JPH0432515Y2 - - Google Patents

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JPH0432515Y2
JPH0432515Y2 JP1983036981U JP3698183U JPH0432515Y2 JP H0432515 Y2 JPH0432515 Y2 JP H0432515Y2 JP 1983036981 U JP1983036981 U JP 1983036981U JP 3698183 U JP3698183 U JP 3698183U JP H0432515 Y2 JPH0432515 Y2 JP H0432515Y2
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counterweight
crank
crankshaft
weight
counterweights
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JP1983036981U
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JPS59142512U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は直列4気筒内燃機関におけるクラン
ク軸の軽量化及び強度増大技術に関する。
〔従来の技術〕
直列4気筒内燃機関でクランク軸が5つの主軸
受によつて軸支されるものがある。即ち、各クラ
ンクアームの間に主軸受が設けられると共に、両
端のクランクアームの外側に主軸受が設けられ
る。各クランクアームにクランクピンが設けら
れ、クランクピンにコネクテイングロツドが連結
される。各クランクアームにおいてクランクピン
の反対側にカウンタウエイトが配置される。カウ
ンタウエイトの形状は普通の場合は全て同一であ
る。また、特開昭58−8818号では捩じりに対する
剛性を上げるためフライホイールに最も近いクラ
ンクアームにおけるカウンタウエイトの重量を他
の部分のクランクアームにおけるカウンタウエイ
トの重量より大きくしたものを提案している。ま
た、実開昭53−78308号では軸受荷重の均等化の
ため、クランク軸の中心に対してカウンタウエイ
トの重量を対称とし、かつ中央軸受の両側のカウ
ンタウエイトは重量最大とし、その中間のカウン
タウエイトを重量最小、両端のカウンタウエイト
を中間重量としている。
〔考案が解決しようとする課題〕
直列4気筒内燃機関のクランク軸では各気筒の
クランクピンは同一平面上に位置するように配置
されているが、中央の二つのクランクピンと両端
の二つのクランクピンとは直径対立位置してい
る。そのため、クランク軸の両端部に同一方向の
慣性力が働き、中心から遠くに位置しているため
曲げモーメントが大きくなり、クランク軸は湾曲
しながら回転せしめられることになる。そのた
め、軸受の片当たり等の問題が生ずるおそれがあ
る。この問題点はカウンタウエイトの形状が共通
な最も通常の構造のクランク軸でも、特開昭58−
8818号及び実開昭53−78308号に開示されたクラ
ンク軸でも同様である。即ち、クランク軸の両端
に加わる慣性力により発生する大きな曲げモーメ
ントを打ち消す手段が存在しないからである。
この考案はクランク軸に加わる慣性力に発生す
る曲げモーメントを打ち消すことができる構造の
クランク軸を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この考案によれば、直列4気筒内燃機関であつ
て5つの主軸受を有しているものにおいて、両端
の主軸受の直ぐ内側のクランクアームにはクラン
クピンの略反対側に最大重量のカウンタウエイト
を儲け、中央の主軸受の直ぐ両側のクランクアー
ムにはクランクピンの略反対側の位置に前記最大
重量のカウンタウエイトより軽量のカウンタウエ
イトを設け、それ以外の第2、第3、第6及び第
7番のクランクアームに最小重量のカウンタウエ
イトを設けたことを特徴とする内燃機関のクラン
ク軸構造が提供される。
〔作用〕
クランク軸の回転時のピストンからの慣性力は
コネクテイングロツドを介して両端のクランクピ
ンに加わり、クランク軸は中央部の軸受を中心と
して曲げモーメントを受ける。
両端のクランクアームにクランクピンと反対位
置に設けられる最大重量のカウンタウエイトは前
記曲げモーメントを打ち消す大きな遠心力を発生
する。
〔実施例〕
第1図において、10はエンジン本体であり、
クランク軸12はエンジン本体10に取付けられ
る。クランク軸の前端14にクランクプーリ16
が後端18にフライホイール20が取付けられ
る。
第2図に示すようにクランク軸12はエンジン
前方から後方に向けて8個のカウンタウエイト2
4−1,24−2,…24−8,5個のクランク
ジャーナル26−1,26−2,…,26−5、
及び4個のクランクピン28−1,28−2,2
8−3,28−4を備えている。クランクジャー
ナル26−1,26−2,…,26−5はクラン
ク軸12をエンジン本体に回転自在に支承する役
目を持つ。クランクピン28−1,28−2,2
8−3,28−4は、図示しないコネクテイング
ロツドを介し夫々の気筒のピストンに連結され
る。
危険部位への応力集中を防止するため第1番目
と第8番のカウンタウエイト24−1,24−8
は重量的に最も重く第3図の形状をなす。第4番
目、第5番目のカウンタウエイト24−4,24
−5は中間の重量を持ち、第4図の形状をなす。
また第2番目、第3番目、第6番目、第7番目の
カウンタウエイト24−2,24−3,24−
6,24−7は最少の重量を持ち第5図の形状を
なす。
第3図に示す、カウンタウエイト24−1,2
4−8の形状において、クランクピン28−1,
28−4及びクランクジャーナル26−1,26
−5が重なる領域(幅yはオーバラツプ部分×
1.5とする)において幅広部100を形成しカウンタ
ウエイトの横方向の幅x(xは断面係数がクラン
クピン自体とほぼ同じ位になるようにとる。)が
大きくとられており、これによつてクランクピン
28−1,28−4からクランクジヤーナル26
−1,26−5へかけての応力集中部の断面係数
を大きくしている。
クランク軸の回転時にクランクピン28−1,
28−2,28−3,28−4にピストンからの
慣性力Fが働く(第6図参照)。第1,4気筒の
クランクピン28−1,28−4と第2,3気筒
のクランクピン28−2,28−3とは直径対立
位置に設けられる。そのため、第6図に示すよう
に、中央部の軸受部50を挟んでクランク軸の両
