JP4142242B2 - 車両用施解錠装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用施解錠装置に係り、詳しくは、機械鍵を用いることなくドア錠を施解錠する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車においては、その基本性能や安全性の向上はもとより、その操作性の向上が求められている。従来、その一例として、スマートエントリ機能を有する車両用施解錠装置が提案されている。
【0003】
スマートエントリ機能とは、車両の所有者(運転者)が車両に近接した際にドア錠を自動的に解錠し、運転者が車両から離れた際にドア錠を自動的に施錠する機能である。
【0004】
こうした車両用施解錠装置は、通常、運転者が携帯する携帯機と車両内に搭載される送受信装置とによって構成されている。送受信装置は、車両周辺の所定領域にリクエスト信号を間欠的に出力するようになっている。そのリクエスト信号を携帯機が受信した場合、すなわち携帯機がリクエスト信号の出力領域内に入ったとき、携帯機はそのリクエスト信号に応答して所定のIDコードを含む送信信号を送信する。送受信装置は、リクエスト信号に応答した送信信号を受信すると、送信信号に含まれるIDコードと自身に予め設定されたIDコードとを比較し、それらIDコード同士が一致したときにドア錠を解錠する。また、送受信装置は、該送信信号を受信できなくなったときにドア錠を施錠する。このため、運転者は、何の操作を行うことなくドア錠を施解錠することができ、車両操作性が向上する。
【0005】
ところで、こうした車両用施解錠装置には、車両の防犯性を向上させるために、ドア錠が施錠状態にあるときに警戒モードとなるものがある。この警戒モードでは、携帯機のIDコードと送受信装置のIDコードとが一致していない状態でドア錠が解錠され、ドアが開かれたときに、車両に設けられたブザーやホーンなどから警報音を発するようになっている。つまり、警戒モードでは、ドア錠の不正解錠操作が行われたおそれがあるときに警報音を発するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の車両用施解錠装置では、携帯機のIDコードと送受信装置のIDコードとが一致しなくなったとき、すなわちドア錠が解錠状態から施錠状態に切り替わったときに、即座に警戒モードとなるようになっている。よって、車両内に搭乗者を残したままの状態で運転者が車両から離れてドア錠が施錠されてしまった場合においても即座に警戒モードとなってしまう。このため、搭乗者が車両内からドア錠を解錠してドアを開けた際には、警報音が発せられてしまう。すなわち、従来の車両用施解錠装置では、こうした場合に不正解錠操作がなされたものと誤認識するという問題があった。
【0007】
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、防犯性を向上させ、かつ不正解錠操作に対する誤認識を防止することができる車両用施解錠装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、所定のIDコードを含む送信信号を送信する携帯機と、その携帯機との相互通信に基づいてドア錠の施解錠を制御する送受信装置とを備え、前記送受信装置は、前記携帯機に対して前記送信信号の送信を要求するリクエスト信号を車両周辺の所定領域に出力するリクエスト信号出力手段と、前記携帯機からの送信信号を受信する受信手段と、前記送信信号の受信時には、前記送信信号のIDコードと予め設定されたIDコードとを比較して、それらIDコード同士が一致したときに前記ドア錠を解錠状態とし、該IDコード同士が一致しないときまたは前記送信信号を受信できないときに前記ドア錠を施錠状態とするとともに、前記ドア錠の施錠状態において、前記IDコード同士が一致しない状態で前記ドア錠の解錠またはドアの開操作が行われたときに、警報手段を動作させて警報を発せさせる警戒モードとなる制御手段とを有する車両用施解錠装置において、前記制御手段は、前記ドア錠を施錠して前記警戒モードとなる前に、所定時間警戒準備モードとなり、この警戒準備モードの間には、前記IDコード同士が一致しない状態で前記ドア錠の解錠またはドアの開操作が行われても、前記警報手段を発せさせないようにすることを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の車両用施解錠装置において、車両内には人検知手段が設けられ、前記制御手段は、その人検知手段によって車両内における人の存在が検知されたときにのみ、前記警戒準備モードとなることを要旨とする。
