JPH04327479A - エレベータ制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ビルの特定階床を不停
止階に指定することが可能なエレベータの制御装置に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】例えば、階床毎に異なる会社が入居して
いるようなテナントビルにおいて、ある階床の全従業員
が帰社した場合、その階床には誰もないくなってしまう
。このような場合、エレベータが、その階床に停止する
と、不特定の人が降りることができるようになってしま
い、安全性の面からも好ましくない。

【０００３】そこで、このようなビルでは、ある階床の
避難路等の扉の鍵を操作することによりエレベータをそ
の階へ停止させない制御を行っている（以下不停止制御
という場合がある）。例えば、３階の会社の従業員が全
員帰社する場合、最後に帰社する者が消灯を行なった後
、３階の扉の鍵を閉めることにより、エレベータを３階
に停止させないようにするものである。

【０００４】図４は、このような従来装置の動作内容を
示すフローチャートである。すなわち、ある階床にエレ
ベータを停止させないようにするため、非常階段等の出
入口となる扉のキー（これを不停止信号入力キーと呼ぶ
）を施錠する。

【０００５】すると、エレベータ制御装置内の制御回路
に不停止信号が入力され（ステップ１）、制御回路はそ
の階床を不停止階に指定してセットする（ステップ２）
と共に、この不停止階へのエレベータの停止を禁止する
制御を行う（ステップ３）。

【０００６】そして、不停止信号入力キーを再度操作し
て、不停止信号の入力の解除を行うと（ステップ１）、
制御回路は前にセットしてあった不停止階としての指定
をリセットする（ステップ４）。これにより、エレベー
タは通常通り、この階床へ停止できるようになる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところで、エレベータ
は、故障・地震などの非常時に、最も近い階（以下、最
寄階とする）に停止し、乗客をエレベータ内に缶詰にし
ないようにしている。つまり、上記の非常時には、最寄
階が不停止階となっている場合でも、やむを得ず不停止
階に停止しなければならない。

【０００８】このとき、不停止階の扉は全て鍵が閉まっ
ており、また、夜間では照明が全て消えているため、降
りた乗客が混乱し、パニックに陥いることも考えられる
。そして、エレベータの位置や状態を示すエレベータ監
視装置がある場合でも、不停止階に着床したことを報知
するランプやブザー等が設けられていないため、監視人
が瞬時に適切な対応を取れないおそれも生じる。

【０００９】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、地震発生時等の非常時にエレベータの利用者を安
全に避難させることができるエレベータ制御装置を提供
することを目的としている。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するための手段として、ビル内の所定個所に設置されて
いる不停止信号入力キーの操作により、特定階床を非常
時以外はエレベータの不停止階とすることが可能なエレ
ベータ制御装置において、エレベータかごが前記非常時
に前記不停止階へ停止した場合に、この不停止階の照明
装置に点灯動作を行なわせるための指令を出力する非常
時点灯指令出力手段と、エレベータかごが前記非常時に
前記不停止階へ停止した場合に、この不停止階の避難用
扉を解錠するための指令を出力する非常時解錠指令出力
手段と、エレベータかごが前記非常時に前記不停止階へ
停止した場合に、エレベータの運行状況を監視している
エレベータ監視装置へ不停止階停止報告信号を出力する
非常時停止階床報告手段と、を備えた構成としたもので
ある。

【００１１】

【作用】エレベータの利用者が不停止信号入力キーを操
作して特定階床を不停止階とすると、通常運転時は、エ
レベータかごはこの不停止階で停止することはない。

【００１２】しかし、地震発生時等の非常時には、エレ
ベータかごは、不停止階であると否とにかかわらず、最
寄階へ停止することになっているため、この不停止階に
エレベータかごがやむを得ず停止する場合が起り得る。

