JPH04332904A - 複合型磁気ヘッド - Google Patents

複合型磁気ヘッド

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Publication number
JPH04332904A
JPH04332904A JP13164891A JP13164891A JPH04332904A JP H04332904 A JPH04332904 A JP H04332904A JP 13164891 A JP13164891 A JP 13164891A JP 13164891 A JP13164891 A JP 13164891A JP H04332904 A JPH04332904 A JP H04332904A
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JP
Japan
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magnetic
metal thin
ferromagnetic metal
circuit
recording
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Withdrawn
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JP13164891A
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English (en)
Inventor
Seiichi Ogata
小形 誠一
Takashi Sugano
丘 菅野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばディジタルVT
R(ディジタルビデオテープレコーダ)等に使用して有
用な複合型磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラービデオ信号をディジタル化
して磁気テープ等の記録媒体に記録するディジタルVT
R(ディジタルビデオテープレコーダ)としては、放送
局用のD1フォーマットのコンポーネント形のディジタ
ルVTR及びD2フォーマットのコンポジット形のディ
ジタルVTRが実用化されている。
【0003】ところが、これらディジタルVTRは、共
に放送局用に使用されることを前提として設計されてい
るため、画質最優先とされ、1サンプルが例えば8ビッ
トにA/D変換されたディジタルカラービデオ信号を実
質的に圧縮することなしに記録するようになされている
。このため、上述のディジタルVTRでは、データの記
録密度としては約20.4μm2 /bit程度であり
、テープ幅19mmの磁気テープを用いた場合でも高々
1.5時間程度の再生時間しか得られず、民生用のVT
Rとして使用するには適当でない。
【0004】一方、例えば、5μmのトラック幅に対し
て最短波長0.5μmの信号を記録するようにすれば、
1.25μm2 /bitの記録密度を実現することが
でき、記録情報量を再生歪みが少ないような形で圧縮す
る方法を併用することによって、テープ幅が8mm或い
はそれ以下の幅狭の磁気テープを使用しても長時間の記
録再生が可能となる。
【0005】この場合、長時間の記録再生を実現するた
めには、一対の磁気ヘッドを用いて磁気テープの記録ト
ラックに同時に記録再生する方法を採用し、且つ民生用
のビデオテープレコーダ等で採用されているガードバン
ドの無いいわゆるベタ書きのアジマス記録を採用する必
要がある。さらに、トラック幅5μmの記録再生を行う
ためには、再生時のトラッキングを8mmのビデオテー
プレコーダ等で採用されている隣接するトラックの信号
を拾いながら記録再生するATF(オートトラッキング
)方式を採用する必要がある。
【0006】かかるATF方式を採用して記録再生を行
う場合には、例えば図13に示すように互いに異なるア
ジマス角を有する磁気ギャップg1 ,g2 を有した
一対の磁気ヘッド101,102をヘッド走行方向に相
対向して所定のギャップ距離GLを持って近接配置し、
且つ各トラックが一部重なるように磁気ギャップg1 
,g2 位置をトラックピッチ方向に所定距離ずらして
配置するようにする。なお、記録トラックを5μmとす
るには、ATFを考慮して各磁気ヘッド101,102
のトラック幅を7μm程度とすることが望ましい。
【0007】上述のように配置した磁気ヘッドによる記
録パターンは、図14に示すように、先行する磁気ヘッ
ド102で記録された磁気テープ103上の記録トラッ
ク104の一部(同図中斜線で示す部分、以下これをオ
ーバーライト部106と称する。)が後続する磁気ヘッ
ド101の記録トラック105によって重ね書き(オー
バーライト)され、結果として図15に示すようにトラ
ックピッチ5μmを持って記録されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディジタル
画像信号を高密度に記録再生するには、磁気ヘッドの構
成としては、磁気ギャップ部に透磁率の高い強磁性金属
薄膜を配し、且つ疑似ギャップの影響を考慮して強磁性
金属薄膜を斜めに突合わせるようにすることが望ましい
。かかるヘッド構成としては、例えば図16に示すよう
に、磁気コア部107,108の対向部を斜めに切り欠
き、この斜めに切り欠かれた一方の傾斜面107a,1
08aにのみ強磁性金属薄膜109,110を被着し、
これら斜め膜の強磁性金属薄膜109,110同士の突
合わせ面に磁気ギャップgを構成するようにする。
【0009】ところが、上述の磁気ヘッドを用いた場合
には、上記強磁性金属薄膜109,110の突合わせ精
度から生ずるトラック幅方向へのずれにより、重ね書き
されるオーバーライト側にずれた強磁性金属薄膜109
,110のエッジより漏洩磁束が発生する。上記オーバ
ーライト部106での漏洩磁界が大きいと、図17に示
すように、先行する磁気ヘッド102で記録されたトラ
ック幅5μmの記録トラック104の一部が消去(サイ
ドイレーズ)されてしまう。以下、サイドイレーズされ