【0010】
請求項3に記載の発明では、所定のIDコードを含む送信信号を送信する携帯機と、その携帯機との通信に基づいてドア錠の施解錠を制御する通信制御装置とを備え、前記通信制御装置、前記携帯機からの送信信号を受信する受信手段と、前記送信信号の受信時に、前記送信信号のIDコードと予め設定されたIDコードとを比較して、それらIDコード同士が一致したときまたは前記送信信号にドア錠の解錠信号が含まれているときに前記ドア錠を解錠状態とし、該IDコード同士が一致しないとき前記送信信号を受信できないとき及び前記送信信号にドア錠の解錠信号が含まれていないときのうちのいずれかの場合に前記ドア錠を施錠状態とする制御手段とを有する車両用施解錠装置において、前記制御手段は、前記ドア錠の施錠状態において、前記IDコード同士が一致しない状態またはドア錠の解錠信号を含む前記送信信号を受信していない状態でアウトサイドドアハンドルの操作によってドアが開かれたときに警報手段を動作させて警報を発せさせ、前記ドア錠の施錠状態において、前記IDコード同士が一致しない状態またはドア錠の解錠信号を含む前記送信信号を受信していない状態でインサイドドアハンドルの操作によってドアが開かれたときには、警報手段による発報を行わないことを要旨とする。
【0011】
以下、本発明の「作用」について説明する。
請求項1に記載の発明によると、制御手段は、ドア錠を施錠した後に所定時間警戒準備モードとなる。そして、制御手段は、この警戒準備モードの間には、携帯機のIDコードと送受信装置のIDコードとが一致しない状態でドア錠の解錠またはドアの開操作が行われても、警報を発せさせないようにする。このため、例えば車両内に搭乗者を残したままの状態で運転者が車両から離れてドア錠が施錠されてしまった際に、警戒準備モードであれば搭乗者がドア錠を解錠したりドアを開いても警報が発せられない。よって、搭乗者によるドア錠の解錠操作及びドアの開操作を不正解錠操作がされたものと誤認識してしまうことが防止される。
【0012】
請求項2に記載の発明によると、制御手段は、人検知手段によって車両内における人の存在が検知されたときにのみ警戒準備モードとなる。換言すれば、制御手段は、車両内に搭乗者がいない状態では警戒準備モードにならず、即座に警戒モードとなる。このため、後者の場合(車両内に搭乗者がいないとき)に不正解錠操作がなされた際に、警報が発せられないといった不都合が防止され、防犯性がより向上する。
【0013】
請求項3に記載の発明によると、ドア錠の施錠状態において、IDコード同士が一致しない状態またはドア錠の解錠信号を含む送信信号を受信していない状態でアウトサイドドアハンドルの操作によってドアが開かれたときには、警報手段によって警報が発せられる。すなわち、ドア錠の施錠状態において、IDコード同士が一致しない状態またはドア錠の解錠信号を含む送信信号を受信していない状態で車両の外側からの操作によってドアが開かれたときには、警報が発せられる。これに対して、ドア錠の施錠状態において、IDコード同士が一致しない状態またはドア錠の解錠信号を含む送信信号を受信していない状態で車両内からの操作によってドアが開かれたときには、警報は発せられない。このため、たとえ車両内に搭乗者を残したままの状態で運転者が車両から離れてドア錠が施錠されてしまった場合であっても、搭乗者がドアを開いても警報が発せられることはない。よって、搭乗者によるドア錠の解錠操作及びドアの開操作を不正解錠操作がされたものと誤認識してしまうことが防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1及び図2に基づき詳細に説明する。
【0015】
図1に示すように、車両用施解錠装置1は、車両2の所有者(運転者)に所持される携帯機11と、車両2に搭載される送受信装置12とを備えている。
携帯機11は、受信回路13、マイクロコンピュータ(マイコン)14、及び送信回路15を備えている。
【0016】
受信回路13は、送受信装置12からのリクエスト信号を受信して、その信号をマイコン14に入力するための回路である。マイコン14は、受信回路13からのリクエスト信号が入力されたときに、予め設定された所定のIDコードを含む送信信号(IDコード信号)を出力するための回路である。送信回路15は、そのIDコード信号を所定周波数の電波に変調して外部に送信するための回路である。なお、受信回路13及び送信回路15にはアンテナ16,17がそれぞれ接続されている。