端のクランクピン28−1,28−4に働く慣性
力は同一方向であり、かつ中央の軸受部50から
距離として長いため大きな曲げモーメントが発生
し、これはクランク軸をして中央の軸受部50を
中心に湾曲せしめようとする曲げモーメントを発
生する。ところが、両端のクランクピン28−
1,28−4と反対側に最大重量のカウンタウエ
イト24−1,24−8が設けられており、これ
は慣性力Fによる曲げモーメントと反対方向の遠
心力を発揮する。そのため、クランク軸に発生す
る曲げモーメントは打ち消される。
また、両端のカウンタウエイトの部分にはクラ
ンクプーリ16からのベルト張力及びフライホイ
ール20の質量による応力が加わるため応力が一
番高く,強度的に余裕のない箇所となつている
が、コネクテイングロツドからの慣性力が上記の
ように打ち消されるためその分この部分に加わる
応力を緩和することができ耐久性の向上を図るこ
とができる。
第1図に示すようにクランク軸12は一端に重
量お大きなフライホイール20を有していること
から、中心から外れた、フライホイール20に近
い領域Pがクランク軸の回転におけるねじりトル
クの節点となる。従つて、フライホイールに最も
近いカウンタウエイト24−8、クランクピン2
8−4、クランクジヤーナル26−1に最も大き
なトルクが加わり、応力集中ということから見れ
ば、第1図の破線lの部分が最も構造的に弱い箇
所になる。本実施例によれば、この部分を含めた
高さyの領域で、カウンタウエイトの幅xを大き
くすることにより断面係数を上げていることか
ら、強度的な欠陥を回避することができる。
また最前部のカウンタウエイト24−1とカウ
ンタウエイト24−8とを同一の形状としている
ことによりバランスをとることができる。
カウンタウエイト24−1,24−8を重くす
る代りに他のカウンタウエイトを第4,5図の形
状により軽くすることにより、全体の重量は従来
より軽量化される。またクランクの固有振動数を
上げることができる。更に最も大きなトルクの加
わるカウンタウエイト24−8に隣接したカウン
タウエイト24−7は第5図の如く最も軽量化し
ていることから、曲げモーメントによるクランク
ピン28−4のリヤ側フイレツト部28−Aの応
力集中部が降下し、強度的に有利となる。
〔効果〕
この考案によれば、両端の主軸受の直ぐ内側の
クランクアームにはクランクピンの略反対側に最
大重量のカウンタウエイトを儲け、中央の主軸受
の直ぐ両側のクランクアームにはクランクピンの
略反対側の位置に前記最大重量のカウンタウエイ
トより軽量のカウンタウエイトを設け、それ以外
の第2、第3、第6及び第7番のクランクアーム
に最小重量のカウンタウエイトを設けたことによ
り、慣性力によりクランク軸の中央の軸受部を中
心に加わる曲げモーメントを打ち消す大きな遠心
力を最大重量のカウンタウエイトに発生させるこ
とができる。そのため、クランク軸が湾曲しなが
ら回転することが防止され、軸受部の遍磨耗等の
を防止することができる。
また、両端のクランクピンは慣性力だけでなく
クランクプーリへのベルト張力及びフライホイー
ルの質量も加わつて応力的に厳しい箇所である
が、この考案ではコネクテイングロツドからの慣
性力が打ち消されているので、その分応力が軽減
でき耐久性の向上を図ることができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は内燃機関のクランク軸周辺概略図、第
2図は本考案のクランク軸の正面図、第3図は最
大重量のカウンタウエイトの正面形状を示す図、
第4図は中間重量のカウンタウエイトの正面形状
を示す図、第5図は最少重量のカウンタウエイト
の正面形状を示す図、第6図はクランク軸に対し
コネクテイングロツトから加わる慣性力の方向を
説明する図。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 直列4気筒内燃機関であつて5つの主軸受を有
    しているものにおいて、両端の主軸受の直ぐ内側
    のクランクアームにはクランクピンの略反対側に
    最大重量のカウンタウエイトを儲け、中央の主軸
    受の直ぐ両側のクランクアームにはクランクピン
    の略反対側の位置に前記最大重量のカウンタウエ
    イトより軽量のカウンタウエイトを設け、それ以
    外の第2、第3、第6及び第7番のクランクアー
    ムに最小重量のカウンタウエイトを設けたことを
    特徴とする内燃機関のクランク軸構造。
JP3698183U 1983-03-16 1983-03-16 内燃機関のクランク軸構造 Granted JPS59142512U (ja)

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JP3698183U JPS59142512U (ja) 1983-03-16 1983-03-16 内燃機関のクランク軸構造

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JP3698183U JPS59142512U (ja) 1983-03-16 1983-03-16 内燃機関のクランク軸構造

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JPS59142512U JPS59142512U (ja) 1984-09-22
JPH0432515Y2 true JPH0432515Y2 (ja) 1992-08-05

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JP3698183U Granted JPS59142512U (ja) 1983-03-16 1983-03-16 内燃機関のクランク軸構造

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JP2007071227A (ja) * 2005-09-02 2007-03-22 Toyota Motor Corp 直列4気筒エンジンのクランクシャフト
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Family Cites Families (2)

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JPS59142512U (ja) 1984-09-22

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