た同図中斜線で示す領域をグレーゾーン111と称する
。特に、金属磁性磁性薄膜109,110が図18に示
すようにトラック幅方向にずれた場合に比べて、図19
に示すようにずれた場合には、オーバライト側にずれた
強磁性金属薄膜109,110間のなす角度θが鋭角と
なり、当該強磁性金属薄膜110のエッジ110aでの
漏洩磁界が大きくなる。このため、グレーゾーン111
が大きくなり、十分なS/Nが確保できなくなる。特に
、5μmという狭幅のトラックにカラービデオ信号をデ
ィジタル化して記録する場合には、上記グレーゾーン1
11の影響が著しいため、なるべくグレーゾーン11の
拡大を抑える必要がある。
【0010】そこで本発明は、かかる従来の実情に鑑み
て提案されたものであって、サイドイレーズによるグレ
ーゾーンの発生を極力抑え、十分なS/Nを確保するこ
とが可能な複合型磁気ヘッドを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、磁気ギャップに対して斜交する強磁性
金属薄膜同士が当該磁気ギャップを挾んで略対称に突合
わされるとともに、尖頭部を有する突合わせ面に磁気ギ
ャップが構成されてなる互いに異なるアジマス角を有す
る一対の磁気ヘッドがヘッド走行方向に相対向して近接
配置され、且つ先行する磁気ヘッドで磁気記録媒体に記
録した記録パターンの一部を後続する磁気ヘッドで重ね
書きして記録再生するように配置されてなり、上記強磁
性金属薄膜の突合わせ面における尖頭部が重ね書きされ
るオーバーライト側に配置されることを特徴とするもの
である。
【0012】
【作用】本発明においては、磁気ギャップを挾んで略対
称に突合わされた強磁性金属薄膜の突合わせ面における
尖頭部が重ね書きされるオーバーライト側に設けられて
いるので、これら強磁性金属薄膜がトラック幅方向のい
ずれ側にずれてもオーバーライト側にずれた強磁性金属
薄膜とこれと対向する強磁性金属薄膜とのなす角度の開
きが鋭角とはならない。したがって、オーバーライト側
にずれた強磁性金属薄膜のエッジ部からの漏洩磁界は小
さなものとなり、サイドイレーズによるグレーゾーンの
発生が抑えられる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて説明する。本実施例は、記録情報量を再生歪みの少
ない形で圧縮し、トラック幅10μm以下とし短波長0
.5μmで1.25μm2 /bitの高記録密度を持
って、ビットエラーレートの少ない形でテープ幅8μm
以下の幅狭の磁気テープに対して互いに異なるアジマス
角を有する一対の磁気ヘッドをヘッド走行方向に相対向
して近接配置してなる複合型磁気ヘッドにより、ディジ
タル画像信号の長時間記録再生を可能とした例である。
【0014】先ず、記録情報量を再生歪みの少ない形で
圧縮する方法について図面を参照しながら説明する。こ
の方法は、入力ディジタル画像信号を複数の画素データ
からなるブロック単位のデータに変換してブロック化し
、該ブロック化されたデータをブロック単位に圧縮符号
化し、該圧縮符号化されたデータをチャンネル符号化し
、該チャンネル符号化されたデータを回転ドラムに装着
された本実施例の磁気ヘッドによって磁気テープに記録
するものである。以下、記録側の構成と再生側の構成と
に分けて説明する。
【0015】図1は記録側の構成全体を示すものであり
、1Y、1U、1Vでそれぞれ示す入力端子に、例えば
カラービデオカメラからの三原色信号R,G,Bから形
成されたディジタル輝度信号Y、ディジタル色差信号U
、Vが供給される。この場合、各信号のクロックレート
はD1フォーマットの各コンポーネント信号の周波数と
同一とされる。すなわち、それぞれのサンプリング周波
数が13.5MHz、6.75MHzとされ、且つこれ
らの1サンプル当たりのビット数が8ビットとされてい
る。したがって、入力端子1Y、1U、1Vに供給され
る信号のデータ量としては、約216Mbpsとなる。 この信号のうちブランキング時間のデータを除去し、有
効領域の情報のみを取り出す有効情報抽出回路2によっ
てデータ量が約167Mbpsに圧縮される。
【0016】有効情報抽出回路2の出力のうちの輝度信
号Yが周波数変換回路3に供給され、サンプリング周波
数が13.5MHzからその3/4に変換される。この
周波数変換回路3としては、例えば間引きフィルタが使
用され、折り返し歪みが生じないようになされている。 周波数変換回路3の出力信号がブロック化回路5に供給
され、輝度データの順序がブロックの順序に変換される
。ブロック化回路5は、後段に設けられたブロック符号
化回路8のために設けられている。
【0017】図3は、符号化の単位のブロックの構造を
示す。この例は、3次元ブロックであって、例えば2フ
レームに跨がる画面を分割することにより、同図に示す
ように(4ライン×4画素×2フレーム)の単位ブロッ
クが多数形成される。なお、図3において実線は奇数フ
ィールドのラインを示し、破線は偶数フィールドのライ
ンを示す。
【0018】また、有効情報抽出回路2の出力のうち、
2つの色差信号U、Vがサブサンプリング及びサブライ
ン回路4に供給され、サンプリング周波数がそれぞれ6
.75MHzからその半分に変換された後、2つのディ
ジタル色差信号が互いにライン毎に選択され、1チャン
ネルのデータに合成される。したがって、このサブサン
プリング及びサブライン回路4からは線順次化されたデ
ィジタル色差信号が得られる。このサブサンプリング及
びサブライン回路4によってサブサンプル及びサブライ
ン化された信号の画素構成を図4に示す。図4中、○は
第1の色差信号Uのサブサンプリング画素を示し、△は
第2の色素信号Vのサンプリング画素を示し、×はサブ
サンプルによって間引かれた画素の位置を示す。
【0019】サブサンプリング及びサブライン回路4の
線順次化出力信号がブロック化回路6に供給される。ブ
ロック化回路6では一方のブロック化回路5と同様に、
テレビジョン信号の走査の順序の色差データがブロック
の順序のデータに変換される。このブロック化回路6は
、一方のブロック化回路5と同様に、色差データを(4
ライン×4画素×2フレーム)のブロック構造に変換す
る。そしてこれらブロック化回路5及びブロック化回路
