JPH04321456A - 車両用盗難警報装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は車両から離れた運転者に
車両の盗難の報知を行えるようにした車両用盗難警報装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来車両のドアをキーを用いることなく
施錠（ロック），開錠（アンロック）を行うためのドア
ロック制御装置が知られている。このドアロック制御装
置では実開昭６１−１８１４６８号に示されているよう
に赤外線を使用した装置や、特開昭６３−４４０８９号
のように無線式のドアロック制御装置が知られている。 このようなドアロック制御装置では十数ｍ以上離れた所
から車両のドアをロック又はアンロックできるものもあ
る。又従来車両には盗難警報装置が使用されるものがあ
る。盗難警報装置は車両のドアが鍵以外の手段で開けら
れたときに盗難を検知するもので、ヘッドライトを点滅
させたりホーンを鳴動させることにより盗難を防止し、
運転を不能にするものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の盗難警報装置は、車両の所有者自身が車両が盗
難にあっているかどうかを認識することができないとい
う欠点があった。又盗難警報装置が誤動作した場合には
、ヘッドライトが長時間点滅を続けた状態となり、バッ
テリーが放電してしまう恐れがあるという欠点があった
。しかも盗難警報装置が動作を開始した直後に遅延回路
を設けて車両を離れる際の誤作動を防止しているが、遅
延時間が経過した後警報装置が動作を開始したことを確
認してから車両を離れる必要がある。従って車両の所有
者にとって盗難警報装置を作動させておくことは非常に
煩わしいという欠点があった。

【０００４】本発明はこのような従来の車両警報装置の
問題点に鑑みてなされたものであって、車両から離れた
位置から必要に応じて車両の盗難，警報を認識できるよ
うにすることを技術的課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本願の請求項１の発明は
受信装置と、車両内に設けられ受信装置に信号を送出す
る車両装置とを含む車両用盗難警報装置であって、受信
装置は、車両装置からの電波を受信して復調する受信部
と、受信部より得られるコード化された信号をデコード
するデコード回路と、デコード回路より得られる車両盗
難信号を報知する報知手段と、を具備するものであり、
車両側の車両装置は、車両の盗難を検知する盗難検知装
置と、盗難検知装置の出力を所定のコード信号として電
波により送信する送信部と、を具備することを特徴とす
るものである。又本願の請求項２の発明は受信装置と、
車両内に設けられ受信装置からの信号を受信する車両装
置とを含む車両用盗難警報装置であって、受信装置は、
ロック／アンロック操作を入力する入力手段と、入力手
段からのロック又はアンロック入力に対応して一定のコ
ード信号を無線電波により送信する送信部と、車両の車
両装置からの電波を受信して復調する受信部と、受信部
より得られるコード化された信号をデコードするデコー
ド回路と、デコード回路より得られる警報状態を報知す
る報知手段と、を具備するものであり、車両側の車両装
置は、受信装置からのロック又はアンロック信号を受信
する受信部と、受信部からのコード化された信号をデコ
ードするデコード回路と、デコード回路の出力に基づい
て車両のドアをロック及びアンロックするドアロックア
クチュエータと、車両の盗難を検知する盗難検知装置と
、盗難検知装置の出力を所定のコード化信号として電波
により送信する送信部と、を具備することを特徴とする
ものである。

【０００６】

【作用】このような特徴を有する本願の請求項１の発明
によれば、車両内に設けられた盗難検知装置の信号を所
定のコード信号として電波により車両から送出しており
、運転者が車両を離れたときにも所持している受信装置
側に送出している。受信装置はこの信号を受信し信号を
デコードすると、車両盗難信号を使用者に報知するよう
にしている。又本願の請求項２の発明では、この盗難報
知装置をキーレスエントリーシステムに適用したもので
あり、受信装置より車両のドアのロック／アンロックを
操作すると、送信部よりその信号を電波により送信して
いる。車両の車両装置ではその信号を受信部によって受
信してデコードし、車両のドアをロック又はアンロック
している。そして車両の車両装置内に設けられた盗難検
知装置によって盗難が検知されると、送信部よりその信
号を送出している。受信装置ではこの信号を受信して使
用者に報知するようにしている。

