JPH04335A - 高温で耐摩耗性に優れた銅基焼結合金 - Google Patents
高温で耐摩耗性に優れた銅基焼結合金Info
- Publication number
- JPH04335A JPH04335A JP10011290A JP10011290A JPH04335A JP H04335 A JPH04335 A JP H04335A JP 10011290 A JP10011290 A JP 10011290A JP 10011290 A JP10011290 A JP 10011290A JP H04335 A JPH04335 A JP H04335A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alloy
- carbide
- copper
- wear resistance
- sintered alloy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 49
- 239000000956 alloy Substances 0.000 title claims abstract description 49
- 150000001247 metal acetylides Chemical class 0.000 claims abstract description 13
- 239000011148 porous material Substances 0.000 claims abstract description 13
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims abstract description 7
- 239000010949 copper Substances 0.000 claims description 34
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 claims description 23
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 19
- 239000012535 impurity Substances 0.000 claims description 4
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 claims description 4
- 229910000881 Cu alloy Inorganic materials 0.000 claims description 2
- 229910017755 Cu-Sn Inorganic materials 0.000 abstract description 11
- 229910017927 Cu—Sn Inorganic materials 0.000 abstract description 11
- KUNSUQLRTQLHQQ-UHFFFAOYSA-N copper tin Chemical compound [Cu].[Sn] KUNSUQLRTQLHQQ-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 11
- 239000000843 powder Substances 0.000 abstract description 11
- 239000000463 material Substances 0.000 abstract description 8
- 238000005245 sintering Methods 0.000 abstract description 2
- 238000009692 water atomization Methods 0.000 abstract description 2
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 abstract 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 abstract 1
- 238000000034 method Methods 0.000 abstract 1
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 21
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 9
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 8
