JPH04328677A - 伝票レスシステムの処理方式 - Google Patents

伝票レスシステムの処理方式

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JPH04328677A
JPH04328677A JP3099038A JP9903891A JPH04328677A JP H04328677 A JPH04328677 A JP H04328677A JP 3099038 A JP3099038 A JP 3099038A JP 9903891 A JP9903891 A JP 9903891A JP H04328677 A JPH04328677 A JP H04328677A
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JP
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processing unit
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JP3099038A
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Inventor
Hideo Koura
小浦 英夫
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N T T DATA TSUSHIN KK
NTT Data Group Corp
Original Assignee
N T T DATA TSUSHIN KK
NTT Data Communications Systems Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は伝票レスシステムの処理
方式に関し、特に、金融機関の営業店で取扱われる業務
における伝票レスシステムの処理方式に関する。
【0002】
【従来の技術】金融機関の営業店で取扱われる業務には
、顧客取引に関するものや、内部的な勘定処理に関する
ものがある。これらの業務は、伝票,現物(現金,他店
券等)または媒体(通帳,証書等)等を伴って、各種機
械装置や手操作で処理されている。これらの処理は、そ
れ自身独立したものや、他の処理と関連して処理される
複合処理等がある。多くのものは複合処理である。例え
ば、顧客が金融機関(以下、「銀行」ともいう)に現金
を持ち込み、かつ、定期預金を解約し、解約金の一部を
普通預金へ入金、一部を他行の口座へ振込み、残りを釣
り銭として持ち帰りたいという場合がある。この場合、
金融機関側は、持ち込まれた現金の確認,定期預金の解
約処理,普通預金への入金処理,振込み処理,釣り銭の
処理を行う必要がある。上述の例の中で発生している取
引は、以下の通りである。 (1)定期預金の解約取引(定期解約取引)(2)普通
預金への入金 (3)他行への振込み また、上述の例の中で発生している処理は、以下の通り
である。 (1)持ち込まれた現金の確認 (2)伝票上の金額と持ち込まれた現金との矛盾チェッ
ク(3)印影確認 (4)振込み手数料の決定 (5)解約取引のデータ入力 (6)解約取引の実行(取引の実行) (7)普通預金への入金のデータ入力 (8)普通預金への入金の実行(取引の実行)(9)他
行口座への振込みデータ入力 (10)他行口座への振込みの実行(取引の実行)(1
1)釣り銭処理 (12)顧客への通帳,釣り銭等の引き渡し
【0003
【発明が解決しようとする課題】上述の一連の取引は、
相互に関連した取引であるにもかかわらず、従来のコン
ピュータシステムでは、個々の取引毎に個別処理を行っ
ている。このため、下記の如く、種々の問題点を有して
いる。 (1)オペレータの判断で、取引の順序や次の処理の実
行可否を判断している。これは、例えば、解約取引を先
に実行し、正常に解約できて初めて、入金取引や振込み
取引を行うことが可能になるものである。また、入金や
振込みにあてる資金が得られることが実行条件である。 (2)取引単位毎に伝票(紙)が存在するが、取引相互
間の矛盾のチェックは,オペレータの判断によっている
。例えば、持ち込み現金が2000円しかないのに、1
0000円の振込み取引を行う場合を考えると、この場
合、二通りの誤りがあり、 1)振込み伝票起票のとき、本来1000円であるのに
、10000円と誤って記入する。 2)伝票は正しく記入したが、振込み取引処理を実行す
るときに、誤って10000円とコンピュータに入力し
てしまう。 (3)上述の一連の取引を複数のオペレータ(端末)で
行う場合、オペレータ達が全体の進行の管理を行うこと
になるが、誤り,忘れが発生する可能性がある。 (4)付随して発生する処理は、オペレータの判断で起
こさなければならない。例えば、証書定期の解約時の印
影確認処理等は、その例である。 (5)コンピュータ処理を用いて、取引実行を行う場合
、取引条件のデータ入力処理と、取引記録の更新と印字
等を行う実行処理とに分類される。後者の実行処理は、
オペレータの介在の必要性は、基本的にはない。しかし
、現状では、データ入力と媒体処理とが一体となってい
るため、オペレータが取扱っている。このため、オペレ
ータの占有時間が増え、対顧客の処理能力の低下を招い
ている。 (6)精査勘定不突合等で、過去の取引内容の調査が必
要となった場合、どの取引が関連する取扱い単位(顧客
が取引を依頼した単位)に属しているのかがわからない
【0004】もちろん、従来も、一つの取引内での、取
引金額と持ち込み金額や支払い金額との矛盾チェックは
行われている。一取引の場合でも、例えば、入金取引の
場合には、 (1)オンライン勘定処理としての入金処理(2)持ち
込まれた現金の受入れ処理 (3)釣り銭処理 (4)取引と現金の合致のチェックの如く、複数の処理
が組み合されて目的を達成している。しかしながら、現
状では、これらの各処理を一つの端末で一連の流れ、つ
まり制御単位として実行しているため、 (1)そのすべてが完了しないと、次の処理にかかれな
い(2)途中で他の端末へ切り替えることができない等
の問題がでている。これは、例えば、現金計数が完了し
ていても、オンライン入金処理を他の端末で行いたい場
合、先の現金計数が無効になるというような問題である
。一方、複数の取引でも、同一端末で連続的に処理を行
うのであれば、取引金額と取扱い金額の矛盾チェックは
行われている。しかし、現状のこれらの機能の利用は、
同一端末に限られている。金融機関での端末の運用は、
その仕事の種類に合せて分けられている(例えば、預金
系と為替系等)が、このように分けられている理由に、
それらの仕事は、それぞれに専門的な知識を必要として
いるため、一人のオペレータですべての処理ができない
ことや、それぞれに適合する端末機器が異なることが挙
げられる。なお、上述の如き連続した処理(これを「複
合処理」と呼ぶ)は、連続的に行う必要があることから
、長期間にわたって端末を占有し、繁忙時の窓口等、顧
客の受付能力に影響するという問題もある。本発明は上
記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところ
は、従来の技術における上述の如き諸問題を解消し、オ
ペレータの負担を極端に減らし、コンピュータに管理さ
せられる部分はすべてシステムにまかせ、オペレータは
その他のオペレータにしかできない部分の業務に専念で
きるようにした、いわゆる、伝票レスシステムの処理方
式を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、セ
ンタと回線を介して接続され、主制御装置,複数の端末
,自動処理機等を有する金融機関の伝票レス処理システ
ムにおいて、取引の処理単位のデータ等を記憶する登録
データベースと、システムの自動動作のための知識ベー
スを記憶する知識データベースとを備え、前記登録デー
タベースと知識データベースとを用いて実行可能な処理
単位の動作を自動的に行うことを特徴とする伝票レスシ
ステムの処理方式によって達成される。
【0006】
【作用】本発明に係る伝票レスシステムの処理方式にお
いては、取扱い単位をシステムに認識させ、また、取扱
い単位毎に処理単位を登録する。その際、処理に付随し
て発生する処理は、知識ベースにより判断し、自動的に
処理単位として登録するようにする。そして、取引単位
の登録が完了したとき、登録された取引や処理の間に矛
盾がないか、登録されたデータに基づきシステムがチェ
ックを行い、これらの順備が完了した時点で、実動作に
移る。実動作では、取扱い単位内の処理順序を知識ベー
スによりコンピュータが判断し、取引の実行可否,実行
タイミング,実行端末をシステムがサポートする。処理
の登録と実行とは、切り離されて行われる。登録された
処理の起動契機の一種として、処理対象媒体を機器にセ
ットしたとき、媒体の持っている情報を機器が読取り、
その情報に基づいて登録された処理を起動する。更に、
登録された処理がすべて完了した後も、登録内容や実行
結果を処理単位の情報とともに必要な時間保持しておく
ことにより、過去の取引データの調査にも役立てること
ができるというものである。なお、以下、本明細書中で
用いられる「取引」という語は、入出金処理や解約処理
等、端末操作を行って顧客との契約処理や勘定処理をコ
ンピュータで行うことを指す。
【0007】
【実施例】以下、本発明の概要を簡単に説明した後、本
発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。金融機
関(以下、「銀行」という)は、顧客から取引の依頼を
受けると、処理すべき仕事が発生する。この顧客からの
依頼によって発生する仕事には、顧客が直接依頼した取
引(単数または複数)と、銀行側の事務の都合によって
付随的に発生する仕事とがある。以後、これらの一つ一
つの仕事の単位を「処理単位」と呼ぶが、これらの処理
単位は、顧客の取引依頼の単位に属していて、銀行側は
、これらの処理単位群を一つのグループとして扱うこと
になる。すなわち、依頼単位に属する処理をすべて実行
してしまわないと、顧客に返すことはできない。そこで
、以下、この依頼単位に発生した処理群全体を、「取扱
単位」と呼ぶことにする。本発明に係システムでは、上
述の「処理単位」や「取扱単位」をシステムにデータと
して記憶させ、順次、個々の「処理単位」を実行制御し
、「取扱単位」での受付から完了までを制御するもので
ある。図1に、本発明の一実施例に係るシステムの概略
構成例を示す。図中、Aはセンタであり、銀行の営業店
にある制御装置(B)と回線で結ばれており、制御装置
(B)からのデータに基づき、一定の処理を行うホスト
コンピュータから構成されている。上記制御装置(B)
は、登録データを格納している記憶装置(C),知識ベ
ースを格納している記憶装置(D),複数の端末(E)
および通帳/証書自動処理機(G)等と接続されており
、後述する処理を行うコンピュータである。上記登録デ
ータを格納している記憶装置(C)は、制御装置(B)
内またはその外にあり、上述の処理単位のデータや関連
のデータを記憶する装置である。また、知識ベースを格
納している記憶装置(D)は、同じく、制御装置(B)
内またはその外にあり、本システムが後述する自動処理
の追加等の要否や、そのデータを得るための知識ベース
を記憶する装置である。上述の通帳/証書自動処理機(