【００１３】このような場合、非常時点灯指令出力手段
は点灯指令信号を出力して不停止階の照明装置に点灯動
作を行なわせ、また、非常時解錠指令出力手段は解錠指
令信号を出力して不停止階の避難用扉に解錠動作を行な
わせる。これにより、エレベータかごから不停止階へ降
りたエレベータ利用者は円滑に避難することができる。

【００１４】そして、非常時停止階床報告手段は、不停
止階停止報告信号をエレベータ監視装置へ出力するので
、監視員は直ちに現場へ駈けつけ、エレベータ利用者の
避難誘導など適切な処置をとることができる。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の実施例を図１乃至図３に基き
説明する。図１は本実施例の構成を示すブロック図であ
る。

【００１６】この図において、エレベータかご１はロー
プ２の一端側に取付けられており、ロープ２の他端側に
はシーブ３を介して錘り４が取付けられている。シーブ
３にはパルスジェネレータ５が取付けられ、エレベータ
かご１の位置についての検出信号が制御装置６内の位置
検出回路７へ送出されるようになっている。

【００１７】また、各階床の避難用扉に設置されている
電子ロック式のキーＫ１　，Ｋ２　，…，ＫＮ　は不停
止信号入力キーとして機能するものであり、これらのキ
ーは鍵管理装置８の一部を構成している。そして、各キ
ーからの不停止信号は不停止信号入力回路９に送出され
るようになっている。

【００１８】位置検出回路７からの位置信号、及び不停
止信号入力回路９からの不停止信号は制御回路１０へ入
力され、制御回路１０はこれらの信号に基き、メモリ１
１に対して読出しあるいは書込みを行うようになってい
る。

【００１９】メモリ１１は、不停止階床情報エリア１１
ａ及び階床位置情報エリア１１ｂを有している。不停止
階床情報エリア１１ａは、例えば図２に示すように構成
されており、不停止階として指定された階床には信号「
１」が、そうでない階床には信号「０」がそれぞれ書込
まれるようになっている。なお、階床位置情報は、位置
検出回路７からの検出信号に基き、エレベータかご１の
現在位置が何階に該当するのかを求めるための情報であ
る。

【００２０】制御回路１１は上記のメモリの読出しに基
き、非常信号すなわち不停止階にエレベータかご１が停
止した旨の信号を出力する。

【００２１】これにより、非常時点灯指令出力手段１２
は点灯指令を、照明制御装置１３に出力し、非常時解錠
指令出力手段１４は鍵管理装置８に解錠指令を出力する
ようになっている。また、非常時停止階床報告手段１５
は、不停止階停止報告信号を、ビル内のエレベータ監視
室に設置されているエレベータ監視装置１６に出力する
ようになっている。

【００２２】次に、上記のように構成される本実施例の
動作を図３のフローチャートを参照しつつ説明する。

【００２３】例えば、ビルの２階に入居している会社の
或る社員が最後に退室する際に、２階の照明を消し、キ
ーＫ２　をオン側へ回して帰宅したとする。

【００２４】この場合、キーＫ２　からの不停止信号は
不停止信号入力回路９を介して制御回路１０に入力され
る。制御回路１０は、この不停止信号に基いて、メモリ
１１の不停止階床情報エリア１１ａの「２Ｆ」に信号「
１」を書込むようにする。これにより、２階は不停止階
として指定されたことになり、以後の通常運転ではエレ
ベータかご１が２階に停止することがない。

【００２５】このような通常運転を行なっているうちに
、地震が発生したとすると、制御回路１０は図示を省略
してある地震検出手段からの検出信号に基き、エレベー
タかご１を最寄りの階床へ停止させる制御を行う。

【００２６】すなわち、制御回路１０は位置検出回路７
からの信号と、この信号に対応するメモリ１１の階床位
置情報とから、昇降路内におけるエレベータかご１の現
在位置を検出し（ステップ５１）、最寄階に着床させる
必要があるか否かを判断する（ステップ５２）。最寄階
に着床させる必要がない場合とは、エレベータかご１が
ある階床に停止中の場合であり、この階床は当然のこと
ながら不停止階ではないため、その時点で不停止制御は
終了する。

