JPH04334A - 高温で耐摩耗性に優れた銅基焼結合金 - Google Patents
高温で耐摩耗性に優れた銅基焼結合金Info
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- JPH04334A JPH04334A JP10011190A JP10011190A JPH04334A JP H04334 A JPH04334 A JP H04334A JP 10011190 A JP10011190 A JP 10011190A JP 10011190 A JP10011190 A JP 10011190A JP H04334 A JPH04334 A JP H04334A
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- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、常温および高温、特に高温で耐摩耗性に優
れた銅基焼結合金に関するものであり、内燃機関のバル
ブガイド部材、ターボチャージャーの軸受は部材等の摺
動部材に用いられる銅基焼結合金に関するものである。
れた銅基焼結合金に関するものであり、内燃機関のバル
ブガイド部材、ターボチャージャーの軸受は部材等の摺
動部材に用いられる銅基焼結合金に関するものである。
従来、内燃機関の各種機械部品を製造するための部材と
して、チル鋳物などの鉄系材料、重量%で、Cu−28
%Zn−6%Allの代表組成を有する銅基溶製合金、
または特開平1−42537号公報に示されるCu−1
0%5n−0,3%P−3%N1の代表組成に黒鉛など
の固体潤滑剤を添加した銅基焼結合金が知られている。
して、チル鋳物などの鉄系材料、重量%で、Cu−28
%Zn−6%Allの代表組成を有する銅基溶製合金、
または特開平1−42537号公報に示されるCu−1
0%5n−0,3%P−3%N1の代表組成に黒鉛など
の固体潤滑剤を添加した銅基焼結合金が知られている。
しかし、最近の内燃機関は、高出力化にともない、燃焼
室内の温度は従来よりも一層高温となっており、従って
、燃焼室近傍に一部露出している摺動部材、例えばバル
ブガイド、ターボチャ−ジャーの軸受けなども従来より
は一層高温に曝らされている。かかる摺動部材は高温に
なるほど耐摩耗性および耐焼付き性が低下する。
室内の温度は従来よりも一層高温となっており、従って
、燃焼室近傍に一部露出している摺動部材、例えばバル
ブガイド、ターボチャ−ジャーの軸受けなども従来より
は一層高温に曝らされている。かかる摺動部材は高温に
なるほど耐摩耗性および耐焼付き性が低下する。
また、内燃機関の燃焼室内の温度と外部の温度との間に
著しい差が生じ、内燃機関の燃焼室の内部から外部にか
けて取付けられている摺動部材、例えばバルブガイドま
たはターボチャージャーの軸受けなども燃焼室近傍に露
出している部分は従来より一層高温に曝らされ、特に、
燃焼室近傍のバルブガイドの径は熱膨脹により従来より
も一層拡大し、そのため、バルブガイドとバルブの間に
隙間が生じ、それによって、 (a) エンジンオイルが燃焼室に人込み、排ガス規
制に定められる基準を満たさなくなる、(b) バル
ブガイドとバルブの間に隙間が生じるとバルブガイドの
機能が十分に作用せず、作動中にバルブが振動し、バル
ブの機能が低下する、などの問題も生じていた。
著しい差が生じ、内燃機関の燃焼室の内部から外部にか
けて取付けられている摺動部材、例えばバルブガイドま
たはターボチャージャーの軸受けなども燃焼室近傍に露
出している部分は従来より一層高温に曝らされ、特に、
燃焼室近傍のバルブガイドの径は熱膨脹により従来より
も一層拡大し、そのため、バルブガイドとバルブの間に
隙間が生じ、それによって、 (a) エンジンオイルが燃焼室に人込み、排ガス規
制に定められる基準を満たさなくなる、(b) バル
ブガイドとバルブの間に隙間が生じるとバルブガイドの
機能が十分に作用せず、作動中にバルブが振動し、バル
