JPH04337210A - 複合電線 - Google Patents

複合電線

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JPH04337210A
JPH04337210A JP3138366A JP13836691A JPH04337210A JP H04337210 A JPH04337210 A JP H04337210A JP 3138366 A JP3138366 A JP 3138366A JP 13836691 A JP13836691 A JP 13836691A JP H04337210 A JPH04337210 A JP H04337210A
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JP
Japan
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film
tape
electric wire
composite electric
laminate
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Withdrawn
Application number
JP3138366A
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English (en)
Inventor
Shigemi Takahashi
重美 高橋
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、変圧器等に用いられ
る複合電線に関し、電気的、機械的特性の耐熱性を向上
せしめたものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、このような複合電線の例を示す
もので、図2(A)は、平角状の導体1に素線絶縁2を
施して平角素線とし、この平角素線を3本集合し、これ
の最外層に共通絶縁3を施したものである。(B)は、
同様の平角素線を11本転位撚り合せし、これの最外層
に共通絶縁3を施したものであり、(C)は円形の導体
1に素線絶縁2を施して素線となし、これを7本撚り合
せ、これの最外層に共通絶縁3を施したものである。そ
して、このような複合電線は、トランス等の静止機器や
中、大型モータなどの回転機器に用いられている。
【0003】ところで、近時これらトランスやモータな
どにおいては、高い耐熱性が要求されており、複合電線
の耐熱クラスも120℃以上のものが必要となってきて
いる。このため、上述の素線絶縁2には、不飽和ポリエ
ステルが用いられ、共通絶縁3にはポリエチレンテレフ
タレート(PET)フィルムのテープ巻きしたものが用
いられる。
【0004】しかしながら、さらに高度の耐熱性が要求
される場合には、素線絶縁2にはポリエステルイミド、
ポリエステルアミドイミド、ポリイミドなどが用いられ
るが、共通絶縁3には200℃クラス以上の耐熱性を有
するポリイミドフィルムを用いるしかなく、これでは過
剰品質となる。このため、ポリイミドとPETとの中間
の耐熱グレードを持つものを用いれば合理的ではあるが
、これに合致するものは限られ、このようなものとして
は、例えばポリエーテルエーテルケトン、ポリブチレン
ナフタレート、ポリエチレンナフタレートなどがあるが
、いずれも高価で実用するのは困難である。
【0005】ところで、ポリフェニレンサルファイド(
PPS)は、耐熱クラスが155℃以上で引張強さが強
く、上述の目的に対して有力な材料であるが、PPSフ
ィルムはPETフィルムに比べて切れやすいと言う欠点
があり、テープ巻きがやりずらい不都合を有し、しかも
PETに比べ価格が高いことにはかわりがない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】よって、この発明にお
ける課題は、150℃程度の耐熱クラスを有する複合電
線に好適な共通絶縁を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、共通絶縁
としてPET/PPSラミネートフィルムをテープ巻き
したものを用いることで解決される。
【0008】以下、この発明の一例を詳細に説明する。 図1は、この発明における共通絶縁に用いられるラミネ
ートフィルムの例を示すもので、図1(A)は2層構造
の、(B)は3層構造の例である。図中符号11はPE
Tフィルムであり、12はPPSフィルムである。PE
Tフィルム11は、PETからなる厚さ5〜100μm
 の一軸又は二軸延伸フィルムもしくは無延伸フィルム
である。一方、PPSフィルム12は、PSSからなる
厚さ5〜100μm の一軸又は二軸延伸フィルムもし
くは無延伸フィルムである。これらのフィルム11,1
2は、接着剤あるいは押出ラミネート、ホットラミネー
トなどによって貼り合されてラミネートフィルム13と
なっている。
【0009】図1(B)に示される3層構造のものでは
、その両面に露出するそれぞれの表面層がPPSフィル
ム12,12からなり、中間層がPETフィルム11か
らなるもので、ラミネートフィルム13としては表面が
PPSから構成されることになるため、PPS本来の耐
熱性、耐薬品性等が十分発揮されるものとなる。また、
4層以上の貼り合せとすることができる。さらに、ラミ
ネートフィルム13の全厚みに占めるPPSフィルム1
2の厚さの和は、5〜60%の範囲とすることが、ラミ
ネートフィルム13の物性と経済性とのバランスから望
ましい。
【0010】この発明では、このようなラミネートフィ
ルム13を集合または撚り合せた素線上にテープ巻きす
るで共通絶縁3を構成する。テープ巻きは、テープ状の
ラミネートフィルム13を1枚もしくは複数枚用い、通
常のラップ巻きを行う方法が採用される。
【0011】本発明においては、素線絶縁2には上述の
ラミネートフィルムのテープ巻きの共通絶縁3と同程度
の耐熱性を有するもの、例えばポリエステルイミド、ポ
リエステルイミドアミドなどが、両者の耐熱性のバラン
スがとれて好ましいが、これに限られるものではなく、
上述のラミネートフィルム13をテープ巻きしたもので
もよい。
【0012】このような複合電線にあっては、耐熱性が
150℃以上となって耐熱性が高いものとなる。また、
PPSフィルム単独をテープ巻きにするものに比べて、
テープが切れにくく、テープ巻き作業が容易となり、か
つ複合電線を湾曲したときも共通絶縁3をなすテープ巻
き層が切れることがない。また、PPSフィルムを用い
るものに比べて安価となる。さらに、ラミネートフィル
ム13の表面層がPPSフィルムからなるものを用いる
