JPH04329363A - 分注方法 - Google Patents

分注方法

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JPH04329363A
JPH04329363A JP10070191A JP10070191A JPH04329363A JP H04329363 A JPH04329363 A JP H04329363A JP 10070191 A JP10070191 A JP 10070191A JP 10070191 A JP10070191 A JP 10070191A JP H04329363 A JPH04329363 A JP H04329363A
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真也 松山
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、血液又は尿の
ような試料の化学成分の濃度の定量測定を行う試料分注
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の方法は、例えば、血液・
尿等の体液を検査するために用いられる分注装置あるい
は河川・下水道等の水質を検査ために用いられる分注装
置に適用されている。この種の一般的な分注装置には、
試料を吸引・吐出可能なプローブと、このプローブに接
続されたシリンジと、が設けられている。
【0003】シリンジの加圧室からプローブの先端口に
至る部分には、例えば、非圧縮性の押し出し水が満たさ
れている。このため、シリンジの加圧・減圧作用は、押
し出し水を介してプローブの先端部に作用する。この結
果、プローブの先端部から所定量の試料(例えば、血液
・尿)を吸引し、吐出することができる。
【0004】このような分注方法が適用された分注装置
は、押し出し水と、プローブ内に吸引された試料と、が
混合しないように、押し出し水と試料との間に空気層を
介挿させるように構成されている。このようなプローブ
は、装置の汚染、押し出し水と吸引された試料とのコン
タミネーション等を防止するため、洗浄水で洗浄されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の分注方
法における試料の洗浄は、十分ではなく、この結果、ウ
イルス性肝炎や後天性免疫不全症等の症病が、プローブ
に付着した試料を介して感染するという問題がある。長
時間に渡ってプローブを洗浄することも考えられるが、
膨大な量の洗浄水が必要となるため、余り有効な方法と
言えない。
【0006】また、従来の分注方法では、例えば、タン
パク質等の界面活性剤を包含した試料を分注する場合、
押し出し水とプローブ内に吸引された試料とを隔離させ
ている空気層が破壊されてしまうという問題がある。つ
まり、試料を吐出する際、押し出し水がプローブ内壁と
空気との間隙を通って試料内に混入してしまうという問
題がある。この結果、試料と押し出し水とのコンタミネ
ーションを引き起こすという問題がある。このようにコ
ンタミネーションが起こると、試料の分注量に変動が生
じ、高精度な分注ができなくなる。
【0007】また、従来の分注方法では、吸引された試
料相互のコンタミネーションについては、ほとんど考慮
されていない。つまり、従来の血液検査の主流であった
臨床科学検査では、検査項目での最低値と最高値との隔
りは、約100倍程度であった。しかし、最近注目を集
めている感染症の検査では、最低値と最高値との隔りは
、約十万から百万倍である。この種の検査を従来の臨床
科学検査方法で実施した場合、試料間のコンタミネーシ
ョンにより、偽陽性判定が著しく増大するという問題が
ある。
【0008】本発明は、このような問題を解決するため
になされ、その目的は、感染防止及びコンタミネーショ
ン防止のために、プローブを着脱可能に構成すると共に
、吐出工程で吐出される試料の量を規定するために、プ
ローブ内に吸引された試料の上部側に空気層を介挿させ
る試料分注方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の試料分注方法は、プローブを装着する
工程と、所定の試料をプローブ内に吸引する吸引工程と
、吐出位置で前記試料を前記プローブから吐出する吐出
工程と、前記プローブを離脱する工程と、を有し、
【0
010】前記吸引工程において、前記プローブ内に吸引
