JPH04339057A - 洗車機における制御装置 - Google Patents
洗車機における制御装置Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
動車を跨ぎ得る門型走行フレームに、そのフレームを自
動車の前後方向に往復走行駆動し得る走行駆動装置と、
送風機に接続される上面乾燥ノズルと、そのノズルを昇
降駆動し得る昇降駆動装置とを設けた構造の洗車機にお
ける制御装置に関する。
行中に上面乾燥ノズルを自動車車体の上面形状に追従す
るよう昇降させ、該ノズルより乾燥用空気を車体に向け
て噴出させるようにして乾燥処理を行うようにしたもの
は、従来公知である。
は、上記乾燥処理が走行フレームの1復行過程でのみ行
われるようになっており、その際に上面乾燥ノズルから
は自動車車体面に対し各部一様にしか乾燥用空気を吹き
付けることができなかった。
に入念に行うべき部位と、そうでない部位とが存在し、
その前者の部位については、上記従来の乾燥処理工程に
よるも残留液滴を十分に除去し得ない問題があり、例え
ば車体後半部上面、特にリヤガラス表面は上面乾燥ノズ
ルに対し比較的急峻な上り斜面であって乾燥処理後も液
滴が残留しがちであった。
ば走行フレームをその全走行区間に亘り何回も往復走行
して乾燥処理工程を繰り返すことが考えられるが、その
場合には、全体として乾燥処理時間が長くなる上、走行
フレームや送風機を作動させるための動力が必要以上に
消費される等の別の問題がある。
従来のものの上記問題を一挙に解決し得る、洗車機にお
ける制御装置を提供することを目的とする。
に本発明は、自動車を跨ぎ得る門型走行フレームに、そ
のフレームを自動車の前後方向に往復走行駆動し得る走
行駆動装置と、送風機に接続される上面乾燥ノズルと、
そのノズルを昇降駆動し得る昇降駆動装置とを設け、自
動車車体に対する乾燥処理時には前記走行フレームの走
行に伴い前記上面乾燥ノズルを自動車車体の上面形状に
追従するよう昇降させて、該ノズルより乾燥用空気を自
動車車体に向けて噴出させるようにした洗車機において
、前記走行フレームの全走行区間の一部に所定の反復乾
燥区間を設定して、前記乾燥処理時に前記反復乾燥区間
では走行フレームを所定回数往復走行させながら前記上
面乾燥ノズルより乾燥用空気を噴出させるように前記走
行駆動装置及び送風機の各作動を制御する反復乾燥制御
手段を備えたことを第1番目の特徴とし、また前記反復
乾燥区間に、前記上面乾燥ノズルが自動車のリヤガラス
に向けて乾燥用空気を噴出させるための区間を含めるこ
とを第2番目の特徴とする。
。図1は、本発明の一実施例の正面図、図2はその要部
側面図である。自動車を跨ぎ得るよう門型に形成された
走行フレーム1には、走行レール7,7に沿って、往復
走行できるように車輪8,8が軸支されている。そして
、走行フレーム1の両側上部に、それぞれ送風機9,9
が設けられている。そして、前記送風機9,9の吐出口
に連接した送風管10,10の先端に、上面乾燥ノズル
2が連結されている。
性案内ローラ11が設けられ、左右両端には支持杆12
,12が一体に設けられている。前記支持杆12,12
の先端には、昇降部材13,14が固着されている。 前記昇降部材13,14は、その上部に軸支されたガイ
ドローラ15,15と、その下部に軸支されたガイドロ
ーラ16,16により、前記走行フレーム1の両側面に
設けた案内部材17,17に係合される。また、一方の
昇降部材13の上端には、前記上面乾燥ノズル2の上限
位置を検出する上限リミットスイッチ18を作動させる
作動部材19が設けられている。前記上限リミットスイ
ッチ18と作動部材19により、上面乾燥ノズル上限位
置検出手段D10が構成されている。さらに、他方の昇
降部材14の上端には、昇降部材13,14が所定の角
度以上に揺動したときに作動する揺動リミットスイッチ
20が設けられている。
チェーン21,21の一端が固着されている。前記チェ
ーン21,21は、走行フレーム1に軸支した案内滑車