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 6
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 4
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 3
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 description 3
- CSCPPACGZOOCGX-UHFFFAOYSA-N Acetone Chemical compound CC(C)=O CSCPPACGZOOCGX-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 2
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 2
- 238000005266 casting Methods 0.000 description 2
- 150000001879 copper Chemical class 0.000 description 2
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 2
- 229910002804 graphite Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000010439 graphite Substances 0.000 description 2
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000011812 mixed powder Substances 0.000 description 2
- 239000010705 motor oil Substances 0.000 description 2
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 2
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 2
- 240000000491 Corchorus aestuans Species 0.000 description 1
- 235000011777 Corchorus aestuans Nutrition 0.000 description 1
- 235000010862 Corchorus capsularis Nutrition 0.000 description 1
- LFQSCWFLJHTTHZ-UHFFFAOYSA-N Ethanol Chemical compound CCO LFQSCWFLJHTTHZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N Hydrogen Chemical compound [H][H] UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910001128 Sn alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000033228 biological regulation Effects 0.000 description 1
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 1
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000002156 mixing Methods 0.000 description 1
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 1
- 239000003960 organic solvent Substances 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 238000010998 test method Methods 0.000 description 1
- 239000011800 void material Substances 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000011701 zinc Substances 0.000 description 1
- 229910052725 zinc Inorganic materials 0.000 description 1
