JPH04333618A - ポリフェニレンサルファイド複合繊維 - Google Patents

ポリフェニレンサルファイド複合繊維

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JPH04333618A
JPH04333618A JP9907191A JP9907191A JPH04333618A JP H04333618 A JPH04333618 A JP H04333618A JP 9907191 A JP9907191 A JP 9907191A JP 9907191 A JP9907191 A JP 9907191A JP H04333618 A JPH04333618 A JP H04333618A
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JP
Japan
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polyphenylene sulfide
polyamide
polymer
pps
composite fiber
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JP9907191A
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Chikara Honda
主税 本田
Yutaka Nishikawa
西河 裕
Takuji Sato
卓治 佐藤
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐熱性、耐薬品性、耐久
性および力学特性に優れた複合繊維に関するものであり
、更に詳しくは芯成分と鞘成分との剥離耐久性が、従来
の複合繊維に比べ大幅に改善されたポリフェニレンサル
ファイド複合繊維に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンサルファイドは、近年そ
の優れた耐熱性および耐薬品性の特徴を生かして高性能
エンジニアリングプラスチックとして注目されている。
【0003】また、ポリフェニレンサルファイド繊維は
、耐熱性および耐薬品性に優れることから各種産業用繊
維、例えば、バグフィルタースクリム基布、モーター結
紐、モーターバインダーテープおよびゴム補強用繊維な
どとしての利用が考えられている。
【0004】しかしながら、ポリフェニレンサルファイ
ド繊維は産業用繊維としてはその力学的特性が低いこと
も特徴として挙げられる。したがって、ポリフェニレン
サルファイド繊維の力学的特性を向上すれば、前記のよ
うな各種産業用途への応用が広がることが期待される。
【0005】また、ポリフェニレンサルファイド繊維は
、耐熱性および耐薬品性に優れるものの、その価格が汎
用のナイロン繊維やポリエチレンテレフタレート繊維な
どに比較して数倍高いことから、低価格化が望まれてい
る。その要求を達成するために、ポリフェニレンサルフ
ァイドポリマと安価なポリエチレンテレフタレートポリ
マとの複合繊維が特開昭59−204920号公報およ
び特開平2−99614号公報により提案されている。
【0006】しかるに、従来の複合繊維の製造技術では
、芯成分および鞘成分のポリマ同志の相溶性が無い組合
わせ、もしくはポリマ同志の相溶性が悪い組合わせの場
合、複合繊維となしても芯鞘界面の剥離耐久性が悪く、
強度や疲労性が保持できないため、産業用繊維として用
いられることは少なかった。
【0007】そこで、前記特開昭59−204920号
公報および特開平2−99614号公報では、ポリマ同
志の相溶性が悪いポリフェニレンサルファイドポリマと
ポリエチレンテレフタレートポリマとを、芯もしくは鞘
においてブレンドすることによって、芯鞘界面の剥離耐
久性を向上することを提案しているが、この方法では剥
離耐久性は向上するがポリマブレンドによって後述する
ような障害が発生し、本来の目的である産業用繊維とし
ての耐熱性、耐薬品性、耐久性および力学特性が十分に
改善されないという問題を有している。
