JPH04333663A - 温感性生地 - Google Patents

温感性生地

Info

Publication number
JPH04333663A
JPH04333663A JP9930191A JP9930191A JPH04333663A JP H04333663 A JPH04333663 A JP H04333663A JP 9930191 A JP9930191 A JP 9930191A JP 9930191 A JP9930191 A JP 9930191A JP H04333663 A JPH04333663 A JP H04333663A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fabric
alcohol derivative
vanillyl alcohol
microcapsules
cloth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9930191A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Kuramoto
憲幸 倉本
Akio Moriuchi
森内 昭夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP9930191A priority Critical patent/JPH04333663A/ja
Publication of JPH04333663A publication Critical patent/JPH04333663A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は温感性生地に関し、さら
に詳しくは特に薄地の生地において優れた温感効果を有
する温感性生地に関する。
【0002】
【従来の技術】衣料には冬場の保温衣料としての役割が
あり、そのため従来から暖かさを追求した素材が種々提
案がされている。例えば起毛、パイル等の生地を厚くし
て空気層を持たせたものや、最近では、糸に蓄熱材料を
混入して保温効果を得る生地などが提案されている(特
開平3−27102号公報など)。しかしながら、これ
らの保温効果を有する生地は、防寒着やトレーニングウ
エアなど、厚地として用いられる場合が多く、これらの
生地を薄地として用いた場合にはほとんど保温効果は得
られない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題を解決し、薄地の生地を用いた場合でも
優れた温感効果を得ることができる温感性生地を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、繊維基布にワ
ニリルアルコール誘導体を繊維重量に対して0.05〜
5重量%付着させてなる温感性生地に関する。本発明に
用いるワニリルアルコール誘導体は、温感性生地の耐久
性の点から、マイクロカプセルに内包させて用いるのが
好ましい。本発明においては、皮膚感覚に特殊な刺激を
与えることができるワニリルアルコール誘導体を一定量
生地に付着させることによって皮膚表面を刺激し、優れ
た温感性を得ることができる。本発明に用いられるワニ
リルアルコール誘導体は、一般式(I)
【0005】
【化1】
【0006】(式中のRは炭素数1〜5、好ましくは4
〜5のアルキル基を意味する)で表される化合物であり
、このワニリルアルコール誘導体の付着量は、繊維重量
に対して0.05〜5重量%、好ましくは0.1〜3重
量%である。付着量が0.05重量%未満では十分な温
感効果が得られず、また5重量%を超えると皮膚刺激が
強く適度な温感性が得られない。
【0007】ワニリルアルコール誘導体をマイクロカプ
セル化して用いる場合、マイクロカプセルは、例えば界
面重合法、in−situ 法、溶剤揮発法、コアセル
ベーション・相分離法、多孔オリィフィス法、噴霧凝結
法で製造することができる。マイクロカプセル化を効果
的および経済的に行う点からは界面重合法およびin−
situ 法が好ましい。
【0008】マイクロカプセルは、多孔性タイプでも無
孔性タイプでもよいが、徐放性の点からは無孔性タイプ
が好ましい。また加工時にマイクロカプセルが生地の両
表面(表面および裏面)の繊維間にマイグレーションし
やすくし、温感効果を向上させる点から、マイクロカプ
セルの粒径は0.5〜50μmが好ましく、より好まし
くは1〜20μmであり、またマイクロカプセルの壁厚
は0.05〜1μmが好ましい。
【0009】マイクロカプセルの壁剤には、例えば、メ
ラミン樹脂、メチルセルロース、ポリビニルアルコール
、ゼラチン、アラビアゴム、スターチ、ポリビニルピロ
リドン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、メチルセルロース、ポリアクリル酸、エ
チルセルロース、ポリエチレン、ポリメタクリレート、
ポリアミド、ポリエチレンビニルアセテート、ニトロセ
ルローズ、シリコーン樹脂、セルローズアセテートフタ
レート、ワックス類等が用いられるが、生産性の点から
はメラミン樹脂が好ましい。
【0010】本発明においては、ワニリルアルコール誘
導体の洗濯耐久性を向上させるためにバインダーを用い
ることができる。該バインダーとしては、生地とマイク
ロカプセルとの接着性を向上させるものであればよく、
例えばポリウレタン、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、
ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ
エチレン、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、メラ
ミン樹脂、ポリグリオキザール、エポキシ樹脂、ポリイ
ソシアネート等が用いられる。バインダーの使用量は、
ワニリルアルコール誘導体1重量部に対して0.1〜3
重量部が好ましい。
【0011】マイクロカプセルに内包したワニリルアル
コール誘導体の皮膚刺激を有効に行なわせて適度な温感
