JPH04327880A - 詰綿用ポリエステル繊維 - Google Patents

詰綿用ポリエステル繊維

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JPH04327880A
JPH04327880A JP3125522A JP12552291A JPH04327880A JP H04327880 A JPH04327880 A JP H04327880A JP 3125522 A JP3125522 A JP 3125522A JP 12552291 A JP12552291 A JP 12552291A JP H04327880 A JPH04327880 A JP H04327880A
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JP
Japan
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polyester
fiber
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segment
memory ability
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Pending
Application number
JP3125522A
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English (en)
Inventor
Sonoko Osawa
大澤 園子
Masatoshi Morita
森田 正敏
Tomoyuki Izumi
智之 和泉
Keizo Tsujimoto
啓三 辻本
Tsuneyuki Osawa
大澤 恒之
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Nippon Ester Co Ltd
Original Assignee
Nippon Ester Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、形状記憶能を有するポ
リエステルからなる詰綿用繊維に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ポリエステル繊維を詰綿として用
いたふとんなどの寝装品やキルテイング衣料が多く使用
されるようになってきた。その理由としては、ポリエス
テル繊維の優れた特性、すなわち保温性の高いこと、嵩
高性に優れること、衛生的であることなどが挙げられる
。一方、ポリエステル繊維詰物の欠点としては、日光又
は熱による回復性に劣ること、すなわち、使用とともに
進行していた嵩減りが日干し乾燥などによって元通りの
嵩にならないことが挙げられる。また、嵩高性に優れる
ことは、運搬時や、ふとんを押入などに保管する時など
には広い場所を必要とするため、逆に欠点ともなる。
【0003】ポリエステル繊維詰綿の日光回復性を改良
しようとする試みは種々なされており、例えば、特開昭
57−66162号公報には、ポリエチレンテレフタレ
ートとポリブチレンテレフタレート−ポリエチレングリ
コール重合体とをはり合わせた複合繊維からなる詰物が
提案されている。しかしながら、この詰物は、従来のポ
リエステル繊維詰物に較べれば、日光回復性がかなり改
良されるものの、長期にわたる使用では、やはり嵩減り
が起こり、日光回復性はまだ不充分であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、嵩回復性に
優れ、かつ、優れた物性及び加工性を有し、しかも安価
なポリエステル繊維からなる詰綿を提供しようとするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意研究した結果、形状記憶能を有
するポリエステル中空捲縮繊維によりこの目的が達成さ
れることを見い出し、本発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明は、形状記憶能を有する
ポリエステル繊維であって、中空率が5〜40%、繊維
長が30〜80mm、単糸繊度が1〜20デニール、捲
縮率が10〜40%である詰綿用ポリエステル繊維を要
旨とするものである。
【0007】本発明において、「形状記憶能を有する」