G)は、上記制御装置(B)の制御を受けて、通帳の自
動発行や、既発行通帳,証書の自動取引処理を行う装置
である。図中のFはオペレータを示しており、銀行の要
員で、顧客取引を行うため、端末操作を行う人を指して
いる。また、顧客(H)は銀行に対して取引の依頼をす
る人を示しているが、銀行内部処理の場合には、銀行要
員である場合もある。ロービー端末(I)は、顧客が取
引依頼書を書く代りに、本装置でその依頼情報を作成す
る場合に用いる装置である。なお、Jは顧客が書いた取
引依頼書の記述データを読取り、オペレータのデータ入
力操作を助ける手書文字読取装置である。
【0008】最初に、本伝票レスシステムに用いるデー
タベース(以下、「DB」ともいう)について説明する
。本システムで必要とするデータベースは、「登録デー
タベース」(以下、「登録DB」という)と、「知識ベ
ースデータベース」(以下、「知識ベースDB」という
)との二種類に大別される。なお、銀行勘定系システム
として必要な従来のデータベースについての説明は、こ
こでは省略する。データベースの構成例を、図2〜図4
に示す。登録DB(D1)は、当日処理開始時にすべて
クリヤされ、データの発生の都度登録または更新される
。知識ベースDB(D2)は、予め、システムで必要な
固定情報が登録されており、通常運用では、追加,更新
等は行われない。 また、履歴DB(D3)は、当日処理開始時にすべてク
リヤされ、データの発生の都度登録または更新される。 上記登録DB(D1)は、図2に示す如く、取扱単位登
録DB(D11)と、処理単位登録DB(D12)から
構成される。ここで、取扱単位登録DB(D11)は、
「取扱単位レコード」を単位とし、複数の取扱単位レコ
ードから成るDBである。また、制御装置(図1のB)
1台に対して、一つの取扱単位登録DBが対応する。取
扱単位レコードは、システム運用中に前述の取扱単位の
登録(ステップ1)によって、追加登録されていく。上
記取扱単位登録DB(D11)の詳細な構成例を、図5
に示す。顧客識別番号(D112)には、顧客の識別や
取扱単位の識別を行うものであるが、「番号札」等を用
いる場合はその番号樹の番号が入る。従って、この番号
は、取扱単位登録DB中でユニークなものではない。し
かし、少なくとも、ある一時点で活動中の取扱単位レコ
ード中では、ユニークなものとなるはずである。取扱デ
ータ状態(D113)は、取扱単位レコードの現在の状
態を示すもので、登録中,処理実行可,処理済み等の状
態を保持している。 (1)「登録中」は、取扱単位レコードおよび関連の処
理単位レコードの登録,変更等を行っており、登録され
ている処理単位の新たな実行は禁止される。 (2)「処理実行可」は、登録された処理単位の実行が
可能で、実行待または実行中であることを示す。 (3)「処理済み」は、登録されたすべての処理が処理
完了したことを示す。 可処分資金(D114)は、取扱単位レコードが生成さ
れたときは「0」である。登録された処理単位が正常に
終了したとき、その結果生じた顧客の可処分資金の累計
が蓄積される。現金受入れや支払い取引で加算され、現
金払いや入金取引で減算される。「取扱単位共通データ
」の一つである。実行可処理順序(D115)は、当該
取扱単位レコードに属する処理単位のうちで、実行開始
が許される処理順位を示しており、この処理順位は、後
述する処理単位レコード(D12)の処理順位(D12
6)に対応する。帰属処理単位(D116)には、該当
する取扱単位レコードに属する処理単位レコードのレコ
ード番号が入るが、登録される処理単位レコード番号の
数は、0〜複数個である。
【0009】処理単位登録DB(D12)は、「処理単
位レコード」を単位とし、複数の処理単位レコードから
成るDBである。前記制御装置1台に対して、一つの処
理単位登録DBが対応する。本システムでは、複数のオ
ペレータが同時(非同期)に、異なった端末を用いて、
異なった取扱単位の登録を行うことができる。各々の端
末でデータ投入された処理単位のデータは、一つの処理
単位DBに順次登録される。それらのレコードは、前記
取扱単位登録DB(D11)の帰属処理単位(D116
)の処理単位レコード番号,処理単位登録DB(D12
)中の帰属取扱単位レコード番号(D122)を登録す
ることにより、リンクがとられる。上記処理単位登録D
B(D12)の詳細な構成例を、図6に示す。帰属取扱
単位レコード番号(D122)は、該当する処理単位が
属する取扱単位の「取扱単位レコード番号」を示す。入
力画面番号(D123)は、該当する処理単位を実行す
るに当たり、その処理の入力データを投入する画面の画
面番号を示す。入力データ(D124)は、該当する処
理単位を実行する条件を定義するデータであり、上述の
入力画面番号(D123)で示す入力画面の入力データ
である。処理単位属性(D125)は、処理単位の属性
を示す。すなわち、手動登録された処理単位,自動登録
された処理単位等を表わす。一つの取扱単位に登録され
る複数の処理単位には、相互に守らねばならない実行順
序がある。例えば、「印影確認の処理単位」は、「定期
解約処理」に先立って実行されなければならない。この
順序を決定するのが処理順位(D126)である。処理
順位は、数字で表わされ、小さい数の方が優先順位が高
い。関連処理単位群(D127)には、該当する処理単
位レコード(D12)によって付帯処理単位として自動
登録した、すべての処理単位レコードのレコード番号が
登録される。逆に、付帯処理として自動登録された処理
単位レコードでは、その親となったすべての処理単位レ
コードのレコード番号が登録される。付帯処理番号(D
128)は、上述の処理単位属性(D125)が、自動
登録された処理単位、すなわち、付帯処理の場合、自身
の付帯処理番号を示す。これにより、その処理単位レコ
ードがどの付帯処理を実行するための処理単位であるか
が判断できる。処理状態(D129)は、処理単位の進
行状態を表わす。状態には、「処理待」,「実行依頼中
」,「入力待」,「処理中」,「処理完了」,「後処理
依頼中」,「取消」等がある。実行方式(D12A)は
、処理単位の実行を行うとき、その実行方式を決めるも
ので、後述する入力画面DB(D21)のデータに基づ
きセットされる。媒体識別情報(D12B)は、本処理
単位が処理を行う対象となる、媒体を識別する情報であ
り、例えば、科目,口座番号等である。処理履歴情報番
号群(D12C)は、該当する処理単位の実行履歴情報
を格納した、取引履歴DB(D3)のレコード番号を示
す。実行は、複数回行われることがあるので、複数のレ
コード番号が登録される。上述の如く、一つの処理単位
は、入力データ不備等の理由により実行結果がエラーと
なり、再度やり直しを行う場合があり、複数回の実行を
伴う場合がある。実行番号(D12D)は、実行毎に+
1され、その処理単位が何度実行されたかを示す。
【0010】図3に示した入力画面DB(D21)は、
処理単位のデータ入力を行うことを目的とした端末表示
画面の個々に対して、その各々の属性情報を持っている
DBである。しかし、画面表示用のデータは別帰に持ち
、その持ち方は、従来の方法で持つので、説明は省略す
る。上記入力画面DB(D21)の詳細な構成例を、図
7に示す。画面番号(D211)は、入力画面DB(D
21)が規定している、データ入力画面の番号を示す。 この画面番号は、全入力画面DB中でユニークなもので
、この画面番号で、一つのレコードを選択することがで
きる。 付帯処理(D212)には、上述の画面番号(D211
)が示すデータ入力画面、すなわち、処理単位の処理に
付帯する、付帯処理の付帯処理番号が、0〜複数個格納
されている。画面入力データには、それぞれ入金金額,
支払い金額,解約元金,口座番号,氏名等の「属性」が
ある。 入力データ情報(D213)群は、これらの入力情報の
うち、制御装置が、本システムでの制御を行うのに必要
な情報の位置と属性を示すものである。データ属性(D
2131)には、入金金額,支払い金額,解約元金,口
座番号,氏名等の属性が、入っている。画面入力フィー
ルド位置(D2132)は、該当データの入力データ上
の位置を示す。一つの処理単位に登録されている複数の
処理単位には、相互に守らなければならない実行順序が
ある。例えば、「印影確認の処理単位」は、「定期解約
処理」より先に実行されなければならない。この順序を
決定するのが、処理順位(D214)である。処理順位
は、数字で表わされ、数の小さい方が優先順位が高い。
【0011】実行方式(D215)は、当画面が処理単
位として実行されるとき、その実行方式を決めるもので
ある。例えば、無通帳の入金の如く、入力データが整っ
ていれば、通帳等の特定の媒体を必要としない取引(画
面)は、システムによって自動的に実行すれば良いが、
有通帳入金の場合は、該当する通帳が必要であるので、
条件が満足しなければ実行できない。実行方式(D21
5)は、このような実行時の実行方式を表わすものであ
る。 具体的には、下記の例が挙げられる。 (1)自動実行 (2)媒体セット時自動実行 (3)一線端末介入依頼 (4)二線端末介入依頼 (5)為替端末介入依頼 (6)取扱登録端末へ入力画面表示 (7)監視端末介入依頼 媒体識別情報(D216)は、特定の媒体と処理単位と
を括り付けるための情報を、入力データのどの位置から
取出すかを示す情報である。例えば、科目情報の位置,
口座番号の位置等である。これらの情報が必要ない場合
は、ヌル値をセットする。
【0012】図3に示した付帯処理DB(D22)は、
処理単位の自動登録を行うとき、どのような登録を行う
かを示すDBである。このDBは、以下に述べる付帯処
理レコードを単位とし、複数の付帯処理レコードから成
る。その各々の付帯処理レコードは、付帯処理番号(D
221)により識別可能である。上記付帯処理DB(D
22)の詳細な構成例を、図8に示す。付帯処理(D2
2)は、自動登録される処理単位の登録に必要な情報を
保持している。付帯処理番号(D221)は、付帯処理
DB中の一つの付帯処理レコードを識別するための番号
である。画面番号(D222)は、付帯処理用の入力用
画面番号である。システムは、処理単位の自動登録時に
、この画面番号を利用する。取扱単位内に登録されてい
る処理単位は複数個存在するため、取扱単位では一つし
か必要のない付帯処理でも、個々の処理単位が同じ付帯
処理の登録を要求することになり、複数の登録要求とな
る場合がある。登録種別(D223)は、このような付
帯処理の登録方法の種別を示す。 (1)単一登録:該当の取扱単位に1個のみ登録が許さ
れる種別 (2)個別登録:必要に応じて複数個登録が許される種
別プレ入力情報群(D224)は、付帯処理として自動
登録するとき、登録する処理単位の入力画面データとし
て予めプリセットするデータのセット方法を示す情報群
である。データ・ソース(D2241)は、プリセット
するデータのソースを示す情報が格納されている。一つ
は、存在場所である。 (1)システム共通:時刻や店番等 (2)取扱単位共通:可処分資金(D114)等(3)
処理単位個別:入力データ情報(D213)もう一つは
データ属性で、上述の例では、「時刻」,「店番」,「
可処分資金」,データ属性(D2121)の一つを指す
。セット・フィールド位置(D2242)は、上述のデ
ータ・ソース(D2241)で得られたデータを、入力
画面上にプリセットすべき入力フィールドの位置を示す
。削除種別(D225)は、付帯処理を自動的に削除す
