JPH04329325A - トルク検出装置 - Google Patents
トルク検出装置Info
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- JPH04329325A JPH04329325A JP9900091A JP9900091A JPH04329325A JP H04329325 A JPH04329325 A JP H04329325A JP 9900091 A JP9900091 A JP 9900091A JP 9900091 A JP9900091 A JP 9900091A JP H04329325 A JPH04329325 A JP H04329325A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被測定軸に加えられ
るトルクを検出するのに利用されるトルク検出装置に関
するものである。
るトルクを検出するのに利用されるトルク検出装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のトルク検出装置としては
、例えば、図5に示すような特開昭62−185136
号公報に示されたものがある。
、例えば、図5に示すような特開昭62−185136
号公報に示されたものがある。
【0003】図5に示すトルク検出装置101は、被測
定軸102の表面に軸方向に間隔をおいて左右に傾斜す
る溝103を円周方向に複数形成して、形状磁気異方性
部を設け、前記形状磁気異方性部と対向して被測定軸1
02の外側にコイル104,105を間隙106を介し
て配置させ、コイル104,105の外側にヨーク10
7を設けた構造をなすものである。
定軸102の表面に軸方向に間隔をおいて左右に傾斜す
る溝103を円周方向に複数形成して、形状磁気異方性
部を設け、前記形状磁気異方性部と対向して被測定軸1
02の外側にコイル104,105を間隙106を介し
て配置させ、コイル104,105の外側にヨーク10
7を設けた構造をなすものである。
【0004】このような構造のトルク検出装置101に
おいて、コイル104,105は、図6に例示するよう
に、抵抗器111,112と組み合わされてブリッジ回
路を形成し、ブリッジ回路の接続点A,C間には励磁用
発振器113を接続し、接続点B,B´間には差動増幅
器114を接続して、被測定軸102にトルクTが加え
られた際に、図7に例示するようなトルク−出力特性の
検出出力を取り出すことができるようにしている。
おいて、コイル104,105は、図6に例示するよう
に、抵抗器111,112と組み合わされてブリッジ回
路を形成し、ブリッジ回路の接続点A,C間には励磁用
発振器113を接続し、接続点B,B´間には差動増幅
器114を接続して、被測定軸102にトルクTが加え
られた際に、図7に例示するようなトルク−出力特性の
検出出力を取り出すことができるようにしている。
【0005】このような従来のトルク検出装置101に
おいて、被測定軸102は、検出感度を高くするため磁
歪の比較的大きな高磁歪材料で形成している。
おいて、被測定軸102は、検出感度を高くするため磁
歪の比較的大きな高磁歪材料で形成している。
【0006】このような被測定軸102の磁歪成分を検
出する方式のトルク検出装置101は、被測定軸102
の回転による出力変動がなく、静止トルクから高速回転
トルクまで幅広く安定した出力が得られ、非接触型のト
ルク検出手段として有用なものである。
出する方式のトルク検出装置101は、被測定軸102
の回転による出力変動がなく、静止トルクから高速回転
トルクまで幅広く安定した出力が得られ、非接触型のト
ルク検出手段として有用なものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のトルク検出装置101にあっては、被測定軸
102にFe−Al合金などの高磁歪材料を用いており
、低トルク領域では良好な特性を示すが、少しトルクの
大きい領域に入ると、図8に示すように、トルク−出力
特性の出力が飽和してしまい、トルクの大きい領域も含
まれる場合には実用性に乏しいという問題点があり、こ
のような問題点を解決することが課題として存在してい
た。
うな従来のトルク検出装置101にあっては、被測定軸
102にFe−Al合金などの高磁歪材料を用いており
、低トルク領域では良好な特性を示すが、少しトルクの
