JPH04339244A - 表面状態検査装置 - Google Patents

表面状態検査装置

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JPH04339244A
JPH04339244A JP7722291A JP7722291A JPH04339244A JP H04339244 A JPH04339244 A JP H04339244A JP 7722291 A JP7722291 A JP 7722291A JP 7722291 A JP7722291 A JP 7722291A JP H04339244 A JPH04339244 A JP H04339244A
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JP
Japan
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reticle
surface condition
incident
mirror
lens
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JP7722291A
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Inventor
Michio Kono
道生 河野
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体製造工程で用いら
れるフォトマスクまたはレチクルの表面に付着した塵埃
等の異物を走査ビームの照射により検出する表面状態検
査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にIC製造工程においては、レチク
ルの露光用パターンを半導体焼付け装置(ステッパまた
はマスクアライナ)の投影光学系等によりレジストが塗
布された半導体ウエハ上に転写するという方法が採用さ
れている。
【0003】ここで半導体焼付け装置によりレチクルか
らレジストを塗ってあるウエハ上にパターンを転写する
時、ゴミ等の欠陥がレチクル表面に付着していると本来
のレチクルのパターン以外に欠陥の形も焼き付けること
となりIC製造の歩留り低下の原因となる。
【0004】特にウエハに所望のレチクルパターンをス
テップアンドリピートで複数焼きつける「ステッパ」を
用いる場合、レチクル上の1ケのゴミがウエハ全面に焼
付けられることとなる。
【0005】そこで近年、レチクル上のゴミを的確に検
出することが不可欠なこととなった。さらに歩留り向上
のため検査時間の短縮化が要求されている。
【0006】このようなレチクル上のゴミ等の異物を検
出するための従来例を図14に示す。これはレーザ光源
(図示しない)から発したビームをポリゴン等(図示し
ない)の回転素子でf−θレンズ2を介して走査ビーム
とし、レチクル1上に集光する。途中、検査時間を短縮
するためにハーフミラー4でビームを上下に2分割し、
各々反転ミラー5,10を介してレチクル1の上面1a
(ブランク面)と下面(クロム面)1bとに導光し、集
光している。走査ビームは紙面と直交方向にレチクル上
を走査し、これと同期してレチクルがS1←→S2方向
に走査され、レチクル全面が検査される。レチクル上に
ゴミがあった場合、ビームの散乱光が発生する。この例
ではこれを、集光レンズ(ビーム走査方向に母線をもつ
シリンドリカルレンズやマイクロレンズアレー等)で一
旦視野絞り(7a,7b)上に結像し、その開口を通過
させた後、ファイバ(8a,8b)を通してフォトマル
(9a,9b)に導く。ここでレチクルのブランク面と
クロム面とに付着したゴミの回路パターンへの影響を述
べる。クロム面上にはウエハに転写されるべき回路パタ
ーンがクロム単層膜、あるいは、酸化クロムとクロムの
2層膜のいずれかでパターニングされ、焼付レンズに関
してウエハとこのクロム面とが光学的に共役関係になっ
ている。このため、クロム面上に付着した小さなゴミ(
1〜2μm)はそのままウエハ上に繰り返し転写されて
しまう。これに対し、ブランク面上に付着した同じ大き
さのゴミはウエハ上にはボケて写ることはない。ところ
が大きなゴミ(5μm以上)になるとこのゴミのほぼ真
下にあるクロム面上のパターンに対してはその照明光束
(レチクルの上方から落射照明される)の一部を遮って
しまうために、照度ムラを引き起こす。その結果、同じ
時間露光されてもゴミの有無で全積分照射光量が異なっ
てきて回路パターン線幅が変動するという悪影響を受け
る。
【0007】いずれにしろ、この程の検査装置に必要と
されるゴミの最小分解能としては、クロム面が1〜2μ
mであるのに対し、ブランク面では5μm以上である。
【0008】また近年レチクルの大型化が進み、4Mb
itまでは5″平方、厚さ0.09″のレチクルが主流
であったのに対し、16Mbitになると焼付画面サイ
ズの拡大に伴い、レチクルサイズも6″平方、厚さ0.
