JPH04340545A - 銀塩拡散転写による画像形成方法 - Google Patents

銀塩拡散転写による画像形成方法

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JPH04340545A
JPH04340545A JP13947591A JP13947591A JPH04340545A JP H04340545 A JPH04340545 A JP H04340545A JP 13947591 A JP13947591 A JP 13947591A JP 13947591 A JP13947591 A JP 13947591A JP H04340545 A JPH04340545 A JP H04340545A
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JP
Japan
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silver
silver halide
layer
emulsion
salt
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JP13947591A
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English (en)
Inventor
Kokichi Waki
幸吉 脇
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀塩拡散転写による画
像形成方法およびそこで使用するフィルムユニットに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】拡散転写法は、現在、当業界では周知で
あり、その詳細については省略する。詳しくは、ロット
(A.Rott)とワイデ(E.Weyde)著、「ハ
ロゲン化銀写真の拡散過程(Photographic
 Silver Halide Diffusion 
Processes)」、フォーカル・プレス(Foc
al Press)社刊(1972年);スタージ(J
.Sturge)、ウォルワース(V.Walwort
h)およびシェップ(A.Shepp)著、「画像処理
と材料:ネブレット第8版(Imaging Proc
esses and Materials :Nebl
ette’s Eighth Edition) 」、
バン・ノストランド・レインホールド(Van Nos
trand Reinhold)社刊(1989年)第
6章(Chapter 6)、「インスタント写真およ
び関連する複製写真処理方法(Instant Pho
tography and Related Repr
ographic Processes)」;ハイスト
(G.Haist)著、「近代的な写真処理、第2巻(
Modern  Photographic Proc
essing Vol.2)」、ジョン・ウィリー・ア
ンド・サンズ(John Wileyand Sons
)社刊(1979年)、第8章(Chapter 8)
、「拡散転写(Diffusion Transfer
)」などに記載されている。この拡散転写法では、多く
の種類の写真材料を作製することができ、前出の成書に
詳しく述べられている。例えば、ハロゲン化銀乳剤が支
持体上に塗布された感光要素と、銀沈澱核を含む受像層
が別の支持体上に塗布された受像要素とを重ね合わせて
、現像主薬とハロゲン化銀溶剤とを含む高粘度のアルカ
リ性処理組成物から成る処理要素を、前記2つの要素の
間に展開することによって転写画像を得ることができる
ことが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の構成では、感光
要素を露光した後、受像要素と重ね合わせ、その間に処
理要素を展開して、一定時間後に剥離すると、受像要素
に転写画像が得られる。この転写画像をより速く完成さ
せることは、常に望まれていることである。転写画像の
完成を速くする方法として、処理要素に含まれている現
像主薬にハイドロキノン類のような還元性の高いものを
使用し、さらにハロゲン化銀溶剤にハイポのような溶解
速度の速いものを使用する方法がある。しかしこの方法
では、転写画像が非常に不安定であり、現像主薬の酸化
体によるステインの発生、残留ハイポによる硫化などで
、画像を長期保存することができない。これを防止する
ために、画像表面にアルカリ中和剤を含むポリビニルア
ルコールのような酸化防止層を画像完成直後に塗布する
ことが必要となり、取扱いが複雑となる。転写画像の完
成を速くする別の方法として、感光要素のハロゲン化銀
乳剤を溶解性の高い塩化銀、塩臭化銀などにする方法が
あるが、感度が低いため撮影用としては使用できないこ
とと、カブリが出易いため転写画像濃度が低くなってし
まう欠点を有している。
【0004】したがって本発明の目的は、第一に、高い
撮影感度を有したまま、画像完成を速くする方法を提供
することにある。第二に、画像完成が速く、かつ剥離後
の画像安定化処理の不要な方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的は、画像露光
された感光性ハロゲン化銀乳剤層を含む感光要素を、ハ
ロゲン化銀溶剤を含むアルカリ性処理要素を用いて現像
して、該乳剤層の未露光ハロゲン化銀の少なくとも一部
を転写性銀錯塩とし、該錯塩の少なくとも一部を銀沈澱
核含有受像層を含む受像要素へ転写して、該受像要素に
画像を形成させる銀塩拡散転写による画像形成方法にお
いて、該感光性ハロゲン化銀乳剤が、粒子形成中に鉄の
塩または錯塩をハロゲン化銀1モル当たり1×10−6
〜1×10−4モル添加した、沃臭化銀または塩沃臭化
銀(沃化銀含量0.5〜3.5モル%)から成り、かつ
化学増感終了後に、粒子表面に、銀量で1〜10%の沃
臭化銀(沃化銀含量1〜5モル%)を形成させたもので
あることを特徴とする銀塩拡散転写による画像形成方法
によって達成された。
【0006】本発明におけるハロゲン化銀乳剤粒子の、
粒子形成中に添加する鉄の塩または錯塩は、好ましくは
、ハロゲン化銀1モル当たり5×10−6〜5×10−
