JPH04319506A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JPH04319506A
JPH04319506A JP11383191A JP11383191A JPH04319506A JP H04319506 A JPH04319506 A JP H04319506A JP 11383191 A JP11383191 A JP 11383191A JP 11383191 A JP11383191 A JP 11383191A JP H04319506 A JPH04319506 A JP H04319506A
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JP
Japan
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magnetic
block
circuit
coil winding
groove
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JP11383191A
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English (en)
Inventor
Seiichi Ogata
小形 誠一
Yoshito Ikeda
義人 池田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Priority to DE69226883T priority patent/DE69226883T2/de
Priority to EP92106694A priority patent/EP0509539A2/en
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルVTR(デ
ィジタルビデオテープレコーダ)等に使用して有用な磁
気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラービデオ信号をディジタル化
して磁気テープ等の記録媒体に記録するディジタルVT
Rとしては、放送局用のD1フォーマットのコンポーネ
ント形のディジタルVTR及びD2フォーマットのコン
ポジット形のディジタルVTRが実用化されている。
【0003】ところが、これらディジタルVTRは、共
に放送局用に使用されることを前提として設計されてい
るため、画質最優先とされ、1サンプルが例えば8ビッ
トにA/D変換されたディジタルカラービデオ信号を実
質的に圧縮することなしに記録するようなされている。 このため、上述のディジタルVTRでは、データの記録
密度としては約20.4μm2 /bit程度であり、
テープ幅19mmの磁気テープを用いた場合でも高々1
.5時間程度の再生時間しか得られず、家庭用のVTR
として使用するには適当でない。
【0004】一方、例えば、5μmのトラック幅に対し
て最短波長0.5μmの信号を記録するようにすれば、
1.25μm2 /bitの記録密度を実現することが
でき、記録情報量を再生歪みが少ないような形で圧縮す
る方法を併用することによって、テープ幅が8mm或い
はそれ以下の幅狭の磁気テープを使用しても長時間の記
録再生が可能となる。
【0005】しかしながら、従来の家庭用VTR等で用
いられている例えば回転ドラム上にアジマス角の異なる
磁気ヘッドを180度相対向して搭載し、別々に記録再
生を行う方法では、回転ドラムの偏心等により先行する
磁気ヘッドによって記録されたトラックと、180度相
対向して配置された後続の磁気ヘッドによって記録され
たトラックとが平行にならず、部分的に重なり合うとい
う異常トラックパターンが発生する。そして、このよう
な異常トラックパターンが発生すると、先行する磁気ヘ
ッドによって記録された信号の一部が消去され、十分な
再生出力が得られずにビットエラーレートが非常に高く
なってしまうという不都合が生ずる。
【0006】このような場合、例えば、1つのヘッドベ
ースに逆アジマスとなる2つの磁気ヘッドを貼り付けた
複合型の磁気ヘッドを用いて、これら磁気ヘッドで同時
に記録再生する方法が有効である。この場合、2つの磁
気ヘッドのギャップ間隔は、長時間再生及びアフターレ
コーディングを考慮してなるべく狭くする必要がある。 また、隣接クロストークを考慮すると、アジマス角を大
きくする必要がある。しかしながら、上述のようにする
と、相対向する磁気ヘッドの対向側のコア幅が小さく例
えば50μm程度しか取れない。このため、コア断面積
の減少によりヘッド効率が低下し、十分なビットエラー
レートが得られなくなってしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、かか
る従来の実情に鑑みて提案されたものであって、磁気コ
ア半体のコア断面積が確保でき、ヘッド効率の高い磁気
ヘッドを提供するとともに、幅狭の磁気テープに対して
高記録密度でディジタル画像信号の長時間記録再生を行
うに最適な磁気ヘッドを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、いずれか一方にコイル巻装溝が設けら
れた一対の磁気コア半体が接合一体化され、これら接合
面に磁気ギャップが構成されてなる磁気ヘッドにおいて
、上記コイル巻装溝内には、コイル巻装溝が形成されて
いない磁気コア半体と一体化された補助コア部が設けら
れていることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明にかかる磁気ヘッドにおいては、コイル
巻装溝内に設けられた補助コア部が上記コイル巻装溝が
形成されていない磁気コア半体と一体化されて、当該磁
気コア半体のコア断面積を増大せしめ、ヘッド効率を向
上させる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて説明する。本実施例は、記録情報量を再生歪みの少
ない形で圧縮し、トラック幅10μm以下とし短波長0
.5μmで1.25μm2 /bitの高記録密度を持
って、ビットエラーレートの少ない形でテープ幅8μm
以下の幅狭の磁気テープに対して互いに異なるアジマス
角を有する一対の磁気ギャップを有する磁気ヘッドによ
り、ディジタル画像信号の長時間記録再生を可能とした
例である。
