JPH0432577B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 複数のデイジタル端局が端局接続点に接続さ
れ、この端局接続点がデイジタル交換局に接続さ
れるデイジタル通信システムにおいて、 前記端局接続点２は、方向づけ装置９を含み、
前記方向づけ装置は、第１の状態においては、充
填情報として利用され、情報の伝送が行われてい
ないことを示すフラグ信号を總ての前記端局３お
よび前記交換局１へ送信し、第２状態においては
１つの端局から受信された情報パケツトを前記交
換局および總ての前記端局に向けて送信し、 前記複数の端局は、それぞれ、前記フラグ信号
が一定回数だけ受信されたことに応答して情報パ
ケツトを送出する装置２７，２８を含んでおり、 前記端局接続点は、前記情報パケツトが受信さ
れると前記方向づけ装置を前記第２状態にリセツ
トする装置をさらに含み、また 前記端局が前記接続点から送り返された前記パ
ケツト情報がその端局自身が送出したパケツト情
報と一致しているかどうかを決定して、一致して
いない場合にはその端局の接続を切離すための比
較装置３４を含むこと、を特徴とするデイジタル
通信システム。

２ 請求の範囲第１項において、前記接続点が前
記複数の端局から受信したデータパケツト情報を
補助チヤネルを経て前記複数の端局へ送り返すた
めの装置１５，１７を含んでおり、前記複数の端
局が前記補助チヤネルを経て情報を受信するため
の装置２３，２４を含んでいることを特徴とす
る、デイジタル通信システム。

３ 請求の範囲第１項または第２項において、前
記接続点２がそれぞれの着信線路に対する検出回
路１３，５６，５７，５８を備えており、前記検
出回路が前記データパケツト信号を検出するよう
になつていてこの信号が発生しない限り前記方向
づけ装置を前記フラグ信号送信状態に保持するよ
うになつていることを特徴とする、デイジタル通
信システム。

４ 請求の範囲第１項〜第３項のいずれかにおい
て、前記接続点が前記諸端局から前記データパケ
ツト信号が発生しない限り前記方向づけ装置９を
前記フラグ信号送信状態に保持する論理回路６０
を含んでいることを特徴とするデイジタル通信シ
ステム。

５ 請求の範囲第１項〜第４項のいずれかにおい
て、前記接続点が、前記データパケツト信号の２
進値を入力に受けその結果得られる論理信号を前
記方向づけ装置９を経て前記諸端局に送り返す論
理回路５５を含んでおり、該論理信号と異なつた
２進信号を送信した該諸端局は接続を切離され
て、切離されなかつた端局の該２進信号が妨害さ
れずに前記論理を通過しうるようになつているこ
とを特徴とするデイジタル通信システム。

技術分野 本発明は、デイジタル端局を端局接続点
（terminal junction pont）を経てデイジタル交
換局に接続する装置に関する。

背景技術 データ伝送接続および通話接続の双方のための
端局を含む将来のデイジタル通信システム
（Integrated Services Digital Network，
ISDN）においては、加入者はデイジタル加入者
線路を経てデイジタル交換局へ接続されることに
なる。全ての端局は、母線回線網または星状回線
網を経て、端局接続点と通信することになり、端
局接続点は交換局に接続されている。

デイジタル加入者接続におけるマルチプルアク
セスに対しては、さまざまな解決方法が考えられ
る。１つの可能性は例えばポーリングであり、ポ
ーリングにおいては端局接続点は諸端局に対し
て、一定順序で送信を許可する。この方法におい
ては、それぞれの端局はあいまいさのない個別ア
ドレスを持つていなければならず、そのため大き
な実際的問題が生じる。

もう１つの解決方法においては、データ情報の
送信を希望する端局は、データチヤネルの送信方
向が空いていて、その時そのチヤネルが伝送可能
状態にあるかどうかを調査するのであるが、もし
そうなつていなくても、１時間間隔だけ待合せれ
ば新たな送信試行を行なうことができる。もし、
いくつかの端局が同時に送信を開始すればそれが
検出されて、送信は全ての端局によつて中断され
ることになる。衝突は、通常予期しないひずみを
もつた伝送媒体上の信号によつて検出される。こ
の方法においては、それぞれの端局が他の全ての
端局からの信号情報にアクセスしえなくてはなら
ず、これが欠点である。

