JPH04329808A - タンタル粉末の製造方法 - Google Patents

タンタル粉末の製造方法

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JPH04329808A
JPH04329808A JP12847391A JP12847391A JPH04329808A JP H04329808 A JPH04329808 A JP H04329808A JP 12847391 A JP12847391 A JP 12847391A JP 12847391 A JP12847391 A JP 12847391A JP H04329808 A JPH04329808 A JP H04329808A
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JP
Japan
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potassium
sodium
tantalum powder
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reaction
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JP12847391A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Noguchi
佳和 野口
Kenichi Funaki
船木 健一
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SHOWA KIYABOTSUTO SUUPAA METAL KK
Original Assignee
SHOWA KIYABOTSUTO SUUPAA METAL KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はタンタル粉に係わり、特
に電解コンデンサー材料として有用なタンタル粉末の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、金属タンタルは、主とし
てそのフッ化カリウム塩K2 TaF7 のNa還元に
よって製造され、得られたスポンジ状タンタルは、いく
つかの化学処理および熱処理を経て精製される。この金
属タンタルの主たる用途は、電解コンデンサー原料であ
る。 この電解コンデンサー用タンタル粉末の特性として、特
に低い漏洩電流係数が望まれており、この低漏洩電流係
数の電解コンデンサー用タンタル粉末を得るためには、
生成タンタル粉末は適当な物理的形状と粒径を持ち、か
つ高純度であることが要求される。
【0003】最近、電解コンデンサーにおいては、より
一層の高容量化が指向され、それに伴って、原料である
金属タンタル粉末粒子も微細化、高純度化が求められて
いる。タンタルコンデンサーはタンタル粉末を圧縮して
ペレット状に成形し、このペレットを高温焼結して多孔
質体とし、次いで適当な電解質中で陽極酸化処理を施し
、誘電酸化物フィルムを形成することにより製造する。 したがって、タンタル粉末に要求される特性は、粒径や
純度ばかりでなく流動性、収縮性、焼結性、ペレット密
度等の諸特性におよんできた。フッ化タンタル酸カリウ
ム(K2 TaF7 )のナトリウム還元は、反応容器
にあらかじめ準備した溶融塩に、原料であるK2 Ta
F7 と還元剤であるナトリウム(Na)を加えること
により行われる。この際還元反応が急速に進行し、反応
熱により浴温が1,000℃以上になると生成したタン
タル粉末は粗粒となり、高性能コンデンサー用としては
不適当なものとなり、かつ溶融ナトリウムとK2 Ta
F7 とを均一に接触させることが困難となる。このた
めK2 TaF7 とNaを分割して交互に加え、かつ
反応を促進させるため浴を撹拌する方法がとられる。
【0004】フッ化タンタル酸カリウムとナトリウムを
分割して反応容器内に投入するタンタル粉末製造方法(
特開昭62−278210)が知られている。分割法に
はフッ化タンタル酸カリウムを投入した後ナトリウムを
投入する方法(以下正転法と略す)と、ナトリウムを添
加した後フッ化タンタル酸カリウムを投入する方法(以