【0011】先ず、記録情報量を再生歪みの少ない形で
圧縮する方法について図面を参照しながら説明する。こ
の方法は、入力ディジタル画像信号を複数の画素データ
からなるブロック単位のデータに変換してブロック化し
、該ブロック化されたデータをブロック単位に圧縮符号
化し、該圧縮符号化されたデータをチャンネル符号化し
、該チャンネル符号化されたデータを回転ドラムに装着
された本実施例の磁気ヘッドによって磁気テープに記録
するものである。以下、記録側の構成と再生側の構成と
に分けて説明する。
【0012】図1は記録側の構成全体を示すものであり
、1Y、1U、1Vでそれぞれ示す入力端子に、例えば
カラービデオカメラからの三原色信号R,G,Bから形
成されたディジタル輝度信号Y、ディジタル色差信号U
、Vが供給される。この場合、各信号のクロックレート
はD1フォーマットの各コンポーネント信号の周波数と
同一とされる。すなわち、それぞれのサンプリング周波
数が13.5MHz、6.75MHzとされ、且つこれ
らの1サンプル当たりのビット数が8ビットとされてい
る。したがって、入力端子1Y、1U、1Vに供給され
る信号のデータ量としては、約216Mbpsとなる。 この信号のうちブランキング時間のデータを除去し、有
効領域の情報のみを取り出す有効情報抽出回路2によっ
てデータ量が約167Mbpsに圧縮される。
【0013】有効情報抽出回路2の出力のうちの輝度信
号Yが周波数変換回路3に供給され、サンプリング周波
数が13.5MHzからその3/4に変換される。この
周波数変換回路3としては、例えば間引きフィルタが使
用され、折り返し歪みが生じないようになされている。 周波数変換回路3の出力信号がブロック化回路5に供給
され、輝度データの順序がブロックの順序に変換される
。ブロック化回路5は、後段に設けられたブロック符号
化回路8のために設けられている。
【0014】図3は、符号化の単位のブロックの構造を
示す。この例は、3次元ブロックであって、例えば2フ
レームに跨がる画面を分割することにより、同図に示す
ように(4ライン×4画素×2フレーム)の単位ブロッ
クが多数形成される。なお、図3において実線は奇数フ
ィールドのラインを示し、破線は偶数フィールドのライ
ンを示す。
【0015】また、有効情報抽出回路2の出力のうち、
2つの色差信号U、Vがサブサンプリング及びサブライ
ン回路4に供給され、サンプリング周波数がそれぞれ6
.75MHzからその半分に変換された後、2つのディ
ジタル色差信号が互いにライン毎に選択され、1チャン
ネルのデータに合成される。したがって、このサブサン
プリング及びサブライン回路4からは線順次化されたデ
ィジタル色差信号が得られる。このサブサンプリング及
びサブライン回路4によってサブサンプル及びサブライ
ン化された信号の画素構成を図4に示す。図4中、○は
第1の色差信号Uのサブサンプリング画素を示し、△は
第2の色素信号Vのサンプリング画素を示し、×はサブ
サンプルによって間引かれた画素の位置を示す。
【0016】サブサンプリング及びサブライン回路4の
線順次化出力信号がブロック化回路6に供給される。ブ
ロック化回路6では一方のブロック化回路5と同様に、
テレビジョン信号の走査の順序の色差データがブロック
の順序のデータに変換される。このブロック化回路6は
、一方のブロック化回路5と同様に、色差データを(4
ライン×4画素×2フレーム)のブロック構造に変換す
る。そしてこれらブロック化回路5及びブロック化回路
6の出力信号が合成回路7に供給される。
【0017】合成回路7では、ブロックの順序に変換さ
れた輝度信号及び色差信号が1チャンネルのデータに変
換され、合成回路7の出力信号がブロック符号化回路8
に供給される。このブロック符号化回路8としては、後
述するようにブロック毎のダイナミックレンジに適応し
た符号化回路(ADRCと称する。)、DCT(Dis
crete  Cosine  Transform)
回路等が適用できる。ブロック符号化回路8の出力信号
がフレーム化回路9に供給され、フレーム構造のデータ
に変換される。このフレーム化回路9では、画素系のク
ロックと記録系のクロックとの乗り換えが行われる。
【0018】フレーム化回路9の出力信号がエラー訂正
符号のパリティ発生回路10に供給され、エラー訂正符
号のパリティが生成される。パリティ発生回路10の出
力信号がチャンネルエンコーダ11に供給され、記録デ
ータの低域部分を減少させるようなチャンネルコーディ
ングがなされる。チャンネルエンコーダ11の出力信号
が記録アンプ12A,12Bと回転トランス(図示は省
略する。)を介して一対の磁気ヘッド13A,13Bに
供給され、磁気テープに記録される。なお、オーディオ
信号と、ビデオ信号とは別に圧縮符号化され、チャンネ
ルエンコーダ11に供給される。
【0019】上述の信号処理によって、入力のデータ量
216Mbpsが有効走査期間のみを抽出するによって
約167Mbpsに低減され、さらに周波数変換とサブ
サンプル、サブラインとによってこれが84Mbpsに
減少される。このデータは、ブロック符号化回路8で圧
縮符号化することにより、約25Mbpsに圧縮され、
その後のパリティ、オーディオ信号等の付加的な情報を
加えて、記録データ量としては31.56Mbps程度
となる。
【0020】次に、再生側の構成について図2を参照し
ながら説明する。図2において磁気ヘッド13A,13
Bからの再生データが回転トランス及び再生アンプ14
A,14Bを介してチャンネルデコーダ15に供給され
る。チャンネルデコーダ15において、チャンネルコー
ディングの復調がされ、チャンネルデコーダ15の出力
信号がTBC回路(時間軸補正回路)16に供給される
。このTBC回路16において、再生信号の時間軸変動
成分が除去される。TBC回路16からの再生データが
ECC回路17に供給され、エラー訂正符号を用いたエ
ラー訂正とエラー修整とが行われる。ECC回路17の
出力信号がフレーム分解回路18に供給される。
【0021】フレーム分解回路18によって、ブロック
符号化データの各成分がそれぞれ分離されるとともに、
記録系のクロックから画素系のクロックへの乗り換えが
なされる。フレーム分解回路18で分離された各データ
がブロック複号回路19に供給され、各ブロック単位に
原データと対応する復元データが複号され、複号データ
が分配回路20に供給される。この分配回路20で複号
