JPH04333670A - 絨毯類裏打ち用樹脂組成物及び絨毯類の製造方法 - Google Patents

絨毯類裏打ち用樹脂組成物及び絨毯類の製造方法

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JPH04333670A
JPH04333670A JP3128742A JP12874291A JPH04333670A JP H04333670 A JPH04333670 A JP H04333670A JP 3128742 A JP3128742 A JP 3128742A JP 12874291 A JP12874291 A JP 12874291A JP H04333670 A JPH04333670 A JP H04333670A
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JP
Japan
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weight
parts
carpets
resin composition
ethylene
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Pending
Application number
JP3128742A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Kato
敏 加藤
Hiromitsu Nagata
永田 弘光
Shigetoshi Sugiyama
杉山 繁利
Norio Sato
紀夫 佐藤
Katsuhiko Amano
克彦 天野
Kazuki Tanabe
田辺 一機
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omi Kogyo Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
Omi Mining Co Ltd
Aichi Steel Corp
Original Assignee
Omi Kogyo Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
Omi Mining Co Ltd
Aichi Steel Corp
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Publication date
Application filed by Omi Kogyo Co Ltd, Toyota Central R&D Labs Inc, Omi Mining Co Ltd, Aichi Steel Corp filed Critical Omi Kogyo Co Ltd
Priority to JP3128742A priority Critical patent/JPH04333670A/ja
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絨毯類裏打ち用樹脂組
成物及び絨毯類の製造方法に関し、更に詳しく言えば、
Tダイ押出し法に適し且つ裏打ちシート特性に優れた絨
毯類裏打ち用樹脂組成物及び使用済の絨毯若しくはカー
ペット(絨毯等という。)を利用した樹脂組成物、更に
、この使用済の絨毯等を利用した樹脂組成物を用いた絨
毯類の製造方法に関する。本発明は、自動車用絨毯類(
特に遮音性能に優れた絨毯類)等に利用される。尚、前
記「絨毯類」とは、絨毯、カーペット及びこれに類する
物を含む広い意味に用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来の絨毯類裏打ち用樹脂組成物として
は、無機充填剤、エチレン・酢酸ビニルコポリマー(以
下、EVAという。)、可塑剤及び他の充填剤〔例えば
、アタックチックポリプロピレン(以下、APPという
。)、ロジンエステル、テルペン系樹脂、石油樹脂、ポ
リエステル又はポリエーテル〕等を含むものが知られて
いる(特開昭61−285235号公報、特開昭62−
133909号公報、特公昭59−28583号公報、
特公昭62−9010号公報、特公昭63−7928号
公報等)。また、これらの樹脂組成物を使用した自動車
用遮音カーペットの製造方法若しくは裏打ち方法として
は、所定の樹脂組成物の加熱溶融組成物をTダイ押出機
によりシート状に押出し、押出されたシートの熱間時に