5モルである。また、イリジウムについては、好ましく
は、ハロゲン化銀1モル当たり8×10−9〜8×10
−8モルである。
【0007】本発明におけるハロゲン化銀乳剤粒子の平
均沃化銀含量は、好ましくは1.0〜3.0モル%であ
り、さらに好ましくは1.5〜3.0モル%である。さ
らに粒子の内部と表面で沃化銀含量を変化させることが
好ましい。内部の沃化銀含量が多く、表面付近の沃化銀
含量が少ないほど高感度で、かつ溶解速度が速くなり、
従って転写画像の完成が速くなる。塩化銀含量は任意に
設定して良いが、感度とカブリの観点から、1モル%以
下が好ましい。
【0008】化学増感後に表面に形成させる沃臭化銀の
効果は、溶解速度を遅くすることなく、より高い感度を
達成する非常に有効な手段である。形成させる沃臭化銀
は、好ましくは銀量で3〜8%である。この銀量は、本
発明の範囲より少な過ぎても、また多過ぎても低感にな
り、効果を発現できない。また表面の沃臭化銀の沃化銀
含量は好ましくは2〜4モル%である。沃化銀含量が多
すぎると溶解速度が遅くなり、転写画像の完成が遅くな
る。沃臭化銀を形成させる方法として、銀イオンとハロ
ゲンイオンとを化学増感後に添加する方法、沃臭化銀の
微粒子乳剤を添加してオストワルド熟成によりホスト粒
子上に再結晶化させる方法および臭化銀の微粒子乳剤と
沃化カリウム水溶液を添加してオストワルド熟成により
ホスト粒子上に再結晶化させる方法などがある。
【0009】本発明のハロゲン化銀粒子のハロゲン組成
分布については、前述したことを含め、粒子のどの部分
をとっても組成の等しいいわゆる均一型構造の粒子、粒
子内部のコア(核)とそれを取り囲むシェル(殻)〔一
層または複数層〕とで組成の異なるいわゆる積層型構造
の粒子あるいは粒子内部または表面に、非層状に組成の
異なる部分を有する構造(粒子表面にある場合は、粒子
のエッジ、コーナーまたは面上に異組成の部分が接合し
た構造)の粒子などを適宜選択して用いることができる
。高感度を得るには、均一型構造の粒子よりも後二者の
いずれかを用いることが有利であり、耐圧力性の面から
も好ましい。ハロゲン化銀粒子が上記のような構造を有
する場合には、ハロゲン組成の異なる境界部は、明確な
境界であっても、混晶を形成した不明確な境界であって
も良く、また意図して連続的な構造変化を持たせたもの
であっても良い。
【0010】本発明のハロゲン化銀粒子は、潜像が主と
して表面に形成されているような粒子でも良く、粒子内
部に主として形成されているような粒子でも良く、さら
に潜像がそれらのいずれにも局在しなくても良い。特に
、下記の条件で最高感度を示す位置に潜像が形成される
粒子が好ましい。 〔潜像位置確認条件−−−ポリエチレンテレフタレート
フィルム上にハロゲン化銀乳剤を銀量で1g/m2にな
るように塗布し、その上にゼラチン保護層を付けた試料
を露光後、MAA−1+ハイポ0.3g/リットルの処
理液で、20℃で20分現像する。〕
【0011】本発明のハロゲン化銀粒子は、立方体、八
面体のような等軸晶系結晶形を有するもの、球状、平板
状などのような異形結晶形をもつもの、あるいはこれら
の結晶形の複合形をもつものなどいずれでも良い。本発
明のハロゲン化銀粒子の平均サイズ(球に近似した時の
直径で表す。)は特に問わないが、4μm以下が好まし
く、さらに3μm以下が好ましく、特に好ましいのは0
.2〜2μmである。粒子サイズ分布は狭くても広くて
もいずれでも良い。
【0012】本発明に用いる乳剤は、グラフキデ(P.
Glafkides)著、「写真の化学と物理(Chi
mie et Phisique  Photogra
phique)」、ポール・モンテル(Paul Mo
ntel)社刊(1967年);ダフィン(G.F.D
uffin)著、「写真用乳剤の化学(Photogr
aphic Emulsion Chemistry)
」、フォーカル・プレス(Focal press)社
刊(1966年);ツェリクマン他(V.L.Zeli
kman et al)著、「写真用乳剤の調製と塗布
(Making and Coating Photo
graphic Emulsions)」、フォーカル
・プレス(Focal Press)社刊(1964年
)などに記載された方法を用いて調製することができる
。すなわち、酸性法、中性法、アンモニア法などのいず
れでも良く、また可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応
させる形式としては、片側混合法、同時混合法、および
それらの組み合わせなどのいずれの方法を用いても良い
。粒子を銀イオン過剰の雰囲気下で形成させる方法(い
わゆる逆混合法)を用いることもできる。同時混合法の
一つの形式として、ハロゲン化銀の生成する液相中のp
Ag を一定に保つ方法、すなわちコントロールド、ダ
ブルジェット法を用いることもできる。この方法による
と、結晶形が規則的で、粒子サイズが均一に近いハロゲ
ン化銀乳剤を得ることができる。さらに、粒子サイズが
均一に近い平板状のハロゲン化銀を得る方法としては、
例えば、米国特許4,797,354号の技術を利用す
ることができる。
【0013】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤は、鉄、
イリジウムの塩または錯塩以外に、乳剤粒子形成または
物理熟成の過程において、種々の多価金属イオン化合物
を導入することができる。使用する化合物の例としては
、カドミウム、亜鉛、鉛、タリウムなどの塩、あるいは
周期律表第VIII族のルテニウム、ロジウム、パラジ
ウム、オスミウム、白金などの塩または錯塩を挙げるこ
とができる。特に第VIII族元素は好ましく用いるこ
とができる。これらの化合物の添加量は、目的に応じて
広範囲にわたるが、ハロゲン化銀1モルに対して10−
9〜10−4モルが好ましい。
【0014】本発明のハロゲン化銀乳剤に用いられる化
学増感については、前記、グラフキデ(Glafkid
es)、ダフィン(Duffin)およびツェリクマン
(Zelikman)の各著書あるいはフリーザー(H
.Frieser)編、「ハロゲン化銀の写真過程の基
礎(Die Grundlagen der Phot