データが輝度信号と色差信号に分離される。輝度信号及
び色差信号がブロック分解回路21,22にそれぞれ供
給される。ブロック分解回路21,22は、送信側のブ
ロック化回路5,6とは逆に、ブロックの順序の複号デ
ータをラスター走査の順に変換する。
【0022】ブロック分解回路21からの複号輝度信号
が補間フィルタ23に供給される。補間フィルタ23で
は、輝度信号のサンプリングレートが3fsから4fs
(4fs=13.5MHz)に変換される。補間フィル
タ23からのディジタル輝度信号Yは出力端子26Yに
取り出される。
【0023】一方、ブロック分解回路22からのディジ
タル色差信号が分配回路24に供給され、線順次化され
たディジタル色差信号U,Vがディジタル色差信号U及
びVにそれぞれ分離される。分配回路24からのディジ
タル色差信号U,Vが補間回路25に供給され、それぞ
れ補間される。補間回路25は、復元された画素データ
を用いて間引かれたライン及び画素のデータを補間する
もので、補間回路25からはサンプリングレートが4f
sのディジタル色差信号U及びVが得られ、出力端子2
6U,26Vにそれぞれ取り出される。
【0024】ところで上述のブロック符号化回路8とし
ては、ADRC(AdaptiveDynamic  
Range  Coding)エンコーダが用いられる
。このADRCエンコーダは、各ブロックに含まれる複
数の画素データの最大値MAXと最小値MINを検出し
、これら最大値MAX及び最小値MINからブロックの
ダイナミックレンジDRを検出し、このダイナミックレ
ンジDRに適応した符号化を行い、原画素データのビッ
ト数よりも少ないビット数により、再量子化を行うもの
である。ブロック符号化回路8の他の例としては、各ブ
ロックの画素データをDCT(Discrete  C
osine  Transform)した後、このDC
Tで得られた係数データを量子化し、量子化データをラ
ンレングス・ハフマン符号化して圧縮符号化する構成を
用いてもよい。
【0025】ここでは、ADRCエンコーダを用い、さ
らにマルチダビングした時にも画質劣化が生じないエン
コーダの例を図5を参照しながら説明する。図5におい
て、入力端子27に例えば1サンプルが8ビットに量子
化されたディジタルビデオ信号(或いはディジタル色差
信号)が図1の合成回路7より入力される。入力端子2
7からのブロック化データが最大値,最小値検出回路2
9及び遅延回路30に供給される。最大値,最小値検出
回路29は、ブロック毎に最小値MIN、最大値MAX
を検出する。遅延回路30からは、最大値及び最小値が
検出されるのに要する時間、入力データを遅延させる。 遅延回路30からの画素データが比較回路31及び比較
回路32に供給される。
【0026】最大値,最小値検出回路29からの最大値
MAXが減算回路33に供給され、最小値MINが加算
回路34に供給される。これらの減算回路33及び加算
回路34には、ビットシフト回路35から4ビット固定
長でノンエッジマッチング量子化した場合の1量子化ス
テップ幅の値(△=1/16DR)が供給される。ビッ
トシフト回路35は、(1/16)の割算を行うように
、ダイナミックレンジDRを4ビットシフトする構成と
されている。減算回路33からは(MAX−△)のしき
い値が得られ、加算回路34からは(MIN+△)のし
きい値が得られる。これらの減算回路33及び加算回路
34からのしきい値が比較回路31,32にそれぞれ供
給される。なお、このしきい値を規定する値△は、量子
化ステップ幅に限らず、ノイズレベルに相当する固定値
としてもよい。
【0027】比較回路31の出力信号がANDゲート3
6に供給され、比較回路32の出力信号がANDゲート
37に供給される。ANDゲート36及びANDゲート
37には、遅延回路30からの入力データが供給される
。比較回路31の出力信号は、入力データがしきい値よ
り大きい時にハイレベルとなり、したがってANDゲー
ト36の出力端子には、(MAX〜MAX−△)の最大
レベル範囲に含まれる入力データの画素データが抽出さ
れる。一方、比較回路32の出力信号は、入力データが
しきい値より小さい時にハイレベルとなり、したがって
ANDゲート37の出力端子には、(MIN〜MIN+
△)の最小レベル範囲に含まれる入力データの画素デー
タが抽出される。
【0028】ANDゲート36の出力信号が平均化回路
38に供給され、ANDゲート37の出力信号が平均化
回路39に供給される。これらの平均化回路38,39
は、ブロック毎に平均値を算出するもので、端子40か
らブロック周期のリセット信号が平均化回路38,39
に供給されている。平均化回路38からは、(MAX〜
MAX−△)の最大レベル範囲に属する画素データの平
均値MAX´が得られ、平均化回路39からは(MIN
〜MIN+△)の最小レベル範囲に属する画素データの
平均値MIN´が得られる。平均値MAX´から平均値
MIN´が減算回路41で減算され、減算回路41から
ダイナミックレンジDR´が得られる。
【0029】また、平均値MIN´が減算回路42に供
給され、遅延回路43を介された入力データから平均値
MIN´が減算回路42において減算され、最小値除去
後のデータPDIが形成される。このデータPDI及び
修整されたダイナミックレンジDR´が量子化回路44
に供給される。この実施例では、量子化に割り当てられ
るビット数nが0ビット(コード信号を転送しない)、
1ビット、2ビット、3ビット、4ビットの何れかとさ
れる可変長のADRCであって、エッジマッチング量子
化がなされる。割り当てビット数nは、ブロック毎にビ
ット数決定回路45において決定され、ビット数nのデ
ータが量子化回路44に供給される。
【0030】可変長ADRCは、ダイナミックレンジD
R´が小さいブロックでは、割り当てビット数nを少な
くし、ダイナミックレンジDR´が大きいブロックでは
、割り当てビット数nを多くすることで、効率の良い符
号化を行うことができる。すなわち、ビット数nを決定
する際のしきい値をT1〜T4(T1<T2<T3<T
4)とすると、(DR´<T1)のブロックは、コード
信号が転送されず、ダイナミックレンジDR´の情報の
みが転送され、(T1≦DR´<T2)のブロックは、
(n=1)とされ、(T2≦DR´<T3)のブロック
は、(n=2)とされ、(T3≦DR´<T4)のブロ
ックは、(n=3)とされ、(DR´≧T4)のブロッ