場合は、PETフィルムを用いたものより耐加水分解性
が良好となる。
【0013】以下、実施例を示して作用効果を明確にす
る。 (実施例) ・ラミネートテープA,B,Cの製造ラミネートテープ
A;幅15mm、PETフィルム15μm 、PSSフ
ィルム10μm の2層ラミネートテープラミネートテ
ープB;幅15mm、PETフィルム25μm 、PS
Sフィルム25μm の2層ラミネートテープラミネー
トテープC;幅15mm、両表面がPSSフィルム12
.5μm 、中間がPET25μm の3層ラミネート
テープ
【0014】(実施例1) 導体厚2mm、導体幅7mmの平角導体にポリエステル
絶縁塗料(日立化成(製)、WH−4050)を焼付し
、厚さ50μm の素線絶縁を施した絶縁素線を作製し
た。この絶縁素線を3本集合し、ラミネートテープAを
20枚、1/2ラップ巻きで横巻し、図1(A)に示す
ような複合電線を得た。
【0015】(実施例2) 実施例1において、ラミネートテープAのかわりにラミ
ネートテープBを10枚、1/2ラップ巻きで横巻して
、同様の複合電線を得た。
【0016】(実施例3) 実施例1において、ラミネートテープAのかわりにラミ
ネートテープCを10枚、1/2ラップ巻きで横巻して
、同様の複合電線を得た。
【0017】(実施例4) 実施例1と同様にして厚さ35μm の素線絶縁を施し
た絶縁素線を作成し、これを11本転位撚り合せで撚り
合せたのち、ラミネートテープCを10枚、1/2ラッ
プ巻して、図1(B)に示すような複合電線を得た。
【0018】(実施例5) 導体径3mmの導体にラミネートテープCを5枚、1/
2ラップ巻きして絶縁素線とし、これを7本撚り合せた
うえ、ラミネートテープCを10枚、1/2ラップ巻き
して複合電線とした。
【0019】(比較例1) 実施例1において、ラミネートテープAのかわりにPE
Tテープ(幅15mm、厚さ25μm )を10枚、1
/2ラップ巻きして複合電線とした。
【0020】(比較例2) 実施例1において、ラミネートテープAのかわりにPP
Sテープ(幅15mm、厚さ25μm )を10枚、1
/2ラップ巻きして複合電線とした。
【0021】(比較例3) 実施例2において、ラミネートテープBのかわりにPE
Tテープ(幅15mm、厚さ50μm )を10枚、1
/2ラップ巻きして複合電線とした。
【0022】(比較例4) 実施例3において、ラミネートテープCのかわりにPE
Tテープ(幅15mm、厚さ50μm )を用いて複合
電線とした。
【0023】(比較例5) 実施例4において、ラミネートテープCのかわりにPE
Tテープ(幅15mm、厚さ50μm )を用いて複合
電線とした。
【0024】(比較例6) 実施例4において、ラミネートテープCのかわりにPP
Sテープ(幅15mm、厚さ50μm )を用いて複合
電線とした。
【0025】(比較例7) 実施例5において、ラミネートテープCのかわりにPE
Tテープ(幅15mm、厚さ50μm )を用いて複合
電線とした。
【0026】これらの実施例および比較例で得られた複
合電線について、■テープ切断性(I)、■テープ切断
性(II)、■耐熱性、■耐加水分解性について検討し
た。テープ切断性(I)は、テープ巻き工程でのテープ
の切れにくさを評価し、テープ切断性(II)は、複合
電線を10倍径で曲げ、これによるテープの切れの有無
を見るもので、試料10本中での切れの有ったものの本
数で評価した。
【0027】耐熱性は、240℃で7日間放置後の絶縁
破壊電圧(BDV)の残率(%)で評価した。耐加水分
解性は、0.5容量%水分中24時間後の10倍径での
曲げによってのテープ切れの有無を見るもので、試料1
0本中での切れのあったものの本数で評価した。結果を
表1および表2に示した。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】表1および表2の結果から明らかなように
、本発明のものでは、テープの切れがなく、耐熱性、耐
加水分解性が良好であることがわかる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の複合電
線は、素線絶縁が施された素線を複数本集合もしくは撚
り合せ、その最外層に共通絶縁が施された複合電線にお
いて、共通絶縁が、ポリエステルフィルムとポリフェニ
レンサルファイドフィルムとのラミネートフィルムのテ
ープ巻きで構成されたものであるので、耐熱性が150
℃クラスの複合電線を比較的安価に製造できる。また、
PPSフィルムを用いるものに比べてテープ切れが生じ
にくく、複合電線の曲げに対してもテープ切れが生ずる
ことがない。さらに、両面にPPSフィルムを用いたも
のでは、耐加水分解性が優秀なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明に用いられるラミネートテープの例
を示す概略断面図である。
【図2】  本発明にかかる複合電線の例を示す概略断
面図である。
【符号の説明】
11…PETフィルム、12…PPSフィルム、13…
ラミネートフィルム、1…導体、2…素線絶縁、3…共
通絶縁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  素線絶縁が施された素線を複数本集合
    もしくは撚り合せ、その最外層に共通絶縁が施された複
    合電線において、共通絶縁が、ポリエステルフィルムと
    ポリフェニレンサルファイドフィルムとのラミネートフ
    ィルムのテープ巻きで構成されたことを特徴とする複合
    電線。
  2. 【請求項2】  上記ラミネートフィルムの両表面がポ
    リフェニレンサルファイドフィルムであることを特徴と
    する請求項1記載の複合電線。
JP3138366A 1991-05-14 1991-05-14 複合電線 Withdrawn JPH04337210A (ja)

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JP3138366A JPH04337210A (ja) 1991-05-14 1991-05-14 複合電線

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JP3138366A JPH04337210A (ja) 1991-05-14 1991-05-14 複合電線

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ID=15220254

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