【0017】
一方、送受信装置12は、リクエスト信号出力手段としての送信回路21、受信手段としての受信回路22、及び制御手段としてのマイクロコンピュータ(マイコン)23を備えている。マイコン23には、ドアカーテシスイッチ26、ドアロック駆動装置27及び警報器28が接続されている。ドアカーテシスイッチ26は、ドアの開閉状態を検知するスイッチである。警報器28は、車両2に設けられたブザーやホーンなどによって構成されている。
【0018】
送信回路21にはアンテナ24が接続され、受信回路22にはアンテナ25が接続されている。送信回路21は、マイコン23から出力されるリクエスト信号を電波や磁気信号に変換して、アンテナ24を介して車両室外の所定領域に出力するための回路である。したがって、このリクエスト信号の出力領域内において携帯機11と送受信装置12との相互通信が可能となる。
【0019】
受信回路22は、携帯機11から出力されたIDコード信号をアンテナ25を介して受信して、そのIDコード信号をパルス信号に復調して受信信号を生成するとともに、その受信信号をマイコン23へ出力するための回路である。
【0020】
マイコン23は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAMからなるCPUユニットであり、リクエスト信号を間欠的に出力する。また、マイコン23には予め設定された所定のIDコードが記憶されており、前記受信信号が入力されたときには、自身のIDコードと受信信号に含まれるIDコードとを比較する。そして、それらIDコードが一致したとき、そのIDコードがリクエスト信号に応答して送信されたIDコード信号に含まれるものであれば、マイコン23は、ドアロック駆動装置27を駆動してドア錠を解錠させる。
【0021】
次に、こうしたマイコン23によって行われる処理を図2に示すフローチャートに従って説明する。
マイコン23は、まずステップS1において、リクエスト信号を出力し、携帯機11からのIDコード信号の受信待機状態となる。そして、ステップS2において、マイコン23は、携帯機11からのIDコード信号を受信したか否かを判断する。ここで、マイコン23は、IDコード信号を受信したときにはステップS3の処理へ移行し、IDコード信号を受信できないときにはステップS6の処理へ移行する。
【0022】
ステップS3において、マイコン23は、IDコード信号に含まれるIDコードと、自身に設定されたIDコードとが一致するか否かを判断する。ここで、マイコン23は、IDコード同士が一致したときにはステップS4の処理へ移行し、IDコード同士が一致しないときにはステップS6の処理へ移行する。
【0023】
ステップS4において、マイコン23は、ドア錠が施錠状態か否かを判断する。なお、マイコン23は、ドアロック駆動装置27からの信号に基づいてドア錠の施錠状態を判断する。ここで、マイコン23は、施錠状態であればステップS5の処理へ移行し、ドアロック駆動装置27を動作させてドア錠を解錠する。そして、マイコン23は、再びステップS1の処理へ移行する。また、ドア錠が解錠状態であれば、マイコン23は、ステップS5の処理を行わずにステップS1の処理へ移行する。
【0024】
一方、ステップS6では、マイコン23は、警戒モードか否かを判断する。ここで、マイコン23は、警戒モードでなければステップS7の処理へ移行し、警戒モードであればステップS14の処理へ移行する。
【0025】
ステップ7において、マイコン23は、ドア錠が解錠状態か否かを判断する。なお、マイコン23は、ドアロック駆動装置27からの信号に基づいてドア錠の解錠状態を判断する。ここで、マイコン23は、ドア錠が解錠状態であればステップS8の処理へ移行し、ドアロック駆動装置27を動作させてドア錠を施錠する。そして、マイコン23は、ステップS9の処理へ移行する。また、ドア錠が施錠状態であれば、マイコン23は、ステップS8の処理を行わずにステップS9の処理へ移行する。
【0026】
ステップS9では、マイコン23は、警戒準備モードとなる。そして、ステップS10において、マイコン23は、ドアカーテシスイッチ26の動作状態からドアが開かれたか否かを判断する。ここで、マイコン23は、ドアが開かれたと判断したときにはステップS11の処理へ移行し、前記警報器28を動作させて報知を行う。なお、本実施形態においてこの報知動作は、警報器28を短時間(例えば1秒間)ずつ2回に分けて動作させるように設定されている。そして、マイコン23は、ステップS12の処理へ移行する。また、マイコン23は、ドアが開かれていないと判断したときにはステップS11の処理を行わずにステップS12の処理へ移行する。