カーペット原反の裏面とロール圧着させることを特徴と
する方法が知られている(特開昭62−133909号
公報、特公昭62−9010号公報、特公昭63−79
28号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の前記絨
毯類裏打ち用樹脂組成物では、無機充填剤の充填量を増
加するに従って樹脂組成物の粘度が上昇し、Tダイによ
る樹脂押出し・絨毯類裏打ち成形の生産性低下を来すた
め、前記のような種々の添加剤が用いられているが、そ
れぞれに欠点がある。例えば、炭酸カルシウムの添加量
が70%の場合でのEVA樹脂(酢ビ量28%)に対す
る各種添加剤の影響を、以下に示す。
【0004】APPの約6%以上、ロジン、ロジンエス
テルの約9%以上又はテルペン系樹脂、石油樹脂の約9
%以上を添加すると、機械的性質が劣化する。尚、ロジ
ン、ロジンエステルを添加する場合は、ロジン特有の臭
気もある。また、ポリエステル又はポリエーテル類は延
性、靱性、作業性(発泡等)等で問題があった。従って
、従来の組成物においては、以下に示す、Tダイにより
押出す場合に必要とされる裏打ち樹脂の特性を十分に満
足するものではない。また、使用樹脂を再利用し、組成
樹脂自体の価格を低減する工夫もなされていない。
【0005】〔Tダイにより押出す場合に必要とされる
裏打ち樹脂の特性〕 メルトインデックス(以下、M.Iという。);15以
上 引張強度    ;>50Kg・f/cm2 引張弾性
係数;>1500Kg・f/cm2 伸び      
  ;>50% 折曲試験(180°);割れ発生なし
【0006】本発明は、前記欠点を克服するものであり
、所定量のポリオレフィンポリオール及び/又はエチレ
ン・アクリル酸エステル・無水マレイン酸三元共重合体
(以下、EAM三元共重合体という。)を含有させるこ
とにより、Tダイにより押出す場合に必要とされる裏打
ち樹脂の特性を十分に満足する絨毯類裏打ち用樹脂組成
物を提供することを目的とする。更に、使用済の絨毯等
を利用することにより、前記特性を満足するとともに、
安価で且つ資源の有効利用を図ることができる絨毯類裏
打ち用樹脂組成物及びこの組成物を用いた絨毯類の製造
方法を提供することを他の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記性能
をバランス良く満足する絨毯類裏打ち用樹脂組成物、更
に使用済の絨毯等を再利用することができる樹脂組成物
について種々検討した結果、本発明を完成するに至った
のである。
【0008】即ち、本第1発明の絨毯類裏打ち用樹脂組
成物は、絨毯類裏打ち用樹脂組成物全体を100重量部
とする場合、最大粒径が50μmの(a)無機充填剤5
5〜80重量部、(b)高級脂肪酸0.2〜2重量部及
び(c)ポリオレフィンポリオール0.5〜3重量部、
及び(d)EVA15〜40重量部であることを特徴と
する。
【0009】本第2発明の絨毯類裏打ち用樹脂組成物は
、絨毯類裏打ち用樹脂組成物全体を100重量部とする
場合、最大粒系が50μmの(a)無機充填剤55〜8
0重量部、(b)高級脂肪酸0.2〜2重量部、(c)
ポリオレフィンポリオール0.5〜3重量部、及び絨毯
若しくはカーペットの裁断片(以下、絨毯等裁断片とい
う。)の1種又は2種以上からなり少なくともポリエチ
レン(e1 )と、ポリプロピレン及びポリアミドのう
ちの一方(e2 )とを含む(e)裁断片樹脂組成物3
〜40重量部、並びに、(d)EVAと(f)EAM三
元共重合体とのうちの少なくとも一方1〜40重量部を
含み、前記(e)裁断片樹脂組成物、(d)EVA及び
(f)EAM三元共重合体の合計が15〜45重量部で
あることを特徴とする。
【0010】前記無機充填剤としては、例えば、炭酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、水和アルミナ、水和マグネシ
ア、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、シリカ、フラ
イアッシュ等を用いることができる。また、この無機充
填剤粉末原料としては、これらの一種又は2種以上を用
いることができ、更に、塩基性電気炉製鋼時に生じる還
元期スラグを含有させたもの等とすることもできる。こ
の炭酸カルシウム粉末等の無機充填剤粉末の粒径が50
μmを越えると裏打ち部の表面が悪く、裏打ち用シート
が割れ易くなる。尚、通常用いられる炭酸カルシウム粉