とは、任意の形状Xに成形して、その形状Xを熱処理に
より固定記憶させ、次いで、その形状Xとは異なる形状
Yに外力により一旦変形させてガラス転移点よりも低い
温度にして形状Yを固定させた後、ガラス転移点よりも
高い温度に加熱することにより、形状Xに回復するとい
う機能を有することをいう。
【0008】本発明における形状記憶能を有するポリエ
ステル繊維は、ガラス転移点よりも低い温度にすること
により固定性を発揮し、ガラス転移点よりも高い温度に
加熱することにより回復性を発揮するものである。
【0009】本発明におけるポリエステルは、ガラス転
移点が10〜60℃の範囲のものが好ましく、特に15
〜50℃のものが好ましい。ガラス転移点が10℃未満
のものでは、変形固定しても室温で変形が急速に回復し
てしまい、一方、60℃を超えるものでは、日光やふと
ん乾燥機による加熱で嵩を回復することができず、実用
的メリットがない。
【0010】形状記憶能を有するポリエステルの種類は
、特に制限されないが、形状すなわち、嵩回復性を良好
にするためには、外力を与えると変形し、その外力を取
り除くと元の形状に回復するという点から考えると、ゴ
ム弾性を有するものが好適である。
【0011】形状記憶能を有するポリエステルの具体例
としては、芳香族ポリエステルセグメント(ハードセグ
メント) と脂肪族ポリエステルセグメント(ソフトセ
グメント) とが適度な割合で存在するエラストマーや
、芳香族ポリエステルセグメント(ハードセグメント)
 とポリアルキレングリコールセグメント(ソフトセグ
メント) とが適度な割合で存在するエラストマーなど
が挙げられるが、前者が好ましい。
【0012】芳香族ポリエステルセグメントとは、ポリ
エステルの繰り返し単位に少なくとも一つの芳香環を有
するポリエステルセグメントをいい、脂肪族ポリエステ
ルセグメントとは、ポリエステルの繰り返し単位に芳香
環を有しないポリエステルセグメントをいう。
【0013】ハードセグメントを構成する芳香族成分と
しては、テレフタル酸、イソフタル酸、ビスフェノール
A、p−ヒドロキシ安息香酸などのジカルボン酸、ジオ
ール及びヒドロキシカルボン酸が挙げられる。
【0014】芳香族成分とハードセグメントを構成した
り、あるいはソフトセグメントを構成する脂肪族成分と
しては、アジピン酸、アゼライン酸、ドデカン二酸、エ
イコサン二酸、エチレングリコール、ブタンジオール、
ヘキサンジオール、ε−カプロラクトンなどのジカルボ
ン酸、ジオール及びオキシカルボン酸(又はラクトン)
 が挙げられる。
【0015】また、ポリアルキレングリコールとしては
、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコ
ールなどが挙げられる。
【0016】本発明において形状記憶能を有するポリエ
ステルとして、結晶性のもの及び分子間架橋が可能な分
子構造を有するものを使用すると形状記憶性がより良好
となり好ましい。
【0017】結晶性ポリエステルとするには、エチレン
テレフタレート単位、ブチレンテレフタレート単位など
の結晶性ポリエステルを与える繰り返し単位を主体とす
るポリエステルとすればよい。
【0018】分子間架橋が可能な分子構造を有するもの
は、ゴムが加硫により形状を記憶する原理と同様、ポリ
エステルの分子間を要所で架橋させ、記憶すべき形状を
固定させる固定点を形成することができる。
【0019】分子間架橋が可能な分子構造を導入する方
法の具体例としては、不飽和結合を有する成分を共重合
し、ポリエステルの主鎖に不飽和結合を導入する方法が
挙げられる。この不飽和結合を形状を固定記憶させる際
に適当な手段で開裂させることにより、分子間架橋が可
能となる。
【0020】ポリエステルに共重合が可能で不飽和結合
を有する成分としては、無水マレイン酸、マレイン酸、
クロロマレイン酸、イタコン酸、フマル酸、シトラコン
酸、ヘット酸、無水ヘット酸、2−ブテン−1,4−ジ
オール、3−ブテン−1,2−ジオールなどの不飽和ジ
カルボン酸及び不飽和ジオールが挙げられる。
【0021】また、ポリエステルに三官能以上の成分を
共重合させることも有力な手段である。この場合は、形
状を固定記憶させる際に、ポリエステルの水酸基あるい
はカルボキシル基に、イソシアネート基、エポキシ基な
どを有する架橋剤を添加、反応させることにより分子間
架橋を行うことが可能となる。
【0022】本発明におけるポリエステルには、必要に
