JPH04333A - 耐焼き付性および耐摩耗性に優れた銅基焼結合金 - Google Patents
耐焼き付性および耐摩耗性に優れた銅基焼結合金Info
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- JPH04333A JPH04333A JP10011090A JP10011090A JPH04333A JP H04333 A JPH04333 A JP H04333A JP 10011090 A JP10011090 A JP 10011090A JP 10011090 A JP10011090 A JP 10011090A JP H04333 A JPH04333 A JP H04333A
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Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、温度: 10a〜300℃の範囲内で使用
される耐焼き付性および耐摩耗性に優れた銅基焼結合金
に関するものであり、この合金は、パン焼き器、オーブ
ンレンジ、乾燥機の温風送風器などの軸受は部材として
用いることのできる耐焼き付性および耐摩耗性に優れた
銅基焼結合金に関するものである。さらに、この合金は
内燃機関の吸気用バルブガイド部材としても使用できる
ものである。
される耐焼き付性および耐摩耗性に優れた銅基焼結合金
に関するものであり、この合金は、パン焼き器、オーブ
ンレンジ、乾燥機の温風送風器などの軸受は部材として
用いることのできる耐焼き付性および耐摩耗性に優れた
銅基焼結合金に関するものである。さらに、この合金は
内燃機関の吸気用バルブガイド部材としても使用できる
ものである。
従来、Snを含有する耐焼き付性および耐摩耗性に優れ
た銅基焼結合金部材としては、特開平1−42537号
公報に示されるような、重量%で、Cu−10%5n−
0,3%p−3%Niの代表組成に黒鉛等の固体潤滑剤
を添加した銅基焼結合金が知られていた。
た銅基焼結合金部材としては、特開平1−42537号
公報に示されるような、重量%で、Cu−10%5n−
0,3%p−3%Niの代表組成に黒鉛等の固体潤滑剤
を添加した銅基焼結合金が知られていた。
しかし、上記Cu−10%5n−0,3%P−3%N1
の代表組成に黒鉛等の固体潤滑剤を添加した銅基焼結合
金は、摺動特性は優れているものの耐摩耗性が十分でな
く、使用中に100〜300℃に加熱されるが潤滑油を
含浸させることのできない機器の軸受は部材として用い
ることは適当でない。
の代表組成に黒鉛等の固体潤滑剤を添加した銅基焼結合
金は、摺動特性は優れているものの耐摩耗性が十分でな
く、使用中に100〜300℃に加熱されるが潤滑油を
含浸させることのできない機器の軸受は部材として用い
ることは適当でない。
例えば、パン焼き器、オーブンレンジ、乾燥機の温風送
風器などの軸受けは使用中に100〜300℃に加熱さ
れるが、上記軸受けに潤滑油が含浸していると、上記加
熱により崎軸受けに含浸されている潤滑油が浸み出て蒸
発し、パン焼き器で焼いているパン、オーブンレンジで
加熱している食品、乾燥機で乾燥している衣類などに潤
滑油の匂いが付く。したがって、これら機器の軸受けに
は、潤滑油含浸軸受けを使用することができないのであ
る。
風器などの軸受けは使用中に100〜300℃に加熱さ
れるが、上記軸受けに潤滑油が含浸していると、上記加
熱により崎軸受けに含浸されている潤滑油が浸み出て蒸
発し、パン焼き器で焼いているパン、オーブンレンジで
加熱している食品、乾燥機で乾燥している衣類などに潤
滑油の匂いが付く。したがって、これら機器の軸受けに
は、潤滑油含浸軸受けを使用することができないのであ
る。
しかし、一般の機器の軸受けに潤滑油を含浸しないと、
摩耗が激しく、長期の使用に耐えることができないとい
う課題があった。
摩耗が激しく、長期の使用に耐えることができないとい
う課題があった。
そこで、本発明者らは、潤滑油を含浸させなくとも耐摩
耗性および耐焼き付性に優れた軸受は用銅基焼結合金を
得るべく研究を行った結果、Sn:6〜15重量%、 を含有し、残りがCuおよび不可避不純物からなる組成
のCu合金素地中に、平均粒径:1〜l〇−を有する酸
化物が1〜15容量%均一に分散し、かつ空孔が1〜1
5容量%分布した組織を有する銅基焼結合金は、温度=
100〜300℃程度の温度に加熱されても耐摩耗性お
よび耐焼き付性に優れており、この銅基焼結合金を上記