【０００７】

【実施例】図１は本発明の一実施例による車両用盗難警
報装置の全体の構成を示すブロック図であり、図２はそ
の受信装置を示す斜視図である。本図において受信装置
１は車両に設けられた車両装置２に無線電波で信号を送
出するものであって、操作ボタン３を有している。操作
ボタン３は本実施例では図２に示すようにドアロック用
のロックボタン３ａ及びアンロックボタン３ｂによって
構成される入力手段であって、その出力は符号化回路４
に与えられる。符号化回路４には又鍵符号設定器５の出
力が与えられる。鍵符号設定器５は各受信装置に固有の
鍵符号を発生する鍵符号発生器やその鍵符号を記憶させ
る不揮発性メモリ等を有する設定器である。さて操作ボ
タン３のロックボタン３ａ又はアンロックボタン３ｂの
押下に応じて、その信号と一定のコード信号とが符号化
回路４に与えられる。符号化回路４はこの信号を符号化
して変調増幅回路６に伝える。変調増幅回路６は与えら
れた信号列を例えばＦＭ変調し、無線電波としてアンテ
ナ７より出力するものである。ここで符号化回路４，鍵
符号設定器５及び変調増幅回路６は、ロック／アンロッ
クの操作入力に対応してコード信号を電波により送信す
る送信部８を構成している。

【０００８】一方アンテナ７には操作に対応して車両装
置２から送出されたＦＭ電波を受信する受信回路１０が
接続される。受信回路１０は車両装置２の電波の周波数
に同調する同調回路，及びその出力を増幅する増幅回路
と復調回路によって構成されており、その出力はデコー
ド回路１１に与えられる。デコード回路１１は鍵符号設
定器５からの鍵符号に一致した信号をデコードするもの
であって、その出力は表示出力回路１２に与えられる。 表示出力回路１２は表示部１３を駆動するものである。 ここで表示部１３は図２又は図３（ａ）に示すように例
えば液晶等の表示器によって構成される。表示部１３は
車両の形状をしたドアのロックや半ドア状態を表示する
表示部１３ａ、「ＬＯＣＫ」「ＵＮＬＯＣＫ」のロック
／アンロック表示部１３ｂに加えて、盗難検知信号が得
られたときに盗難を警告するための表示部１３ｃが設け
られている。又デコード回路１１には盗難検知信号が得
られたときに使用者に報知するためのブザー１４が設け
られる。又受信装置１には各部に電源を供給する電池１
５が電源回路として設けられている。

【０００９】さて車両に設けられる車両装置２は図１に
示すように、アンテナ２１を有しており、このアンテナ
２１に受信回路２２が接続される。受信回路２２は受信
装置１からの信号を受信する回路であって、送出される
周波数に対応した同調回路，増幅回路，復調回路によっ
て構成される。さて受信回路２２の出力はデコード回路
２３に与えられる。デコード回路２３には鍵符号設定器
２４が接続される。鍵符号設定器２４は受信装置１の鍵
符号設定器と同一の鍵符号が設定されており、この鍵符
号に基づいて対応する受信装置１から送出された信号か
否かを識別してロック又はアンロック信号をアクチュエ
ータ駆動回路２５に与えるものである。さてアクチュエ
ータ駆動回路２５は車両の各ドアをロック又はアンロッ
クするようにロック／アンロック制御装置２６のアクチ
ュエータを駆動するものである。そして車両のドアのロ
ック又はアンロック信号、及びドアスイッチ２７からの
スイッチ信号は操作情報符号化回路２８に与えられる。