末の粒径は、44μm以下である。この無機充填剤が5
5重量部未満では遮音性等に優れず、また80重量部を
越える場合は樹脂が相対的に少なすぎて、成形性、柔軟
性、床への追随性等に優れない場合がある。
【0011】前記高級脂肪酸は、炭素数が8〜24の飽
和若しくは不飽和脂肪酸をいい、例えば、ラウリン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸
、リノレイン酸等が挙げられる。この炭素数を8〜24
とするのは、無機充填剤の分散性改善効果を十分とする
ためである。この添加量が0.2重量部未満では、高粘
着性を有する本組成物が熱風乾燥中や供給タンク内でブ
ロッキングしてしまい、そのため供給口から出なくなっ
てしまい、また2重量部を越えると、基質ポリマーの柔
軟性を阻害し伸びが低下してしまいシートが割れ易くな
るため好ましくない。
【0012】前記ポリオレフィンポリオールは、飽和炭
化水素骨格を持つ分子量1000〜5000の末端水素
基含有テレキーリックポリマーである。そして、これは
、非極性基部分及び/又は極性基部分をもつ各種樹脂(
成分)や充填剤と親和性を示し、吸着し、それらの相溶
性、受容性を高める作用があるものである。この添加量
が0.5重量部未満ではその効果が十分ではなく、室温
延性、靱性を十分に改善できない。また、これが3重量
部を越えては、引張弾性係数が1000Kg/cm2 
未満となり、実用性能を示さなくなる場合がある。
【0013】前記EVAは組成物に柔軟性、成形性等を
付与するものである。第1発明においては、PE及びP
P等を含まなくこのEVA自身が基質ポリマーとしても
作用するので、この柔軟性及び成形性を満足するために
は、15重量部含有させる必要がある。また、第2発明
においては、他にPE及びPP等を含むのである程度の
成形性を具備するものの、柔軟性を満足するためには1
重量部以上の添加が必要となる。この両発明において、
これが40重量部を越えては、特性向上効果が少なくな
り、価格も高くなるため好ましくない。
【0014】第2発明に用いられる前記裁断片樹脂組成
物は、絨毯等裁断片の1種からなるものでもよいし、2
種以上の混合片からなるものでもよいし、この裁断片は
、少なくともポリエチレン(PEという。)と、ポリプ
ロピレン(PPという。)及びポリアミド(PAという
。)のうちの一方とを含むものであればよい。通常、例
えば、自動車用絨毯類においては、裏打ち部はPEを主
材料とし、植毛部はPA又はPPを主材料とし、基布部
はポリエステルを主材料からなるものが使用されている
。通常、この各裁断片の各樹脂の組成割合は、PE:P
P(PA):ポリエステル=(40〜60重量部):(
40〜60重量部):(0〜10重量部)である。そし
て、目的、用途等に応じて、各絨毯等の単独使用又は適
度な混合割合のものとして用いられる。これらの裁断片
樹脂組成物は、基本的な樹脂成分として機能し、成形性
と適度な剛性(柔軟性)を付与し、且つ価格の低減と資
源の有効利用に寄与するものである。これが40重量部
を越えては、剛性が高くなりすぎて柔軟性に欠け、床等
への追随性に欠けるため好ましくない。そして、このE
VA及び/又は裁断片樹脂組成物の含有量が、15重量
部未満では、柔軟性、成形性、追随性等が十分でなく、
45重量部を越えては相対的に無機充填剤の添加量が少
なくなりすぎて、遮音性等に欠ける。
【0015】また、本第2発明の組成物は、EVAの一
部又は全部を、EAM三元共重合体で置き換えて用いる
ものである。このEAM三元共重合体は、EVAに比較
して、ポリプロピレン(アクリル酸エステル部の吸着作
用)、ポリアミド(無水マレイン酸部がアミノ基と結合
する作用)との親和性が高く、強度、靱性等の改善に寄
与するものである。この添加量が1重量部未満では、こ
の効果が十分でなく、またこれが40重量部を越えては
、特性の向上効果が少なくなり、価格が高くなるため好
ましくない。そして、この裁断片樹脂組成物、並びに、
EVA及び/又はEAM三元共重合体の全体含有量が、
15重量部未満では、成形性、ある程度の剛性等が十分
でなく、45重量部を越えては相対的に無機充填剤の添
加量が少なくなりすぎて、遮音性等に欠ける。尚、更に
、APP、石油樹脂、テルペン樹脂、ポリエーテル、可
塑剤等の他の添加剤を添加することもできる。
【0016】本第3発明の絨毯類の製造方法は、絨毯類
裏打ち用樹脂組成物全体を100重量部とする場合、(
b)高級脂肪酸0.2〜2重量部にて表面処理した最大
