JPH0434034A

JPH0434034A - 異繊維材料を混在したウェブ及びそのウェブを用いた飾り糸の製造方法と装置

Info

Publication number: JPH0434034A
Application number: JP2136176A
Authority: JP
Inventors: Makoto Suzuki; 誠鈴木
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1990-05-26
Filing date: 1990-05-26
Publication date: 1992-02-05
Anticipated expiration: 2015-09-25
Also published as: JP3091972B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は紡毛カード機を用いて製造した飾り糸及びその
製造方法と装置並びに飾り糸を用いて成織１編成した織
布及び編物にかんするものである。

（従来技術）紡毛カード機は、単一繊維あるいは複数種類の繊維をあ
らかじめ混ぜ合わせた物を原料として供給し、これをカ
ーディングして均一に引き揃えて篠を紡出するものであ
る。この紡毛機において。

例えばネップなどのように、人為的に粒状に加工した物
を原料中に混ぜ合わせて供給して、一種の飾り糸を製造
する方法が知られている。この場合に、ネップは原料と
同色の物を混入していとに異なる光沢を出したり、染色
して濃淡を出す場合と、原料と異なる色のネップを混入
して糸に模様を出す場合がある。

（発明が解決しようとする問題点）原料にネップなどを混入する従来の方法によって得られ
た飾り糸は、均一な粒状物としてネップが糸の表面に現
れる為、飾り部分の長さに変化がなく単調な物になりが
ちである。また、このような飾りの長さに自由度が無い
糸を使用して織られた布も、やはり単調な物とならざる
を得ないもであった。

（問題点を解決する為の手段）本発明は、上記問題点を解決し、飾り部分の長さに大き
な自由度を持たせて、変化にとんだ飾り糸及びその飾り
糸を使った布を得る為に１次ぎのように構成した。

すなはち、第１〜第３の発明は、紡毛カード機で製造さ
れた篠から形成される糸に、長さの異なる異繊維材料を
ランダムに配列して飾り糸を構成し、また、その飾り糸
を製造する為に、素材原料あるいはウェブに連続した異
繊維材料を補給するようにしたものである。

また、第４の発明は、第３の発明に依る飾り糸を用いて
織成又は編成して織り布１編物にしたものである。

（発明の作用）本発明は、紡毛カード機において連続した異繊維材料を
供給することにより、異繊維材料は素材原料と共にカー
ディング作用及び、ウェブの折り畳み作用などを受ける
為に、コンデンサーで形成される篠には長さのことなる
異繊維材料群力τランダムに配列され、変化にとんだ飾
り糸が得られる。

また、異繊維材料群の長さは供給する異繊維材料の量に
よって調整され、極めて自由度の高い物である。更に、
この飾り糸を使用して織成あるいは編成された織布又は
編物は、異繊維材料群による変化に富んだ模様を描出し
、美的効果を高めるものである。また、この織布あるい
は編物を縫製するばあい、模様の規則性が無い為に如何
なる位置で裁断縫製しても異和感が生ぜず模様の美的効
果を損なわないという特長を有する。

（実施例）第４図及び第５図は、公知の紡毛カード機の概略図であ
る。第４図に於いて、給毛機１はホッパー２内に収納さ
ている素材原料３を自動計量装置４によって一定時間毎
に所定量だけフィードラチス５上に供給する。素材原料
３は、フィードラチス５によってブリーカーカード６に
運ばれて開繊され　更に、スクリブラーカード７で開繊
されたのち、第１ドツファ−８上のウェブ９がフライコ
ーム１０によってラチスコンベアー１１上に掻き落とさ
れる。ラチスコンベアー１１上のウェブ９は、トップチ
ンローラ−１２及びポットムチンローラー１３の揺動運
動（第４図左右方向）によって中間供給装置１４の床ラ
チス１５上に折り畳まれながら供給される。床ラチス１
５上に重畳されたウェブ９は、更にスタンドラチス１６
に供給されて上方に運ばれると共にホールディングラチ
ス１７に受は渡される。ホールディングラチス１７は、
第４図の紙面と直角方向に揺動運動をしている為ホール
ディングラチス１７によって下方に運ばれたウェブは中
間供給装置１４のフィードラチス１８上に更に折り畳ま
れながら供給される。このようにウェブ９を折り畳むこ
とによってウェブ９のむらを無くし均整がはかられる。