ographischen Prozessemit 
Silberhalogeniden)」、アカデミッ
シェ・フェアラークスゲゼルシャフト(Akademi
sche Verlagsgesellschaft)
社刊(1968年)に記載の方法を用いることができる
。すなわち、活性ゼラチンや銀と反応しうるイオウを含
む化合物(例えば、チオ硫酸塩、チオ尿素類、メルカプ
ト化合物類、ローダニン類)を用いるイオウ増感法;貴
金属化合物(例えば、金錯塩の他、白金、イリジウム、
パラジウムなどの周期律表第VIII族の金属の錯塩)
を用いる貴金属増感法;還元性物質(例えば、第一スズ
塩、アミン類、ヒドラジン誘導体、ホルムアミジンスル
フィン酸、シラン化合物)を用いる還元増感法などを単
独または併用して用いることができる。
【0015】本発明のハロゲン化銀乳剤に用いられる分
光増感剤としては、シアニン色素、メロシアニン色素、
複合シアニン色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラ
ーシアニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およ
びヘミオキサノール色素が好ましい。特に有用な色素は
、シアニン色素、メロシアニン色素、および複合メロシ
アニン色素に属する色素である。その具体的な例は、ヘ
イマー(F. M. Hamer)著、「複素環化合物
−シアニン色素および関連化合物(Heterocyc
lic Compounds−Cyanin Dyes
 and Related Compounds)」、
ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John Wil
ey and Sons)社刊(1964年)に記載さ
れている。その他、米国特許2,493,748号、同
2,519,001号、同2,977,229号、同3
,480,434号、同3,672,897号、同3,
703,377号、同2,688,545号、同2,9
12,329号、同3,397,060号、同3,61
5,635号、同3,628,964号、英国特許1,
195,302号、同1,242,588号、同1,2
93,862号、西独特許出願(OLS)2,030,
326号、同2,121,780号、特公昭43−49
36号、同44−14030号、同43−10773号
、米国特許3,511,664号、同3,522,05
2号、同3,527,641号、同3,615,613
号、同3,615,632号、同3,617,295号
、同3,635,721号、同3,694,217号、
英国特許1,137,580号、同1,216,203
号などに記載の分光増感剤を用いることもできる。分光
増感剤は、特開昭59−114533号、同61−16
3334号に記載されているように、複数組み合わせて
用いることもできる。
【0016】本発明の感光要素の厚さは0.5〜8.0
μm、特に1.0〜6.0μmであり、ハロゲン化銀粒
子の塗布量は、銀量として0.1〜3.0g/m2、好
ましくは0.2〜2.0g/m2である。
【0017】本発明の感光性ハロゲン化銀乳剤層には、
写真材料の製造工程、保存中、あるいは写真処理中のカ
ブリを防止したり写真性能を安定化させる目的で、種々
の化合物を含有させることができる。これらの化合物と
しては、アゾール類(例えば、ベンゾチアゾリウム塩、
ニトロイミダゾール類、ニトロベンズイミダゾール類、
クロロベンズイミダゾール類、ブロモベンズイミダゾー
ル類、メルカプトチアゾール類、メルカプトベンゾチア
ゾール類、メルカプトベンズイミダゾール類、メルカプ
トチアジアゾール類、アミノトリアゾール類、ニトロベ
ンゾトリアゾール類、ベンゾトリアゾール類)、メルカ
プトピリミジン類、メルカプトトリアジン類、チオケト
化合物、アザインデン類(例えば、トリアザインデン類
、テトラザインデン類、ペンタアザインデン類)、ベン
ゼンスルホン酸類、ベンゼンスルフィン酸類、ベンゼン
スルホン酸アミド類、α−リポ酸などのよく知られたカ
ブリ防止剤や安定剤が好ましく用いられる。代表例とし
ては、1−フェニル−2−メルカプトテトラゾール、4
−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラ
ザインデン、2−メルカプトベンゾチアゾール、5−カ
ルボキシブチル−1,2−ジチオランなどがある。これ
らのさらに詳しい具体例およびその使用方法については
、例えば、米国特許3,982,947号、特公昭52
−28660号に記載されたものを用いることができる
【0018】本発明の感光要素には、無機または有機の
硬膜剤を含ませることができる。例えば、クロム塩(ク
ロムミョウバン、酢酸クロムなど)、アルデヒド類(ホ
ルムアルデヒド、グリオキザール、グルタールアルデヒ
ドなど)、N−メチロール化合物(ジメチロール尿素、
メチロールジメチルヒダントインなど)、ジオキサン誘
導体(2,3−ジヒドロキシジオキサンなど)、活性ビ
ニル化合物(1,3,5−トリアクリロイル−ヘキサヒ
ドロ−s−トリアジンなど)、ムコハロゲン酸類(ムコ
クロル酸、ムコフェノキシクロル酸など)などを単独ま
たは組み合わせて用いることができる。本発明の感光要
素のハロゲン化銀乳剤層およびその他の親水性コロイド
層には塗布助剤を用いることができる。塗布助剤として
、リサーチ・ディスクロージャー(Research 
Disclosure )第176巻、17643、2
6頁(1978.12発行)の「塗布助剤(Coati
ng aids)」の項に記載されている化合物や特開
昭61−20035号に記載されている化合物を用いる
ことができる。
【0019】本発明の感光要素のハロゲン化銀乳剤層お
よびその他の親水性コロイド層には感度上昇、コントラ
スト上昇または現像促進の目的で、例えば、ポリアルキ
レンオキシドまたはそのエーテル、エステル、アミンな
どの誘導体、チオエーテル化合物、チオモルホリン類、
四級アンモニウム化合物、ウレタン誘導体、尿素誘導体
、イミダゾール誘導体、3−ピラゾリドン類などの化合
物を含んでも良い。このような化合物例として、米国特
許2,400,532号、同2,423,549号、同
2,716,062号、同3,617,280号、同3
