JP2859552B2 - 冷間調質圧延機の反り調整装置 - Google Patents

冷間調質圧延機の反り調整装置

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JP2859552B2 JP3040595A JP3040595A JP2859552B2 JP 2859552 B2 JP2859552 B2 JP 2859552B2 JP 3040595 A JP3040595 A JP 3040595A JP 3040595 A JP3040595 A JP 3040595A JP 2859552 B2 JP2859552 B2 JP 2859552B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷間調質圧延機の反り
調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ぶりき原板(冷延鋼板)の調質圧延で
は、一般に2スタンドで構成される調質圧延機が用いら
れる。ところで、ぶりき原板は、その板厚が0.15〜
0.60mmと薄いため、調質圧延工程において反りが
発生し易い。この反りを調整する装置としては、例えば
特公平6−245公報に記載のものが知られている。
【0003】この装置は、図4に示すように、No.2
スタンドaのワークロールbと該ワークロールbの出側
に配置されたブライドルロールcとの間に、冷延鋼板d
の進行方向に沿って互いに離間して設けられた昇降可能
な2本の反り調整用補助ロールe,fを備えたもので、
各反り調整用補助ロールe,fを個別に昇降させてイン
ターメッシュ(ロールに対する冷延鋼板の上下の接触位
置関係)を変化させ、変化時の引張り曲げによるテンシ
ョンレベラー効果により冷延鋼板dのL反り(長手方向
反り)やC反り(幅方向反り)の上下反りの調整を行
う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、2本の反り
調整用補助ロールe,fをワークロールbとブライドル
ロールcとの間に設置する場合、通常、ワークロールb
側の反り調整用補助ロールeを冷延鋼板dの下面側に、
ブライドルロールc側の反り調整用補助ロールfを冷延
鋼板dの上面側にそれぞれ千鳥配置して冷延鋼板dを巻
き付かせている。
【0005】しかしながら、かかる反り調整装置におい
ては、反り調整を行うべくワークロールb側の反り調整
用補助ロールeを昇降させて一方のインターメッシュを
変更すると、反り調整用補助ロールfの冷延鋼板dの巻
付角度が変わって他方のインターメッシュが変化してし
まい、この結果、冷延鋼板dの上下反りの調整が難しい
という問題があった。
【0006】本発明はかかる不都合を解消するためにな
されたものであり、冷延鋼板の上下反り調整を簡単に行
うことができる冷間調質圧延機の反り調整装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1に係る冷間調質圧延機の反り調整装置
は、ワークロールと該ワークロールの出側に配置された
ブライドルロールとの間に、冷延鋼板の進行方向に互い
に離間して設けられた昇降可能な2本の反り調整用補助
ロールを備え、各反り調整用補助ロールを個別に昇降さ
せることにより各反り調整用補助ロールに巻き付いた前
記冷延鋼板の反りを調整するようにした冷間調質圧延機
の反り調整装置において、2本の反り調整用補助ロール
の間に前記冷延鋼板の進行方向を変更する2本のデフレ
クターロールを固定して設け、かつ、各反り調整用補助
ロールと各デフレクターロールとを前記冷延鋼板の進行
方向に沿って該冷延鋼板の上下面に交互に千鳥配置した
ことを特徴とする。
【0008】請求項2に係る冷間調質圧延機の反り調整
装置は、前記ワークロール側の前記反り調整用補助ロー
ルと該ワークロール側の前記デフレクターロールとの中
心間水平距離をL2 、前記ブライドルロール側の前記反
り調整用補助ロールと該ブライドルロール側の前記デフ