大きい領域に入ると、図8に示すように、トルク−出力
特性の出力が飽和してしまい、トルクの大きい領域も含
まれる場合には実用性に乏しいという問題点があり、こ
のような問題点を解決することが課題として存在してい
た。
【0008】
【発明の目的】この発明は、このような従来の課題に鑑
みてなされたもので、低トルク領域から高トルク領域ま
で、安定してトルクの検出が可能であるトルク検出装置
を提供することを目的としている。
みてなされたもので、低トルク領域から高トルク領域ま
で、安定してトルクの検出が可能であるトルク検出装置
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来のトル
ク検出装置の問題点であるトルク−出力特性の飽和現象
の原因は、被測定軸がミクロな塑性変形を起こし、磁化
状態が元に戻らない不可逆状態になっているためである
と考え、実際、低トルクで飽和の起こる材料はねじり比
例限も小さいことから、トルク印加に際して磁歪材料が
塑性変形を起こすことなく高トルクまで耐え得るように
すれば、トルク−出力特性の出力飽和も起こり難くなる
はずであると考えてこの発明に至った。
ク検出装置の問題点であるトルク−出力特性の飽和現象
の原因は、被測定軸がミクロな塑性変形を起こし、磁化
状態が元に戻らない不可逆状態になっているためである
と考え、実際、低トルクで飽和の起こる材料はねじり比
例限も小さいことから、トルク印加に際して磁歪材料が
塑性変形を起こすことなく高トルクまで耐え得るように
すれば、トルク−出力特性の出力飽和も起こり難くなる
はずであると考えてこの発明に至った。
【0010】すなわち、この発明は、動力伝達軸などの
被測定軸と、前記被測定軸を磁路の一部とする磁気回路
を形成する励磁手段と、前記被測定軸の磁歪成分を検出
する検出手段を具備してなるトルク検出装置において、
前記被測定軸は高降伏点を有する材料を基体として、そ
の表面に高磁歪材料を金属組織的に融合させたものとし
、被測定軸の少なくとも高磁歪材料の部分に、当該被測
定軸の軸心方向に対し所定の角度をなす凹状部および/
または凸状部を形成した構成としたことを特徴としてお
り、実施態様においては、前記高磁歪材料を金属組織的
に融合させたことによる合金層の厚さが0.1〜3.0
mmである構成としたことを特徴としており、このよう
なトルク検出装置に係わる発明の構成を前述した従来の
課題を解決するための手段としている。
被測定軸と、前記被測定軸を磁路の一部とする磁気回路
を形成する励磁手段と、前記被測定軸の磁歪成分を検出
する検出手段を具備してなるトルク検出装置において、
前記被測定軸は高降伏点を有する材料を基体として、そ
の表面に高磁歪材料を金属組織的に融合させたものとし
、被測定軸の少なくとも高磁歪材料の部分に、当該被測
定軸の軸心方向に対し所定の角度をなす凹状部および/
または凸状部を形成した構成としたことを特徴としてお
り、実施態様においては、前記高磁歪材料を金属組織的
に融合させたことによる合金層の厚さが0.1〜3.0
mmである構成としたことを特徴としており、このよう
なトルク検出装置に係わる発明の構成を前述した従来の
課題を解決するための手段としている。
【0011】この発明に係わるトルク検出装置において
、被測定軸は、高降伏点を有する材料を基体として、そ
の表面に高磁歪材料を金属的に融合させたものとしてい
るが、ここで用いられる高降伏点を有する材料としては
、JISに制定する機械構造用鋼鋼材、例えば、機械構
造用炭素鋼鋼材(SC材,S−CK材など)や、機械構
造用合金鋼鋼材(SCr材,SCM材,SNC材,SN
CM材など)が用いられ、適宜、添加成分や組成を変え
ることにより、降伏点等を向上させたものが用いられる
。
、被測定軸は、高降伏点を有する材料を基体として、そ
の表面に高磁歪材料を金属的に融合させたものとしてい
るが、ここで用いられる高降伏点を有する材料としては
、JISに制定する機械構造用鋼鋼材、例えば、機械構
造用炭素鋼鋼材(SC材,S−CK材など)や、機械構
造用合金鋼鋼材(SCr材,SCM材,SNC材,SN
CM材など)が用いられ、適宜、添加成分や組成を変え
ることにより、降伏点等を向上させたものが用いられる
。
【0012】また、被測定軸の表面において用いられる
高磁歪材料としては、金属Fe,金属Ni,Fe−Ni
合金,Fe−Al合金,Fe−Co合金などが用いられ
、適宜、添加成分や組成を変えることにより、磁歪等を
向上させたものが用いられる。