粒系が50μmの(a)無機充填剤粉末55〜80重量
部、及び、絨毯等裁断片の1種又は2種以上からなり少
なくともポリエチレン(e1 )と、ポリプロピレン及
びポリアミドのうちの一方(e2 )とを含む(e)裁
断片樹脂組成物3〜40重量部、並びに、(c)ポリオ
レフィンポリオール0.5〜3重量部及び(f)EAM
三元共重合体1〜30重量部のうちの少なくとも一方か
らなる相溶性促進添加剤を含み、前記(e)裁断片樹脂
組成物、前記(f)三元共重合体及び前記(d)EVA
の合計が15〜45重量部とされる前記各原料と他の石
油樹脂等の添加剤を150〜300℃で適宜加熱、混練
し、冷却し、次いで、150〜230℃に加熱、混練し
、この加熱溶融組成物をTダイ押出機によりシート状に
押出し、押出されたシートの熱間時にカーペット原反の
裏面とロール圧着させることを特徴とする。ここで、1
50〜300℃に加熱、混練するのは、この温度範囲以
外にて加熱する場合は、十分に所望の混合物を製造でき
ない場合があるからである。更に、この下限温度未満に
おいては、十分に各樹脂成分を混合できない場合がある
からである。また、混練し冷却した後、造粒工程を設け
て、所望形状に造粒してもよい。
【0017】本第4発明の絨毯類の製造方法は、前記と
同様に所定の各原料(この段階では後で添加されるEV
Aは除く。尚、裁断片樹脂組成物と後で添加されるEV
AとEAM三元共重合体との合計は、第3発明と同様に
15〜45重量部である。)を混合し、230〜300
℃に加熱、混練し、冷却し、その後、(d)EVA1〜
30重量部及び石油樹脂等の他の添加剤の一種又は二種
以上を適当量混合し、150〜230℃に加熱、混練し
、次いで、この加熱溶融組成物をTダイ押出機によりシ
ート状に押出し、押出されたシートの熱間時にカーペッ
ト原反の裏面とロール圧着させることを特徴とする。
【0018】ここで、第1混練時の温度を230〜30
0℃に加熱するのは、原料樹脂成分をほぼ加熱溶融させ
るためであり、この工程で使用される樹脂はこの温度に
対して安定なものである。そして、この温度安定性に欠
ける他の樹脂成分(EVA、石油樹脂等)は、第2の混
練時に添加し、これよりも低温の150〜230℃にて
加熱する。
【0019】
【作用】本第1及び第2発明において使用されるポリオ
レフィンポリオールは、炭化水素部分の末端に水酸基を
有し、非極性基部分と極性基部分を有する。従って、こ
れを添加すると、この炭化水素部分の非極性基部分が、
他の樹脂成分の種々の非極性基部分に親和性をもち、ま
た水酸基の極性基部分が樹脂の極性基部分及び充填剤等
と親和性をもつので、それらの分散性、均一性、成形性
、吸着性、接着性に優れ、そのため、室温延性、靱性を
著しく改善するとともに、炭酸カルシウム等の無機充填
剤の受容性、相溶性を高めることができる。また、低温
・高温でも安定した性質を保ち、低温延性、高温作業性
を改善することもできる。
【0020】また、本第2発明において使用されるEA
M三元共重合体は、ポリプロピレンに親和性の高いアク
リル酸エステル部を有するので、ここがポリプロピレン
に吸着する。そして、ポリアミドに親和性の高い無水マ
レイン酸部をも有するので、ポリアミドにも吸着する。 従って、EAM三元共重合体を含有したものは、ポリア
ミドを有する絨毯等裁断片を用いても、強度、靱性を改
善することができる。尚、このEAM三元共重合体は、
前記ポリオレフィンポリオールと同様に、非極性基部分
と極性基部分を有するので、ポリアミドを含まない場合
であっても、非極性基部分と極性基部分を有する他の樹
脂との親和性に優れ、前記と同様な効果をも有する。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例1 本実施例は、絨毯類裏打ち用樹脂組成物の配合組成を検
討したものである。 (1)原料種及びその配合組成 まず、表1に示す配合組成の絨毯類裏打ち用樹脂組成物
となる各原料を準備する。尚、表中の各配合量の単位は
重量部である。ここで、炭酸カルシウム粉末としては、
近江鉱業株式会社製微粉品(粒径:44μm以下)を用
いた。尚、この表面は、表1に示す所定量のステアリン
酸で処理されたものである。EVAは酢酸ビニル含有量
が28重量部のものである。裁断片樹脂組成物を構成す
る絨毯等裁断片は、約5〜10mmの大きさに裁断され
たものであり、2種類の裁断片を同量、混合したもので
ある。この裁断片としては、(1)ナイロン;40〜5
0重量部、PE;50〜40重量部、ポリエチレンテレ