6の出力信号が合成回路7に供給される。
【0020】合成回路7では、ブロックの順序に変換さ
れた輝度信号及び色差信号が1チャンネルのデータに変
換され、合成回路7の出力信号がブロック符号化回路8
に供給される。このブロック符号化回路8としては、後
述するようにブロック毎のダイナミックレンジに適応し
た符号化回路(ADRCと称する。)、DCT(Dis
crete  Cosine  Transform)
回路等が適用できる。ブロック符号化回路8の出力信号
がフレーム化回路9に供給され、フレーム構造のデータ
に変換される。このフレーム化回路9では、画素系のク
ロックと記録系のクロックとの乗り換えが行われる。
【0021】フレーム化回路9の出力信号がエラー訂正
符号のパリティ発生回路10に供給され、エラー訂正符
号のパリティが生成される。パリティ発生回路10の出
力信号がチャンネルエンコーダ11に供給され、記録デ
ータの低域部分を減少させるようなチャンネルコーディ
ングがなされる。チャンネルエンコーダ11の出力信号
が記録アンプ12A,12Bと回転トランス(図示は省
略する。)を介して一対の磁気ヘッド13A,13Bに
供給され、磁気テープに記録される。なお、オーディオ
信号と、ビデオ信号とは別に圧縮符号化され、チャンネ
ルエンコーダ11に供給される。
【0022】上述の信号処理によって、入力のデータ量
216Mbpsが有効走査期間のみを抽出するによって
約167Mbpsに低減され、さらに周波数変換とサブ
サンプル、サブラインとによってこれが84Mbpsに
減少される。このデータは、ブロック符号化回路8で圧
縮符号化することにより、約25Mbpsに圧縮され、
その後のパリティ、オーディオ信号等の付加的な情報を
加えて、記録データ量としては31.56Mbps程度
となる。
【0023】次に、再生側の構成について図2を参照し
ながら説明する。図2において磁気ヘッド13A,13
Bからの再生データが回転トランス及び再生アンプ14
A,14Bを介してチャンネルデコーダ15に供給され
る。チャンネルデコーダ15において、チャンネルコー
ディングの復調がされ、チャンネルデコーダ15の出力
信号がTBC回路(時間軸補正回路)16に供給される
。このTBC回路16において、再生信号の時間軸変動
成分が除去される。TBC回路16からの再生データが
ECC回路17に供給され、エラー訂正符号を用いたエ
ラー訂正とエラー修整とが行われる。ECC回路17の
出力信号がフレーム分解回路18に供給される。
【0024】フレーム分解回路18によって、ブロック
符号化データの各成分がそれぞれ分離されるとともに、
記録系のクロックから画素系のクロックへの乗り換えが
なされる。フレーム分解回路18で分離された各データ
がブロック複号回路19に供給され、各ブロック単位に
原データと対応する復元データが複号され、複号データ
が分配回路20に供給される。この分配回路20で複号
データが輝度信号と色差信号に分離される。輝度信号及
び色差信号がブロック分解回路21,22にそれぞれ供
給される。ブロック分解回路21,22は、送信側のブ
ロック化回路5,6とは逆に、ブロックの順序の複号デ
ータをラスター走査の順に変換する。
【0025】ブロック分解回路21からの複号輝度信号
が補間フィルタ23に供給される。補間フィルタ23で
は、輝度信号のサンプリングレートが3fsから4fs
(4fs=13.5MHz)に変換される。補間フィル
タ23からのディジタル輝度信号Yは出力端子26Yに
取り出される。
【0026】一方、ブロック分解回路22からのディジ
タル色差信号が分配回路24に供給され、線順次化され
たディジタル色差信号U,Vがディジタル色差信号U及
びVにそれぞれ分離される。分配回路24からのディジ
タル色差信号U,Vが補間回路25に供給され、それぞ
れ補間される。補間回路25は、復元された画素データ
を用いて間引かれたライン及び画素のデータを補間する
もので、補間回路25からはサンプリングレートが4f
sのディジタル色差信号U及びVが得られ、出力端子2
6U,26Vにそれぞれ取り出される。
【0027】ところで上述のブロック符号化回路8とし
ては、ADRC(AdaptiveDynamic  
Range  Coding)エンコーダが用いられる
。このADRCエンコーダは、各ブロックに含まれる複
数の画素データの最大値MAXと最小値MINを検出し
、これら最大値MAX及び最小値MINからブロックの
ダイナミックレンジDRを検出し、このダイナミックレ
ンジDRに適応した符号化を行い、原画素データのビッ
ト数よりも少ないビット数により、再量子化を行うもの
である。ブロック符号化回路8の他の例としては、各ブ
ロックの画素データをDCT(Discrete  C
osine  Transform)した後、このDC
Tで得られた係数データを量子化し、量子化データをラ
ンレングス・ハフマン符号化して圧縮符号化する構成を
用いてもよい。
【0028】ここでは、ADRCエンコーダを用い、さ
らにマルチダビングした時にも画質劣化が生じないエン
コーダの例を図5を参照しながら説明する。図5におい
て、入力端子27に例えば1サンプルが8ビットに量子
化されたディジタルビデオ信号(或いはディジタル色差
信号)が図1の合成回路7より入力される。入力端子2
7からのブロック化データが最大値,最小値検出回路2
9及び遅延回路30に供給される。最大値,最小値検出
回路29は、ブロック毎に最小値MIN、最大値MAX
を検出する。遅延回路30からは、最大値及び最小値が
検出されるのに要する時間、入力データを遅延させる。 遅延回路30からの画素データが比較回路31及び比較
回路32に供給される。
【0029】最大値,最小値検出回路29からの最大値
MAXが減算回路33に供給され、最小値MINが加算
回路34に供給される。これらの減算回路33及び加算
回路34には、ビットシフト回路35から4ビット固定
長でノンエッジマッチング量子化した場合の1量子化ス
テップ幅の値(△=1/16DR)が供給される。ビッ
トシフト回路35は、(1/16)の割算を行うように
、ダイナミックレンジDRを4ビットシフトする構成と
されている。減算回路33からは(MAX−△)のしき