高磁歪材料としては、金属Fe,金属Ni,Fe−Ni
合金,Fe−Al合金,Fe−Co合金などが用いられ
、適宜、添加成分や組成を変えることにより、磁歪等を
向上させたものが用いられる。
【0013】そして、これら高降伏点を有する基体材料
と、高磁歪材料とは互いに金属組織的に融合して合金化
するものであることが重要であり、この発明において、
発明の効果を十分に発揮させるためには、合金層の厚さ
が0.1〜3.0mm、さらには0.8〜1.0mmで
あるものとすることが望ましい。
と、高磁歪材料とは互いに金属組織的に融合して合金化
するものであることが重要であり、この発明において、
発明の効果を十分に発揮させるためには、合金層の厚さ
が0.1〜3.0mm、さらには0.8〜1.0mmで
あるものとすることが望ましい。
【0014】この場合の合金層の厚さは、従来の高磁歪
材料を単に機械的に付着させるものとしたNiめっき(
厚さ約20μm),アモルファス(厚さ約20〜40μ
m),スパッタリング(厚さ約1μm),プラズマ溶射
(厚さ約0.1mm)に比べて厚いものとなっているの
が特徴であり、単に機械的に付着させた場合のように被
測定軸に大トルクが付加されたり、繰り返しのトルクが
付加されたりした際に高磁歪材料の部分で剥離を生ずる
ようなことがなくなる。
材料を単に機械的に付着させるものとしたNiめっき(
厚さ約20μm),アモルファス(厚さ約20〜40μ
m),スパッタリング(厚さ約1μm),プラズマ溶射
(厚さ約0.1mm)に比べて厚いものとなっているの
が特徴であり、単に機械的に付着させた場合のように被
測定軸に大トルクが付加されたり、繰り返しのトルクが
付加されたりした際に高磁歪材料の部分で剥離を生ずる
ようなことがなくなる。
【0015】そして、高降伏点を有する材料を基体とし
、その表面に高磁歪材料を金属組織的に融合させたもの
とするに際しては、TIG溶接,プラズマ粉末溶接,レ
ーザ溶接,電子ビーム溶接,拡散などの手段が用いられ
る。
、その表面に高磁歪材料を金属組織的に融合させたもの
とするに際しては、TIG溶接,プラズマ粉末溶接,レ
ーザ溶接,電子ビーム溶接,拡散などの手段が用いられ
る。
【0016】
【発明の作用】この発明に係わるトルク検出装置におい
て、被測定軸は高降伏点を有する材料を基体として、そ
の表面に高磁歪材料を金属組織的に融合させたものとし
、被測定軸の少なくとも高磁歪材料の部分に、当該被測
定軸の軸心方向に対し所定の角度をなす凹状部および/
または凸状部を形成した構成としているので、被測定軸
の表面にある高磁歪材料は高降伏点を有する基体材料と
金属組織的に融合して一体化したのものとなっており、
被測定軸にトルクが付加された際にこの被測定軸は軸心
方向に対し所定の角度をなす凹状部および/または凸状
部によって形状磁気異方性をつけた主応力方向に歪むが
、このとき、下地としての基体材料は高降伏点を有して
いるため、表面の高磁歪材料は下地に支えられているこ
ととなり、高トルクまで塑性変形することなく弾性的に
歪んでいく結果、高トルクまで飽和しにくいトルク−出
力特性が得られる。
て、被測定軸は高降伏点を有する材料を基体として、そ
の表面に高磁歪材料を金属組織的に融合させたものとし
、被測定軸の少なくとも高磁歪材料の部分に、当該被測
定軸の軸心方向に対し所定の角度をなす凹状部および/
または凸状部を形成した構成としているので、被測定軸
の表面にある高磁歪材料は高降伏点を有する基体材料と
金属組織的に融合して一体化したのものとなっており、
被測定軸にトルクが付加された際にこの被測定軸は軸心
方向に対し所定の角度をなす凹状部および/または凸状
部によって形状磁気異方性をつけた主応力方向に歪むが
、このとき、下地としての基体材料は高降伏点を有して
いるため、表面の高磁歪材料は下地に支えられているこ
ととなり、高トルクまで塑性変形することなく弾性的に
歪んでいく結果、高トルクまで飽和しにくいトルク−出
力特性が得られる。
【0017】
【実施例】次に、この発明に係わるトルク検出装置の実
施例について説明する。
施例について説明する。
【0018】図1は、この発明に係わるトルク検出装置
の一実施例を示すものであって、このトルク検出装置1
は、高降伏点を有する材料を基体2aとして、その表面
に高磁歪材料2bを金属組織的に融合させたものとした
被測定軸2をそなえ、前記被測定軸2の少なくとも高磁
歪材料2bの部分に、当該被測定軸2の軸心方向に対し