【００１０】さて車両には盗難を検知するための盗難検
知装置２９が設けられている。盗難検知装置２９は後述
するようにドアスイッチとドアロックスイッチの動作状
態に基づいて、車両が鍵以外の手段（キーレスエントリ
ー方式による開錠を除く）でドアが開放されたときに車
両の盗難を報知するものであって、その出力も操作情報
符号化回路２８に与えられる。操作情報符号化回路２８
は、盗難検知装置２９の盗難警報状態や盗難報知信号及
び車両の各ドアの開閉状態と、ドアのロック又はアンロ
ック状態をコード化して符号化回路３０に与える。符号
化回路３０は鍵符号に続けてこの信号を出力して変調増
幅回路３１に与える。変調増幅回路３１は符号化回路３
０によって符号化されたシリアル信号を送信するもので
あって、その出力はアンテナ２１に与えられる。ここで
操作情報符号化回路２８，符号化回路３０及び鍵符号設
定器２４と変調増幅回路３１は、盗難検知装置やドアロ
ックアクチュエータの信号を電波により送信する送信部
３２を構成している。

【００１１】図４は盗難検知装置２９の詳細な構成を示
す図である。盗難検知装置２９はドアスイッチ２７に加
えてドアのロック／アンロック状態を検出するドアロッ
クスイッチ４１，キーによる施錠を検知する鍵施錠スイ
ッチ４２を有しており、これらの出力が信号処理部４３
に与えられる。信号処理部４３はこれらの信号に基づい
て警戒準備信号及び盗難検知信号を夫々出力するもので
あって、その出力は操作情報符号化回路２８に与えられ
る。

【００１２】次に本実施例の動作について図面を参照し
つつ説明する。まず図５（ａ），（ｂ）に示すように車
両のドアがロックされていない状態で操作ボタン３のロ
ックボタン３ａを押下すると、符号化回路４より受信装
置１に固有の鍵符号と共に、押下されたボタンに対応す
る機能、この場合はロック信号が変調増幅回路６を介し
て車両の車両装置２に伝わる。車両装置２ではこの信号
をアンテナ２１を介して受信回路２２によって受信し、
デコード回路２３に与える。デコード回路２３では鍵符
号設定器２４で設定された鍵符号に基づいて他の車両と
の信号を識別する。そしてこの鍵符号が一致している場
合には、図５（ｃ）に示すようにアクチュエータ駆動回
路２５を介してロック／アンロック制御装置２６のアク
チュエータをロック方向に駆動する。そしてロック又は
アンロック後のドアの状態が操作情報符号化回路２８に
与えられる。操作情報符号化回路２８には各ドアのドア
スイッチ２７の出力も同時に与えられている。そして車
両のドアが閉じられている場合には、ロック／アンロッ
ク制御装置２６のアクチュエータをロック方向に駆動す
ることによって全てのドアのロックが完了することとな
り、この信号が図５（ｄ）に示すように変調増幅回路３
１を介してアンテナ２１より出力される。

【００１３】一方受信装置１ではこの信号を受信回路１
０によって受信し、デコード回路１１によってデコード
する。そして信号をデコードして表示出力回路１２を介
して表示部１３に表示する。図３（ｂ）はロックボタン
３ａが押下された後、車両の各ドアのロックの完了を所
定時間点滅信号により表示している状態を示している。 こうすれば受信装置１から車両が離れており、車両のド
アノブ等が目視できない状態でも、受信装置の表示部１
３を確認することによって車両のドアロック状態を認識
することができる。

【００１４】又同様にしてアンロックボタン３ｂを押下
し、アンロック状態となれば車両の車両装置２からの信
号によって図３（ｃ）に示すような表示を行う。この表
示例ではアンロック操作によって車両の各ドアがアンロ
ックされた状態を示している。

【００１５】さて盗難検知装置２９はドアの開閉とドア
ロック状態及び鍵施錠スイッチ４２の動作状態に基づい
て警戒準備信号や盗難検知信号を出力する。図６はこの
動作を示すタイムチャートであって、図６（ａ），（ｂ
）に示すように時刻ｔ１にドアが開放され時刻ｔ２にド
アロックがロック状態となれば、盗難警戒準備信号が出
力される。この状態では図３（ｄ）に示すように「ＴＨ
ＥＦＴ」の表示が成され、待ち時間Ｔの間点灯する。そ
して図６（ｃ）で示す一定時間後の時刻ｔ３にドアが閉
成されれば、盗難警戒中となってこの表示を消灯する。 そして図６（ｅ）に示すように時刻ｔ４に鍵施錠スイッ
チ４２によって施錠が検出されないときにドアがアンロ
ック状態となれば、図６（ｆ）に示すように盗難検知信
号を出力する。この信号は車両装置２より符号化回路３
０及び変調増幅回路３１を介して送出され、受信装置１
に転送される。受信装置１はこの信号を受信してデコー
ド回路１１によってデコードし、表示部１３ｃに図４（
ｅ）に示すように「ＴＨＥＦＴ」の表示を点滅させる。 そして同時にブザー１４によって使用者に車両が盗難さ
れつつあることを報知する。こうすれば車両と離れた位
置にいる場合にも使用者に車両の状態を認識させること
ができる。