い値が得られ、加算回路34からは(MIN+△)のし
きい値が得られる。これらの減算回路33及び加算回路
34からのしきい値が比較回路31,32にそれぞれ供
給される。なお、このしきい値を規定する値△は、量子
化ステップ幅に限らず、ノイズレベルに相当する固定値
としてもよい。
【0030】比較回路31の出力信号がANDゲート3
6に供給され、比較回路32の出力信号がANDゲート
37に供給される。ANDゲート36及びANDゲート
37には、遅延回路30からの入力データが供給される
。比較回路31の出力信号は、入力データがしきい値よ
り大きい時にハイレベルとなり、したがってANDゲー
ト36の出力端子には、(MAX〜MAX−△)の最大
レベル範囲に含まれる入力データの画素データが抽出さ
れる。一方、比較回路32の出力信号は、入力データが
しきい値より小さい時にハイレベルとなり、したがって
ANDゲート37の出力端子には、(MIN〜MIN+
△)の最小レベル範囲に含まれる入力データの画素デー
タが抽出される。
【0031】ANDゲート36の出力信号が平均化回路
38に供給され、ANDゲート37の出力信号が平均化
回路39に供給される。これらの平均化回路38,39
は、ブロック毎に平均値を算出するもので、端子40か
らブロック周期のリセット信号が平均化回路38,39
に供給されている。平均化回路38からは、(MAX〜
MAX−△)の最大レベル範囲に属する画素データの平
均値MAX´が得られ、平均化回路39からは(MIN
〜MIN+△)の最小レベル範囲に属する画素データの
平均値MIN´が得られる。平均値MAX´から平均値
MIN´が減算回路41で減算され、減算回路41から
ダイナミックレンジDR´が得られる。
【0032】また、平均値MIN´が減算回路42に供
給され、遅延回路43を介された入力データから平均値
MIN´が減算回路42において減算され、最小値除去
後のデータPDIが形成される。このデータPDI及び
修整されたダイナミックレンジDR´が量子化回路44
に供給される。この実施例では、量子化に割り当てられ
るビット数nが0ビット(コード信号を転送しない)、
1ビット、2ビット、3ビット、4ビットの何れかとさ
れる可変長のADRCであって、エッジマッチング量子
化がなされる。割り当てビット数nは、ブロック毎にビ
ット数決定回路45において決定され、ビット数nのデ
ータが量子化回路44に供給される。
【0033】可変長ADRCは、ダイナミックレンジD
R´が小さいブロックでは、割り当てビット数nを少な
くし、ダイナミックレンジDR´が大きいブロックでは
、割り当てビット数nを多くすることで、効率の良い符
号化を行うことができる。すなわち、ビット数nを決定
する際のしきい値をT1〜T4(T1<T2<T3<T
4)とすると、(DR´<T1)のブロックは、コード
信号が転送されず、ダイナミックレンジDR´の情報の
みが転送され、(T1≦DR´<T2)のブロックは、
(n=1)とされ、(T2≦DR´<T3)のブロック
は、(n=2)とされ、(T3≦DR´<T4)のブロ
ックは、(n=3)とされ、(DR´≧T4)のブロッ
クは、(n=4)とされる。
【0034】かかる可変長ADRCではしきい値T1〜
T4を変えることで、発生情報量を制御すること(いわ
ゆるバッファリング)ができる。したがって、1フィー
ルド或いは、1フレーム当たりの発生情報量を所定値に
することが要求されるこの発明のディジタルビデオテー
プレコーダのような伝送路に対しても可変長ADRCを
適用できる。
【0035】発生情報量を所定値にするためのしきい値
T1〜T4を決定するバッファリング回路46では、し
きい値の組(T1、T2、T3、T4)が複数例えば3
2組用意されており、これらのしきい値の組がパラメー
タコードPi(i=0、1、2・・・・31)により区
別される。パラメータコードPiの番号iが大きくなる
に従って、発生情報量が単調に減少するように設定され
ている。ただし、発生情報量が減少するに従って、復元
画像の画質が劣化する。
【0036】バッファリング回路46からのしきい値T
1〜T4が比較回路47に供給され、遅延回路48を介
されたダイナミックレンジDR´が比較回路47に供給
される。遅延回路48は、バッファリング回路46でし
きい値の組が決定されるのに要する時間、DR´を遅延
させる。比較回路47では、ブロックのダイナミックレ
ンジDR´と各しきい値とがそれぞれ比較され、比較出
力がビット数決定回路45に供給され、そのブロックの
割り当てビット数nが決定される。量子化回路44では
、ダイナミックレンジDR´と割り当てビット数nとを
用いて遅延回路49を介された最小値除去後のデータP
DIがエッジマッチングの量子化により、コード信号D
Tに変換される。量子化回路44は、例えばROMで構
成されている。
【0037】遅延回路48、50をそれぞれ介して修整
されたダイナミックレンジDR´、平均値MIN´が出
力され、さらにコード信号DTとしきい値の組を示すパ
ラメータコードPiが出力される。この例では、一旦ノ
ンエッジマッチ量子化された信号が新たにダイナミック
レンジ情報に基づいて、エッジマッチ量子化されている
ためにダビングした時の画像劣化は少ないものとされる
【0038】次に、上述のチャンネルエンコーダ11及
びチャンネルデコーダ15について説明する。チャンネ
ルエンコーダ11においては、図6に示すように、パリ
ティ発生回路10の出力が供給される適用型スクランブ
ル回路で、複数のM系列のスクランブル回路51が用意
され、その中で入力信号に対し最も高周波成分及び直流
成分の少ない出力が得られるようなM系列が選択される
ように構成されている。パーシャルレスポンス・クラス
4検出方式のためのプリコーダ52で、1/1−D2 
(Dは単位遅延用回路)の演算処理がなされる。このプ
リコーダ52の出力を記録アンプ12A,13Aを介し
て磁気ヘッド13A,13Bにより、記録再生し、再生
出力を再生アンプ14A,14Bによって増幅するよう
になされている。
【0039】一方、チャンネルデコーダ15においては
、図7に示すように、パーシャルレスポンス・クラス4
の再生側の演算処理回路53は、1+Dの演算が再生ア
