JPH04330401A - 反射防止膜を有する光学部品 - Google Patents

反射防止膜を有する光学部品

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JPH04330401A
JPH04330401A JP3021111A JP2111191A JPH04330401A JP H04330401 A JPH04330401 A JP H04330401A JP 3021111 A JP3021111 A JP 3021111A JP 2111191 A JP2111191 A JP 2111191A JP H04330401 A JPH04330401 A JP H04330401A
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JP
Japan
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layer
oxide
optical
antireflection film
optical component
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Application number
JP3021111A
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English (en)
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Tomohito Nakano
智史 中野
Tatsuo Ota
達男 太田
Setsuo Tokuhiro
節夫 徳弘
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザプリンタ、ファ
クシミリ、光ディスクや光磁気ディスクの記録再生装置
等におけるレンズ、ミラー、プリズム等として特に好適
に用いられる導電性反射防止コートを有する光学部品に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学部品の透明基体上の第1層が
設計入射光波長をλ0として光学的膜厚λ0/4の酸化
インジウム層、その上の第2層が同様の光学的膜厚のM
gF2層の2層から成る導電性反射防止コートを有する
光学部品が、400〜700nmの範囲にある波長λ0
の入射光の反射および帯電による埃等の付着が少ない光
学部品として、実公昭49−12614号公報により知
られており、また同じく第1層が光学的膜厚λ0/4の
Al2O3またはCeF3層、その上の第2層が適当な
光学的膜厚のSiO2乃至SiO層、その上の第3層が
光学的膜厚λ0/2のインジウム乃至酸化インジウム層
、その上の第4層が第2層と同様の酸化シリコン層、そ
の上の第5層が光学的膜厚λ0/4のMgF2層の5層
から成る導電性反射防止コートを有する光学部品が、同
様の効果を有する光学部品として、特公昭53−282
14号公報により知られている。
【0003】しかし、実公昭49−12614号公報に
記載の導電性反射防止コートは、光学部品の透明基体が
アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂等の高分子物質から成る場合、基体の耐熱性が
低いことから、第1層や第2層を蒸着する際の基体温度
を200℃以下にしなくてはならず、そのために耐環境
性特に、耐湿性に優れたMgF2層を形成することが困
難であり、導電性反射防止コートの耐湿性が低いと言う
問題がある。また、特公昭53−28214号公報に記
載の導電性反射防止コートは、上述の問題のほか、構成
層数が多くて生産性が低いと言う問題、および第3層が
インジウム層の場合、吸収成分が生じるために、その成
分波長の光を入射する光学部品は光学特性が劣ったもの
になると言う問題もある。
【0004】なお、設計入射光波長λ0は、反射防止コ
ートの設計波長で、光反射率が極小になる波長を意味す
る。また以下、光学的膜厚を単に膜厚とも言う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な導電性反射防止コートの問題を解消するためになされ
たものであり、導電性反射防止コートの構成層数が少な
くて、生産性が高く、しかも光学部品の透明基体が高分
子物質から成るものであっても耐湿性に優れて、剥がれ
が生じ難く、吸収成分の生じることがなくて、少なくと
も400〜900nmの範囲にある任意の波長を設計入
射光波長λ0に設定することができて、λ0の波長の入
射光に対し安定して高い透光性すなわち反射防止効果を
与え、帯電による埃等の付着も効果的に防止する導電性