- XOOUIPVCVHRTMJ-UHFFFAOYSA-L zinc stearate Chemical compound [Zn+2].CCCCCCCCCCCCCCCCCC([O-])=O.CCCCCCCCCCCCCCCCCC([O-])=O XOOUIPVCVHRTMJ-UHFFFAOYSA-L 0.000 description 1
Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、常温および高温、特に高温で耐摩耗性に優
れた銅基焼結合金に関するものであり、内燃機関のバル
ブガイド部材またはターボチャージャーの軸受は部材等
の摺動部材に用いられる銅基焼結合金に関するものであ
る。
れた銅基焼結合金に関するものであり、内燃機関のバル
ブガイド部材またはターボチャージャーの軸受は部材等
の摺動部材に用いられる銅基焼結合金に関するものであ
る。
従来、内燃機関の各種機械部品を製造するための部材と
して、チル鋳物などの鉄系材料、重量%で、Cu−28
%Zn−6%Aj)の代表組成を有する銅基溶製合金、
または特開平1−42537号公報に示されるCu−1
0%5n−0,3%P−3%Niの代表組成に黒鉛など
の固体潤滑剤を添加した銅基焼結合金か知られている。
して、チル鋳物などの鉄系材料、重量%で、Cu−28
%Zn−6%Aj)の代表組成を有する銅基溶製合金、
または特開平1−42537号公報に示されるCu−1
0%5n−0,3%P−3%Niの代表組成に黒鉛など
の固体潤滑剤を添加した銅基焼結合金か知られている。
しかし、最近の内燃機関は、高出力化にともない、燃焼
室内の温度は従来よりも一層高温となっており、従って
、燃焼室近傍に一部露出している摺動部材、例えばバル
ブガイド、ターボチャ−ジャーの軸受けなども従来より
は一層高温に曝らされている。かかる摺動部材は高温に
なるほど耐摩耗性および耐焼付き性が低下し、また、内
燃機関の燃焼室内の温度と外部の温度との間に著しい差
が生じ、内燃機関の燃焼室の内部から外部にかけて取付
けられている摺動部材、例えばバルブガイドまたはター
ボチャージャーの軸受けなども燃焼室近傍に露出してい
る部分は従来より一層高温に曝らされ、特に、燃焼室近
傍のバルブガイドの径は熱膨脹により従来よりも一層拡
大し、そのため、バルブガイドとバルブの間に隙間が生
じ、それによって、 (a) エンジンオイルが燃焼室に人込み、排ガス規
制に定められる基準を満たさなくなる、(b) バル
ブガイドとバルブの間に隙間が生じるとバルブガイドの
機能が十分に作用せず、作動中にバルブが振動し、バル
ブの機能が低下する、などの問題も生じていた。
室内の温度は従来よりも一層高温となっており、従って
、燃焼室近傍に一部露出している摺動部材、例えばバル
ブガイド、ターボチャ−ジャーの軸受けなども従来より
は一層高温に曝らされている。かかる摺動部材は高温に
なるほど耐摩耗性および耐焼付き性が低下し、また、内
燃機関の燃焼室内の温度と外部の温度との間に著しい差
が生じ、内燃機関の燃焼室の内部から外部にかけて取付
けられている摺動部材、例えばバルブガイドまたはター
ボチャージャーの軸受けなども燃焼室近傍に露出してい
る部分は従来より一層高温に曝らされ、特に、燃焼室近
傍のバルブガイドの径は熱膨脹により従来よりも一層拡
大し、そのため、バルブガイドとバルブの間に隙間が生
じ、それによって、 (a) エンジンオイルが燃焼室に人込み、排ガス規
制に定められる基準を満たさなくなる、(b) バル
ブガイドとバルブの間に隙間が生じるとバルブガイドの
機能が十分に作用せず、作動中にバルブが振動し、バル
ブの機能が低下する、などの問題も生じていた。
これ等の問題に対して上記チル鋳物などの鉄系材料は、
熱伝導率が低く、また耐焼付き性およびなじみ性も低い
ことから、内燃機関の燃焼室近傍に一部露出している摺
動部材、例えばバルブガイドまたはターボチャージャー
の軸受は部材として用いた場合、熱伝導率が低いために
内燃機関の燃焼室近傍に一部露出している部分での熱膨
脹が大きく生じ、バルブまたは軸受けとの間に隙間が生
じるので好ましくない。また、Cu−28%Zn−6%
AIの代表組成を冑する銅基溶製合金が用いられている
が、この銅基溶製合金は、バルブガイドまたはターボチ
ャージャーの軸受は部材としては耐摩耗性および耐熱性
が不足し、さらに気孔がないために耐焼付き性およびな
じみ性も不足している。そのため、上記黒鉛などの固体
潤滑剤を添加した銅基焼結合金が用いられるようになっ
てきたが、この銅基焼結合金は、熱伝導性、耐焼付き性
およびなじみ性に問題は少ないものの、耐摩耗性および
耐熱性が不足している。