25″のものが用いられる。この厚いレチクルは基板の
再利用が可能であり再利用の度に約50μm程度パター
ン面を削りおとす。これを10回繰り返すとレチクル厚
が500μm程度減少する。
【0009】このような厚みの異なるレチクルがランダ
ムに検査装置に送り込まれた場合、図3から分るように
レチクルのブランク面の高さが変化し、レチクルのブラ
ンク面上での入射ビーム径が変動する。(なお、レチク
ルはレチクルハンド上に支持される際、通常クロム面(
下面)付き当て状態のためクロム面の高さはレチクル厚
が変化しても変らない。)この程の検査装置において、
粒子の光散乱強度はビーム径の2乗に反比例するのでこ
の事実はブランク面の検出感度が不安定になることを意
味している。例えばレチクルブランク面上でのビーム径
(Do)を光軸断面でφ30μmとし、レチクルへのビ
ームの入射角(α)を30°とする。厚み差(Δ″d)
500μmだけ薄いレチクルが搬入されてくると、その
ブランク面上でのビーム径(D′)は下記数式(1)か
ら40μmとなり、He−Neのレーザ光源の場合散乱
光量は56%に減少してしまう。逆に、通常φ30μm
のビーム径で5μmのゴミを検知していたとすると6.
7μm以上のゴミしか検知できなくなる。
【0010】
【数1】 以上を要約すると、クロム面上のゴミは直接転写される
ために分解能も厳しく約1μmであり、レチクル厚の影
響を受けない。これに対し、ブランク面上のゴミは照度
ムラとして影響し、その必要分解能は約5μmと大きく
してもよい反面レチクル厚の影響を受ける。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなレチクル上下面での相違にもかかわらず、図14の
従来技術では単にクロム面とブランク面の両方に同じ光
束を分岐して導いているために、次のような欠点があっ
た。
【0012】つまり、クロム面とブランク面上のビーム
径が等しいために、クロム面上の粒子分解能を高めよう
としてビーム径(Do)を絞ると、ブランク面上のビー
ム径も細くなる。すると式(1)からレチクル厚変化Δ
dが生じた時のビーム径の変動率も大きくなる。この事
はレチクル厚変化に対して検出感度が過敏に変動しすぎ
るという欠点として現われてくる。
【0013】これを解決する手段として、あらかじめレ
チクルの厚みを計測し、この分だけブランク面検査時に
ピントをとり直すという方式が考えられる。しかしなが
ら、この方式によると、厚み計測手段とピント調整手段
とが必要であり、システムの大型化およびコストアップ
につながるという欠点があった。
【0014】また、別の手段として、ブランク面に入射
するビームだけ太くして敏感度をおとすことも考えられ
るが、そのためには入射光学系内の開口絞りで光束を制
限する必要が生じ、光量ロスを招くという不具合を生ず
る。
【0015】本発明は上記従来技術の欠点に鑑みなされ
たものであって、レチクル厚の変化にかかわらずクロム
面上の異物検出分解能を高めかつブランク面上の異物検
出の安定性を高め光量ロスを来すことなく信頼性の高い
検出を可能とする表面状態検査装置の提供を目的とする
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
、本発明によれば複数の検査面をもつ基板にビームを分
割ないしは切り換えて集光、走査させると共に、これと
略直交方向に該基板を移動させることにより該基板の表
面状態を検査する表面状態検査装置において、前記検査
ビームに像高によらず均一な非点収差または二重焦点を
もつビームを発生させることによって該基板の高さや厚
みが変動した場合でも光量ロスなく、しかも一定のビー
ムエネルギ密度で該基板を検査可能とする。
【0017】
【実施例】図1は本発明第一の実施例を示す。
【0018】無偏光レーザ光源1から発したレーザビー
ムはピンホール2で必要なビーム形状に切り出された後
ビームエキスパンダ3で広げられてポリゴンミラー4等
の光学スキャナに入射する。ここで反射されたビームは
f−θレンズ5を通過して収束光束となりハーフミラー
6、ミラー7を経てレチクル8の下面(クロム面)上の
点Qに集光する。レチクルはレチクルハンド40によっ
て下面つき当てで支持されているので、移動中もその高
さは常に一定に保たれる。一方ハーフミラー6で分割さ