フィードラチス１８はフィードローラー１９と共動して
均整化されたウェブ９を第５図のコンデンサーカード２
０に供給される。コンデンサーカード２０は折り畳まれ
たウェブ９を再び開繊し、隣接する第２ドツファ−２１
上の開繊されたウェブ２２はフライコーム２３によって
掻き落とされ、コンデンサー２４の分割ローラー２５に
供給される。ウェブ２２は、分割ローラー２５と割り革
２６でテープ状に分割されてコンデンサーラバー２７の
間に渡されて、丸く適当なかたさにされる。尚、この篠
２８は後工程の撚糸機（図示せず）に掛けられて糸に形
成される。

以上のように構成される公知の紡毛カード機に於いて、
本発明の第１実施例は第１図に示すように、中間供給装
置１４の上流側にあたるラチスコンベアー１１上にウェ
ブ９と同色又は異色のスライバー及び篠あるいは粗糸な
どからなる帯び状の異繊維材料３１を供給する。即ち、
ラチスコンベアー１１の側方に、帯び状の異繊維材料３
１を収納したケンス３２を設置する。また、ケンス３工
の上方で、ラチスコンベアー１１に帯び状の異繊維材料
３１を収納したケンス３２を設置する。また、ケンス３
１の上方で、ラチスコンベアー１１に異繊維材料３１％
−導入する位置にガイド３３を配置する。したがって、
ケンス３２内の異繊維材料３１を、ガイド３３を介して
ウェブ９とラチスコンベアー１１の間に導入することに
より、異繊維材料３１は順次ケンス３２内から自動的に
引き出されラスコンベアー１１によってウェブ９と共に
波線で示す状態で搬送される。更に、異繊維材料３工は
ウェブ９と重なった状態でトツブチンロゆく、この為、
ラチスコンベアー１１上に補給された連続する１本の異
繊維材料３１は、第１図で明らかなように、ウェブ９中
に波状に供給された状態になってタンドラチス１６に受
は渡されていラチス１８上に再び折り畳まれた状態を第
２図に示す。

第２図では、異繊維材料３１はその一部が折り畳ま１ま
たウェブ９上に部分的に露出し、他の部分が　ウェブ９
中に　折り込まれていることが良く解る。　そののち、
ウェブ９及び異繊維材料３１はコンデンサーカード２０
で開繊され、ドラフトされると共にコンデンサー２４で
テープ状に分割されることにより、第２図の仮想線で示
した部分が、ｕ３４として形成される。ｆＩ３４は、第
３図の３４ａで示した飾り糸から明らかなように長さが
それぞれ異なり、また、間隔もランダムな状態で異繊維
材料３１ａを混在した物に形成される。

尚　飾り糸３４ａに混在する異繊維材料３１ａの長さｌ
、１１．１２．１３を変更する場合、ケンス３２内に収
容された異繊維材料の太さを適宜変更した物を用いれば
良い。

このようにして製造された本発明の飾り糸は。

素材原料中に異繊維材料３１ａがその長さ及び間隔に於
いて規則性を持つことなく混在することになり、その不
規則性の持つ美感を与える物である。

更に　上記の飾り糸３４ａを用いて織成あるいは編成し
た本発明による織布及び編物は、異繊維材料３１ａの混
在による不規則な美感を与えるばかりでなく、織布ある
いは編物を如何なる位置で裁断縫製してもその接続部分
に違和感を生じることなく、−枚の布あるいは編物の様
に感じさせることができ　規則性のある柄物の場合の様
に裁断縫製の難しさを無くする事が出来るという特長が
ある。