反射防止コートを有する光学部品の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的は下記技術手段
a,b,c,d,eのいずれか1つによって達成される
。 (a)反射防止膜を有する光学部品において、該反射防
止膜が3層以上からなり、該光学部品の基体上の第1層
及び最終層が酸化シリコンを主成分とする層であり、中
間層に導電性酸化物をそれぞれ主成分とする層を少なく
とも1層含むことを特徴とする反射防止膜を有する光学
部品。
【0007】(b)前記中間層の導電性酸化物の層の主
成分が、酸化インジウム、酸化錫、酸化インジウムと酸
化錫の混合物、又は、酸化アンチモンと酸化錫の混合物
であることを特徴とするa項記載の反射防止膜を有する
光学部品。
【0008】(c)前記反射防止膜が3層からなり、前
記光学部品の基体上の第1層が酸化シリコンを、中間層
の第2層が導電性酸化物を最終層の第3層が酸化シリコ
ンをそれぞれ主成分とする層からなることを特徴とする
反射防止膜を有する光学部品。 (d)設計の中心波長をλ0とするとき、前記第2層の
光学的膜厚が5nm以上0.16λ0以下であることを
特徴とするc項記載の反射防止膜を有する光学部品。
【0009】(e)前記第1層の光学的膜厚が0.35
λ0以上0.65λ0以下であり、かつ、最終層の光学
的膜厚が0.25λ0以上0.4λ0以下であることを
特徴とするc項記載の反射防止膜を有する光学部品。
【0010】本発明の構成は、基体温度が低くても蒸着
により容易に耐湿性に優れて剥がれにくい薄膜を形成し
得て、比抵抗が1012Ω・cm程度と言ったように高
いSiO2でも、これを導電性と透光性の高い適当な膜
厚の酸化インジウムと酸化錫との混合物層(ITO層)
又は屈折率が2.0〜1.8であるITO層と略等しい
酸化錫と酸化アンチモンの混合物層又は酸化インジウム
層又は酸化錫層上に適当な膜厚の薄膜に形成すれば、帯
電による埃等の付着の防止効果と高い透光性を与える導
電性反射防止コートが得られることを本発明者らが見出
した結果なされたものである。
【0011】
【作用】すなわち本発明の光学部品は、上述の材料を用
いた少なくとも3層構成の導電性反射防止コートを有す
ることによって、生産性が高く、少なくとも400〜9
00nmの範囲にある波長λ0の入射光に対して透光性
に優れ、帯電により埃等の付着することも少なく、導電
性反射防止コートが耐湿性に優れて剥がれにくい。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。
【0013】図1は、本発明の光学部品の模式的断面図
である。1はアクリル系樹脂、ポリカーボネイト系樹脂
、ポリスチレン系樹脂などの高分子物質、あるいは各種
ガラス、フッ化リチウムやフッ化カルシウムなどの無機
物質からなるレンズ、プリズム、ミラーなどの光学部品
形状を有する透明な基体、2,4はSiO2を主体とし
た酸化シリコンすなわちSiOxからなる第1層,第3
層である。3は第2層であり酸化インジウムと酸化錫の
混合物からなるITO層又は酸化錫と酸化アンチモンの
混合物層又は酸化インジウム層又は酸化錫層が適用可能
であるが、ITO層または酸化錫と酸化アンチモンの混
合物層であることが好ましい。
【0014】第2層がITO層の場合、In2O3とS
nO2との混合割合は、蒸着時の基体温度に対して安定
して高い導電性が得られる点から、SnO2の含有量を
50重量%以下好ましくは5〜10重量%とするのがよ
い。第2層が酸化錫と酸化アンチモンの混合物層の場合
、酸化アンチモンの含有量が5〜10重量%であること
が同様に好ましい。
【0015】基体1として透明なアクリル樹脂板を用い
、基体温度を70℃以下に保って粒状SiO2を蒸着材
料とし、酸素ガスを導入しながらガス圧力1〜3×10
−4Torr、蒸着速度5〜20A/秒の条件で第1層
を形成した。続いて第2層を、Sn含有量が5〜10重
量%、直径25mm、厚さ5mmのITOタブレットを
蒸着材料とし、特公昭56−40449号公報に記載の
電子銃加熱と高周波放電を用いた反応蒸着法により酸素
ガスを導入しながらガス圧力1〜3×10−4Torr
、蒸着速度5〜30Å/秒の条件で形成した。さらに第
3層として、第1層と同様の条件によりSiOX層を形
成した。
【0016】各層の厚みを調整することで色々な特性を
持つ反射防止膜を作成できるが、ここでは、3種の膜厚
を有する光学部品の実施例を3つ挙げる。
【0017】そして3つの各実施例1,2,3の設計波
長λ0及び第1層,第2層,第3層の膜厚は表1のよう
になる。
【0018】実施例1の設計波長λ0500nmを中心
とした波長に対する反射率曲線は図3のようになり、実
施例2の設計波長λ0510nmを中心とした反射率曲