ブの機能が低下する、などの問題も生じていた。
これ等の問題に対して上記チル鋳物などの鉄系材料は、
熱伝導率が低く、また耐焼付き性およびなじみ性も低い
ことから、内燃機関の燃焼室近傍に一部露出している摺
動部材、例えばバルブガイドまたはターボチャージャー
の軸受は部材として用いた場合、熱伝導率が低いために
内燃機関の燃焼室近傍に一部露出している部分での熱膨
脹が大きく生じ、バルブまたは軸受けとの間に隙間が生
じるので好ましくない。また、Cu−28%Zn−6%
A、Qの代表組成を有する銅基溶製合金が用いられてい
るが、この銅基溶製合金は、バルブガイドまたはターボ
チャージャーの軸受は部材としては耐摩耗性および耐熱
性か不足し、さらに気孔がないために耐焼付き性および
なじみ性も不足している。そのため、上記黒鉛などの固
体潤滑剤を添加した銅基焼結合金が用いられるようにな
ってきたが、この銅基焼結合金は、熱伝導性、耐焼付き
性およびなじみ性に問題は少ないものの、耐摩耗性およ
び耐熱性が不足している。
熱伝導率が低く、また耐焼付き性およびなじみ性も低い
ことから、内燃機関の燃焼室近傍に一部露出している摺
動部材、例えばバルブガイドまたはターボチャージャー
の軸受は部材として用いた場合、熱伝導率が低いために
内燃機関の燃焼室近傍に一部露出している部分での熱膨
脹が大きく生じ、バルブまたは軸受けとの間に隙間が生
じるので好ましくない。また、Cu−28%Zn−6%
A、Qの代表組成を有する銅基溶製合金が用いられてい
るが、この銅基溶製合金は、バルブガイドまたはターボ
チャージャーの軸受は部材としては耐摩耗性および耐熱
性か不足し、さらに気孔がないために耐焼付き性および
なじみ性も不足している。そのため、上記黒鉛などの固
体潤滑剤を添加した銅基焼結合金が用いられるようにな
ってきたが、この銅基焼結合金は、熱伝導性、耐焼付き
性およびなじみ性に問題は少ないものの、耐摩耗性およ
び耐熱性が不足している。
そこで、本発明者らは、上述のような問題を解決するた
めには、常温および高温、特に高温において耐摩耗性お
よび耐焼付き性に優れ、かつ熱伝導性に優れた材料をバ
ルブガイドまたはターボチャージャーの軸受は部材とし
て用いることのできる銅基焼結合金を得るべく研究を行
った結果、Sn:1〜15重量%、 を含有し、残りがCuおよび不可避不純物からなる組成
のCu合金素地中に、平均粒径;1〜1Otlnを有す
る硼化物が1〜15容量%均一に分散し、かつ空孔が1
〜15容量%分布した組織を有する銅基焼結合金は、熱
伝導性に優れかつ高温で耐焼付き性および耐摩耗性に優
れており、そのため、この銅基焼結合金を内燃機関のバ
ルブガイドまたはターボチャージャーの軸受は部材とし
て用いた場合、特に、この銅基焼結合金を内燃機関のバ
ルブガイド部材として用いた場合、バルブガイドの熱伝
導性が優れているために内燃機関の燃焼室近傍で高温に
加熱されても、燃焼室近傍に露出しているバルブガイド
部分の熱は外部に逃げて高温とはなラス、したがってバ
ルブガイドの径が熱膨脹により拡大することがなく、上
記(a)および(b)に示されるバルブガイドとしての
機能低下もなく、長期にわたり優れた効果を発揮すると
いう知見を得たのである。
めには、常温および高温、特に高温において耐摩耗性お
よび耐焼付き性に優れ、かつ熱伝導性に優れた材料をバ
ルブガイドまたはターボチャージャーの軸受は部材とし
て用いることのできる銅基焼結合金を得るべく研究を行
った結果、Sn:1〜15重量%、 を含有し、残りがCuおよび不可避不純物からなる組成
のCu合金素地中に、平均粒径;1〜1Otlnを有す
る硼化物が1〜15容量%均一に分散し、かつ空孔が1
〜15容量%分布した組織を有する銅基焼結合金は、熱
伝導性に優れかつ高温で耐焼付き性および耐摩耗性に優
れており、そのため、この銅基焼結合金を内燃機関のバ
ルブガイドまたはターボチャージャーの軸受は部材とし
て用いた場合、特に、この銅基焼結合金を内燃機関のバ
ルブガイド部材として用いた場合、バルブガイドの熱伝
