JPH04325223A - 高発泡押出被覆方法 - Google Patents

高発泡押出被覆方法

Info

Publication number
JPH04325223A
JPH04325223A JP3121926A JP12192691A JPH04325223A JP H04325223 A JPH04325223 A JP H04325223A JP 3121926 A JP3121926 A JP 3121926A JP 12192691 A JP12192691 A JP 12192691A JP H04325223 A JPH04325223 A JP H04325223A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foaming
die
trumpet
land
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3121926A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigenori Takagi
重徳 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP3121926A priority Critical patent/JPH04325223A/ja
Publication of JPH04325223A publication Critical patent/JPH04325223A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同軸ケーブルなどの絶
縁電線、特に高発泡絶縁押出被覆同軸ケーブルの製造方
法の改良に関する。より詳細には、本発明は、高発泡押
出被覆方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】発泡倍率が3倍を越える高発泡絶縁押出
被覆方法として、従来よりフロンガスなどの液状又は液
化状の気体を発泡剤として用いる方法が知られており、
広く用いられている。
【0003】しかしながら、上記のフロンガスは大気中
のオゾン層を破壊したり、また温室効果を誘発するなど
の公害問題があり、このようなフロロ炭化水素系発泡剤
を使用する方法に替わる技術の開発が望まれている。
【0004】その代替え技術候補としてガス発泡がある
が、従来では発泡倍率3倍以上の高発泡押出被覆体、特
に高発泡絶縁押出被覆同軸ケーブルを安定して得ること
が出来なかった。その理由の1つが図2に示すような潰
れた形になるなど変形する問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のガス発泡法では
、発泡倍率3倍以上の高発泡体を安定して得ることが出
来なかった。その理由の1つにコアが丸くならずに、図
2に示すような潰れた形になる問題があった。
【0006】このような偏平状の形態は、ダイス内発泡
におけるガスの体積膨張に続く樹脂の発泡の進行、局部
的せん断力の発生などの一連の作用によるもので、特に
心線付近の樹脂に亀裂が生じ、この部分に対応する樹脂
がコブ状に脹れるためと考えられる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題点について鋭意検討した結果、使用する押出機におい
て、そのダイスの出口先端のランド部がラッパ状のもの
を用いることにより、変形のない丸いコア形状の高発泡
押出被覆体が容易に得られることを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は:■  発泡剤として
ガスを用い、発泡倍率3倍以上の発泡度を有する高発泡
絶縁押出被覆電線の製造に適する高発泡押出被覆方法に
おいて、使用する押出機のダイスの出口先端のランド部
がラッパ状、或いはランド部の一部がラッパ状である、
高発泡押出被覆方法であり、また、
【0009】■    絶縁層の厚みが2〜7mmの範
囲にある点にも特徴を有するし、また■  ラッパ状ラ
ンドの広がり角度が2〜8°である点にも特徴を有する
し、また■  発泡ガスとして、窒素、アルゴン、二酸
化炭素などの、温度100℃以上、圧力300kg/c
m2 以上で気体状態にある物質を用いる点にも特徴を
有する。
【0010】以下、図面に基づいて本発明を具体的に説
明する。図1は、本発明に従う高発泡絶縁押出被覆電線
の製造に適する押出機の改良ダイスの横断面を示す模式
図である。図1において、1は押出機の出口先端部分の
ダイスであり、その先端のランド部またはその一部が、
本発明の特徴である所定の広がり角θでラッパ状に開い
ている。2は銅線などの導体を送り出すポイントである
【0011】
【作用】本発明は、所定の広い角を有するラッパ状ダイ
スを備えた押出機を用いることにより、高発泡絶縁押出
被覆電線、特に同軸ケーブルのコアの形状を丸く保持で
きる。すなわち、従来の発泡媒体としてフロンを用いる
場合には、比較的低い圧力でフロンガスが液化するとい
う性質により、押出機内或いはダイス内などでは、フラ
ンガスは液体状態にあり、樹脂が発泡することはない。 従って、コアは偏平しない。
【0012】一方、通常のガス発泡の場合には、上記の
ような液化特性がないために、押出機内或いはダイス内
などでも気体状態であり、殊に圧力の低下するダイス内
では、体積が膨張するために樹脂の発泡程度が進行する
【0013】このような理由で、樹脂の体積膨張により
樹脂流速が上がるため、ダイス内における樹脂の流れは
図3に示されるようになり、心線付近に強いせん断力が
生じて、気泡が破れ亀裂が生じてしまい、その結果、図
2に示されるようにコアがダルマ状に偏平化する。
【0014】このような現象を防ぐ手段としては、(ア
)図4に示されるように、ダイスのランド部をテーパ状
にした逆ラッパ状ダイスを用いることで、ダイス内全体
の圧力を上げ、ダイス内発泡の程度を抑える。 (イ)ダイス径を大きくし、流路を拡げることで流速を
落とす。 などが考えられるが、(ア)では流路が狭まるために逆
に流速が増すし、又(イ)ではダイス内圧力が低下する
ために体積膨張による増速効果が顕著になるため、有効
な手段でない。
【0015】本発明によるラッパ状ダイスの使用は、上
記の点を踏まえて創出されたものであり、(ア)ダイス
内発泡が極端に進むダイス口部分、すなわちダイス出口
