JPH041375Y2 - - Google Patents
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- JPH041375Y2 JPH041375Y2 JP1983085814U JP8581483U JPH041375Y2 JP H041375 Y2 JPH041375 Y2 JP H041375Y2 JP 1983085814 U JP1983085814 U JP 1983085814U JP 8581483 U JP8581483 U JP 8581483U JP H041375 Y2 JPH041375 Y2 JP H041375Y2
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- Japan
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- counterweights
- crankshaft
- journals
- journal
- engine
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- 230000004323 axial length Effects 0.000 claims description 9
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 5
- 206010010904 Convulsion Diseases 0.000 description 4
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 230000009291 secondary effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
<産業上の利用分野>
開示技術は、小型、中型、或いは、大型自動車
のエンジンに軸装する60°V6型エンジンのクラン
クシヤフトの構造の技術分野に属する。
のエンジンに軸装する60°V6型エンジンのクラン
クシヤフトの構造の技術分野に属する。
而して、この考案は、上記小型、中型、大型の
自動車に設けた60°V6型のエンジンに軸装するク
ランクシヤフトの構造がその前端のジヤーナルと
終端のジヤーナルの間に6つのピンとこれらを連
結するアームを一体的に設けクランクプーリとフ
ライホイールの影響を少くするようにした60°V6
型エンジンクランクシヤフト構造に関する考案で
あり、特に、前端のジヤーナルと終端のジヤーナ
ルの軸方向長さを中間部の他のジヤーナルより長
くし、該ジヤーナルにはカウンタウエイトを隣接
し、そのクランクシヤフト中央側に設けられた両
端のカウンタウエイトの質量は中央部の他のカウ
ンタウエイトのそれよりも大きく設定するように
した60°V6型エンジンクランクシヤフト構造に係
る考案である。
自動車に設けた60°V6型のエンジンに軸装するク
ランクシヤフトの構造がその前端のジヤーナルと
終端のジヤーナルの間に6つのピンとこれらを連
結するアームを一体的に設けクランクプーリとフ
ライホイールの影響を少くするようにした60°V6
型エンジンクランクシヤフト構造に関する考案で
あり、特に、前端のジヤーナルと終端のジヤーナ
ルの軸方向長さを中間部の他のジヤーナルより長
くし、該ジヤーナルにはカウンタウエイトを隣接
し、そのクランクシヤフト中央側に設けられた両
端のカウンタウエイトの質量は中央部の他のカウ
ンタウエイトのそれよりも大きく設定するように
した60°V6型エンジンクランクシヤフト構造に係
る考案である。
<従来技術>
周知の如く、自動車にはエンジンが設けられて
おり、例えば、小型車、中型車、大型車に60°V
型配列の6気筒の所謂60°V6型エンジンが設けら
れている態様があり、そのクランクシヤフト1は
第1図に示す様に形成されている。
おり、例えば、小型車、中型車、大型車に60°V
型配列の6気筒の所謂60°V6型エンジンが設けら
れている態様があり、そのクランクシヤフト1は
第1図に示す様に形成されている。
即ち、図上左側から右側にかけて主軸受に対す
る第1から第4までのジヤーナル21,22,2
3,24が設けられており、その間に第1から第
9までのアーム31,32,33,34,35,
36,37,38,39を各各介して各々ピスト
ンのコンロツドに対する第1から第6までのピン
41,42,43,44,45,46が一体的に
連結されている。
る第1から第4までのジヤーナル21,22,2
