JPH04327692A - 地中構造物腐食調査のための空洞作成方法及びその装置 - Google Patents
地中構造物腐食調査のための空洞作成方法及びその装置Info
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- JPH04327692A JPH04327692A JP12279991A JP12279991A JPH04327692A JP H04327692 A JPH04327692 A JP H04327692A JP 12279991 A JP12279991 A JP 12279991A JP 12279991 A JP12279991 A JP 12279991A JP H04327692 A JPH04327692 A JP H04327692A
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Landscapes
- Earth Drilling (AREA)
- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軟弱な地盤での掘削技
術に関する。更に詳述すると、本発明は地中に埋設され
ている土木構造物・建築物などの構造物の腐食・劣化状
況を調査・測定するための空洞を作成する方法及びその
装置に関する。
術に関する。更に詳述すると、本発明は地中に埋設され
ている土木構造物・建築物などの構造物の腐食・劣化状
況を調査・測定するための空洞を作成する方法及びその
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、地中に埋設された構造物の腐食・
劣化状況を調査するためには、地表面から調査しようと
する地中の構造物の表面に達する穴ないし空洞を作成し
て行なわれている。例えば、人手あるいは機構によって
地表面から地中の構造物に達する穴を掘削している。ま
た、掘削ビットを先端に備えたボーリングマシーンや高
圧水を噴射するウォータージェットによる地盤掘削技術
を利用して地盤に空洞を作成することが考えられる。
劣化状況を調査するためには、地表面から調査しようと
する地中の構造物の表面に達する穴ないし空洞を作成し
て行なわれている。例えば、人手あるいは機構によって
地表面から地中の構造物に達する穴を掘削している。ま
た、掘削ビットを先端に備えたボーリングマシーンや高
圧水を噴射するウォータージェットによる地盤掘削技術
を利用して地盤に空洞を作成することが考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、人手や
機械によって地表面から穴を掘る場合、穴が大きくなり
崩落の虞も高くなることから、安全を確保するためにコ
スト高となるし作業性も悪くなる問題があり、数mある
いはそれ以上の深さに達する地中構造物の調査には適さ
ない。また、ボーリングマシーンのような掘削手段によ
ると、地下に埋設された構造物の表面を傷つけ、正確な
腐食・劣化状況を測定することが困難となる問題がある
。また、高圧水を利用した従来の岩盤掘削技術によると
、高圧水をただ単に噴射し岩盤を掘削するだけであるの
で、軟弱な地盤に適用する場合には孔壁が自立できずに
潰れてしまい調査用の空洞を形成することが難しい。 即ち、従来の掘削技術ではスライム状の掘削土の排除や
孔壁の保護、地下水処理等について配慮がされておらず
、軟弱な地盤への適用が難しい問題がある。
機械によって地表面から穴を掘る場合、穴が大きくなり
崩落の虞も高くなることから、安全を確保するためにコ
スト高となるし作業性も悪くなる問題があり、数mある
いはそれ以上の深さに達する地中構造物の調査には適さ
ない。また、ボーリングマシーンのような掘削手段によ
ると、地下に埋設された構造物の表面を傷つけ、正確な
腐食・劣化状況を測定することが困難となる問題がある
。また、高圧水を利用した従来の岩盤掘削技術によると
、高圧水をただ単に噴射し岩盤を掘削するだけであるの
で、軟弱な地盤に適用する場合には孔壁が自立できずに
潰れてしまい調査用の空洞を形成することが難しい。 即ち、従来の掘削技術ではスライム状の掘削土の排除や
孔壁の保護、地下水処理等について配慮がされておらず
、軟弱な地盤への適用が難しい問題がある。
【0004】本発明は、比較的軟弱な地盤に建設された
土木構造物の腐食・劣化状況を調査するための空洞を作
成することができる方法及び装置を提供することを目的
とする。
土木構造物の腐食・劣化状況を調査するための空洞を作