先端のランド部またはその一部のみ流路を拡げ速度を落
とし、(イ)その他の部分は圧力保持し、ダイス内発泡
を進行させないように平行ランドにしておく構成を採用
したのである。
【0016】さらに、本発明を詳細に説明する。本発明
に用いるラッパ状ダイスは、上記に説明したように、そ
の広がり角度(θ)が2〜8°であることが望ましい。 好ましくは3〜6°である。
【0017】その広がり角度が2°未満では、図3で示
されるように全て平行ランドとした場合と変わりなく、
ダイス口部分での極端なダイス内発泡の進行を抑えるこ
とができない。また、その広がり角度が8°を越えると
、ダイス内圧力の低下傾向が優勢となり、却って流速が
増し好ましくない。
【0018】被覆樹脂層の厚みは特に制限されないが、
一般には2〜7mmを用いることができる。本発明の高
発泡押出被覆方法に用いる樹脂材としては特に制限され
ないが、例えばポリエチレン、ポリエチレン、その他の
ポリオレフィン系樹脂及びそれらの混合物を挙げること
ができ、中でもポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系
樹脂が最も一般的である。
【0019】また、本発明で発泡剤として使用する発泡
ガスとしては、温度100℃以上、圧力300kg/c
m2 以上で気体状態である物質なら特に制限されない
が、代表的には窒素、アルゴン、二酸化炭素などを挙げ
ることが出来る。本発明の高発泡押出被覆方法に用いる
押出機としては、ラッパ状ダイスを備えていれば特に制
限されず、通常の押出被覆に用いる押出機が任意に採用
できる。
【0020】また、本発明の高発泡押出被覆方法は、そ
れ自体公知の押出発泡・被覆技術が採用できることは勿
論のことである。代表的には、(イ)本発明による特定
のラッパ状ダイスを備えた押出機中で、溶融・軟化した
樹脂材中にガスを圧入し、多数の独立気泡を該樹脂材中
に閉じ込める、
【0021】(ロ)この状態でポイント2を通して送ら
れた銅等の導体3上に押出被覆して、発泡倍率3倍以上
、好ましくは3〜7倍に高発泡した高発泡押出被覆電線
(例えば同軸ケーブル)とする、(ハ)必要に応じて後
処理する方法が一般的である。
【0022】なお、前記発泡に際し、少量のアゾジカル
ボン酸アミドなどの気泡の成核剤を樹脂材に予め混入し
てもよい。本発明においては、高発泡押出被覆に際し、
導体3上に熱溶融性樹脂などの接着層を介在させてもよ
い。
【0023】本発明の高発泡押出被覆法により適用され
る電線を構成する導体としては、撚り線、単線などいず
れでもよく、同軸ケーブルが好ましく適用される。本発
明に用いる樹脂材には、任意の添加剤、例えば安定剤、
滑剤、難燃剤、架橋剤などを必要に応じて混合できる。
【0024】
【実施例】本発明は、以下の実施例により具体的に説明
されるが、これらは、本発明の範囲を制限するものでは
ない。なお、発泡樹脂としてポリエチレンを、また、ガ
ス発泡剤として窒素を、発泡倍率として4倍を、心線と
して銅単線を用いる。
【0025】表1に示す広がり角(θ)を持つラッパ状
ダイスを備えた二段押出機中にポリエチレンを装填し、
押出温度140℃で加熱・押出し、心線上に表1に示す
絶縁樹脂厚みで発泡被覆層を形成した。その結果を表1
に示す。
【0026】
【表1】
【0027】表1において、絶縁樹脂厚み2mmと5m
mの場合に、ラッパ状の広い角とコア楕円度(短径/長
径)の結果を示している。広がり角θが4°の時が最も
良く、2〜8°の範囲では、通常の平行ランドを使用し
た場合よりも優れていることが判る。8°を越えるとダ
イス内圧力の低下傾向が優勢となり、流速が増すように
なる。
【0028】
【発明の効果】本発明により、ガス発泡法でも、発泡倍
率3倍を越える発泡体を楕円状に偏平にすることなく、
押出すことが可能でとなり、フロンガスを用いなくてす
むので、公害問題を起こすことなく、3倍を越える高発
泡押出が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う高発泡絶縁押出被覆電線の製造に
適する押出機の改良ダイスの横断面を示す模式図である
【図2】従来のガス発泡法により得られた発泡体の断面
形状を示す模式図である。
【図3】従来のガス発泡法に用いられる押出機のダイス
内の樹脂の流れを示す横断状態図である。
【図4】通常の押出機において、ランド部をテーパ状に
したダイスの横断面を示す模式図である。
【符号の説明】
1  ダイス 2  ポイント 3  導体 4  樹脂 5  発泡層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  発泡剤としてガスを用い、発泡倍率3
    倍以上の発泡度を有する高発泡絶縁押出被覆電線の製造
    に適する高発泡押出被覆方法において、使用する押出機
    のダイスの出口先端のランド部がラッパ状、或いはラン
    ド部の一部がラッパ状であることを特徴とする、高発泡
    押出被覆方法。
  2. 【請求項2】  絶縁層の厚みが2〜7mmの範囲にあ
    ることを特徴とする、請求項1記載の高発泡押出被覆方
    法。
  3. 【請求項3】  ラッパ状ランドの広がり角度が2〜8
    °であることを特徴とする、請求項1記載の高発泡押出
    被覆方法。
  4. 【請求項4】  発泡ガスとして、窒素、アルゴン、二
    酸化炭素などの、温度100℃以上、圧力300kg/
    cm2 以上で気体状態にある物質を用いることを特徴
    とする、請求項1記載の高発泡押出被覆方法。
JP3121926A 1991-04-25 1991-04-25 高発泡押出被覆方法 Pending JPH04325223A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3121926A JPH04325223A (ja) 1991-04-25 1991-04-25 高発泡押出被覆方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3121926A JPH04325223A (ja) 1991-04-25 1991-04-25 高発泡押出被覆方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04325223A true JPH04325223A (ja) 1992-11-13