3,24が設けられており、その間に第1から第
9までのアーム31,32,33,34,35,
36,37,38,39を各各介して各々ピスト
ンのコンロツドに対する第1から第6までのピン
41,42,43,44,45,46が一体的に
連結されている。
尚、終端の第4のジヤーナル24の後部には一
体的にフライホイール5の取付面6が形成され、
該フライホイール5にアンバランスマスが、又、
第1のジヤーナル21の前部にはオルタネータ、
エアコン、パワーステアリング、カムタイミング
プーリ等に対してベルトが張設され、クランクプ
ーリにアンバランスマスも設けられるようにされ
ている。
体的にフライホイール5の取付面6が形成され、
該フライホイール5にアンバランスマスが、又、
第1のジヤーナル21の前部にはオルタネータ、
エアコン、パワーステアリング、カムタイミング
プーリ等に対してベルトが張設され、クランクプ
ーリにアンバランスマスも設けられるようにされ
ている。
そして、各アーム31,32,33,34,3
5,36,37,38にはカウンタウエイト6
1,62,63,64,65,66,67,6
8,69が付設されている。
5,36,37,38にはカウンタウエイト6
1,62,63,64,65,66,67,6
8,69が付設されている。
この9つのカウンタウエイトを有する所謂9バ
ランスの態様を模式的に示すと、その長さ方向の
概略は第2図に示す様にされ、軸方向からの態様
が第3図に示す様にされ得る。
ランスの態様を模式的に示すと、その長さ方向の
概略は第2図に示す様にされ、軸方向からの態様
が第3図に示す様にされ得る。
そして、第2図に示される様に、回転質量によ
る慣性力、慣性偶力を打ち消す為に設けられたこ
れらのカウンタウエイトの質量は第3図におい
て、慣性力のベクトルとして表わされ、第1と第
9のカウンタウエイト61,69は互いに反対方
向で等量で相殺され、又、第2と第5と第8の3
つのカウンタウエイト62,65,68は120°お
きに等量で配列されて同じく相殺され、又、第3
と第6と第4と第7の4つのカウンタウエイト6
3,66,64,67はアーム35方向に於いて
線対称的に等量に配列されているために、これら
だけで同じく相殺され、したがつて、カウンタウ
エイトの回転質量による慣性力のバランスは全体
として保たれるようにされている。
る慣性力、慣性偶力を打ち消す為に設けられたこ
れらのカウンタウエイトの質量は第3図におい
て、慣性力のベクトルとして表わされ、第1と第
9のカウンタウエイト61,69は互いに反対方
向で等量で相殺され、又、第2と第5と第8の3
つのカウンタウエイト62,65,68は120°お
きに等量で配列されて同じく相殺され、又、第3
と第6と第4と第7の4つのカウンタウエイト6
3,66,64,67はアーム35方向に於いて
線対称的に等量に配列されているために、これら
だけで同じく相殺され、したがつて、カウンタウ
エイトの回転質量による慣性力のバランスは全体
として保たれるようにされている。
<考案が解決しようとする課題>
さりながら、上述従来態様の60°V6型エンジン
クランクシヤフト構造においては回転方向のバラ
ンス保たれ、又、主軸受面圧も充分に余裕があ
り、そして、曲げ応力に対しても大きなゆとりが
ある利点があるものの、軸方向には曲げモーメン
トが生じる質量分布となり、又、上述の如く前後
端で各々全体バランスをとるためのアンバランス
マスが設けられていることにより1次の慣性偶力
は消去できるが、2次以降の慣性偶力は残る。
クランクシヤフト構造においては回転方向のバラ
ンス保たれ、又、主軸受面圧も充分に余裕があ
り、そして、曲げ応力に対しても大きなゆとりが
ある利点があるものの、軸方向には曲げモーメン
トが生じる質量分布となり、又、上述の如く前後
端で各々全体バランスをとるためのアンバランス
マスが設けられていることにより1次の慣性偶力
は消去できるが、2次以降の慣性偶力は残る。
而して、前端のジヤーナルにはベルト張力によ
り、又、終端のジヤーナルにはフライホール振れ
回りによる偏倚荷重が助長され、又、ピストン、
コンロツドの慣性力が偏つて印加されることもあ
り、クランクシヤフトが微小変形するために端部
のジヤーナル軸受が片当りをして該両ジヤーナル
が偏摩耗したり、ジヤーナルに対する油回りも不
充分になる難点があり、そのためエンジンの高回
転数領域に追従出来ない欠点があり、フリクシヨ
ンも増大する不具合があつた。
り、又、終端のジヤーナルにはフライホール振れ
回りによる偏倚荷重が助長され、又、ピストン、