導性が優れているために内燃機関の燃焼室近傍で高温に
加熱されても、燃焼室近傍に露出しているバルブガイド
部分の熱は外部に逃げて高温とはなラス、したがってバ
ルブガイドの径が熱膨脹により拡大することがなく、上
記(a)および(b)に示されるバルブガイドとしての
機能低下もなく、長期にわたり優れた効果を発揮すると
いう知見を得たのである。
この発明は、かかる知見にもとづいてなされたものであ
って、この発明の銅基焼結合金は、上記組成を有する素
地中に、平均粒径:1〜1ounの範囲内の硼化物か1
〜15容量%均一に分散し、がっ空孔が1〜15容量%
分布した組織を有する銅基焼結合金に特徴を有するもの
である。
って、この発明の銅基焼結合金は、上記組成を有する素
地中に、平均粒径:1〜1ounの範囲内の硼化物か1
〜15容量%均一に分散し、がっ空孔が1〜15容量%
分布した組織を有する銅基焼結合金に特徴を有するもの
である。
上記硼化物は、少なくともTi硼化物、Zr硼化物、C
r硼化物のうち一種または二種以上を含むことが必要で
ある。
r硼化物のうち一種または二種以上を含むことが必要で
ある。
つぎに、この発明のバルブガイド用銅基焼結合金の硼化
物および空孔を上記のごとく限定した理由について説明
する。
物および空孔を上記のごとく限定した理由について説明
する。
(a) 5n
Snは、Cuと共に素地を形成し、合金の高温下での強
度および靭性を向上させる作用があり、さらに耐凝着性
を向上させ、高温での耐焼付き性並びに常温および高温
での耐摩耗性を改善する作用を有するか、1重量%未満
てはその効果がなく、一方、15重量%を越えて含有す
ると、熱伝導度が低下すると共に高温下での耐焼付き性
が低下するようになる。
度および靭性を向上させる作用があり、さらに耐凝着性
を向上させ、高温での耐焼付き性並びに常温および高温
での耐摩耗性を改善する作用を有するか、1重量%未満
てはその効果がなく、一方、15重量%を越えて含有す
ると、熱伝導度が低下すると共に高温下での耐焼付き性
が低下するようになる。
したがって、Snの含有量は、1〜15重量%に定めた
。
。
(b)空孔
空孔は、摺動面に分布し、油溜の役割をし、特に高温下
で空孔が変形することによる耐焼付き性およびなじみ性
の改善に寄与するが、1容量%未満ではその効果が得ら
れず、一方、15容量%より多く分布すると強度が低下
するのみでなく、熱伝導度が低下することにより逆に耐
熱性が悪くなり、高温下での耐焼付き性が低下し、また
耐摩耗性も低下するので好ましくない。
で空孔が変形することによる耐焼付き性およびなじみ性
の改善に寄与するが、1容量%未満ではその効果が得ら
れず、一方、15容量%より多く分布すると強度が低下
するのみでなく、熱伝導度が低下することにより逆に耐
熱性が悪くなり、高温下での耐焼付き性が低下し、また
耐摩耗性も低下するので好ましくない。
したがって、空孔の分布量は、1〜15容量%に定めた
。
。
(c)硼化物
硼化物はこの発明の銅基焼結合金素地中に均一に分散し
て、常温および高温での凝着部の成長を抑制することか
ら耐摩耗性を向上させ、熱変形を防止しかつ耐熱性の改
善によって高温下での耐摩耗性を向上させる作用がある
か、平均粒径=1−未満および1容量%では効果がなく
、一方、その平均粒径が10如を越えて粗大化するか、
15容量%を越えると、合金の強度および靭性が低下す
るほか、相手攻撃性を増すので好ましくない。したがっ
て、硼化物は、平均粒径:1〜10扉でかつその合計を
1〜15容量%に定めた。この発明の銅基焼結合金素地
中に均一に分散している硼化物は、少なくともTi硼化
物、Zr@化物、Cr硼化物のうち一種または二種以上
であることが必要である。
て、常温および高温での凝着部の成長を抑制することか
ら耐摩耗性を向上させ、熱変形を防止しかつ耐熱性の改
善によって高温下での耐摩耗性を向上させる作用がある
か、平均粒径=1−未満および1容量%では効果がなく
、一方、その平均粒径が10如を越えて粗大化するか、
15容量%を越えると、合金の強度および靭性が低下す