【００１６】尚本実施例はロック／アンロック制御装置
と盗難警報装置とを一体化しているが、ロック／アンロ
ック制御装置を用いることなく車両の盗難検知装置の信
号を受信装置に無線で送出し、盗難が検知されればこの
信号を送出するようにしてもよい。この場合にも受信装
置はこの信号をデコードすれば表示装置に盗難警報待ち
や盗難警戒中及び盗難警告を報知させることができる。

【００１７】

【発明の効果】以上詳細に説明したように本願の請求項
１又は２の発明によれば、無線によって使用者に盗難状
態を報知することができるため、運転者が車両から離れ
ている場合にも車両の盗難を認識することができるとい
う効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例による車両のリモートコント
ロール装置の全体構成を示すブロック図である。

【図２】本実施例による受信装置の一例を示す斜視図で
ある。

【図３】本実施例による受信装置の表示部の表示例を示
す図である。

【図４】本実施例に用いる盗難検知装置の一例を示すブ
ロック図である。

【図５】受信装置１からの信号とそれに対応する車両装
置の信号の出力を示すタイムチャートである。

【図６】盗難検知装置の各部の動作を示すタイムチャー
トである。

【符号の説明】

１　　受信装置 ２　　車両装置 ３　　操作ボタン ４　　符号化回路 ５　　鍵符号設定器 ６　　変調増幅回路 ７，２１　　アンテナ ８，３２　　送信部 １０，２２　　受信回路 １１，２３　　デコード回路 １３　　表示部 １４　　ブザー ２５　　アクチュエータ駆動回路 ２６　　ロック／アンロック制御装置 ２７　　ドアスイッチ ２８　　操作情報符号化回路 ２９　　盗難検知装置 ３０　　符号化回路 ３１　　変調増幅回路

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　受信装置と、車両内に設けられ前記受
   信装置に信号を送出する車両装置とを含む車両用盗難警
   報装置であって、前記受信装置は、前記車両装置からの
   電波を受信して復調する受信部と、前記受信部より得ら
   れるコード化された信号をデコードするデコード回路と
   、前記デコード回路より得られる車両盗難信号を報知す
   る報知手段と、を具備するものであり、前記車両側の車
   両装置は、車両の盗難を検知する盗難検知装置と、前記
   盗難検知装置の出力を所定のコード信号として電波によ
   り送信する送信部と、を具備することを特徴とする車両
   用盗難警報装置。
2. 【請求項２】　　受信装置と、車両内に設けられ前記受
   信装置からの信号を受信する車両装置とを含む車両用盗
   難警報装置であって、前記受信装置は、ロック／アンロ
   ック操作を入力する入力手段と、前記入力手段からのロ
   ック又はアンロック入力に対応して一定のコード信号を
   無線電波により送信する送信部と、前記車両の車両装置
   からの電波を受信して復調する受信部と、前記受信部よ
   り得られるコード化された信号をデコードするデコード
   回路と、前記デコード回路より得られる警報状態を報知
   する報知手段と、を具備するものであり、前記車両側の
   車両装置は、前記受信装置からのロック又はアンロック
   信号を受信する受信部と、前記受信部からのコード化さ
   れた信号をデコードするデコード回路と、前記デコード
   回路の出力に基づいて車両のドアをロック及びアンロッ
   クするドアロックアクチュエータと、車両の盗難を検知
   する盗難検知装置と、前記盗難検知装置の出力を所定の
   コード化信号として電波により送信する送信部と、を具
   備することを特徴とする車両用盗難警報装置。