【0027】
ステップS12において、マイコン23は、警戒準備モードが予め設定された所定時間Tを経過したか否かを判断する。そして、マイコン23は、この時間Tを経過していればステップS13の処理へ移行して、警戒モードとなる。また、マイコン23は、時間Tを経過していなければ再びステップS10の処理へ移行する。なお、本実施形態においてこの時間Tは、30秒に設定されている。すなわち、マイコン23は、ドア錠が施錠されてから30秒間だけ警戒準備モードとなり、30秒を経過すると警戒モードとなる。
【0028】
ステップS14では、マイコン23は、ドアカーテシスイッチ26の動作状態からドアが開かれたか否かを判断する。ここで、マイコン23は、ドアが開かれたと判断したときにはステップS15の処理へ移行し、警報器28を動作させて警報を発する。なお、本実施形態において警報動作は、5秒間ブザーを鳴らした後、1分間ホーンを鳴らすように設定されている。また、警報動作は、携帯機11によるドア錠の施解錠がなされたときに停止するようになっている。
【0029】
そして、マイコン23は、警報動作を終了した後、及びステップS13においてドアが開かれていないと判断したときには、ここでの処理を一旦終了する。
したがって、このように構成された車両用施解錠装置1では、車両から運転者が離れるなどしてドア錠が施錠されると、時間Tだけ警戒準備モードとなり、その時間Tが経過した後に警戒モードとなる。そして、マイコン23が警戒準備モードの間に、前記IDコード同士が一致しない状態でドアが開かれた際には、警報器28によってドアが開かれた旨を示す報知が行われる。また、マイコン23が警戒モードの間に、前記IDコード同士が一致しない状態でドアが開かれた際には、警報器28によって警報が発せられる。
【0030】
よって、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)マイコン23は、ドア錠を施錠した後の所定時間Tは、警戒準備モードとなる。このため、例えば車両内に搭乗者を残したままの状態で運転者が車両から離れてドア錠が施錠されてしまっても、警戒準備モードの間は搭乗者がドアを開いても警報が発せられない。よって、搭乗者によるドア錠の解錠操作及びドアの開操作を不正解錠操作がされたものと誤認識してしまうのを防止することができる。
【0031】
(2)マイコン23は、警戒準備モードの間にIDコード同士が一致しない状態でドアが開かれた際には、警報器28によってその旨を報知するようになっている。このため、運転者は、その旨を容易且つ確実に認識することができる。
【0032】
(3)警戒準備モードにおける報知を、車両に設けられた既存の部品を用いて実現可能であるため、部品点数の増加及びそれに伴うコストの高騰を防止することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図3及び図4に基づいて説明する。ここでは第1実施形態と相違する点を主に述べ、共通する点については同一部材番号を付すのみとしてその説明を省略する。
【0033】
本実施形態において前記第1実施形態と構成的に異なる点は、送受信装置12のマイコン23にアウトサイドドアハンドル29が接続されている点と、同マイコン23の処理内容についてである。
【0034】
詳しくは、マイコン23は、図4に示すフローチャートに従って処理動作を行うようになっている。同図に示すように、本実施形態においてマイコン23は、前記ステップS8の処理の後、ステップS13の処理を行うようになっている。つまり、マイコン23は、ドア錠が施錠状態のときに警戒モードとなる。
【0035】
そして、続くステップS21において、マイコン23は、アウトサイドドアハンドル29の操作によってドアが開かれたか否かを判断する。ここで、マイコン23は、アウトサイドドアハンドル29の操作によってドアが開かれたときに、ステップS22の処理へ移行する。そして、ステップS22において、マイコン23は、前記警報器28を動作させて警報を発する。なお、警報の態様は前記第1実施形態と同様である。また、ステップS21においてアウトサイドドアハンドル29の操作によってドアが開かれなかったときには、ここでの処理を一旦終了する。つまり、ステップS21において、インサイドドアハンドルの操作によってドアが開かれたときには、警報が発せられない。換言すれば、本実施形態では、警戒モード時にアウトサイドドアハンドル29の操作によってドアが開かれたときにのみ警報を発するようになっている。