熱伝導率が低く、また耐焼付き性およびなじみ性も低い
ことから、内燃機関の燃焼室近傍に一部露出している摺
動部材、例えばバルブガイドまたはターボチャージャー
の軸受は部材として用いた場合、熱伝導率が低いために
内燃機関の燃焼室近傍に一部露出している部分での熱膨
脹が大きく生じ、バルブまたは軸受けとの間に隙間が生
じるので好ましくない。また、Cu−28%Zn−6%
AIの代表組成を冑する銅基溶製合金が用いられている
が、この銅基溶製合金は、バルブガイドまたはターボチ
ャージャーの軸受は部材としては耐摩耗性および耐熱性
が不足し、さらに気孔がないために耐焼付き性およびな
じみ性も不足している。そのため、上記黒鉛などの固体
潤滑剤を添加した銅基焼結合金が用いられるようになっ
てきたが、この銅基焼結合金は、熱伝導性、耐焼付き性
およびなじみ性に問題は少ないものの、耐摩耗性および
耐熱性が不足している。
そこで、本発明者らは、上述のような問題を解決するた
めには、常温および高温、特に高温において耐摩耗性お
よび耐焼付き性に優れかつ熱伝導性に優れた材料をバル
ブガイドまたはターボチャージャーの軸受は部材として
用いることのできる銅基焼結合金を得るべく研究を行っ
た結果、Sn:1〜15重量%、 を含有し、残りがCuおよび不可避不純物からなる組成
のCu合金素地中に、平均粒径:1〜lOmを有する炭
化物が1〜15容量%均一に分散し、かつ空孔が1〜1
5容量%分布した組織を有する銅基焼結合金は、熱伝導
性に優れかつ高温で耐焼付き性および耐摩耗性に優れて
おり、そのため、この銅基焼結合金を内燃機関のバルブ
ガイドまたはターボチャージャーの軸受は部材として用
いた場合、特に、この銅基焼結合金を内燃機関のバルブ
ガイド部材として用いた場合、バルブガイドの熱伝導性
が優れているために内燃機関の燃焼室近傍で高温に加熱
されても、燃焼室近傍に露出しているバルブガイド部分
の熱は外部に逃げて高温とはならず、したがってバルブ
ガイドの径が熱膨脹により拡大することがなく、上記(
a)および(b)に示されるバルブガイドとしての機能
低下もなく、長期にわたり優れた効果を発揮するという
知見を得たのである。
めには、常温および高温、特に高温において耐摩耗性お
よび耐焼付き性に優れかつ熱伝導性に優れた材料をバル
ブガイドまたはターボチャージャーの軸受は部材として
用いることのできる銅基焼結合金を得るべく研究を行っ
た結果、Sn:1〜15重量%、 を含有し、残りがCuおよび不可避不純物からなる組成
のCu合金素地中に、平均粒径:1〜lOmを有する炭
化物が1〜15容量%均一に分散し、かつ空孔が1〜1
5容量%分布した組織を有する銅基焼結合金は、熱伝導
性に優れかつ高温で耐焼付き性および耐摩耗性に優れて
おり、そのため、この銅基焼結合金を内燃機関のバルブ
ガイドまたはターボチャージャーの軸受は部材として用
いた場合、特に、この銅基焼結合金を内燃機関のバルブ
ガイド部材として用いた場合、バルブガイドの熱伝導性
が優れているために内燃機関の燃焼室近傍で高温に加熱
されても、燃焼室近傍に露出しているバルブガイド部分
の熱は外部に逃げて高温とはならず、したがってバルブ
ガイドの径が熱膨脹により拡大することがなく、上記(
a)および(b)に示されるバルブガイドとしての機能
低下もなく、長期にわたり優れた効果を発揮するという
知見を得たのである。
この発明は、かかる知見にもとづいてなされたものであ
って、この発明の銅基焼結合金は、上記組成を有する素
地中に、平均粒径:1〜1o−の範囲内の炭化物が1〜
15容量%均一に分散し、がっ空孔が1〜15容量%分
布した組織を有する銅基焼結合金に特徴を有するもので
ある。
って、この発明の銅基焼結合金は、上記組成を有する素
地中に、平均粒径:1〜1o−の範囲内の炭化物が1〜
15容量%均一に分散し、がっ空孔が1〜15容量%分
布した組織を有する銅基焼結合金に特徴を有するもので
ある。
上記炭化物は、少なくともTj炭化物、Zr炭化物、W
炭化物、Si炭化物、およびCr炭化物のうち一種また
は二種以上を含むことが必要である。
炭化物、Si炭化物、およびCr炭化物のうち一種また
は二種以上を含むことが必要である。
つぎに、この発明のバルブガイド用銅基焼結合金の炭化
物および空孔を上記のごとく限定した理由について説明
する。
物および空孔を上記のごとく限定した理由について説明
する。
(a) 5n
Snは、Cuと共に素地を形成し、合金の高温下での強
度および靭性を向上させる作用があり、さらに耐凝着性
を向上させ、高温での耐焼付き性並びに常温および高温
での耐摩耗性を改善する作用を有するが、1重量%未満
ではその効果がなく、一方、15重量%を越えて含有す
ると、熱伝導度が低下すると共に高温下での耐焼付き性