された前記試料の上部側には、前記吐出工程で吐出され
る前記試料の量を規定するように、空気層が設けられて
いることを特徴とする。
【0011】
【作用】装着されたプローブは、吸引工程で、プローブ
内に所定量の空気が吸引され、この後、所定の試料が吸
引される。吐出工程では、プローブから所定量の試料が
吐出される。吐出が終了したプローブは、離脱工程で、
離脱される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る試料分注方法
について、図1及び図2を参照して説明する。図1には
、本実施例の試料分注方法が適用されている分注装置の
構成が、概略的に示されている。
【0013】図1に示すように、分注装置は、プローブ
本体2と、このプローブ本体2の上端から延出した接続
チューブ4と、この接続チューブ4の先端に接続された
シリンジ6と、を備えている。プローブ本体2は、接続
チューブ4が接続されているチップ8とこのチップ8の
下端に着脱自在なプローブ10とを備えている。プロー
ブ本体2のチップ8は、第1の支持部12に支持されて
おり、この第1の支持部12は、図中Z方向に延出した
第1の案内部14に摺動自在に係合されている。この案
内部14は、第2の支持部16に支持されており、この
第2の支持部16は、図中X方向に延出した第2の案内
部18に摺動自在に係合されている。この第2の案内部
18の基端部20は、図中Y方向に延出した第3の案内
部22に摺動自在に係合されている。この第3の案内部
22の両端は、分注装置のベース24から図中Z方向に
延出した一対の保持部材26によって、保持されている
【0014】接続チューブ4は、シリンジ6の加圧室(
図示しない)とプローブ本体2とを連結しており、内部
には、非圧縮性の押し出し水7(図2参照)(例えば、
イオン交換水)が充填されている。この結果、シリンジ
6の加圧・減圧作用は、押し出し水7を介して、直接、
プローブ本体2のプローブ10先端部に作用する。 また、シリンジ6の加圧室からは、充填チューブ28が
延出しており、この充填チューブ28には、押し出し水
7を充填するためのポンプ30と、このポンプ30から
圧送される押し出し水7の圧送タイミングを制御する電
磁弁32と、が接続されている。
【0015】ベース24には、複数の反応セル34が設
けられた反応容器36と、プローブ10をチップ8から
離脱させる離脱部材38と、が設けられている。この離
脱部材38で離脱されたプローブ10は、離脱部材38
の下部に配置された収容部40に落下して収容される。 更に、ベース24には、所定の試料が収容された複数本
の試料容器42を挿着可能な容器ラック44と、未使用
のプローブ10が複数本収容されたプローブラック46
と、排水溝48と、が設けられている。以下、このよう
に構成された分注装置の作用について説明する。
【0016】まず、駆動部(図示しない)が作動して、
第2の案内部18をY方向(プローブラック46方向)
に移動させる。プローブ10が装着されていないチップ
8が、プローブラック46の上部に位置付けられたとき
、前記駆動部が作動して、第2の支持部16をX方向(
プローブラック46の長手方向)に移動させる。チップ
8の下縁部が、所定のプローブ10の基端部と整合した
とき、前記駆動部が作動して、第1の支持部12をZ方
向(プローブ10に接近する方向)に静かに下降させる
【0017】チップ8が下降して、このチップ8の下端
部の外周面が、プローブ10の基端部の内周面に嵌合し
たとき、前記駆動部が作動して、第1の支持部12をZ
方向(プローブラック46から離間する方向)に上昇さ
せ、続いて、第2の案内部18をY方向(排水溝48に
接近する方向)に移動させる。プローブ10の先端部が
排水溝48の上部に位置付けられたとき、ポンプ30及
び電磁弁32が作動する。そして、押し出し水が充填チ
ューブ28を通ってシリンジ6の加圧室(図示しない)
内に圧送される。同時に、シリンジ6を加圧作動させる
ことにより、押し出し水7は、接続チューブ4を通って
プローブ本体2のプローブ10に供給される。プローブ
10に供給された押し出し水7は、プローブ10の先端
部から噴出して、排水溝48内に落下する。この結果、
接続チューブ4及びプローブ本体2内の気泡が除去され
る。
【0018】この後、シリンジ6を減圧作動させ、プロ
ーブ10の先端部に若干の空気を吸引して、第1の空気
層50を構成する(図2参照)。次に、駆動部を作動し