,772,021号、同3,808,003号などに記
載されている化合物を用いることができる。
【0020】本発明の感光要素のハロゲン化銀乳剤層お
よびその他の親水性コロイド層には寸度安定性の改良の
目的で、水不溶性または難溶性合成ポリマーの分散物を
含むことができる。例えば、アルキル(メタ)アクリレ
ート、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート、グリ
シジル(メタ)アクリルアミド、ビニルエステル(例え
ば、酢酸ビニル)、アクリロニトリル、オレフィン、ス
チレンなどの単独または組み合わせ、あるいはこれらと
アクリル酸、メタクリル酸、α,β−不飽和ジカルボン
酸、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、スチレ
ンスルホン酸などの組み合わせを単量体成分とするポリ
マーを用いることができる。
【0021】本発明の感光要素に用いるハロゲン化銀乳
剤層は複数から構成されても良い。さらにハロゲン化銀
乳剤層上に保護層を設けることができる。この保護層は
ゼラチンなどの親水性ポリマーから成り、特開昭61−
47946号、同61−75338号に記載されている
ようなポリメチルメタアクリレートラテックスやシリカ
などのマット剤またはすべり剤を含むことができる。
【0022】本発明の感光要素には、ハロゲン化銀乳剤
層およびその他の親水性コロイド層にフィルターあるい
はイラジエーション防止などの目的で、染料や紫外線吸
収剤を含ませても良い。
【0023】その他、本発明の感光要素には、帯電防止
剤、可塑剤、空気カブリ防止剤を含むことができる。
【0024】本発明の感光要素に用いる親水性バインダ
ーとしては、ゼラチンを用いるのが有利であるが、それ
以外の親水性バインダーも用いることができる。例えば
、タンパク質(ゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高分子
とのグラフトポリマー、アルブミン、カゼインなど)、
セルロース誘導体(ヒドロキシエチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、セルロース硫酸エステル類な
ど)、糖類(アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体など)およ
び合成親水性ポリマー(ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルアルコール部分アセタール、ポリ−N−ビニルピロ
リドン、ポリアクリルアミド、ポリビニルイミダゾール
、ポリビニルピラゾールなどの単一あるいは共重合体)
を用いることができる。ゼラチンとしては、石灰処理ゼ
ラチンの他、酸処理ゼラチンや日本写真学会誌(Bul
l.Soc.Sci.Phot.Japan)、No.
 16、P,30(1966年)に記載されたような酵
素処理ゼラチンを用いても良く、またゼラチンの加水分
解物や酵素分解物も用いることができる。ゼラチン誘導
体としては、ゼラチンに酸ハライド、酸無水物、イソシ
アネート類、ブロモ酢酸、アルカンサルトン類、ビニル
スルホンアミド類、マレインイミド化合物類、ポリアル
キレンオキシド類、エポキシ化合物類などを反応させて
得られるものが用いられる。その具体例は、米国特許2
,614,928号、同3,132,945号、同3,
186,846号、同3,312,553号、英国特許
861,414号、同1,033,189号、同1,0
05,784号、特公昭42−26845号などに記載
されている。 ゼラチン・グラフトポリマーとしては、ゼラチンにアク
リル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、アクリル
アミド、アクリロニトリル、スチレンなどのビニル系モ
ノマーの単一または共重合体をグラフトさせたものを用
いることができる。その具体例は、米国特許2,763
,625号、同2,831,767号、同2,956,
884号などに記載されている。
【0025】本発明における受像要素は、銀沈澱核を含
有する受像層を担持する支持体、例えば、バライタ紙、
ポリエチレンラミネート紙、三酢酸セルロースあるいは
ポリエステル化合物上に塗布される。このような受像要
素は、好ましくは、銀沈澱核を分散させた適当なセルロ
ースエステル、例えば二酢酸セルロースの被覆用溶液で
、必要により、下塗りした支持体を被覆することにより
作ることができる。得られたセルロースエステルの層を
アルカリ加水分解させて、セルロースエステルの深度方
向の少なくとも一部分をセルロースに変える。特に有用
な具体例において、銀沈澱核層および/あるいは下にあ
る加水分解を受けなかった下層のセルロースエステル、
例えば二酢酸セルロースを含有するセルロースエステル
層の加水分解を受けなかった部分は、銀転写像の色調、
安定性あるいは他の写真性能を改良するのに適している
1種あるいはそれ以上のメルカプト化合物を含んでいる
。このようなメルカプト化合物はインビビジョン中に、
これが最初に置かれた位置から拡散して利用される。こ
の型の受像要素は米国特許3,711,283号に記載
されている。該メルカプト化合物として特開昭49−1
20634号、特公昭56−44418号、英国特許1
,276,961号、特公昭56−21140号、特開
昭59−231537号、特開昭60−122939号
に記載されている化合物が好ましい。
【0026】銀沈澱核の具体例としては重金属、例えば
鉄、鉛、亜鉛、ニッケル、カドミウム、錫、クロム、銅
、コバルト、さらに貴金属、例えば金、銀、白金および
パラジウムがある。他の有用な銀沈澱核は重金属や貴金
属の硫化物およびセレン化物、特に水銀、銅、アルミニ
ウム、亜鉛、カドミウム、コバルト、ニッケル、銀、鉛
、アンチモン、ビスマス、セリウム、マグネシウム、金
、白金、およびパラジウムの硫化物、およびセレン化物
を挙げることができる。特に、金、白金、パラジウムか
それらの硫化物が好ましい。
【0027】また該未ケン化層(タイミング層)と支持
体との間に中和用酸性ポリマー層(アルカリ中和層)を
設けることが好ましい。例えば米国特許3,594,1
