JPS5919181B2 - 焼結摺動部材 - Google Patents

焼結摺動部材

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Publication number
JPS5919181B2
JPS5919181B2 JP4842680A JP4842680A JPS5919181B2 JP S5919181 B2 JPS5919181 B2 JP S5919181B2 JP 4842680 A JP4842680 A JP 4842680A JP 4842680 A JP4842680 A JP 4842680A JP S5919181 B2 JPS5919181 B2 JP S5919181B2
Authority
JP
Japan
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sintered
bearing
sulfur
sliding member
powder
Prior art date
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Expired
Application number
JP4842680A
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English (en)
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JPS56146863A (en
Inventor
卓男 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nippon Oil Seal Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Oil Seal Industry Co Ltd filed Critical Nippon Oil Seal Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は焼結摺動部材に係り、更に詳しくは、鉄系焼結
材に硫黄又は錫等の添加物を加えて、優れた軸受特性を
有するようにした焼結摺動部材に関するものである。
従来から、青銅系、鉄系などの焼結壱油軸受が広く実用
に供されているが、これらの軸受性能は軸受の使用限界
を与えるPv値(摺動面に作用する単位面積当りの軸受
圧力Pと摺動速度りとの積)によつて表わされている。
そして、従来は、この値が連続使用で1000kg/c
Tn2・ m / min程度までが限界であつた。こ
の軸受使用限界値は、軸受の材質、摺動面の仕上、表面
処理、君浸用潤滑油等により向上することが可能である
が、後三者による向上は、微々たるものである。即ち、
使用限界値の大巾な向上は軸受材料そのものの改良によ
らなければならないのである。本発明の目的は、かかる
PV値によつて示される軸受使用限界値を向上させるこ
とにあり、その要旨は重量比で硫黄2〜10%、黒鉛0
〜8%、残部鉄から成る焼結摺動部材で、上記組成に錫
1〜5%を添加した含油軸受用の焼結摺動部材である。
硫黄が10q6以上になると圧粉性、及び焼結合金とし
ての強度が低下し脆くなるので上限を10としたもので
ある。焼結によつて得られる摺動部材では、その摺動面
に完全な流体潤滑被膜は形成され難く、金属接触を伴う
境界潤滑であるから、かじり又は焼付を防止することも
、硫黄を添加することによつて、得られるのである。
更に、摺動初期の相手軸材へのなじみが硫黄の添加によ
り非常に促進されることがこの実験により判明した。又
、黒鉛の添加により軸受使用限界値が向上する。
この黒鉛1.5q6以上添加すると、黒鉛は遊離黒鉛と
して残留するので、乾燥軸受として使用できるほど潤滑
性が増大する。しかし、8%以上になると基材の機械的
強度が低下し、更に、焼結による体積膨張が大きくなり
、その寸法精度を出すことが困難になるので注意を要す
る。本発明の錫を添加することの利点は焼結作用を促進
することである。
即ち、焼結温度を下げることができると共に焼結時間を
短縮することができる。更に、錫を添加することによつ
て、焼結強度を10〜30%程度向上することができる
しかし、錫を5Cf6以上添加すると、鉄一錫化合物が
発生するために、強度が低下し脆くなるので注意を要す
る。
上述のように、本発明の焼結摺動部材は硫黄の添加量を
増加させると共に、錫を添加することによつて、従来の
焼結食油軸受よりもなじみ性が良く、かじり及び焼付が
生じがたい特性が得られる。
具体例として、本発明の焼結摺動部材は製粉用ミルロー
ルの軸受として用い、PV値で1500kg/ cIn
2・ m / minで連続1000時間以上の使用に
耐えることが実験により確認された。次に、本発明の製
造方法について述べる。
焼結材料の原料粉末として、鉄は環元鉄粉、黒鉛は天然
黒鉛を用い、硫黄の場合は、硫黄2〜3重量%のとき硫
黄粉末として用い、3〜10重量%のとき硫黄鉄粉Fe
S2(バイライト)の形で用いた。更に、錫は搗砕錫粉
とした。硫黄をパイライトの形で添加するのは焼結の際
の飛散を少なくするためである。次に粉末成形は1〜4
t0n/CIL2の圧力で行ない、焼結は850〜10