Family

ID=14823343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3121926A Pending JPH04325223A (ja) 1991-04-25 1991-04-25 高発泡押出被覆方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04325223A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6183673B1 (en) * 1998-04-24 2001-02-06 Industrial Thermo Ploymers Limited Method for forming extruded foam with surface coating
JP2020181764A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 日立金属株式会社 発泡電線の製造装置、発泡電線の製造方法、及び発泡電線

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6183673B1 (en) * 1998-04-24 2001-02-06 Industrial Thermo Ploymers Limited Method for forming extruded foam with surface coating
JP2020181764A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 日立金属株式会社 発泡電線の製造装置、発泡電線の製造方法、及び発泡電線

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4368350A (en) Corrugated coaxial cable
US4397797A (en) Method for extrusion coating of a pipe with a foamed cover layer having three integrally formed cellular sub-layers
US4683166A (en) Foamed plastic insulated wire and method for producing same
EP1656419B1 (en) Compositions for heat-recoverable foam tubing
JPH01304607A (ja) 高周波信号ケーブルおよびその製造方法
US4547328A (en) Method for producing foamed plastic insulator
JPH04325223A (ja) 高発泡押出被覆方法
JPH04189526A (ja) スチレン系樹脂発泡体
JP2007188742A (ja) 発泡絶縁電線及びその製造方法
JP3227091B2 (ja) 同軸ケーブル用絶縁材料、同軸ケーブルおよび同軸ケーブルの製造方法
JPH065139A (ja) 高発泡体絶縁電線の製造方法
JP3195006B2 (ja) 四フッ化エチレン樹脂発泡体及びその製造方法
JP2005302412A (ja) 高周波同軸ケーブル
JPS5811047B2 (ja) 高発泡ポリオレフイン絶縁電線の製造方法
JPS60180017A (ja) 高発泡体絶縁電線の製造方法
JPH03146532A (ja) 電線被覆用の発泡性ポリオレフィン樹脂組成物
JPH08203349A (ja) 発泡絶縁電線
JPH03127413A (ja) 高発泡体被覆電線の製法及び製造装置
JPH0836920A (ja) 発泡絶縁電線
JPH03233815A (ja) 発泡絶縁電線の製造方法
JPH0770348A (ja) 発泡性有機高分子組成物および発泡体の製造方法
JPS63211515A (ja) 発泡プラスチツク絶縁電線
JPS58174423A (ja) 高発泡性ポリエチレン組成物
JPS6119412B2 (ja)
JPS5973927A (ja) 高発泡プラスチツク絶縁同軸ケ−ブル用コアの製造方法