ンプ14A,14Bの出力に対して行われる。また、い
わゆるビタビ複号回路54においては、演算処理回路5
3の出力に対してデータの相関性や確からしさ等を用い
た演算により、ノイズに強いデータの複号が行われる。 このビタビ複号回路54の出力がディスクランブル回路
55に供給され、記録側のスクランブル処理によって並
び変えられたデータが元の系列に戻されて原データが復
元される。この実施例において用いられるビタビ複号回
路54によって、ビット毎の複号を行う場合よりも、再
生C/N換算が3dBで改良が得られる。
【0040】次に、上述の方法によってチャンネル符号
化されたデータを磁気テープに記録する本実施例にかか
る複合型磁気ヘッドについて説明する。本実施例の複合
型磁気ヘッドは、図8及び図9に示すように、同一のヘ
ッドベース56上に互いに異なるアジマス角θ1 ,θ
2 を有する磁気ギャップg1 ,g2 を有した一対
の磁気ヘッド57,58が相対向して近接配置され、こ
れら磁気ヘッド57,58により同時に磁気テープに対
して記録再生するように構成されている。なお、上記磁
気ヘッド57,58は、前述の図1及び図2に示す磁気
ヘッド13A,13Bに相当するものである。
【0041】先ず、これら磁気ヘッド57,58のうち
、一方の磁気ヘッド57を例にとって説明する。上記磁
気ヘッド57は、強磁性酸化物材料よりなる磁気コア部
59及びこの磁気コア部59に真空薄膜形成技術により
被着形成される強磁性金属薄膜60から構成される第1
の磁気コア半体61と、同様に強磁性酸化物材料よりな
る磁気コア部62及び強磁性金属薄膜63より構成され
る第2の磁気コア半体64とが、上記強磁性金属薄膜6
0,63同士を突合わせ面として融着ガラス65により
接合一体化されて構成されている。
【0042】上記第1の磁気コア半体61を構成する磁
気コア部59は、例えばMn−ZnフェライトやNi−
Znフェライト等の強磁性酸化物材料よりなり、第2の
磁気コア半体64との対向面に記録信号を供給し或いは
磁気テープからの再生信号を取り出すコイル(図示は省
略する。)を巻回させるためのコイル巻装溝66を有し
ている。上記コイル巻装溝66は、断面略矩形状の溝と
して磁気テープとの対接面となる磁気コア部59の磁気
記録媒体対接面67近傍部に設けられ、その磁気記録媒
体対接面67側の傾斜面66aでこの磁気ヘッド57の
磁気ギャップg1 のデプスを規制するようになってい
る。
【0043】そして、上記磁気コア部59の上記第2の
磁気コア半体64との対向部は、チップ厚方向よりその
両側が切り欠かれることによって尖頭状となされている
。すなわち、磁気コア部59の一側面59aより磁気ギ
ャップg1 へ向かって傾斜する第1の切り欠き部68
と、他側面59bよりチップ厚方向に平面略矩形状に切
り欠かれる第2の切り欠き部69とによって、当該磁気
コア部59の対向部が尖頭状となされている。このとき
の磁気コア部59の尖頭部59cは、当該磁気コア部5
9のチップ厚の略中央部に位置するようになされている
。なお、磁気コア部59の他側面59bに形成された第
2の切り欠き部69の傾斜面69aは、図8中矢印Xで
示すヘッド走行方向に対して磁気ギャップg1 に付与
するアジマスθ1 と同一の角度θ1 を持って形成さ
れている。
【0044】一方、強磁性金属薄膜60は、上記磁気コ
ア部59の一側面59aに形成された第1の切り欠き部
68の傾斜面に沿って、所定の膜厚で磁気記録媒体対接
面67側よりこれとは反対側のバック面70に亘って被
着形成されている。すなわち、上記強磁性金属薄膜60
は、上記コイル巻装溝66で分断される他は磁気記録媒
体対接面67より上記バック面70に亘って被着形成さ
れている。そして、上記強磁性金属薄膜60の磁気ギャ
ップg1 を形成する対向面は、当該磁気ギャップg1
 にアジマスを付与するために図8中矢印Yで示すトラ
ックピッチ方向に対して時計回り方向にθ1 なる角度
で傾斜されている。
【0045】上記強磁性金属薄膜60には、高飽和磁束
密度を有し且つ軟磁気特性に優れた強磁性材料が使用さ
れる。かかる強磁性材料としては、Fe−Al−Si系
合金、Fe−Al系合金、Fe−Si−Co系合金、F
e−Ni系合金、Fe−Al−Ge系合金、Fe−Ga
−Ge系合金、Fe−Si−Ge系合金、Fe−Co−
Si−Al系合金等の強磁性金属材料、或いはFe−G
a−Si系合金、さらには上記Fe−Ga−Si系合金
の耐蝕性や耐摩耗性の一層の向上を図るために、Fe,
Ga,Co(Feの一部をCoで置換したものを含む。 ),Siを基本組成とする合金に、Ti,Cr,Mn,
Zr,Nb,Mo,Ta,W,Ru,Os,Rh,Ir
,Re,Ni,Pb,Pt,Hf,Vの少なくとも一種
を添加したものであってもよい。
【0046】また、強磁性非晶質合金、いわゆるアモル
ファス合金(例えば、Fe,Ni,Coの一つ以上の元
素とP,C,B,Siの一つ以上の元素とからなる合金
、またはこれを主成分としAl,Ge,Be,Sn,I
n,Mo,W,Ti,Mn,Cr,Zr,H,Nb等を
含んだ合金等のメタル−メタロイド系アモルファス合金
、或いはCo,Hf,Zr等の遷移元素や希土類元素等
を主成分とするメタル−メタル系アモルファス合金)等
も使用される。
【0047】これら強磁性材料の中でも、1.25μm
2 /bit以上の高記録密度を可能なものとなすこと
から、特に飽和磁束密度が14kG以上のものがより好
適であり、例えば飽和磁束密度14.5kGのFe−G
a−Si−Ru系合金が好ましい。このような高飽和磁
束密度を有する強磁性材料を使用すれば、高抗磁力の磁
気テープに対しても磁気飽和を生じることなく記録が行
える。そして、上記強磁性材料の膜付け方法としては、
真空薄膜形成技術、例えば蒸着法,スパッタリング法,
イオンプレーティング法等が挙げられる。
【0048】一方、第2の磁気コア半体64を構成する
磁気コア部62は、第1の磁気コア半体64に比べてヘ
ッド走行方向での厚みが薄くなされ、先の磁気コア部5
9と同様にMn−ZnフェライトやNi−Znフェライ
ト等の強磁性酸化物材料からなっている。上記磁気コア
部62の第1の磁気コア半体61との対向部は、上記磁