応じて本発明の効果を損なわない範囲であれば他の副原
料が共重合されていてもよいし、種々の添加剤などが含
まれていてもよい。
【0023】本発明に用いるポリエステルを構成する成
分及びその共重合割合は広範囲に選択しうるが、経済性
、汎用性、物性などを勘案すれば、次のようなものが好
ましい。
【0024】すなわち、ジカルボン酸としてテレフタル
酸を50〜95モル%、好ましくは60〜90モル%、
ドデカン二酸を5〜50モル%、好ましくは10〜40
モル%、ジオールとしてエチレングリコールを100モ
ル%の割合で使用したポリエステルである。
【0025】この例においては、テレフタル酸とエチレ
ングリコールとから形成される繰り返し単位がハードセ
グメント、ドデカン二酸とエチレングリコールとから形
成される繰り返し単位がソフトセグメントとなる。
【0026】次に、このポリエステルを例にとってポリ
エステルの製造方法の一例を具体的に説明する。
【0027】テレフタル酸とエチレングリコールとのエ
ステル化反応により得られたビス(β−ヒドロキシエチ
ル)テレフタレート及びそのオリゴマーに、ドデカン二
酸及びエチレングリコールを加え、200〜260℃で
、窒素ガスなどの不活性雰囲気下で1〜4時間エステル
化反応を行う。
【0028】得られたエステル化物を重合反応缶に移送
し、200〜280℃の温度で、0.5〜5時間、1ト
ル以下の減圧下で重縮合反応を行う。
【0029】所望の極限粘度となるまで重縮合した後、
窒素ガスで常圧に戻し、加圧してポリエステルをテグス
状に払い出し、冷却後、切断してチップ状のポリエステ
ルを得ることができる。
【0030】重縮合反応は、通常、触媒の存在下で行わ
れ、重縮合触媒としては、ポリエステルの製造に一般に
用いられているアンチモン、ゲルマニウム、スズ、チタ
ン、コバルトなどの金属の化合物やスルホサリチル酸、
ο−スルホ安息香酸無水物などの有機スルホン酸化合物
が用いられる。なお、エステル化工程で予め重縮合反応
触媒を添加することもできる。
【0031】次に、このようにして得られた形状記憶能
を有するポリエステルを製糸して、本発明の詰綿用ポリ
エステル繊維を製造する方法について説明する。ポリエ
ステル繊維の製造は、汎用のポリエステル繊維と同様に
、溶融紡糸、延伸方法で実施すればよい。紡糸条件や延
伸条件は、使用する形状記憶能有するポリエステルの物
性により異なるが、概ね、従来技術を踏襲できる。
【0032】すなわち、汎用の紡糸装置、あるいは複合
紡糸装置を用いて紡糸すればよいが、特に後者を用いる
場合には、形状記憶能を有し、極限粘度が異なる2 成
分のポリエステルを紡糸パック内に設けた静的混合器を
用いて適度に混合して複合紡糸することもできる。
【0033】紡出された繊維は、必要に応じて、連続的
に又は別工程で延伸、熱処理され、捲縮加工、薬液処理
などの高次加工に付される。また、紡糸に際し、安定剤
、蛍光剤、顔料、難燃剤、抗菌剤、消臭剤などの添加剤
を共存させてもよい。
【0034】本発明におけるポリエステル繊維は、優れ
た嵩高性、保温性を得るために中空率5%以上の中空繊
維とすることが必要である。しかし、中空率が40%を
超すものは、口金形状ならびに製糸条件で特別な配慮が
必要であり、経済的なロスが多く、かつ延伸工程でパン
ク率が多く実用的でない。このため、中空率としては5
〜40%の範囲にすることが必要である。なお、繊維の
断面形状は、丸断面をはじめ三角断面などの異形でもよ
く特に限定されない。
【0035】繊維長は、エア開繊を行うものと、カード
開繊を行うものとで若干の相違があるが、30〜80m
mとすることが必要である。すなわち、繊維長30mm
未満のものでは、良好な嵩高性が得られず、また、80
mmを超えるものでは、工程通過性が悪くなるとともに
繊維同士が絡んでダンゴ状になる欠点がある。
【0036】また、繊度は、1〜20デニールとするこ
とが必要であり、2〜15デニールのものが特に好まし
い。 繊度があまり小さいと風合い、保温性は向上するが、開
繊性が不良となり、また、嵩高性が劣ったものとなり、
逆に大きすぎると粗硬な風合いに加えて保温性、嵩高性
が劣ったものとなる。
【0037】捲縮率は10〜40%とすることが必要で
あり、捲縮率がこの範囲を外れると詰綿として必要な嵩
高性が得られない。捲縮形態は、機械捲縮による二次元
捲縮だけでもよいが、構造差によるスパイラル状三次元
捲縮とすることが望ましい。
【0038】スパイラル状三次元捲縮繊維とするには、