レクターロールとの中心間水平距離をL4 、前記反り調
整用補助ロールのロール径をDとしたとき、1.5≦L
2 /D≦3、1.5≦L4 /D≦3の関係を満足するこ
とを特徴とする。
【0009】請求項3に係る冷間調質圧延機の反り調整
装置は、前記ワークロールと該ワークロール側の前記反
り調整用補助ロールとの中心間水平距離をL1 、前記ブ
ライドルロールと該ブライドルロール側の前記反り調整
用補助ロールとの中心間水平距離をL5 、前記反り調整
用補助ロールのロール径をDとしたとき、L1 /D≧
3、L5 /D≧3の関係を満足することを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1の発明では、2本の反り調整用補助ロ
ールの間に二本のデフレクターロールを固定して設け、
かつ、各ロールを冷延鋼板の進行方向に沿って該冷延鋼
板の上下面に交互に千鳥配置することにより、ワークロ
ール側或いはブライドルロール側の反り調整用補助ロー
ルを昇降させて一方のインターメッシュを変更しても、
他方の反り調整用補助ロールの冷延鋼板の巻付角度が変
わらないようにして各反り調整用補助ロールによるイン
ターメッシュの変更を独立して行うことを可能にする。
【0011】請求項2の発明では、請求項1の発明に加
えて、1.5≦L2 /D≦3、1.5≦L4 /D≦3の
関係を満足することにより、ワークロール側における反
り調整用補助ロールとデフレクターロールとの間隔、及
びブライドルロール側における反り調整用補助ロールと
デフレクターロールとの間隔を適正なものとする。即
ち、L2 /D(L4 /D)が1.5未満では反り調整用
補助ロールとデフレクターロールとの間隔が狭すぎて反
り調整用補助ロールに該補助ロールを昇降させる昇降装
置を取り付けるのが困難となり、一方、L2 /D(L4
/D)が3を超えると反り調整用補助ロールとデフレク
ターロールとの間隔が広すぎて各反り調整用補助ロール
を昇降させて所定のインターメッシュを得る際の前記昇
降装置の昇降ストロークが増大し、この結果、大型の昇
降装置が必要となって設備費用の高騰を招く。
【0012】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明に加えて、L1 /D≧3の関係を満足することによっ
て、定期的に交換されるワークロールと該ワークロール
側の反り調整用補助ロールとの直交度及び平行度のミス
アライメントによって生じる冷延鋼板の片反り(反り調
整用補助ロールの操作側のL反りと駆動側のL反りとの
差)や捩じれの量を少なくして該反り調整用補助ロール
による反り調整作業をより簡単に行う。また、L5 /D
≧3の関係を満足することによってブライドルロールの
据え付け精度に起因するブライドルロールと該ブライド
ルロール側の反り調整用補助ロールとの直交度及び水平
度のミスアライメントによって生じる冷延鋼板の片反り
や捩じれの量を少なくして該反り調整用補助ロールによ
る反り調整作業をより簡単に行う。
【0013】換言すれば、L1 /Dが3未満ではワーク
ロールと該ワークロール側の反り調整用補助ロールとの
間隔が狭すぎて前記ミスアライメントの影響が大とな
り、この結果、冷延鋼板の片反りや捩じれの量が多くな
って該反り調整用補助ロールによる反り調整作業が難し
くなる。また、L5 /Dが3未満ではブライドルロール
と該ブライドルロール側の反り調整用補助ロールとの間
隔が狭すぎて前記ミスアライメントの影響が大となり、
同様に冷延鋼板の片反りや捩じれの量が多くなって該反
り調整用補助ロールによる反り調整作業が難しくなる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図3を参照
して説明する。図1は本発明の一実施例である反り調整
装置を備えた冷間調質圧延機の概略側面図、図2は片反
り量σとL1 /D,L5 /Dとの関係を示すグラフ、図
3はL2 /D,L4 /DとL1 /D,L5 /Dとの関係
を示すグラフである。
【0015】冷間調質圧延機1は、図1に示すように、