22,22,23,23を経由したのち垂下されて動滑
車24,24を吊下げ、その他端が走行フレーム1に固
着されている。前記動滑車24,24は動滑車枠25に
軸支されており、該動滑車枠25は下端が走行フレーム
に軸支された昇降駆動装置としてのシリンダ4のピスト
ンロッド29の上端に固着されている。また、前記動滑
車枠25の上限位置を決めるストッパ26が走行フレー
ム1に設けられている。前記シリンダ4の上端には、ピ
ストンロッド29を停止させる後述の停止装置6が設け
られている。
、上面乾燥ノズル位置検出手段D9 が設けられている
。
8,28が同軸に設けられ、走行フレーム1に支持され
る走行駆動装置としての原動機3,3の駆動軸には駆動
スプロケット30,30が設けられている。前記従動ス
プロケット28,28と駆動スプロケット30,30に
は、チェーン31,31が懸回されている。そして、一
方の原動機3の駆動軸には、走行位置検出手段D1 が
設けられている。
ットスイッチ32が設けられている。前記リミットスイ
ッチ32は、走行フレーム1が走行レール7,7のスタ
ート位置にあるときに、一方の走行レール7に設けられ
たカム33により作動する。前記リミットスイッチ32
とカム33により、スタート位置検出手段D11が構成
される。
側面にそれぞれ回転自在に支承された枢軸34,34に
揺動腕35,35を介して揺動可能に支持される。揺動
腕35,35は、その中間部に前記枢軸34,34が固
着され、その先端部に上面洗車ブラシ5の支持軸21
が回転自在に支持される。一方の揺動腕35の基端部に
は原動機36が設けられ、その出力は、揺動腕の内部に
設けた伝動機構(図示せず)を介して、上面洗車ブラシ
5の支持軸21 に伝達されるようになっている。他方
の揺動腕35の基端部には、平衡重錘Wが固着されてい
る。 また、一方の枢軸34には、磁石37が設けられ、上面
洗車ブラシ5が上限位置のとき作動するリードスイッチ
38とともに、上面洗車用ブラシ上限位置検出手段D7
を構成している。また該枢軸34には上面洗車用ブラ
シ位置検出手段D6 が設けられ、一方他方の枢軸34
には、上面洗車ブラシ5を上限位置に格納する格納用シ
リンダ39のピストンロッド40が作動腕41を介して
取付けられている。
具体的構造が示される。シリンダ4のピストンロッド2
9の外周にはリング状のブレーキシュー42が巻装され
る。停止装置6のシリンダ状ケーシング61 は、前記
ブレーキシュー42を含むピストンロッド29を囲繞す
るように配設される。ケーシング61 内には、そこに
エア室62 を画成するブレーキピストン43が摺動自
在に嵌合されるとともに、このピストン43を押圧して
前記エア室62 の容積を縮小するように作用するブレ
ーキばね44が収容される。前記エア室62 は、供給
口45を介して、加圧空気源Ai(図4)に連通される
。またエア室62 内には、複数本のブレーキアーム4
6がピストンロッド29を囲むように放射状に収容され
、それらのブレーキアーム46の基端(上端)は前記ブ
レーキシュー42とケーシング61 の内面とでピスト
ンロッド29の径方向に揺動自在に支持されており、ま
たその先端(下端)にはローラ47が回転自在に軸支さ
れ、該ローラ47の外側面には、前記ブレーキばね44
により、上方に付勢されている前記ブレーキピストン4
3のテーパ面48が圧接されている。したがってエア室
62 内に加圧エアが供給されていないときはブレーキ
ばね44の弾発力でブレーキピストン43が上昇され、
そのテーパ面48はローラ47を介してブレーキアーム
46を内方に揺動してブレーキシュー42をピストンロ
ッド29に押付け、該ピストンロッド29にブレーキが
かけられる。また前記加圧空気源Aiよりエア室62
に加圧空気が供給されるとブレーキピストン43はブレ
ーキばね44の付勢力に抗して下方に押下げられ、ロー
ラ47は外側に移動する。そのため、ブレーキ腕46は
ブレーキシュー42をピストンロッド29に押付けなく