気ギャップg1 を境にして先の磁気コア部59の対向
部形状と略対称の形状となされている。すなわち、磁気
コア部62の一側面62aより磁気ギャップg1 へ向
かって傾斜する第3の切り欠き部71と、他側面62b
よりチップ厚方向に平面略矩形状に切り欠かれた第4の
切り欠き部72とによって、当該磁気コア部62の対向
部を尖頭状としている。このときの磁気コア部62の尖
頭部62cの先端位置は、先の磁気コア部59の尖頭部
59cの先端位置と一致した位置とされている。また、
上記磁気コア部62の他側面62bに形成された第4の
切り欠き部72の傾斜面72aは、上記磁気コア部59
に形成された切り欠き69の傾斜面69aと同じくヘッ
ド走行方向に対して磁気ギャップg1 に付与するアジ
マスθ1 と同一の角度θ1 を持って形成されている
【0049】一方、強磁性金属薄膜63は、上記磁気コ
ア部62の一側面62aに形成された切り欠き部71の
傾斜面に沿って、所定の膜厚で磁気記録媒体対接面67
側よりこれとは反対側のバック面70に亘って連続膜と
して被着形成されている。そして、この強磁性金属薄膜
63の磁気ギャップg1 を形成する対向面も先の強磁
性金属薄膜60と同様に、トラックピッチ方向に対して
時計回り方向にθ1 なる角度で傾斜されている。なお
、この強磁性金属薄膜63には、先の強磁性金属薄膜6
0と同様の強磁性材料が使用される。
【0050】上記のようにして構成されてなる第1の磁
気コア半体61と第2の磁気コア半体64とは、互いの
強磁性金属薄膜60,63を突合わせ面として突き合わ
され、相対向する第2の切り欠き部69と第4の切り欠
き部72とで挾まれる領域及び相対向する強磁性金属薄
膜60,63とで挾まれる領域に融着ガラス65が充填
されて接合一体化されている。この磁気ヘッド57を磁
気記録媒体対接面67より見た場合、磁気ギャップg1
 に対して互いに逆向きに斜交して設けられた強磁性金
属薄膜60,63が当該磁気ギャップg1 を挾んで略
対称に突合わされ、その突合わせ形状が平面略V字状と
されている。また、上記強磁性金属薄膜60,63は、
トラック幅方向に対し同一方向、つまり強磁性金属薄膜
60,63の突合わせ面における尖頭部73の先端位置
より図8中上の位置にのみ形成されている。逆の見方を
すれば、上記強磁性金属薄膜60,63の尖頭部73の
先端位置よりも図8中下側の位置には当該強磁性金属薄
膜60,63が設けられていないことになる。一方、第
2の切り欠き部69と第4の切り欠き部72との突合わ
せ形状が平面略コ字状となされている。
【0051】そして、上記強磁性金属薄膜60,63の
突合わせ面の界面にギャップ膜が介在されることによっ
て、当該強磁性金属薄膜60,63の突合わせ面にトラ
ック幅Tw1 とされた磁気ギャップg1 が構成され
る。 上記磁気ギャップg1 は、強磁性金属薄膜60,63
の突合わせ面が互いにθ1 なる角度を持って傾斜され
ているため、時計回り方向にθ1 なる角度で傾いたア
ジマスを有することになる。なお、上記磁気ギャップg
1 に付与するアジマス角θ1 は、同一のヘッドベー
ス56上に設けられる他方の磁気ヘッド58の磁気ギャ
ップg2 からのクロストークを低減するために、10
度以上とすることが望ましい。本実施例では、上記磁気
ギャップg1 のアジマス角θ1 は20度した。
【0052】また、上記磁気ギャップg1 のトラック
幅Tw1 は、ATF(オートトラッキング)の場合、
隣接するトラックの信号を拾いながら記録再生するので
、磁気テープ上のトラックピッチPより+0μm〜+3
μm広くすることが望ましい。なお、磁気ギャップg1
 のトラック幅Tw1 を余り広げ過ぎると、再生時の
隣接クロストークが大きくなってしまうため、上記の範
囲が最も望ましい。具体的には、トラックピッチPを1
0μm以下とするので上記磁気ギャップg1 のトラッ
ク幅Tw1は10μm〜13μmとなる。本実施例では
、磁気テープ上のトラックピッチPを5μmとするため
、上記トラック幅Tw1 を7μmとした。
【0053】他方の磁気ヘッド58も同様の構成で、強
磁性酸化物材料よりなる磁気コア部74及びこの磁気コ
ア部74に被着形成される強磁性金属薄膜75とからな
る第3の磁気コア半体76と、同様に強磁性酸化物材料
よりなる磁気コア部77及び強磁性金属薄膜78より構
成される第4の磁気コア半体79とが、上記強磁性金属
薄膜75,78同士を突合わせ面として融着ガラス80
により接合一体化されて構成されている。
【0054】この磁気ヘッド58においても、先の磁気
ヘッド57と同様に各磁気コア部74,77の対向部の
形状が磁気ギャップg2 を境として略対称形状とされ
ている。すなわち、上記磁気コア部74,77の対向部
は、それぞれの一側面74a,77aより磁気ギャップ
g2 に向かって傾斜する第5の切り欠き部81及び第
6の切り欠き部82と、他側面74b,77bよりチッ
プ厚方向に平面略矩形状に切り欠かれる第7の切り欠き
部83及び第8の切り欠き部84とによって、当該磁気
コア部74,77の対向部の形状が尖頭状となされてい
る。なお、一方の磁気コア部74の第4の磁気コア半体
79との対向面には、コイル巻装溝85が形成され、こ
のコイル巻装溝85の傾斜面85aで上記磁気ギャップ
g2 のデプスが規制されている。
【0055】一方、強磁性金属薄膜75,78も同様に
、上記第5の切り欠き部81及び第6の切り欠き部82
の傾斜面に沿って、所定の膜厚で磁気記録媒体対接面8
6側よりこれとは反対側のバック面87に亘って被着形
成されている。なお、上記強磁性金属薄膜75,78に
用いられる強磁性材料としては、先の磁気ヘッド57で
用いられた材料がいずれも適用される。
【0056】そしてこの磁気ヘッド58においては、上
記第3の磁気コア半体76と第4の磁気コア半体79と
が互いの強磁性金属薄膜75,78を突合わせ面として
突き合わされ、相対向する強磁性金属薄膜75,78で
挾まれる領域と、第7の切り欠き部83と第8の切り欠
き部84とで挾まれる領域に融着ガラス80が充填され
接合一体化されてなる。この磁気ヘッド58においても
、磁気ギャップg2 に対して斜交した強磁性金属薄膜
75,78の突合わせ形状が平面略V字状となされると