クは、(n=4)とされる。
【0031】かかる可変長ADRCではしきい値T1〜
T4を変えることで、発生情報量を制御すること(いわ
ゆるバッファリング)ができる。したがって、1フィー
ルド或いは、1フレーム当たりの発生情報量を所定値に
することが要求されるこの発明のディジタルビデオテー
プレコーダのような伝送路に対しても可変長ADRCを
適用できる。
【0032】発生情報量を所定値にするためのしきい値
T1〜T4を決定するバッファリング回路46では、し
きい値の組(T1、T2、T3、T4)が複数例えば3
2組用意されており、これらのしきい値の組がパラメー
タコードPi(i=0、1、2・・・・31)により区
別される。パラメータコードPiの番号iが大きくなる
に従って、発生情報量が単調に減少するように設定され
ている。ただし、発生情報量が減少するに従って、復元
画像の画質が劣化する。
【0033】バッファリング回路46からのしきい値T
1〜T4が比較回路47に供給され、遅延回路48を介
されたダイナミックレンジDR´が比較回路47に供給
される。遅延回路48は、バッファリング回路46でし
きい値の組が決定されるのに要する時間、DR´を遅延
させる。比較回路47では、ブロックのダイナミックレ
ンジDR´と各しきい値とがそれぞれ比較され、比較出
力がビット数決定回路45に供給され、そのブロックの
割り当てビット数nが決定される。量子化回路44では
、ダイナミックレンジDR´と割り当てビット数nとを
用いて遅延回路49を介された最小値除去後のデータP
DIがエッジマッチングの量子化により、コード信号D
Tに変換される。量子化回路44は、例えばROMで構
成されている。
【0034】遅延回路48、50をそれぞれ介して修整
されたダイナミックレンジDR´、平均値MIN´が出
力され、さらにコード信号DTとしきい値の組を示すパ
ラメータコードPiが出力される。この例では、一旦ノ
ンエッジマッチ量子化された信号が新たにダイナミック
レンジ情報に基づいて、エッジマッチ量子化されている
ためにダビングした時の画像劣化は少ないものとされる
【0035】次に、上述のチャンネルエンコーダ11及
びチャンネルデコーダ15について説明する。チャンネ
ルエンコーダ11においては、図6に示すように、パリ
ティ発生回路10の出力が供給される適用型スクランブ
ル回路で、複数のM系列のスクランブル回路51が用意
され、その中で入力信号に対し最も高周波成分及び直流
成分の少ない出力が得られるようなM系列が選択される
ように構成されている。パーシャルレスポンス・クラス
4検出方式のためのプリコーダ52で、1/1−D2 
(Dは単位遅延用回路)の演算処理がなされる。このプ
リコーダ52の出力を記録アンプ12A,13Aを介し
て磁気ヘッド13A,13Bにより、記録再生し、再生
出力を再生アンプ14A,14Bによって増幅するよう
になされている。
【0036】一方、チャンネルデコーダ15においては
、図7に示すように、パーシャルレスポンス・クラス4
の再生側の演算処理回路53は、1+Dの演算が再生ア
ンプ14A,14Bの出力に対して行われる。また、い
わゆるビタビ複号回路54においては、演算処理回路5
3の出力に対してデータの相関性や確からしさ等を用い
た演算により、ノイズに強いデータの複号が行われる。 このビタビ複号回路54の出力がディスクランブル回路
55に供給され、記録側のスクランブル処理によって並
び変えられたデータが元の系列に戻されて原データが復
元される。この実施例において用いられるビタビ複号回
路54によって、ビット毎の複号を行う場合よりも、再
生C/N換算が3dBで改良が得られる。
【0037】次に、上述の方法によってチャンネル符号
化されたデータを磁気テープに記録する本実施例にかか
る磁気ヘッドについて説明する。本実施例では、テープ
幅8mm以下の幅狭の磁気テープに対してディジタル画
像信号を長時間記録再生することから、本実施例にかか
る磁気ヘッド57,58を、図8及び図9に示すように
同一のヘッドベース56上に所定位置関係を持って搭載
し、これら磁気ヘッド57,58で同時に磁気テープに
対して記録再生するように構成した。なお、上記磁気ヘ
ッド57,58は、前述の図1及び図2に示す磁気ヘッ
ド13A,13Bに相当するものである。
【0038】先ず、これら磁気ヘッド57,58のうち
、一方の磁気ヘッド57を例にとって説明する。上記磁
気ヘッド57は、強磁性酸化物材料よりなる磁気コア部
59及びこの磁気コア部59に真空薄膜形成技術により
被着形成される強磁性金属薄膜60から構成される第1
の磁気コア半体61と、同様に強磁性酸化物材料よりな
る磁気コア部62及び強磁性金属薄膜63より構成され
る第2の磁気コア半体64とが、上記強磁性金属薄膜6
0,63同士を突合わせ面として融着ガラス65により
接合一体化されて構成されている。
【0039】上記第1の磁気コア半体61を構成する磁
気コア部59は、例えばMn−ZnフェライトやNi−
Znフェライト等の強磁性酸化物材料よりなり、上記強
磁性金属薄膜60との対向面に記録信号を供給し或いは
磁気テープからの再生信号を取り出すコイル(図示は省
略する。)を巻回させるための断面矩形状のコイル巻装
溝66を有している。さらに上記磁気コア部59の上記
強磁性金属薄膜60との対向面には、上記第2の磁気コ
ア半体64との接合をより確実なものとなすため融着ガ
ラス65を充填させるガラス溝67が形成されている。 上記コイル巻装溝66は、磁気テープとの対接面となる
磁気コア部59の磁気記録媒体対接面68近傍部に設け
られ、その磁気記録媒体対接面68側の傾斜面66aで
この磁気ヘッド57の磁気ギャップg1 のデプスを規
制するようになっている。一方、ガラス溝67は、上記
磁気コア部59の磁気記録媒体対接面68とは反対側の
面69近傍部に設けられ、側面形状が凹状の浅い溝とし
て形成されている。
【0040】そして、上記磁気コア部59の上記強磁性
金属薄膜60との対向部分は、チップ厚方向よりその両
側が切り欠かれ、その略中央部分が磁気テープの摺動方
向に沿って細長く残存するように形成されている。上記
磁気コア部59の対向部分を切り欠く切り欠き部70,
71は、この磁気ヘッド57の磁気ギャップg1 のト
ラック幅Tw1 を規制するトラック幅規制溝となって
いる。したがって、上記切り欠き部70,71によって
形成される細長いコア部分(以下、これを金属薄膜形成