れた収束光束の一部はミラー9、光路長補正板10、ミ
ラー11そしてフィールドレンズ12を経て一旦、中間
結像する。その後再び発散光束となってミラー14,1
5を経て結像レンズ16に達する。結像レンズ16はレ
チクル8のブランク面上の点Pに二重焦点特性をもった
ビームを集光させる(後述)。ポリゴンミラー4が回転
すると収束ビームはレチクル8の上下面を各々紙面と直
交する方向に走査する。これと同期してレチクルをS1
 ←→S2 の方向に移動させると、レチクル上の必要
な検査領域を検査できる。尚、受光系は従来例(図10
)と同じ構成、あるいはこれ以外でも良く、本発明によ
って制限されることはない。
【0019】図2は図1の結像関係を光学的に展開した
図である。
【0020】フィールドレンズ12の作用は、ポリゴン
ミラー4の反射点と共役点を結像レンズ16の内部に設
けることである。(図2では二重焦点素子104の近傍
)。この配置をとれば、中間結像面13の任意のビーム
集光点から発した光束はケラレなく結像レンズ16を通
過した後ブランク面上にスポットを形成する。本発明に
おいては二重焦点素子104の近傍に光束を制限する絞
りを設ける必要はない。但し、絞りを設けても本発明の
効果は達成できる。
【0021】次に、二重焦点素子104の作用について
述べる。素子104は水晶のような複屈折作用をもつ材
質から構成され、本実施例では凹レンズとして用いてい
る。無偏光の光束がこの素子104に入射すると、その
光学軸とこれに直交する軸方向とで屈折率が異なるため
に各偏光方向で異なる負の屈折力の作用を受ける。その
結果素子104の射出光束は直交する2つの偏光方向で
最終的に走査面Pの前後にズレたピントで走査線を形成
する。
【0022】図2(A)は走査断面内に偏光面をもつビ
ームの結像関係を示す図である。この実施例ではこの断
面内に偏光面をもつビームピントはPA面に合っている
。これに対し、図2(B)は走査と直交する断面に偏光
面をもつビームの結像関係を示す図であり、ビームピン
トはPB面に合っている。そこでレチクルのブランク面
をPA面とPB面の中間のP面に設ければ本発明の効果
がえられる。
【0023】図4はその内容を示している。図4(A)
では結像レンズ16を射出したレーザビームのうち走査
断面内に偏光面をもつ光束はPA面でスポットを結び、
それ以前ではボケている。これに対し、図4(B)では
これと直交断面内に偏光面をもつ光束はPB面で最小ス
ポットを形成し、それ以降ボケていく。異物散乱光の強
度は入射ビームのエネルギ密度に比例するので、上述し
たように、二重焦点ビームをレチクルに入射させておく
と、レチクルの厚みが変化しても、エネルギ密度を一定
に保つことができる。
【0024】図5は本発明の効果を示すグラフである。 横軸は光軸方向の距離(焦点深度)であり、縦軸はビー
ム径である。
【0025】図中、φAは図4(A)のビーム径変化を
示し、φBは図4(B)のビーム径変化を示している。 この計算にあたっては、He−Neレーザ(632.8
nm)で回折限界のビーム径φ25μmを得るために有
効Fナンバ(Fe)=31.25のビーム光束を用いて
いる。実線のカーブφA,φBは直交する2つの偏光面
の各々のビーム径の特性であり、従来の単一焦点ビーム
の特性でもある。これによると最適位置(defocu
s 0μm)でφ25μmのビーム径を得ているものの
、0.5mm  defocus するとビーム径はφ
30μm迄大きくなる。これはビームエネルギ密度を6
9%に低下させ異物検出感度を大幅に低下させてしまう
。これに対処するための、本発明の二重焦点方式を用い
る。例えば焦点ズレ量を1mm(図4でA〜E間距離)
発生させる。この時2つのビームからなる平均的ビーム
径は(φA×φB)1/2であって、最小ビーム径はC
の位置でφ30μmにふくれるものの、同じく0.5m
m  defocus させてもビーム径は高々φ32
μmにしかならない。この場合ビームエネルギ密度の低
下を89%にとどめることができる。
【0026】即ち、本実施例の場合、高分解能を要する
クロム面側にはφ25μmのビームを入射すると同時に
、ブランク面(分解能はクロム面程いらないが、面の高
さが変動する)側にはφ30μmでビーム径変動の少な
いビームを、光量ロス無く入射することができる。