が低下するようになる。
度および靭性を向上させる作用があり、さらに耐凝着性
を向上させ、高温での耐焼付き性並びに常温および高温
での耐摩耗性を改善する作用を有するが、1重量%未満
ではその効果がなく、一方、15重量%を越えて含有す
ると、熱伝導度が低下すると共に高温下での耐焼付き性
が低下するようになる。
したがって、Snの含有量は、1〜15重量%に定めた
。
。
(b)空孔
空孔は、摺動面に分布し、油溜の役割をし、特に高温下
で空孔が変形することによる耐焼付き性およびなじみ性
の改善に寄与するが、1容量%未満ではその効果が得ら
れず、一方、15容量%より多く分布すると強度が低下
するのみでなく、熱伝導度が低下することにより逆に耐
熱性が悪くなり、高温下での耐焼付き性が低下し、また
耐摩耗性も低下するので好ましくない。
で空孔が変形することによる耐焼付き性およびなじみ性
の改善に寄与するが、1容量%未満ではその効果が得ら
れず、一方、15容量%より多く分布すると強度が低下
するのみでなく、熱伝導度が低下することにより逆に耐
熱性が悪くなり、高温下での耐焼付き性が低下し、また
耐摩耗性も低下するので好ましくない。
したがって、空孔の分布量は、1〜15容量%に定めた
。
。
(e)炭化物
炭化物はこの発明の銅基焼結合金素地中に均一に分散し
て、常温および高温での凝着部の成長を抑制することか
ら耐摩耗性を向上させ、熱変形を防止しかつ耐熱性の改
善によって高温下での耐摩耗性を向上させる作用がある
が、平均粒径:1un未満および1容量%では効果かな
く、一方、その平均粒径が10!Aを越えて粗大化する
か、15容量%を越えると、合金の強度および靭性が低
下するほか、相手攻撃性を増すので好ましくない。した
がって、炭化物は、平均粒径:1〜10−でかつその合
計を1〜15容量%に定めた。この発明の銅基焼結合金
素地中に均一に分散している炭化物は、少なくともTi
炭化物、Zr炭化物、W炭化物、St炭化物、およびC
「炭化物のうち一種または二種以上であることが必要で
ある。
て、常温および高温での凝着部の成長を抑制することか
ら耐摩耗性を向上させ、熱変形を防止しかつ耐熱性の改
善によって高温下での耐摩耗性を向上させる作用がある
が、平均粒径:1un未満および1容量%では効果かな
く、一方、その平均粒径が10!Aを越えて粗大化する
か、15容量%を越えると、合金の強度および靭性が低
下するほか、相手攻撃性を増すので好ましくない。した
がって、炭化物は、平均粒径:1〜10−でかつその合
計を1〜15容量%に定めた。この発明の銅基焼結合金
素地中に均一に分散している炭化物は、少なくともTi
炭化物、Zr炭化物、W炭化物、St炭化物、およびC
「炭化物のうち一種または二種以上であることが必要で
ある。
なお、この発明の銅基焼結合金は、不可避不純物として
P、Mg 、Znおよびpbを含有する場合があるが、
その含有量が合計で1.5%以下であれば、合金特性が
何等損なわれるものでないので、その含有量を許容でき
る。
P、Mg 、Znおよびpbを含有する場合があるが、
その含有量が合計で1.5%以下であれば、合金特性が
何等損なわれるものでないので、その含有量を許容でき
る。
この発明のSn:1〜15重量%を含有し、残りがCu
および不可避不純物からなる組成のCu合金素地中に、
平均粒径:1〜10部を有する炭化物が1〜15容量%
均一に分散し、かつ空孔が1〜15容量%分布した組織
を有する銅基焼結合金を製造するには、予め炭化物をC
u−Sn合金中に分散したCu−Sn母合金を水アトマ
イズすることにより得られたCu−Sn合金粉末を原料
粉末として用いる。この原料粉末は、素地中に微細炭化
物が強固に結合している。また、上記素地中に微細炭化
物が強固に結合しているCu−Sn合金粉末を通常のC
u−5nアトマイズ粉末に混合した混合粉末を使用して
もよい。
および不可避不純物からなる組成のCu合金素地中に、
平均粒径:1〜10部を有する炭化物が1〜15容量%
均一に分散し、かつ空孔が1〜15容量%分布した組織
を有する銅基焼結合金を製造するには、予め炭化物をC
u−Sn合金中に分散したCu−Sn母合金を水アトマ
イズすることにより得られたCu−Sn合金粉末を原料
粉末として用いる。この原料粉末は、素地中に微細炭化
物が強固に結合している。また、上記素地中に微細炭化
物が強固に結合しているCu−Sn合金粉末を通常のC
u−5nアトマイズ粉末に混合した混合粉末を使用して
もよい。
さらに、通常用いるステアリン酸亜鉛等の固定潤滑剤に
平均粒径l〇−以下の炭化物を添加・混合し、得られた
混合粉末と通常のCu−5nアトマイズ粉末を混合し、
これを成形プレスして圧粉体とし、この圧粉体を成形し
てもこの発明の銅基焼結合金を得ることができる。また
