JP3121553B2 - 高圧噴射撹拌工法 - Google Patents
高圧噴射撹拌工法Info
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Description
に関し、特に、造成される円柱状パイルの品質を改良す
る技術に関するものである。
一種として、削孔ビットと硬化材の噴射ノズルとが設け
られた内管と、この内管を内部に収納する外管とを備え
た二重管構造の削孔装置を用いて、地山を削孔した後
に、削孔装置を後退させながら硬化材を噴射させて、ト
ンネルなどの空洞部の掘削に先行して、掘削断面の周縁
に沿って、切羽側から掘削方向に延びる円柱状パイルを
造成する高圧噴射撹拌工法が知られている。
ば、特開平3ー208986号公報に開示されているよ
うに、内管を外管の前方に先行突出させて、地山を前進
削孔する際に、硬化材を噴射させて、円柱状パイルを形
成する方法も提案されている。
では、円柱状パイル内に外管を残置させることで、これ
を芯材とするので、パイルの強度が向上するという利点
がある。
法には、以下に説明する技術的な課題があった。
うな高圧噴射撹拌工法では、硬化材の逸出やブリージン
グなどにより、造成された円柱状パイルの頂部に空隙が
生じ易く、地盤の緩みや沈下の原因となっていた。
てなされたものであって、その目的とするところは、空
隙のない円柱状パイルの造成が可能な高圧噴射撹拌工法
を提供することにある。
に、本発明は、削孔ビットと硬化材の噴射ノズルとが設
けられた内管と、この内管を内部に収納する外管とを備
えた二重管構造の削孔装置を用いて、トンネルなどの空
洞部の掘削に先行して、地山を前進削孔しながら前記噴
射ノズルから前記硬化材を噴射させて、掘削断面の周縁
に沿って、切羽側から掘削方向に延びる円柱状パイルを
形成する高圧噴射撹拌工法において、前記外管を多孔性
とするとともに、前記内,外管を所定長さまで前記地山
中に埋設した後に、前記内管を抜出して、前記外管を前
記地山中に残置させ、噴射した硬化材の硬化前に、前記
外管内に前記硬化材を直接二次注入するようにした。こ
のように構成された高圧噴射撹拌工法によれば、地山に
噴射された硬化材で造成する円柱状パイルに空隙が生じ
ても、地山中に残置させた多孔性の外管内に、噴射した
硬化材が硬化する前に、硬化材を直接二次注入するの
で、注入した硬化材により空隙を埋めることができる。
について、添付図面を参照にして詳細に説明する。図1
は、本発明にかかる高圧噴射撹拌工法の一実施例を示し
ており、この図には、施工工程が順に示されている。
ルなどの空洞部を掘削形成する際に、掘削に先行して、
掘削断面の周縁に沿って、切羽側から掘削方向に延びる
円柱状パイルAを地山B中に形成することを基本構成と
している。
3に示す削孔装置が使用される。これらの同図に示した
削孔装置は、図示省略のブームに支持されるものであっ
て、二重管構造の内管10と外管12とを備えている。
本体10aと、この内管本体10aの先端に固設され、
外管12から前方に突出した位置に配置される円筒状の
噴射アダプタ10bと、噴射アダプタ10bの先端に固
設された削孔ビット10cとを有している。
内部と連通する貫通孔100bが設けられた本体101
bと、本体101bの径方向に設けられた貫通孔に装着
された複数の噴射ノズル102bとを有している。
方向に沿って所定の間隔を隔てて配置され、周方向に1
80度の間隔が設けられている。削孔ビット10cは、
噴射アダプタ10bの本体101bの先端外周に設けら
れたリーマビット100cと、最先端に配置されたパイ
ロットビット101cとを有していて、噴射アダプタ1
0bの貫通孔100bと連通する孔部に噴射ノズル10
2cが装着されている。
ように、内管本体10aを回転駆動するダブルロータリ
ー14と、内管本体10a内に硬化材Cを供給する高圧
スイベル16とが配置されており、継手部14aを介し
て、ダブルロータリー14が内管本体10aに分離可能
に接続されている。
よりも大きな内径を有し、両端が開口した円筒状の外管
本体12aを有していて、この外管本体12a内に内管
本体10aを同心上に挿入すると、外管本体12aの内
周面と内管本体10aの外周面とで囲まれた排土通路1
8が形成される。
2aの先端部で外部に開口している。また、外管本体1
2aの先端外周には、リングビット12bが固設されて
いるとともに、その外周壁面には、多数の貫通孔12c
が穿設されていて、外管本体12aは、多孔性となって
いる。
2aを回転駆動するダブルロータリー20と、排土通路
18と連通し、排土Dを外部に取り出す排土スイベル2
2とが配置されており、継手部20aを介して、ダブル
ロータリー20が外管本体12aに分離可能に接続され
ている。
する排出口24が設けられていて、この排出口24に
は、排土ホース26が接続されている。排土ホース26
の接続部は、Y字状に分岐されていて、分岐管28から
排土ホース26の下流側に向けて、高圧エアEが噴射さ
れる。
て、地山B中に円柱状のパイルAを形成する際には、図
1(A)に示すように、内管本体10aおよび外管本体
12aをそれぞれダブルロータリー14,20で回転駆
動し、削孔ビット10cおよびリングビット12bで地
山Bを前進削孔しながら、削孔された部分に内管および
外管本体10a,12aが挿入される。
ベル16を介して、内管本体10a内に硬化材C、例え
ば、セメントミルク,セメントペーストを供給し、硬化
材Cの供給圧により噴射アダプタ10bと削孔ビット1
0cに設けられている噴射ノズル102b,102cか
