塗布し、100℃の熱風対流式乾燥機7
で約3分間乾燥して溶剤を除去した。図1において、1
はポリエチレンテレフタレートフィルム繰り出しロール
、2、3、4、9及び10はロール、5はナイフ、6は
感光性樹脂組成物の溶液、8はポリエチレンフィルム繰
り出しロール、11は感光性フィルム巻き取りロールで
ある。感光層の乾燥後の厚さは、約25μmであった。
【0028】溶液Aの組成   メタクリル酸/メタクリル酸メチル/アクリル酸エ
チル/アクリル酸  2−エチルヘキシル=23/45
/30/2(%)の共重合体(重量  平均分子量約8
0000)の40%メチルセロソルブ溶液    15
0重量部  BPE500(新中村化学工業株式会社製
ビスフェノールAの  エチレンオキシド付加物のメタ
クリレートの商品名)          20重量部
  U−4HA(新中村化学工業株式会社製2−ヒドロ
キシ−1,3−  ジアクリロキシプロパン/1,6−
ヘキサメチレンジイソシアネート  =66/34(%
)付加物の商品名)                
        20重量部  ジエチルアミノベンゾ
フェノン(DEAB)               
 0.10重量部  ベンゾフェノン(BP)    
                         
         5重量部  ビクトリアピュアブル
ー(VPB)                   
       0.2重量部  ロイコクリスタルバイ
オレット(LCV)                
    1.0重量部  トリブロモメチルスルホン 
                         
        1.0重量部  メチルエチルケトン
                         
               30重量部
【0029
】次いで、感光層の上にさらに図1に示す装置を用いて
ポリエチレンフィルムを保護フィルムとして貼り合わせ
、本発明の感光性積層体を得た。
【0030】別に、銅板を両面に積層したガラスエポキ
シ材である印刷配線板用基板(日立化成工業株式会社製
、商標MCL−E−61)の銅表面をクレンザーで研磨
し、水洗し、空気流で乾燥した。この基板(23℃)に
日立化成工業株式会社製ラミネーター(型式HLM−1
500)を用いて、積層温度110℃及び積層圧力3k
g/cm2 で前記感光製フィルムを製造した。その製
造直後に感光層を手で引っ張ったが、感光層は基板によ
く密着しており、剥がれることはなかった。
【0031】次いで、得られた試料にストーファーの2
1段ステップタブレットと100μmの直線状のライン
のネガを使用して3kWの高圧水銀灯に90cmの距離
から20秒間露光を行った。
【0032】現像は、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを除去した後、30℃の1%炭酸ナトリウム水溶液
をスプレーすることにより約60秒間で行った。現像槽
内の約1/2で現像は完了しており、残存ステップタブ
レット段数は8段を示した。100μmの直線状ライン
は密着しており、このレジスト像を電子顕微鏡で400
倍に拡大して観察した結果、レジストにギザつきや空洞
がなく、良好な形状であった。
【0033】次に、塩化第二銅エッチング液(塩化第二
銅200g/l及び塩酸200g/lを含む水溶液)を
50℃に加温し、スプレー式エッチングマシンにより2
.5kgf/cm2 のスプレー圧力でエッチングを行
った。この試料片を50℃の2%水酸化ナトリウム剥離
液で剥離したところ、100μmの幅のレジストライン
が3cmの長さに細分化しながら、基板より剥離され、
良好な剥離性を示した。さらに、銅ラインの直線性は良
好であった。
【0034】上記の試験による残存ステップ段数、レジ
スト形状及び剥離片の大きさの測定結果を表1に示す。
【0035】実施例2〜3及び比較例1〜3実施例1で
示した配合中のエチレン性不飽和化合物であるBPE5
00と一般式(I)の化合物であるU−4HAの代わり
に表1に示す化合物を用い、その他の化合物を実施例1
と同様に配合した。次に、実施例1と同様の工程により
それぞれの樹脂組成物を評価し、残存ステップ段数、レ
ジスト形状及び剥離片の大きさの測定結果を表1に示す
【0036】なお、表中の記号は、下記の物質を意味す
る。U−4H=新中村化学工業株式会社製2−ヒドロキ
シ−1,3−ジメタクリロキシプロパンと1,6−ヘキ
サメチレンジイソシアネートの66/33(%)付加物
の商品名、TMCH=2,2,4−トリメチルヘキサメ
チレン−1,6−ジイソシアネート/2−ヒドロキシエ
チルアクリレートの1:2付加物、合成品A−TMPT
=新中村化学工業株式会社製トリメチロールプロパント
リアクリレートの商品名
【0037】
【表1】
【0038】表1から明らかなように、本発明の感光性
樹脂組成物を用いた場合には、剥離片が微細であり、か
つ良好なレジスト形状を示した。
【0039】
【発明の効果】本発明の感光性樹脂組成物及びこれを用
いた積層体によれば、良好なレジスト形状を示し、エッ
チング後の回路の直線性及び密着性が優れた印刷回路板
を得ることができ、かつ、レジスト剥離工程における剥
離片が微細となるため、送りロールへの絡みつきを回避
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で用いた感光性フィルムの製造装置の系
統図である。 符号の説明 1  ポリエチレンテレフタレートフィルム繰り出しロ
ール、 2、3、4、9、10  ロール、 5  ナイフ、 6  感光性樹脂組成物の溶液、 7  乾燥機、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (A)一般式(I) 【化1】 〔式中、R1 及びR3 はそれぞれ独立に水素又はメ
    チル基を表し、R2 は炭素原子数3〜10の2価の炭
    化水素基を表す〕で示される化合物、(B)常圧で沸点
    が100℃以上であるエチレン性不飽和化合物、(C)
    重量平均分子量が20000〜300000のカルボキ
    シル基を有する線状高分子化合物並びに(D)活性線に
    より遊離ラジカルを生成しうる増感剤及び/又は増感剤
    系を含有してなる、アルカリ性水溶液に対して可溶又は
    膨潤可能な感光性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】  (A)、(B)及び(C)成分の総和
    100重量部に対して(A)成分を5〜60重量部、(
    B)成分を20〜60重量部及び(C)成分を40〜8
    0重量部含有してなる請求項1記載の感光性樹脂組成物
  3. 【請求項3】  線状高分子化合物のカルボキシル基含
    有率が15〜50モル%である請求項1又は2記載の感
    光性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】  請求項1、2又は3記載の感光性樹脂
    組成物を支持体上に塗布・乾燥してなる積層体。
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