線は図4のようになり、実施例3の設計波長780nm
を中心とした反射率曲線は図5のようになる。いずれも
反射率が低く非常に良好な透過特性をもつことがわかる
【0019】
【表1】
【0020】そして、波長λ0の入射光に対する反射率
、表面の帯電防止効果、60℃、90%RHの雰囲気に
1週間放置した後の膜剥離と光学特性の劣化の有無によ
って判定した耐環境性を表2に示した。
【0021】
【表2】
【0022】表中の参考例は、図2に示すように実施例
と同じ基体1上に導電性酸化物層6としてITO層をλ
0/4の膜厚に形成し、その上にMgF2ペレットを蒸
着材料として電子銃加熱を用いた真空蒸着法によりλ0
/4の膜厚のMgF2層7を形成し反射防止膜とした。
【0023】表2中において、表面電気抵抗が参考例と
同オーダ以下のものを○、それより高オーダのものを×
とした。反射率は、波長λ0における反射率である。又
耐環境性は、膜剥離も光学特性の劣化も認められないも
のを○、認められたものを×とした。
【0024】表2より明らかなように、本発明による反
射防止膜は、従来の図2に示すような導電性反射防止膜
に比べ、優れた性能を有していることがわかる。
【0025】なお、膜作製の方法は前述の方法のみでな
く、イオンプレーティング法、イオンアシステッド法、
スパッタリング法など広く利用することができる。
【0026】膜厚については前記実施例を含みさらに下
記膜厚領域即ち 中間層(第2層)…5nm以上0.16λ0以下第1層
…0.35λ0以上0.65λ0以下最終層(第3層)
…0.25λ0以上0.4λ0以下の領域でも使用に耐
える性能が得られた。
【0027】
【発明の効果】本発明の導電性反射防止コートを施した
光学部品によって、生産性が高く、少なくとも400〜
900nmの範囲にある波長λ0の入射光に対して透過
性に優れ、帯電による埃等の付着することも少なく、そ
の上更に耐湿性に優れた導電性反射防止コートが安定し
ていて剥がれることもなく良好な効果を発揮できるよう
になった。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の反射防止膜を施した光学部品の模式的断
面図。図2は従来の反射防止膜を施した光学部品の模式
的断面図。図3、図4、図5はそれぞれ実施例1,2,
3の設計波長を中心にした反射率曲線。
【符号の説明】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  反射防止膜を有する光学部品において
    、該反射防止膜が3層以上からなり、該光学部品の基体
    上の第1層及び最終層が酸化シリコンを主成分とする層
    であり、中間層に導電性酸化物を主成分とする層を少な
    くとも1層含むことを特徴とする反射防止膜を有する光
    学部品。
  2. 【請求項2】  前記中間層の導電性酸化物の層の主成
    分が、酸化インジウム、酸化錫、酸化インジウムと酸化
    錫の混合物、又は、酸化アンチモンと酸化錫の混合物で
    あることを特徴とする請求項1記載の反射防止膜を有す
    る光学部品。
  3. 【請求項3】  前記反射防止膜が3層からなり、前記
    光学部品の基体上の第1層が酸化シリコンを、中間層の
    第2層が導電性酸化物を最終層の第3層が酸化シリコン
    をそれぞれ主成分とする層からなることを特徴とする反
    射防止膜を有する光学部品。
  4. 【請求項4】  設計の中心波長をλ0とするとき、前
    記第2層の光学的膜厚が5nm以上0.16λ0以下で
    あることを特徴とする請求項3記載の反射防止膜を有す
    る光学部品。
  5. 【請求項5】  前記第1層の光学的膜厚が0.35λ
    0以上0.65λ0以下であり、かつ、最終層の光学的
    膜厚が0.25λ0以上0.4λ0以下であることを特
    徴とする請求項3記載の反射防止膜を有する光学部品。
JP3021111A 1991-02-14 1991-02-14 反射防止膜を有する光学部品 Pending JPH04330401A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008209930A (ja) * 1997-11-27 2008-09-11 Sony Corp 反射防止膜およびその製造方法
US20160025901A1 (en) * 2014-07-25 2016-01-28 Seiko Epson Corporation Electrooptical device, and electronic apparatus

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