るほか、相手攻撃性を増すので好ましくない。したがっ
て、硼化物は、平均粒径:1〜10扉でかつその合計を
1〜15容量%に定めた。この発明の銅基焼結合金素地
中に均一に分散している硼化物は、少なくともTi硼化
物、Zr@化物、Cr硼化物のうち一種または二種以上
であることが必要である。
なお、この発明の銅基焼結合金は、不可避不純物として
p、Mg、znおよびpbを含有する場合があるが、そ
の含有量が合計で1.5%以下であれば、合金特性が何
等損なわれるものでないので、その含有量を許容できる
。
p、Mg、znおよびpbを含有する場合があるが、そ
の含有量が合計で1.5%以下であれば、合金特性が何
等損なわれるものでないので、その含有量を許容できる
。
この発明のSn: 1〜15重量%を含有し、残りがC
uおよび不可避不純物からなる組成のCu合金素地中に
、平均粒径:1〜101Eaを有する硼化物が1〜15
容量%均一に分散し、かつ空孔が1〜15容量%分布し
た組織を有する銅基焼結合金を製造するには、予め硼化
物をCu−Sn合全中に分散したCu−Sn母合金を水
アトマイズすることにより得られたCu−Sn合金粉末
を原料粉末として用いる。この原料粉末は、素地中に微
細硼化物が強固に結合している。また、上記素地中に微
細硼化物が強固に結合しているCu−Sn合金粉末を通
常のCu−5nアトマイズ粉末に混合した混合粉末を使
用してもよい。
uおよび不可避不純物からなる組成のCu合金素地中に
、平均粒径:1〜101Eaを有する硼化物が1〜15
容量%均一に分散し、かつ空孔が1〜15容量%分布し
た組織を有する銅基焼結合金を製造するには、予め硼化
物をCu−Sn合全中に分散したCu−Sn母合金を水
アトマイズすることにより得られたCu−Sn合金粉末
を原料粉末として用いる。この原料粉末は、素地中に微
細硼化物が強固に結合している。また、上記素地中に微
細硼化物が強固に結合しているCu−Sn合金粉末を通
常のCu−5nアトマイズ粉末に混合した混合粉末を使
用してもよい。
さらに、通常用いるステアリン酸亜鉛等の固定潤滑剤に
平均粒径10−以下の硼化物を添加・混合し、得られた
混合粉末と通常のCu−5nアトマイズ粉末を混合し、
これを成形プレスとして圧粉体とし、この圧粉体を成形
してもこの発明の銅基焼結合金を得ることができる。ま
た、アセトン、アルコール等の有機溶媒を用いて湿式混
合しても良い。
平均粒径10−以下の硼化物を添加・混合し、得られた
混合粉末と通常のCu−5nアトマイズ粉末を混合し、
これを成形プレスとして圧粉体とし、この圧粉体を成形
してもこの発明の銅基焼結合金を得ることができる。ま
た、アセトン、アルコール等の有機溶媒を用いて湿式混
合しても良い。
つぎに、この発明の銅基焼結合金を実施例により具体的
に説明する。
に説明する。
先ず、平均粒径:1〜10!Enの硼化物が均一に分散
してなるCu−Sn母合金を作製し、このCu−Sn母
合金を水アトマイズすることにより上記Cu−Sn母合
金とほぼ同一組成の原料粉末を作製し、これら原料粉末
を5〜7ton/c−の範囲内の所定の圧力て圧粉体に
プレス成形し、露点:0℃〜−30℃の水素ガス中、8
50〜950”Cの範囲内の所定の温度で1時間保持の
条件で焼結し、ついで空孔量をコントロールするために
、必要に応じて300〜600℃の範囲内の所定の温度
に1分間保持後、再加圧を行うことにより、第1表に示
される空孔量および硼化物平均粒径を有する本発明Cu
基焼結合金1〜19および比較Cu基焼結合金1〜9か
らなる、た”C: lOm+*、横:10mm、長さ=
45鰭の寸法を有するブロックを作製した。
してなるCu−Sn母合金を作製し、このCu−Sn母
合金を水アトマイズすることにより上記Cu−Sn母合
金とほぼ同一組成の原料粉末を作製し、これら原料粉末
を5〜7ton/c−の範囲内の所定の圧力て圧粉体に
プレス成形し、露点:0℃〜−30℃の水素ガス中、8
50〜950”Cの範囲内の所定の温度で1時間保持の