成することができる方法及び装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明は、地中に埋設された構造物の腐食・劣化状
況を調査・計測するための空洞を地盤中に作成する方法
において、外管を挿入しながら水圧によって地盤を掘削
しかつ掘削土を地上に排除し、地表面等から調査対象た
る構造物に到達する穴を掘削する工程と、前記外管の先
端とその周辺の調査対象構造物を覆うグラウト材を注入
する工程と、前記グラウト材を水圧で掘削して調査対象
構造物の表面を露呈させる工程とから成る。
め、本発明は、地中に埋設された構造物の腐食・劣化状
況を調査・計測するための空洞を地盤中に作成する方法
において、外管を挿入しながら水圧によって地盤を掘削
しかつ掘削土を地上に排除し、地表面等から調査対象た
る構造物に到達する穴を掘削する工程と、前記外管の先
端とその周辺の調査対象構造物を覆うグラウト材を注入
する工程と、前記グラウト材を水圧で掘削して調査対象
構造物の表面を露呈させる工程とから成る。
【0006】また、この空洞作成方法は、地中に埋設さ
れた構造物の腐食・劣化状況を調査・計測するための空
洞を地盤中に作成する装置において、高圧水及びグラウ
ト材を噴射可能なロッドと、該ロッドを囲繞しその間に
掘削土排除用の圧縮空気を導入する流路を設ける内管と
、この内管を囲繞し開削した空洞の周壁の崩れを防ぐと
共に後端側から掘削土を排除可能とした外管とから成る
掘進部と、前記掘進部のロッドと内管との間の流路に圧
縮空気を供給する空圧供給部と、前記ロッドに高圧水を
供給する高圧水供給部と、前記ロッドにグラウト材を供
給するグラウト材供給部とから構成されている。
れた構造物の腐食・劣化状況を調査・計測するための空
洞を地盤中に作成する装置において、高圧水及びグラウ
ト材を噴射可能なロッドと、該ロッドを囲繞しその間に
掘削土排除用の圧縮空気を導入する流路を設ける内管と
、この内管を囲繞し開削した空洞の周壁の崩れを防ぐと
共に後端側から掘削土を排除可能とした外管とから成る
掘進部と、前記掘進部のロッドと内管との間の流路に圧
縮空気を供給する空圧供給部と、前記ロッドに高圧水を
供給する高圧水供給部と、前記ロッドにグラウト材を供
給するグラウト材供給部とから構成されている。
【0007】
【作用】したがって、ロッド先端から噴射される高圧水
の水圧によって地盤が掘削されるのと同時にこの水が掘
削土と混り合ってスライム化する。一方、空圧源から供
給される圧縮空気の圧力によってスライム状の掘削土が
外管と内管との間の流路を通過して外管の後端から地盤
の外に押し出される。この地盤の掘削と外部への排出を
同時に進行させて掘削を進める。また、地盤の掘削と並
行して外管が挿入され孔壁の崩落を防いで空洞が形成さ
れる。地中構造物にまで空洞が達したとき、ロッドの先
端からグラウト材を地盤内に注入して外管の先端と構造
物との間を被覆して周辺の地盤を固める。このグラウト
材は噴射高圧水の水圧によってロッド先端の周囲が掘削
されて排出される。そこで、グラウト材と外管とで保持
される空洞内に構造物の表面が露呈する。
の水圧によって地盤が掘削されるのと同時にこの水が掘
削土と混り合ってスライム化する。一方、空圧源から供
給される圧縮空気の圧力によってスライム状の掘削土が
外管と内管との間の流路を通過して外管の後端から地盤
の外に押し出される。この地盤の掘削と外部への排出を
同時に進行させて掘削を進める。また、地盤の掘削と並
行して外管が挿入され孔壁の崩落を防いで空洞が形成さ
れる。地中構造物にまで空洞が達したとき、ロッドの先
端からグラウト材を地盤内に注入して外管の先端と構造
物との間を被覆して周辺の地盤を固める。このグラウト
材は噴射高圧水の水圧によってロッド先端の周囲が掘削
されて排出される。そこで、グラウト材と外管とで保持
される空洞内に構造物の表面が露呈する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。
づいて詳細に説明する。
【0009】図1に本発明の地中構造物腐食調査のため
の空洞作成方法を実施する装置の一例を示す。この空洞
作成装置は、地盤内に挿入され地盤を掘削する掘進部1
と、この掘進部1に圧縮空気を供給する空圧供給部2と
、掘進部1に高圧水及びグラウト材を供給するための水
圧供給部3とから構成されており、水圧供給部3におい
て掘削やグラウト材注入に必要な圧力を発生させると共
に空圧供給手段2において掘削により発生したスライム
状の掘削土を地中から排除する空気圧を発生させるよう
にしている。
の空洞作成方法を実施する装置の一例を示す。この空洞
作成装置は、地盤内に挿入され地盤を掘削する掘進部1