【0027】図6は第2の実施例である。光学的結像関
係は図1の実施例と同じであるが、異なる点はハーフミ
ラー6を切り換えミラー30に置き換えた点である。図
1ではレチクルの上下面に同時にビームを入射させたの
に対して、本実施例では上下ビームを時系列的に切り換
える配置をとっている。すなわち、レチクルが検査中S
1→S2の方向へ移動している時(往路)、切り換えミ
ラー30を光路からはずしてビームをクロム面上に集光
しておく。クロム面の検査がおわると今度は切り換えミ
ラー30を光路中に挿入してビームをブランク面上に集
光し、レチクルをS2→S1の方向へ移動する(復路)
。この配置をとることによって、ビームのエネルギを分
割せずにクロム面あるいはブランク面に集中できるので
、異物の散乱光量を増加でき、検査の信頼性を高められ
る。 図7は結像レンズ系16の別の例を示す。走査と直交断
面を示している中間結像面13から発した拡散光束はレ
ンズ110の作用で平行光束になる。(非平行でも良い
)。111は偏光ビームスプリッタであり、紙面内で振
動する偏光はそのまま透過するが、これと直交する偏光
は反射して、ミラー112を介して凹レンズ113に入
射する。凹レンズの拡散作用を受けた光束はミラー11
4を経て、2つ目の偏光ビームスプリッタ115で再び
反射されて、先に2分された直線偏光光束と合流する。 しかる後、凸レンズ116の作用でPA面に集光する。 ビームスプリッタ111,115を直進してきた光束は
凹レンズ113の作用を受けていないのでPB面に集光
する。したがって、レチクルのブランク面PがこのPA
〜PB間にあれば、たとえ位置変動があってもビーム径
の変動を極力抑えられる。
【0028】尚、光量が充分に足りていれば、偏光ビー
ムスプリッタ111,115は通常のハーフミラーでも
良い。本発明の効果はこの場合も得られる。
【0029】図8は第3の実施例を示す。
【0030】本実施例では入射ビームを中間結像せずに
直接ブランク面上に集光している。60が本発明の二重
焦点発生素子である。
【0031】別の実施例として、図1の結像レンズ16
が二重焦点作用をもつ代わりに非点収差特性をもったビ
ームを集光させる構成としてもよい。なお、この場合光
源は無偏光レーザに限定されない。
【0032】図9はこのような実施例の結像関係を光学
的に展開した図である。
【0033】フィールドレンズ12の作用は、ポリゴン
ミラー4の反射点と共役点を結像レンズ16の内部に設
けることである(図9では100の位置)。この配置を
とれば、中間結像面13の任意のビーム集光点から発し
た光束はケラレなく位置100を通過した後ブランク面
上にスポットを形成する。本実施例においては位置10
0に光束を制限する絞りを設ける必要はない。但し、絞
りを設けても本発明の効果は達成できる。
【0034】次に非点収差発生手段について述べる。図
9の結像レンズ16内にある平行平面板103がそれで
ある。この平行平面板103は光軸に対して傾いて置か
れ偏心非点収差(偏心アス)を発生させている。そして
結像レンズ16内のレンズ101,102はこの平行平
面板103と合わせて収差補正されていて、ブランク面
P上に偏心アスだけを許し、他の収差は極力除去された
ビームスポットを形成している。特に偏心アスを発生さ
せている理由は、これがビーム走査線のすべての位置で
均一に発生しうるからである。
【0035】図10はアス(非点収差)特性をもったビ
ームスポットの焦点面付近でのビーム形状を表わしてい
る。アス特性をもったビームでは、光軸を含む直交2断
面内でピントの位置が光軸方向にずれている(図10中
A点とE点)。そのためにこの2点間ではビーム形状が
楕円形となる(図中A,B,C,D,E点)。ちなみに
その中央位置(C)では円形になり、これを最小錯乱円
と呼ぶ。ここで注意すべき特質は、この間(A〜E)、
ビームの断面積(φM・φSに比例)の変化が、アス特
性を持たないビームの場合に比べて著しく小さいことで
ある。
【0036】図11はこの性質を計算によって求めたグ
ラフである。横軸は焦点深度であり、光軸方向への移動
量である。縦軸はビーム径であり、これを計算するにあ
たってはHe−Neレーザ(632.8nm)で回折限
界のビーム径φ25μmをうるために有効Fナンバ(F
e)=31.25のビーム光束を用いている。実線(φ