第６図は１本発明による異繊維材料の補給方法について
、他の実施例を示した物である。即ちケンス３２内の異
繊維材料３１はケンス３２の上方に配設したガイドバー
３５によってラチスコンベアー１１の上方に偏向されて
、更にガイド３６を介してウェブ９上方に配設した一対
のフィードローラー３７．３８間に導入される。フィー
ドローラー３７は駆動ローラーとして構成されている為
異繊維材料３１は積極的に引き出され、ウェブ９上に載
置される。

第６図の実施例では、異繊維材料３１がウェブ９の上に
重ねられる為、前記第１図の実施例と比較すると、異繊
維材料及びウェブ９の位置関係がちまうど逆の状態にな
ってコンデンサーカード２０側へ搬送されるが、コンデ
ンサー２４によって形成される篠は、第３図の場合と同
様の形態で飾り糸に形成される。

尚　本実施例では必ずしもフィードローラー３７．３８
を設ける必要は無く、異繊維材料３１を最初にトップチ
ンローラ−１２及びポットムチンローラー１３へ導入し
てやれば、ケンス３２内から自動的に引き出されてウェ
ブ９上に補給する事ができる。

第７図は１本発明のその他の実施例を示す物で。

３本の異繊維材料を補給するようにした物である。

即ち、ラチスコンベアー１１の側方に３つのケンス３９
，４０及び４１を設置し、各ケンスの異繊維材料４２．
４３及び４４は、それぞれケンス上方に配設したガイド
４５，４６及び４７に案内されてラチスコンベアー１１
側に変更され　同ラチスコンベアー１１上方に配設した
溝付きガイド４８を介してウェブ９上に補給され、更に
、ラチスコンベアー１１上に載置された回転ローラー４
９間にウェブ９と共に導入され、積極的に引き出される
。

異繊維材料４２，４３．４４の数を適宜変更する事によ
って、前記　第３図に示した飾り糸３４ａに混在する異
繊維材料３１ａの長さを適宜増減する事ができ、更に第
１図の実施例のように供給する異繊維材料の太さを変え
る方法と組み合わせる事により、長さ変化の多様さを計
る事ができる。

また、異色の繊維材料を組み合わせる事により。

多様な色感を有する飾り糸を製造する事ができる。

尚２本実施例では１図のように異繊維材料４２゜４３．
４４を間隔をあけて補給するのみでなく、それぞれ接触
する程度に並べて補給する事も可能である。

また、回転ローラー４９は必ずしも設ける必要がなく、
最初の仕掛は時に異繊維材料４２，４３゜４４をトップ
チンローラ−１２及びポットムチンローラー１３に導入
しておけば、異繊維材料４２゜４３．４４は自動的に引
き出される。

本実施例によって製造された飾り糸は、特に色の異る複
数の異繊維材料を用いた場合、不規則な色柄を有する物
となり、この飾り糸を用いて製織あるいは編成された織
布あるいは編物は規則性のある飾り糸を用いた物と比較
して　格別の色感を提する物である。

第８図は１本発明のその他の実施例を示した物で　コン
デンサーカード２０の上流側にあたる中間供給装置１４
に異繊維材料を補給する物である。

即ち、床ラチス１５上に折り畳まれたウェブ９がスタン
ドラチス１６によって上方に運ばれ、ホールディングラ
チス１７に受は渡される位置のウェブ９上方に於いて、
同ウェブ９と交差する方向に往復運動されるロッド５０
を設け、その一部にトラバースガイド５１を取り付けて
おく。図示しないケンス内に収納しである異繊維材料５
２はケンス上方に設けたガイドロッド５３を介してトラ
バースガイド５１に挿入され、更にホールディングラチ
ス１７間に導入される。したがって、ウェブ９の進行に
ともないトラバースガイド５１を適宜な速度で往復運動
する事により、異繊維材料５２は第８図で示すように、
ウェブ９上に蛇行状に重ねられてホールディングラチス
に受は渡され、フィードラチス１８上では第２図と同よ
うな形態となる。この結果１本実施例に於いても、前記
各実施例の場合と同じ飾り糸を製造する事ができる。

尚　本実施例においては、トラバースガイド５１の移動
速度を適宜調節する事により、第３図に示した飾り糸３
４ａに描出される異繊維材料３１ａの間隔を自由に変更
する事ができる。