なるので、ピストンロッド29は自由に作動する。
る。加圧空気源Aiに接続された配管49は、圧力を調
整する減圧弁50と常時開放型三方電磁弁51を介して
、停止装置6の空気供給口45に接続される。また、配
管49は、減圧弁52と常時開放型三方電磁弁53を介
して、加圧容器54の上部にも接続されている。そして
、加圧容器54に入れられた作動油は、固定絞り付逆止
弁55を介して、シリンダ4に供給される。固定絞り付
き逆止弁55は、シリンダ4が縮むとき逆止弁が開弁さ
れ、伸びるとき閉弁される。
検出手段D1 、上面洗車用ブラシ位置検出手段D6
、および上面乾燥ノズル位置検出手段D9 の検出部の
具体的構造を示す図で、図5(ロ)は、その出力波形を
示す図である。図5(イ)において、外周部に複数のス
リットパターンが、内周部に1つのスリットパターンが
書込まれたディスクRDに対向して、スリット板Slが
配置されている。前記スリット板Slには、外周部のス
リットパターンに対応したA相スリットSA及びB相ス
リットSB、内周部のスリットパターンに対応してZ相
スリットSZ、がそれぞれ設けられている。そして、前
記A相スリットSAおよびディスクRDを間に挟んで発
光ダイオードLEDAとフォトトランジスタTrAが、
前記B相スリットSBおよびディスクRDを間に挟んで
発光ダイオードLEDBとフォトトランジスタTrBが
、さらに前記Z相スリットSZ及びディスクRDを間に
挟んで発行ダイオードLEDZとフォトトランジスタT
rZが、それぞれ向かい合って配置されている。前記デ
ィスクRDを矢印方向に回転させると、発光ダイオード
LEDA〜LEDZの光は通過または遮断されるので、
フォトトランジスタTrA〜TrZは、図5(ロ)に示
す信号STrA〜STrZを出力する。信号STrA,
STrBは、90°の位相差の周期Tのパルス信号で信
号STrZは原点位置を示す信号である。そして、信号
STrA〜STrZを回転方向判別回路とカウンタ(図
示せず)に入力することにより、前記ディスクRDの回
転角がパルス数として検出できる。そのため、前記走行
フレーム1のスタート位置からの走行位置、上面洗車ブ
ラシ5の上限位置からの昇降位置、および上面乾燥ノズ
ルの上限位置からの昇降位置をそれぞれのパルス数とし
て検出できる。
を設定する昇降位置設定手段D12、自動車車体の上面
の傾斜角度が所定値以上であることを判別する判別手段
D3 、前記原動機3の回転方向を制御する原動機制御
手段D4 、昇降駆動装置としてのシリンダ4を制御す
る昇降制御手段D5 、および他の制御手段として、マ
イクロコンピュータを用いた場合の制御系のブロック図
である。 制御手段60は、演算処理を行うマイクロプロセッシン
グユニット61と、プログラムおよび固定データを記憶
しているリードオンリイメモリM1 と、ワークエリア
および可変データの記憶に用いられるランダムアクセス
メモリM2 と、入力インターフェース62と、出力イ
ンターフェース63と、それらを接続するバス64と、
から構成されている。前記入力インターフェース62に
は、前述の走行位置検出手段D1 、上面洗車用ブラシ
位置検出手段D6 、上面乾燥ノズル位置検出手段D9
、上面乾燥ノズル上限位置検出手段D10、スタート
位置検出手段D11、上面洗車用ブラシ上限位置検出手
段D7 、往復行信号発生手段D8 、および揺動リミ
ットスイッチ20の出力信号が入力されている。前記出
力インターフェース63は、図4に示した電磁弁51,
53のソレノイドコイルL51,L53、前記走行フレ
ーム1に設けられた原動機3,3、前記揺動腕35に設
けられた原動機36、前記格納用シリンダ39の制御装
置65が接続されている。また、前記バス64には、ラ
ンダムアクセスメモリM2 からなる記憶手段Mも接続
されている。
段D1 、上面洗車用ブラシ位置検出手段D6 及び記
憶手段Mは互いに協働して、本発明の反復乾燥制御手段
として機能し得るものであって、この反復乾燥制御手段
によれば、後述するように走行フレーム1の全走行区間