上述の解決方法は、IEEE Trans.on Comm
，Vol COM−28NO4 April 1980に所載の、
Fouad Ａ Tobagi著「パケツト通信システムに
おけるマルチアクセスプロトコル（Multiaccess
Protocols in Packet Communication
Systems）」に述べられている。

発明の開示 本発明の目的は、簡単な手段によつてデイジタ
ル加入者線路へのマルチプルアクセス可能ならし
め、母線構造および星状構造の双方に対して同じ
端局インタフエースを使用出来るようにする装置
を提供することである。

本発明の特徴は、請求の範囲に明らかにされて
いる。

【図面の簡単な説明】

本発明は、添付図面を参照しつつ実施例につい
て以下に詳述されるが、添付図面において、第１
図は諸端局が母線路を経て、または星状に接続さ
れた線路を経て接続された、端局接続点を示して
おり、第２図は諸端局から交換局へ、またはその
逆方向への送信のフレーム配置を示しており、第
３図は母線接続された諸端局と協働する端局接続
点を示しており、第４図は端局を示しており、第
５図は星状接続された諸端局と協働する端局接続
点を示している。

発明の実施態様 第１図に概略的に示されているデイジタル通信
システムは、複数の端局接続点２を有する中継局
１を含んでいるが、端局接続点は１つだけ図示さ
れている。端極３は、共通母線４を経て、ならび
に星状構造５の形式で、端局接続点に接続されう
る。

加入者と交換局との間の情報交換は、情報パケ
ツトチヤネルすなわちＤチヤネルを経て、また、
１つまたはそれ以上の情報交換チヤネルすなわち
Ｂチヤネルを経て、計画された規格に従つて行な
われる。全てのチヤネルは２方向性のものであ
り、Ｄチヤネルは16kbits／ｓのビツト速度を有
し、Ｂチヤネルは例えば64kbits／ｓのビツト速
度を有する。Ｂチヤネルはセツトアツプされた接
続間において情報を伝送するために利用される
が、それは、もしある端局がＢチヤネルを占有す
れば、そのＢチヤネルはその接続がセツトアツプ
されている全時間の間伝送状態にあることを意味
する。一方、Ｄチヤネルにおいては情報はパケツ
トの形式で伝送されるが、それは、ある端局が送
信する情報を持つている時間中においてのみ、そ
の端局がそのチヤネルを送信方向で利用し、他の
諸端局はそれらの時間と時間との間においてその
チヤネルを利用することができることを意味す
る。従つて、Ｄチヤネルは、Ｂチヤネルとは異な
つて、伝送されるべきデータの総量がチヤネル容
量を超えなければ、いくつかの同時的接続に利用
される。本発明は、Ｄチヤネルの最も効率的な利
用を可能にする。チヤネルの速度および使用につ
いて上述したことは新しいものではなく、将来の
ために計画されているCCITT規格に対応したも
のである。

第２図には、諸端局から交換局へ、およびその
逆に、端局接続点を経て行なわれる送信のフレー
ム配置である。dxは端局から接続点へ送信され
るＤチヤネル内の情報を示し、DXは接続点から
交換局へ送られる対応した情報を示す。同様にし
て、DRは、Ｄチヤネルによつて交換局から接続
点へ、さらに端局へとそれぞれ送信される情報を
示す。Ｂ１Ｘ，Ｂ２Ｘ，およびＢ１Ｒ，Ｂ２Ｒ
は、それぞれ確立された接続を経て送信される情
報を示し、本発明の特徴からは重要性を持たな
い。後者の情報には、例えば２つの64kbits／ｓ
のチヤネルが用いられ、データパケツト情報には
１つの16kbits／ｓのチヤネルが用いられる。