機器の軸受けとして用いた場合、潤滑油を含浸させなく
とも軸受けとして長期間の使用に耐えることができると
いう知見を得たのである。
耗性および耐焼き付性に優れた軸受は用銅基焼結合金を
得るべく研究を行った結果、Sn:6〜15重量%、 を含有し、残りがCuおよび不可避不純物からなる組成
のCu合金素地中に、平均粒径:1〜l〇−を有する酸
化物が1〜15容量%均一に分散し、かつ空孔が1〜1
5容量%分布した組織を有する銅基焼結合金は、温度=
100〜300℃程度の温度に加熱されても耐摩耗性お
よび耐焼き付性に優れており、この銅基焼結合金を上記
機器の軸受けとして用いた場合、潤滑油を含浸させなく
とも軸受けとして長期間の使用に耐えることができると
いう知見を得たのである。
この発明は、かかる知見にもとづいてなされたものであ
って、Sn:6〜15重量%を含有し、残りがCuおよ
び不可避不純物からなる組成のCu合金素地中に、平均
粒径:1〜10−の範囲内の酸化物が1〜15容量%均
一に分散し、かつ空孔が1〜15容量%分布した組織を
有する銅基焼結合金に特徴を有するものである。
って、Sn:6〜15重量%を含有し、残りがCuおよ
び不可避不純物からなる組成のCu合金素地中に、平均
粒径:1〜10−の範囲内の酸化物が1〜15容量%均
一に分散し、かつ空孔が1〜15容量%分布した組織を
有する銅基焼結合金に特徴を有するものである。
上記酸化物は、All酸化物、Sl酸化物、Zr酸化物
、Cr酸化物、およびW酸化物の一種または二種以上を
含むことが必要である。
、Cr酸化物、およびW酸化物の一種または二種以上を
含むことが必要である。
つぎに、この発明の銅基焼結合金の酸化物および空孔を
上記のごとく限定した理由について説明する。
上記のごとく限定した理由について説明する。
(a) 5n
Snは、Cuと共に素地を形成し、合金の強度および靭
性を向上させる作用があり、さらに酸素と結合して酸化
物を形成し、常温および100〜300℃での耐焼き付
性および耐摩耗性を改善する作用を有するが、6重量%
未満ではその効果がなく、一方、15重量%を越えて含
有すると、熱伝導度が低下すると共に温度:100〜3
00℃下での耐焼き付性が低下するようになる。
性を向上させる作用があり、さらに酸素と結合して酸化
物を形成し、常温および100〜300℃での耐焼き付
性および耐摩耗性を改善する作用を有するが、6重量%
未満ではその効果がなく、一方、15重量%を越えて含
有すると、熱伝導度が低下すると共に温度:100〜3
00℃下での耐焼き付性が低下するようになる。
したがって、Snの含有量は、6〜15重量%に定めた
。
。
(b)空孔
空孔は、摺動面に分布し、特に温度1100〜300℃
下での空孔の変形による耐焼き付性および馴染み性を改
善する作用を有するが、1容量%未満てはその効果が得
られず、一方、15容量%より多く分布すると強度が低
下するのみでなく、熱伝導度が低下することにより逆に
耐熱性が悪くなり、温度1100〜300℃下での耐焼
き付性が低下し、また耐摩耗性も低下するので好ましく
ない。
下での空孔の変形による耐焼き付性および馴染み性を改
善する作用を有するが、1容量%未満てはその効果が得
られず、一方、15容量%より多く分布すると強度が低
下するのみでなく、熱伝導度が低下することにより逆に
耐熱性が悪くなり、温度1100〜300℃下での耐焼
き付性が低下し、また耐摩耗性も低下するので好ましく
ない。
したがって、空孔の分布量は、1〜15容量%に定めた
。
。
(c)酸化物
酸化物はこの発明の銅基焼結合金素地中に均一に分散し
て、常温および高温での耐摩耗性を向上させ、耐熱性の
改善によって温度1100〜300℃下での耐摩耗性を
向上させる作用があるが、平均粒径:1−未満および1
容量%では効果がなく、方、その平均粒径が10庫を越
えて粗大化するか、15容量%を越え−ると、合金の強
度および靭性が低下するほか、相手攻撃性を増すので好
ましくない。
て、常温および高温での耐摩耗性を向上させ、耐熱性の
改善によって温度1100〜300℃下での耐摩耗性を
向上させる作用があるが、平均粒径:1−未満および1
容量%では効果がなく、方、その平均粒径が10庫を越
えて粗大化するか、15容量%を越え−ると、合金の強
度および靭性が低下するほか、相手攻撃性を増すので好
ましくない。
したがって、酸化物は、平均粒径:1〜10mでかつそ
の合計を1〜15容量%に定めた。この発明の銅基焼結
合金素地中に均一に分散している酸化物は、Aj7酸化