部59aと称する。)59aは、上記磁気ギャップg1
 のトラック幅Tw1 と同じ幅となされている。なお
、上記金属薄膜形成部59aは、磁気テープの摺動方向
に対して磁気ギャップg1 のアジマス角θ1 と同じ
角度を持って傾斜されている。
【0041】一方、強磁性金属薄膜60は、上記金属薄
膜形成部59aの対向面に沿って磁気記録媒体対接面6
8側より、これとは反対側の面69に亘って断片的に被
着形成されている。すなわち、上記強磁性金属薄膜60
は、上記傾斜面66aを除くコイル巻装溝66内及びガ
ラス溝67内を除いて上記金属薄膜形成部59aの対向
面全面に亘って被着形成されている。この強磁性金属薄
膜60には、高飽和磁束密度を有し且つ軟磁気特性に優
れた強磁性材料が使用される。
【0042】かかる強磁性材料としては、Fe−Al−
Si系合金、Fe−Al系合金、Fe−Si−Co系合
金、Fe−Ni系合金、Fe−Al−Ge系合金、Fe
−Ga−Ge系合金、Fe−Si−Ge系合金、Fe−
Co−Si−Al系合金等の強磁性金属材料、或いはF
e−Ga−Si系合金、さらには上記Fe−Ga−Si
系合金の耐蝕性や耐摩耗性の一層の向上を図るために、
Fe,Ga,Co(Feの一部をCoで置換したものを
含む。),Siを基本組成とする合金に、Ti,Cr,
Mn,Zr,Nb,Mo,Ta,W,Ru,Os,Rh
,Ir,Re,Ni,Pb,Pt,Hf,Vの少なくと
も一種を添加したものであってもよい。
【0043】また、強磁性非晶質合金、いわゆるアモル
ファス合金(例えば、Fe,Ni,Coの一つ以上の元
素とP,C,B,Siの一つ以上の元素とからなる合金
、またはこれを主成分としAl,Ge,Be,Sn,I
n,Mo,W,Ti,Mn,Cr,Zr,H,Nb等を
含んだ合金等のメタル−メタロイド系アモルファス合金
、或いはCo,Hf,Zr等の遷移元素や希土類元素等
を主成分とするメタル−メタル系アモルファス合金)等
も使用される。
【0044】これら強磁性材料の中でも、1.25μm
2 /bit以上の高記録密度を可能なものとなすこと
から、特に飽和磁束密度が14kG以上のものがより好
適であり、例えば飽和磁束密度14.5kGのFe−G
a−Si−Ru系合金が好ましい。このような高飽和磁
束密度を有する強磁性材料を使用すれば、高抗磁力の磁
気テープに対しても磁気飽和を生じることなく記録が行
える。そして、上記強磁性材料の膜付け方法としては、
真空薄膜形成技術、例えば蒸着法,スパッタリング法,
イオンプレーティング法等が挙げられる。
【0045】一方、第2の磁気コア半体64を構成する
磁気コア部62は、先の磁気コア部59と同様にMn−
ZnフェライトやNi−Znフェライト等の強磁性酸化
物材料からなり、図8中Xで示すヘッド走査方向での厚
みが薄くなされ、断面形状が略平行四辺形状とされた棒
状のコアとして形成されている。そして特に、本実施例
の磁気ヘッドでは、先の第1の磁気コア半体61を構成
する磁気コア部59に形成されたコイル巻装溝66と対
応する磁気コア部62部分に、この磁気コア部62のコ
ア断面積を増大させる補助コア部72が設けられている
。すなわち、上記補助コア部72は、上記コイル巻装溝
66の形状に応じた断面矩形状の突起として形成され、
上記コイル巻装溝66内に突出するようにして上記磁気
コア部62の対向面62aに磁気的に接合一体化されて
設けられている。したがって、上記磁気コア部62のコ
ア断面積は、上記補助コア部62によって増大せしめら
れる。なお、上記磁気コア部62の上記強磁性金属薄膜
63が形成される面とは反対側の側面62bは、磁気テ
ープの摺動方向と直交する方向に対して斜めに傾斜され
ている。
【0046】上記強磁性金属薄膜63は、上記磁気コア
部62の対向面62aに沿って上記磁気記録媒体対接面
68側よりこれとは反対側の面69に亘って被着形成さ
れている。すなわち、上記強磁性金属薄膜63は、補助
コア部72のうちコイル巻装溝66の底面部66bとの
対向面72aを除いて上記磁気コア部62の対向面62
a全面に亘って被着形成されている。なお、上記強磁性
金属薄膜63には、先の強磁性金属薄膜60と同様の強
磁性材料が使用される。
【0047】上記のようにして構成されてなる第1の磁
気コア半体61と第2の磁気コア半体64とは、互いの
強磁性金属薄膜60,63を突合わせ面として突き合わ
され、上記切り欠き部70,71と強磁性金属薄膜63
で挾まれる空間部に融着ガラス65が充填されることに
よって接合一体化されている。そして、これら第1の磁
気コア半体61と第2の磁気コア半体64とは、上記強
磁性金属薄膜60,63間にギャップ膜を介在させるこ
とによって、当該強磁性金属薄膜60,63の界面にト
ラック幅Tw1 とされた磁気ギャップg1 を構成し
ている。ここでの磁気ギャップg1 は、図8中Yで示
すトラックピッチ方向に対して時計回り方向に所定のア
ジマス角θ1 を持って設けられている。
【0048】ここでのアジマス角θ1 は、同一のヘッ
ドベース56上に設けられる一方の磁気ヘッド58の磁
気ギャップg2 からのクロストークを低減するために
、10度以上とすることが望ましい。なお、本実施例で
は、上記磁気ギャップg1 のアジマス角θ1 は20
度した。 また、上記磁気ギャップg1 のトラック幅Tw1 は
、ATF(オートトラッキング)の場合、隣接するトラ
ックの信号を拾いながら記録再生するので、磁気テープ
上のトラックピッチPより+0μm〜+3μm広くする
ことが望ましい。なお、上記磁気ギャップg1 のトラ
ック幅Tw1 を余り広げ過ぎると、再生時の隣接クロ
ストークが大きくなってしまうため、上記の範囲が最も
望ましい。具体的には、トラックピッチPを10μm以
下とするので上記磁気ギャップg1 のトラック幅Tw
1 は10μm〜13μmとなる。本実施例では、磁気
テープ上のトラックピッチPを5μmとするため上記ト
ラック幅Tw1 を7μmとした。
【0049】他方の磁気ヘッド58も同様の構成で、強
磁性酸化物材料よりなる磁気コア部73及びこの磁気コ
ア部73に被着形成される強磁性金属薄膜74とからな
る第3の磁気コア半体75と、同様に強磁性酸化物材料
よりなる磁気コア部76及び強磁性金属薄膜77より構
成される第4の磁気コア半体78とが、上記強磁性金属
薄膜74,77同士を突合わせ面として融着ガラス79
により接合一体化されて構成されている。