コンロツドの慣性力が偏つて印加されることもあ
り、クランクシヤフトが微小変形するために端部
のジヤーナル軸受が片当りをして該両ジヤーナル
が偏摩耗したり、ジヤーナルに対する油回りも不
充分になる難点があり、そのためエンジンの高回
転数領域に追従出来ない欠点があり、フリクシヨ
ンも増大する不具合があつた。
更に、端部のジヤーナルの軸受荷重が他のジヤ
ーナルに比して大きく、メタル面圧が大となり焼
付等が生ずる虞れがある不都合さがあつた。
ーナルに比して大きく、メタル面圧が大となり焼
付等が生ずる虞れがある不都合さがあつた。
この考案の目的は上述従来技術に基づく自動車
の60°V6型エンジンのクランクシヤフトの端部の
ジヤーナルに於ける偏倚慣性力による問題点を解
決すべき技術的課題とし、ピストン、コンロツド
の慣性力を打消し軸方向に曲げを生じる質量分布
の影響を少くし、ジヤーナル、軸受の片当り偏摩
耗を防止し、油膜を確保し、主軸受面圧を下げる
ようにして自動車産業における駆動系技術利用分
野に益する優れたエンジンクランクシヤフト構造
を提供せんとするものである。
の60°V6型エンジンのクランクシヤフトの端部の
ジヤーナルに於ける偏倚慣性力による問題点を解
決すべき技術的課題とし、ピストン、コンロツド
の慣性力を打消し軸方向に曲げを生じる質量分布
の影響を少くし、ジヤーナル、軸受の片当り偏摩
耗を防止し、油膜を確保し、主軸受面圧を下げる
ようにして自動車産業における駆動系技術利用分
野に益する優れたエンジンクランクシヤフト構造
を提供せんとするものである。
<課題を解決するための手段>
上述目的に沿い先述実用新案登録請求の範囲を
要旨とするこの考案の構成は、前述課題を解決す
るために前端のジヤーナルと終端のジヤーナル間
に設けた所定数のアーム間に6つのピンを一体的
に連結した60°V6型エンジンクランクシヤフト構
造において、上記前端と終端のジヤーナルの軸方
向長さを他の中間部のジヤーナルの軸方向長さよ
りも設定長長く設定し、該両端のジヤーナルに隣
接し、且つクランクシヤフト中央側に設けられた
両端のカウンタウエイトの質量を中央側の他のカ
ウンタウエイトのそれよりも大きく設定されてい
ることを特徴とする60°V6型エンジンクランクシ
ヤフト構造としたものである。
要旨とするこの考案の構成は、前述課題を解決す
るために前端のジヤーナルと終端のジヤーナル間
に設けた所定数のアーム間に6つのピンを一体的
に連結した60°V6型エンジンクランクシヤフト構
造において、上記前端と終端のジヤーナルの軸方
向長さを他の中間部のジヤーナルの軸方向長さよ
りも設定長長く設定し、該両端のジヤーナルに隣
接し、且つクランクシヤフト中央側に設けられた
両端のカウンタウエイトの質量を中央側の他のカ
ウンタウエイトのそれよりも大きく設定されてい
ることを特徴とする60°V6型エンジンクランクシ
ヤフト構造としたものである。
<作用>
而して、クランクシヤフトの前端と終端のジヤ
ーナルについてこれらの間のジヤーナルよりもそ
の軸方向長さを設定長長くし、それらのジヤーナ
ルに隣接し中央側に設けられた両端のカウンタウ
エイトは中央部のカウンタウエイトより質量を大
きくしてピストン、コンロツドの慣性力を打消し
外部マスにバランスさせてジヤーナル軸受に対す
る片当りを防止しその油膜を確保し、面圧を下
げ、安定して回転し得るようにした技術的手段を
講じたものである。
ーナルについてこれらの間のジヤーナルよりもそ
の軸方向長さを設定長長くし、それらのジヤーナ
ルに隣接し中央側に設けられた両端のカウンタウ
エイトは中央部のカウンタウエイトより質量を大
きくしてピストン、コンロツドの慣性力を打消し
外部マスにバランスさせてジヤーナル軸受に対す
る片当りを防止しその油膜を確保し、面圧を下
げ、安定して回転し得るようにした技術的手段を
講じたものである。
<実施例>
次に、この考案の1実施例を第4図以下の図面
に基づいて説明すれば以下の通りである。尚、第
1〜3図と同一態様部分は同一符号を用いて説明
するものとする。
に基づいて説明すれば以下の通りである。尚、第
1〜3図と同一態様部分は同一符号を用いて説明
するものとする。
尚、当該実施例は60°V6エンジンの5バランス
態様である。
態様である。
第4図に示す様に、この考案においては、第
3、第4、第6、第7のアーム33,34,3
6,37についてはカウンタウエイトを設けない
ようにし、第1と第9のアーム31,39に対す
るカウンタウエイト61,69を同一形状、同一
重量、同一断面係数にして両者だけでバランスす
るようにし、又、第2、第5、第8のアーム3