また、前記第１図から第８図に示した各実施例のいずれ
の場合においても、ホールディングラチス１７の揺動速
度あるいはフィードラチス１８の移動速度を適宜調整す
る事により、飾り糸に描出される異繊維材料の間隔を自
由に調節する事ができる物である。

本発明においては、異繊維材料の補給方法として、前記
各実施例の他に、次ぎの様にも構成する事ができる。

（１）中間供給装置１４の上流側にあたる給毛機１のフ
ィードラチス５上において、素材原料３と区別した状態
で異繊維材料を準備し、ブリーカーカード６に供給する
。この場合に、異繊維材料としては　前記各実施例で説
明したスライバー、篠あるいは粗糸などの加工物であっ
ても良く、またこのように加工される前の原料状の物で
あっても良い。

（２）異繊維材料をスクリブラーカード７に直接供給す
る。

（３）コンデンサーカード２０の上流であるフィードラ
チス１８上の折り畳まれたウェブ９上に直接異繊維材料
をトラバースさせながら供給する。この場合、トラバー
ス装置はホールディングラチス１７の一部に配設し、ホ
ールディングラチス１７かもフィードラチス１８上に受
は渡される位置のウェブ９上に異繊維材料をトラバース
しながら供おいて、移行する素材原料に異繊維原料を連
続的に供給する事により、紡毛機の開繊機能を利用して
極めて簡単に、従来に見られない飾り糸を製造する事が
できる。

また、本発明の飾り糸及びこの飾り糸を用いて製織ある
いは編成した織布あるいは編物は異繊維材料部分の長さ
や間隔が規則性を持たないランダムな状態で描出され、
その不規則性がもたらす美的効果は従来に見られない格
別な特徴を有する物である。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明の実施例を示すもので第１図は
ラチスコンベア一部を示す斜視図、第２図はフィードラ
チス上に折り畳まれたウェブを示す模式図、第３図はコ
ンデンサーで製造された飾り糸を示す模式図、第４図は
給毛機から中間供給装置を示す概略図、第５図はコンデ
ンサーカードからコンデンサーを示す概略図、第６図は
本発明の他の実施例を示すラチスコンベア一部の略図、
第７図は本発明のその他の実施例を示すラチスコンベア
一部の略図、第８図は本発明のその他の実施例を示す中
間供給装置上部の斜視図である。１、給毛機　　　　　　　６．ブリーカーカード７、ス
クリブラーカード　９．ウェブ１４、中間供給装置　　　２０．コンデンサーカード２
４、コンデンサー　　　２８．篠３１．４２．４３．４４．５２　：異繊維材料３４ａ、
飾り糸

Claims

【特許請求の範囲】

（１）給毛機より供給される素材原料を少なくとも、ブ
リーカーカード、スクリブラーカード、中間装置および
コンデンサーカードを通してウェブ状に形成したのち、
コンデンサーにて形成される篠を順次巻き取る紡毛カー
ド機において、前記コンデンサーカードよりも上流側で
素材原料又はウェブに連続した異繊維材料を補給し、素
材原料と共に異繊維材料をカーディングし、素材原料で
形成される篠に異繊維材料の模様を混在させたことを特
徴とする飾り糸の製造方法。
（２）給毛機より供給される素材原料を少なくともブリ
ーカーカード、スクリブラーカード、中間供給装置およ
びコンデンサーカードを通してウェブ状に形成したのち
、コンデンサーにて形成される篠を順次巻き取る紡毛カ
ード機において、前記中間供給装置あるいはその上流側
にスライバー状の異繊維材料補給部を設けたことを特徴
とする飾り糸製造装置。
（３）紡毛カード機において製造された篠から形成され
た糸に、長さの異なる異繊維材料をランダムに配列した
ことを特徴とする飾り糸。
（４）紡毛カード機において製造された篠から形成され
た糸に長さの異なる異繊維材料群をランダムに配列した
飾り糸を使用して製織あるいは編成したことを特徴とす
る織布あるいは編物。