JPH04339520A - ル−パ−キャリッジ水平度調整装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、竪型ル−パ−キャリ
ッジの水平度を調整するル−パ−キャリッジ水平度調整
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、溶融亜鉛めっき鋼板の連続製造
ラインにおいては、鋼帯搬送速度の変動対策および鋼帯
接続対策として竪型ル−パ−を設け、ル−パ−にて所定
量の鋼帯を貯蔵するようになっている。

【０００３】竪型ル−パ−には多数対の上下ロ−ルが配
設され、これら上下ロ−ルを鋼帯が交互に往復するよう
になっている。下ル−パ−ロ−ルは、キャリッジ上に所
定間隔をもって設けられ、キャリッジごと水平に吊り下
げられている。このル−パ−キャリッジは、４本のチェ
−ンによりカウンタ−ウェイトとバランスされている。 カウンタ−ウェイトは駆動機構により必要に応じて下降
され、キャリッジごとル−パ−ロ−ルが持ち上げられる
ようになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
竪型ル−パ−においては、稼働中における各チェ−ンの
伸び量が異なり、キャリッジが傾斜するので、ル−パ−
内で鋼帯の蛇行や耳波が発生し、運転不能に陥る。この
ため、設備面の対策として、チェ−ンの交換又は切り詰
めを行ない、キャリッジの水平度を調整する。また、操
業面の対策として、蛇行や耳波の発生の少ない範囲の運
転条件、例えばル−パ−ストロ−クを制限する。このた
め、設備稼働率の低下、品質及び歩留りの低下、補修費
用の増大となっていた。

【０００５】この発明は、上記課題を解決するためにな
されたものであり、設備稼働率の向上、品質及び歩留り
の向上、補修費用の低減を図ることができるル−パ−キ
ャリッジ水平度調整装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明に係るル−パ−
キャリッジ水平度調整装置は、ル−パ−キャリッジの少
なくとも二つのコ−ナ−部にそれぞれ設けられ、ル−パ
−キャリッジを牽引するチェ−ン又はワイヤロ−プに連
結されたウォ−ムジャッキと、ル−パ−キャリッジの水
平度の変化量を検出する傾斜計と、この傾斜計からの水
平度変化量検出信号をチェ−ン又はワイヤロ−プの伸び
量に換算する変位計と、この変位計からの伸び量換算信
号に基づき前記ウォ−ムジャッキによるチェ−ン又はワ
イヤロ−プの巻き取り長さを制御する手段と、を有する
ことを特徴とする。

【０００７】

【作用】この発明に係るル−パ−キャリッジ水平度調整
装置においては、傾斜計によりル−パ−キャリッジの水
平度の変化量を検出し、これに基づきチェ−ン又はワイ
ヤロ−プの伸び量を把握する。このようにして間接的に
把握された伸び量に見合う長さだけ巻き取るように、制
御手段から各ウォ−ムジャッキに指令を送る。ウォ−ム
ジャッキはキャリッジの少なくとも二つのコ−ナ−部に
設けてあるので、ル−パ−ロ−ル軸方向（Ｘ方向）及び
ロ−ル軸直交方向（Ｙ方向）の傾きをそれぞれ調整する
ことができ、キャリッジの水平度は容易に修正される。

【０００８】

【実施例】以下、添付の図面を参照してこの発明の実施
例について説明する。

【０００９】連続亜鉛めっき鋼板製造ラインでは、鋼帯
はペイオフリ−ルから巻き解かれた後に、竪型ル−パ−
に連続送給され、更に、焼鈍炉を経由してめっき浴に浸
漬されるようになっている。竪型ル−パ−は、上下ロ−
ル間の距離が数メ−トルあり、上ロ−ルは所定位置にて
支持されている。

【００１０】図１に示すように、複数の下ロ−ル３が上
ロ−ル（図示せず）に対向するように設けられ、各下ロ
−ル３がキャリッジ２により水平かつ平行にそれぞれ保
持されている。キャリッジ２は、カウンタ−ウェイト４
とバランスするように４本のチェ−ン５によって牽引さ
れている。各チェ−ン５は、一端が取付金具８によりキ
ャリッジ２に取り付けられ、他端がカウンタ−ウェイト
４に取付けられ、途中経路の部分が滑車６に支持されて
いる。なお、各滑車６の軸７は上部フレ−ム（図示せず
）に取付けられている。

【００１１】４本のチェ−ン５のうちウェイト４の側の
２本には、キャリッジ取付金具８にウォ−ムジャッキ１
５が連結されている。各ウォ−ムジャッキ１５のウォ−
ム歯車にはモ−タ１４の軸に取り付けたウォ−ムが噛み
合わされている。