ペイオフリール2のコイルから巻き戻されたぶりき原板
3をテンションロール2aを経てNo.1スタンド4及
びNo.2スタンド5によって冷延し、次いで、冷延さ
れたぶりき原板3a(冷延鋼板)の上下反り(L反り、
C反り)をNo.2スタンド5のワークロール6の出側
に設けられた反り調整装置7で調整し、反りが調整され
たぶりき原板3aをブライドルロール8を介してテンシ
ョンリール(図示せず)で巻き取るように構成されてい
る。尚、図1において符号9,10はそれぞれバックア
ップロールである。また、ミル駆動方式としては、ワー
クロール駆動方式或いはバックアップロール方式を適宜
選択するものとする。
【0016】次に、本発明の要旨である反り調整装置7
について説明する。反り調整装置7は、No.2スタン
ド5のワークロール6とブライドルロール8との間にぶ
りき原板3aの進行方向に互いに離間して回転可能に設
けられた二本の反り調整用補助ロール11,12を備え
る。反り調整用補助ロール11,12は共に昇降可能と
されている。また、本実施例では、ワークロール6側の
反り調整用補助ロール11をぶりき原板3aの下面側
に、ブライドルロール8側の反り調整用補助ロール12
をぶりき原板3aの上面側にそれぞれ千鳥配置してぶり
き原板3aを巻き付かせている。反り調整用補助ロール
11,12にはそれぞれ電動或いは油圧駆動等の昇降装
置(図示せず)が取り付けられており、各昇降装置の駆
動により反り調整用補助ロール11,12が個別に昇降
するようになっている。そしてかかる昇降により各反り
調整用補助ロール11,12のインターメッシュを変化
させてぶりき原板3aのL反りやC反りの上下反りを調
整する。
【0017】各反り調整用補助ロール11,12の間に
は、ぶりき原板3aの進行方向を変更する2本のデフレ
クターロール13,14がぶりき原板3aの進行方向に
互いに離間して設けられている。各デフレクターロール
13,14は、それぞれ固定して設けられて上下の移動
が規制されている。また、本実施例では、剛性等の確保
のために各デフレクターロール13,14のロール径を
反り調整用補助ロール11,12のロール径より大径に
している。そしてワークロール6側のデフレクターロー
ル13はぶりき原板3aの上面に該ぶりき原板3aとの
接触頂点を反り調整用補助ロール11のそれより下方に
位置させ、一方、ブライドルロール8側のデフレクター
ロール14はぶりき原板3aの下面に該ぶりき原板3a
との接触頂点をデフレクターロール13及び反り調整用
補助ロール12のそれより上方に位置させてぶりき原板
3aを巻き付かせている。これにより、各デフレクター
ロール13,14によってぶりき原板3aの進行方向が
変更されると共に、反り調整用補助ロール11、デフレ
クターロール13、デフレクターロール14及び反り調
整用補助ロール12がぶりき原板3aの進行方向に沿っ
て該ぶりき原板3aの上下面に交互に千鳥配置されてい
る。
【0018】そして、このように2本の反り調整用補助
ロール11,12の間に2本のデフレクターロール1
3,14を固定して設けることによって、各反り調整用
補助ロール11,12でぶりき原板3aの上下反りを調
整するに際して、反り調整用補助ロール11或いは反り
調整用補助ロール12を昇降させて一方のインターメッ
シュを変更しても、他方の反り調整用補助ロール12或
いは反り調整用補助ロール11に対するぶりき原板3a
の巻付角度が変わらないようにしている。この結果、各
反り調整用補助ロール11,12によるインターメッシ
ュの変更をワークロール6側とブライドルロール8側と
で独立して行うことができ、各反り調整用補助ロール1
1,12による上反り下反りの調整を簡単なものとする
ことができる。
【0019】ここで、本実施例では、各ロール11,1
3,14,12を、反り調整用補助ロール11とデフレ
クターロール13との中心間水平距離をL2 、反り調整
用補助ロール12とデフレクターロール14との中心間
水平距離をL4 、各反り調整用補助ロール11,12の
ロール径をDとしたとき、1.5≦L2 /D≦3、1.