極限粘度の差が0.15以上ある2種のポリエステルを
サイドバイサイド型に複合紡糸した複合繊維とすればよ
い。 この場合、2種のポリエステルをいずれも形状記憶能を
有するポリエステルとしてもよいが、一方に形状記憶能
を有するポリエステルを用い、他方にポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート又はこれらを
主体とするポリエステルを用いると捲縮発現性の良好な
繊維となって好ましい。
【0039】本発明のポリエステル繊維は、嵩高な形状
を記憶させて使用される。形状の記憶は、■捲縮付与後
の延伸トウの状態、■トウを切断して短繊維とした状態
又は■詰物体にした状態で行うことができる。そして、
形状を固定、記憶させるには、ポリエステル繊維のガラ
ス転移点より高く、流動開始温度より低い温度で熱処理
すればよい。
【0040】嵩高な形状を記憶させたポリエステル繊維
は、圧縮してガラス転移点よりも低い温度にすれば、嵩
を小さくすることができ、運搬時や保管時の嵩を小さく
することができる。
【0041】圧縮により嵩を小さくした詰物体や使用に
より嵩減りした詰物体は、ポリエステル繊維のガラス転
移点以上、流動開始温度未満の温度に加熱すれば元の嵩
高な状態に回復する。
【0042】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。なお、実施例における特性値等の測定、評価法は
次のとおりである。 (1) 極限粘度〔η〕 フェノールとテトラクロロエタンとの等重量混合物を溶
媒とし、温度20℃で測定した。 (2) 融点(Tm)及びガラス転移点(Tg)示差走
差熱量計 (パーキンエルマー社製 DSC−2型) 
を用いて、昇温速度20℃/分で測定した。
【0043】(3) 流動開始温度(Tf)フローテス
ター(島津製作所製CFT−500 型) を用い、荷
重100Kg/cm2、ノズル径0.5mmの条件で、
初期温度50℃より10℃/分の割合で昇温していき、
ポリマーがダイから流出し始める温度として求めた。 (4) 中空率 断面の顕微鏡写真をとり、繊維外径及び中空部面積を測
定して計算により求めた。 (5) 繊維長 JIS L 1015 7.4の方法により測定した。 (6) 繊度 JIS L 1015 7.4の方法により測定した。 (7) 捲縮率 JIS L 1015 7.12.2の方法により測定
した。
【0044】(8) 嵩高性 20cm×20cmの80gのふとん綿を作成し、無荷
重(測定板20cm×20cm、荷重170g) 時及
び荷重時(5kg) の高さを測定した。 (これらの
値が大きいものほど嵩高性が良好。) (9) 形状記憶能の評価 上記ふとん綿を140℃で、30分間熱処理することに
より、嵩高な形状を記憶させた後、一旦80℃で加熱し
て5kgの荷重をかけて圧縮し、そのまま室温で冷却し
荷重を外して圧縮した状態の固定を行った。次いで、6
0℃で加熱して嵩高な形状を回復させた。この際の圧縮
率及び回復率を求めて評価した。 圧縮率(%)=〔(a−b)/a〕×100回復率(%
)=〔(c−b)/(a−b)〕×100a:初めの嵩
、b:圧縮固定時の嵩、c:回復後の嵩
【0045】製
造例1 テレフタル酸とエチレングリコールとのエステル化反応
により得られたビス(β−ヒドロキシエチル) テレフ
タレート及びそのオリゴマー45.0kgに、ドデカン
二酸5.8kg、エチレングリコール9.0kg、触媒
としてテトラブチルチタネート26gを加え、250℃
、窒素ガス制圧下3.6kg/cm2で2時間エステル
化反応を行った。得られたエステル化物を重縮合反応器
に移して、280℃、0.4トルで、3時間重縮合反応
を行い、次の特性を有するポリエステル■を得た。 Tg=46℃、Tf=202℃、Tm=234℃、〔η
〕=0.65。
【0046】製造例2 製造例1と同様にして得られたエステル化物を重縮合反
応器に移して、280℃、0.4トルで、2時間30分
重縮合反応を行い、次の特性を有するポリエステル■を
得た。 Tg=45℃、Tf=202℃、Tm=232℃、〔η
〕=0.43。
【0047】製造例3 テレフタル酸とエチレングリコールとのエステル化反応
により得られたビス(β−ヒドロキシエチル) テレフ
タレート及びそのオリゴマー44.0kgに、ドデカン
二酸5.8kg、エチレングリコール8.0kg、触媒
としてテトラブチルチタネート26gを加え、250℃
