JPH04319174A

JPH04319174A - 仮設架台

Info

Publication number: JPH04319174A
Application number: JP8705491A
Authority: JP
Inventors: Minoru Saito; 実斎藤
Original assignee: Kajima Corp
Current assignee: Kajima Corp
Priority date: 1991-04-19
Filing date: 1991-04-19
Publication date: 1992-11-10

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、予め、鉄骨材やプレ
キャストコンクリ−ト（以下単にＰＣという）材によっ
て製作された部材を現場で組み立てて鉄骨造やプレキャ
ストコンクリート造等の架構を構築したり、床スラブの
架設、カーテウォールの取付、さらには、内装仕上げ工
事などを施工するためのものとして開発された架構構築
用架設作業台に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、鉄骨製の柱・梁部材、あるいは
ＰＣ製の柱・梁部材を現場で組み立てて架構を構築する
方法は、通常、図１２に示すように構築済みの梁若しく
はスラブの上に揚重機を設置し、この揚重機で柱や梁部
材を吊り、組み立て用足場の無い状態で柱・梁を組み立
て、接合するものであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この方法では、揚重機
として、おもにアーム起伏式タワークレーンやアーム水
平式タワークレーンなどが使用されるが、揚重半径の大
きなクレーンを用いることにより使用台数を少なくして
いる。その結果、クレーンは大型となり、重量も大きく
なり、その荷重を支持するためにフレーム内にブレース
を入れるなどして柱・梁を補強する必要があり、コスト
の上昇が免れないという課題があった。

【０００４】また、柱・梁の組み立てが完了するまでは
、これに足場を取り付けることができないため、柱・梁
の組立作業は足場無しの状態で行われ、これは作業者に
直接柱に登ったり、梁上を歩行するなどの非常に危険な
作業をしいることになり、深刻な作業者不足を招いてい
るという課題もあった。

【０００５】そこで、当出願人はこのような従来方法の
課題を解決するため、柱材や梁材として予め製作された
鉄骨部材やＰＣ部材を現場で組み立てて鉄骨造やＰＣ造
などの架構を構築する構築方法を開発し、すでに出願も
した。

【０００６】この発明は構築済みの架構を受けにして水
平・上昇移動可能に構成された架設作業台を使用して、
予め製作された部材を現場で組み立てて鉄骨造やＰＣ造
の架構を構築する方法であるが、従来の架設作業台は架
構構築後の上梁と下梁間を水平移動できないため、一台
あたりの作業範囲には自ずと限界があり、内装仕上げ工
事などは行うことができず、必ずしも作業効率は良いも
のではなかった。

【０００７】このため、建物の規模が大きくなるにした
がって何台もの架設作業台を使用する必要があり、その
組み立て及び施工後の解体撤去の作業が大変なものであ
り、内装仕上げには使用できなかった。

【０００８】この発明はこのような実情を踏まえ、先の
出願にかかる構築方法を改良・発展させたもので、内装
仕上げ工事にも使用することができるとともに、作業範
囲がきわめて広く、あらゆる作業に使用でき、しかも、
安全作業が可能で、さらに、工期の短縮化、作業の自動
化・省力化を可能にした架構構築用架設作業台を提供す
ることを目的とするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
にこの発明にかかる架構構築用架設作業台は、平面的に
、架構の最小の単位を構成する４本の柱の内側に建て付
けられる支柱と、前記４本の柱内に設置される作業台と
、架設済みの梁の上を走行しうる車輪とを備え、前記支
柱は伸縮自在に構成してあるとともに前記作業台を架設
済みの梁の上に架設した状態で昇降自在に建て付けてあ
り、前記作業台は前記支柱を架設済みの梁の上に建て付
けた状態で昇降自在に設置することにより構成されてい
る。

【００１０】

【実施例】以下この発明を図示する一実施例に基づいて
説明すると、この発明の架構構築用架設作業台１（以下
単に架設作業台１という）には、作業台２と複数本の支
柱３，３　が備え付けられている。

【００１１】作業台２は、たとえば、Ｈ形鋼などの形鋼
より床組を構成し、この床組の上に鋼板などの床板を敷
き詰めることにより、構築しようとする架構Ａの梁Ｂ，
Ｂ　によって区画された開口部Ｃを上下に通過できる大
きさの矩形板状に構成され、軽量化が図られている（図
１参照）。

【００１２】作業台２の対向する側面部には、複数個の
支持脚４，４　がそれぞれ所定間隔おきに取り付けられ
、各支持脚４，４　には架設済みの梁Ｂ，Ｂ　の上を走
行可能な車輪５，５がそれぞれ取り付けられている。