5≦L4 /D≦3の関係を満足するように配置して各ロ
ール11,13,14,12間の間隔を適正なものとし
ている。
【0020】即ち、L2 /Dが1.5未満では反り調整
用補助ロール11に上述した昇降装置を取り付ける際に
反り調整用補助ロール11とデフレクターロール13と
の間隔が狭すぎてその取り付けが困難となり、一方、L
2 /Dが3を超えると反り調整用補助ロール11とデフ
レクターロール13との間隔が広すぎて反り調整用補助
ロール11を昇降させて所定のインターメッシュを得る
際の昇降装置の昇降ストロークが増大してしまい、この
結果、大型の昇降装置が必要となって設備費用の高騰を
招く。
【0021】同様に、L4 /Dが1.5未満では反り調
整用補助ロール12に上述した昇降装置を取り付ける際
に反り調整用補助ロール12とデフレクターロール14
との間隔が狭すぎてその取り付けが困難となり、一方、
4 /Dが3を超えると反り調整用補助ロール12とデ
フレクターロール14との間隔が広すぎて反り調整用補
助ロール12を昇降させて所定のインターメッシュを得
る際の昇降装置の昇降ストロークが増大してしまい、こ
の結果、大型の昇降装置が必要となって設備費用の高騰
を招く。従って、このように1.5≦L2 /D≦3、
1.5≦L4 /D≦3の関係を満足するように各ロール
11,13,14,12を配置することにより、各反り
調整用補助ロール11,12に対する昇降装置の取り付
けを簡単なものとすることができると共に、小型の昇降
装置で所定のインターメッシュを得ることが可能となっ
て設備費用を低く押さえることができる。
【0022】ところで、No.2スタンド5のワークロ
ール6は定期的に交換されるが、この場合、該交換時の
取り付け精度に起因する該ワークロール6と反り調整用
補助ロール11との直交度及び平行度のミスアライメン
トによってぶりき原板3aに片反りや捩じれが生じる。
一方、ブライドルロール8の据え付け精度に起因するブ
ライドルロール8と反り調整用補助ロール12との直交
度及び平行度のミスアライメントによってもぶりき原板
3aに片反りや捩じれが生じる。
【0023】従って、ワークロール6と反り調整用補助
ロール11との間隔及びブライドルロール8と反り調整
用補助ロール12との間隔が狭すぎると、上述したミス
アライメントの影響が大きくなって該ミスアライメント
によって生じる反り調整用補助ロール11側及び反り調
整用補助ロール12側でのぶりき原板3aの片反りや捩
じれの量が大きくなる。このため、上述したようにせっ
かく各反り調整用補助ロール11,12によるインター
メッシュの変更を独立して行えるようにしても、かかる
片反りや捩じれの量の増大により各反り調整用補助ロー
ル11,12によるぶりき原板3aの上下反りの調整が
し難くなる。
【0024】そこで、本実施例では、ワークロール6と
反り調整用補助ロール11との中心間水平距離をL1
ブライドルロール8と反り調整用補助ロール12との中
心間水平距離をL5 、反り調整用補助ロールのロール径
をDとしたとき、L1 /D≧3、L5 /D≧3の関係を
満足するようにワークロール6と反り調整用補助ロール
11との間隔及びブライドルロール8と反り調整用補助
ロール12との間隔を設定してワークロール6側及びブ
ライドルロール8側でのミスアライメントによる影響を
できるだけ少なくしている。
【0025】詳述すると、図2は本発明者等が行った実
験データであり、ぶりき原板3aに発生する片反り量の
ばらつきσ(標準偏差)を縦軸、L1 /D,L5 /Dの
値を横軸にとった場合の両者の関係を示したグラフであ
る。ここで、各反り調整用補助ロール11,12のロー
ル径Dとしては、板厚0.15〜0.60mmのぶりき
原板3aを処理する調質圧延機で最も一般的な165m
m,209mm,200mmの3タイプを用いた。
【0026】図2から明らかなように、L1 /D,L5
/Dの値が3未満(L1 /D,L5/D<3)では、い
ずれのタイプの反り調整用補助ロール11,12を用い
た場合もワークロール6と反り調整用補助ロール11と
の間隔及びブライドルロール8と反り調整用補助ロール
12との間隔が狭くなりすぎてミスアライメントによる
影響が大きくなり片反り量のばらつきσが3mmを超え
てしまう。
【0027】一方、L1 /D,L5 /Dの値が3以上
(L1 /D,L5 /D≧3)では、いずれのタイプの反
り調整用補助ロール11,12を用いた場合もワークロ
ール6と反り調整用補助ロール11との間隔及びブライ
ドルロール8と反り調整用補助ロール12との間隔が適
正なものとなってミスアライメントによる影響が少なく
なり片反り量のばらつきσが2mm未満となった。従っ
て、このようにL1 /D≧3、L5 /D≧3の関係を満
足するようにワークロール6と反り調整用補助ロール1
1との間隔及びブライドルロール8と反り調整用補助ロ
ール12との間隔を設定することにより、各反り調整用
補助ロール11,12によってぶりき原板3aの上下反
りを調整するに際して、上述したミスアライメントの影
響が少なくなって各反り調整用補助ロール11,12に