2,35,38についてはアーム35に対して線
対称的に配列されていることと、周方向120°おき
に配列されていることにより同一重量、同一形
状、同一断面係数の第2、3、4のカウンタウエ
イト62,65,68を設けてこれらだけでバラ
ンスさせるようにしたものである。
3、第4、第6、第7のアーム33,34,3
6,37についてはカウンタウエイトを設けない
ようにし、第1と第9のアーム31,39に対す
るカウンタウエイト61,69を同一形状、同一
重量、同一断面係数にして両者だけでバランスす
るようにし、又、第2、第5、第8のアーム3
2,35,38についてはアーム35に対して線
対称的に配列されていることと、周方向120°おき
に配列されていることにより同一重量、同一形
状、同一断面係数の第2、3、4のカウンタウエ
イト62,65,68を設けてこれらだけでバラ
ンスさせるようにしたものである。
これらのアームとカウンタウエイトの方向と形
状については軸方向正面視の第6図から第14図
に示す通りである。
状については軸方向正面視の第6図から第14図
に示す通りである。
したがつて、第8,9,11,12図に於いて
は、カウンタウエイトが設けられず、第3,4,
6,7のアーム32,34,36,37のみが取
り付けられているのが示されている。
は、カウンタウエイトが設けられず、第3,4,
6,7のアーム32,34,36,37のみが取
り付けられているのが示されている。
そして、各カウンタウエイトの重量については
アームを含めて第1と第9が最も大きく、第3,
4,6,7(各アームのみ)が最も小さく、第2、
第5、第8のものがその両者の中間にあるように
されている。
アームを含めて第1と第9が最も大きく、第3,
4,6,7(各アームのみ)が最も小さく、第2、
第5、第8のものがその両者の中間にあるように
されている。
そして、断面係数については上記重量と同じ大
小配列グループにされている関係とされる。
小配列グループにされている関係とされる。
而して、第1から第4のジヤーナル21,2
2,23,24についてはそれらの軸方向長さが
第5図に示す様に、第1と第4の端部のジヤーナ
ル21,24の軸方向の長さd1とd4が他のジヤー
ナル22,23の長さ、d2、d3より長く、又、該
他のd2、d3長さは従来のものより短くして全長が
長くはならないようにされてある。
2,23,24についてはそれらの軸方向長さが
第5図に示す様に、第1と第4の端部のジヤーナ
ル21,24の軸方向の長さd1とd4が他のジヤー
ナル22,23の長さ、d2、d3より長く、又、該
他のd2、d3長さは従来のものより短くして全長が
長くはならないようにされてある。
そして、該第1と第4のジヤーナル21,24
のd1、d4の長さは前端と後端に設ける図示しない
バランスマスの振れまわりの影響を受けない大き
さで、猶且つ、軸受け幅はd1、d4に対して最適に
設計される。
のd1、d4の長さは前端と後端に設ける図示しない
バランスマスの振れまわりの影響を受けない大き
さで、猶且つ、軸受け幅はd1、d4に対して最適に
設計される。
そして、第1と第4の端部ジヤーナル21,2
4の長さd1、d4が長くされ、又、それらにはカウ
ンタウエイト61,69が隣設状態にされて図示
しないプーリやフライホイール等の外部マスに対
してバランスさせるようにされている。
4の長さd1、d4が長くされ、又、それらにはカウ
ンタウエイト61,69が隣設状態にされて図示
しないプーリやフライホイール等の外部マスに対
してバランスさせるようにされている。
上述構成において、図示しないエンジンが稼動
に供され、クランクシヤフト1′が回転されると、
上述の如くこの考案においては、該クランクシヤ
フト1′は従来のクランクシヤフトと同様に各ア
ーム、及び、カウンタウエイトのバランスが正確
に取られているので、何等アンバランス振動を起
こすようなことはなく、正常に回転する。
に供され、クランクシヤフト1′が回転されると、
上述の如くこの考案においては、該クランクシヤ
フト1′は従来のクランクシヤフトと同様に各ア
ーム、及び、カウンタウエイトのバランスが正確
に取られているので、何等アンバランス振動を起
こすようなことはなく、正常に回転する。
そして、第3、第4、第6、第7のアーム3
3,34,36,37にはカウンタウエイトが取
り付けられていないので、重量軽減が図られ、し
たがつて、それだけ捩じり振動の固有振動数が高
くなり、エンジンの高回転領域までに回転が高め
られることが出来る。
3,34,36,37にはカウンタウエイトが取