50℃で20〜ω分間分解アンモニアガス雰囲気炉で行
なつた。この焼結体は必要に応じて1〜6t0n/C:
f!L2の圧力で再圧縮成形、又はサイジングを行なう
。そして、最後に自油処理を経て製品とされる。
以下、本発明の実施例について説明する。比較例 1 硫黄粉末2〜10重量%、残部鉄粉末から成る混合粉末
を、v型混合機を用いて30分間混合し、これを成形機
を用いて成形圧力2〜4t0n./0TJL2で成形し
、次いで焼結温度850〜1050℃゛CO分間分解ア
ンモニアガス雰囲気炉中で暁結した。
その後、焼結体の寸法を所定の公差に入れるべく、1〜
3t0n/Cm2の圧力でサイジングを行ない、内径φ
20m1×外径φ30詣X長さ201i1tの焼結摺動
部材を得た。このものの成分組成及び圧環強度性能は表
中試料番号1〜4に示す通りである。比較例 2硫黄粉
末2重量%、黒鉛粉末3重量%、残部鉄粉末から成る混
合粉末を比較例1と同一の条件で製造して焼結摺動部材
を得た。
このものの成分組成及び圧環強度性能は表中試料番号5
に示す通りである。実施例 3 硫黄粉末2重量%、錫粉末3重量%、残部鉄粉末から成
る混合粉末を比較例1と同一の条件で製造し、焼結摺動
部材を得た。
このものの成分組成及び圧環強度性能は表中試料番号6
に示す通りである。又、圧環強度は次の式により算出し
た。
次に得られた摺動部材にSAE3Oのオイルを真空自浸
した後、ジヤーナル軸受試験機を用いて、次の試験条件
で摩擦係数及び軸受温度を測定した。
これは、室温で一定面圧下で速度を順次上昇させ、無給
油連続運転を行なつたものである。その結果は第1図に
摺動部材の回転に於ける摩擦係数のグラフを、第2図に
摺動部材の温度上昇のグラフを示す。そして、試験条件
は次の通りである。にはJIS焼結自有軸受中最も一般
的に使用されているSBF4ll8組成の材料を、vに
は同じくSBKl2l8組成の材料を示した。
この結果から明らかなように、硫黄を添加した本発明の
材料は、従来の焼結自有軸受に比較して顕著にPV値で
示される軸受性能の向上が認められる。
又、ジヤーナル軸受試験機を用いて室温に於て速度15
0m/Min(2400rpm)、面圧10kg/C!
IL2(40kg)、P値1500ψR2Xlminの
試験条件で、無給油連続運転を行なつて、軸受の温度上
昇を測定した。
その結果は第3図に示す通りである。
第3図のIは比較例1の1では比較材料としてJIS焼
結自油軸受のSBF4ll8組成を用いた。又、6浸用
潤滑油は流動パラフインを用いたものである。に示す従
来の焼結自油軸受は、運転直後の摩擦の為の温度上昇が
生じた後一端温度が下つたかに見えたが、その直後急激
に温度が上昇した為、運転を停止したものである。これ
に対し、本発明の摺動部材は運転開始時の温度上昇も少
なく、その後も徐々に温度が低下して非常に安定した状
態を示した。
以上、本発明の焼結摺動部材は硫黄等を添加した効果に
より、PV値で示される軸受の使用限界値を十分に向上
せしめたものである。
又、前述の図1及び図2から明らかなように、硫黄の自
有の割合が10%及び黒鉛の自有の割合が8%に上昇す
るにつれて、摺動部の摩擦係数及び温度上昇が低下して
特性が良好になるが、表1より明らかなように圧環強度
は低下する。
そこで表1の実施例3から明らかなように、錫を1〜5
%添付することにより、上述の特性を損うことなく、圧
環強度を向上させることが期待できる。従つて、本願発
明の焼結摺動部材は安価な材料を用いて、摩擦係数等を
低下させると共に、焼結強度を大きく向上させることが
期待できるのである。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の実施態様を示すものであつて、第1図は
本発明の摺動部材を従来の焼結自油軸受と比較しながら
、PV値と摩擦係数との関係を示す図表。 第2図は第1図と同様に比較しながらPV値と温度上昇
との関係を示す図表。第3図は本発明の基礎データ用の
比較例1の摺動部材と従来の焼結自有軸受とを比較しな
がら、軸受としての連続回転による温度上昇の関係を示
す図表である。1,は本発明の基礎データ用の焼結摺動
部材、は本発明の焼結摺動部材、,V・・・従来の焼結
自油軸受材料。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 重量比で硫黄2〜10%、錫1〜5%を含有し、残
    部鉄より成る焼結摺動部材。
JP4842680A 1980-04-11 1980-04-11 焼結摺動部材 Expired JPS5919181B2 (ja)

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JPS56146863A JPS56146863A (en) 1981-11-14
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JPS6118023U (ja) * 1984-06-30 1986-02-01 魯逸 宋 遊戯用携帯鞄
JPS61130279U (ja) * 1985-02-05 1986-08-14

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