【0036】
したがって、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(4)マイコン23は、警戒モード時にアウトサイドドアハンドル29の操作によってドアが開かれたときにのみ、警報器28を動作させて警報を発するようになっている。このため、例えば車両内に搭乗者を残したままの状態で運転者が車両から離れてドア錠が施錠されてしまった際に、搭乗者がインサイドドアハンドルの操作によってドアを開いても、警報は発せられない。よって、搭乗者によるドア錠の解錠操作及びドアの開操作を不正解錠操作がされたものと誤認識してしまうのを防止することができる。
【0037】
(5)車両室内側からであれば、たとえ警戒モードであってもいつでもドアを開くことができ、操作性を向上させることができる。
(6)図4に示したように、マイコン23の処理内容がシンプルであるため、マイコン23の処理負担の増加を防止することができる。
【0038】
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 第1実施形態において、図1に2点鎖線で示すように、車両室内に荷重センサや赤外線センサなどを用いた人検知センサ31を設けるとともに、この人検知センサ31を送受信装置12のマイコン23に接続してもよい。そして、人検知センサ31によって車両室内に人の存在を検出したときにのみ、マイコン23を警戒準備モードにするようにしてもよい。換言すれば、車両2内に搭乗者がいない状態では警戒準備モードにならず、即座に警戒モードとなるようにしてもよい。このようにすれば、後者の場合(車両2内に搭乗者がいないとき)に不正解錠操作がなされた際に、警報が発せられないといった不都合を防止することができ、防犯性をより向上させることができる。
【0039】
・ 第1実施形態において、図1に2点鎖線で示すように、車両室内にインジケータやブザー等からなる室内報知器32を設けるとともに、この室内報知器32を送受信装置12のマイコン23に接続してもよい。そして、警戒準備モードとなったときに、その旨を室内に報知するようにしてもよい。このようにすれば、搭乗者に対して警戒準備モードであることを確実に知らせることができる。
【0040】
・ 第1実施形態において、マイコン23は、警戒モードのときにドアが開かれると警報を発するようにしている。しかし、マイコン23は、IDコード同士が一致しない状態でドア錠が解錠されたときに警報を発するようにしてもよい。また、マイコン23は、ドアの開閉にかかわらず、ドアハンドルが操作されたときに警報を発するようにしてもよい。つまり、マイコン23は、IDコード同士が一致しない状態でドア錠が解錠されたりドアを開く操作(ドアの開操作)が行われたときに警報を発するように設定されていればよい。
【0041】
・ 第1実施形態において、携帯機11にブザーや表示部等の報知手段を設け、その報知手段により、警戒準備モードのときにドアが開かれた旨を知らせるようにしてもよい。
【0042】
・ 第2実施形態において、マイコン23は、アウトサイドドアハンドル29の操作によってドアが開かれたときに警報を発せさせるようにしている。しかし、ドアが開かれたことに限らず、アウトサイドドアハンドル29が操作されたときに警報を発せさせるようにしてもよい。
【0043】
・ 第2実施形態において、携帯機11に手動施錠スイッチ及び手動解錠スイッチを設ける。そして、手動施錠スイッチが操作されたときには、ドア錠を施錠するための施錠信号を含む送信信号を携帯機11から送受信装置12に対して出力させるようにする。また、手動解錠スイッチが操作されたときには、ドア錠を解錠するための解錠信号を含む送信信号を携帯機11から送受信装置12に対して出力させるようにする。これに対して、送受信装置12が送信信号を受信したとき、施錠信号を含む場合にはドア錠を施錠させ、解錠信号を含む場合にはドア錠を解錠させるようにする。また、この場合には、送受信装置12が解錠信号を受信していない状態で前記アウトサイドドアハンドル29の操作によってドアが開かれたときに警報を発せさせるようにする。このようにすれば、運転者は、遠隔手動操作によってドア錠を施解錠させることもできるようになる。しかも、運転者が意図的にドア錠を施錠した場合であっても、インサイドドアハンドルの操作によってドアが開かれた際には警報は発せられない。よって、搭乗者によるドア錠の解錠操作及びドアの開操作を不正解錠操作がされたものと誤認識してしまうのを防止することができる。