ともに、トラック幅方向に対し同一方向に配置された形
となっている。なお、上記強磁性金属薄膜75,78の
突合わせ面における尖頭部88の先端位置は、先の磁気
ヘッド57の強磁性金属薄膜60,63の尖頭部73の
先端位置に対して図8中下側に段差Dなる位置とされて
いる。
【0057】上記磁気ギャップg2 は、先の磁気ヘッ
ド57の磁気ギャップg1 のアジマスの向きとは反対
向き、すなわち反時計回り方向にθ2 なる角度で傾斜
されている。また、上記磁気ギャップg2のトラック幅
Tw2 は、上記磁気ヘッド57のトラック幅Tw1 
と同一の幅として形成されている。本実施例では、いず
れも7μmとした。また、第7の切り欠き部83と第8
の切り欠き部84の傾斜面83a,84aは、いずれも
同一方向に傾斜され、ヘッド走行方向に対してアジマス
角θ2 と同一の角度で傾斜されている。
【0058】そして、上述のように構成された一対の磁
気ヘッド57,58は、ヘッド走行方向に相対向して近
接配置され、先行する磁気ヘッド58で磁気テープに記
録した記録パターンの一部を後続する磁気ヘッド57で
重ね書きして記録再生するように配置される。すなわち
、上記一対の磁気ヘッド57,58を、互いの強磁性金
属薄膜60,63及び75,77の尖頭部73,88が
重ね書きされるオーバーライト側に配置されるように同
一のヘッドベース56上に設ける。この結果、上記一対
の磁気ヘッド57,58は予め磁気ギャップg1 ,g
2 のトラック位置がトラックピッチ方向でずれて形成
されているので、同一のヘッドベース56上に配置され
ることのみで一方のトラックに対して他方のトラックが
段差Dなる距離を持ってオーバーラップすることになる
【0059】なお、ここに言う段差Dは、トラックピッ
チ方向における各磁気ヘッド57,58の磁気ギャップ
g1 ,g2 のトラック幅方向でのヘッドベース56
側の端部間距離を指す。ここでの段差Dは、磁気テープ
89上のトラックピッチPを10μm以下とすることか
ら、これに合わせて上記段差Dを10μm以下とする。 本実施例では、磁気テープ上の記録トラックピッチPを
5μmとするので、上記段差Dをこれに合わせて5μm
とした。
【0060】そして上記磁気ヘッド57,58をヘッド
走行方向に図10で示す磁気テープ89上のトラック間
段差dと等しい段差GLを持って対向配置する。なお、
ここに言うトラック間段差dは、各記録トラック90,
91の記録領域のヘッド走行方向での端部間距離を指す
。上記段差GLは、ヘッド走行方向における各磁気ヘッ
ド57,58の磁気ギャップg1 ,g2 のトラック
幅Tw1 ,Tw2 のセンター間距離を指す。
【0061】ここでの段差GLは、画像信号の記録領域
の確保から選定され、例えば500μm以下に設定され
る。上記段差GLが500μm以上であると、画像信号
領域が狭くなり長時間再生に不利となる。逆に、近すぎ
ると対向する磁気コア部62,77のコア厚が薄くなり
、コア断面積の減少によりヘッド効率が低下する。本実
施例では、画像領域の確保とヘッド効率を考慮して上記
段差GLを200μmとした。
【0062】そして、上述のように同一のヘッドベース
56上に取付けられて構成された複合型磁気ヘッドにお
いては、上記ヘッドベース56毎回転ドラムに取付けら
れる。そして、上記回転ドラムが回転走査され、当該回
転ドラムの周面に沿って相対的に移送する磁気テープ8
9上に上記複合型磁気ヘッドによって図10に示す如く
記録パターンが形成される。このとき、磁気ヘッド57
,58のヘッド走行方向での段差GLと磁気テープ89
上のトラック間段差dとが等しくなるように、単位時間
当たりの磁気テープ89の移送量と磁気ヘッドの回転数
が定められる。
【0063】上記複合型磁気ヘッドにより記録される磁
気テープ89上の記録トラック90,91は、先行する
磁気ヘッド58で記録された記録トラック90の一部が
後続する磁気ヘッド57の記録トラック91によって重
ね書き(オーバーライト)され、結果として図10に示
すようにトラックピッチP=5μmで記録されることに
なる。このとき、上記磁気ヘッド57,58の強磁性金
属薄膜60,63及び75,78の突合わせ位置が、例
えば図11及び図12に示すようにトラック幅方向にず
れた場合、重ね書きされるオーバーライト側にずれた強
磁性金属薄膜60,63及び75,78のエッジより漏
洩磁束が発生する。しかしながら、本実施例の磁気ヘッ
ド57,58では、磁気ギャップg1 ,g2 に対し
て斜交して設けられる強磁性金属薄膜60,63及び7
5,78がトラック幅方向に対して同一方向に設けられ
ていることから、これら強磁性金属薄膜60,63及び
75,78がトラック幅方向のいずれ側へずれた場合で
あっても、オーバーライト側にずれた強磁性金属薄膜6
0,63及び75,78とこれと対向する磁気コア部5
9,62及び74,77とのなす角度θ3,θ4 が鋭
角とならない。したがって、強磁性金属薄膜60,63
及び75,78のエッジからの漏洩磁界が弱く、サイド
イレーズされるグレーゾーンの発生を抑えることができ
、十分なS/Nを得ることができる。
【0064】また、上記複合型磁気ヘッドにより記録さ
れる磁気テープ89上の記録トラック90,91は、上
記一対の磁気ヘッド57,58のヘッド走行方向での段
差GLと等しい段差dを持って記録されることになる。 したがって、上記各磁気ヘッド57,58は、それぞれ
の記録トラック91,92の画像領域91a,92a又
は音声領域91b,92bの端部に同時に到達する。こ
の結果、音声信号を後で記録するアフターレコーディン
グを行う場合には、他の信号に影響を与えることなく各
信号のアフターレコーディグが良好に行える。また、同
一のヘッドベース56上に一体化した2つの磁気ヘッド
57,58によって同時に記録再生を行うので、テープ
幅8mm以下とした磁気テープ89に対して記録密度1
.25μm2 /bit以上で記録再生しても、異常ト
ラックパターンによるビットエラーレートが高くなるこ
となくディジタル画像信号の長時間記録再生が可能とな
る。
【0065】ここで例えば、互いにアジマス角の異なる
2つの磁気ヘッドを回転ドラムに180度相対向して配