【0050】この磁気ヘッド58においても、先の磁気
ヘッド57と同様に、一方の磁気コア部73の上記強磁
性金属薄膜74との対向部分は、チップ厚方向よりその
両側が切り欠かれ、その略中央部分が磁気テープの摺動
方向に沿って細長く残存するように形成されている。そ
して、上記磁気コア部73の対向部分を切り欠く切り欠
き部80,81は、この磁気ヘッド58の磁気ギャップ
g2 のトラック幅Tw2 を規制するトラック幅規制
溝となっている。したがって、上記切り欠き部80,8
1によって形成される細長いコア部分(以下、これを金
属薄膜形成部73aと称する。)73aは、上記磁気ギ
ャップg2 のトラック幅Tw2 と同じ幅となされて
いる。なお、上記金属薄膜形成部73aは、先の金属薄
膜形成部59aとは逆向きに磁気テープの摺動方向に対
して磁気ギャップg2 のアジマス角θ2 と同じ角度
で傾斜されている。
【0051】そしてこの磁気ヘッド58においても同様
に、一方の磁気コア部73の上記強磁性金属薄膜74と
の対向面にコイル巻装溝82とガラス溝83とが形成さ
れている。そしてさらに、上記コイル巻装溝82と対応
する他方の磁気コア部76部分には、この磁気コア部7
6のコア断面積を増大させる断面矩形状の突起として形
成される補助コア部84が設けられている。なお、上記
補助コア部84が設けられる他方の磁気コア部76の上
記強磁性金属薄膜77とは反対側の側面76bは、先の
磁気ヘッド57の磁気コア部62とは反対方向に傾斜さ
れている。
【0052】一方、強磁性金属薄膜74,77も同様に
、強磁性材料が上記金属薄膜形成部73aの対向面と磁
気コア部76の対向面76aに沿って、上記磁気コア部
73の磁気記録媒体対接面85側より、これとは反対側
の面86に亘って真空薄膜形成技術によって被着形成さ
れている。
【0053】そしてこの磁気ヘッド58においては、上
記第3の磁気コア半体75と第4の磁気コア半体78と
が互いの強磁性金属薄膜74,77を突合わせ面として
突き合わされ、上記切り欠き部80,81と強磁性金属
薄膜77で挾まれる空間部に融着ガラス79が充填され
ることによって接合一体化されている。そして、上記強
磁性金属薄膜74,77間にトラック幅Tw2 とする
磁気ギャップg2 が構成される。ここでの磁気ギャッ
プg2 は、磁気テープの摺動方向と直交する方向に対
して反時計回り方向に所定のアジマス角θ2 を持って
設けられている。つまり、ここでの磁気ギャップg2 
のアジマスは、先の磁気ヘッド57の磁気ギャップg1
 のアジマスの向きとは反対向きとなされている。なお
、上記磁気ギャップ2 のアジマス角θ2 は、先の磁
気ギャップg1 のアジマスθ2 と同一の角度に設定
される。
【0054】そして、上述のように構成された一対の磁
気ヘッド57,58は、互いの傾斜された対向面62b
,76bを突合わせる形で同一のヘッドベース56上に
所定の位置関係を持って配され一体化される。これら磁
気ヘッド57,58は、図8中矢印Yで示すトラックピ
ッチ方向に、これら磁気ヘッド57,58によって記録
される図10で示す磁気テープ87上のトラックピッチ
Pと略等し段差Dを持って設けられている。なお、ここ
に言う段差Dは、トラックピッチ方向における各磁気ヘ
ッド57,58の磁気ギャップg1 ,g2 のトラッ
ク幅方向でのヘッドベース56側の端部間距離を指す。
【0055】すなわち、上記一方の磁気ヘッド57が図
9に示すように、ヘッドベース56上に上記段差Dと同
じ厚みを持ったスペーサ88上に配置されることにより
、この磁気ヘッド57の磁気ギャップg1 と、ヘッド
ベース56上に直接設けられる磁気ヘッド58の磁気ギ
ャップg2 とのトラック幅方向での端部間距離が上記
段差Dと等しい距離となっている。したがって、上記ス
ペーサ88上に配置される磁気ヘッド57の磁気ギャッ
プg1 は、ヘッドベース56上に直接配置される磁気
ヘッド58の磁気ギャップg2 対してヘッドベース5
6側に段差Dを持って配置されることになる。
【0056】ここでの段差Dは、磁気テープ87上のト
ラックピッチPを10μm以下とすることから、これに
合わせて上記段差Dを10μm以下とする。本実施例で
は、トラックピッチPを5μmとするので、上記段差D
をこれに合わせて5μmとした。したがって、上記スペ
ーサ88の厚みも同様に5μmとした。
【0057】そしてさらに、これら磁気ヘッド57,5
8は、図8中矢印Xで示すヘッド走査方向に磁気テープ
87上のトラック間段差dと等しい段差GLを持って設
けられている。なお、ここに言うトラック間段差dは、
各記録トラック89,90の記録領域のヘッド走査方向
での端部間距離を指す。上記段差GLは、ヘッド走査方
向における各磁気ヘッド57,58の磁気ギャップg1
 ,g2 のトラック幅Tw1 ,Tw2 のセンター
間距離を指す。
【0058】ここでの段差GLは、画像信号の記録領域
の確保から選定され、例えば500μm以下に設定され
る。上記段差GLが500μm以上であると、画像信号
領域が狭くなり長時間再生に不利となる。逆に、近すぎ
ると相対向する磁気コア部62,76のコア厚が薄くな
り、コア断面積の減少によりヘッド効率が低下する。し
たがって、上述のことから本例では上記段差GLを20
0μmとした。このように相対向する磁気コア部62,
76のコア厚が薄くなっても、本例の磁気ヘッド57,
58では、上記磁気コア部62,76に磁気的に接合一
体化された補助コア部72,84によって当該磁気コア
部62,76のコア断面積が増大せしめられるので、ヘ
ッド効率が低下することがない。
【0059】このように配置されてなる磁気ヘッドにお
いては、上記ヘッドベース56毎回転ドラムに取付けら
れる。そして、上記回転ドラムが回転走査され、当該回
転ドラムの周面に沿って相対的に移送する磁気テープ8
7上に上記磁気ヘッドによって図10に示す如く記録パ
ターンが形成される。このとき、磁気ヘッド57,58
のヘッド走査方向での段差GLと磁気テープ87上のト
ラック間段差dとが等しくなるように、単位時間当たり
の磁気テープ87の移送量と磁気ヘッドの回転数が定め
られる。
【0060】上記磁気ヘッドにより記録される磁気テー
プ87上の記録トラック89,90は、上記一対の磁気
ヘッド57,58のヘッド走査方向での段差GLと等し
い段差dを持って記録されることになる。したがって、
上記各磁気ヘッド57,58は、それぞれの記録トラッ