の一部に所定の反復乾燥区間を設定して、乾燥処理時に
前記反復乾燥区間では走行フレーム1を所定回数往復走
行させながら上面乾燥ノズル2より乾燥用空気を噴出さ
せるように原動機3及び送風機9の各作動を制御するこ
とができる。
の作用について説明する。
ング処理を示す図、図8はその場合における制御手段6
0の動作を表すフローチャート、図9は上面乾燥ノズル
2の昇降位置の設定原理を示す図である。
a)に、上面洗車ブラシ5が上限位置(5a)に、それ
ぞれあるとき、往復行信号発生手段D8 が往行を示す
信号を出力すると、前記制御手段60は、図8のフロー
チャートに基づき、動作する。ステップS1 でブラッ
シング処理か否か判定される。そして、ブラッシング処
理であればステップS3 に進み、そうでなければステ
ップS2 に進み他の処理を行う。ステップS3 で、
前記格納用シリンダ39の制御装置65を動作させ、格
納用シリンダ39のピストンロッド40が自由に伸長で
きるようにする。また、前記原動機36を作動させ、上
面洗車ブラシ5を回転させる。そして、前記原動機3,
3を作動させ、車輪8,8の回転により、走行フレーム
1は往行を開始する。そのため、図7に示すように、上
面洗車ブラシ5は、位置(5b)に下降している。この
とき、走行位置検出手段D1 は走行フレーム1の位置
に関する信号を、上面洗車用ブラシ位置検出手段D6
は上面洗車ブラシ5の位置に関する信号を、それぞれ出
力している。そして、走行フレーム1が往行して位置(
1a)を離れると、スタート位置検出手段D11は、カ
ム33がリミットスイッチ32を作動させないので信号
を出力しなくなる。そのため、動作はステップS4 か
らステップS5 に進む。このとき、図7に示すように
上面洗車ブラシ5は、位置(5c、5d、5e)のよう
に自動車Vの車体に接触してブラッシング処理を行う。 一方、ステップS5 で、走行位置検出手段D1 、及
び上面洗車用ブラシ位置検出手段D6 の出力信号が入
力されて、ステップS6 で、昇降位置設定手段D12
が上面乾燥ノズル2の昇降位置を設定し、ステップS7
で、記憶手段Mに、走行位置に対応させて記憶させる
。これらのステップS5 〜S7 は、ステップS8
で往復行信号発生手段D8 の往行信号が出力されなく
なるまで繰返される。そして、図7に示すように、上面
洗車ブラシ5が位置(5f〜5g)に進み、走行フレー
ム1が位置(1b)に達すると、前記往行信号が出力さ
れなくなり、動作は図8のステップS8 からステップ
S9 に進む。ステップS9 では、前記原動機3,3
を非作動とし、走行フレーム1を停止させる。 また、前記原動機36を非作動とし、上面洗車ブラシ5
の回転を停止させ、前記制御装置65により格納用シリ
ンダ39を駆動し、上面洗車ブラシ5を上昇させる。そ
のとき図7に示す位置(5h)まで上昇すると、前記磁
石37がリードスイッチ38を作動させるので、上面洗
車ブラシ上限位置検出手段D7 が信号を出力する。そ
のため、制御装置65は格納用シリンダ39を停止させ
、上面洗車ブラシ5を上限位置に格納して、ブラッシン
グ処理を終了する。
での上面乾燥ノズル2の昇降位置の設定原理を示す。 上面洗車ブラシ5は、その上限位置(5a)から、枢軸
34が角度θ1 回転した位置に下降して、自動車Vの
車体上面に接触している。このとき、揺動腕35は枢軸
34を通る水平線Hに対して角度θ2 だけ傾いている
。この角度θ2 は、上限位置(5a)での角度θ0
と、角度θ1 に対応する前記上面洗車用ブラシ位置検
出手段D6 の出力信号から容易に求めることができる
。そして、枢軸34と支持軸21 との中心間の距離を
Lとすると、水平線Hから支持軸21 の中心までの距
離Aは式(1)で表わされる。
面乾燥ノズル2の乾燥処理に最適な位置が図に示した昇
降位置であるから、前記昇降位置設定手段D12が設定
する上限位置からの昇降位置SD3 は(2)式で表わ
される。
により定まる数値である。また補正値C(θ1 )は、