【００１３】支持脚４は、たとえば、作業台２の側面部
に横孔（図省略）を設け、この横孔に自由に出し入れで
きるように取り付けられたり、あるいは作業台２の側面
部にピン着して自由に折り畳めるように取り付けられた
りしている。そして、作業台２は、支持脚４，４　を梁
Ｂ，Ｂ　の上に突出して梁Ｂ，Ｂ　の上を走行させるこ
とができる。

【００１４】また、支持脚４，４　を作業台２の側面部
に折り畳むなどして梁Ｂの上から引っ込めることにより
、作業台２は支柱３，３　に沿って引き上げることがで
き、また、架構Ａの開口部Ｃ内を架設済みの梁Ｂ，Ｂ　
に衝突させないで引き上げることができる。

【００１５】かかる場合の作業台２の引き上げには、た
とえば、支柱３，３　の上端部にウィンチ６，６　を取
り付け、このウィンチ６，６　によって行われる（　図
４参照）　。なお、支柱３にラックギヤを設け、作業台
２に前記ラックギヤに噛み合うピニオンギヤンを設けた
ラック・ピニオン機構によって行うこともできる（図省
略）。

【００１６】作業台２の主脚４，４　が取り付けられて
いない側の対向する側面部には、支柱３，３　を建て付
けるための建て付け孔７，７　が形成され、この建て付
け孔７，７　に支柱３，３　が建て付けれらている（図
１参照）。

【００１７】支柱３は円形鋼管からなる外管３ａと内管
３ｂとから伸縮自在に構成され、伸長時には、構築しよ
うとする架構Ａの２階乃至３階分程度の階高まで伸長す
ることができ、短縮時には、直上階の梁下まで短縮する
ことができる構造になっている（図３参照）。したがっ
て、架構Ａの梁Ｂや柱Ｄの架設時には、作業台２を２階
乃至３階分の高さまで引き上げることができ、また、架
設作業台１の水平移動時には、支柱３を最短に縮めるこ
とにより、架設作業台１を直上階の梁Ｂに触れないでス
ムーズに走行させることができる（図９，１０参照）　
。

【００１８】また、支柱３の下端部には、支持脚８がそ
れぞれ突設され、支持脚８は支柱３を回転することによ
り、支持脚４と同様に架設済みの梁Ｃの上に自由に出し
入れできる構造になっている。そして、この支持脚８を
梁Ｂの上に載せて支柱３を梁Ｂの上に建て付けることが
できる。

【００１９】さらに、支柱３は建て付け孔７内を上下に
スライドできるように建て付けられている。したがって
、作業台２を架設済みの梁Ｂ，Ｂ　の上に架設した状態
で、支柱３のみを引き上げることができる。

【００２０】かかる場合の支柱３の引き上げは、たとえ
ば、作業台２の上端部にウィンチ６，６　を取り付け、
このウィンチ６，６　によって行われる（　図５参照）
　。なお、支柱３にラックギヤを設け、作業台２に前記
ラックギヤに噛み合うピニオンギヤンを設けたラック・
ピニオン機構によって行うこともできる（図省略）。

【００２１】なお、実施例に示すように、支柱３は作業
台２のコーナ部に少なくとも４本建て付ける必要がある
が、作業台２の床面積が大きいときは、必要に応じて本
数を増やすこともできる。

【００２２】このような構成において、この発明にかか
る架設作業台１による架構の構築方法について説明する
。

【００２３】■　　施工に際し、まず、地上（普通、基
礎スラブの上）に架設作業台１を組み立てる。架設作業
台１の作業台２は構築しようとする架構Ａの梁Ｂ，Ｂ　
によって区画される開口部Ｃ内を通過できる大きさに組
み立てる。また、各支柱３の支持脚８を最下階の梁Ｂの
上に載せ、支柱３を建て付ける。さらに、作業台２の上
に揚重機９や溶接機１０などの必要な建設用ロボットを
搭載する。

【００２４】■　　つづいて、作業台１を上げ下げしな
がら、この作業台２に搭載された揚重機９や溶接機１０
を使って架構Ａの柱Ｄの建て付け、梁Ｂの架設およびこ
れらの部材の接合などの各種作業を行う。かかる場合の
揚重機９および溶接機１０の稼動可能な範囲は、支柱３
の伸長可能な長さにより異なるが、作業の安全性などを
考慮して１階乃至３階程度とする。

【００２５】■　　揚重機９および溶接機１０の稼動可
能な範囲の作業が終了しら、作業台２を直上階若しくは
最上階の梁Ｂ，Ｂ　の上まで引き上げる。そして、梁Ｂ
，Ｂ　の上に支持脚４，４　を突出して梁Ｂ，Ｂ間に作
業台２を架設する。つづいて、支柱３を引き上げる。そして、同じ梁Ｂ，Ｂ
　の上に支持脚８，８　を突出して支柱３を梁Ｂ，Ｂ　
の上に建て付ける。なお、作業台２および支柱３の引き
上げに際し、支持脚４および８は上階の梁Ｂに当たらな
いように、予め引っ込めておく。