る場合、その付帯処理が既に実行済みの場合、その対応
方法を指示するものである。 (1)取消:取消モード(同一取引の反対取引)を登録
することにより対応 (2)何もしない
【0013】図4に示した処理単位実行履歴DB(D3
1)は、「処理単位履歴レコード」を単位とし、複数の
処理単位履歴レコードから成るDBである。制御装置1
台に対して一つの処理単位実行履歴DBが対応する。処
理単位履歴レコードは、前述の処理単位の実行(ステッ
プ2)によって、追加登録されていく。上記処理単位実
行履歴DB(D31)の詳細な構成例を、図9に示す。 処理単位実行履歴DB中の処理単位レコード番号(D3
11)は、この処理単位実行履歴が、どの処理単位の実
行によって作成されたものであるかを示すものである。 これにより、オペレータが事後にこの取引に関する調査
を行うとき、この処理単位レコード番号を基に、各DB
内容と合せて、関連する取扱単位の情報を得ることがで
きる。 処理単位は、入力データ内容の不適性により、複数回実
行される場合がある。このような場合、処理単位実行履
歴DB(D31)には、実行の度に、処理単位履歴レコ
ードが追加登録されるため、同一の処理単位レコード番
号(D311)を持つ処理単位履歴レコードが登録され
ることになる。実行番号(D312)は、同一の処理単
位が何番目に実行されたときの履歴であるかを識別する
ものであり、1〜nの値をとる。入力データ情報(D3
13)は、処理単位を実行したときの入力データ情報が
入力される。処理結果状態(D314)には、処理を実
行した結果、「正常」,「エラー」等の処理結判状態が
登録される。 印字情報(D315)には、処理単位を処理した結果、
通帳等への印字情報が記録される。金額情報(D316
)には、処理単位を実行した結果、現金,他店券等、金
種でいくらの入り払いをすべきかを示す取引金額情報が
セットされる。
【0014】図10に、取扱単位の登録と登録された処
理の実行の手順を示す。なお、ここに示した取扱単位の
登録や処理の実行は、複数の端末から同時に行うことが
可能である。また、照会処理等の如く、それのみの単独
処理については上述の取扱単位の登録はせず、直接オペ
レータの操作により、単独の実行が可能としている。以
下、図10中の各処理の概要を説明する。 1:取扱単位の登録(ステップ1)銀行が顧客から取引
の依頼を受けると、オペレータの端末操作による指示に
より、本「取扱単位の登録」処理に入る。システムは、
取扱単位のデータを新しく作成し、その取扱単位に属す
る処理単位群を、その取扱単位に属する処理として、前
述の登録DB(D1)に登録する。この処理単位の登録
には、オペレータの操作に基づくものと、システムが自
動的に登録するものの二通りがある。登録の完了は、オ
ペレータ操作による指示で、システムが行う。この際、
システムは、登録内容の妥当性のチェックを行い、正常
であれば、本処理を完了し、次のステップに進む。チェ
ック結果が不正であれば、その旨のメッセージを端末に
表示し、オペレータは登録内容の変更,追加,削除等の
修正操作を行う。なお、本処理は、登録の開始から登録
の終了まで同一の端末で操作することになる。 2:処理単位の実行(ステップ2)登録以後、システム
は、この取扱単位でグループ化された処理単位群を、処
理単位の進行状況に応じて、処理単位の実行制御を行う
。この処理単位の実行では、取扱単位内で、実行可能条
件が整った処理単位を選択し、システムによる自動実行
、もしくは、実行依頼を端末に表示しての、オペレータ
による手動実行依頼を行う。なお、本処理の実行または
実行依頼を行う端末は、上述の取扱単位の登録を行った
端末とは無関係に選択可能である。 3:処理実行結果の判定(ステップ3)上述の処理実行
の結果を判定し、成功,不成功によって、それぞれの処
理へ振り分ける。
【0015】4:未実行の処理の有無の判定(ステップ
4)システムは、処理の実行結果を判定した後、本処理
において、取扱単位内に未実行の処理単位がないかを判
定する。すべての処理が完了している場合は、取扱単位
の完了処理へ制御を渡し、未処理がある場合は、処理単
位の実行へ制御を渡す。 5:取扱単位の完了処理(ステップ5)すべての処理が
完了すると、その仕事は完了し、登録された取扱単位の
レコードの状態表示は「処理済み」状態となる。 6:不成功の後処理(ステップ6)実行した処理単位が
不成功に終わった場合には、それが属している取扱単位
に含まれる他の処理単位や自身の処理単位の扱いをどう
するのか、判断する必要がある。本システムでは、監視
端末に処理結果をオペレータに報告し、オペレータは、
該当処理のデータ訂正,取消し処理の登録,処理単位の
消去,必要な処理の追加等を行い、処理を続行させる。 但し、すべての処理単位が消去された場合でも、取扱単
位を消去することはない。また、銀行業務において行わ
れる殆んどの処理(取引)は、上述の取扱単位に登録さ
れて、上述の制御の下で処理の実行がなされるが、照会
処理の如く、その処理が他の処理と関連を持たない処理
については、上述の制御を受けず、従来の処理(取引)
の実行と同様フリーに、そして、リアルタイムに画面要
求とその実行が許される。これを「フリー処理」と呼ぶ
ことにする。
【0016】以下、上で概要を説明した各処理ステップ
の詳細を説明する。まず、上述の「取扱単位の登録」(
ステップ1)の詳細を、図11に基づいて説明する。 11:取扱単位の作成(ステップ11)取扱単位の登録
の必要が生じたとき、オペレータは端末操作により、シ
ステムに対し、新しい取扱単位を起こすことを指示する
。システムはその指示を受け、本処理へ制御を渡す。 本処理は、以降、システムが実行すべき取扱単位として
制御できるよう、新しい取扱単位を、登録DB(D11
)に新しいレコードとして登録する。 12:処理単位の手動登録(ステップ12)上述の新し
い取扱単位レコードに、顧客から依頼された取引の実行
に必要な処理単位を登録する。ここで登録する処理単位
は、顧客から受取った取引依頼書,通帳等に応じて、オ
ペレータの手操作を伴って行う手動登録処理である。こ
こでは、単数もしくは複数の処理単位が登録される。ま
た、既に登録されている処理単位のデータ訂正や削除も
ここで行われる。 13:処理間相互チェック(ステップ13)オペレータ
は、登録すべき処理単位の登録を終えると、端末操作に
より、登録すべき処理がもうないことを、システムに通
知する。システムは、この通知により、それまでに登録
した処理単位間のデータに矛盾がないかどうかのチェッ
クを行う。もし、処理単位間に矛盾があり、不正と判定
した場合は、その旨のメッセージを端末に表示してオペ
レータに知らせ、制御はステップ12の処理単位の手動
登録に移る。オペレータは、ステップ12の処理単位の
手動登録の中で、既に登録した処理単位データの修正や
処理単位の追加登録,削除等の修正作業を行う。チェッ
ク結果が正常の場合は、前述の処理単位の実行(ステッ
プ2)へ、制御が渡される。 14:自動処理単位登録(ステップ14)ここでは、上
述の手動登録された処理とそのデータに基づき、システ
ムが後述する知識ベースを利用して、付帯的な処理を自
動的に登録する。
【0017】次に、上述の取扱単位の作成(ステップ1
1)の詳細について説明する。取扱単位の登録の必要が
生じたとき、オペレータは、システムにその要求を知ら
せる必要がある。システムはその知らせを受け、新しい
取扱単位を準備し、オペレータが次に登録してくる処理
単位の受け入れ準備を行う。図12に、その手続きを示
す。 新しい取扱単位を起こす必要が生じたとき、オペレータ
は端末の「取扱い開始」キーを押下するか、もしくは、
銀行カードの如き識別番号を有するカードを端末のカー
ド読取り機で読取らせることにより、制御装置に対して
電文を送信し、取扱単位の作成開始をシステムに指示す
る。 111:取扱単位の起動(ステップ111)取扱単位の
作成が開始されると、制御装置は、新規に登録する取扱
単位のレコードのデータを初期化し、初期データのセッ
トを行う。取扱単位の作成開始指示に基づき、システム
は、図13に示す如き取扱単位レコードを作成する(図
5も参照のこと)。上述の「取扱い開始キー」の押下に
より取扱いを開始した場合は、必要に応じて端末に付属
のプリンタで図13に示した「顧客識別番号」を印刷し
て顧客に渡し、番号札代わりとすることができる。また
、「番号札リード」により取扱いを開始した場合は、そ
の番号札の識別番号そのものが「顧客識別番号」となる
。上述の「顧客識別番号」は、取扱単位の全処理が完了
した場合、または、必要に応じて顧客を呼出す場合に、
呼出し番号として利用する。 112:取扱単位登録DBへの登録(ステップ112)
上述の初期化と初期データのセットが完了したら、取扱
単位レコードを、前記登録データ記憶装置中の取扱単位
登録ファイルに新規登録する。
【0018】次に、上述の処理単位の手動登録(ステッ
プ12)の詳細について説明する。顧客の要請や銀行自
身の勘定処理の必要性に応じて、仕事を行う必要が生じ
たとき、上述の取扱単位の作成(ステップ11)では、
それらの仕事を一つの取扱単位としてシステムが処理で
きるよう、上述の取扱単位登録DBへ新レコードとして
登録した。ここでは、仕事を具体的に実行するのに必要
な処理単位を、上述の取扱単位に属するものとして登録
する。 具体的な仕事、すなわち、処理単位とは、例えば、「能
通預金の有通帳入金」,「受入れ現金処理」等の処理で
ある。図14に、処理単位の手動登録の手続きの詳細を
示す。 121:手動処理データ入力(ステップ121)取扱単
位に属する仕事を具体的に処理単位として登録する訳で
あるが、ここでは、オペレータが顧客から受取った取引
依頼書,通帳,現金等に応じて、端末を操作し、処理単
位毎のデータを入力する。また、このような処理単位の
新規登録以外に、同じ取扱単位内に属する登録済みの処
理単位のデータ訂正や取消し等のデータ入力も、ここに
含まれる。従って、ここでは、当該取扱単位内に既に登
録されている処理単位り種類や、そのデータを照会する
画面選択機能が備えられている。 122:登録/終了判定(ステップ122)上述の手動
処理データ入力で登録データがもうないとき、オペレー
タは、端末のキーボード上の「登録終了キー」を押下し
、取扱単位に属するすべての処理単位を登録し終ったこ
とを電文送信(端末→制御装置)によりシステムに知ら
せる。 一方、データ登録等では、データ入力完了操作を行うこ
とにより、その入力データを送信(端末→制御装置)す
る。ここでは、上述の「登録終了キー」が押下された場
合は、登録終了と判定し、通常の処理単位のデータ投入
では、内容により、「追加登録」,「訂正」,「取消」
または前述の「フリー処理」の振分けを行う。
【0019】123:処理単位レコード作成(ステップ
123)前述の手動処理データ入力で投入されたデータ
は、端末から制御装置に電送されてくる。このデータに
基づき、制御装置は、データベースに登録する処理単位
レコードのデータを作成する。 124:処理単位レコード登録(ステップ124)上述
の処理単位レコード作成ステップで、処理単位レコード
のデータが作成されたら、処理単位登録DBに登録する
とともに、登録した処理単位レコードのレコード番号を
取扱単位レコードの「帰属処理単位」項目にセットし、
処理単位と取扱単位を括り付ける。 125:処理単位の訂正(ステップ125)端末からの
入力電文が既に登録された処理単位の訂正を示している