ク89,90の画像領域89a,90a又は音声領域8
9b,90bの端部に同時に到達する。この結果、音声
信号を後で記録するアフターレコーディングを行う場合
には、他の信号に影響を与えることなく各信号のアフタ
ーレコーディグが良好に行える。また、同一のヘッドベ
ース56上に配置した2つの磁気ヘッド57,58によ
って同時に記録再生を行うので、テープ幅8mm以下と
した磁気テープ87に対して記録密度1.25μm2 
/bit以上で記録再生しても、異常トラックパターン
によるビットエラーレートが高くなることなくディジタ
ル画像信号の長時間記録再生が可能となる。
【0061】例えば、互いにアジマス角の異なる2つの
磁気ヘッドを回転ドラムに180度相対向して配置し、
同様にして記録密度1.25μm2 /bit以上で8
mm幅の磁気テープ87に対して記録再生した場合には
、回転ドラムの偏心等により、先行する磁気ヘッドによ
って記録されたトラックと、180度相対向して配置さ
れた後続の磁気ヘッドにより記録されたトラックとが一
部重なる異常トラックパターンが発生する。このため、
先行する磁気ヘッドによって記録された信号の一部が消
去され、十分な再生出力が得られずビットエラーレート
が非常に高くなってしまう。しかしながら、本実施例の
磁気ヘッドによれば、同一のヘッドベース56上に2つ
の磁気ヘッド57,58が配置されていることから、回
転ドラムの偏心等があってもこれら磁気ヘッド57,5
8で記録される記録トラック89,90は共に同一方向
に傾き、他方の記録トラックにオーバーラップするよう
なことがない。したがって、十分な再生出力が得られ、
ビットエラーレートが高くならない。
【0062】なお、本実施例では、テープ幅8mmの磁
気テープに対して波長0.3μmの信号を標準モード(
SP)でトラックピッチ10μmとして記録再生した場
合、記録時間は3時間であった。同様に倍速モード(L
P)でトラックピッチ5μmとして記録再生した場合に
は、記録時間は6時間であった。
【0063】ところで、上述の磁気ヘッドを作製するに
は、以下のようにして行う。先ず、図11に示すように
、平板状のMn−Znフェライトよりなるブロック91
を用意する。次に、図12に示すように、上記ブロック
91の一主面91aにコイル巻装溝66とガラス溝67
を形成する。次いで、上記ガラス溝67と平行に切削加
工を施し上記ブロック91を2つに分割する。この結果
、コイル巻装溝66及びガラス溝67が形成されたブロ
ック92と、コイル巻装溝66等が形成されていないブ
ロック93とが形成される。
【0064】次に、これらブロック92,93の主面9
2a,93aをそれぞれ鏡面加工した後、図13に示す
ように、フェライトよりなる断面矩形状の補助コア部7
2を上記コイル巻装溝66等が形成されていないブロッ
ク93の主面93aに金接合によって接合する。すなわ
ち、上記ブロック93の主面93aにCr又はTiより
なる下地層を形成し、さらにこの上にAu層を積層する
。そして、同様に補助コア部72の接合面にCr又はT
iよりなる下地層を形成し、さらにこの上にAu層を積
層する。そしてこれらAu層同士を突合わせ、これらA
u層の熱拡散によって上記ブロック93と補助コア部7
2とを接合一体化する。Auによる熱拡散接合は、その
接合温度が150度〜300度と極めて低温で行われる
ため、磁気特性の劣化や熱膨張に起因する歪みの影響や
酸化拡散反応等に有効である。特に、強磁性金属薄膜に
アモルファス合金を使用した場合には有利で、熱拡散温
度が結晶化温度以上となることはないので、結晶化によ
る軟磁気特性の劣化が防止できる。また、下地層として
Cr又はTiよりなる層を設けているので、接合強度を
向上する。なお、上記補助コア部72は、少なくとも上
記コイル巻装溝66内に収納され、且つコイルを巻回す
るに足る空間が確保できる大きさとなされて、上記コイ
ル巻装溝66に対応した位置に設けられる。
【0065】次に、図14に示すように、上記各ブロッ
ク92,93の主面92a,93aに強磁性材料をスパ
ッタリングし、強磁性金属薄膜60,63を被着形成す
る。このとき、一方のブロック92に形成されるコイル
巻装溝66(但し、傾斜面66aを除く。)とガラス溝
67内には、上記強磁性金属薄膜60を形成しないよう
にする。また、他方のブロック93に形成される補助コ
ア部72の上記ブロック93の主面93aと直交して設
けられる面72aには、上記強磁性金属薄膜63を形成
しないようにする。
【0066】次に、図15に示すように、コイル巻装溝
66が形成されたブロック92の主面92aにトラック
幅規制溝となる切り欠き部70,71を上記コイル巻装
溝66とガラス溝67に直交して形成する。このとき、
上記切り欠き部70,71は、コイル巻装溝66の傾斜
面66aに至る位置まで形成するとともに、上記ブロッ
ク92の長手方向に沿って所定間隔で必要なヘッド数に
応じた数だけ形成する。この結果、これら切り欠き部7
0,71間には、先端部に強磁性金属薄膜60が被着形
成された細長い金属薄膜形成部59aが形成される。こ
のときの金属薄膜形成部59aの幅は、磁気ギャップg
1 のトラック幅Tw1 と同一幅となる。
【0067】次に、図16に示すように、これらブロッ
ク92,93同士を強磁性金属薄膜60,63を突合わ
せ面として所定の膜厚とされたギャップ膜を介在させて
突合わせ、これらブロック92,93に形成された切り
欠き部70,71と強磁性金属薄膜63で挟まれた空間
部およびガラス溝67内に融着ガラス65を充填する。 この結果、コイル巻装溝67内に補助コア部72が臨ん
で設けられ、上記ブロック92,93が接合一体化され
る。そして、上記強磁性金属薄膜60,63間に磁気ギ
ャップg1 が構成される。次いで、接合一体化された
ブロック92,93の接合面とは反対側の面を平面研磨
し、図17に示すように、コイル巻装溝66が形成され
るブロック92の幅W1 を750μm、他方のブロッ
ク93の幅W2 を50μmとした。
【0068】そして上述の工程を順次繰り返し、上記接
合一体化したブロック92,93と同一の接合ブロック
94,95を作製した。次に、これら接合一体化された
ブロック92,93と94,95を、図18に示すよう
に、ギャップ位置を合わせて互いに逆向きに傾斜するよ
うにいわゆるハの字に対向配置させた。このときの接合
一体化されたブロック92,93及び94,95の対向