と、この掘進部1に圧縮空気を供給する空圧供給部2と
、掘進部1に高圧水及びグラウト材を供給するための水
圧供給部3とから構成されており、水圧供給部3におい
て掘削やグラウト材注入に必要な圧力を発生させると共
に空圧供給手段2において掘削により発生したスライム
状の掘削土を地中から排除する空気圧を発生させるよう
にしている。
【0010】掘進部1は、高圧水あるいはグラウト材を
噴射するロッド4と、その周囲を囲繞する内管5と、更
に内管5の周囲を囲繞する外管6とで構成される三重管
構造を成し、ロッド4と内管5との間に空圧供給手段2
と連通する流路7を設ける一方、内管5と外管6との間
にスライム状の掘削土を排除するための流路8を形成し
ている。ロッド4は回転しながら先端から高圧水あるい
はグラウト材を噴出するもので、例えば本実施例の場合
、噴射用のノズルを開口したビット9を先端に設けると
共に後端側にウォータスイベル10を介して水圧供給部
3が接続されている。このロッド4は例えば中空の棒状
物であり、先端のビット9から例えば斜め方向に高圧水
を噴射させることによって地盤を掘削するように設けら
れている。また、ウォータスイベル10はロッド4と水
圧供給部3とを水密状態を維持しながら回転自在に連結
する回転継手である。また、ロッド4はジョイント11
によって回転自在に支持されている。ジョイント11は
ロッド4を回転自在に支持すると共に該ロッド4と内管
5との間の流路7と空圧供給部2とを気密状態を保ちな
がら回転可能に接続するためのもので、例えばシール等
によって密封されている。また、外管6の後端側にはス
ライム状の掘削土を排除するためのスライム排除手段1
2が設けられている。スライム排除手段12としては、
例えば、本実施例の場合、空圧供給部2から供給される
空圧によって排除されるスライム状の掘削土を外管6の
外に流出させるスリットのようなものが採用されており
、外管6の周壁面に開口されている。
噴射するロッド4と、その周囲を囲繞する内管5と、更
に内管5の周囲を囲繞する外管6とで構成される三重管
構造を成し、ロッド4と内管5との間に空圧供給手段2
と連通する流路7を設ける一方、内管5と外管6との間
にスライム状の掘削土を排除するための流路8を形成し
ている。ロッド4は回転しながら先端から高圧水あるい
はグラウト材を噴出するもので、例えば本実施例の場合
、噴射用のノズルを開口したビット9を先端に設けると
共に後端側にウォータスイベル10を介して水圧供給部
3が接続されている。このロッド4は例えば中空の棒状
物であり、先端のビット9から例えば斜め方向に高圧水
を噴射させることによって地盤を掘削するように設けら
れている。また、ウォータスイベル10はロッド4と水
圧供給部3とを水密状態を維持しながら回転自在に連結
する回転継手である。また、ロッド4はジョイント11
によって回転自在に支持されている。ジョイント11は
ロッド4を回転自在に支持すると共に該ロッド4と内管
5との間の流路7と空圧供給部2とを気密状態を保ちな
がら回転可能に接続するためのもので、例えばシール等
によって密封されている。また、外管6の後端側にはス
ライム状の掘削土を排除するためのスライム排除手段1
2が設けられている。スライム排除手段12としては、
例えば、本実施例の場合、空圧供給部2から供給される
空圧によって排除されるスライム状の掘削土を外管6の
外に流出させるスリットのようなものが採用されており
、外管6の周壁面に開口されている。
【0011】空圧供給部2は例えばエアーコンプレッサ
13と気泡発生装置14とから構成され、エアーコンプ
レッサ13において得られた圧縮空気を気泡発生装置1
4に導入して気泡を得、この気泡を掘進部1のジョイン
ト11へ移送するように設けられている。この空圧供給
部2から供給される圧縮空気は気泡状態あるいは一部圧
縮空気のまま掘進部1へ供給される。
13と気泡発生装置14とから構成され、エアーコンプ
レッサ13において得られた圧縮空気を気泡発生装置1
4に導入して気泡を得、この気泡を掘進部1のジョイン
ト11へ移送するように設けられている。この空圧供給
部2から供給される圧縮空気は気泡状態あるいは一部圧
縮空気のまま掘進部1へ供給される。
【0012】水圧供給部3は高圧ポンプ15とグラウト
材タンク16とから構成され、高圧ポンプ15から吐出
される所定圧力の水がそのままウォータスイベル10を
介してロッド4に供給されるか、あるいはグラウト材タ
ンク16に水圧がかけられてグラウト材がタンク16か
らウォータスイベル10を介してロッド4内に供給され