左右対称の所定角度をなす凹状部3a,3bを円周方向
に複数形成することによってこれら凹状部3a,3bの
間で円周方向に複数の凸状部4a,4bが形成されるこ
とにより形状磁気異方性部を設け、前記形状磁気異方性
部に対向させて被測定軸2の外周側にコイル5a,5b
を間隙6を介して配置し、コイル5a,5bの外側にヨ
ーク7を設けた構造をなすものである。
の一実施例を示すものであって、このトルク検出装置1
は、高降伏点を有する材料を基体2aとして、その表面
に高磁歪材料2bを金属組織的に融合させたものとした
被測定軸2をそなえ、前記被測定軸2の少なくとも高磁
歪材料2bの部分に、当該被測定軸2の軸心方向に対し
左右対称の所定角度をなす凹状部3a,3bを円周方向
に複数形成することによってこれら凹状部3a,3bの
間で円周方向に複数の凸状部4a,4bが形成されるこ
とにより形状磁気異方性部を設け、前記形状磁気異方性
部に対向させて被測定軸2の外周側にコイル5a,5b
を間隙6を介して配置し、コイル5a,5bの外側にヨ
ーク7を設けた構造をなすものである。
【0019】この場合、コイル5a,5bは、図6に示
したと同様の回路構成として抵抗(111,112)と
共にブリッジ回路を形成し、被測定軸2を磁路の一部と
する磁気回路を形成する励磁手段と、被測定軸2の磁歪
成分を検出する検出手段とを兼ねたものとなっている。
したと同様の回路構成として抵抗(111,112)と
共にブリッジ回路を形成し、被測定軸2を磁路の一部と
する磁気回路を形成する励磁手段と、被測定軸2の磁歪
成分を検出する検出手段とを兼ねたものとなっている。
【0020】図2は、図1に示した構造のトルク検出装
置1において被測定軸2の形状磁気異方性部が設けられ
た部分を拡大して示すものであって、被測定軸2の基体
2aの素材となる高降伏点を有する材料として、JIS
S25Cに相当する炭素鋼を使用してこれを直径1
8.5mmに加工したものを用い、この表面に設けられ
る高磁歪材料2bとして、Ni45重量%を含み残部F
eよりなるFe−Ni合金を用い、この高磁歪材料2b
をTIG溶接により基体2aの表面で金属組織的に融合
させたものとしている。
置1において被測定軸2の形状磁気異方性部が設けられ
た部分を拡大して示すものであって、被測定軸2の基体
2aの素材となる高降伏点を有する材料として、JIS
S25Cに相当する炭素鋼を使用してこれを直径1
8.5mmに加工したものを用い、この表面に設けられ
る高磁歪材料2bとして、Ni45重量%を含み残部F
eよりなるFe−Ni合金を用い、この高磁歪材料2b
をTIG溶接により基体2aの表面で金属組織的に融合
させたものとしている。
【0021】その後、外周の切削により直径を20mm
とし、さらに幅2mm,深さ1mmの凹状部3a,3b
を円周方向に等間隔で12個所切削することにより相対
的に凸状部4a,4bを形成させ、これらによって形状
磁気異方性部を設け、これを焼き入れ,焼き戻しするこ
とによって被測定軸2とした。
とし、さらに幅2mm,深さ1mmの凹状部3a,3b
を円周方向に等間隔で12個所切削することにより相対
的に凸状部4a,4bを形成させ、これらによって形状
磁気異方性部を設け、これを焼き入れ,焼き戻しするこ
とによって被測定軸2とした。
【0022】この実施例におけるトルク検出装置1のト
ルク−出力特性は、図3に示すように、トルクと出力と
が比例する範囲が広いものとなっており、出力飽和トル
クは10kgf・mであった。
ルク−出力特性は、図3に示すように、トルクと出力と
が比例する範囲が広いものとなっており、出力飽和トル
クは10kgf・mであった。
【0023】
【比較例】図5に示した構造のトルク検出装置101に
おいて、被測定軸102の素材として、前記実施例にお
いて被測定軸の表面を形成したものと同じNi45重量
%を含み、残部FeよりなるFe−Ni合金を直径20
mmに加工したものを用いて、形状異方性部も同様に形
成したものを用いた。
おいて、被測定軸102の素材として、前記実施例にお
いて被測定軸の表面を形成したものと同じNi45重量
%を含み、残部FeよりなるFe−Ni合金を直径20
mmに加工したものを用いて、形状異方性部も同様に形
成したものを用いた。
【0024】この比較例におけるトルク検出装置101
のトルク−出力特性は、図4に示すようにトルクと出力
とが比例する範囲が狭いものとなっており、出力飽和ト
ルクは4kgf・mであった。