64号に記載の重合体酸などが用いられる。好ましい重
合体酸としては無水マレイン酸共重合体(例えば、スチ
レン−無水マレイン酸共重合体、メチルビニルエーテル
−無水マレイン酸共重合体、エチレン−無水マレイン酸
共重合体など)および(メタ)アクリル酸(共)重合体
(例えば、アクリル酸−アルキルアクリレート共重合体
、アクリル酸−アルキルメタアクリレート共重合体、メ
タアクリル酸−アルキルアクリレート共重合体、メタア
クリル酸−アルキルメタアクリレート共重合体など)が
挙げられる。この他にポリエチレンスルホン酸、ベンズ
アルデヒドスルホン酸とポリビニルアルコールとのアセ
タール化物のようなスルホン酸を含むポリマーも有用で
ある。また、中和層にタイミング層で用いられるメルカ
プト化合物を含んでいても良い。また膜物理性改良の目
的でこれらの重合体酸と加水分解可能なアルカル非浸透
性ポリマー(特に前記のセルロースエステルが好ましい
。)またはアルカリ浸透性ポリマーを混合しても良い。
【0028】また、受像要素には、画像保存性を良化さ
せるための画像安定化層を有することが好ましく、この
安定化剤としてカチオン高分子電解質が好ましく、特に
特開昭59−166940号、米国特許3,958,9
95号、特開昭55−142339号、同54−126
027号、同54−155835号、同53−3032
8号に記載されている水分散ラテックス、米国特許2,
548,564号、同3,148,061号、同3,7
56,814号に記載のポリビニルピリジニウム塩、米
国特許3,709,690号に記載の水溶性四級アンモ
ニウム塩ポリマーあるいは米国特許3,898,088
号に記載の水不溶性四級アンモニウム塩ポリマーがカチ
オン高分子電解質として好ましい。また、画像安定化層
のバインダーとして、酢酸セルロースが好ましく、特に
酢化度が40〜49%の二酢酸セルロースが好ましい。 この画像安定化層は前述の中和層とタイミング層の間に
設けることが好ましい。
【0029】また、タイミング層には、長期保存したと
きにセルロースエステルの変化によってタイミング時間
が長くなることを防いだり、タイミング時間を短縮した
りする目的のために、酸ポリマー(例えば、メチルビニ
ルエーテルと無水マレイン酸の共重合体やメチルビニル
エーテルと無水マレイン酸ハーフェステルの共重合体)
を含ませることができる。
【0030】さらに、タイミング層や中和層には、光が
シートの断面方向から内部まで侵入すること(ライトパ
イピング)を防ぐ目的で、白色顔料(例えば、二酸化チ
タン、二酸化珪素、カオリン、二酸化亜鉛、硫酸バリウ
ム)を含ませることができる。
【0031】またさらに、タイミング層や中和層には、
カールや脆性を良くする目的で、可塑剤を含ませても良
い。可塑剤としては、周知の化合物を利用することがで
きる。
【0032】受像層とタイミング層との間には、中間層
を設けても良い。中間層としては、アラビアゴム、ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリルアミドなどの親水性ポ
リマーを用いることができる。
【0033】また、受像層の表面には、処理液展開後の
剥離時に処理液が受像層の表面に付着するのを防止する
ために、剥離層を設けることが好ましい。このような剥
離層として好ましいものは、アラビアゴム、ヒドロキシ
エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリルアミド、アルギン酸ナ
トリウムの他に、米国特許3,772,024号、同3
,820,999号および英国特許1,360,653
号に記載されているものを挙げることができる。
【0034】遮光の方法として、支持体の紙の中に遮光
剤(例えば、カーボンブラックや有機黒色顔料)を含ま
せる方法や、支持体の裏面に上記遮光剤を塗布し、さら
にその上に、白くするために白色顔料(例えば、二酸化
チタン、二酸化珪素、カオリン、二酸化亜鉛、硫酸バリ
ウム)を塗布することが好ましい。また、これらの最上
層に保護層を設けることが好ましい。その保護層には、
マット剤を含ませて接着性を良化させたり、筆記性を持
たせたりすることができる。
【0035】上記の遮光層および保護層のバインダーと
しては、ゼラチン、セルロースエステル、ポリビニルア
ルコールなどが用いられる。
【0036】本発明では、二酸化チタンまたはカーボン
ブラックを含むポリエチレンテレフタレートフィルムの
両面に下塗り層を有する支持体の一方に感光性ハロゲン
化銀乳剤層、その上に保護層を設け、もう一方の面には
カーボンブラック層と、その上に保護層を設ける感光要
素が好ましく用いられる。
【0037】上記層構成のほか、二酸化チタンまたはカ
ーボンブラックを含むポリエチレンテレフタレートフィ
ルムの両面に下塗り層を有する支持体の一方に二酸化チ
タンの層、その上に感光性ハロゲン化銀乳剤層、さらに
その上に保護層を設け、もう一方の面にはカーボンブラ
ック層と、その上に保護層を設ける感光要素が好ましく
用いられる。また上述のカーボンブラックの代わり、ま
たは、それに追加して有色染料を用いることができる。 また、ポリエチレンテレフタレートにカーボンブラック
および/または有色染料を含む場合は、一方の面にカー
ボンブラックおよび/または有色染料の層を設けなくて
も良い。また、上記二酸化チタンは他の白色顔料に置き
換えても良い。
【0038】支持体としては、上記ポリエステル化合物
の他に、ポリエチレンでラミネートされた紙、バライタ
紙および三酢酸セルロースが用いられる。
【0039】上記の感光性ハロゲン化銀乳剤層、保護層
、カーボンブラック層などには、通常、親水性バインダ
ー、例えばゼラチンなどを含む。
【0040】本発明で用いられる処理要素には、現像主
薬、ハロゲン化銀溶剤、アルカリ剤および色調剤(To
ning agents)が含まれているが、目的に応
じて、現像主薬および/またはハロゲン化銀溶剤を感光
要素中および/または受像要素中に含ませておくことも
できる。
【0041】本発明に用いられる現像主薬は、少なくと
も2つのヒドロキシル基および/またはアミノ基がベン
ゼン核のオルトまたはパラ位に置換されているベンゼン
誘導体(例えば、ハイドロキノン、アミドール、メトー