面と垂線とのなす角度θ1 ,θ2 は、磁気ギャップ
g1 ,g2 のアジマス角に応じて20度とした。次
いで、これらブロック92,93及び94,95をこの
状態で固定し、チップ厚0.2mmとなるように、図1
8中A−A線及びB−B線で示す位置で切断する。この
結果、接合一体化されたブロック92,93及び94,
95からは、前述した図8及び図9に示す互いにアジマ
ス角θ1 ,θ2 の異なる一対の磁気ヘッド57,5
8が作製される。そしてこれら磁気ヘッド57,58を
同一のヘッドベース56上に前述の条件で配することで
、本実施例の磁気ヘッドが作製される。
【0069】なお、前述の工程においては、上記補助コ
ア部72をブロック93に金接合によって接合一体化す
るようにしたが、例えば、この補助コア部72をブロッ
ク93から削り出して一体的に形成するようにしてもよ
い。または、図19に示すように、補助コア部72を設
けた第1のブロック96と、フロントコアを形成する第
2のブロック97と、バックコアを形成する第3のブロ
ック98とに分けるようにしてもよい。また、前記した
補助コア部72は、図20に示すように、一方のブロッ
ク93に強磁性金属薄膜63を形成した後、上記強磁性
金属薄膜63上に金接合等によって設けるようにしても
よい。
【0070】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の磁気ヘッドによれば、コイル巻装溝内に設けた補助
コア部を上記コイル巻装溝が形成されていない磁気コア
半体と磁気的に一体化させているので、当該磁気コア半
体のコア断面積を増大させることができ、ヘッド効率を
向上させることができる。したがって、同一のヘッドベ
ース上に2つの磁気ヘッドを配置してこれら磁気ヘッド
によって、トラック幅10μm以下,短波長0.5μm
で1.25μm2 /bit以上の高記録密度を持って
テープ幅8μm以下の幅狭の磁気テープに記録再生した
場合でも、ビットエラーレートの少ない形でディジタル
画像信号の長時間記録再生が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディジタル画像情報を再生歪みの少ない形で圧
縮する信号処理部の記録側の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】ディジタル画像情報を再生歪みの少ない形で圧
縮する信号処理部の再生側の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】ブロック符号化のためのブロックの一例を示す
線図である。
【図4】サブサンプリング及びサブラインの説明に用い
る線図である。
【図5】ブロック符号化回路の一例のブロック図である
【図6】チャンネルエンコーダの一例の概略を示すブロ
ック図である。
【図7】チャンネルデコーダの一例の概略を示すブロッ
ク図である。
【図8】本発明を適用した磁気ヘッドを対接面側より見
た要部拡大正面図である。
【図9】本発明を適用した磁気ヘッドの側面図である。
【図10】本発明を適用した磁気ヘッドによってディジ
タル画像情報と音声信号が記録された磁気テープのテー
プフォーマットを示す図である。
【図11】本発明を適用した磁気ヘッドの作製工程のう
ちブロック作製工程を示す斜視図である。
【図12】本発明を適用した磁気ヘッドの作製工程のう
ちコイル巻装溝及びガラス溝形成工程を示す斜視図であ
る。
【図13】本発明を適用した磁気ヘッドの作製工程のう
ち補助コア部形成工程及びブロック切断工程を示す斜視
図である。
【図14】本発明を適用した磁気ヘッドの作製工程のう
ち強磁性金属薄膜形成工程を示す斜視図である。
【図15】本発明を適用した磁気ヘッドの作製工程のう
ちトラック幅を規制する切り欠き部形成工程を示す拡大
斜視図である。
【図16】本発明を適用した磁気ヘッドの作製工程のう
ちガラス融着工程を示す拡大斜視図である。
【図17】本発明を適用した磁気ヘッドの作製工程のう
ち磁気ヘッドのヘッド走行方向の長さを規制する研磨工
程を示す拡大斜視図である。
【図18】本発明を適用した磁気ヘッドの作製工程のう
ち磁気ヘッドの切り出し工程を示す拡大正面図である。
【図19】ブロックを3分割して補助コア部を形成した
例を示す斜視図である。
【図20】強磁性金属薄膜を形成した後に補助コア部を
形成した例を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
57,58・・・磁気ヘッド 61・・・第1の磁気コア半体 64・・・第2の磁気コア半体 75・・・第3の磁気コア半体 78・・・第4の磁気コア半体 60,63,74,77・・・強磁性金属薄膜72,8
4・・・補助コア部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  いずれか一方にコイル巻装溝が設けら
    れた一対の磁気コア半体が接合一体化され、これら接合
    面に磁気ギャップが構成されてなる磁気ヘッドにおいて
    、上記コイル巻装溝内には、コイル巻装溝が形成されて
    いない磁気コア半体と一体化された補助コア部が設けら
    れていることを特徴とする磁気ヘッド。
JP11383191A 1991-04-19 1991-04-19 磁気ヘッド Withdrawn JPH04319506A (ja)

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EP96104172A EP0725387B1 (en) 1991-04-19 1992-04-16 Magnetic head producing method
DE69226883T DE69226883T2 (de) 1991-04-19 1992-04-16 Magnetkopfherstellungsverfahren
EP92106694A EP0509539A2 (en) 1991-04-19 1992-04-16 Composite magnetic head
US08/263,252 US6014291A (en) 1991-04-19 1994-06-21 Composite magnetic head having thin conductor film

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