本発明の装置においては、更に例えば
16kbits／ｓのチヤネルが存在し、これは交換局
から接続点へ送られる情報に対し、この情報が端
局へ送られる時に追加される。この帯域外チヤネ
ル内においては、端局接続点２が交換局へ送つた
情報DXが送り返される。帯域外チヤネルを用い
ていることはもちろん、接続点と諸端局との間の
伝送容量を増大させる必要があることを意味する
が、加入者設備内の諸線路は比較的短いので伝送
容量は制限因子とはならず、従つてこの重要性は
少ない。接続点と諸端局との間のチヤネル容量を
増大させるのに要する経費は、このセツトアツプ
法によつて実現される利点と比較すれば実質的に
わずかなものである。

第３図は、母線構造をなして接続された諸端局
に用いられる、端局接続点２を示す。受信器６は
諸端局からの信号を受信し、それらの信号をデマ
ルチプレクサ７を経て、BX形信号の場合には直
接に、またdx形信号の場合には方向づけ装置
（directing means）９を経由して、マルチプレ
クサ８へ送る。交換局との通信のために送信器１
０および受信器１１が備えられ、諸端局との通信
のために送信器１２が備えられている。検出回路
１３は、諸端局から受信された情報内にdx形信
号が存在しているかどうかを検出する。もし、そ
のような信号が存在しない場合には、方向づけ装
置９は影響を受けることなく、フラグレジスタ１
４を交換局へ行く線路に接続した空き状態を続け
る。dx形信号が発生すると直ちに、方向づけ装
置９は検出回路１３からの制御信号によつてリセ
ツトされ、それによつて端局から受信された信号
は交換局へ行く線路に供給される。従つて、dx
形信号が存在していない限りは、フラグ信号が諸
端局および交換局の双方へ供給されて、チヤネル
上に伝送情報が存在していないことを示すフイル
アウト情報（filling−out information）を形成
する。通常のデータ情報は多くとも５つの連続し
た「１」を有する形式のものと考えられるので、
フラグ信号は、これらのデータ信号と混同される
恐れのない、01111110または11111111の形式のも
のとすることができる。レジスタ１５，１６は、
諸端局および交換局のそれぞれから得られた信号
を、これらの信号がマルチプレクサ１７によつて
諸端局へ供給される前に蓄えておく。この場合、
マルチプレクサのビツト速度は、16，64，および
64kbis／ｓの正規のチヤネルのほかに、さらに
16kbis／ｓのチヤネルをも伝送しうるものであ
り、従つて、そのビツト速度は少なくとも
160kbis／ｓでなくてはならない。