揺動腕35の水平線Hからの角度θ2 により、上面洗
車ブラシ5の自動車Vの車体上面に対する圧力が変化し
て上面洗車ブラシ5が変形するので、前記支持軸21
の中心と自動車Vの車体上面との距離の変化を補正する
ためのもので、あらかじめθ1 に対して定められた数
値である。このとき、走行位置検出手段D1 の出力信
号は、位置SD1 に対応するものである。しかし、上
面乾燥ノズル2は、位置SD1′にある。そして、前記
走行フレーム1が往行する方向に対して、位置SD1
が大きくなるものであるから、位置SD1′は(3)式
で表わされる。
………………(3) 昇降位置SD3 と距離Bは角度θ1 に対応させてあ
らかじめ制御手段60に記憶されている。
式で表わされるアドレスに(2)式で表わされるデータ
が記憶される。
理を示す図、図11はその場合における前記制御手段6
0の動作を表すフローチャートである。
1b)に、上面乾燥ノズル2が上限位置(2a)に、そ
れぞれあるとき、往復行信号発生手段D8 が復行を示
す信号を出力すると、前記制御手段60は、図11のフ
ローチャートに基づき、動作する。ステップS11で乾
燥処理か否か判定される。そして、乾燥処理であればス
テップS13に進み、そうでなければステップS12に
進み他の処理を行う。ステップS13で、変数Iを「0
」に初期設定し、変数Jに車体上面の傾斜角度が所定値
以上であるフロントガラスやリヤガラスに対して行なう
乾燥処理の回数に相当する値を設定する。そして前記送
風機9,9を作動させ、また、前記原動機3,3を作動
させることにより、上面乾燥ノズル2から空気が噴出し
、走行フレーム1が復行することにより乾燥処理が始ま
る。このとき、制御手段60の動作不良等のため、上面
乾燥ノズル2が自動車Vの車体上面に接触する等して揺
動すると、前記揺動リミットスイッチ20が作動する。 そのため、ステップS14で揺動リミットスイッチ20
の出力信号が有と判定され、ステップS15に進み、全
ての動作が停止される。一方、動作不良等の不都合が生
じなければ、ステップS16に進み、前記走行位置検出
手段D1 の出力信号を入力する。そして、ステップS
17で記憶手段Mの記憶内容を読出す。このとき、図1
0に示すように、上面乾燥ノズル2は、前記揺動腕35
の枢軸34の中心と距離Dだけ離れている。そのため、
走行位置SD1 のときの読出しアドレスAdは(4)
式で表わされる。
のアドレスAdに記憶されている設定値SD3 が、上
面乾燥ノズル2の乾燥処理に最適な昇降位置である。こ
のとき、アドレスAdから走行フレーム1の往行方向に
対応する側に所定値だけ離れたアドレスAdxに記憶さ
れた設定値SD3Xも読出す。そして、ステップS18
で前記設定値SD3 から設定値SD3Xを減算し、そ
の値の絶対値が所定値以上であるか否か判別される。そ
の値の絶対値が所定値以上であれば、自動車Vの車体上
面の傾斜角度が所定値以上である場合であるから、ステ
ップS19に進み、そうでない場合はステップS21に
進む。ステップS19では変数Iが「0」に等しいか否
か判別される。I=0であれば、そのときの走行位置検
出手段D1 の出力信号は、自動車Vの車体上面の傾斜
角度が所定値を越えた位置(この位置は、図示例では反
復乾燥区間の起点位置とされる)であるから、その値を
ステップS20において記憶し、また変数Iを「1」増
加させる。したがって、この変数Iは自動車Vの車体上
面の傾斜角度が所定値以上であるフロントガラスfやリ
ヤガラスrの乾燥処理を行った回数となる。ステップS
21では変数Iの値が判別される。I=0のときは、自
動車Vの車体上面の傾斜角度が所定値以上になる前の場
合であるからステップS25に進む。0<I<Jのとき
は、自動車Vの車体上面の傾斜角度が所定値以上である
状態より所定値を越えない状態に切換わってフロントガ
ラスfやリアガラスrの乾燥処理が一応終わったが、変
数Jに設定した回数には満たない場合であるから、ステ
ップS22において前記昇降制御手段D5 により上面