【００２６】そして、■の作業を再開する。

【００２７】■　　横方向に作業を進める場合には、各
支柱３を直上階の梁Ｂの下まで縮め（図９，１０参照）
、車輪５，５　を左右梁Ｂ，Ｂ　の上に出す。そして、
架設作業台１を梁Ｂ，Ｂ　の上を走行させて、架設作業
台１を移動させる（図９，１０参照）。そして、そこで
、前記■乃至■の作業を再開する。

【００２８】図１１は架設作業台１の他の実施例を示し
たもので、一方向にだけでなく前後・左右の二方向にも
水平移動できるように構成されている。

【００２９】以下、その詳細を説明すると、車輪５が取
り付けられている支持脚４は、作業台２の四側面部に取
り付けられている。

【００３０】また、支柱３，３　は作業台２のコーナ部
に建て付けられ、支柱下端の支持脚８は二方向の梁Ｂ，
Ｂ　に載せられるようにＹ字形に形成され、かつ、前後
にスライドして梁Ｂ，Ｂ　の上に突出若しくは引っ込め
られるように構成されている。その他の構成は先の実施
例と略同じである。

【００３１】

【発明の効果】この発明は以上の構成からなるので、以
下の効果を有する。

【００３２】■　　架設後の梁の上を自由に走行するこ
とができ、また、作業台を自由に上げ下げできるため、
作業台に搭載された揚重機、溶接機、ボルト締め機など
の目的に応じた建設用ロボットを使用して柱の建て付け
、梁の架設およびこれらの部材の接合、さらに、配筋、
コンクリ−トの打設、カーテンウォールの設置などの作
業を行うことができる。また、建設用ロボットを目的に
応じて付け替えることにより、主体工事の他にカーテン
ウォール工事や仕上げ工事などのあらゆる建設工事を行
うことができる。

【００３３】■　　支柱が自由に伸縮できるため、支柱
を縮めることにより架設済みの上下梁間をも自由に通過
できる。したがって、柱および梁の施工後に作業台を梁
のごく近くまで降ろし、架設作業台を走行させながら作
業台の上から床スラブの躯体工事および床スラブの仕上
げ工事を床スラブの全域にわたって行うことができる。

【００３４】また、エレベーターシャフトなどの開口部
を利用して昇降できるため、床スラブの施工後の内装仕
上げ工事に使用することもできる。

【００３５】■　　作業は全て、作業台の上で行うこと
ができるため、作業の安全性が図れる。

【００３６】また、作業の自動化が可能であり、省力化
を図ることができる。

【００３７】■　　構造がきわめて簡単であるため、故
障しにくいだけでなくメンテナンスも簡単に行うことが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】架構構築用架設作業台の平面図である。

【図２】架構構築用架設作業台の側面図である。

【図３】支柱の伸縮機能を示す側面図である。

【図４】作業台の昇降機能を示す側面図である。

【図５】柱の昇降機能を示す側面図である。

【図６】作業台の昇降機能を示す側面図である。

【図７】柱の昇降機能を示す側面図である。

【図８】架構構築用架設作業台の水平走行機能を示す側
面図である。

【図９】架構構築用架設作業台の水平走行機能を示す側
面図である。

【図１０】架構構築用架設作業台の水平走行機能を示す
側面図である。

【図１１】架構構築用架設作業台の平面図である。

【図１２】従来の架構構築方法を示す図である。

【符合の説明】

１…架構構築用架設作業台（架設作業台）、２…作業台
、３…支柱、４…支持脚、５…車輪、６…ウィンチ、７
…建て付け孔、８…支持脚、９…揚重機、１０…溶接機
。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】架構式構造物を構築するための架構構築用
架設作業台において、平面的に、架構の最小の単位を構
成する４本の柱の内側に建て付けられる支柱と、前記４
本の柱内に設置される作業台と、架設済みの梁の上を走
行しうる車輪とを備え、前記支柱は伸縮自在に構成して
あるとともに前記作業台を架設済みの梁の上に架設した
状態で昇降自在に建て付けてあり、前記作業台は前記支
柱を架設済みの梁の上に建て付けた状態で昇降自在に設
置してあることを特徴とする架構構築用架設作業台。
【請求項２】車輪は作業台の側面部に収納できるように
取り付けてあることを特徴とする請求項第１項記載の架
構構築用架設作業台。