置し、同様にして記録密度1.25μm2/bit以上
で8mm幅の磁気テープ89に対して記録再生した場合
には、回転ドラムの偏心等により、先行する磁気ヘッド
によって記録されたトラックと、180度相対向して配
置された後続の磁気ヘッドにより記録されたトラックと
が一部重なる異常トラックパターンが発生する。このた
め、先行する磁気ヘッド58によって記録された信号の
一部が消去され、十分な再生出力が得られずビットエラ
ーレートが非常に高くなってしまう。しかしながら、本
実施例の磁気ヘッドによれば、同一のヘッドベース56
上に2つの磁気ヘッド57,58が配置されていること
から、回転ドラムの偏心等があってもこれら磁気ヘッド
57,58で記録される記録トラック90,91は共に
同一方向に傾き、他方の記録トラックにオーバーラップ
するようなことがない。したがって、十分な再生出力が
得られ、ビットエラーレートが高くならない。
【0066】実際に本実施例の複合型磁気ヘッドによっ
て、テープ幅8mmの磁気テープに対して波長0.3μ
mの信号を標準モード(SP)でトラックピッチ10μ
mとして記録再生した場合、記録時間は3時間であった
。同様に倍速モード(LP)でトラックピッチ5μmと
して記録再生した場合には、記録時間は6時間であった
【0067】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明においては、先行する磁気ヘッドで磁気記録媒体に記
録した記録パターンの一部を後続する磁気ヘッドで重ね
書きして記録再生するように配置した各磁気ヘッドの磁
気ギャップに対して斜交する強磁性金属薄膜の尖頭部を
重ね書きされるオーバーライト側に設けているので、オ
ーバーライト側にずれた強磁性金属薄膜のエッジからの
漏洩磁界を小さなものとすることができる。したがって
、サイドイレーズによるグレーゾーンの発生を抑えるこ
とができ、十分なS/Nを確保することができる。
【0068】また、本発明の複合型磁気ヘッドを用い、
記録情報量を再生歪みの少ない形で圧縮する方法を採用
すれば、トラック幅10μm以下として短波長0.5μ
mで1.25μm2 /bit以上の高記録密度を持っ
てテープ幅8μm以下の幅狭の磁気テープに対し、ビッ
トエラーレートの少ない形でディジタル画像信号の長時
間記録再生を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディジタル画像情報を再生歪みの少ない形で圧
縮する信号処理部の記録側の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】ディジタル画像情報を再生歪みの少ない形で圧
縮する信号処理部の再生側の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】ブロック符号化のためのブロックの一例を示す
線図である。
【図4】サブサンプリング及びサブラインの説明に用い
る線図である。
【図5】ブロック符号化回路の一例のブロック図である
【図6】チャンネルエンコーダの一例の概略を示すブロ
ック図である。
【図7】チャンネルデコーダの一例の概略を示すブロッ
ク図である。
【図8】本発明を適用した複合型磁気ヘッドを対接面側
より見た要部拡大正面図である。
【図9】本発明を適用した複合型磁気ヘッドの側面図で
ある。
【図10】本発明を適用した複合型磁気ヘッドによって
ディジタル画像情報と音声信号が記録された磁気テープ
のテープフォーマットを示す図である。
【図11】本発明を適用した複合型磁気ヘッドの強磁性
金属薄膜がトラック幅方向にずれた状態を対接面側より
示す要部拡大正面図である。
【図12】本発明を適用した複合型磁気ヘッドの強磁性
金属薄膜が図11とは逆側のトラック幅方向にずれた状
態を示す対接面側より示す要部拡大正面図である。
【図13】一対の磁気ヘッドによりATF方式を採用し
て磁気テープに対して記録再生を行う例を示す図である
【図14】一対の磁気ヘッドによって磁気テープに記録
する様子を示す磁気テープのテープフォーマットを示す
図である。
【図15】一対の磁気ヘッドによって磁気テープに記録
した状態を示す磁気テープのテープフォーマットを示す
図である。
【図16】強磁性金属薄膜の斜め膜同士の突合わせ面に
磁気ギャップを構成した磁気ヘッドを対接面側より示す
拡大正面図である。
【図17】強磁性金属薄膜の突合わせ部のトラック位置
ずれにより発生する漏洩磁束によってサイドイレーズさ
れた状態を示す磁気テープのテープフォーマットを示す
図である。
【図18】図16で示す磁気ヘッドの強磁性金属薄膜が
トラック幅方向にずれた状態を対接面側より示す要部拡
大正面図である。
【図19】図16で示す磁気ヘッドの強磁性金属薄膜が
図18とは逆側のトラック幅方向にずれた状態を対接面
側より示す要部拡大正面図である。
【符号の説明】
57,58・・・磁気ヘッド 61・・・第1の磁気コア半体 64・・・第2の磁気コア半体 76・・・第3の磁気コア半体 79・・・第4の磁気コア半体 60,63,75,78・・・強磁性金属薄膜73,8
8・・・尖頭部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  磁気ギャップに対して斜交する強磁性
    金属薄膜同士が当該磁気ギャップを挾んで略対称に突合
    わされるとともに、尖頭部を有する突合わせ面に磁気ギ
    ャップが構成されてなる互いに異なるアジマス角を有す
    る一対の磁気ヘッドがヘッド走行方向に相対向して近接
    配置され、且つ先行する磁気ヘッドで磁気記録媒体に記
    録した記録パターンの一部を後続する磁気ヘッドで重ね
    書きして記録再生するように配置されてなり、上記強磁
    性金属薄膜の突合わせ面における尖頭部が重ね書きされ
    るオーバーライト側に配置されることを特徴とする複合
    型磁気ヘッド。
JP13164891A 1991-04-19 1991-05-08 複合型磁気ヘッド Withdrawn JPH04332904A (ja)

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