条件で焼結し、ついで空孔量をコントロールするために
、必要に応じて300〜600℃の範囲内の所定の温度
に1分間保持後、再加圧を行うことにより、第1表に示
される空孔量および硼化物平均粒径を有する本発明Cu
基焼結合金1〜19および比較Cu基焼結合金1〜9か
らなる、た”C: lOm+*、横:10mm、長さ=
45鰭の寸法を有するブロックを作製した。
さらに、通常のCu−Sn合金アトマイズ粉末に平均粒
径:5μsのTi硼化物、Zr硼化物、およびCr硼化
物を配合し、混合し、プレス成形して圧粉体とし、この
圧粉体を焼結した本発明Cu基焼結合金20〜22から
なる、たて=10關、横:10龍、長さ: 45+a+
*の寸法を有するブロックを作製した。
径:5μsのTi硼化物、Zr硼化物、およびCr硼化
物を配合し、混合し、プレス成形して圧粉体とし、この
圧粉体を焼結した本発明Cu基焼結合金20〜22から
なる、たて=10關、横:10龍、長さ: 45+a+
*の寸法を有するブロックを作製した。
このようにして作製された本発明Cu基焼結合金1〜2
2および比較Cu基焼結合金1〜9からなるブロックの
熱伝導率を測定し、その結果を第1表に示した。上記比
較Cu基焼結合金1〜9は、成分含有量、硼化物平均粒
径または空孔含有量の内のいずれかがこの発明の範囲か
ら外れたもの(第1表において※印を付して示した)で
ある。
2および比較Cu基焼結合金1〜9からなるブロックの
熱伝導率を測定し、その結果を第1表に示した。上記比
較Cu基焼結合金1〜9は、成分含有量、硼化物平均粒
径または空孔含有量の内のいずれかがこの発明の範囲か
ら外れたもの(第1表において※印を付して示した)で
ある。
一方、ブロック・オン・リング型摩耗試験の相手材とし
て、通常、内燃機関のバルブステム材として知られてい
る5UH3鋼材で外径: 40mm5内径:3(Inn
、厚さ:15關の寸法を有するリングを作製し、上記ブ
ロックおよびリングを用い、第1図に示されるように、
ブロック1をリング2に接するように組合わせ、リング
2の周囲に潤滑油として冷凍機油を塗布した後、ブロッ
ク1に荷重:2kgをかけ、室温および温度=600℃
の雰囲気下でリング2を摺動速度:1.2m/秒で回転
せしめ、焼付きが生じて摩擦係数が急増するに至るまで
リング2の回転を続け、焼付きに至るまでの時間および
焼付きに至った時点でのブロック1の摩耗量を測定する
と共にリング2の面状態を観察するブロック・オン・リ
ング型摩耗試験機を用いた加速摩耗試験を実施し、それ
等の測定値および観察結果を第1表に示した。上記リン
グ面の観察結果は、試験後のリング2の面がほぼ平滑で
あるときは01荒れ面であるときはΔ、凝着面であると
きはXとして第1表に示した。
て、通常、内燃機関のバルブステム材として知られてい
る5UH3鋼材で外径: 40mm5内径:3(Inn
、厚さ:15關の寸法を有するリングを作製し、上記ブ
ロックおよびリングを用い、第1図に示されるように、
ブロック1をリング2に接するように組合わせ、リング
2の周囲に潤滑油として冷凍機油を塗布した後、ブロッ
ク1に荷重:2kgをかけ、室温および温度=600℃
の雰囲気下でリング2を摺動速度:1.2m/秒で回転
せしめ、焼付きが生じて摩擦係数が急増するに至るまで
リング2の回転を続け、焼付きに至るまでの時間および
焼付きに至った時点でのブロック1の摩耗量を測定する
と共にリング2の面状態を観察するブロック・オン・リ
ング型摩耗試験機を用いた加速摩耗試験を実施し、それ
等の測定値および観察結果を第1表に示した。上記リン
グ面の観察結果は、試験後のリング2の面がほぼ平滑で
あるときは01荒れ面であるときはΔ、凝着面であると
きはXとして第1表に示した。
第1表に示される結果から、本発明Cu基焼結合金1〜
22は、いずれも従来Cu基焼結合金に比べて、−段と
優れた耐摩耗性および耐焼付き性をもち、また比較Cu
基焼結合金1〜9に見られるように、構成成分、硼化物
平均粒径および空孔のうちいずれかでもこの発明の範囲
または条件から外れると、熱伝導性、高温下での耐摩耗