性を得るためには、生地の両表面層にマイクロカプセル
を多く存在させるのが好ましい。具体的には、編地の場
合にはカバーファクター(K1 )が0.2〜0.7、
織物の場合にはカバーファクター(K2 )が800〜
2500の生地の厚み方向の1/3以内の両表面層に、
マイクロカプセルを1万〜30万個/cm2 付着させ
、中間層のマイクロカプセルの付着量を1万個/cm2
 未満にするのが好ましい。
【0012】上記のカバーファクターK1 およびK2
 は下記式で定義した値である。なお、式中のLはルー
プ長(インチ)、Nは糸のメートル番手、Dは糸本数(
本/インチ)、dはデニールを意味する。
【0013】
【数1】
【数2】
【0014】K1 が0.2未満またはK2 が800
未満ではマイクロカプセルが繊維間にマイグレーション
しにくいため十分な温感性が得られにくい。またK1 
が0.7またはK2 が2500を超えると繊維密度が
限界に近くなり、製編または製織がしにくく、生地にマ
イクロカプセルが浸透しにくくなり、また皮膚との密着
性が悪くなり十分な温感効果が得られにくくなる。
【0015】このようにマイクロカプセルを生地の両表
面層に多く付着させることにより、生地にマイクロカプ
セルを均等に付着させた場合より温感効果を高めること
ができる。本発明に用いられる繊維基材(生地)として
は特に制限はなく、例えば合成繊維、天然繊維などの織
物、編物などが挙げられるが、保温性を付与しにくいパ
ンティーストッキング、スポーツ用Tシャツやパンツ、
インナー等の薄地の生地が特に好ましい。
【0016】本発明における温感性生地は、例えば、ワ
ニリルアルコール誘導体を内包したマイクロカプセルと
バインダーとを調合した溶液に生地を含浸し、ゴムロー
ル等を用いて絞り率50〜250%で絞り加工した後、
熱処理を施すことによって製造することができる。熱処
理は、例えば60〜100℃の低温で乾燥してマイクロ
カプセルのマイグレーションを行った後、マイクロカプ
セルおよびバインダーと生地との接着性を向上させるた
めに100〜180℃の高温で行われる。温感性生地を
製造する際には、生地の用途に応じて吸水剤、吸湿剤、
制電剤、柔軟剤、撥水剤等を併用することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。なお、下記例
で得た加工布の評価は次の測定方法を用いて行った。 (1)着用感 温度28℃、相対湿度65%の環境下で、5人の着用者
が普通作業(約300ワットの負荷)を30分間行なっ
た時の着用感で判断した。 (2)マイクロカプセル(MC)の付着量および付着個
数 加工布を断面方向にカットし、表面から50μmまでの
層、裏面から50μmまでの層およびその中間層を走査
型電子顕微鏡で観察し、各々3箇所を1000倍で撮影
し、加工布内のMCの数を読み取り、3箇所の平均値を
求めた後、繊維重量に対するMCの付着量および1cm
2 当たりの付着個数を算出した。
【0018】実施例1〜3および比較例1、2ロイカ(
旭化成工業社製、ポリウレタン繊維の商品名)20d×
レオナ(旭化成工業社製、ナイロン66の商品名)7d
×レオナ7dのダブルカバードヤーンと、レオナ12d
/5fを用いてパンティーストッキングのレッグ部を想
定して筒編みした生地を試作した。ワニリルアルコール
誘導体(一般式(I)中におけるRはn−ブチル基)と
エタノールを混合し、この混合液に上記で得た生地を含
浸した後、60℃で乾燥し、次いで120℃で熱処理し
、ワニリルアルコール誘導体を生地に付着させた。付着
量はそれぞれ0.5重量%、2重量%、5重量%、0.
2重量%および7.0重量%とした。これらの加工布の
着用感をそれぞれ調べ、結果を表1に示した。
【0019】
【表1】   表1から、ワニリルアルコール誘導体を一定の範囲
で付着させた実施例1〜3の加工布は優れた温感効果を
有することが示される。
【0020】実施例4〜7および比較例3〜5ポリエス
テル100d/36fを32GGの丸編機で天竺に編み
立ててカバーファクターが0.50の編物を試作した。 実施例1で用いたワニリルアルコール誘導体をメラミン
樹脂の壁剤に内包したマイクロカプセルをin−sit
u 法で製造し、ワニリルアルコール誘導体含有量35
%、メラミン含有量5%の水分散液を得た。得られたM
Cの平均粒径は4〜5μmであった。得られたマイクロ
カプセルとポリウレタン系バインダー(高松油脂社製、
TKバインダー202F)を表2に示す割合で混合し、
それぞれの混合液に上記で試作した生地を浸漬し、ゴム
ロールで絞り率90%に絞り、次いで表2に示す条件で
乾燥させた。得られた加工布のマイクロカプセルの付着
量と着用感を調べ、結果を表3に示した。
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】   表2および表3から、ワニリルアルコール誘導体を
内包したマイクロカプセルを生地の両表面に一定の範囲
で付着させることにより、優れた温感効果が得られるこ
とが示される。
【0023】
【発明の効果】本発明の温感性生地によれば、ワニリル
アルコール誘導体が適度に皮膚表面を刺激して温感性を
付与することができるため、薄地の生地で衣料を作製し
ても優れた温感効果を得ることができる。本発明の温感
性生地は、薄地のパンティーストッキング、スポーツ用
Tシャツ、ランニングパンツ、インナーなどに特に有用
である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維基布にワニリルアルコール誘導体を繊
    維重量に対して0.05〜5重量%付着させてなる温感
    性生地。
  2. 【請求項2】ワニリルアルコール誘導体をマイクロカプ
    セルで内包して付着させた請求項1記載の温感性生地。
JP9930191A 1991-04-30 1991-04-30 温感性生地 Withdrawn JPH04333663A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9930191A JPH04333663A (ja) 1991-04-30 1991-04-30 温感性生地