場合、入力電文に基づき登録内容の訂正を行う。 126:処理単位の取消(ステップ126)端末からの
入力電文が既に登録された処理単位の取消を示している
場合、対象の処理単位を取消状態とする。 127:フリー処理(ステップ127)端末からの入力
電文が処理単位の登録を行わず、その処理のみを即時に
実行する、前述のフリー処理の場合には、その処理を即
時に行う。これらの用途は、主に、現在登録中の取扱単
位や処理単位の情報照会や、取引に関する照会等を目的
としている。
【0020】上述の手動処理データ入力(ステップ 1
21)の詳細を、以下、図15に基づいて説明する。手
動処理データ入力処理は、制御装置と端末の両装置によ
って機能を実現している。制御装置は、本処理の制御が
渡されたとき、手動登録の開始を端末に通知し、端末で
は、オペレータ操作により、必要な処理の追加登録,訂
正,取消,登録終了等が行えるようになる。図15中の
点線部が、手動処理データ入力(ステップ 121)の
詳細手続きを示している。 1211:手動登録開始指示(ステップ1211)取扱
単位の作成(ステップ11)から制御を渡されたとき、
制御装置は端末に対して、手動処理単位登録開始を指示
する。 1212:手動処理単位登録開始(ステップ1212)
端末は、制御装置から登録の開始指示を受けると、処理
単位の登録操作が可能な状態とする。端末は、登録可能
な状態となることによって、取引依頼書に基づくデータ
投入画面の要求を可能とし、顧客から受入れた現金の受
入れ処理が可能なよう、端末に接続された現金入出金機
を入金計数可能な状態とする。 1213:処理単位登録操作(ステップ1213)端末
では、処理単位の登録を行うため、その処理の種類やデ
ータを、画面番号や入力データとして登録するよう、制
御装置に依頼するデータを作成して、制御装置に送信す
る。
【0021】次に、図16に用いて、上述の処理単位登
録操作(ステップ1213)の更に詳細な説明を行う。 なお、入力画面要求には、以下に説明する手動画面要求
に対応するものと、自動画面要求に対応するものとがあ
る。 A:手動画面要求 端末オペレータが処理単位のデータ投入を行うのに必要
な入力画面を端末ディスプレイに表示させる操作であり
、取引依頼書等の処理に必要な入力画面の番号をオペレ
ータが端末に入力し、画面要求した場合に、この状態に
なる。訂正,取消,フリー処理等を行う場合も、この手
動画面要求となる。 B:自動画面要求 手動画面要求に対して、自動画面要求は、以下に示す方
法で自動的に画面番号を取得し、目的の画面をディスプ
レイに表示させるものである。 (1)取引依頼書に予め印刷されたバーコードを、バー
コードリーダにより読取り、目的の画面を表示する。 (2)取引依頼書を光学文字読取装置(OCR)で読取
り、その中の画面番号データに基づき、目的の画面を表
示する。 (3)現金入出金装置に現金を投入することにより、現
金入出金機からの信号により、自動的に受入れ現金処理
の画面を表示する。 12131:入力画面表示(ステップ12131)制御
装置が、処理単位の制御に必要な情報や、センタ(ホス
トコンピュータ)がデータ処理を行うのに必要なデータ
を入力するための入力画面を、端末のディスプレイに表
示する。なお、要求された画面番号から画面を表示する
表示技術は、従来の技術を利用する。 12132:入力画面表示(ステップ12132)表示
された入力画面へのデータ入力は、従来の技術を利用す
るが、入力方法は手動データ入力と、自動入力の方法が
あり、これらを組み合せてデータ入力を行う。必要なデ
ータ入力が終われば、オペレータは入力完了操作(完了
キー押下等)を行う。これにより、端末は制御装置に入
力データ電文を送信する。なお、手動データ入力とは、
端末キーボード操作による入力であり、自動データ入力
としては、端末に接続された機器操作により、機器が対
象データを自動的に読取り、データ入力を行うものであ
る。 (1)前記OCRによるデータ入力 (2)通帳や証書に貼付された磁気ストライプリードに
よるデータ入力 (3)現金入出金機の現金読取りによるデータ入力
【0
022】次に、上述の処理単位レコード作成(ステップ
 123)について、その詳細を図17を用いて説明す
る。処理単位レコード作成では、端末からの入力電文を
基に、新たに登録する処理単位レコードデータを作成す
る。図17に、データの関連を示す。図17中の処理単
位レコード(D12)が、登録すべき処理単位のレコー
ドデータとなる。図17の示すところは、以下の通りで
ある。入力電文中の入力画面番号により、入力画面デー
タベースから、該当する入力画面レコード(D21)を
選択する。同時に、処理単位レコード(D12)の入力
画面番号(D123)に、入力電文中の入力画面番号を
セットする。また、帰属取扱単位レコード番号(D12
2)には、現在登録中の取扱単位レコード(D11)の
レコード番号(D111)をセットし、取扱単位レコー
ドとの括り付けを行う。入力データのフィールドデータ
(D124)には、入力電文中のフィールドデータをそ
の位置に対応する場所に格納する。処理単位属性(D1
25)には、手動登録された処理単位の属性をセットす
る。処理順位(D126)には、処理順位(D214)
をセットする。実行方式(D12A)に、実行方式(D
215)をセットする。 媒体識別情報(D12B)には、媒体識別情報(D21
6)が示す媒体識別のための情報位置に基づき、入力電
文の該当情報をセットする。実行番号(D12D)には
、ゼロ(0)がセットされる。
【0023】前述の処理単位の訂正(ステップ 125
)の詳細を、図18を用いて説明する。処理単位を登録
中に、その入力データの誤りに気付いた場合、データ訂
正を行う必要がある。この場合、オペレータは、訂正用
画面を端末から要求し、訂正したい処理単位を指定し、
その処理単位の入力画面をそのデータとともに表示させ
、内容訂正を行い完了操作を行うと、端末から制御装置
に対して訂正電文を送信してくる。すなわち、手動処理
データ入力(ステップ 121)→登録/終了判定(ス
テップ 122)を通して、本処理へ制御が渡される。 図18において、訂正入力電文(A)が入力となり、そ
の中の処理単位レコード番号(A1)により、処理単位
登録DB(D12)から、訂正すべき処理単位レコード
(D12)を選択する。入力データ(D124)の各フ
ィールドデータには、その位置に対応するフィールドデ
ータ(An)をセットし、入力データを訂正する。媒体
識別情報(D12B)には、媒体識別情報(D216)
が示す媒体識別のための情報位置に基づき、入力電文の
該当情報をセットする。他の情報は、既に登録されてい
る内容を、そのまま利用することになる。そして、この
訂正された処理単位レコード(D12)を処理単位登録
DB(D12)に書き戻す。次に、前述の処理単位の取
消(ステップ 126)の詳細を、図19を用いて説明
する。処理単位を登録中に、その入力データのうち、あ
るものを取消したい場合がある。この場合、オペレータ
は、取消用画面を端末から要求し、取消したい処理単位
を指定した後に、完了操作を行うと、端末から制御装置
に対して、取消電文を送信してくる。すなわち、手動処
理データ入力(ステップ 121)→登録/終了判定(
ステップ122)を通して、本処理へ制御が渡される。 図19において、取消入力電文(A)が入力となり、そ
の中の処理単位レコード番号(A1)により、処理単位
登録DB(D12)から、取消すべき処理単位レコード
(D12)を選択する。処理単位レコード(D12)の
処理状態(D129)を「取消」とすることにより、該
当する処理単位を取消いことができる。
【0024】次に、前述の、処理間相互チェック(ステ
ップ13)の詳細について、図20,図21を用いて説
明する。取扱単位として登録された処理単位の実行には
、その取引を行うにあたって、ある条件を満足している
必要がある場合がある。例えば、入金取引の場合は、そ
の取引金額が、その顧客の可処分資金として受入れられ
ているか、または、他の取引(例えば、出金取引)によ
って、不足ない資金が準備される状態となるかを判断す
る必要がある。前述の、処理間相互チェック(ステップ
13)では、このような、登録された処理間の処理また
はデータの相互チェックを行う。 131:資金チェック(ステップ131)該当の取扱単
位に登録された処理単位群の取引金額の収支を計算し、
資金不足状態にならないかチェックする。すなわち、図
21において、該当のD11取扱単位レコードに登録さ
れた、帰属処理単位(D116)群が示す各々の処理単
位レコード(D12)中の入力画面番号(D123)に
基づき、入力画面DBの入力画面情報(D21)を得、
その中の入力データ情報(D213)群の中から、デー
タ属性(D2131)に取引金額情報の属性を持つ入力
情報を抽出し、画面入力フィールド位置(D2132)
を得る。但し、ここでは、処理状態(D129)が、そ
のレコードが有効であることを示しているもののみを対
象とする。この画面入力フィールド位置が示す処理単位
レコード(D12)中の入力データ(D124)中のフ
ィールドデータが、該当する処理単位の金額情報となる
。また、更に、入力データ情報(D213)中のデータ
属性(D2131)により、「入」,「払」の種別を得
る。処理単位毎に得られたこれらの取引金額の合計収支
を計算し、資金不足状態にならないことをチェックする
。不正となった場合は、その旨を示すメッセージを端末
へ表示するが、その際、登録された処理単位レコードの
いずれかのデータ属性(D2131)が、実行後確定属
性(解約取引の如く、実行しないと正確な金額のわから
ない取引)の場合は、その旨を示すメッセージを付ける
。 132:オペレータ確認(ステップ132)チェック結
果が不正で、端末に対してその旨のメッセージが表示さ
れたとき、オペレータは、該メッセージ内容を確認して
、「正常」として処理を続行するか、「不正」とするの
かを判断し、端末の該当キー押下により、その応答を行
う。 「不正」と判断された場合には、訂正等の処理を行うた
め、ステップ12の処理単位の手動登録へ制御を戻す。 一方、「正常」と判断された場合は、ステップ14の自
動処理単位登録へ制御を渡す。
【0025】次に、上述の自動処理単位登録(ステップ
14)の詳細について、図22を用いて説明する。ステ
ップ12の処理単位の手動登録で、顧客から依頼された
仕事を処理単位として登録したが、それらの登録された
処理には付帯的な処理があり、その付帯的な処理を、こ
こでは、自動的に登録する。図22に、その手続きの詳
細を示す。 141:手動登録処理単位の付帯処理登録(ステップ1
41)自動処理単位の登録が開始されると、制御装置は
、取扱単位DBから、該当する取扱単位レコード(D1
1)を抽出して、その中に登録されている帰属処理単位
(一般に、1〜複数個ある)(D116)の手動登録分
の一つを取出して、付帯処理の登録を行う。 142:登録完了チェック(ステップ142)上述の動
作を、登録された帰属処理単位(D116)のすべてに
ついて行う。すべて処理した場合、取扱データ状態(D
113)は、処理実行可状態となる。図23は、図22
に示したステップ 141の手動登録処理単位の付帯処
理登録における各DBの関連について示したものである
。帰属処理単位(D116)に登録されている処理単位
レコード番号により、処理単位DB中から、処理単位レ
コード(D12)を選択する。そのレコードデータであ
る処理単位属性(D125)を判定し、属性が手動登録