【００１２】ル−パ−キャリッジ水平度調整装置１０の
傾斜計１１がキャリッジ２の上面の適所に設けられ、キ
ャリッジ２の傾きが検出されるようになっている。傾斜
計１１は変位計１２の入力側に接続されている。変位計
１２の出力側はプロセスコンピュ−タ１３の入力側に接
続されている。さらに、プロセスコンピュ−タ１３の出
力側は各モ−タ１４の電源スイッチに接続されている。 なお、プロセスコンピュ−タ１３のメモリにはチェ−ン
伸び量の上限設定値が予め記憶させてあり、変位計１２
からの入力信号が上限設定値を上回ると、警報器（図示
せず）が鳴り、オペレ−タに危険を報せるようになって
いる。次に、上記のル−パ−キャリッジ水平度調整装置
によりキャリッジの水平度をオンラインで自動調整する
場合について説明する。

【００１３】第１ペイオフリ−ルのすべての鋼帯が巻き
解かれ、第２ペイオフリ−ルから鋼帯をラインに送り出
すと、先行鋼帯と後続鋼帯とを接続するためにル−パ−
の入側を停止させ、キャリッジ２を上昇させて鋼帯の長
さを調整する。このときにおいても、鋼帯はル−パ−出
側から定常速度で常に引き出されている。

【００１４】このようなときに、各チェ−ン５の伸びが
一様でなく、キャリッジ２の水平度が低下する。これを
そのまま放置すると、ル−パ−から引き出される鋼帯に
蛇行や耳波が発生し、めっき鋼板の品質が劣化する。

【００１５】しかしながら、水平度調整装置１０を作動
させ、キャリッジ２の水平度をオンラインで自動的に修
正するので、このような不都合は解消される。すなわち
、キャリッジ１２の傾きを傾斜計１１により検出し、検
出電圧信号を変位計１２に送ってこれをチェ−ン伸び量
に換算し、さらに、これをコンピュ−タ１３に入力する
と、これに応じて各モ−タ１４が所定回転数だけ回転す
る。これによりウォ−ムジャッキ１５によりチェ−ン５
の伸び量に相当する長さ分だけチェ−ン５を巻き取るの
で、キャリッジ２の水平度が修正される。

【００１６】変位計１２では、Ｘ方向およびＹ方向の傾
き成分につきそれぞれ伸び量を換算する。これらＸ方向
およびＹ方向の傾き成分の換算値に応じて、コンピ−ュ
−タ１３から各モ−タ１４に指令を送り、各コ−ナ−の
ウォ−ムジャッキ１５の巻き取り量を調整する。巻き取
り量はプラスのみに限らず、マイナスの場合もありうる
。

【００１７】上記装置によれば、チェ−ン５の伸び量と
ウォ−ムジャッキ１５の作動ストロ−クが同じになるの
で、ウォ−ムジャッキ１５のストロ−クをチェ−ン５の
伸び長さに換算し、これを計器盤に表示することにより
傾向管理を容易にすることができる。

【００１８】また、チェ−ン５の伸び量が所定の上限設
定値を越えると、警報器が鳴るようにしているので、チ
ェ−ンの破断事故が皆無になり、安全操業に貢献するこ
とができる。

【００１９】なお、上記実施例では、キャリッジの二つ
のコ−ナ−部にウォ−ムジャッキを設けたが、本発明は
これのみに限られることなく、ウォ−ムジャッキを三つ
又は四つのコ−ナ−部に設けてもよい。

【００２０】

【発明の効果】この発明によれば、ル−パ−キャリッジ
の水平度をオンラインで自動調整することができるので
、鋼帯の蛇行や耳波の発生を防止することができ、めっ
き鋼板の品質向上および歩留り向上を図ることができる
。また、ル−パ−ストロ−クを制限することなく操業す
ることが可能になるので、めっきラインの稼働率を大幅
に向上させることができる。

【００２１】さらに、チェ−ンの切り詰めなどの補修作
業が不要になるので、保全コストを低減することができ
る。また、チェ−ンおよびワイヤを長期間にわたり使用
することができるので、実質的に寿命延長を図ることが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例に係るル−パ−キャリッジ水
平度調整装置を模式的に示す機構ブロック斜視図。

【符号の説明】

２；ル−パ−キャリッジ、３；ロ−ラ、５；チェ−ン、
１０；水平度調整装置、１１；傾斜計、１２；変位計、
１３；コンピュ−タ、１４；モ−タ、１５；ウォ−ムジ
ャッキ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　ル−パ−キャリッジの少なくとも二つ
   のコ−ナ−部にそれぞれ設けられ、ル−パ−キャリッジ
   を牽引するチェ−ン又はワイヤロ−プに連結されたウォ
   −ムジャッキと、ル−パ−キャリッジの水平度の変化量
   を検出する傾斜計と、この傾斜計からの水平度変化量検
   出信号をチェ−ン又はワイヤロ−プの伸び量に換算する
   変位計と、この変位計からの伸び量換算信号に基づき前
   記ウォ−ムジャッキによるチェ−ン又はワイヤロ−プの
   巻き取り長さを制御する手段と、を有することを特徴と
   するル−パ−キャリッジ水平度調整装置。