乾燥ノズル2を上昇させて前記原動機制御手段D4 に
より走行フレーム1をステップS20で記憶した走行位
置検出手段D1 の出力信号に対応する走行位置(前記
反復乾燥区間の起点位置)まで戻す。そして、再び乾燥
処理を行うので、ステップS23で変数Iを「1」増加
させる。そして、ステップS25に進む。I=Jのとき
は、設定した回数だけ乾燥処理を行った場合であるから
ステップS24で変数Iを初期値「0」に戻し、ステッ
プS25に進む。ステップS25で、前記上面乾燥ノズ
ル昇降位置検出手段D9 の出力信号SD4 が入力さ
れる。そして、ステップS26で、前記設定値SD3
と比較される。この比較の結果、SD4 >SD3 で
あればステップS27に、SD4 =SD3 であれば
ステップS29に、SD4 <SD3 であればステッ
プS28に、それぞれ進む。ステップS27では、前記
電磁弁53は、ソレノイドコイルL53に流れる電流が
切られ非励磁となる。そのため、シリンダ4に作動油が
供給されるので、上面乾燥ノズル2は上昇する。そして
、ステップS25,S26,S27のループは、上面乾
燥ノズル2が最適位置になるまで繰返される。ステップ
S28では、前記電磁弁53は、ソレノイドコイルL5
3に電流が流れるので励磁され、上面乾燥ノズル2の自
重により、シリンダ4に供給された作動油は、加圧容器
54に戻るので、上面乾燥ノズル2は下降する。このと
き、固定絞り付逆止弁55の逆止弁が閉弁しているので
、作動油は固定絞りにより調整される。したがって、上
面乾燥ノズル2は、上昇時に比べて遅い速度で下降する
。そして、ステップS25,S26,S28のループは
、上面乾燥ノズルが最適位置になるまで繰返される。ス
テップS29では、前記電磁弁51は、ソレノイドコイ
ルL51に電流が流れるので、励磁される。そのため、
前記停止装置6が作動し、ピストンロッド29が停止さ
れるので上面乾燥ノズル2は一定の昇降位置に保たれる
。そして、走行フレーム1が図10に示す位置(1a)
に戻り、スタート位置検出手段D11が信号を出力する
と、ステップS30の判定によりステップS31に進み
、信号が出力されなければステップS16に戻る。
すように、位置(2b〜2i)と昇降し、自動車Vの車
体上面に対し乾燥処理に適した位置を保つ。また特にリ
ヤガラスr部分では位置(2c,2d,2e,2c,2
d)と昇降し、フロントガラスf部分では位置(2g,
2i,2h,2g,2i)と昇降し、その各々の部分で
は、前記変数Jと同じ回数だけ反復乾燥処理が行われる
。而して図示例によれば、走行フレーム1の全走行区間
の一部に、上面乾燥ノズル2が自動車Vのリヤガラスr
に向けて乾燥用空気を噴出させるための第1の反復乾燥
区間と、同ノズル2がフロントガラスfに向けて乾燥用
空気を噴出させるための第2の反復乾燥区間とが設定さ
れるので、上面乾燥ノズル2に対し上り斜面となって液
滴が残留しがちなリヤガラスr表面と、良好な前方視界
を確保すべきフロントガラスf表面とを重点的に乾燥処
理することができ、そこを乾燥処理後において作業員が
特別に拭き取り作業する必要はなくなる。
風機9,9および原動機3,3を停止させ、上面乾燥ノ
ズル2を上昇させる。このとき、図10に示すように、
上面乾燥ノズル2が位置(2j)に達すると、前記上面
乾燥ノズル上限位置検出手段D10が信号を出力し、上
昇を停止させ、乾燥処理を終了する。
を述べる。前述の本発明の実施例によれば、揺動リミッ
トスイッチ20が作動し、信号を出力すると、全動作を
停止させる。また、上面乾燥ノズル2の下部中央に柔軟
性案内ローラ11,11を設けている。そのため、制御
装置60に作動不良等が生じて、上面乾燥ノズル2が自
動車Vの車体に接触しても、車体に傷を付けるおそれが
少ない。
6がピストンロッド29を停止させる。そのため、上面
乾燥ノズル2は、ピストンロッド29が停止させられた
ときの昇降位置に固定される。したがって、上面乾燥ノ
ズル2と自動車Vの車体上面との間の間隙は、乾燥処理