ら、硬化材Cを前方および側方の地山Bに向けて噴射さ
せる。
れた硬化材Cは、周辺の地山Bを削孔するようにして、
地山Bの前方および側方の広い範囲に拡散浸透する。こ
の場合、内管本体10aが回転駆動されているので、噴
射ノズル102bの噴射方向も周方向に移動し、この結
果、硬化材Cの拡散浸透の範囲が円柱状になる。
ビット12bの前進削孔に伴う排土Dは、排土通路18
の一端側から取り込まれ、排土スイベル22の排出口2
4を介して、排土ホース26へと導かれる。
Cが含まれているので、排出通路18内などに停滞する
と詰まり易い。そこで、本実施例では、排土通路18の
排出口24の近傍で、排土ホース26の下流側に向け
て、分岐管28を介して高圧エアEを噴出させている。
と、高圧エアEにより排土が促進されるとともに、高圧
エアEを噴射すると、内,外管10a,12a間の排土
通路18や排土スイベル22側に負圧が作用するので、
この負圧によっても排土が促され、その結果、排土Dの
詰まりを防ぐことができる。
を行い、内,外管10,12が所定の長さまで地山B中
に挿入されると、内管10の抜き出しが行われる。内管
10を抜出す際には、内管10および外管12に装着さ
れているダブルロータリー14,20や、高圧スイベル
16,排土スイベル22が継手部14a,20aを介し
て取り外され、外管12だけを地山B中に残置させる。
10との間に適宜スペーサなどが介装されていて、外管
12が内管10と共回りして両者の分離が難しい。そこ
で、両者を分離するために、まず、内管10を1〜2m
程度抜出した状態で、外管12の突出端から衝撃を加
え、外管12を地山Bに50cm程度打ち込み、外管1
2に抵抗を持たせると内管10の抜出しが簡単に行われ
る。
んで、内管10を抜出した状態が示されている。そし
て、内管10の抜出しが終了すると、外管12内に直接
硬化材Cを注入する二次注入が行われる。
Bに噴射された硬化材Cの硬化が終了する前に行われ、
硬化材Cを外管12内に注入すると、外管本体12aに
多数の貫通孔12cが設けられているので、硬化材C
は、貫通孔12cから地山B中に放出される。
われ、放出された硬化材Cが硬化すると、外管12の外
周に一体化された円柱状パイルAが形成され、以後は、
同様な工程が繰り返される。
撹拌工法では、地山に噴射された硬化材Cで造成する円
柱状パイルAに空隙が生じても、地山B中に残置させた
外管12内に、噴射した硬化材Cが硬化する前に、硬化
材Cを直接二次注入するので、注入した硬化材Cにより
空隙を埋めることができ、高品質の円柱状パイルAを造
成することができる。
本発明にかかる高圧噴射撹拌工法によれば、空隙のない
高品質のパイルを造成することができる。
示す断面説明図である。
ある。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 削孔ビットと硬化材の噴射ノズルとが設
けられた内管と、この内管を内部に収納する外管とを備
えた二重管構造の削孔装置を用いて、トンネルなどの空
洞部の掘削に先行して、地山を前進削孔しながら前記噴
射ノズルから前記硬化材を噴射させて、掘削断面の周縁
に沿って、切羽側から掘削方向に延びる円柱状パイルを
形成する高圧噴射撹拌工法において、 前記外管を多孔性とするとともに、前記内,外管を所定
長さまで前記地山中に埋設した後に、前記内管を抜出し
て、前記外管を前記地山中に残置させ、噴射した硬化材
の硬化前に、前記外管内に前記硬化材を直接二次注入す
ることを特徴とする高圧噴射撹拌工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09018780A JP3121553B2 (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | 高圧噴射撹拌工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09018780A JP3121553B2 (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | 高圧噴射撹拌工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10212892A JPH10212892A (ja) | 1998-08-11 |
JP3121553B2 true JP3121553B2 (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=11981153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09018780A Expired - Fee Related JP3121553B2 (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | 高圧噴射撹拌工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3121553B2 (ja) |
-
1997
- 1997-01-31 JP JP09018780A patent/JP3121553B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10212892A (ja) | 1998-08-11 |
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