よるぶりき原板3aの上下の反り調整をより簡単に行う
ことができる。
【0028】尚、図3は、L2 /D,L4 /Dの値を縦
軸、L1 /D,L5 /Dの値を横軸にとり、1.5D≦
2 ≦3D,1.5D≦L4 ≦3D,L1 ≧3D,L5
≧3Dの関係を満足する範囲を斜線で示したグラフであ
り、この斜線部分が本実施例の適用範囲を示す。因みに
本実施例では反り調整用補助ロール11,12のロール
径を200mm、デフレクターロール13,14のロー
ル径を300mmとして、L1 =800mm、L2 =5
00mm、L3 (デフレクターロール13とデフレクタ
ーロール14との中心間水平距離)=350mm、L4
=400mm、L5 =2600mmに設定している。
【0029】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、請求項
1の発明によれば、2本の反り調整用補助ロールによる
インターメッシュの変更を独立して行うことができるの
で、各反り調整用補助ロールによる冷延鋼板の上下反り
の調整を簡単なものとすることができるという効果が得
られる。
【0030】請求項2の発明では、請求項1の発明に加
えて、1.5≦L2 /D≦3、1.5≦L4 /D≦3の
関係を満足することにより、各反り調整用補助ロールに
対する昇降装置の取り付けを簡単なものとすることがで
きると共に、小型の昇降装置で所定のインターメッシュ
を得ることが可能となって設備費用を低く押さえること
ができるという効果が得られる。
【0031】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明に加えて、L1 /D≧3、L5 /D≧3の関係を満足
することによって、各反り調整用補助ロールによって冷
延鋼板の上下反りを調整するに際して、ワークロール及
びブライドルロールの取り付け精度等に起因するミスア
ライメントの影響を軽減して各反り調整用補助ロールに
よる冷延鋼板の上下の反り調整をより簡単に行うことが
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である反り調整装置を備えた
冷間調質圧延機の概略側面図である。
【図2】ぶりき原板に発生する片反り量のばらつきσ
(標準偏差)を縦軸、L1 /D,L5 /Dの値を横軸に
とった場合の両者の関係を示したグラフである。
【図3】L2 /D,L4 /Dの値を縦軸、L1 /D,L
5 /Dの値を横軸にとり、1.5D≦L2 ≦3D,1.
5D≦L4 ≦3D,L1 ≧3D,L5 ≧3Dの関係を満
足する範囲を斜線で示したグラフである。
【図4】従来の冷間調質圧延機の反り調整装置を説明す
るための説明的側面図である。
【符号の説明】
1…冷間調質圧延機 3a…ぶりき原板(冷延鋼板) 6…ワークロール 7…反り調整装置 8…ブライドルロール 11,12…反り調整用補助ロール 13,14…デフレクターロール

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークロールと該ワークロールの出側に
    配置されたブライドルロールとの間に、冷延鋼板の進行
    方向に互いに離間して設けられた昇降可能な2本の反り
    調整用補助ロールを備え、各反り調整用補助ロールを個
    別に昇降させることにより各反り調整用補助ロールに巻
    き付いた前記冷延鋼板の反りを調整するようにした冷間
    調質圧延機の反り調整装置において、 2本の反り調整用補助ロールの間に前記冷延鋼板の進行
    方向を変更する2本のデフレクターロールを固定して設
    け、かつ、各反り調整用補助ロールと各デフレクターロ
    ールとを前記冷延鋼板の進行方向に沿って該冷延鋼板の
    上下面に交互に千鳥配置したことを特徴とする冷間調質
    圧延機の反り調整装置。
  2. 【請求項2】 前記ワークロール側の前記反り調整用補
    助ロールと該ワークロール側の前記デフレクターロール
    との中心間水平距離をL2 、前記ブライドルロール側の
    前記反り調整用補助ロールと該ブライドルロール側の前
    記デフレクターロールとの中心間水平距離をL4 、各反
    り調整用補助ロールのロール径をDとしたとき、1.5
    ≦L2 /D≦3、1.5≦L4 /D≦3の関係を満足す
    ることを特徴とする請求項1記載の冷間調質圧延機の反
    り調整装置。
  3. 【請求項3】 前記ワークロールと該ワークロール側の
    前記反り調整用補助ロールとの中心間水平距離をL1
    前記ブライドルロールと該ブライドルロール側の前記反
    り調整用補助ロールとの中心間水平距離をL5 、各反り
    調整用補助ロールのロール径をDとしたとき、L1 /D
    ≧3、L5 /D≧3の関係を満足することを特徴とする
    請求項1又は2記載の冷間調質圧延機の反り調整装置。
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