ル、グリシン、p−アミノフェノール、ピロガロール)
およびヒドロキシルアミン類、特に第一級脂肪族N−置
換、第二級脂肪族N−置換、芳香族N−置換あるいはβ
−ヒドロキシルアミン類で、これらは水性アルカリに可
溶性であり、例えば、ヒドロキシルアミン、N−メチル
ヒドロキシルアミン、N−エチルヒドロキシルアミン、
米国特許2,857,276号に記載されているものお
よび米国特許3,293,034号に記載されているN
−アルコキシアルキル置換ヒドロキシルアミン類が包含
される。また、特開昭49−88521号に記載されて
いるテトラヒドロフルフリル基をもつヒドロキシルアミ
ン誘導体も用いられる。また、西独特許出願(OLS)
2,009,054号、同2,009,055号、同2
,009,078号に記載されているアミノレダクトン
類や、米国特許4,128,425号に記載されている
複素環アミノレダクトン類も用いられる。また、米国特
許3,615,440号に記載されているテトラアルキ
ルレダクチン酸も用いることができる。
【0042】上記の現像主薬とともに、補助現像薬とし
て、フェニドン類、p−アミノフェノール類およびアス
コルビン酸を併用することができ、フェニドン類を併用
することが好ましい。
【0043】本発明に用いられるハロゲン化銀溶剤には
、通常の定着剤(例えば、ナトリウムチオサルフェート
、ナトリウムチオシアネート、アンモニウムチオサルフ
ェートおよび上述の米国特許2,543,181号に記
載されているもの)、環式イミドと窒素塩基とが組み合
わされたもの(例えば、バルビツレートまたはウラシル
とアンモニアまたはアミンとが組み合わされたものおよ
び米国特許2,857,274号に記載されているよう
な組み合わせ)などが用いられる。また、1,1−ビス
スルホニルアルカンおよびその誘導体も知られており、
本発明のハロゲン化銀溶剤として用いることができる。
【0044】処理組成物はアルカリ類、好ましくはアル
カリ金属の水酸化物、例えば、水酸化ナトリウムあるい
は水酸化カリウムを含んでいる。重ね合わされた感光要
素と受像要素との間に薄い層として処理組成物を展開さ
せる場合には、処理要素は重合体フィルム形成剤あるい
は増粘剤を含んでいると好ましい。
【0045】処理要素に含まれる重合体フィルム形成剤
または増粘剤としては、カルボキシメチルセルロース、
エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセ
ルロース誘導体、ポリビニルアルコールなどのビニル重
合体、ポリアクリル酸やポリメタクリル酸などのアクリ
ル酸重合体あるいは水ガラスなどの無機ポリマーなどが
用いられる。この中で、ヒドロキシエチルセルロースお
よびカルボキシメチルセルロースが特に好ましい。これ
らは拡散転写写真法の公知の技術により、適当な粘度を
与えるのに効果的な濃度で処理組成物の中に含有される
【0046】処理組成物はさらに、銀塩拡散転写法にお
いて公知の別の助剤、例えば、カブリ防止剤、安定剤な
どを含有させても良い。
【0047】
【実施例】以下に、実施例および比較例を挙げて、本発
明をさらに詳細に説明する。 実施例1 1.受像要素の作成 支持体ポリエチレンラミネート紙の上に順に次の層を設
け受像要素を作成した。〔  〕内の数値は塗布量をg
/m2で示すものである。 (1) 中和層 酢酸セルロース(酢化度55%)〔6.0〕、メチルビ
ニルエーテル−無水マレイン酸共重合体〔4.0〕、ユ
ービテックス(Uvitex)OB(チバガイギー社の
商品名)〔0.04〕、1−(4−ヘキシルカルバモイ
ルフェニル)−2,3−ジヒドロキシイミダゾール−2
−チオン〔0.25〕 (2) 画像安定化層 酢酸セルロース(酢化度46%)〔4.0〕、化1〔2
.0〕
【0048】
【化1】
【0049】(3) タイミング層 酢酸セルロース(酢化度55%)〔8.0〕(4) 受
像層 酢酸セルロース(酢化度55%)〔2.0〕、硫化パラ
ジウム〔7.5×10−4〕、1−(4−ヘキシルカル
バモイルフェニル)−2,3−ジヒドロイミダゾール−
2−チオン〔1.0×10−2〕 (5) ケン化 水酸化ナトリウム12gとグリセリン24gとメタノー
ル280mlを混合した液で表面からケン化し、水洗し
た。 (6) 剥離層 ブチルメタアクリレート−アクリル酸共重合体(モル比
15:85)〔0.1〕 (7) バック層 上記支持体の裏面に遮光層、白色層および保護層を塗布
した。 (7−1)遮光層 カーボンブラック〔4.0〕、ゼラチン〔8.0〕(7
−2)白色層 二酸化チタン〔6.0〕、ゼラチン〔0.7〕(7−3
)保護層 ポリメチルメタアクリレート粒子(平均直径0.05μ
m)〔0.2〕、ゼラチン〔1.6〕
【0050】2.感光要素の作成 支持体(ポリエチレンテレフタレート)上に下記の各層
を塗布して感光要素を作成した。〔  〕内の数値は塗
布量をg/m2で示すものである。 (1) コロイド銀層 平均粒径0.01μmのコロイド銀〔0.002〕、ゼ
ラチン〔0.9〕 (2)感光層 平均粒径1.1μmの沃臭化銀乳剤(AgI含量6.0
モル%均一型構造)〔銀換算0.55〕、4−ヒドロキ
シ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン
〔0.01〕、下記の増感色素(A)、(B)、(C)
を各々〔3.2×10−4〕、〔3.2×10−4〕お
よび〔1.2×10−4〕、ゼラチン〔3.9〕
【00
51】
【化2】
【0052】(3) 保護層 ゼラチン〔0.7〕、ポリメチルメタクリレート粒子(
平均直径4.7μm)〔0.1〕 (4) バック層 (4−1)遮光層 カーボンブラック〔4.0〕、ゼラチン〔2.0〕(4
−2)保護層 ゼラチン〔0.7〕、ポリメチルメタクリレート粒子(
平均直径0.05μm)〔0.1〕
【0053】上記感光要素を(1A)とし、層(2) 
のハロゲン化銀乳剤を第1表の乳剤に置き換えた感光要
素(1B)〜(1L)を作製した。
【0054】
【表1】
【0055】感光要素(1A)〜(1L)の乳剤(A)
〜(L)は以下のようにして調製した。
【0056】乳剤(A): (a)     H2 O             
                         