、アセトン、アルコール等の有機溶媒を用いて湿式混合
しても良い。
平均粒径l〇−以下の炭化物を添加・混合し、得られた
混合粉末と通常のCu−5nアトマイズ粉末を混合し、
これを成形プレスして圧粉体とし、この圧粉体を成形し
てもこの発明の銅基焼結合金を得ることができる。また
、アセトン、アルコール等の有機溶媒を用いて湿式混合
しても良い。
つぎに、この発明の銅基焼結合金を実施例により具体的
に説明する。
に説明する。
先ず、平均粒径:1〜10unの炭化物が均一に分散し
てなるCu−Sn母合金を作製し、このCu−Sn母合
金を水アトマイズすることにより上記Cu−Sn母合金
とほぼ同一組成の原料粉末を作製し、これら原料粉末を
5〜7ton/c−の範囲内の所定の圧力て圧粉体にプ
レス成形し、露点:0℃〜−30℃の水素ガス中、85
0〜950℃の範囲内の所定の温度で1時間保持の条件
で焼結し、ついで空孔量をコントロールするために、必
要に応じて300〜600℃の範囲内の所定の温度に1
分間保持後、再加圧を行うことにより、第1表に示され
る空孔量および炭化物平均粒径を有する本発明Cu基焼
結合金1〜28および比較Cu基焼結合金1〜12から
なる、たて:10m+*、横:10m、長さ245mm
の寸法を有するブロックを作製した。
てなるCu−Sn母合金を作製し、このCu−Sn母合
金を水アトマイズすることにより上記Cu−Sn母合金
とほぼ同一組成の原料粉末を作製し、これら原料粉末を
5〜7ton/c−の範囲内の所定の圧力て圧粉体にプ
レス成形し、露点:0℃〜−30℃の水素ガス中、85
0〜950℃の範囲内の所定の温度で1時間保持の条件
で焼結し、ついで空孔量をコントロールするために、必
要に応じて300〜600℃の範囲内の所定の温度に1
分間保持後、再加圧を行うことにより、第1表に示され
る空孔量および炭化物平均粒径を有する本発明Cu基焼
結合金1〜28および比較Cu基焼結合金1〜12から
なる、たて:10m+*、横:10m、長さ245mm
の寸法を有するブロックを作製した。
さらに、通常のCu−Sn合金アトマイズ粉末にそれぞ
れ平均粒径:5μsのTi炭化物、Z「炭化物、W炭化
物、Si炭化物、およびCr炭化物を配合し、混合し、
プレス成形した圧粉体とし、この圧粉体を焼結して本発
明Cu基焼結合金29〜33からなる、たて=10■、
横+10am、長さ:45mmの寸法を有するブロック
を作製した。
れ平均粒径:5μsのTi炭化物、Z「炭化物、W炭化
物、Si炭化物、およびCr炭化物を配合し、混合し、
プレス成形した圧粉体とし、この圧粉体を焼結して本発
明Cu基焼結合金29〜33からなる、たて=10■、
横+10am、長さ:45mmの寸法を有するブロック
を作製した。
このようにして作製された本発明Cu基焼結合金1〜3
3および比較Cu基焼結合金1〜12からなるブロック
の熱伝導率を測定し、その結果を第1表に示した。上記
比較Cu基焼結合金1〜12は、成分含有量、炭化物平
均粒径および空孔含有量の内のいずれかがこの発明の範
囲から外れたもの(第1表において棗印を付して示した
)である。
3および比較Cu基焼結合金1〜12からなるブロック
の熱伝導率を測定し、その結果を第1表に示した。上記
比較Cu基焼結合金1〜12は、成分含有量、炭化物平
均粒径および空孔含有量の内のいずれかがこの発明の範
囲から外れたもの(第1表において棗印を付して示した
)である。
一方、ブロック・オン・リング型摩耗試験の相手材とし
て、通常、内燃機関のバルブ材として知られている5U
H3鋼材で外径: 40mrms内径:30關、厚さ:
15關の寸法を有するリングを作製し、上記ブロックお
よびリングを用い、第1図に示されるように、ブロック
1をリング2に接するように組合わせ、リング2の周囲
に潤滑油として冷凍機油を塗布した後、ブロック1に荷
重:2kgをかけ、室温および温度=600℃の雰囲気
下でリング2を摺動速度:1.2m/秒で回転せしめ、
焼付きが生じて摩擦係数が急増するに至るまでリング2
の回転を続け、焼付きに至るまでの時間および焼付きに
至った時点でのブロック1の摩耗量を測定すると共にリ
ング2の面状態を観察するブロック・オン・リング型摩
耗試験機を用いた加速摩耗試験を実施し、それ等の測定
値および観察結果を第1表に示した。上記リング面の観
察結果は、試験後のリング2の面がほぼ平滑であるとき
は01荒れ面であるときは△、凝着面であるときは×と
して第1表に示した。
て、通常、内燃機関のバルブ材として知られている5U
H3鋼材で外径: 40mrms内径:30關、厚さ:
15關の寸法を有するリングを作製し、上記ブロックお
よびリングを用い、第1図に示されるように、ブロック