M)のカーブはアス特性を持たないビームの深度特性で
ある。これによると最適位置(defocus 0mm
)でφ25μmのビーム径をえているものの、0.5m
m  defocus するとビーム径はφ30μmま
でふくれてしまう。 これはビームエネルギ密度を69%に低下させ異物検出
感度を大幅に悪化させてしまう。これに対して、本発明
に従ってアス特性を例えば1mm(図10でA〜E間距
離)発生させた場合、先の実線(φM)のカーブは光軸
を含む直交2断面間で2つにずれて分かれる。実線(φ
M)をビームスキャン断面内のビーム深度特性だとする
と、点線(φS)はこれと直交断面内の特性である。お
互いの最小ビーム径を得る位置はA点とE点で1mmず
れている。この場合、最小錯乱円位置はCであって、こ
こではφ30μmの円形ビームが形成されている。にも
かかわらず、本発明の作用により0.5mm  def
ocus した場合においても平均ビーム径(一点鎖線
で(φM×φS)1/2のグラフ)はφ32μmであり
、この場合のビームエネルギ密度の低下は89%にとど
まる。
【0037】即ち、本実施例の場合、高分解能を要する
クロム面側にはφ25μmのビームを入射すると同時に
、ブランク面(分解能はクロム面程いらないが、面の高
さが変動する)側にはφ30μmでビーム径変動の少な
いビームを光量ロス無く入射することが可能となる。
【0038】このような非点収差作用をもつ結像レンズ
16を用いた実施例について、図6のように切換えミラ
ー30を用いた構成とすることもできる。
【0039】図12(a)は本発明のアス発生手段の別
の例である。つまり、図1,図6の結像レンズ16にお
いて、本構成では、ビーム再結像レンズ101,102
の間に図12(b)に示すようなシリンドリカルレンズ
104を用いている。これはあるいはトーリックレンズ
でも良く、光軸を含む2断面間でパワー配置を違える作
用をもつ。これらのアナモルフィックレンズによってビ
ーム走査線のすべての位置で均一の非点収差を発生させ
、本発明の効果を得ることができる。
【0040】さらに別の実施例として、前述の図8と同
様の構成とすることができる。即ち、入射ビームを中間
結像せずに直接ブランク面上に集光する。そして本発明
のアス発生手段として図中60の位置に図13(a)、
図13(b)の光学部材を用いる。図13(a)はレン
ズ105を光軸から平行に偏心させたものである。ある
いは偏心させる代りにレンズを傾けてもよい。レンズ1
05自身はブランク面ビームの集光状態を変える。例え
ば、ピント位置を延ばすまたはレチクルに入射する軸外
ビームの傾きをかえる(テレセン化)作用をもつ。この
ようなレンズを共心状態からはずすことによって偏心非
点収差を発生させる。図13(b)では屈折力をもたな
い平行平面板(非平行でも可)を傾けて同様な作用をも
たせている。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によりレチ
クルのクロム面に小さなビーム径を集光させる一方で、
ブランク面に光量ロス無くエネルギ密度変動の少ないビ
ーム径を集光することが可能となる。その結果、クロム
面の異物分解能を向上できると共に、レチクル厚みがバ
ラツいてもその影響を受けることなく、ブランク面上の
異物を安定して検知できるようになる。またレチクル厚
を計測する手段やレチクル厚変化に応じてピントをとり
直す手段等が不要となるので、大幅なシステムの簡略化
とコストダウンが図られる。さらにレチクルを削って再
利用できるので半導体製造プロセス全体の大幅なコスト
ダウンを成し遂げられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施例の構成図である。
【図2】図1の実施例の光学的展開図であり、(A)は
走査方向断面に偏光面をもつビーム、(B)はこれと直
交する偏光面をもつビームを表わす図である。
【図3】レチクル厚変化とビーム径変動の関係説明図で
ある。
【図4】二重焦点によるビーム形状の変化を示す図であ
り、(A)は走査方向断面に偏光面をもつビーム、(B
)はこれと直交する偏光面をもつビームを表わす図であ
る。
【図5】焦点深度とビーム径の変化を計算したグラフで
ある。
【図6】本発明第2の実施例の構成図である。
【図7】本発明の二重焦点発生手段の別の例の構成図で