          1000cc        K
Br                       
                         
  6.6g        ゼラチン       
                         
              16.7g(b)   
  AgNO3                  
                         
    4.0g        NH4 NO3 (
50%)                     
             0.4cc       
 H2 O  up  to            
                         
   30cc(c)     KBr       
                         
                  2.6g   
     KI                  
                         
         0.2g        H2 O
  up  to                 
                       30
cc(d)     ゼラチン           
                         
            9.2g        H
2 O                      
                         
     92cc(e)     KBr(30%)
                         
                 50cc(f) 
    NH4 NO3 (50%)        
                         
   15cc(g)     NaOH(1N)  
                         
               56cc(h)   
  H2 SO4 (1N)            
                         
   54cc(i)     KSCN(1N)  
                         
           37.8cc(j)     
AgNO3                    
                         
46.0g        NH4 NO3 (50%
)                        
          3.0cc        H2
 O  up  to               
                       27
6cc(k)     KBr           
                         
            30.3g        
KI                       
                         
    2.7g        H2 O  up 
 to                      
                276cc(l) 
    AgNO3                
                         
    50.0g        NH4 NO3 
(50%)                    
              3.3cc      
  H2 O  up  to           
                         
  300cc(m)     KBr       
                         
                32.9g    
    KI                   
                         
        2.9g        H2 O 
 up  to                  
                    300cc
(n)     ゼラチン             
                         