て、第2の案内部18をY方向(容器ラック44に接近
する方向)に移動させる。プローブ10の先端部が容器
ラック44の上部に位置付けられたとき、駆動部が作動
して、第2の支持部16をX方向(容器ラック44の長
手方向)に移動させる。プローブ10の先端部が、所定
の試料容器42の開口部に整合したとき、駆動部が作動
して、第1の支持部12をZ方向(試料容器42に接近
する方向)に静かに下降させる。この結果、プローブ1
0の先端部は、前記開口部から試料容器42内に挿入さ
れる。挿入されたプローブ10の先端部が、試料容器4
2内に収容されている試料52(図2参照)の表面に静
かに接触した後、更に、予め設定されている量だけプロ
ーブ10の先端部を試料52内に浸漬させる。
【0019】なお、プローブ10の先端部が試料52に
接触したが否かは、電気的に検知したり、また、予め光
学的手法や超音波等を用いて、試料量を測定し、その値
を記憶させておく方法等を適用することによって、プロ
ーブ10が必要以上に試料52内に浸漬されることが防
止できる。プローブ10の先端部が試料52内に所定量
浸漬したとき、シリンジ6が減圧作動して、試料52を
プローブ10内に吸引させる(図2参照)。
【0020】このとき吸引された試料52は、後述する
試料52の吐出時において、吐出されるべき試料52内
に押し出し水7(図2参照)が混入することを防止する
機能を有する。従って、以下、吐出されるべき試料52
との区別を明らかにするための都合上、補助試料52と
称する。
【0021】所定量の補助試料52がプローブ10内に
吸引された後、駆動部が作動して、第1の支持部12を
Z方向(容器ラック44から離間する方向)にゆっくり
上昇させる。プローブ10の先端部が試料52表面から
離間したとき、シリンジ6を減圧作動させ、プローブ1
0の先端部に若干の空気を吸引して、第2の空気層54
を構成する(図2参照)。この後、再び、第1の支持部
12をZ方向(試料容器42内の前記試料52に接近す
る方向)に静かに下降させる。プローブ10の先端が試
料52内に所定量浸漬したとき、シリンジ6が減圧作動
して、所定量の試料52をプローブ10内に吸引させる
(図2参照)。
【0022】このとき吸引された試料52は、前記補助
試料52と同一の試料であるが、後述する試料52の吐
出時において、反応セル34内に吐出されるべき試料5
2である。
【0023】試料52を吸引した後、駆動部が作動して
、第1の支持部12をZ方向(容器ラック44から離間
する方向)に上昇させる。同時に、第2の案内部18を
Y方向(反応容器36に接近する方向)に移動させる。 プローブ10の先端部が反応容器36の上部に位置付け
られたとき、駆動部が作動して、第2の支持部16をX
方向(反応容器36の長手方向)に移動させる。プロー
ブ10の先端部が、所定の反応セル34の上部に位置付
けられたとき、駆動部が作動して、第1の支持部12を
Z方向(反応セル34に接近する方向)に下降させる。 プローブ10の先端部と反応セル34の内面との距離が
、最適な距離になったとき、第1の支持部12の下降移
動は停止される。このとき、シリンジ6が加圧作動して
、押し出し水7を本体プローブ2方向に圧送させる。こ
の圧送力は、プローブ10内に構成された第1の空気層
50を押圧する。この押圧力によって、第1の空気層5
0は、圧縮される。この圧縮力に対する反発力は、前記
補助試料52に作用し、この補助試料52を押圧する。 この押圧力に対する反発力は、第2の空気層54に作用
する。この結果、第2の空気層54が圧縮される。この
圧縮に対する反発力よって、プローブ10の先端部に吸
引された試料52は、プローブ10の先端部方向に押圧
される。この押圧力によって、試料52は、プローブ1
0から吐出して、反応セル34内に収容される。
【0024】上述したように、シリンジ6の加圧作用は
、非圧縮性の押し出し水を介して、直接、プローブ10
の先端部に作用させることができる。このため、シリン
ジ6の微妙な作動は、プローブ10の先端部に吸引され
た試料52に対して高精度に作用する。この結果、反応
セル34に吐出させたい試料52の量に対応するように
、シリンジ6の加圧作用を制御することによって、試料
52の吐出量を極めて高精度に制御させることができる
【0025】また、プローブ10内に第1及び第2の空
気層50、54(図2参照)を設けたことによって、吐
出時に、押し出し水7(図2参照)が、吐出されるべき