された処理単位であるもののみを対象とする。選択され
た処理単位レコード(D12)の入力画面番号(D12
3)により、その処理単位が使用した入力画面番号を知
る。入力画面番号(D123)により、入力画面DB中
の画面番号(D211)の一致する入力画面レコード(
D21)の一つを探す。このレコードが該当の処理単位
が使用する入力画面に関する情報を提供する。
【0026】この入力画面レコード(D21)中の付帯
処理指定(D212)が、該当の処理単位に必要な付帯
処理の番号を示している。但し、この付帯処理は一つの
入力画面(D21)に0〜複数個あり、その各々につい
て以下の動作を行う。付帯処理指定(D212)は、付
帯処理DBの付帯処理番号(D221)を示しているの
で、付帯処理DBから該当の付帯処理レコード(D22
)を取出す。 登録種別(D223)が取扱単位に一つのみ登録が許さ
れている種別(単一登録)であることを示している場合
は、既に当該付帯処理として登録されていないか、すな
わち、取扱単位レコード(D11)の帰属処理単位(D
116)の示す付帯処理レコード(D12)群の中に付
帯処理指定(D212)の示す付帯処理番号と同じ付帯
処理番号(D128)を持つ取扱単位レコード(D11
)があるか、付帯処理番号(D128)で調べ、登録さ
れていない場合のみ、新規に登録する。登録種別が個々
に登録しても良い場合(個別登録)には、その度に新規
登録する。但し、上述のいずれの場合も、自動登録の原
因となった処理単位の処理単位レコード番号(D121
)を、対応する付帯処理の関連処理単位(+D127)
群に追加セットする。 また、付帯処理の処理単位レコード番号(+D121)
は、自動登録の原因となった側の処理単位(D12)の
関連処理単位(D127)群に追加セットする。このよ
うにして、互いに相手方の処理単位レコードを認識でき
るようにする。なお、ここで、新規に付帯処理として登
録する、処理単位レコード(+D21)の入力画面番号
(+D123)には、画面番号(D222)をセットす
る。また、処理順位(+D126)には、処理順位(+
D214)をセットする。また、付帯処理番号(D12
8)には、付帯処理指定(D212)の付帯処理番号を
セットする。実行方式(+D12A)には、実行方式(
+D215)をセットする。上記処理では、付帯処理と
して登録される処理単位レコード(+D12)の入力デ
ータ(+D124)は、現時点ではセットされず、付帯
処理実行時点でセットされる。作成された処理単位レコ
ード(+D12)は、処理単位DBに登録され、そのレ
コード番号を当該取扱単位レコード(D11)の帰属処
理単位(D116)に追加登録する。なお、詳細は省略
するが、付帯処理はその親の処理単位の入力条件により
、登録の必要のないものも発生し得る。そこで、これら
を対応付けるには、付帯処理レコード(D22)の項目
に、それらの条件を決める要素を付加することによって
対応付けを行う。
【0027】以下では、前述のステップ2の処理単位の
実行の詳細を、図24に基づいて説明する。取扱単位と
それに属する処理単位が登録されると、登録された処理
単位の実行が開始される。これら処理単位の実行は、そ
の優先順位に基づいて、順次実行される。実行を行う契
機は、その処理単位により、全く自動的に行うものや、
通帳等の媒体を端末にセットすることにより開始される
もの、または、オペレータの対応を必要とするもの等、
様々である。オペレータの対応を必要とする場合は、シ
スタムは、どの端末に対応の依頼を行うべきかを決定す
る。なお、処理単位の実行は、マルチタスクで働き、同
時に複数の処理が可能である。図24において、タイマ
ー(A)は、制御装置内の時計機構により、適当な間隔
で発生する割り込みである。この割り込みを用いて、処
理実行の必要な処理単位の検索を行う契機とする。 21:処理単位選択(ステップ21)ステップ1の処理
単位の登録からの制御の移行、または、上述のタイマー
(A)起動により、本処理に制御が渡されると、(D1
1)取扱単位登録DBの中から、取扱データ状態(D1
13)が「処理実行可」状態の取扱単位レコードを選択
し、そこに登録されている帰属処理単位(D116)の
処理単位レコード番号が示す処理単位レコード(D12
)の処理状態(D129)が、処理待の処理単位を浅択
し、次の、実行方式選択(ステップ25)にその処理単
位を始き渡す。 25:実行方式選択(ステップ25)選択された処理単
位レコード(D12)のうち、実行方式(D12A)が
自動実行のものは、処理実行(ステップ27)へ処理単
位レコードを渡し、即時に処理の実行を行う。また、実
行方式(D12A)が端末介入依頼の必要があるものは
、ステップ26の実行依頼へ制御を渡し、適当な端末に
実行のための手続きをするよう依頼する。実行方式(D
12A)が入力画面表示のものは、入力画面を直ちに端
末へ表示するため、ステップ29の入力画面表示に制御
を渡す。
【0028】26:実行依頼(ステップ26)実行方式
(D12A)が、端末介入依頼、すなわち、オペレータ
の介入の必要がある場合、ステップ26の実行依頼の制
御によって、端末に処理単位の実行指示を行うよう、(
D121)処理単位レコード番号を付けた依頼電文を端
末に送信することにより、実行依頼を行う。 29:入力画面表示(ステップ29)本処理は、取扱単
位の登録の直後、登録が行われた端末で引き続いて処理
単位の処理を行う必要がある場合に、その処理単位の入
力画面を表示するものである。この機能により、例えば
、印影確認の如く、受付けた場所にその処理に必要な印
影がある処理単位等を処理するためにある。ここでは、
その処理に必要な入力画面を表示するよう、端末に入力
画面データを送信し、WAIT状態(E)となる。その
後、端末でオペレータが、データ入力を行い、入力完了
の操作を行うと、画面入力完了(D)を受付けた状態と
なる。 媒体セット(B)媒体とは、前述の如く、通帳や証書を
指す。対象となる取引(処理単位)は、有通帳の入金取
引等の如く、その取引を行うには、該当する媒体を必要
とする取引である。このような処理の実行の契機は、端
末に該当媒体がセットされたときに、端末装置がセット
された媒体を識別できる情報(科目,口座番号等)を制
御装置に送信し、制御装置はそれを受け、その情報とと
もに処理単位選択(ステップ22)へ制御を渡す。 22:処理単位選択(ステップ22)端末から媒体セッ
トの電文をその媒体データとともに受けたとき、制御装
置はその媒体データを基に、対応する(D12)処理単
位を選択し、その処理単位の示している(D123)入
力画面番号を基に、データ入力用の入力画面表示データ
を端末に送り、制御装置はWAIT状態(E)となる。 一方、端末は、この入力画面を用いて、その処理に必要
なデータをセットし、制御装置へ送り返す。これにより
、制御装置は、画面入力完了(D)を受付けた状態とな
る。 依頼選択(C)端末オペレータが、その端末に実行依頼
された複数の依頼の中から一つを選択すると、端末から
制御装置に対して選択した処理単位レコード番号を付け
、選択電文を送信する。この電文を受けると、制御装置
は本状態となる。
【0029】23:処理単位選択(ステップ23)制御
装置は、端末からの選択電文の処理単位レコード番号に
より、処理単位DB中から、対応する処理単位レコード
(D12)を取出し、そのレコードの情報により、端末
に入力画面を表示する。制御装置は、ここで、WAIT
状態(E)となる。一方、端末は、受けた入力画面のデ
ータ入力操作を行い、入力完了の操作を行うと、画面入
力完了(D)を受付けた状態となる。 画面入力完了(D)制御装置から入力画面表示データを
受け、それに対してデータ入力を行った後に、入力完了
操作を行ったとき、端末から、その入力データを制御装
置に入力電文として送信する。この電文を受取ったとき
、制御装置は画面入力完了(D)の状態となる。 24:端末入力電文(ステップ24)端末から入力デー
タを受けると、制御装置はそのデータにより、対応する
処理単位レコードを選択し、ステップ27の処理実行に
制御を渡す。 27:処理実行(ステップ27)ステップ25の実行方
式選択,ステップ24の端末入力から、実行すべき処理
単位とそのデータが引き渡されると、その入力データに
基づき、ホストコンピュータへデータ送信すべきものは
送信し、制御装置で処理すべき内部実行のものは、制御
装置の該当処理タスクを起動する。 28:後処理(ステップ28)ホストコンピュータから
の処理結果電文を受信したときは、ホスト(F)から制
御が渡り、内部実行が終わった場合は、内部実行(G)
から制御が渡る。ここでは、その処理結果に基づいて、
登録DBにその結果を反映し、ステップ3の実行処理結
果の判定に制御を渡す。
【0030】取引が特定の媒体に対して行われる場合(
例えば、有通帳入金取引等の場合)、取引を自動実行す
るには、その媒体が端末機器にセットされていなければ
ならない。このような場合、処理単位の実行の契機を与
えるのが、端末への媒体セットである。対象となる端末
には、オペレータが操作を行う銀行用端末(図1のE)
と、通帳/証書自動処理機(図1のG)がある。まず、
端末(図1のE)を用いる場合を説明する。顧客から取
引依頼された窓口係りが、取扱単位の登録を済ませた後
、通帳または証書を自ら(もしくは他のオペレータによ
り)端末にセットしたとき、端末は、その通帳等の磁気
ストライプをリードし(またはバーコードや文字認識に
より)、その情報とともに該当端末に媒体がセットされ
たことを制御装置に通知する。次に、通帳/証書自動処
理機を用いる場合は、上記窓口係りが取扱単位の登録を
済ませた後、通帳または証書を通帳/証書自動処理機の
受け皿にセットする。この受け皿には、複数の媒体を順
次セットすることができ、通帳/証書自動処理機は、セ
ットされた媒体をセットされた順に順次取出し、その磁
気ストライプ等をリードし、その情報とともに該当端末
に媒体がセットされたことを制御装置に通知する。通帳
/証書自動処理機は、その後、制御装置の制御の下に、
当該媒体の入出力処理を行い、通帳等を処理済みのポケ
ットに排出する。
【0031】次に、図25を用いて、図24に示した処
理単位選択(ステップ21)の詳細を説明する。 21:処理単位選択(ステップ21)登録された処理単
位は、適当な時期に実行する必要がある。適当な時期に
達しているものは、適当な方法で処理を開始しなければ
ならない。ここでは、処理単位DB(D12)中にある
、処理の実行を開始する時期に達している処理単位を探
し出す。取扱単位DBの各レコード取扱単位レコード(
D11)中の、取扱データ状態(D113)を検査し、
処理実行可能状態のレコードを選択する。選択した取扱
単位レコード(D11)の帰属処理単位(D116)の
示す一つ以上の処理単位レコード(D12)を順次調べ
、処理状態(D129)が「処理待」で、かつ、処理順
位(D126)が実行可処理順位(D116)と同じも
のを探す。但し、実行方式(D12A)が媒体セット時
自動実行のものは、選択対象にならない。この条件を満
たした処理単位レコード(D12)が選択され、ステッ
プ25の実行方式選択へ渡される。しかし、選択された
処理単位レコード(D12)の処理状態(D129)は
変更されず、次の処理実行(ステップ27),実行依頼
(ステップ26),入力画面表示(ステップ29)で変
更される。上述の検索で取扱単位レコード(D11)に
属するすべての処理単位レコードの対象処理順位がすべ