物、St酸化物、Zr酸化物、Cr酸化物、およびW酸
化物の一種または二種以上であることが必要である。
の合計を1〜15容量%に定めた。この発明の銅基焼結
合金素地中に均一に分散している酸化物は、Aj7酸化
物、St酸化物、Zr酸化物、Cr酸化物、およびW酸
化物の一種または二種以上であることが必要である。
なお、この発明の銅基焼結合金は、不可避不純物として
P、Mg、Znおよびpbを含有する場合があるが、そ
の含有量が合計で1.5%以下であれば、合金特性が何
等損なわれるものでないので、その含有量を許容できる
。
P、Mg、Znおよびpbを含有する場合があるが、そ
の含有量が合計で1.5%以下であれば、合金特性が何
等損なわれるものでないので、その含有量を許容できる
。
この発明のSn:6〜15重量%を含有し、残りがCu
および不可避不純物からなる組成のCu合金素地中に、
平均粒径:1〜l0ZZ11を有する酸化物が1〜15
容量%均一に分散しかっ空孔が1〜15容量%分布した
組織を有する銅基焼結合金を製造するには、予め酸化物
をCu−Sn合金中に分散させたCu−Sn母合金を水
アトマイズすることにより得られたCu−Sn合金粉末
を原料粉末として用いる。この原料粉末は、Cu−Sn
合金素地中に微細酸化物が強固に結合している。また、
上記素地中に微細酸化物が強固に結合しているCu −
Sn合金粉末を通常のCu−5nアトマイズ粉末に混合
した混合粉末を使用してもよい。しかし、通常のCu−
5nアトマイズ粉末に平均粒径:l。
および不可避不純物からなる組成のCu合金素地中に、
平均粒径:1〜l0ZZ11を有する酸化物が1〜15
容量%均一に分散しかっ空孔が1〜15容量%分布した
組織を有する銅基焼結合金を製造するには、予め酸化物
をCu−Sn合金中に分散させたCu−Sn母合金を水
アトマイズすることにより得られたCu−Sn合金粉末
を原料粉末として用いる。この原料粉末は、Cu−Sn
合金素地中に微細酸化物が強固に結合している。また、
上記素地中に微細酸化物が強固に結合しているCu −
Sn合金粉末を通常のCu−5nアトマイズ粉末に混合
した混合粉末を使用してもよい。しかし、通常のCu−
5nアトマイズ粉末に平均粒径:l。
趨以下の酸化物粉末を添加し混合し、得られた混合粉末
をプレス成形して圧粉体とし、この圧粉体を焼結しても
この発明の銅基焼結合金は得られない。通常のCu−8
nアトマイズ粉末に平均粒径:10ta以下の酸化物粉
末を添加し混合すると、酸化物粉末が微粉末であるため
に、均一に混合することは難しく、この混合粉末をプレ
ス成形して焼結しても酸化物粉末は空孔内に凝集するが
または空孔に接触して機械的に存在しており、脱落しゃ
すく耐摩耗性および相手攻撃性に問題が生じるのみでな
く、偏析しやすいという欠点が生じるからである。
をプレス成形して圧粉体とし、この圧粉体を焼結しても
この発明の銅基焼結合金は得られない。通常のCu−8
nアトマイズ粉末に平均粒径:10ta以下の酸化物粉
末を添加し混合すると、酸化物粉末が微粉末であるため
に、均一に混合することは難しく、この混合粉末をプレ
ス成形して焼結しても酸化物粉末は空孔内に凝集するが
または空孔に接触して機械的に存在しており、脱落しゃ
すく耐摩耗性および相手攻撃性に問題が生じるのみでな
く、偏析しやすいという欠点が生じるからである。
つぎに、この発明の銅基焼結合金を実施例により具体的
に説明する。
に説明する。
先ず、平均粒径:1〜10虜の範囲内のAl酸化物粉末
、St酸化物粉末、Zr酸化物粉末、Cr酸化物粉末、
およびW酸化物粉末を用意し、これら酸化物粉末をSn
:6〜15重量%を含有し、残りがCuおよび不可避不
純物からなる組成のCu合金溶湯に添加し、Cu−Sn
母合金を作製し、このCu−Sn母合金を水アトマイズ
することにより上記Cu−Sn母合金とほぼ同一組成の
原料粉末を作製し、これら原料粉末を5〜7 ton/
cdの範囲内の所定の圧力で圧粉体にプレス成形し、
露点二〇℃〜−30℃の水素ガス中、250〜950℃
の範囲内の所定の温度で1時間保持の条件で焼結し、つ
いで空孔量をコントロールするために、必要に応じて3
00〜600℃の範囲内の所定の温度に1分間保持後、
再加圧を行うことにより、第1表のCu−Sn母合金と
ほぼ同一組成を有し、第1表に示される空孔量および酸
化物平均粒径を有する本発明Cu基焼結合金1〜25お
よび比較Cu基焼結合金1〜12からなる、縦:10+
n、横:l(lsm、長さ:40−mの寸法を有するブ
ロックを作製した。
、St酸化物粉末、Zr酸化物粉末、Cr酸化物粉末、