下逆転法と略す)がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術は以下の欠点
を持っている。■全反応を正転法で行う方法においては
、粉末をペレットにして焼結したときの収縮が大きくな
り、その後の硝酸マンガンの含浸不良、ひいてはコンデ
ンサーの電気特性不良を招く。■全反応を逆転法で行う
方法においては、製造された粉末のカリウム濃度が高く
なり、その粉末を使用して製造されたコンデンサーの電
気特性、特に漏れ電流が大きくなる。
【0006】
【課題を解決するための手段】従来技術は、前述した欠
点とは別に以下の長所を持っていることが判った。■全
反応を正転法で行う方法においては、製造された粉末の
カリウム濃度が低くなり、その粉末を使用して製造され
たコンデンサーの電気特性、特に漏れ電流が小さくなる
。■全反応を逆転法で行う方法においては、粉末をペレ
ットにして焼結したときの収縮が小さくなる。これらそ
れぞれの反応方法が持っている長所を合せ持った粉を得
るためには、正転法反応のうち一部の反応を逆転法反応
にすればよいことが判明した。本発明は、前述した従来
技術(特開昭62−278210)において、きわだっ
て良好な特性を示す範囲があることを見出したものであ
る。
【0007】反応に当たって、1回当たりに投入するフ
ッ化タンタル酸カリウムとナトリウムの量はほぼ化学量
論に見合う量で良いが、フッ化タンタル酸カリウムをや
や過剰に加え、還元剤たるナトリウムが消費されるまで
十分撹拌して反応させるのが良い。また、分割回数は反
応装置の規模にもよるが5回から30回程度に分割する
のが良く、還元反応の過程で原料投入順序を正転法から
逆転法(または逆転法から正転法)に転換し、その後も
分割投入を繰り返して反応を継続させる。反応は、正転
法からスタートしても逆転法からスタートしても良いし
、転換は1回にかぎらず複数回転換しても良い。
【0008】この際、逆転法で投入するフッ化タンタル
酸カリウムの割合は全フッ化タンタル酸カリウム量の1
0%以上50%以下とするのが良い。10%未満では本
発明の効果が顕現せず、得られたタンタル粉末の収縮性
が改善されない。一方、50%より多い場合は、カリウ
ム濃度が高くなり、漏れ電流が大きくなるからである。
【0009】一般に最終製品のカリウム濃度に関しては
15ppm を超えるとコンデンサーにした時の電気特
性、特に漏れ電流に悪影響を及ぼすことが知られている
ため、カリウム濃度は15ppm 以下である必要があ
る。また、ペレットの収縮率は焼結前ペレット密度(以
下GDと略す)と焼結後ペレット密度(以下SDと略す
)を用いて次式から計算される。 収縮率=(SD−GD)/GD×100(%)収縮率が
大きいほどその後の硝酸マンガンの含浸不良、ひいては
コンデンサーの電気特性不良を招き、収縮率が小さすぎ
ると焼結後のペレット強度が不十分となってペレットが
壊れる原因となる。一般的には、DGが4.5g/cc
,焼結温度が1450℃の場合、収縮率は15〜25%
の範囲に入ることが望ましい。
【0010】正転法ののち逆転法を採用した場合の、逆
転法で添加するナトリウムの割合と、カリウム濃度およ
び収縮率の関係を図1,図2に示す。ただし、収縮率は
GD4.5のペレットを1450℃で焼結した場合の値
である。図より逆転法で添加するナトリウムの割合は全
使用ナトリウムのうち10〜50%の範囲にすれば、ナ
トリウム含有量が少なくしかも収縮率の小さい焼結体が
得ることがわかる。
【0011】
【作用】逆転法反応においては、原料であるフッ化タン
タル酸カリウムの一部が溶融する前にナトリウムと反応
するため、偏平状の粉が正転法に比べて生成しやすくな
り熱処理での収縮が小さくなる。その半面、溶融する前
のフッ化タンタル酸カリウムとナトリウムが反応すると
いうことは非常に低温の反応となるため、カリウム濃度
が高くなる。
【0012】
【実施例】実施例1 フッ化カリウム5000部(重量部を表わす、以下同様
とする。)と塩化カリウム5000部を反応容器内に入
れた後、容器内をアルゴンガスでパージしながら850
℃まで昇温した。850℃に達したら撹拌機をスタート
した。次いでフッ化タンタル酸カリウム500部を投入
し、2分後にナトリウム150部を投入した。温度が8
50℃になったら再び上記操作を繰り返した。この操作
を9回繰り返す。その後、温度が850℃になったらナ
トリウム150部を投入し、2分後にフッ化タンタル酸