フタレート;10重量部の組成のものと、(2)PP;
40〜50重量部、PE;50〜40重量部、ポリエチ
レンテレフタレート;10重量部の組成のものとを用い
た。
【0022】ポリオレフィンポリオールとしては、三菱
化成株式会社製のLLDPEポリオールを用いた。これ
は、低密度ポリエチレンの飽和炭化水素骨格をもち、そ
の末端に水酸基を含有するテレキーリックポリマーであ
り、その分子量は1000〜5000である。APPと
しては三井石油化学株式会社製のもの、石油樹脂として
は日本ゼオン株式会社製「G−100」、EAM三元共
重合体としては住友化学株式会社製「ボンダインAX8
060」〔エチレン:(アクリル酸エチル+無水マレイ
ン酸)の重量比=69:31〕のものを用いた。
【0023】
【表1】
【0024】(2)シートの製作 前記高級脂肪酸で表面処理された炭酸カルシウム、絨毯
等裁断片、ポリオレフィンポリオール、EAM三元共重
合体の所定量を混合し、2軸混練機を用いて、230〜
300℃に、加熱、混練した。そして、この樹脂成分が
ほぼ溶融された混練物を、200℃まで冷却した。その
後、EVA、APP及び石油樹脂の添加剤を混合し、1
軸混練機を用いて、150〜230℃に加熱、混練し、
次いで、該加熱溶融組成物をTダイ押出機によりシート
状に押出した。そして、この組成物の押出し時の特性〔
M.I(g/10分)〕及びシート特性〔引張強度(K
g/cm2 )、引張弾性係数(Kg/cm2 )、伸
び(重量部)及び折曲試験〕を測定し、その結果を表2
に示した。
【0025】
【表2】
【0026】ここで、M.Iの測定は、熱可塑性プラス
チックの流れ試験方法(JIS  K7210−197
6、試験温度190℃、試験荷重21.8N)により行
った。引張強度、引張弾性係数及び伸びの測定は、プラ
スチックの引張試験方法(JIS  K7113−19
81、1号試験片を使用、引張速度100mm/分〕に
より行った。折曲試験の測定は、裏打ちした絨毯類の1
80°の曲げにより行った。尚、表2中の折曲試験結果
中の○:割れなし、△:少しの割れ発生、×:割れ発生
を示す。この結果によれば、ポリオレフィンポリオール
を含まない場合(比較例No.1〜3)は引張強度及び
引張弾性係数は優れるものの、M.I、伸び及び折曲試
験のいずれの性能も低下する。そして、この含有量が4
重量部と多くなる場合(比較例No.4)は、引張弾性
係数が1000Kg/cm2 以下となり、実用的範囲
から外れる。
【0027】一方、実施例No.1〜7の場合、即ち、
炭酸カルシウム:60〜70重量部、ステアリン酸:0
.3〜1重量部、EVA:0〜20重量部、裁断片樹脂
組成物:0〜30重量部、ポリオレフィンポリオール:
0.8〜2重量部、APP:0〜6重量部、石油樹脂:
0〜8.2重量部、EAM三元共重合体:0〜20重量
部、EVA+裁断片樹脂組成物+EAM三元共重合体:
20〜34重量部の組成範囲においては、引張強度及び
引張弾性係数は前記比較例と比べてやや低下するものの
、M.I、伸び及び折曲性能が著しく改善され、その結
果、前記の全ての性能が実用的な範囲に含まれ、大変バ
ランスの取れた性能を示した。更に、実施例No.3〜
7においては、使用済の絨毯(カーペット)を再利用し
たので、組成物が安価であり、且つ資源の有効利用を図
ることができた。また、炭酸カルシウムの表面はステア
リン酸にて処理されているので、この粉末の均一分散性
は優れている。
【0028】尚、本発明においては、前記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、
絨毯等裁断片の裁断形状は、前記のような四角形に限ら
ず、短冊状等とすることもできる。また、この裁断片の
樹脂組成も種々選択でき、更に不織布としてのポリエス
テルを含まないものを使用することもできる。更に、1
種類の絨毯等において、PE、PP及びPAを含むもの
とすることもできる。更に、必要に応じて、他のPE樹
脂、PP樹脂又はPA樹脂、更には他種樹脂等を配合す
ることもでき、これらは再利用形のスクラップ樹脂とす
ることもできるし、そうでなくてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本第1、第2発明の絨毯
類裏打ち用樹脂組成物は、Tダイにより押出す場合に必
要とされる裏打ち樹脂組成物の以下に示す実用的特性を
全て満足し、即ち、機械的強度を維持しつつ、室温延性
、成形性、作業性、靱性、床等への追随性(伸び性、折