【0044】
また、こうした場合には、前記送受信装置12からリクエスト信号を出力させないようにして、携帯機11による手動施錠操作及び手動解錠操作によってのみ、ドア錠を施解錠させるようにしてもよい。すなわち、車両用施解錠装置1を、スマートエントリ装置として機能させず、キーレスエントリ装置としてのみ機能させるようにしてもよい。なお、この場合、送受信装置12は、携帯機11からの送信信号を受信する通信制御装置として機能する。
【0045】
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1) 請求項1または請求項2に記載の車両用施解錠装置において、前記制御手段は、前記警戒準備モードの間に前記IDコード同士が一致しない状態で前記ドア錠の解錠またはドアの開操作が行われたときに、その旨を報知する報知手段を備えていること。この技術的思想(1)に記載の発明によれば、警戒準備モードの間にIDコード同士が一致しない状態でドアが開かれたことを、運転者に対して容易に認識させることができる。
【0046】
(2) 請求項1,2、技術的思想(1)のいずれか1項に記載の車両用施解錠装置において、車両室内には室内報知手段が設けられ、前記制御手段は、前記警戒準備モードとなったときに、前記室内報知手段を動作させてその旨を報知すること。この技術的思想(2)に記載の発明によれば、搭乗者に対して警戒準備モードであることを確実に知らせることができる。
【0047】
(3) 所定のIDコードを含む送信信号を送信する携帯機と、その携帯機に対して前記送信信号の送信を要求するリクエスト信号を出力し、前記送信信号の受信時に前記IDコードと予め設定されたIDコードとを比較して、それらIDコード同士が一致したときにドア錠を解錠状態とし、該IDコード同士が一致しないときまたは前記送信信号を受信できないときに前記ドア錠を施錠状態とするとともに、前記ドア錠の施錠状態において、前記IDコード同士が一致しない状態で前記ドア錠の解錠またはドアの開操作が行われたときに、警報手段を動作させて警報を発せさせる警戒モードとなる送受信装置を備えた車両用施解錠装置において、前記送受信装置は、前記ドア錠を施錠して前記警戒モードとなる前に、所定時間警戒準備モードとなり、この警戒準備モードの間には、前記IDコード同士が一致しない状態で前記ドア錠の解錠またはドアの開操作が行われても、前記警報を発せさせないようにすること。
【0048】
(4) 所定のIDコードを含む送信信号を送信する携帯機に対して前記送信信号の送信を要求するリクエスト信号を車両周辺の所定領域に出力するリクエスト信号出力手段と、携帯機からの送信信号を受信する受信手段と、前記送信信号の受信時には、前記送信信号のIDコードと予め設定されたIDコードとを比較して、それらIDコード同士が一致したときにドア錠を解錠状態とし、該IDコード同士が一致しないときまたは前記送信信号を受信できないときに前記ドア錠を施錠状態とするとともに、前記ドア錠の施錠状態において、前記IDコード同士が一致しない状態で前記ドア錠の解錠またはドアの開操作が行われたときに、警報手段を動作させて警報を発せさせる警戒モードとなる制御手段とを有する車両用施解錠装置の送受信装置において、前記制御手段は、前記ドア錠を施錠して前記警戒モードとなる前に、所定時間警戒準備モードとなり、この警戒準備モードの間には、前記IDコード同士が一致しない状態で前記ドア錠の解錠またはドアの開操作が行われても、前記警報を発せさせないようにすること。
【0049】
(5) 所定のIDコードを含む送信信号を送信する携帯機と、その携帯機との相互通信に基づいてドア錠の施解錠を制御する送受信装置とを備え、前記送受信装置は、前記携帯機に対して前記送信信号の送信を要求するリクエスト信号を車両周辺の所定領域に出力するリクエスト信号出力手段と、前記携帯機からの送信信号を受信する受信手段と、前記送信信号の受信時には、前記送信信号のIDコードと予め設定されたIDコードとを比較して、それらIDコード同士が一致したときに前記ドア錠を解錠状態とし、該IDコード同士が一致しないときまたは前記送信信号を受信できないときに前記ドア錠を施錠状態とするとともに、前記ドア錠の施錠状態において、前記IDコード同士が一致しない状態で前記ドア錠の解錠またはドアの開操作が行われたときに、警報手段を動作させて警報を発せさせる警戒モードとなる制御手段とを有する車両用施解錠装置の不正侵入防止方法において、前記制御手段は、前記ドア錠を施錠して前記警戒モードとなる前に、所定時間警戒準備モードとなり、この警戒準備モードの間には、前記IDコード同士が一致しない状態で前記ドア錠の解錠またはドアの開操作が行われても、前記警報を発せさせないようにすること。