【0008】すなわち、前記特開昭59−204920
号公報では、芯成分にポリエチレンテレフタレートポリ
マ、鞘成分にポリフェニレンサルファイドポリマとポリ
エチレンテレフタレートポリマとのブレンドポリマを用
いた複合繊維が記載されている。しかし、この方法では
耐熱性および耐薬品性に劣るポリエチレンテレフタレー
トポリマの一部が、繊維の表層に暴露されるため、耐熱
性および耐薬品性が期待される程には向上しないという
問題を有していた。
【0009】また、特開平2−99614号公報では、
前記の剥離耐久性を向上させるために、芯成分にポリフ
ェニレンサルファイドポリマとポリエチレンテレフタレ
ートポリマのブレンドポリマ、鞘成分にポリフェニレン
サルファイドポリマを用いた複合繊維が記載されている
が、芯成分ポリマがポリフェニレンサルファイドポリマ
とポリエチレンテレフタレートポリマのブレンドポリマ
からなるため、その繊維の力学的特性が劣り、特に引張
り強度は5g/d未満であり、強度を必要とする産業用
繊維として提供できないという問題を有していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来の複合繊維が有する問題点の解決を課題として検討し
た結果、達成されたものである。
【0011】したがって、本発明の目的は、前記特開昭
59−204920号公報および特開平2−99614
号公報に記載された複合繊維に比べて、芯成分と鞘成分
との剥離耐久性が大幅に改善され、しかも優れた耐熱性
、耐薬品性、および高い力学特性すなわち、高強度・高
伸度、耐屈曲疲労性を有する産業用繊維として好適な複
合繊維を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は、最内層
が硫酸相対粘度[ηr]が2.8以上のポリアミド成分
、最外層がポリフェニレンサルファイド成分からなり、
前記最内層と最外層との間に前記ポリアミド成分と前記
ポリフェニレンサルファイド成分とが相互に分散混合さ
れた中間層を形成した少なくとも3層からなる複合繊維
であって、 A.ポリフェニレンサルファイドのポリアミドを実質的
に分散混合されていない前記最外層の複合繊維全体に占
める割合が10重量%以上であり、 B.ポリアミドのポリフェニレンサルファイドを実質的
に分散混合されていない前記最内層の複合繊維全体に占
める割合が20重量%以上であり、 C.ポリフェニレンサルファイドとポリアミドとの相互
に分散混合された前記中間層が複合繊維全体に占める割
合が70重量%以下であると共に、この中間層における
ポリフェニレンサルファイドとポリアミドとが30:7
0〜70:30重量比の割合で相互に分散混合された部
分の複合繊維全体に占める割合が5〜50重量%であり
、 D.複合繊維の強度が6.0g/デニール以上であるこ
とを特徴とするポリフェニレンサルファイド複合繊維に
ある。
【0013】
【実施態様】本発明に係るポリフェニレンサルファイド
(以下PPSという)複合繊維は、上記構成からなるが
、特に本発明の目的とする、従来技術では達せられなか
った芯鞘複合界面のポリマ剥離耐久性が、最内層成分と
最外層成分との間に、前記最内層成分および最外層成分
が相互に分散混合した中間層を適正に設けることにより
達成することができる。
【0014】本発明に係るPPS複合繊維の最内層成分
は、ポリカプラミド、ポリヘキサメチレンアジパミド、
ポリヘキサメチレンセバカミドおよびポリヘキサメチレ
ンドデカミドなどの通常のポリアミドからなり、前記ポ
リマをブレンドまたは一部共重合したポリアミドポリマ
も用いることができるが、特にポリヘキサメチレンアジ
パミドの使用が好ましい。
【0015】本発明に係るPPS複合繊維の最内層成分
を形成するポリアミドには、酸化防止剤として銅塩、お
よびその他の有機、無機化合物が含有されていることが
好ましい。
【0016】本発明に係るPPS複合繊維において、そ
の強度を6.0g/デニ−ル以上とするためには、前記
最内層成分のポリアミドポリマの硫酸相対粘度[ηr]
を2.8以上の高重合度に規制する必要がある。
【0017】本発明に係るPPS複合繊維の最外層成分