り付けられていないので、重量軽減が図られ、し
たがつて、それだけ捩じり振動の固有振動数が高
くなり、エンジンの高回転領域までに回転が高め
られることが出来る。
そして、当該高回転領域においても設計により
主軸受面圧や曲げ応力に対する余裕は充分に保つ
ことが出来る。
主軸受面圧や曲げ応力に対する余裕は充分に保つ
ことが出来る。
而して、第1と第4のジヤーナル21,24の
軸方向長さd1、d4が従来のものより長くされてい
るのでアンバランスマスやベルト掛けの張力、フ
ライホイールの振れ回りがあつても、バランスが
保て、更に、ピストン、コンロツドの慣性力が打
消され、又、クランクシヤフト特有の偶力がある
にもかかわらず、該ジヤーナル21,24は主軸
受にこれらの振れ回りの影響を殆ど受けさせずに
支持され、片当りが防止され、軸受に対する油膜
も確保され、主軸受面圧も上がらず、したがつ
て、焼付等も生ぜず、高速回転が可能となる。
軸方向長さd1、d4が従来のものより長くされてい
るのでアンバランスマスやベルト掛けの張力、フ
ライホイールの振れ回りがあつても、バランスが
保て、更に、ピストン、コンロツドの慣性力が打
消され、又、クランクシヤフト特有の偶力がある
にもかかわらず、該ジヤーナル21,24は主軸
受にこれらの振れ回りの影響を殆ど受けさせずに
支持され、片当りが防止され、軸受に対する油膜
も確保され、主軸受面圧も上がらず、したがつ
て、焼付等も生ぜず、高速回転が可能となる。
尚、この考案の実施態様は上述実施例に限るも
のでないことは勿論であり、例えば、8気筒エン
ジンや4気筒エンジンにも適用可能であり、又、
全てのアームにカウンタウエイトを有するクラン
クシヤフトについても適用出来る等種々の態様が
採用可能である。
のでないことは勿論であり、例えば、8気筒エン
ジンや4気筒エンジンにも適用可能であり、又、
全てのアームにカウンタウエイトを有するクラン
クシヤフトについても適用出来る等種々の態様が
採用可能である。
<考案の効果>
以上この考案によれば、基本的に、60°V6型エ
ンジンクランクシヤフトの前端と終端のジヤーナ
ルの軸受に対する振れ回り影響による振動回転が
防がれ、それにより、エンジンの使用回転数の高
い領域が採用できる優れた効果がある。
ンジンクランクシヤフトの前端と終端のジヤーナ
ルの軸受に対する振れ回り影響による振動回転が
防がれ、それにより、エンジンの使用回転数の高
い領域が採用できる優れた効果がある。
又、前端と終端のジヤーナルの軸方向長さを他
の中間部のジヤーナルの軸方向長さより長くする
ことにより油膜確保が可能となり、又、主軸受の
面圧も下げることが出来、焼付け等が生ぜず高速
回転がその点から可能となる効果がある。
の中間部のジヤーナルの軸方向長さより長くする
ことにより油膜確保が可能となり、又、主軸受の
面圧も下げることが出来、焼付け等が生ぜず高速
回転がその点から可能となる効果がある。
そして、クランクシヤフトの前端にアンバラン
スマスを、後端にフライホイール等を設けてもそ
れらの振れ回りが防止されるため、アンバランス
マスの設計上の取付位置の自由度が増す効果もあ
る。
スマスを、後端にフライホイール等を設けてもそ
れらの振れ回りが防止されるため、アンバランス
マスの設計上の取付位置の自由度が増す効果もあ
る。
更に、前端と後端のジヤーナルの軸方向長さを
長くしてもピストンやコンロツドの慣性偶力を打
消し、及び、慣性力のバランスも崩れず、全体と
してのバランスが保たれ、クランクシヤフト機能
としては何等変らずジヤーナル軸受の片当りも生
ぜず、摩耗が生じないという利点もある。
長くしてもピストンやコンロツドの慣性偶力を打
消し、及び、慣性力のバランスも崩れず、全体と
してのバランスが保たれ、クランクシヤフト機能
としては何等変らずジヤーナル軸受の片当りも生
ぜず、摩耗が生じないという利点もある。
加えて、前端と終端のジヤーナルの少くとも一
方にカウンタウエイトを隣設したことによりピス
トン、コンロツドの慣性力を打消し易くなり、外
部マスに対するバランスを取りながらも曲げ鋼性
を大きくすることが出来るという優れた効果があ
る。
方にカウンタウエイトを隣設したことによりピス
トン、コンロツドの慣性力を打消し易くなり、外
部マスに対するバランスを取りながらも曲げ鋼性
を大きくすることが出来るという優れた効果があ
る。
加えて、前後端の少くとも一方のジヤーナルの
軸受荷重を軽減させ、面圧を下げることが出来る
ため、焼付等が生じない効果もある。
軸受荷重を軽減させ、面圧を下げることが出来る
ため、焼付等が生じない効果もある。