ある。
【図8】本発明第3の実施例の構成図である。
【図9】本発明の非点収差発生手段を用いた実施例の光
学的展開図である。
【図10】図9の実施例のビーム形状説明図である。
【図11】図9の実施例の焦点深度とビーム径の変化を
計算したグラフである。
【図12】(A),(B)は各々非点収差発生手段の別
の例の構成図および斜視図である。
【図13】(a),(b)は各々非点収差発生手段のさ
らに別の例の説明図である。
【図14】従来技術の構成説明図である。
【符号の説明】
1  レーザ光源 2  ピンホール 3  ビームエキスパンダ 4  ポリゴンミラー 5  f−θレンズ 6  ハーフミラー 8  レチクル 16  結像レンズ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  検査面をビーム照射により走査する表
    面状態検査装置において、走査ビーム光路上に光軸に沿
    って2つの収束位置をもつビームを発生させるための光
    学手段を設けたことを特徴とする表面状態検査装置。
  2. 【請求項2】  前記2つの収束位置間に前記検査面を
    配置したことを特徴とする請求項1に記載した表面状態
    検査装置。
  3. 【請求項3】  前記光学手段は二重焦点発生手段から
    なることを特徴とする請求項1に記載した表面状態検査
    装置。
  4. 【請求項4】  前記二重焦点発生手段は、偏光機能を
    有する光学素子を含み、相互に直交する偏光成分に関し
    焦点位置が異なるように光学系を構成したことを特徴と
    する請求項3に記載した表面状態検査装置。
  5. 【請求項5】  前記光学手段は非点収差発生手段から
    なることを特徴とする請求項1に記載した表面状態検査
    装置。
  6. 【請求項6】  前記非点収差発生手段は、走査ビーム
    光軸に対し傾斜した平行平面板からなることを特徴とす
    る請求項5に記載した表面状態検査装置。
  7. 【請求項7】  前記非点収差発生手段は、アナモルフ
    ィックレンズからなることを特徴とする請求項5に記載
    した表面状態検査装置。
  8. 【請求項8】  前記非点収差発生手段は、走査ビーム
    光軸に対し偏心または傾斜したレンズからなることを特
    徴とする請求項5に記載した表面状態検査装置。
JP7722291A 1991-03-18 1991-03-18 表面状態検査装置 Pending JPH04339244A (ja)

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JP7722291A JPH04339244A (ja) 1991-03-18 1991-03-18 表面状態検査装置

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JP7722291A Pending JPH04339244A (ja) 1991-03-18 1991-03-18 表面状態検査装置

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JP (1) JPH04339244A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10123059A (ja) * 1996-07-16 1998-05-15 Orbot Instr Ltd 光学的検査方法及び装置
JP2013539199A (ja) * 2010-06-25 2013-10-17 ケーエルエー−テンカー コーポレイション ウェハ検査ツールにおける深uvレーザの寿命の延長

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH10123059A (ja) * 1996-07-16 1998-05-15 Orbot Instr Ltd 光学的検査方法及び装置
JP2013539199A (ja) * 2010-06-25 2013-10-17 ケーエルエー−テンカー コーポレイション ウェハ検査ツールにおける深uvレーザの寿命の延長

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