1をリング2に接するように組合わせ、リング2の周囲
に潤滑油として冷凍機油を塗布した後、ブロック1に荷
重:2kgをかけ、室温および温度=600℃の雰囲気
下でリング2を摺動速度:1.2m/秒で回転せしめ、
焼付きが生じて摩擦係数が急増するに至るまでリング2
の回転を続け、焼付きに至るまでの時間および焼付きに
至った時点でのブロック1の摩耗量を測定すると共にリ
ング2の面状態を観察するブロック・オン・リング型摩
耗試験機を用いた加速摩耗試験を実施し、それ等の測定
値および観察結果を第1表に示した。上記リング面の観
察結果は、試験後のリング2の面がほぼ平滑であるとき
は01荒れ面であるときは△、凝着面であるときは×と
して第1表に示した。
第1表に示される結果から、本発明Cu基焼結合金1〜
33は、いずれも従来Cu基焼結合金に比べて、−段と
優れた耐摩耗性および耐焼付き性をもち、また比較Cu
基焼結合金1〜12に見られるように、構成成分、炭化
物平均粒径および空孔のうちいずれかでもこの発明の範
囲または条件から外れると、熱伝導性、高温下での耐摩
耗性、耐焼付き性もしくは相手攻撃性、のうち少なくと
もいずれかの性質が劣ったものとなることが明らかであ
る。
33は、いずれも従来Cu基焼結合金に比べて、−段と
優れた耐摩耗性および耐焼付き性をもち、また比較Cu
基焼結合金1〜12に見られるように、構成成分、炭化
物平均粒径および空孔のうちいずれかでもこの発明の範
囲または条件から外れると、熱伝導性、高温下での耐摩
耗性、耐焼付き性もしくは相手攻撃性、のうち少なくと
もいずれかの性質が劣ったものとなることが明らかであ
る。
上述のように、この発明のCu基焼結合金は、熱伝導性
、高温下での耐摩耗性、耐焼付き性もしくは耐相手攻撃
性を共に有するので、高出力化に伴う高温度に曝らされ
る内燃機関の構造部材とくにバルブガイド部材として用
いても、燃焼室近傍のバルブガイドの温度が上昇するこ
となく、したがって、バルブガイドの径が拡大せず、エ
ンジンオイルのリークもなく、高出力内燃機関の構造部
材とくにバルブガイドとして十分に対応することができ
、実用に際しては、優れた性能を長期にわたって発揮す
ることにより工業1優れた効果をもたらすものである。
、高温下での耐摩耗性、耐焼付き性もしくは耐相手攻撃
性を共に有するので、高出力化に伴う高温度に曝らされ
る内燃機関の構造部材とくにバルブガイド部材として用
いても、燃焼室近傍のバルブガイドの温度が上昇するこ
となく、したがって、バルブガイドの径が拡大せず、エ
ンジンオイルのリークもなく、高出力内燃機関の構造部
材とくにバルブガイドとして十分に対応することができ
、実用に際しては、優れた性能を長期にわたって発揮す
ることにより工業1優れた効果をもたらすものである。
第1図は、ブロック・オン・リング型摩耗試験方法を示
す説明図である。 1・・・ブロック、 2・・・リング。
す説明図である。 1・・・ブロック、 2・・・リング。
Claims (2)
- (1)Sn:1〜15重量%、 を含有し、残りがCuおよび不可避不純物からなる組成
のCu合金素地中に、 平均粒径:1〜10μmを有する炭化物:1〜15容量
%が均一に分散し、かつ空孔が1〜15容量%分布した
組織を有することを特徴とする高温で耐摩耗性に優れた
銅基焼結合金。 - (2)上記炭化物は、Ti炭化物、Zr炭化物、W炭化
物、Si炭化物、およびCr炭化物のうち少なくとも一
種または二種以上を含み、かつそれらの炭化物の合計が
1〜15容量%であることを特徴とする請求項1記載の
高温で耐摩耗性に優れた銅基焼結合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10011290A JPH04335A (ja) | 1990-04-16 | 1990-04-16 | 高温で耐摩耗性に優れた銅基焼結合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10011290A JPH04335A (ja) | 1990-04-16 | 1990-04-16 | 高温で耐摩耗性に優れた銅基焼結合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04335A true JPH04335A (ja) | 1992-01-06 |
Family