て「処理完了」状態のとき、実行可処理順位(D115
)を+1し、再度検索をやり直す。この検索で対象とな
る取扱単位レコードすべてが条件を満足しないとき、選
択なしとして、WAIT(E)へ制御を渡す。次に、図
26,図27を用いて、図24に示した処理単位選択(
ステップ22)の詳細を説明する。 22:処理単位選択(ステップ22)処理待の媒体が端
末または通帳/証書自動処理機にセットされ、本処理が
その媒体識別のための情報とともに起動されたとき、本
処理はその媒体に対する処理単位を選択する。 221:処理単位の選択(ステップ221)処理状態(
D129)が「処理待」状態で、かつ、端末にセットさ
れた媒体の情報媒体セット情報(A)に一致する媒体識
別情報(D128)を持つ処理単位レコード(D12)
を処理単位登録DB(D12)から抽出する。 222:実行順序チェック(ステップ222)抽出され
た処理単位が、実行可能な時期に達しているか否かをチ
ェックする。このチェックは、処理単位レコード(D1
2)の処理順位(D126)が、帰属取扱単位レコード
番号(D122)の示す取扱単位レコード(D11)の
実行可処理順位(D115)と一致しているか否かをチ
ェックする。 223:端末へのエラー報告(ステップ223)選択す
べき処理単位がないとき、端末に対してその旨のエラー
メッセージを返す。端末は、そのメッセージにより、誤
った媒体をセットしたのか、時期に達していないのかを
知る。
【0032】次に、図28,図29を用いて、図24に
示した処理単位選択(ステップ23)の詳細を説明する
。 23:処理単位選択(ステップ23)登録された処理単
位のうち、オペレータの介入が必要なものは、適当な端
末に実行の依頼が行われる。端末のオペレータは、依頼
された処理単位の中から状況に応じて実行操作を行うた
め、そのうちの一つを選択する。選択操作により、端末
から選択電文が制御装置に送信される。この選択により
本処理が起動され、本処理によりそれに応じた入力画面
データが端末に送り返される。その後、端末のオペレー
タは、必要な確認やデータ入力の補足等を行う。 231:処理単位の選択(ステップ231)端末で処理
単位が選択されたとき、選択電文(A)として処理単位
レコード番号が制御装置に送信される。この処理単位レ
コード番号に一致する処理単位レコード(D12)を、
処理単位登録DB(D12)から選択する。この処理単
位レコード(D12)が、端末オペレータが介入処理を
引き受けた処理単位である。しかし、この選択された処
理単位は、処理可能な状態になければならない。すなわ
ち、処理状態(D129)が、実行依頼中のものでなけ
ればならない。 この条件を満たしていないもの、または、該当する処理
単位レコード番号のものがない場合は、端末エラー報告
(ステップ 234)へ制御が渡される。正常に選択さ
れた場合、処理状態(D129)に「入力待」をセット
し、他の端末オペレータが同一処理単位を選択しても、
選択済みのためエラーとなるようにする。 232:入力画面表示(ステップ232)端末に選択さ
れた処理単位レコード(D12)の介入処理を行わせる
ために、入力画面をプリセットデータをセットした状態
で端末に表示する。なお、端末に表示した時点で、実行
依頼(ステップ26)で各端末に出した介入依頼を取消
す。画面表示のため、処理単位レコード(D12)によ
り入力画面を決定する。
【0033】以下、入力画面へのプリセットデータのセ
ット方法を示す。処理単位属性(D125)(手動登録
された処理単位の場合)手動登録された処理単位の場合
、入力画面番号(D123)に一致する入力画面(D2
1)を、入力画面DB(D21)から求める。その入力
画面の入力用フィールドに、入力データ(D124)が
持っている個々のフィールドの入力データ情報をセット
し、端末に表示する。処理単位属性(D125)(自動
登録された処理単位の場合)自動登録された処理単位の
場合、すなわち、付帯処理として登録された処理単位の
場合は、入力画面番号(D123)に一致する入力画面
(D21)を、入力画面DB(D21)から求める。こ
の入力画面の入力フィールドに、以下の方法でプリセッ
トすべきデータを求め、セットする。該当する処理単位
レコード(D12)の付帯処理番号(D128)が、そ
の処理単位の仕事の目的である付帯処理の番号を示す。 そこで、付帯処理DB(D22)の中から、付帯処理番
号(D128)と一致する付帯処理(D22)を求める
。その付帯処理中のプレ入力情報(D224)群の個々
のプレ入力情報(D224)がプリセットデータの存在
場所と、セットすべき位置を示している。データソース
(D2241)が、データの存在している場所、すなわ
ち、システム共通情報,取扱単位共通情報,処理単位(
親)個別情報等の存在場所と、時刻,店番,可処分資金
等のデータ属性により、そのデータを確定する。一方、
得られたデータを、入力画面表示用データのどのフィー
ルド位置にセットするのかは、セット・フィールド位置
(D2242)により知る。システム共通情報(時刻,
店番等)のデータの存在場所は明らかである。取扱単位
共通情報は、帰属取扱単位レコード番号(D122)の
示す取扱単位レコードに属するデータ可処分資金(D1
14)等である。処理単位個別情報は、現在対象として
いる処理単位の処理単位属性(D125)が自動登録さ
れた処理単位、すなわち、付帯処理の場合、その付帯処
理の発生要因となった処理単位(親)に属しているデー
タを指す。従って、現在処理中の処理単位レコード(D
21)の関連処理単位群(D127)が示している(親
)の処理単位レコード番号が示す入力画面番号(*D1
2)→入力画面(D21)→入力データ情報群の情報の
示すデータ属性(D2131)と一致するデータを探し
出す。
【0034】図30,図31を用いて、図24に示した
端末入力電文の処理(ステップ24)の詳細を説明する
。 24:端末入力電文(ステップ24)オペレータ操作が
必要であった処理単位がオペレータによって処理された
後、操作完了(実行指示)された場合や、通帳/証書自
動処理機からの実行指示があった場合、上記通帳/証書
自動処理機を含む端末からの入力電文の処理を行い、処
理実行(ステップ27)へ制御を渡す。図30において
、端末入力電文(A)は、処理単位の実行指示を行う電
文で、端末から制御装置に対して送信されるものである
。 241:処理単位レコードの選択(ステップ241)端
末が取扱実行指示を行った処理単位レコードを以下のよ
うにして選択する。すなわち、入力電文(A)中の処理
単位レコード番号(A1)と一致する処理単位レコード
(D12)を、処理単位登録DB(D12)から選択す
る。 242:入力データのセット(ステップ242)端末か
ら送信されてきた入力電文のうち、画面番号(A2)は
既に処理単位レコードに存在しているので、入力データ
フィールドデータ(A3)を、処理単位レコード(D1
2)中の各フィールドデータにセットする。本処理では
、このようにして端末からの入力電文を、一旦、該当す
る処理単位レコード(D12)の情報として、処理単位
登録DB(D12)に登録する。次に、図32に基づい
て、図24に示した実行方式選択(ステップ25)の詳
細を説明する。登録された処理単位が処理を実行に移す
ために選択されたときには、その実行方式に基づいた方
法で実行に移らなければならない。ここでは、その適切
な方法を選択して、その方式に合った処理に制御を渡す
。具体的には、選択された処理単位レコード(D12)
の実行処理方式(D12A)を検査し、 (1)自動実行 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・ 処理依頼(ステップ27) (2)媒体セット時自動実行 ・・・・・・・・・・・
・ 何もしない(3)一線端末介入依頼 ・・・・・・
・・・・・・・・・・ 実行依頼(ステップ26) (4)一線端末介入依頼 ・・・・・・・・・・・・・
・・・ 実行依頼(ステップ26) (5)為替端末介入依頼 ・・・・・・・・・・・・・
・・・ 実行依頼(ステップ26) (6)取扱登録端末へ入力画面表示 ・・・・・・ 入
力画面表示(ステップ29) (7)監視端末介入依頼 ・・・・・・・・・・・・・
・・・ 実行依頼(ステップ26) へ制御を渡す。
【0035】次に、上述の実行依頼(ステップ26)の
詳細について、図33,図34を用いて説明する。 26:実行依頼(ステップ26)処理単位の実行に当た
って、オペレータに確認またはデータの補足等の介入の
必要がある場合、その処理単位の実行のための操作を依
頼しなければならない。その依頼は、その処理単位の内
容によって、適合したオペレータに依頼する必要がある
。 例えば、振替取引は、為替担当のオペレータにという具
合である。実行依頼を依頼する端末を選択するには、処
理単位レコード(D12)の実行方式(D12A)に一
致した端末を選択する。端末には、それぞれ、予め属性
がセットされている。従って、厳密には、扱う仕事の種
類はオペレータではなく、端末によって決定されること
になる。依頼を行った処理単位レコード(D12)の処
理状態(D129)には、実行依頼中をセットする。依
頼電文を受信した端末は、必要に応じてその端末で依頼
を受けている処理単位を表示することができ、オペレー
タの選択により、依頼を受諾する。選択されると、選択
電文を制御装置へ送信する。上述の処理実行(ステップ
27)の詳細について、図35を用いて説明する。 27:処理実行(ステップ27)登録された処理単位が
種々の条件を満足して実行を行う状態となったとき、そ
の処理を実際に実施するホストコンピュータへの処理電
文の送信や、制御装置自身のタスクの起動を行い、処理
の起動を行う。実行すべき処理単位レコード(D21)
の入力画面番号(D123)により、ホストコンピュー
タへ処理電文の送信を行うものか、内部処理を行うもの
かを判定する。図35において、処理状態(D129)
には、処理中をセットする。実行番号(D12D)を+
1する。ここで、ホストコンピュータへの送信電文のデ
ータや、内部処理へのデータの引き渡しは、処理単位レ
コード(D21)の入力画面番号(D123),入力デ
ータ(D124)を用いる。
【0036】以下、図36に基づいて、図24に示した
後処理(ステップ28)の詳細について説明する。28
:後処理(ステップ28)処理単位の実行が終わったと
き、その処理結果を取扱単位や処理単位等に反映し、取
扱単位の進行状態を更新する必要がある。図36は、デ
ータ関連を示すものである。処理単位の実行が成功/不
成功いずれの状態で終了しても、処理結果情報(A)が
本処理へ渡される。本処理では、処理単位レコード番号
(A1)によって報告された、処理単位を処理単位登録
DB(D12)から探し出し特定する。その後、本処理
においては、処理単位レコード(A1)〜金額情報(A
4)のデータ,入力データ(D124),実行番号(D
12D)に基づいて、処理単位実行履歴レコード(D1
3)のデータを作成し、処理単位実行履歴DB(D13
)に追加登録する。処理結果状態(A2)が正常を示し
ている場合、金額情報(A4)を取扱単位レコード(D
11)の可処分資金(D114)に加算する。なお、金
額情報(A4)の符号により、減算の場合もある。この
セットすべき取扱単位レコードは、帰属取扱単位レコー
ド番号(D122)により、取扱単位登録DB(D11
)から求める。なお、成功/不成功いずれの場合でも、