は、ポリフェニレンサルファイドである。PPSポリマ
としては、メルトフローレート(MFR)が10〜60
0の実質的に線状のポリマを用いるが、トリクロロベン
ゼン(TCB)を0.1重量%以下含有した架橋ポリマ
であってもよい。
【0018】ここでいうメルトフローレート(MFR)
とは、測定温度を316℃、荷重を5KgfとしたAS
TM  D1238−82法によって測定されたポリマ
の溶融流れを意味する。
【0019】本発明に係るPPS複合繊維の、最外層成
分であるPPS成分の複合繊維全体に占める割合、すな
わち複合繊維の全断面積に占める割合は10重量%以上
であり、この最外層成分には実質的にポリアミド成分が
分散混合されていない。
【0020】本発明に係るPPS複合繊維の、最内層成
分であるポリアミド成分の複合繊維全体に占める割合は
20重量%以上であり、この最内層成分には実質的にP
PS成分が分散混合されていない。
【0021】本発明に係るPPS複合繊維の、前記最外
層成分であるPPS成分が複合繊維全体に占める割合が
10重量%未満では、耐熱性および耐薬品性がバグフィ
ルタースクリム基布、モーター結紐、モーターバインダ
ーテープおよびゴム補強用繊維などの産業用繊維として
用いられるところまで改善されない。
【0022】本発明に係るPPS複合繊維の、前記最内
層成分であるポリアミド成分が複合繊維全体に占める割
合が20重量%未満では、複合繊維の強度を本発明の目
標とする値である6.0g/デニール以上の高強度にす
ることができない。
【0023】本発明に係るPPS複合繊維の、最内層成
分と最外層成分との間に設けるPPS成分とポリアミド
成分とが相互に分散混合された中間層の、複合繊維全体
に占める割合は70重量%以下である。
【0024】この中間層は、ポリアミドポリマおよびP
PSポリマが重量比で30:70〜70:30の割合で
相互に分散混合された層を主体とする。そして、前記の
混合割合からなる中間層の複合繊維全体に占める割合は
、5〜50%の範囲とするのが好ましい。ポリアミドお
よびPPSが前記の割合で相互に分散混合された中間層
の複合繊維全体に占める割合が50%を越えると、本発
明の複合繊維としての特徴、すなわち耐熱性、耐薬品性
および力学特性の改良が十分に達せられないことがあり
、一方5%未満では、本発明の特徴である最内層と最外
層との剥離耐久性の改良効果は認められるものの、前記
各種産業用繊維に使用できるまでには至らないことがあ
るため好ましくない。
【0025】以上の特徴を有する本発明に係るPPS複
合繊維は、以下に示す新規な方法によって製造される。
【0026】本発明に係るPPS複合繊維の最内層成分
としては、硫酸相対粘度[ηr]が2.8以上の高重合
度ポリアミドポリマを用いる。このポリアミドポリマは
、通常その重合工程もしくは紡糸工程で上記した酸化防
止剤が添加されたものであることが好ましい。
【0027】本発明に係るPPS複合繊維の最外層成分
としてはPPSポリマを用いる。このPPSポリマは、
通常メルトフローレート(MFR)が10〜600の実
質的に線状のポリマであるが、トリクロロベンゼン(T
CB)を0.1重量%以下含有した架橋ポリマであって
もよい。
【0028】前記最内層成分と最外層成分との間に形成
された中間層を、前記最内層成分ポリマおよび最外層成
分ポリマが重量比30:70〜70:30の割合で相互
に分散混合され、かつこの中間層が繊維全体に占める割
合を安定的に10〜50%となすためには、■中間層を
形成するPPSポリマとポリアミドポリマの双方をチッ
プ状となし、これらのチップを紡糸工程前に予めブレン
ドし、それぞれ溶融し口金内で複合する方法、■最内層
成分、最外層成分ポリマをそれぞれ溶融後、パック導入
部以前に設置した混練装置に最内層成分ポリマおよび最
外層成分ポリマの一部を導いて混練し、口金内で複合す
る方法、および■最内層成分、最外層成分ポリマをそれ
ぞれ溶融後、口金パック内に導き、口金内で最内層ポリ
マの一部と最外層ポリマの一部とを混練する方法などが
挙げられる。
【0029】具体的には、例えば前記■の方法の場合、
最内層成分となるポリアミドポリマ、最外層成分となる