のトルク−出力特性は、図4に示すようにトルクと出力
とが比例する範囲が狭いものとなっており、出力飽和ト
ルクは4kgf・mであった。
【0025】これらの結果より明らかなように、この発
明に係わるトルク検出装置1は、従来のトルク検出装置
101の2.5倍も計測トルク域を拡大することができ
た。
明に係わるトルク検出装置1は、従来のトルク検出装置
101の2.5倍も計測トルク域を拡大することができ
た。
【0026】また、被測定軸2は、高降伏点を有する材
料を基体2aとし、この基体2aの表面で高磁歪材料2
bが金属組織的に融合して一体化したものとなっている
ため、疲労試験を実施しても、高磁歪材料2bの剥離な
どの問題や出力異常は発生せず、10万回以上の優れた
耐久性を示した。
料を基体2aとし、この基体2aの表面で高磁歪材料2
bが金属組織的に融合して一体化したものとなっている
ため、疲労試験を実施しても、高磁歪材料2bの剥離な
どの問題や出力異常は発生せず、10万回以上の優れた
耐久性を示した。
【0027】
【発明の効果】この発明に係わるトルク検出装置は、被
測定軸と、前記被測定軸を磁路の一部とする磁気回路を
形成する励磁手段と、前記被測定軸の磁歪成分を検出す
る検出手段を具備してなるトルク検出装置において、前
記被測定軸は高降伏点を有する材料を基体として、その
表面に高磁歪材料を金属組織的に融合させたものとし、
被測定軸の少なくとも高磁歪材料の部分に、当該被測定
軸の軸心方向に対し所定の角度をなす凹状部および/ま
たは凸状部を形成した構成としたため、トルク−出力特
性の飽和出力トルクが大幅に向上し、低トルク領域から
高トルク領域まで安定してトルクの検出が可能であり、
高トルクを繰り返し受けたときでも高磁歪材料の剥離が
生じがたい耐久性に優れたものとなって、安定したトル
ク−出力特性を長期にわたって得ることができるという
著しく優れた効果がもたらされる。
測定軸と、前記被測定軸を磁路の一部とする磁気回路を
形成する励磁手段と、前記被測定軸の磁歪成分を検出す
る検出手段を具備してなるトルク検出装置において、前
記被測定軸は高降伏点を有する材料を基体として、その
表面に高磁歪材料を金属組織的に融合させたものとし、
被測定軸の少なくとも高磁歪材料の部分に、当該被測定
軸の軸心方向に対し所定の角度をなす凹状部および/ま
たは凸状部を形成した構成としたため、トルク−出力特
性の飽和出力トルクが大幅に向上し、低トルク領域から
高トルク領域まで安定してトルクの検出が可能であり、
高トルクを繰り返し受けたときでも高磁歪材料の剥離が
生じがたい耐久性に優れたものとなって、安定したトル
ク−出力特性を長期にわたって得ることができるという
著しく優れた効果がもたらされる。
【図1】この発明に係わるトルク検出装置の一実施例を
示す部分縦断説明図である。
示す部分縦断説明図である。
【図2】図1に示したトルク検出装置において被測定軸
に磁気異方性をもたせた部分を拡大して示すもので、図
(a)は正面説明図,図(b)は断面説明図である。
に磁気異方性をもたせた部分を拡大して示すもので、図
(a)は正面説明図,図(b)は断面説明図である。
【図3】この発明に係わるトルク検出装置のトルク−出
力特性を例示するグラフである。
力特性を例示するグラフである。
【図4】比較例における従来のトルク検出装置のトルク
−出力特性を例示するグラフである。
−出力特性を例示するグラフである。
【図5】従来のトルク検出装置を示す部分縦断説明図で
ある。
ある。
【図6】トルクによる被測定軸の磁歪成分の変化を検出
する方式のトルク検出装置に用いる励磁および検出回路
の構成を例示する説明図である。
する方式のトルク検出装置に用いる励磁および検出回路
の構成を例示する説明図である。
【図7】従来のトルク検出装置の低トルク領域における
トルク−出力特性を例示するグラフである。
トルク−出力特性を例示するグラフである。
【図8】従来のトルク検出装置の高トルク領域での出力
飽和現象を例示するグラフである。
飽和現象を例示するグラフである。
1 トルク検出装置
2 被測定軸
2a 被測定軸の基体
2b 被測定軸の高磁歪材料
3a,3b 凹状部
4a,4b 凸状部
Claims (2)
- 【請求項1】 被測定軸と、前記被測定軸を磁路の一
部とする磁気回路を形成する励磁手段と、前記被測定軸
の磁歪成分を検出する検出手段を具備してなるトルク検
出装置において、前記被測定軸は高降伏点を有する材料
を基体として、その表面に高磁歪材料を金属組織的に融