性、耐焼付き性もしくは相手攻撃性、のうち少なくとも
いずれかの性質が劣ったものとなることが明らかである
。
22は、いずれも従来Cu基焼結合金に比べて、−段と
優れた耐摩耗性および耐焼付き性をもち、また比較Cu
基焼結合金1〜9に見られるように、構成成分、硼化物
平均粒径および空孔のうちいずれかでもこの発明の範囲
または条件から外れると、熱伝導性、高温下での耐摩耗
性、耐焼付き性もしくは相手攻撃性、のうち少なくとも
いずれかの性質が劣ったものとなることが明らかである
。
上述のように、この発明のCu基焼結合金は、熱伝導性
、高温下での耐摩耗性、耐焼付き性もしくは耐相手攻撃
性を共に有するので、高出力化に伴う高温度に曝らされ
る内燃機関の構造部材とくにバルブガイド部材として用
いても、燃焼室近傍のバルブガイドの温度が上昇するこ
となく、したがって、バルブガイドの径が拡大せず、エ
ンジンオイルのリークもなく、高出力化内燃機関の構造
部材とくにバルブガイドとして十分に対応することがで
き、実用に際しては、優れた性能を長期にわたって発揮
することにより工業1優れた効果をもたらすものである
。
、高温下での耐摩耗性、耐焼付き性もしくは耐相手攻撃
性を共に有するので、高出力化に伴う高温度に曝らされ
る内燃機関の構造部材とくにバルブガイド部材として用
いても、燃焼室近傍のバルブガイドの温度が上昇するこ
となく、したがって、バルブガイドの径が拡大せず、エ
ンジンオイルのリークもなく、高出力化内燃機関の構造
部材とくにバルブガイドとして十分に対応することがで
き、実用に際しては、優れた性能を長期にわたって発揮
することにより工業1優れた効果をもたらすものである
。
第1図は、ブロック・オン・リング型摩耗試験方法を示
す説明図である。 1・・・ブロック、 2・・・リング。
す説明図である。 1・・・ブロック、 2・・・リング。
Claims (2)
- (1)Sn:1〜15重量%、 を含有し、残りがCuおよび不可避不純物からなる組成
のcu合金素地中に、 平均粒径:1〜10μmを有する硼化物:1〜15容量
%が均一に分散し、かつ空孔が1〜15容量%分布した
組織を有することを特徴とする高温で耐摩耗性に優れた
銅基焼結合金。 - (2)上記硼化物は、Ti硼化物、Zr硼化物、および
Cr硼化物のうち少なくとも一種または二種以上を含み
、かつそれらの硼化物の合計が1〜15容量%であるこ
とを特徴とする請求項1記載の高温で耐摩耗性に優れた
銅基焼結合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10011190A JPH04334A (ja) | 1990-04-16 | 1990-04-16 | 高温で耐摩耗性に優れた銅基焼結合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10011190A JPH04334A (ja) | 1990-04-16 | 1990-04-16 | 高温で耐摩耗性に優れた銅基焼結合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04334A true JPH04334A (ja) | 1992-01-06 |
Family
ID=14265261
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10011190A Pending JPH04334A (ja) | 1990-04-16 | 1990-04-16 | 高温で耐摩耗性に優れた銅基焼結合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04334A (ja) |
-
1990
- 1990-04-16 JP JP10011190A patent/JPH04334A/ja active Pending
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