、窒素ガス制圧下3.6kg/cm2で2時間エステル
化反応を行った後、220℃に降温し、無水マレイン酸
0.5kg及び抗酸化剤としてハイドロキノン15gを
加え、更に、220℃、窒素ガス制圧下3.6kg/c
m2で2時間エステル化反応を行った。得られたエステ
ル化物を重縮合反応器に移して、280℃、0.4トル
で、3時間重縮合反応を行い、次の特性を有するポリエ
ステル■を得た。 Tg=47℃、Tf=198℃、Tm=227℃、〔η
〕=0.73。
【0048】実施例1〜6、比較例1〜5ポリエステル
■を中空繊維用紡糸装置を用いて、紡糸温度280℃、
巻取速度1000m/分で溶融紡糸し、トウ状に集束し
て4.6倍に延伸し、延伸トウを得た。続いてこのトウ
を押し込み式捲縮付与装置に通して、捲縮を付与した後
、140℃で5分間乾燥し、切断して、ポリエステル短
繊維を得た。(なお、中空度45%の繊維を製造しよう
としたが、紡糸時に中空割れが多発し、糸切れが発生し
て正常な中空繊維を得ることができなかった。)得られ
たポリエステル短繊維を通常のカード機にかけてふとん
綿を作製した。
【0049】実施例7 ポリエステル■を用いて、実施例1と同様の操作でポリ
エステル短繊維及びふとん綿を作製した。
【0050】参考例1 〔η〕=0.68のポリエチレンテレフタレートを用い
て、実施例1と同様の操作でポリエステル短繊維及びふ
とん綿を作製した。
【0051】実施例8 ポリエステル■とポリエステル■とを、サイドバイサイ
ド型中空複合繊維用紡糸装置を用いて、複合重量比50
:50で溶融紡糸し、トウ状に集束して延伸した後、ギ
アローラで引き取って予備捲縮を付与し、しかる後、1
40℃で5分間乾燥し、切断して、ポリエステル短繊維
を得た。このポリエステル短繊維を通常のカード機にか
けてふとん綿を作製した。
【0052】実施例9 ポリエステル■と〔η〕=0.48のポリエチレンテレ
フタレートとを用いて、実施例8と同様にしてポリエス
テル短繊維を製造し、ふとん綿を作製した。
【0053】参考例2 〔η〕=0.70のポリエチレンテレフタレートと〔η
〕=0.55のポリエチレンテレフタレートとを用いて
、実施例8と同様にしてポリエステル短繊維を製造し、
ふとん綿を作製した。
【0054】以上の実施例、比較例及び参考例で得られ
た短繊維及びふとん綿の特性値等をまとめて表1に示す
【0055】
【表1】
【0056】
【発明の効果】本発明のポリエステル繊維は、形状記憶
能を有しているため、嵩高な形状を記憶させておくこと
により、使用により嵩減りが起こった詰物体の嵩を加熱
により回復させることができ、また、運搬時や保管時に
、圧縮して嵩を小さくしても、加熱により元の嵩に回復
させることができ、ふとん綿、キルテイング衣料、クッ
ション、ぬいぐるみなどの詰綿として好適である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  形状記憶能を有するポリエステル繊維
    であって、中空率が5〜40%、繊維長が30〜80m
    m、単糸繊度が1〜20デニール、捲縮率が10〜40
    %である詰綿用ポリエステル繊維。
  2. 【請求項2】  ポリエステル繊維が、極限粘度が0.
    15以上異なる2種のポリエステルからなる複合繊維で
    ある請求項1記載のポリエステル繊維。
  3. 【請求項3】  ポリエステル繊維が、形状記憶能を有
    するポリエステルとポリエチレンテレフタレート、ポリ
    ブチレンテレフタレート又はこれらを主体とするポリエ
    ステルとからなる複合繊維である請求項1記載のポリエ
    ステル繊維。
JP3125522A 1991-04-26 1991-04-26 詰綿用ポリエステル繊維 Pending JPH04327880A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07300751A (ja) * 1994-04-27 1995-11-14 Joichi Hamamura セラミック不織布

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07300751A (ja) * 1994-04-27 1995-11-14 Joichi Hamamura セラミック不織布

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