るように設けられている。即ち、高圧ポンプ15は高圧
水供給部を構成し、この高圧ポンプ15とグラウト材タ
ンク16とでグラウト材供給部17を構成している。
材タンク16とから構成され、高圧ポンプ15から吐出
される所定圧力の水がそのままウォータスイベル10を
介してロッド4に供給されるか、あるいはグラウト材タ
ンク16に水圧がかけられてグラウト材がタンク16か
らウォータスイベル10を介してロッド4内に供給され
るように設けられている。即ち、高圧ポンプ15は高圧
水供給部を構成し、この高圧ポンプ15とグラウト材タ
ンク16とでグラウト材供給部17を構成している。
【0013】以上のように構成された空洞作成装置によ
って次のようにして調査用の空洞が形成される。尚、図
を簡便なものとするため、図1の掘進手段1は外管6の
みを表わすことによって全体表示に代えている。
って次のようにして調査用の空洞が形成される。尚、図
を簡便なものとするため、図1の掘進手段1は外管6の
みを表わすことによって全体表示に代えている。
【0014】まず、水圧供給部3の高圧ポンプ(高圧水
供給部)15から供給される高圧水をロッド4の先端の
ビット9から噴出させることにより高圧水21で地盤2
0を削る。噴射水21の圧力は、掘削しようとする地盤
の硬さによっても異なるが、例えば通常の地盤では約2
00kgf/cm2 以下に設定される。このとき発生
するスライム状の掘削土は、ジョイント11を介して空
圧供給部2からロッド4と内管5との間の流路7に導入
された圧縮空気ないし気泡を外管6の先端側から地盤中
のスライム状掘削土に噴射して圧力を付与することによ
って、内管5と外管6との間の流路8から外部へ排除さ
れる。この高圧水21による地盤20の掘削と圧縮空気
導入によるスライム状掘削土の排除とを同時に行いなが
ら掘進部1全体を地盤20内の調査対象構造物22に向
けて押し込んで行く。このとき、高圧水21の噴射によ
る掘削と同時に外管6を含めた掘削部1全体を地盤20
内へ押し込んで行くので、掘削された部分は外管6によ
って孔壁が支持される。この高圧水21による掘削と外
管挿入を調査対象とする構造物22の近傍まで行う[図
2の(A)参照]。そして、調査対象物22の近傍に達
したとき、高圧水21の噴射を止めて調査箇所へ向けて
グラウト材23を注入する[図2の(B)参照]。グラ
ウト材23の注入は、高圧ポンプ15から供給される圧
力水をグラウト材タンク16に導入して水圧を付与し、
グラウト材タンク16からグラウト材を吐出させること
によって供給する。グラウト材23が固化した後、再び
高圧ポンプ15から吐出される水を直接ウォータースイ
ベル10側へ切替え高圧水21を噴射させてグラウト材
23を掘削する。このとき掘削されるグラウト材23は
スライム状の掘削土と同様に圧縮空気の圧力で外管6と
内管5との間の流路8を経て地表面上に排出される。そ
して、構造物22の表面を露呈させる[図2の(C)参
照]。これによって、構造物22の調査対象部分はその
周囲をグラウト材23で被覆された状態となり、地盤2
0の孔壁は外管6によって維持される。そこで、外管6
はそのままにしてロッド4と内管5とを引き抜くことに
よって、外管6内に地中構造物22の腐食調査のための
空洞24を形成する。この空洞24を利用して地中構造
物22の腐食及び劣化に関する調査を実施する。
供給部)15から供給される高圧水をロッド4の先端の
ビット9から噴出させることにより高圧水21で地盤2
0を削る。噴射水21の圧力は、掘削しようとする地盤
の硬さによっても異なるが、例えば通常の地盤では約2
00kgf/cm2 以下に設定される。このとき発生
するスライム状の掘削土は、ジョイント11を介して空
圧供給部2からロッド4と内管5との間の流路7に導入
された圧縮空気ないし気泡を外管6の先端側から地盤中
のスライム状掘削土に噴射して圧力を付与することによ
って、内管5と外管6との間の流路8から外部へ排除さ
れる。この高圧水21による地盤20の掘削と圧縮空気
導入によるスライム状掘削土の排除とを同時に行いなが
ら掘進部1全体を地盤20内の調査対象構造物22に向
けて押し込んで行く。このとき、高圧水21の噴射によ
る掘削と同時に外管6を含めた掘削部1全体を地盤20
内へ押し込んで行くので、掘削された部分は外管6によ
って孔壁が支持される。この高圧水21による掘削と外
管挿入を調査対象とする構造物22の近傍まで行う[図
2の(A)参照]。そして、調査対象物22の近傍に達
したとき、高圧水21の噴射を止めて調査箇所へ向けて
グラウト材23を注入する[図2の(B)参照]。グラ
ウト材23の注入は、高圧ポンプ15から供給される圧