第４図は、端局および、端局と第３図に示され
ている端局接続点との協働関係を示している。Ｂ
形情報の送受信、すなわちセツトアツプ状態にお
ける情報通信、およびＤ形情報の送受信、すなわ
ち端局と交換局との間の通信が通常のように行な
われるものと仮定して、発明の原理の説明に必要
な部分のみを図示した。端局と、その通常の諸部
分とは２０によつて示されている。端局が送信の
ためデータパケツトチヤネルを使用する必要があ
る時は、呼信号REQによつてこれが指示される。
この信号がアクテイブになるためには、この呼信
号が第１入力に供給されるアンド回路２１の第２
入力もアクテイブになつている必要がある。接続
点２から得られたフラグ信号は、方向づけ装置９
が第１位置にある時には、受信器２２およびデマ
ルチプレクサ２３を経て直並列変換器２４に供給
され、比較回路２５においてレジスタ２６の内容
と比較される。一致した場合には、カウンタ２７
へ信号が供給される。このカウンタは端局の優先
順位に対応してスイツチによりセツトされうるよ
うになつているので、カウンタからアンド回路２
１の第２入力にアクテイブ信号が送られるまでに
フラグ信号は一定回数だけ発生しなければならな
い。アンド回路２１からの出力信号は、２安定フ
リツプフロツプ２８をリセツトするが、フリツプ
フロツプ２８はこの状態になると、端局装置２０
へ許可信号PERMを供給して、マルチプレクサ
２９および送信器３０により信号dxが送出され
たことを示す。この送信は、２安定フリツプフロ
ツプ２８からアンド回路３２を経て送信許可信号
PERMによつて作動せしめられるスイツチ３１
の制御によって行なわれるが、アンド回路３２の
第２入力は、dx信号メツセージのために予約さ
れた時間中の時間信号Ｔによつてアクテイブ状態
にされる。送信されたdx信号はレジスタ３３に
蓄えられて、接続点から来る帯域外チヤネル内の
情報と比較されうるようにされる。この情報は、
方向づけ装置９が受信されたdx信号によつてリ
セツトされているために送出されて、否定アンド
回路３４の第２入力に供給され、否定アンド回路
３４の他入力にはレジスタ３３の内容が供給され
る。もし、これらの２信号が一致しない場合に
は、それは他の端局からの信号との干渉があるこ
とを意味し、その場合には、レジスタ３６内で遅
延せしめられた送信許可信号PERMによつて１
入力をアクテイブ状態に保たれているアンド回路
３５が、オア回路３７を経て出力信号を送つて２
安定フリツプフロツプ２８を非アクテイブ状態に
リセツトし、それによつて端局接続点への信号送
信は中止される。カウンタ２７は、呼信号REQ
が中止された時、または送信許可信号PERMが
発生した時に、オア回路３８を経てゼロにセツト
される。

以上から分るように、本発明においては、共通
母線を経て共通の端局接続点に接続可能な複数の
デイジタル端局が一定の優先順位に従つて端局接
続点に接続され、もしいくつかの端局が同時に呼
を行なつた場合には、接続点から再送出された端
局の呼信号が、ある端局内に蓄えられている遅延
信号と一致すればその端局が選択されて、残余の
諸端局は接続を切離される。

諸端局と接続点との双方は、諸端局を星状接続
にしても使用できるが、その場合には第５図に示
されているように補助回路４０が必要になる点だ
けが異なる。鎖線−は、接続点そのものと、
諸端局をそれぞれ共通母線を経て接続するか、ま
たはいくつかの端局を星状に接続するために必要
な装置との間の境界を示している。それぞれの端
局からの信号を受信するための受信器４１，４
２，４３と、信号を諸端局へ送出するための送信
器４４，４５，４６とが備えられている。デマル
チプレクサ５０，５１，５２はそれぞれの受信器
に関連せしめられ、受信されたBX形信号を、こ
こでは詳述しないセレクタ５３を経て送信器１０
に供給して交換局１へ送信せしめ、また、dx形
信号をアンド回路５５に供給する。検出回路５
６，５７，５８は、第３図の検出回路１３と同様
にして、それぞれの線路上にdx形信号が存在し
ているかどうかを検出し、そのような信号が存在
しない限り「１」信号をアンド回路６０へ送る。
このアンド回路からの出力信号は、第３図の検出
回路１３からの信号と同様に、方向づけ装置９に
対する制御信号をなし、dx形信号が発生しない
限り方向づけ装置を、フラツグ信号送出状態に保
持する。

アンド回路５５のタスクは、全ての接続された
端局から受けた２進信号に応答して、その２進信
号を方向づけ装置９を経て全ての端局へ帰すこと
である。実施例においては、２進値０は端局が作
動せしめられていることを示す作動信号として解
釈されるのであるが、作動せしめられていない諸
端局からは信号が供給されないことによつてデマ
ルチプレクサはアンド回路５５に２進値１を供給
する。ある端局が作動せしめられたためにその２
進値が０に変化すると直ちに、アンド回路の出力
信号は０に変化し、第４図から明らかなように、
それぞれの端局のレジスタ３３内に蓄えられてい
る値との比較によつて、値１を有する諸端局は切
離され、値０を有する端局は接続状態に保持され
る。もちろん、適当な論理回路を選択すれば、作
動状態に対して「０」の代わりに「１」を選択す
ることができる。