【0050】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1,3に記載の発明によれば、防犯性を向上させ、かつ不正解錠操作に対する誤認識を防止することができる。
【0051】
請求項2に記載の発明によれば、防犯性をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1実施形態の車両用施解錠装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態における制御手段の処理を示すフローチャート。
【図3】第2実施形態の車両用施解錠装置の概略構成を示すブロック図。
【図4】同実施形態における制御手段の処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…車両用施解錠装置、2…車両、11…携帯機、12…通信制御装置としての送受信装置、21…リクエスト信号出力手段としての送信回路、22…受信手段としての受信回路、23…制御手段としてのマイクロコンピュータ(マイコン)、27…ドアロック駆動装置、28…警報手段としての警報器、29…アウトサイドドアハンドル、31…人検知手段としての人検知センサ、32…報知手段としての室内報知器。

Claims (3)

  1. 所定のIDコードを含む送信信号を送信する携帯機と、その携帯機との相互通信に基づいてドア錠の施解錠を制御する送受信装置とを備え、前記送受信装置は、前記携帯機に対して前記送信信号の送信を要求するリクエスト信号を車両周辺の所定領域に出力するリクエスト信号出力手段と、
    前記携帯機からの送信信号を受信する受信手段と、
    前記送信信号の受信時には、前記送信信号のIDコードと予め設定されたIDコードとを比較して、それらIDコード同士が一致したときに前記ドア錠を解錠状態とし、該IDコード同士が一致しないときまたは前記送信信号を受信できないときに前記ドア錠を施錠状態とするとともに、前記ドア錠の施錠状態において、前記IDコード同士が一致しない状態で前記ドア錠の解錠またはドアの開操作が行われたときに、警報手段を動作させて警報を発せさせる警戒モードとなる制御手段とを有する車両用施解錠装置において、
    前記制御手段は、前記ドア錠を施錠して前記警戒モードとなる前に、所定時間警戒準備モードとなり、この警戒準備モードの間には、前記IDコード同士が一致しない状態で前記ドア錠の解錠またはドアの開操作が行われても、前記警報を発せさせないようにすることを特徴とする車両用施解錠装置。
  2. 車両内には人検知手段が設けられ、前記制御手段は、その人検知手段によって車両内における人の存在が検知されたときにのみ、前記警戒準備モードとなることを特徴とする請求項1に記載の車両用施解錠装置。
  3. 所定のIDコードを含む送信信号を送信する携帯機と、その携帯機との通信に基づいてドア錠の施解錠を制御する通信制御装置とを備え、
    前記通信制御装置は、前記携帯機からの送信信号を受信する受信手段と、
    前記送信信号の受信時に、前記送信信号のIDコードと予め設定されたIDコードとを比較して、それらIDコード同士が一致したときまたは前記送信信号にドア錠の解錠信号が含まれているときに前記ドア錠を解錠状態とし、該IDコード同士が一致しないとき、前記送信信号を受信できないとき及び前記送信信号にドア錠の解錠信号が含まれていないときのうちのいずれかの場合に前記ドア錠を施錠状態とする制御手段とを有する車両用施解錠装置において、
    前記制御手段は、前記ドア錠の施錠状態において、前記IDコード同士が一致しない状態またはドア錠の解錠信号を含む前記送信信号を受信していない状態でアウトサイドドアハンドルの操作によってドアが開かれたときに、警報手段を動作させて警報を発せさせ、前記ドア錠の施錠状態において、前記IDコード同士が一致しない状態またはドア錠の解錠信号を含む前記送信信号を受信していない状態でインサイドドアハンドルの操作によってドアが開かれたときには、警報手段による発報を行わないことを特徴とする車両用施解錠装置。
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