曲性)に優れる。特に、無機充填剤の含有量が70重量
部以上というように、たとえ多くしても、前記各性能は
優れたものとなる。また、本第2発明の樹脂組成物は、
使用済の絨毯等を再利用するので、安価であり、且つ資
源の有効利用を図ることができる。
【0030】 M.I(メルトインデックス);15以上引張強度  
  ;>50Kg・f/cm2 引張弾性係数;>15
00Kg・f/cm2 伸び        ;>50
重量部 折曲試験(180°);割れ発生なし
【0031】更に、本第3又は第4発明に示す絨毯類の
製造方法においては、使用済の絨毯等を再利用した樹脂
組成物を使用するので、本製造方法によれば、実用的な
シート特性、絨毯特性を有する絨毯類を製造できるとと
もに、安価で且つ資源の有効利用を図ることもできる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  絨毯類裏打ち用樹脂組成物全体を10
    0重量部とする場合、最大粒径が50μmの(a)無機
    充填剤55〜80重量部、(b)高級脂肪酸0.2〜2
    重量部及び(c)ポリオレフィンポリオール0.5〜3
    重量部、及び(d)エチレン・酢酸ビニルコポリマー1
    5〜40重量部であることを特徴とする絨毯類裏打ち用
    樹脂組成物。
  2. 【請求項2】  絨毯類裏打ち用樹脂組成物全体を10
    0重量部とする場合、最大粒系が50μmの(a)無機
    充填剤55〜80重量部、(b)高級脂肪酸0.2〜2
    重量部、(c)ポリオレフィンポリオール0.5〜3重
    量部、及び絨毯若しくはカーペットの裁断片の1種又は
    2種以上からなり少なくともポリエチレン(e1 )と
    、ポリプロピレン及びポリアミドのうちの一方(e2 
    )とを含む(e)裁断片樹脂組成物3〜40重量部、並
    びに、(d)エチレン・酢酸ビニルコポリマーと(f)
    エチレン、アクリル酸エステル及び無水マレイン酸の三
    元共重合体とのうちの少なくとも一方1〜40重量部を
    含み、前記(e)裁断片樹脂組成物、前記(d)エチレ
    ン・酢酸ビニルコポリマー及び前記(f)三元共重合体
    の合計が15〜45重量部であることを特徴とする絨毯
    類裏打ち用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】  絨毯類裏打ち用樹脂組成物全体を10
    0重量部とする場合、(b)高級脂肪酸0.2〜2重量
    部にて表面処理した最大粒系が50μmの(a)無機充
    填剤粉末55〜80重量部、及び、絨毯若しくはカーペ
    ットの裁断片の1種又は2種以上からなり少なくともポ
    リエチレン(e1 )と、ポリプロピレン及びポリアミ
    ドのうちの一方(e2 )とを含む(e)裁断片樹脂組
    成物3〜40重量部、並びに、(c)ポリオレフィンポ
    リオール0.5〜3重量部及び(f)エチレン、アクリ
    ル酸エステル及び無水マレイン酸の三元共重合体1〜3
    0重量部のうちの少なくとも一方からなる相溶性促進添
    加剤を含み、前記(e)裁断片樹脂組成物、前記(f)
    三元共重合体及び前記(d)エチレン・酢酸ビニルコポ
    リマーの合計が15〜45重量部とされる前記各原料と
    他の石油樹脂等の添加剤を150〜300℃で適宜加熱
    、混練し、冷却し、次いで、150〜230℃に加熱、
    混練し、この加熱溶融組成物をTダイ押出機によりシー
    ト状に押出し、押出されたシートの熱間時にカーペット
    原反の裏面とロール圧着させることを特徴とする絨毯類
    の製造方法。
  4. 【請求項4】  前記請求項3記載の各原料〔後で添加
    される(d)エチレン・酢酸ビニルコポリマーを除く。 〕を混合し、230〜300℃に加熱、混練し、冷却し
    、その後、前記(d)エチレン・酢酸ビニルコポリマー
    1〜30重量部及び石油樹脂等の他の添加剤の一種又は
    二種以上を適当量混合し、150〜230℃に加熱、混
    練し、次いで、この加熱溶融組成物をTダイ押出機によ
    りシート状に押出し、押出されたシートの熱間時にカー
    ペット原反の裏面とロール圧着させることを特徴とする
    絨毯類の製造方法。
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