PPSポリマ、およびポリアミドポリマとPPSポリマ
が相互に分散混合した中間層を形成させるための、ブレ
ンドポリマの溶融紡糸には、3基のエクストルダー型紡
糸機を用いる。3基のエクストルダー型紡糸機でそれぞ
れ独立して溶融された最内層成分ポリアミドポリマ、最
外層成分PPSポリマ、およびポリアミドポリマとPP
Sポリマとが相互に分散混合した中間層を形成させるた
めのブレンドポリマの3ポリマを、それぞれ複合紡糸パ
ックに導き、複合紡糸用口金を通して、最内層にポリア
ミド、最内層成分と最外層成分との中間にポリアミドと
PPSとが相互に分散混合した中間層、最外層にPPS
を配した3層複合繊維として紡糸する。
【0030】紡糸速度は500m/分以上とする。紡糸
口金直下には保温筒あるいは加熱筒を設け、5cm以上
、50cm以内にわたって180℃以上、350℃以下
の加熱雰囲気となし、紡糸直後の紡出糸条を加熱処理す
る。
【0031】口金直下に前記加熱雰囲気を設けることな
く紡糸した場合は、産業用用途の特に太い繊度の糸条を
安定的に紡糸延伸し、高強力繊維を得ることが困難であ
る。
【0032】紡出糸条は前記加熱雰囲気中を通過した後
冷風で急冷固化され、次いで油剤を付与された後、紡糸
速度を制御する引取ロ−ルで引取られ未延引糸となる。
【0033】未延伸糸は、通常一旦巻取ることなく連続
して延伸されるか、あるいは未延伸糸を一旦巻取った後
、別工程で延伸される。
【0034】未延伸糸を一旦巻き取ることなく連続して
延伸を施す場合は、通常2段以上の多段延伸が用いられ
る。延伸倍率は紡糸条件に応じて2.5〜6.5倍であ
る。2段延伸を用いる場合、1段目の延伸は総合延伸倍
率の70%以上、通常は75〜85%とし、残りを2段
目の延伸で行う。延伸温度は最高温度を150〜250
℃とする。延伸最高温度が150℃未満では高倍率延伸
ができなくて高強力糸とならず、また250℃を越える
と延伸性が低下して単糸切れなどを生じ、高品質の複合
繊維を得ることができない。
【0035】以下に実施例を挙げて本発明のPPS複合
繊維の構成および効果についてさらに詳述するが、以下
の実施例における複合繊維の繊維特性および測定方法は
次の通りである。
【0036】PPS複合繊維の特性 (イ)強度(g/d)、伸度(%):強度、伸度はJI
S−L1017の定義および測定方法によった。なお、
SS曲線を得るための引張り試験の具体的な条件は次の
通りである。試料を綛状にとり、20℃、65%RHの
温室度調整された部屋に24時間以上放置後、“テンシ
ロンUTL−4L”型引張試験機(オリエンテック(株
)製)を用い、試長25cm、引張速度30cm/分で
測定した。
【0037】(ロ)耐アルカリ性強度保持率(%):濃
度40重量%のNaOH水溶液中で複合繊維を95℃で
100時間処理し、強度保持率で耐アルカリ性を評価し
た。 耐アルカリ性強度保持率=処理後の強度/処理前の強度
×100 (ハ)耐酸性強度保持率(%):濃度40重量%のH2
SO4水溶液中で、複合繊維を95℃で100時間処理
し、強度保持率で耐酸性を評価した。 耐酸性強度保持率=処理後の強度/処理前の強度×10
0 (ニ)耐熱性強度保持率(%):150℃、2.0Kg
/cm2の湿熱中で複合繊維を100時間処理し、強度
保持率で耐熱性を評価した。 耐熱性強度保持率=処理後の強度/処理前の強度×10
0 (ホ)耐剥離性:複合繊維に、60T/dmの撚りを付
与し、次いでその撚りを解除した複合繊維の電顕写真を
撮影し、最内層成分と最外層成分の剥離状態を写真で評
価した。
【0038】
【実施例】
実施例1〜3、比較例1、2 硫酸相対粘度[ηr]が3.4のポリヘキサメチレンア
ジパミド(以下ナイロン66という)ポリマ、およびメ
ルトフローレートが300のPPSポリマをそれぞれ4
0Φエクストルダー型紡糸機で溶融し、前記ナイロン6
6ポリマと前記PPSポリマとのブレンドしたポリマを
30Φエクストルダー型紡糸機で溶融し、これら3種の
ポリマを複合パックに導き、3層芯鞘複合紡糸口金より
最内層部にナイロン66、最内層成分と最外層成分の境
界層に最内層成分ナイロン66と最外層成分PPSが相