力水をグラウト材タンク16に導入して水圧を付与し、
グラウト材タンク16からグラウト材を吐出させること
によって供給する。グラウト材23が固化した後、再び
高圧ポンプ15から吐出される水を直接ウォータースイ
ベル10側へ切替え高圧水21を噴射させてグラウト材
23を掘削する。このとき掘削されるグラウト材23は
スライム状の掘削土と同様に圧縮空気の圧力で外管6と
内管5との間の流路8を経て地表面上に排出される。そ
して、構造物22の表面を露呈させる[図2の(C)参
照]。これによって、構造物22の調査対象部分はその
周囲をグラウト材23で被覆された状態となり、地盤2
0の孔壁は外管6によって維持される。そこで、外管6
はそのままにしてロッド4と内管5とを引き抜くことに
よって、外管6内に地中構造物22の腐食調査のための
空洞24を形成する。この空洞24を利用して地中構造
物22の腐食及び劣化に関する調査を実施する。
【0015】尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である
。例えば、本実施例ではロッド4の先端に高圧水噴射用
のノズルを開口したビット9を装着しているが、特にこ
れに限定されるものではなく、ロッド4そのものの先端
にノズルを直接開口したり、羽根付きのビット(図示省
略)を装着したりすることもある。
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である
。例えば、本実施例ではロッド4の先端に高圧水噴射用
のノズルを開口したビット9を装着しているが、特にこ
れに限定されるものではなく、ロッド4そのものの先端
にノズルを直接開口したり、羽根付きのビット(図示省
略)を装着したりすることもある。
【0016】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
は、地中に埋設された構造物の腐食・劣化状況を調査・
計測するための空洞を地盤中に作成する方法において、
外管を挿入しながら水圧によって地盤を掘削して、地表
面等から調査対象たる構造物に到達する穴を掘削する一
方、外管の先端とその周辺の調査対象構造物をグラウト
材で覆い、グラウト材が固まった後にこれを水圧で掘削
して調査対象構造物の表面をグラウト材と外管とで保持
された空洞内に露呈させるようにしているので、孔壁が
自立しないような軟弱地盤や地下水があるような地盤に
おいても地表から地中構造物の表面に達する空洞を容易
に確保することができる。しかも、構造物に損傷を与え
ない程度の水圧によって地盤を掘削するため腐食劣化調
査を不正確なものとすることがない。
は、地中に埋設された構造物の腐食・劣化状況を調査・
計測するための空洞を地盤中に作成する方法において、
外管を挿入しながら水圧によって地盤を掘削して、地表
面等から調査対象たる構造物に到達する穴を掘削する一
方、外管の先端とその周辺の調査対象構造物をグラウト
材で覆い、グラウト材が固まった後にこれを水圧で掘削
して調査対象構造物の表面をグラウト材と外管とで保持
された空洞内に露呈させるようにしているので、孔壁が
自立しないような軟弱地盤や地下水があるような地盤に
おいても地表から地中構造物の表面に達する空洞を容易
に確保することができる。しかも、構造物に損傷を与え
ない程度の水圧によって地盤を掘削するため腐食劣化調
査を不正確なものとすることがない。
【0017】例えば、本実施例の場合、深度10m程度
までにおいて直径10〜20cm程度の円柱または円錐
状の空洞を形成することができ、従来のオープン掘削に
よる地中構造物の腐食劣化調査と比べて著しく経済性、
安全性、作業性の全てにおいて優れ、コスト面から見る
と1/10以下に抑えることができる。
までにおいて直径10〜20cm程度の円柱または円錐
状の空洞を形成することができ、従来のオープン掘削に
よる地中構造物の腐食劣化調査と比べて著しく経済性、
安全性、作業性の全てにおいて優れ、コスト面から見る
と1/10以下に抑えることができる。
【図1】本発明に係る地中構造物腐食調査のための空洞
作成装置の一実施例を示す概略原理図である。
作成装置の一実施例を示す概略原理図である。
【図2】本発明の空洞作成方法の一例を示す原理図であ
る。
る。
1 掘進部
2 空圧供給部
3 水圧供給部
4 ロッド
5 内管
6 外管
7 空圧を供給する流路
8 スライム状の掘削土を排除するための流路12
スライム状の掘削土を排除するための手段20 地
盤 21 高圧水 22 調査対象構造物 23 グラウト材 24 空洞
スライム状の掘削土を排除するための手段20 地