ID=14265288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10011290A Pending JPH04335A (ja) | 1990-04-16 | 1990-04-16 | 高温で耐摩耗性に優れた銅基焼結合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04335A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2359822A (en) * | 2000-02-29 | 2001-09-05 | Daido Metal Co | Copper sliding alloy |
CN105177348A (zh) * | 2015-10-30 | 2015-12-23 | 苏州列治埃盟新材料技术转移有限公司 | 一种高强度碳化钛铜基复合材料及其制备方法 |
-
1990
- 1990-04-16 JP JP10011290A patent/JPH04335A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2359822A (en) * | 2000-02-29 | 2001-09-05 | Daido Metal Co | Copper sliding alloy |
US6334914B2 (en) | 2000-02-29 | 2002-01-01 | Daido Metal Company Ltd. | Copper alloy sliding material |
GB2359822B (en) * | 2000-02-29 | 2003-07-30 | Daido Metal Co | Copper alloy sliding material |
CN105177348A (zh) * | 2015-10-30 | 2015-12-23 | 苏州列治埃盟新材料技术转移有限公司 | 一种高强度碳化钛铜基复合材料及其制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100187616B1 (ko) | 소결 마찰재와 이에 사용되는 복합 동합금 분말 및 이들의 제조방법 | |
EP1434665B1 (en) | Lead-free bearing | |
US5346668A (en) | Copper based alloy for wear resistant sliding layer and sliding member | |
JP4424810B2 (ja) | 焼結材料 | |
JP3859344B2 (ja) | 摺動材料,摺動部材およびその摺動部材の製造方法 | |
WO2009017501A1 (en) | Wear resistant lead free alloy bushing and method of making | |
GB2242240A (en) | Bearings | |
JPH06192774A (ja) | 高強度裏金を有する銅合金すべり軸受及びその製造方法 | |
US5545249A (en) | Sintered bearing alloy for high-temperature application and method of manufacturing an article of the alloy | |
US5104444A (en) | Aluminum matrix bearing metal alloy | |
JP4116166B2 (ja) | すべり軸受及びその製造方法 | |
JPH04335A (ja) | 高温で耐摩耗性に優れた銅基焼結合金 | |
US5975039A (en) | Process for manufacturing valve seat made of sintered FE alloy and valve seat made of sintered FE alloy | |
JPH04339A (ja) | 高温で耐摩耗性に優れた銅基焼結合金 | |
KR101594207B1 (ko) | 베어링 재료 | |
JP3042539B2 (ja) | 摺動材料 | |
JPH04336A (ja) | 高温で耐摩耗性に優れた銅基焼結合金 | |
JPH04337A (ja) | 高温で耐摩耗性に優れた銅基焼結合金 | |
JPH04341A (ja) | 高温で耐摩耗性に優れた銅基焼結合金 | |
JPH04334A (ja) | 高温で耐摩耗性に優れた銅基焼結合金 | |
JPH04338A (ja) | 高温で耐摩耗性に優れた銅基焼結合金 | |
JPH04340A (ja) | 高温で耐摩耗性に優れた銅基焼結合金 | |
JP4349719B2 (ja) | アルミニウム青銅焼結軸受材料およびその製造方法 | |
JPH05240252A (ja) | 高荷重用多層鉛青銅軸受 | |
KR0183227B1 (ko) | 금속소결체 복합재료 및 그 제조방법 |