【００２７】制御回路１０は、最寄階に着床させる必要
がないと判断した場合は、さらに、この最寄階が不停止
階となっているかどうかを不停止階床情報エリア１１ａ
を読出すことにより行う（ステップ５３）。

【００２８】いま、この最寄階が２回であるとすると、
２階は不停止階となっているので、制御回路１０は非常
信号を、非常時点灯指令出力手段１２、非常時解錠指令
手段１４、及び非常時停止階床報告手段１５にそれぞれ
出力する。

【００２９】これにより、非常時点灯指令出力手段１２
は照明制御装置１３に２階についての点灯指令を出力し
（ステップ５４）、照明制御装置１３は２階の照明灯を
点灯させる。また、非常時解錠指令出力手段１４は鍵管
理装置８に２階の扉についての解錠指令を出力し（ステ
ップ５５）、鍵管理装置８は２階の避難路の扉の解錠を
行うようにする。そして、非常時停止階床報告手段１５
は、不停止階停止報告信号、すなわちエレベータかご１
がこの不停止階となっている２階へ停止する旨を示す信
号をエレベータ監視装置１６へ出力する（ステップ５６
）。

【００３０】このような制御が行なわれた後に、エレベ
ータかご１は２階に着床する（ステップ５７）。したが
って、エレベータかご１から２階のフロアへ降りた利用
者は、照明が点灯されているのであわてることなく避難
路の扉まで到達することができ、すでに解錠されている
扉を開けて避難路から避難することができる。

【００３１】また、エレベータ監視室に居る監視員は、
不停止階停止報告信号を確認した後、直ちに現場近くへ
駈けつけ、２階から避難してくる利用者の誘導を行うな
ど適切な処置をとることかできる。

【００３２】なお、エレベータかご１が故障によりやむ
を得ず不停止階に停止した場合であって、エレベータが
複数台設置されていてるビルにおいては、監視員は場内
放送等により、他のエレベータかごが到達するまで、そ
の不停止階の乗り場で待機するように利用者に呼びかけ
ることができる。

【００３３】また、上記実施例では各階の避難路の扉の
キーＫ１　，Ｋ２　，…，ＫＮ　がそのまま不停止信号
入力キーとなっている例を示したが、この不停止信号入
力キーは、各階の乗り場付近に設けることができ、ある
いは１階の乗り場付近に全ての階のものをまとめて設け
ることもできる。

【００３４】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、非常時に
は、不停止階の照明を点灯させると共に、この不停止階
の避難用扉を解錠し、さらに、エレベータ監視室にエレ
ベータかごが不停止階へ停止したことを知らせる構成と
したので、エレベータの利用者を安全且つ円滑に避難さ
せることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の構成を示すブロック図。

【図２】図１におけるメモリの一部の内容を示す説明図
。

【図３】図１の動作を説明するためのフローチャート。

【図４】従来例の動作を説明するためのフローチャート
。

【符号の説明】

１　　エレベータかご １２　　非常時点灯指令出力手段 １４　　非常時解錠指令出力手段 １５　　非常時停止階床報告手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ビル内の所定個所に設置されている不停止
   信号入力キーの操作により、特定階床を非常時以外はエ
   レベータの不停止階とすることが可能なエレベータ制御
   装置において、エレベータかごが前記非常時に前記不停
   止階へ停止した場合に、この不停止階の照明装置に点灯
   動作を行なわせるための指令を出力する非常時点灯指令
   出力手段と、エレベータかごが前記非常時に前記不停止
   階へ停止した場合に、この不停止階の避難用扉を解錠す
   るための指令を出力する非常時解錠指令出力手段と、エ
   レベータかごが前記非常時に前記不停止階へ停止した場
   合に、エレベータの運行状況を監視しているエレベータ
   監視装置へ不停止階停止報告信号を出力する非常時停止
   階床報告手段と、を備えたことを特徴とするエレベータ
   制御装置。