およびW酸化物粉末を用意し、これら酸化物粉末をSn
:6〜15重量%を含有し、残りがCuおよび不可避不
純物からなる組成のCu合金溶湯に添加し、Cu−Sn
母合金を作製し、このCu−Sn母合金を水アトマイズ
することにより上記Cu−Sn母合金とほぼ同一組成の
原料粉末を作製し、これら原料粉末を5〜7 ton/
cdの範囲内の所定の圧力で圧粉体にプレス成形し、
露点二〇℃〜−30℃の水素ガス中、250〜950℃
の範囲内の所定の温度で1時間保持の条件で焼結し、つ
いで空孔量をコントロールするために、必要に応じて3
00〜600℃の範囲内の所定の温度に1分間保持後、
再加圧を行うことにより、第1表のCu−Sn母合金と
ほぼ同一組成を有し、第1表に示される空孔量および酸
化物平均粒径を有する本発明Cu基焼結合金1〜25お
よび比較Cu基焼結合金1〜12からなる、縦:10+
n、横:l(lsm、長さ:40−mの寸法を有するブ
ロックを作製した。
さらに、通常のCu−Sn合金アトマイズ粉末に、平均
粒径:5趨のAl酸化物粉末、s1酸化物粉末、Zr1
ll化物粉末、C「酸化物粉末、およびW酸化物粉末を
配合し、混合し、プレス成形して圧粉体とし、この圧粉
体を焼結して比較Cu基焼結合金13〜18からなる縦
+10報、横:10+n、長さ+40mmの寸法を有す
るブロックを作製した。
粒径:5趨のAl酸化物粉末、s1酸化物粉末、Zr1
ll化物粉末、C「酸化物粉末、およびW酸化物粉末を
配合し、混合し、プレス成形して圧粉体とし、この圧粉
体を焼結して比較Cu基焼結合金13〜18からなる縦
+10報、横:10+n、長さ+40mmの寸法を有す
るブロックを作製した。
上記比較Cu基焼結合金1〜18は、いずれも構成成分
のうちのいずれかの成分含有量、酸化物平均粒径、空孔
含有量または製造方法がこの発明の条件から外れたもの
(この発明の条件がら外れたものを第1表において秦印
を付して示した)である。
のうちのいずれかの成分含有量、酸化物平均粒径、空孔
含有量または製造方法がこの発明の条件から外れたもの
(この発明の条件がら外れたものを第1表において秦印
を付して示した)である。
一方、相手材として5UH3鋼材で外径:4011JI
。
。
内径:30龍、厚さ+15mmの寸法を有するリングを
作製した。上記ブロックおよびリングを用いて、第1図
に示されるように、ブロックlをリング2に接するよう
に組合わせ、ブロック1に荷重:2−をかけ、室温およ
び温度: 300”Cの雰囲気下でリング2を摺動速度
:1.2m/秒で回転せしめ、焼き付が生じて摩擦係数
か急増するに至るまでリング2の回転を続け、摩擦係数
が急増し、焼き付と判定されるに至るまでの時間および
焼き付に至った時点でのブロック1の摩耗量を測定する
と共にリング2の面状態を観察するブロック・オン・リ
ング型摩耗試験機を用いた加速摩耗試験を実施し、それ
らの測定値および観察結果を第1表に示した。上記リン
グ面の観察結果は、試験後のリング面がほぼ平滑である
ときは○、荒れ面であるときは△、凝着面であるときは
×として第1表に示した。
作製した。上記ブロックおよびリングを用いて、第1図
に示されるように、ブロックlをリング2に接するよう
に組合わせ、ブロック1に荷重:2−をかけ、室温およ
び温度: 300”Cの雰囲気下でリング2を摺動速度
:1.2m/秒で回転せしめ、焼き付が生じて摩擦係数
か急増するに至るまでリング2の回転を続け、摩擦係数
が急増し、焼き付と判定されるに至るまでの時間および
焼き付に至った時点でのブロック1の摩耗量を測定する
と共にリング2の面状態を観察するブロック・オン・リ
ング型摩耗試験機を用いた加速摩耗試験を実施し、それ
らの測定値および観察結果を第1表に示した。上記リン
グ面の観察結果は、試験後のリング面がほぼ平滑である
ときは○、荒れ面であるときは△、凝着面であるときは
×として第1表に示した。
第1表に示される結果から、本発明Cu基焼結合金1〜
25は、いずれも従来Cu基溶製合金に比べて、−段と
優れた耐摩耗性および耐焼き付性をもち、また比較Cu
基焼結合金1〜18に見られるように、構成成分、酸化
物平均粒径および空孔および製造方法のうちいずれかで
もこの発明の範囲または条件から外れると、耐摩耗性、
耐焼き付性もしくは相手攻撃性、のうち少なくともいず
れかの性質が劣ったーものとなることが明らかである。
25は、いずれも従来Cu基溶製合金に比べて、−段と
優れた耐摩耗性および耐焼き付性をもち、また比較Cu
基焼結合金1〜18に見られるように、構成成分、酸化