盤 21 高圧水 22 調査対象構造物 23 グラウト材 24 空洞
Claims (2)
- 【請求項1】 地中に埋設された構造物の腐食・劣化
状況を調査・計測するための空洞を地盤中に作成する方
法において、外管を挿入しながら水圧によって地盤を掘
削しかつ掘削土を地上に排除し、地表面等から調査対象
たる構造物に到達する穴を掘削する工程と、前記外管の
先端とその周辺の調査対象構造物を覆うグラウト材を注
入する工程と、前記グラウト材を水圧で掘削して調査対
象構造物の表面を露呈させる工程とから成ることを特徴
とする地中構造物腐食調査のための空洞作成方法。 - 【請求項2】 地中に埋設された構造物の腐食・劣化
状況を調査・計測するための空洞を地盤中に作成する装
置において、高圧水及びグラウト材を噴射可能なロッド
と、該ロッドを囲繞しその間に掘削土排除用の圧縮空気
を導入する流路を設ける内管と、この内管を囲繞し開削
した空洞の周壁の崩れを防ぐと共に後端側から掘削土を
排除可能とした外管とから成る掘進部と、前記掘進部の
ロッドと内管との間の流路に圧縮空気を供給する空圧供
給部と、前記ロッドに高圧水を供給する高圧水供給部と
、前記ロッドにグラウト材を供給するグラウト材供給部
とから成ることを特徴とする地中構造物腐食調査のため
の空洞作成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12279991A JP2866498B2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 地中構造物腐食調査のための空洞作成方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12279991A JP2866498B2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 地中構造物腐食調査のための空洞作成方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04327692A true JPH04327692A (ja) | 1992-11-17 |
JP2866498B2 JP2866498B2 (ja) | 1999-03-08 |
Family
ID=14844925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12279991A Expired - Fee Related JP2866498B2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 地中構造物腐食調査のための空洞作成方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2866498B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012158981A (ja) * | 2012-05-28 | 2012-08-23 | Suimei Grout Corp | 鋼管矢板の継手内部における土砂の排出方法 |
JP2016011492A (ja) * | 2014-06-27 | 2016-01-21 | 鹿島建設株式会社 | 杭調査方法 |
JP2020190104A (ja) * | 2019-05-21 | 2020-11-26 | 戸田建設株式会社 | 埋設物探査方法及びそのための探査装置 |
-
1991
- 1991-04-26 JP JP12279991A patent/JP2866498B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012158981A (ja) * | 2012-05-28 | 2012-08-23 | Suimei Grout Corp | 鋼管矢板の継手内部における土砂の排出方法 |
JP2016011492A (ja) * | 2014-06-27 | 2016-01-21 | 鹿島建設株式会社 | 杭調査方法 |
JP2020190104A (ja) * | 2019-05-21 | 2020-11-26 | 戸田建設株式会社 | 埋設物探査方法及びそのための探査装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2866498B2 (ja) | 1999-03-08 |
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