追加された処理単位実行履歴レコード番号を、処理履歴
情報番号群(D12C)の最終位置の次の位置に追加記
録する。成功の場合、処理状態(D129)には、「処
理完了」をセットする。不成功の場合には、処理状態(
D129)は変更しない。
【0037】以下、図37に基づいて、図24に示した
入力画面表示(ステップ29)の詳細を説明する。 29:入力画面表示(ステップ29)本システムでは、
基本的には実行すべき処理の登録と実行は異なった端末
で、しかも、時間的にも登録と実行は連続的には実行さ
れない。しかし、取扱単位を登録したその端末でその時
点で処理の実行を行う必要がある仕事、すなわち、処理
単位も存在する。例えば、印影確認等である。このよう
な処理は、登録に引き続き、その場で処理を実行するた
め、入力画面にプリセットデータをセットした状態で、
登録した端末に入力画面を表示する。処理方式選択(ス
テップ25)から制御が渡ったとき、選択された処理単
位レコード(D12)の入力画面番号(D12)が示す
入力画面にプリセットデータをセットし、端末に表示す
る。ここでの表示およびプリセットの方法については、
後述する。 処理状態(D129)は、「入力待」をセットする。次
に、図10に示した処理実行結果の判定(ステップ3)
の詳細について、図38を用いて説明する。処理単位の
実行が終わったとき、その処理の成功/不成功によって
、次の制御を切り換える。具体的には、図38中の処理
結果情報(A)の処理結果情報(A2)により、成功/
不成功を判定する。次に、同じく図10に示した未実行
の処理の有無の判定(ステップ4)の詳細について、図
39を用いて説明する。処理単位の実行が成功に終わっ
た場合や、不成功の後処理が終わったとき、該当する取
扱単位にまだ実行していない処理単位があるか否かを調
査し、未処理があれば処理単位の実行を継続し、すべて
完了している場合は、取扱単位の完了処理を行う。図3
9中の、取扱単位レコード(D11)の実行可処理順位
(D115)が、現在実行中の処理順位を示している。 一方、帰属処理単位(D116)の処理単位レコード番
号によって示される各々の処理単位レコード(D12)
のうち、実行可処理順位(D115)以上の処理順位(
D126)を持つ処理単位レコードについて、処理状態
(D129)を調べ、すべてが「処理完了」であれば、
「未実行処理なし」となる。その他の場合は、未実行処
理ありとなる。「未実行処理なし」となった場合には、
取扱単位の完了(ステップ5)へ制御を渡す。一方、「
未実行処理あり」となった場合には、WAITすること
により、タイマーによる起動で、図24のタイマー(A
)となり、処理単位の実行(ステップ2)へ制御が渡る
。次に、同じく図10に示した取扱単位の完了処理(ス
テップ5)の詳細を、図40を用いて説明する。すべて
の処理が完了すると、顧客から依頼され、それにより発
生した仕事のすべてを完了したことになる。 システムは、その取扱単位を処理済みとする。図40中
の、該当する取扱単位レコード(D11)の取扱データ
状態(D113)に、「処理済み」をセットする。そし
て、制御はWAIT状態となる。
【0038】次に、同じく図10に示した不成功の後処
理(ステップ6)の詳細を、図41,図42に基づいて
説明する。処理単位が不成功に終わった場合、その原因
の追及とその結果によって適当な後処理を行う必要が生
ずる。それらの後処理は、不成功に終わった処理単位の
実行条件の変更,処理単位の新たな追加,処理単位とそ
れに関連する付帯処理単位の削除等である。これらの不
成功の処理単位に対する実質的な操作(処理)は、本処
理で行うのではなく、本処理によって新たに登録される
「後処理用の処理単位」の仕事となるものである。図4
1に、この手順の詳細を示す。 61:当該処理単位の状態登録(ステップ61)不成功
に終わった、該当処理単位レコード(D12)の処理状
態(D129)に、「後処理依頼中」をセットする。後
処理用処理単位の登録(ステップ62)後処理登録用デ
ータ(A)を作成し、処理単位レコード(D123)の
作成の項で説明した方法により、新たな後処理用処理単
位(63)を該当の取扱単位に属する処理単位として登
録する。そして、実行可処理順位を後処理登録用の入力
画面の持つ実行処理順位に変更する。この順位は、最も
優先順位が高い。図42に、データの関連を示す。図4
2に示す後処理用入力画面番号(A1)には、システム
で固定的に定められた値をセットする。帰属処理単位レ
コード番号(D122)が示す取扱単位レコード(D1
1)が後処理を必要とする該当の取扱単位であるから、
その取扱単位レコードの実行可処理順位(D115)に
、後処理用入力画面番号(A1)から求めた入力画面(
D21)の実行処理順位(D214)、すなわち、後処
理の実行順位をセットする。これにより、他の処理単位
より優先的に後処理が実行され、不成功に終わった処理
単位より優先順位の低い処理単位の追い越しの実行を防
ぐことができる。上述の処理により作成された後処理登
録用データ(A)が、処理単位レコード作成(ステップ
 123)における入力電文に相当する。
【0039】次に、図43を用いて、上述の後処理用処
理単位(63)について説明する。処理単位の実行が不
成功に終わった場合、その処理単位には不成功に終わる
何等かの原因があったはずである。この原因を見極め、
適切な処置を行わないと、その処理単位の属する取扱単
位の処理を完遂することはできない。上述の後処理用処
理単位(63)は、不成功に終わった処理単位の後処理
を行う処理単位で、これまでに説明してきた取扱単位,
処理単位の実行制御の手順ではなく、その制御を受けて
実行される処理単位である。図43により、後処理用処
理単位(63)の入力画面レコードを説明する。前述の
後処理用処理単位の登録(ステップ62)により、本処
理単位が処理単位登録DB(D12)に登録されたとき
に、後処理用の画面番号から得られる実行方式(D21
5)は、監視端末介入依頼となっている。従って、本後
処理が登録され、実行に移されると、前述の処理単位選
択(ステップ23)により後処理用の画面が表示され、
そこに表示された「後処理を必要とする処理単位」を確
認し、後処理を行うことを意志表示する意味で入力完了
操作を行う。これにより、制御装置の内部処理として、
図44に示す「後処理用の内部処理」が実行される。図
44において、ステップ 630は、後処理メインであ
る。監視端末のオペレータ、すなわち、後処理を行うオ
ペレータが、以下の各サブ処理を利用して、後処理を行
うが、この後処理メイン(ステップ 630)では、そ
のサブ処理を選択する機能を有する。これらの機能の一
つを選択すると、制御装置は対応する画面を端末に表示
し、オペレータは必要なデータ入力を行い、実行を指示
する。この指示を受け、選択された機能に応じて、以下
の処理に振分ける。これらの選択は、完了操作を行うま
で、必要回数繰り返し選択実行できる。 631:フリー処理(ステップ631)フリー処理は、
前述の如くフリー処理を行うもので、原取引の処置につ
いて、各種照会等をリアルタイムに行い、オペレータが
関連する情報を得るのに用いられる。 632:処理単位照会(ステップ632)処理単位に関
する情報、すなわち、該当の取扱単位,それに属する処
理単位,その入力情報,処理結果情報(実行履歴)等を
照会する機能を有する。
【0040】633:処理単位訂正(ステップ633)
ここでは、該当する処理単位に含まれる、手動登録され
た処理単位の入力データを訂正し、再格納する機能を有
する。 634:新処理単位追加(ステップ634)自らの属す
る取扱単位に、新たに処理単位を登録する機能を有する
。登録方法は、前述の処理単位レコードの作成に従う。 635:処理単位削除(ステップ635)該当の取扱単
位に含まれる手動登録された処理単位の削除と、それに
よる、関連する付帯処理の必要に応じた削除,変更を行
う。これらの手順については、前述の付帯処理の削除と
同様である。 636:処理間相互チェック(ステップ636)オペレ
ータが後処理に関してすべての操作を終わり、端末で完
了操作を行ったとき、本処理へ制御が渡る。本処理では
、後処理を行ったことにより、取扱単位の処理単位間に
矛盾が発生していないかをチェックする。処理単位の入
力データの訂正がオペレータにより指示されたとき、そ
の処理単位の入力データの訂正はもちろんのこと、もし
、関連する付帯処理がある場合、その見直しも行わなけ
ればならない。上述の処理単位訂正(ステップ633)
の詳細を、図45に示す。ステップ6331では、前述
の処理単位の訂正手順に従って行われる。ここでは、関
連する付帯処理を付帯処理判定(ステップ6332)に
渡すための抽出方法を、図46を用いて説明する。訂正
入力電文(A1)の処理単位レコード番号(A1)が示
している処理単位レコードが訂正を行う目的の親(すな
わち、手動登録された)の処理単位である。この処理単
位に付帯する処理単位が、ここで抽出を行いたい付帯処
理単位ということになる。上述の処理単位レコード番号
(A1)が示している処理単位レコードを、処理単位登
録DB(D12)から抽出する。これが親の処理単位で
ある。この処理単位の入力画面番号(D123)に基づ
き、入力画面DB(D21)から、親の入力画面を求め
る。入力画面DB(D21)の付帯処理指定(D212
)が示す0〜複数個の付帯処理番号が、目的の付帯処理
である。ステップ6332では、上述の処理単位の訂正
(ステップ6331)から渡された付帯処理毎に、その
付帯処理にふさわしい処理方法を選択する。すなわち、
対象の付帯処理は、その親の処理単位の入力データが訂
正された訳であるから、それに伴って訂正,追加,削除
等の必要性が生じてくる。これについて、図47に基づ
いて説明する。ここでは、旧の親の処理単位レコード(
D21)の関連処理単位群(D127)の示す0〜複数
個の処理単位レコードの個々に対して、それが示す処理
単位レコード(*D12)、すなわち、旧の付帯処理と
、対象となっている新の対象付帯処理番号が示す新の付
帯処理を比較して、その結果によって以下の如く振り分
ける。なお、対象付帯処理がないときは、「放置」が選
択される。
【0041】上述の選択における選択条件と選択結果を
図48に示す。図48において、新付帯登録要否とは、
対象の付帯処理が新条件の下で登録の必要性があるか否
かを指しており、これは、前述の自動処理単位登録の項
で説明した如く判定される。旧登録有無は、対象の付帯
処理が既に対象の親の処理単位の付帯処理として登録さ
れているか否かを示している。この判定方法は、処理単
位レコード(D12)(親)が示す関連処理単位群(D
127)の処理単位レコード番号(0〜複数)が示す処
理単位(*D12)が旧の付帯処理であることから、そ
の付帯処理番号(*D128)と対象付帯処理番号とを
比較して決定する。次に、旧付帯処理の親の単複の別を
選択する。 これは、旧の付帯処理単位である処理単位レコード(*
D12)の関連処理単位群(*D127)に登録されて
いる処理単位レコード番号が、旧付帯処理の親の処理単
位であるから、この数の単複で決定する。また、旧付帯
処理状態は、旧の付帯処理単位である処理単位レコード
(*D12)の処理状態(*D129)が「処理中」,
「処理完了」のものについては「処理中/完了」とし、
それ以外は「処理前」とする。削除種別は、付帯処理(
D22)を、付帯処理DB(D22)から抽出し、その
削除種別(D225)による。以下、付帯処理削除につ