合させたものとし、被測定軸の少なくとも高磁歪材料の
部分に、当該被測定軸の軸心方向に対し所定の角度をな
す凹状部および/または凸状部を形成したことを特徴と
するトルク検出装置。 - 【請求項2】 高磁歪材料を金属組織的に融合させた
ことによる合金層の厚さが0.1〜3.0mmである請
求項1に記載のトルク検出装置。
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---|---|---|---|
JP3099000A JP2765263B2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | トルク検出装置 |
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DE4214368A DE4214368C2 (de) | 1991-04-30 | 1992-04-30 | Magnetostriktives Drehmomentmeßgerät |
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JP3099000A JP2765263B2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | トルク検出装置 |
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---|---|
JPH04329325A true JPH04329325A (ja) | 1992-11-18 |
JP2765263B2 JP2765263B2 (ja) | 1998-06-11 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP3099000A Expired - Fee Related JP2765263B2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | トルク検出装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016208688A1 (ja) * | 2015-06-23 | 2016-12-29 | ヤマハ発動機株式会社 | 磁歪式センサ、磁性構造体およびその製造方法、ならびに、磁歪式センサを備えたモータ駆動ユニットおよび電動アシスト付き自転車 |
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JPS6435768U (ja) * | 1987-08-27 | 1989-03-03 |
-
1991
- 1991-04-30 JP JP3099000A patent/JP2765263B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US10184847B2 (en) | 2015-06-23 | 2019-01-22 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Magnetostrictive sensor, magnetic structure and production method thereof, motor drive device provided with magnetostrictive sensor, and motor assisted bicycle |
US10502646B2 (en) | 2015-06-23 | 2019-12-10 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Magnetostrictive sensor, magnetic structure and production method thereof, motor drive device provided with magnetostrictive sensor, and motorassisted bicycle |
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JP2765263B2 (ja) | 1998-06-11 |
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