物平均粒径および空孔および製造方法のうちいずれかで
もこの発明の範囲または条件から外れると、耐摩耗性、
耐焼き付性もしくは相手攻撃性、のうち少なくともいず
れかの性質が劣ったーものとなることが明らかである。
上述のように、この発明のCu基焼結合金は、常温およ
び温度:300℃下での耐摩耗性および耐焼き付性を有
するので、潤滑油を使用することができずに高温度に曝
らされる、パン焼き器、オーブンレンジ、乾燥機などの
潤滑油の匂いが付くことの嫌う機器の回転軸受は部材に
使用しても、長期にわたって優れた性能を発揮すること
ができ工業上優れた効果をもたらすものである。
び温度:300℃下での耐摩耗性および耐焼き付性を有
するので、潤滑油を使用することができずに高温度に曝
らされる、パン焼き器、オーブンレンジ、乾燥機などの
潤滑油の匂いが付くことの嫌う機器の回転軸受は部材に
使用しても、長期にわたって優れた性能を発揮すること
ができ工業上優れた効果をもたらすものである。
第1図は、ブロック・オン・リング型摩耗試験方法を示
す説明図である。 1・・・ブロック、 2・・・リング。
す説明図である。 1・・・ブロック、 2・・・リング。
Claims (2)
- (1)Sn:6〜15重量%、 を含有し、残りがCuおよび不可避不純物からなる組成
のCu合金素地中に、 平均粒径:1〜10μmを有する酸化物:1〜15容量
%が均一に分散し、かつ空孔が1〜15容量%分布した
組織を有することを特徴とする耐焼き付性および耐摩耗
性に優れた銅基焼結合金。 - (2)上記酸化物は、Al酸化物、Si酸化物、Zr酸
化物、Cr酸化物、およびW酸化物の一種または二種以
上を含み、かつそれらの酸化物の合計が1〜15容量%
であることを特徴とする請求項1記載の耐焼き付性およ
び耐摩耗性に優れた銅基焼結合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10011090A JPH04333A (ja) | 1990-04-16 | 1990-04-16 | 耐焼き付性および耐摩耗性に優れた銅基焼結合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10011090A JPH04333A (ja) | 1990-04-16 | 1990-04-16 | 耐焼き付性および耐摩耗性に優れた銅基焼結合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04333A true JPH04333A (ja) | 1992-01-06 |
Family
ID=14265235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10011090A Pending JPH04333A (ja) | 1990-04-16 | 1990-04-16 | 耐焼き付性および耐摩耗性に優れた銅基焼結合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04333A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5787681A (en) * | 1993-09-24 | 1998-08-04 | Tetra Laval Holdings & Finance S.A. | Sealing condition monitoring apparatus |
JP2012241728A (ja) * | 2011-05-16 | 2012-12-10 | Ntn Corp | 焼結軸受及びこれを備えた流体動圧軸受装置 |
-
1990
- 1990-04-16 JP JP10011090A patent/JPH04333A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5787681A (en) * | 1993-09-24 | 1998-08-04 | Tetra Laval Holdings & Finance S.A. | Sealing condition monitoring apparatus |
JP2012241728A (ja) * | 2011-05-16 | 2012-12-10 | Ntn Corp | 焼結軸受及びこれを備えた流体動圧軸受装置 |
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