互に分散混合した中間層、最外層成分にPPSを配置し
た3層構造の複合繊維として紡出した。最内層成分、最
内層成分と最外層成分が相互に分散混合した中間層、お
よび最外層成分の割合は表1に示した。紡糸口金は孔径
0.6mmΦ、孔数120ホ−ルのものを用い、ナイロ
ン66を290℃、ナイロン66とPPSのブレンドポ
リマを305℃、PPSを330℃でそれぞれ溶融し、
紡糸パック温度を310℃として紡糸した。口金直下に
は20cmの加熱筒を取り付け、筒内雰囲気温度を32
0℃となるように加熱した。筒内雰囲気温度とは口金面
より10cm下の位置で、かつ最外周糸条より1cm離
れた位置で測定した雰囲気温度である。加熱筒の下には
長さ40cmの環状型チムニ−を取り付け、糸条の周囲
より25℃で40m/分の冷風を糸条に直角に吹き付け
、冷却した。次いで油剤を付与し、表1に示した速度で
回転する引取ロ−ルで糸条速度を制御した後、一旦巻取
ることなく連続して延伸した。延伸は3対のネルソン型
ロ−ルによって2段延伸した後、次のネルソンロ−ル間
で3%のリラックスを与えて巻取った。引取ロ−ル温度
を60℃とし、引取ロ−ルと100℃に加熱した第1延
伸ロ−ル間で1段目の延伸を行い、第1延伸ロ−ルと所
定の温度に加熱された第2延伸ロ−ル間で2段目の延伸
を行った。次のネルソンロールは非加熱の延伸後の張力
調整として使用した。1段延伸倍率は全延伸倍率の78
%、残りを2段目で延伸した。紡糸速度、全延伸倍率な
どを変化させて製糸したが、延伸糸の繊度が約500デ
ニ−ルとなるよう紡糸速度、延伸倍率に対応させて吐出
量を変化させた。製糸条件、得られた延伸糸特性、およ
びその他の物性は表1に示す通りであった。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明に係るPPS複合繊維は、耐熱性
および耐薬品性に優れ、従来のPPS繊維に比較して高
強度・高伸度であり、これらの力学特性に優れるばかり
でなく、最内層成分ポリマおよび最外層成分ポリマの相
互に分散混合した中間層の形成によって、最内層と最外
層との界面の剥離耐久性が著しく向上し、特に耐疲労性
に優れるものである。
【0041】よって、本発明に係るPPS複合繊維は、
前記特徴を生かした各種産業用資材用途、例えばバグフ
ィルタースクリム基布、モーター結紐、モーターバイン
ダーテープおよびゴム補強用繊維に好適である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  最内層が硫酸相対粘度[ηr]が2.
    8以上のポリアミド成分、最外層がポリフェニレンサル
    ファイド成分からなり、前記最内層と最外層との間に前
    記ポリアミド成分と前記ポリフェニレンサルファイド成
    分とが相互に分散混合された中間層を形成した少なくと
    も3層からなる複合繊維であって、 A.ポリフェニレンサルファイドのポリアミドを実質的
    に分散混合されていない前記最外層の複合繊維全体に占
    める割合が10重量%以上であり、 B.ポリアミドのポリフェニレンサルファイドを実質的
    に分散混合されていない前記最内層の複合繊維全体に占
    める割合が20重量%以上であり、 C.ポリフェニレンサルファイドとポリアミドとの相互
    に分散混合された前記中間層が複合繊維全体に占める割
    合が70重量%以下であると共に、この中間層における
    ポリフェニレンサルファイドとポリアミドとが30:7
    0〜70:30重量比の割合で相互に分散混合された部
    分の複合繊維全体に占める割合が5〜50重量%であり
    、 D.複合繊維の強度が6.0g/デニール以上であるこ
    とを特徴とするポリフェニレンサルファイド複合繊維。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103409847A (zh) * 2013-09-01 2013-11-27 北京服装学院 一种聚苯硫醚超细纤维的制备方法
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