に適した一定の間隔に正確に保つことができる。
明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求
の範囲に記載された本発明を逸脱することなく、種々の
設計変更を行うことが可能である。
フレーム1の自動車に対向する側面の上下方向に設けら
れた複数のセンサや、超音波の送受信機を用いることが
可能である。これらの場合には、車高を検出しながら上
面乾燥ノズル2の昇降作動と走行フレーム1の走行方向
を制御できるので、走行フレーム1の往復行とも乾燥処
理のみを行うこともできる。
用いて昇降作動させるかわりに原動機を用いることがで
き、チェーン21,21により吊下げるかわりに揺動腕
により支持することができる。
きが決まっている場合等では、前記ステップS18で行
う設定値SD3 から設定値SD3xを減算した値の絶
対値が所定値以上であるか否か判別し、所定値以上であ
ればステップS19に進み、所定値以下であればステッ
プS20に進むかわりに、減算した値の符号が自動車の
向きによりあらかじめ定めておいた符号であるときはス
テップS19に進み、あらかじめ定めておいた符号でな
いときに、その絶対値が所定値以上であるか否かにより
ステップS19またはステップS20に進むようにして
も良い。この場合には、自動車の車体上面の傾斜角度が
所定値以上であるフロントガラスかリアガラスの乾燥処
理の一方だけ複数回行うことができる。そのため、特に
入念な処理が要求されるフロントガラスだけを複数回乾
燥処理することにより、乾燥処理に要する時間をさらに
短縮することができる。
34を用いて軸支するかわりに、図12に示すように、
原動機71により駆動されるスプロケット66とスプロ
ケット67にチェーン68を懸回して、チェーン68の
対称位置に台車69および平衡重錘70を設け、台車6
9に上面洗車ブラシ5の支持軸21 を軸支するように
してもよい。
ームの全走行区間の一部に所定の反復乾燥区間を設定し
て、乾燥処理時に前記反復乾燥区間では走行フレームを
所定回数往復走行させながら上面乾燥ノズルより乾燥用
空気を噴出させるように走行駆動装置及び送風機の各作
動を制御する反復乾燥制御手段を備えるので、車体上面
のうち特に入念に乾燥すべき部位を反復乾燥することが
できて、当該部位を重点的に乾燥処理することができる
。しかも、その反復乾燥区間は、走行フレームの全走行
区間の一部に設定されるだけであるから、その全走行区
間を反復乾燥するものと比べて乾燥処理能率を高めるこ
とができる上、走行フレーム等を駆動するための動力の
節減を図ることができる。
ズルが自動車のリヤガラスに向けて乾燥用空気を噴出さ
せるための区間を含めると、液滴が残留しがちなリヤガ
ラス表面を重点的に乾燥処理することができ、そこを乾
燥処理後において作業員が特別に拭き取り作業する必要
もなくなる。
図面
車用ブラシ位置検出手段及び上面乾燥ノズル位置検出手
段の検出部の構成と、それら検出部からの出力信号の波
形を示す図面
】ブラッシング処理を示す工程図
処理における制御手段の動作を表すフローチャート
面
ーチャート
を示す概略図
昇降駆動装置としてのシリンダ9 送風
機 60 制御手段 D1 走行位置検出手段 D6 上面洗車用ブラシ位置検出手段M
記憶手段 V 自動車 r リヤガラス
Claims (2)
- 【請求項1】自動車(V)を跨ぎ得る門型走行フレーム
(1)に、そのフレーム(1)を自動車(V)の前後方
向に往復走行駆動し得る走行駆動装置(3)と、送風機
(9)に接続される上面乾燥ノズル(2)と、そのノズ
ル(2)を昇降駆動し得る昇降駆動装置(4)とを設け
、自動車車体に対する乾燥処理時には前記走行フレーム
(1)の走行に伴い前記上面乾燥ノズル(2)を自動車
車体の上面形状に追従するよう昇降させて、該ノズル(
2)より乾燥用空気を自動車車体に向けて噴出させるよ
うにした洗車機において、前記走行フレーム(1)の全
走行区間の一部に所定の反復乾燥区間を設定して、前記