そして、副次的にはエンジン振動数の高領域化
が進むために低周波領域、中周波領域での車体、
及び、車室の静粛性を図ることが出来るというメ
リツトもある。
が進むために低周波領域、中周波領域での車体、
及び、車室の静粛性を図ることが出来るというメ
リツトもある。
第1図はクランクシヤフトの部分断面概略側面
図、第2図は従来技術に基づくクランクシヤフト
のジヤーナル、ピン、アーム、カウンタウエイト
の配列側面模式図、第3図は該アームとカウンタ
ウエイトの軸方向視周方向配列バランス模式図、
第4図以下はこの考案の1実施例の説明図であ
り、第4図は第3図相当模式図、第5図はクラン
クシヤフトの部分改題側面図、第6図から第14
図は第5図の−から−断面図であ
る。 21,22,23,24……ジヤーナル、4
1,42,43,44,45,46……ピン、3
1,32,33,34,35,36,37,3
8,39……アーム、1′……クランクシヤフト、
d1、d2、d3、d4……軸方向長さ。
図、第2図は従来技術に基づくクランクシヤフト
のジヤーナル、ピン、アーム、カウンタウエイト
の配列側面模式図、第3図は該アームとカウンタ
ウエイトの軸方向視周方向配列バランス模式図、
第4図以下はこの考案の1実施例の説明図であ
り、第4図は第3図相当模式図、第5図はクラン
クシヤフトの部分改題側面図、第6図から第14
図は第5図の−から−断面図であ
る。 21,22,23,24……ジヤーナル、4
1,42,43,44,45,46……ピン、3
1,32,33,34,35,36,37,3
8,39……アーム、1′……クランクシヤフト、
d1、d2、d3、d4……軸方向長さ。
Claims (1)
- 前端のジヤーナルと終端のジヤーナル間に設け
た所定数のアーム間に6つのピンを一体的に連結
した60°V6型エンジンクランクシヤフト構造にお
いて、上記前端と終端のジヤーナルの軸方向長さ
を他の中間部のジヤーナルの軸方向長さよりも設
定長長くし、該両端のジヤーナルに隣接し、且つ
クランクシヤフト中央側に設けられた両端のカウ
ンタウエイトの質量を中央側の他のカウンタウエ
イトのそれよりも大きく設定されていることを特
徴とする60°V6型エンジンクランクシヤフト構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8581483U JPS59191455U (ja) | 1983-06-07 | 1983-06-07 | エンジンクランクシヤフト構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8581483U JPS59191455U (ja) | 1983-06-07 | 1983-06-07 | エンジンクランクシヤフト構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59191455U JPS59191455U (ja) | 1984-12-19 |
JPH041375Y2 true JPH041375Y2 (ja) | 1992-01-17 |
Family
ID=30215772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8581483U Granted JPS59191455U (ja) | 1983-06-07 | 1983-06-07 | エンジンクランクシヤフト構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59191455U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2632340A (en) * | 1949-04-07 | 1953-03-24 | Gen Motors Corp | V-6 engine |
-
1983
- 1983-06-07 JP JP8581483U patent/JPS59191455U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2632340A (en) * | 1949-04-07 | 1953-03-24 | Gen Motors Corp | V-6 engine |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59191455U (ja) | 1984-12-19 |
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