            37g
【0057】(a)を
タンクに投入し、62℃に加熱してから(b)と(c)
を1分間で同時添加した。15分後に(d)を添加して
15分間物理熟成した。その後(e)を添加して20分
間物理熟成した。その後さらに、(f)と(g)を添加
して、40分間物理熟成した。物理熟成後、(h)を添
加して2分後、(j)と(k)を30分間で同時添加し
た。(j)と(k)を30%添加した時点で(i)を添
加する。その後さらに(l)と(m)を20分間で同時
添加した。添加5分後に温度を40℃まで下げ、脱塩操
作を3回繰り返してから、(n)を添加し、さらに全体
が880gになるようにH2 Oを添加し、pHを6.
2に合わせて再分散させた。再分散後、62℃に温度を
上げ、チオ硫酸ナトリウム、塩化金酸およびチオシアン
酸カリウムによりイオウ+金増感の最適化学増感を施し
た。
【0058】乳剤B:(c)と(k)のKI量が6モル
%になるようにし、(m)のKI量が4モル%になるよ
うにする以外は乳剤(A)と同様に調製した。
【0059】乳剤C:(c)と(k)のKI量が2モル
%になるようにし、(m)のKI量が1モル%になるよ
うにする以外は乳剤(A)と同様に調製した。
【0060】乳剤D:乳剤Cと同じ乳剤に銀量で5%の
微粒子臭化銀乳剤(平均粒子サイズ:0.05μm)お
よびKI(1%)14.7ccを添加後、62℃で60
分間熟成して、表面に沃臭化銀を形成させた。
【0061】乳剤E:(c)と(k)のKI量が4モル
%になるようにし、(m)のKI量が1モル%になるよ
うにする以外は乳剤(A)と同様に調製した後、銀量で
5%の微粒子臭化銀乳剤(平均粒子サイズ:0.05μ
m)およびKI(1%)14.7ccを添加後、62℃
で60分間熟成して、表面に沃臭化銀を形成させた。
【0062】乳剤F:(c)、(k)および(m)のK
I量が1.5モル%になるようにする以外は乳剤(A)
と同様に調製した後、銀量で5%の微粒子臭化銀乳剤(
平均粒子サイズ:0.05μm)およびKI(1%)1
4.7ccを添加後、62℃で60分間熟成して、表面
に沃臭化銀を形成させた。
【0063】乳剤G:(j)と(k)の添加終了後の1
分後にフェロシアン化カリウム(0.1%)2ccを添
加し、その9分後に(l) と(m)を添加する以外は
乳剤Dと同様に調製した。
【0064】乳剤H:(j)と(k)の添加終了後の1
分後にフェロシアン化カリウム(0.1%)2ccを添
加し、その9分後に(l) と(m)を添加する以外は
乳剤Eと同様に調製した。
【0065】乳剤I:銀量で3%の微粒子臭化銀乳剤(
平均粒子サイズ:0.05μm)およびKI(1%)1
4.7ccを添加後、62℃で60分間熟成して、表面
に沃臭化銀を形成させる以外は乳剤Hと同様に調製した
【0066】乳剤J:銀量で7%の微粒子臭化銀乳剤(
平均粒子サイズ:0.05μm)およびKI(1%)2
0.5ccを添加後、62℃で60分間熟成して、表面
に沃臭化銀を形成させる以外は乳剤Hと同様に調製した
【0067】乳剤K:フェロシアン化カリウム(0.1
%)を10ccにする以外は乳剤Hと同様に調製した。
【0068】乳剤L:(j)と(k)の添加開始5分後
に、ヘキサクロロイリジウム(IV) 酸カリウム(0
.001%)1ccを添加する以外は乳剤Kと同様に調
製した。
【0069】3.処理液の調製とポッド作製処理液は空
気によって酸化されてしまうので、窒素気流中で調製し
た。下記の処方で調製後、複数の開裂可能容器(ポッド
)に、1個当たり0.7gの処理液を充填して処理要素
とした。   二酸化チタン      ……………………………
………………………        5g  水酸化カ
リウム    ………………………………………………
……    280g  ウラシル      ………
…………………………………………………      
90g  テトラヒドロピリミジンチオン      
………………………………    0.2g  2,4
−ジメルカプトピリミジン    ………………………
………    0.2g  3−(5−メルカプトテト
ラゾリル)ベンゼンスルホン酸    ナトリウム  
    …………………………………………………… 
   0.2g  硝酸亜鉛・9H2 O      
……………………………………………      40
g  トリエタノールアミン    ……………………
………………………        6g  ヒドロキ
シエチルセルロース      …………………………
………      45g  N,N−ビス(メトキシ
エチル)ヒドロキシルアミン    (17%水溶液)
      ……………………………………………  
  220g  4−メチル−4−ヒドロキシメチル−
1−フェニル−3−    ピラゾリジノン     
 ………………………………………………    0.
2g  H2 O      ……………………………
………………………………  1300ml4.展開処
理 上記受像要素、感光要素(1A)〜(1L)および処理
要素を組み合わせた試料について、1/10秒で連続階
調の露光を与えて、25℃で液厚35μmになるように
展開処理した後、15秒、30秒および60秒で剥離し
た受像要素を光学濃度測定し、最高濃度(Dmax)と
感度(S0.6 )について評価した。感度(S0.6
 )はDmin+0.6の点における露光量の逆数の対
数の相対値で表した。結果を第2表に示した。
【0070】
【表2】
【0071】第2表から明らかなように、本発明の感光
要素(1F)〜(1L)で得られた転写画像は、比較例
(1A)〜(1C)で得られた転写画像と比較して、高
感度で、かつ転写画像の完成が速い優れた写真性を示し
た。また比較例(1D)および(1F)で得られた転写
画像と比較しても、より高感度であることがわかる。
【0072】実施例2 処理液を下記のものにする以外は実施例1と同様にして
展開剥離処理を行った。   二酸化チタン      ……………………………
………………………        5g  水酸化カ
リウム    ………………………………………………
……    280g  ウラシル      ………
…………………………………………………      
90g  チオ硫酸ナトリウム(無水)      …
………………………………    1.0g  テトラ
ヒドロピリミジンチオン      ……………………
…………    0.2g  2,4−ジメルカプトピ
リミジン    ………………………………    0
.2g  3−(5−メルカプトテトラゾリル)ベンゼ
ンスルホン酸    ナトリウム      …………
…………………………………………    0.2g 
 沃化カリウム      ………………………………
……………………    0.3g  硝酸亜鉛・9H
2 O      …………………………………………
…      40g  トリエタノールアミン   
 ……………………………………………       
 6g  ヒドロキシエチルセルロース      …
………………………………      45g  N,
N−ビス(メトキシエチル)ヒドロキシルアミン   
 (17%水溶液)    ………………………………
………………    250g  4−メチル−4−ヒ
ドロキシメチル−1−フェニル−3−    ピラゾリ
ジノン      …………………………………………
……    3.0g  H2 O      ………
……………………………………………………  126
6ml上記処理液調製後、複数の開裂可能容器(ポッド
)に、1個当たり0.7gの処理液を充填して処理要素
とした。展開剥離処理後の受像要素を光学濃度測定し、
最高濃度(Dmax)および感度(S0.6 )につい
て評価した。結果を第3表に示した。
【0073】
【表3】
【0074】第3表の結果から明らかなように、本発明
の感光要素(1F)〜(1L)は比較例(1A)〜(1
E)より高感度で、かつ転写画像の完成が速い優れた写
真性を示した。また、本発明の感光要素(1F)〜(1
L)は、15秒から60秒まで感度および階調がほとん
ど変化しない優れた写真性を示した。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、転写画像の完成が速く
、高感度なフィルムユニットを得ることができ、さらに
剥離後の画像安定化処理が不要な画像形成方法を得るこ
とができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  画像露光された感光性ハロゲン化銀乳
    剤層を含む感光要素を、ハロゲン化銀溶剤を含むアルカ
    リ性処理要素を用いて現像して、該乳剤層の未露光ハロ
    ゲン化銀の少なくとも一部を転写性銀錯塩とし、該錯塩
    の少なくとも一部を銀沈澱核含有受像層を含む受像要素
    へ転写して、該受像要素に画像を形成させる銀塩拡散転
    写による画像形成方法において、該感光性ハロゲン化銀
    乳剤が、粒子形成中に鉄の塩または錯塩をハロゲン化銀
    1モル当たり1×10−6〜1×10−4モル添加した
    、沃臭化銀または塩沃臭化銀(沃化銀含量0.5〜3.
    5モル%)から成り、かつ化学増感終了後に、粒子表面
    に、銀量で1〜10%の沃臭化銀(沃化銀含量1〜5モ
    ル%)を形成させたものであることを特徴とする銀塩拡
    散転写による画像形成方法。
  2. 【請求項2】  ハロゲン化銀乳剤の粒子形成中にイリ
    ジウムの塩または錯塩をハロゲン化銀1モル当たり1×
    10−9〜1×10−7モル添加することを特徴とする
    請求項1記載の画像形成方法。
JP13947591A 1991-05-16 1991-05-16 銀塩拡散転写による画像形成方法 Pending JPH04340545A (ja)

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