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9930191A JPH04333663A (ja) 1991-04-30 1991-04-30 温感性生地

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04333663A true JPH04333663A (ja) 1992-11-20

Family

ID=14243807

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9930191A Withdrawn JPH04333663A (ja) 1991-04-30 1991-04-30 温感性生地

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04333663A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07173773A (ja) * 1993-12-22 1995-07-11 Shinki Sangyo Kk 温感加工布
CN111962289A (zh) * 2020-08-21 2020-11-20 丹东华星纺织品有限公司 一种新型抗过敏抑菌防护面料

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07173773A (ja) * 1993-12-22 1995-07-11 Shinki Sangyo Kk 温感加工布
CN111962289A (zh) * 2020-08-21 2020-11-20 丹东华星纺织品有限公司 一种新型抗过敏抑菌防护面料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100821281B1 (ko) 보온성 섬유구조체
US20110180744A1 (en) Exothermic-Enhanced Articles and Methods for Making the Same
JPH03227402A (ja) 感温変色性複合繊維
GB1581586A (en) Sanitary footwear articles
Bojana et al. Microencapsulation technology and applications in added-value functional textiles
EP0705935A2 (en) Thermally insulating material, specifically designed for garments, quilts, sleeping bags and the like
JP2006161226A (ja) 接触冷感性能を有する繊維構造物及びその製造方法
JP2010515836A (ja) 電離放射線下での架橋により布基材を機能化する方法
JPH04333661A (ja) 清涼生地
JP2003268679A (ja) 蓄熱性を有する糸及びそれを用いた織物
EP2684692A1 (en) Multilayer sheet, heat-retaining structure provided with same, and method for producing multilayer sheet
JPH04333663A (ja) 温感性生地
JPH023602A (ja) 防虫ストッキング
JP4486403B2 (ja) 被服材料用蓄熱材及び被服材料用マイクロカプセル
JPH03137272A (ja) 透湿性防水布帛の製造方法
JP2009155785A (ja) 吸放湿性布帛
JPS6312765A (ja) 機能性布帛とその製造方法
JPH04100980A (ja) 防虫生地
JP2942315B2 (ja) 熱変色性ポリビニルアルコール系繊維及びその製造方法
JP3750878B2 (ja) 防虫加工繊維及び防虫加工繊維製品
JP6460813B2 (ja) 抗菌性繊維構造物及びその製造方法
JPH0390682A (ja) 防虫性を有する繊維製品
JPH0637746B2 (ja) 熱変色性布
JP2931351B2 (ja) 繊維粉体を混練した合成樹脂シート素材
JP2908074B2 (ja) 制電性布帛

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980711

A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19991005