いて説明する。 削除対象となった付帯処理単位は、それ自身の削除処理
だけでなく、それに関連した処理単位の内容にも訂正等
の必要が生じてくる。具体的には、図49に示す如く、
旧の親の処理単位レコード(D12)の関連処理単位群
(D127)にセットされている削除対象となっている
付帯処理の処理単位レコード番号を削除する。削除対象
となっている付帯処理の処理単位レコード(*D12)
の処理状態(*D129)には、「取消」状態をセット
する。なお、付帯処理の登録については、前述の自動処
理単位登録に示した通りである。
【0042】既に処理済みとなっている付帯処理単位を
取消すには、その反対(取消し)処理を実行することで
相殺する。ここでは、そのために、対象となった付帯処
理単位を反対処理(取消し処理)として登録する。登録
方法は、前述の自動処理単位登録に示した通りである。 次に、処理相互間のチェックについて説明する。処理単
位の訂正,追加,削除等が行われると、その結果、取扱
単位の実行許可の条件が崩れることになる。そこで、再
度、該当の取扱単位に登録されているすべての処理単位
について、処理間の相互チェックを行う。この方法は、
前述の処理相互間のチェックと同様であるが、ここでは
、既に実行されている処理単位があることが異なるので
、これに留意する。すなわち、資金チェック(ステップ
 131)では、処理済みの処理単位の金額情報は、可
処分資金(D114)に反映されているのでこれを用い
、「処理済」の処理単位は対象外とすることで対応する
【0043】以上、詳細に実例を挙げて説明した如く、
本実施例によれば、下記の如き効果が得られる。 (1)取引の実行順序や、付随して起こさなければなら
ない処理を、オペレータに代ってシステムが判断し、登
録するため、 (a)オペレータはそれらの知識を必要としない。*オ
ペレータに対する訓練の軽減,要求される業務知識水準
の低減によるコスト削減が可能になる。 (b)オペレータがそれらの作業から解放される。*顧
客受付能力が向上可能になる。*対顧客へのセールス活
動等、人にしかできない業務への人の有効活用が可能に
なる。 (c)誤りの防止が可能になる。*人の作業による誤り
や忘れがなくなる。 (2)取扱単位で金額等の矛盾チェックを行うので、振
替相違や入出金相違が発生しない。 (3)処理単位の実行条件が整っていないものは実行さ
れないので、先行取引が不成功に終わった場合に、その
状況を知らずに誤って進行を継続することがない。 (4)実行可能となった処理を、 (a)処理実行条件が整っている処理はシステムが自動
的に処理実行を行うため、実行待とロスがない。 (b)システムが処理を実行可能な端末に振分け実行要
求できるので、オペレータによる未処理管理が不要とな
る。 (c)実行可能な取引を処理できる端末が複数ある場合
、そのすべての端末を対象に処理依頼を発行することが
できる。このため、端末に対して負荷の分散と並列処理
による処理スピード向上ができる。 (5)処理の実行に対応する媒体が伴う場合、その媒体
を機器にセットすることにより、対応する処理を自動的
に選択し、処理するため、オペレータによる処理の選択
や、データの対入力等が不要になる。また、通帳/証書
自動処理機による、自動処理が可能になるため、省力化
とスピードアップが可能になる。 (6)進行管理が、システムによって行われるので、忘
れ等による長時間未処理が防止できる。 (7)窓口受付時に、顧客に渡す番号札と取扱単位をリ
ンクさせることにより、取扱単位完了時の顧客コールの
際に必要となる情報をオペレータに提供することができ
る。 (8)処理(取引)の登録内容や実行内容が処理単位の
情報とともに保存されているため、直接調査対象となっ
た処理(取引)以外に、関連する処理(取引)の情報を
も知ることが可能になる。 なお、上述の実施例に示したのは本発明の一例であり、
本発明はこれに限定様れるべきものではないことは言う
までもない。
【0044】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明によ
れば、取扱い単位をシステムに認識させ、また、取扱い
単位毎に処理単位を登録し、この際、処理に付随する処
理は、知識ベースにより判断し、自動的に処理単位とし
て登録するようにしたことにより、オペレータの負担を
極端に減らし、コンピュータに管理させられる部分はす
べてシステムにまかることが可能な、伝票レスシステム
の処理方式を実現できるという顕著な効果を奏するもの
である。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る伝票レスシステムの概
略構成を示す図である。
【図2】実施例の登録DBの概略構成を示す図である。
【図3】実施例の知識ベースDBの概略構成を示す図で
ある。
【図4】実施例の履歴DBの概略構成を示す図である。
【図5】実施例の取扱単位DBの構造を示す図である。
【図6】実施例の処理単位DBの構造を示す図である。
【図7】実施例の入力画面DBの構造を示す図である。
【図8】実施例の付帯処理DBの構造を示す図である。
【図9】実施例の処理単位実行履歴DBの構造を示す図
である。
【図10】実施例の取扱単位の登録と処理の実行手順を
説明するフロー図である。
【図11】実施例の取扱単位の登録手順の詳細を説明す
るフロー図である。
【図12】実施例の取扱単位の作成手順の詳細を説明す
るフロー図である。
【図13】実施例の取扱単位レコードの内容を説明する
図である。
【図14】実施例の処理単位の手動登録手順の詳細を説
明するフロー図である。
【図15】実施例の手動処理データ入力手順の詳細を説
明するフロー図である。
【図16】実施例の処理単位登録操作手順の詳細を説明
するフロー図である。
【図17】実施例の処理単位レコード作成処理における
データの関連の説明図である。
【図18】実施例の処理単位の訂正処理におけるデータ
の関連を説明する図である。
【図19】実施例の処理単位の取消処理におけるデータ
の関連を説明する図である。
【図20】実施例の処理間相互チェック手順の詳細を説
明するフロー図である。
【図21】実施例の資金チェック処理におけるデータの
関連を説明する図である。
【図22】実施例の自動処理単位登録手順の詳細を説明
するフロー図である。
【図23】実施例の自動処理単位登録処理におけるデー
タの関連を説明する図である。
【図24】実施例の処理単位の実行手順の詳細を説明す
るフロー図である。
【図25】実施例の処理単位選択処理におけるデータの
関連の説明図(その1)である。
【図26】実施例の処理単位選択手順の詳細を説明する
フロー図である。
【図27】実施例の処理単位選択処理におけるデータの
関連の説明図(その2)である。
【図28】実施例の処理単位選択手順の詳細を説明する
フロー図である。
【図29】実施例の処理単位選択処理におけるデータの
関連の説明図(その3)である。
【図30】実施例の端末入力電文処理手順の詳細を説明
するフロー図である。
【図31】実施例の端末入力電文処理におけるデータの
関連を説明する図である。
【図32】実施例の実行方式選択処理におけるデータの
関連を説明する図である。
【図33】実施例の実行依頼処理におけるデータの関連
を説明する図である。
【図34】実施例の実行方式に対応する端末属性を示す
図である。
【図35】実施例の処理実行におけるデータの関連を説
明する図である。
【図36】実施例の後処理におけるデータの関連を説明
する図である。
【図37】実施例の入力画面表示処理におけるデータの
関連を説明する図である。
【図38】実施例の処理実行結果の判定処理におけるデ
ータの関連の説明図である。
【図39】実施例の未実行の処理の有無の判定処理にお
けるデータの関連を説明する図である。
【図40】実施例の取扱単位の完了処理における取扱単
位レコードを示す図である。
【図41】実施例の不成功の後処理手順の詳細を説明す
るフロー図である。
【図42】実施例の不成功の後処理におけるデータの関
連を説明する図である。
【図43】実施例の後処理用処理単位の入力画面レコー
ドを示す図である。
【図44】実施例の後処理手順の詳細を説明するフロー
図である。
【図45】実施例の処理単位訂正手順の詳細を説明する
フロー図である。
【図46】実施例の処理単位の訂正におけるデータの関
連を説明する図である。
【図47】実施例の付帯処理判定におけるデータの関連
を説明する図である。
【図48】実施例の付帯処理判定における選択条件と選
択結果を示す図である。
【図49】実施例の付帯処理削除におけるデータの関連
を説明する図である。
【符号の説明】
A:センタ、B:制御装置、C:登録DB、D:知識ベ
ースDB、E:端末、F:オペレータ、G:通帳/証書
自動処理機、H:顧客、I:ロビー端末。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  センタと回線を介して接続され、主制
    御装置,複数の端末,自動処理機等を有する金融機関の
    伝票レス処理システムにおいて、取引の処理単位のデー
    タ等を記憶する登録データベースと、システムの自動動
    作のための知識ベースを記憶する知識データベースとを
    備え、前記登録データベースと知識データベースとを用
    いて実行可能な処理単位の動作を自動的に行うことを特
    徴とする伝票レスシステムの処理方式。
  2. 【請求項2】  前記登録データベースとして、取扱単
    位登録データベースと処理単位登録データベースとを用
    いることを特徴とする請求項1記載の伝票レスシステム
    の処理方式。
  3. 【請求項3】  前記登録データベースは営業開始時に
    クリヤされ、当日の発生データを、その都度登録または
    更新することを特徴とする請求項1または2記載の伝票
    レスシステムの処理方式。
  4. 【請求項4】  前記知識データベースとして、入力画
    面データベースと付帯処理指定データベースとを用いる
    ことを特徴とする請求項1記載の伝票レスシステムの処
    理方式。
  5. 【請求項5】  前記各データベースに加えて、処理単
    位毎の履歴を記憶する処理単位実行履歴データベースを
    用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の伝票レスシステムの処理方式。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002007685A (ja) * 2000-06-27 2002-01-11 Ntt Communications Kk データ交換システム
JP2003271556A (ja) * 2002-03-13 2003-09-26 Toshiba It Solution Corp 接続処理装置、接続処理方法、及び接続処理プログラム、並びに接続検証装置、接続検証方法、及び接続検証プログラム
JP2013524323A (ja) * 2010-03-30 2013-06-17 ロイヤル カナディアン ミント メッセージ記憶・転送システム
JP2017146776A (ja) * 2016-02-17 2017-08-24 株式会社日立製作所 窓口業務支援システムおよび窓口業務支援方法

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