カリウム500部を投入した。この原料投入の操作を9
回繰り返した。
【0013】冷却後、反応生成物を容器から取り出し、
水洗、酸洗、真空熱処理・脱酸素の各工程を経て、コン
デンサー製作用のサンプルとした。
【0014】実施例2フッ化カリウム5000部と塩化
カリウム5000部を反応容器内に入れた後、容器内を
アルゴンガスでパージしながら850℃まで昇温した。 850℃に達したら撹拌機をスタートした。次いでフッ
化タンタル酸カリウム500部を投入し、2分後にナト
リウム150部を投入した。温度が850℃になったら
再び上記操作を繰り返す。この操作を6回繰り返した。
【0015】温度が850℃になったらナトリウム15
0部を投入し、2分後にフッ化タンタル酸カリウム50
0gを投入した。上記の操作をもう一度繰り返す。温度
が850℃になったらフッ化タンタル酸カリウム500
部を投入し、2分後にナトリウム150部を投入した。 この原料投入の操作を10回繰り返した。
【0016】冷却後、反応生成物を容器から取り出し、
水洗、酸洗、真空熱処理・脱酸素の各工程を経て、コン
デンサー製作用のサンプルとした。
【0017】比較例1 フッ化カリウム5000部と塩化カリウム5000部を
反応容器内に入れた後、容器内をアルゴンガスでパージ
しながら850℃まで昇温した。850℃に達したら撹
拌機をスタートした。次いでフッ化タンタル酸カリウム
500部を投入し、2分後にナトリウム150部を投入
した。温度が850℃になったら再び上記操作を行う。 この操作を19回繰り返す。冷却後、反応生成物を容器
から取り出し、水洗、酸洗、真空熱処理・脱酸素の各工
程を経て、コンデンサー製作用のサンプルとした。
【0018】比較例2 フッ化カリウム5000部と塩化カリウム5000部を
反応容器内に入れた後、容器内をアルゴンガスでパージ
しながら850℃まで昇温した。850℃に達したら撹
拌機をスタートした。次いでナトリウム150部を投入
し、2分後にフッ化タンタル酸カリウム500gを投入
した。温度が850℃になったら、再び上記操作を行う
。この操作を19回繰り返した。冷却後、反応生成物を
容器から取り出し、水洗、酸洗、真空熱処理・脱酸素の
各工程を経て、コンデンサー製作用のサンプルとした。
【0019】実施例1,2および比較例1,2のカリウ
ム濃度、焼結後のペレット密度(SD)およびGD4.
5、焼結温度1450℃の場合の収縮率を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】表1より本発明のタンタル粉末を使用した
場合はカリウム含有率が低くても焼結体の密度が高く、
しかも収縮率の小さな焼結体が得られることがわかる。
【0022】
【発明の効果】本発明で得られたタンタル粉末は、低漏
れ電流かつ良好な熱収縮を持った粉末で、コンデンサー
用として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】逆転法で添加するナトリウムの割合とカリウム
濃度との関係を示す図である。
【図2】逆転法で添加するナトリウムの割合とペレット
の収縮率との関係を示す図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  フッ化タンタル酸カリウムとナトリウ
    ムを分割して反応容器内に投入して還元しタンタル粉末
    を製造する方法において、フッ化タンタル酸カリウムを
    投入したのちナトリウムを投入する工程(以下正転法と
    略す)と、ナトリウムを投入したのちフッ化タンタル酸
    カリウムを投入する工程(以下逆転法と略す)を併用す
    ることを特徴とするタンタル粉末の製造方法。
  2. 【請求項2】  正転法を先行して用いることを特徴と
    する請求項第1項記載のタンタル粉末の製造方法。
  3. 【請求項3】  逆転法を先行して用いることを特徴と
    する請求項第1項記載のタンタル粉末の製造方法。
  4. 【請求項4】  ナトリウムを投入したのちに投入する
    フッ化タンタル酸カリウムの量が、全投入フッ化タンタ
    ル酸カリウムの10%以上50%以下であることを特徴
    とする請求項第1項ないし請求項第3項記載のタンタル
    粉末の製造方法。
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