乾燥処理時に前記反復乾燥区間では走行フレーム(1)
を所定回数往復走行させながら前記上面乾燥ノズル(2
)より乾燥用空気を噴出させるように前記走行駆動装置
(3)及び送風機(9)の各作動を制御する反復乾燥制
御手段を備えたことを特徴とする、洗車機における制御
装置。 - 【請求項2】前記反復乾燥区間には、前記上面乾燥ノズ
ル(2)が自動車(V)のリヤガラス(r)に向けて乾
燥用空気を噴出させるための区間が含まれることを特徴
とする、洗車機における制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16023191A JPH04339057A (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 洗車機における制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16023191A JPH04339057A (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 洗車機における制御装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5136688A Division JPH0813632B2 (ja) | 1988-03-04 | 1988-03-04 | 自動車車体の乾燥装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04339057A true JPH04339057A (ja) | 1992-11-26 |
JPH0577545B2 JPH0577545B2 (ja) | 1993-10-26 |
Family
ID=15710546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16023191A Granted JPH04339057A (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 洗車機における制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04339057A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59195458A (ja) * | 1983-04-18 | 1984-11-06 | Tanaka Kosan Kk | 車体下回り自動洗浄機 |
JPS60176852A (ja) * | 1984-02-22 | 1985-09-10 | Takeuchi Tekko Kk | 洗車機による洗浄方法 |
JPS61205535A (ja) * | 1985-03-08 | 1986-09-11 | M K Seiko Kk | 洗車機 |
JPS62149541A (ja) * | 1985-12-25 | 1987-07-03 | Mk Seiko Co Ltd | 洗車機 |
JPS62221957A (ja) * | 1986-03-24 | 1987-09-30 | Yasui Sangyo Kk | 洗車方法及び洗車機 |
-
1991
- 1991-07-01 JP JP16023191A patent/JPH04339057A/ja active Granted
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59195458A (ja) * | 1983-04-18 | 1984-11-06 | Tanaka Kosan Kk | 車体下回り自動洗浄機 |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0577545B2 (ja) | 1993-10-26 |
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