試料52に混入することが防止できる。つまり、吐出時
、たとえ、押し出し水7が、第1の空気層50とプロー
ブ10の内壁との間隙を通って前記補助試料52に混入
しても、この補助試料52の下方には、更に第2の空気
層54が設けられているため、押し出し水7は、この第
2の空気層54で遮断される。従って、プローブ10の
先端部に吸引された吐出されるべき試料52内に、押し
出し水7が混入することが防止される。
【0026】本実施例の試料分注方法では、第1及び第
2の空気層50、54が、押し出し水7に対するダブル
ストッパとして機能するため、例えば、タンパク質等の
界面活性効果を有する成分を包含する試料52を吐出す
る場合でも、押し出し水7が第1及び第2の空気層50
、54をの乗り越えてプローブ10の先端部に吸引され
た試料52に混入することはない。この結果、いかなる
性質の試料52を分注させる場合でも、高精度に行うこ
とができる。
【0027】このような試料52の吐出が終了した後、
駆動部が作動して、第1の支持部12をZ方向(反応容
器36から離間する方向)に上昇させる。そして、第2
の案内部18をY方向(脱着部材38に接近する方向)
に移動させる。プローブ本体2が脱着部材38の上部に
位置付けられたとき、駆動部が作動して、第2の支持部
16をX方向(プローブ10が、脱着部材38の凹部5
6に整合する方向)に移動させる。プローブ10の先端
部が、脱着部材38の凹部56に整合したとき、駆動部
が作動して、第1の支持部12をZ方向(凹部56に接
近する方向)に下降させる。プローブ10が凹部56に
係合したとき、第1の支持部12をZ方向(凹部56か
ら離間する方向)に静かに上昇させる。この結果、プロ
ーブ10は、凹部56に係合したまま、チップ8から離
脱される。離脱されたプローブ10は、脱着部材38の
下部に配置されている収容部40内に落下する。
【0028】このように、試料済みプローブ10を使い
捨て化することによって、感染性の試料52による感染
防止が達成される。なお、収容部40内に予め殺菌効果
のある科学薬品を収容させておくことも好ましい。この
結果、科学薬品によって、空気感染を防止させることも
できる。また、プローブ10を再利用することも可能と
なる。プローブ10が離脱されたチップ8は、次の試料
52の吸引・吐出のため、初期位置にセットされる。
【0029】なお、本発明の試料分注方法は、上述した
一実施例の構成に限定されることはない。例えば、試料
52を吸引した後に、プローブ10の外壁に付着した試
料52を除去する除去工程を付加してもよい。この除去
工程により、試料52の分注精度が向上する。また、プ
ローブ10内に第2の空気層54のみ設けるように構成
してもよい。この場合には、たとえ、吐出時に、第2の
空気層54を乗り越えて押し出し水が試料52内に混入
しても、吐出されるべき試料52の量に影響を与えない
ように、比較的多量の試料52を吸引させておくことが
望ましい。
【0030】
【発明の効果】プローブを離脱可能(使い捨て可能)に
構成したことによって、簡単に、感染性の試料による感
染が防止できる。また、プローブ内に吸引された試料の
上部側に空気層を設けたことによって、吐出時における
試料の吐出量を高精度に維持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る試料分注方法が適用さ
れる分注装置の全体を概略的に示す斜視図。
【図2】図1の分注装置に設けられたプローブ本体の一
部を拡大して示す断面図。
【符号の説明】
2…プローブ本体、6…シリンジ、7…押し出し水、8
…チップ、10…プローブ、34…反応セル、36…反
応容器、38…離脱部材、50…第1の空気層、52…
試料、54…第2の空気層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  プローブを装着する工程と、所定の試
    料をプローブ内に吸引する吸引工程と、吐出位置で前記
    試料を前記プローブから吐出する吐出工程と、前記プロ
    ーブを離脱する工程と、を有し、前記吸引工程において
    、前記プローブ内に吸引された前記試料の上部側には、
    前記吐出工程で吐出される前記試料の量を規定するよう
    に、空気層が設けられていることを特徴とする試料分注
    方法。
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