JPH04318880A - 電子写真装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電子写真を用いた複写機
，プリンター等の電子写真装置に係り、特にオゾン排気
、冷却と用紙の吸着剥離に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の電子写真装置は、用紙は感光体等
からトナー像を転写されるが、用紙は静電気によりドラ
ムに吸着されている。これを剥離するために剥離爪を使
うが、条件によっては剥離爪に用紙が接触し、擦り跡が
付き、画像が汚れる等の問題がある。そこで、転写から
定着に至るガイド部を搬送ガイドと搬送ベルトによって
構成し、搬送ベルトには穴を開け、その下にファンを設
けるか、あるいはダクトを設けて離れた位置にファンを
設け、用紙を吸引して剥離している。

【０００３】また、複写機などの電子写真装置に限らず
、コロナ放電をするとオゾンが発生する。該オゾンは電
子写真装置では、帯電器や転写器で発生する。オゾンは
感光体などに有害であるため、フィルターなどを通して
装置外に排出しなければならない。

【０００４】さらに、電子写真装置内の定着器は高温に
なるため、この熱が周りに伝わるのを防止しなければな
らない。そのため、ファンで断熱のための空気流を形成
している。

【０００５】このため、定着器の冷却、オゾンの排気を
行うファンが設けられている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、オ
ゾンの吸引や定着器の断熱と、用紙の剥離を複数箇所に
設けたファンで行っている。これを一箇所で行うために
は、オゾンの吸引や定着器の断熱のためには風量が多い
ほうが良いが、用紙の吸引には風速が速いほうが良いと
いう、相いれない問題が生ずる。このため、どちらも満
足するようなファンを取付けようとすると、その容量が
大きくなり、価格も高くなってしまうという問題があっ
た。

【０００７】また、空気の吸入口の形状は、風量を大き
くするために大きくなっている。このため、転写直後で
用紙の先端をドラムから剥離させたいときには、吸入口
の大半は開放されたままであり、用紙を吸引するという
効果はほとんど得られない。この状態でも吸引効果を得
るためには容量の大きなファンが必要となる。

【０００８】さらに、オゾンフィルターがあるとそれが
抵抗となって必要な吸引力が得られないという問題もあ
った。

【０００９】本発明の目的は上記欠点に鑑み、安価なフ
ァンでオゾンの吸引と定着器の断熱、用紙の剥離を行う
ことにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的は、本体外から
入った空気が、定着器とクリーナーの間の隙間を通過し
、転写器と定着器の間の搬送ガイドを通して機外に排出
されるようにし、さらにダクトなどを含めたファンの吸
引特性を、自動的に、あるいは、切り替え手段を用いて
切り替えることにより達成できる。

【００１１】

【作用】定着器とクリーナーの間に空気を通すことによ
り、定着器で生じた熱はクリーナー側へは伝わらなくな
る。さらに、この流れは転写器を通過してきた用紙を、
ドラムから剥離させる方向に作用する。ここで、搬送ガ
イドに設けるファンの吸入口を大きくすると、抵抗が少
なくなり、大量の空気を吸い込むことができる。空気量
が大きいと、冷却、断熱効果が大きくなると共に、オゾ
ンも吸収される。一方、吸入口を小さくすると抵抗が大
きくなるので、空気量は少なくなるが、吸入口を通過す
る際の空気の速度は上昇し、周囲からものを吸い寄せる
力が強くなる。そして、吸入口を転写器の近傍に設ける
ことにより、転写器を通過した用紙がすぐに吸入口を全
て塞ぐため、ドラムから用紙を剥離させる効果が大きく
なる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の一実施例をカラープリンター
を例に図面を使用して説明する。プリンター１本体の中
央部には感光ベルト１０が回動可能に設けられている。 感光ベルト１０の周囲には、帯電器２１、ホストからの
情報でレーザーをオンオフして感光ベルト１０上に画像
を形成する露光系１５，現像器２２，クリーナー２４が
設けられている。感光ベルト１０の左側には転写ドラム
３０が感光ベルト１０に接触するように設けてある。転
写ドラム３０の上部には転写ドラムクリーナー３５が設
けてある。転写ドラム３０には、転写ドラム３０に吸着
しようとする用紙４０を剥離するために、剥離爪３２が
接触している。この剥離爪３２は転写ドラム３０上の画
像を擦らないように、取付け軸３３を中心に回転し、必
要なとき以外は転写ドラム３０から離れるようになって
いる。取付け軸３３には、剥離爪３２を回転させて転写
ドラム３０に接触させるソレノイド（図示せず）が設け
られている。

【００１３】プリンター１の下側には、用紙カセット４
１，給紙ローラ４２が設けられている。プリンター１の
左側にはレジストローラ４３，転写器２３，搬送ガイド
４４、吸引ファン４５，定着器５１，排紙ローラ５２が
設けられており、プリンター１上部には排紙トレー５３
が設けられている。転写器２３は２つに区切られており
、レジストローラ４３側が転写器２３ａ、定着器５１側
が除電器２３ｂとなっている。

【００１４】搬送ガイド４４には、３個の吸引ファン４
５が取付けられている。搬送ガイド４４には吸引ファン
４５の吸入口４６が開いているが、中央の吸引ファン４
５ａの吸入口４５ａは小さく、転写器２３の近傍に設け
てある。左右の吸引ファン４５ｂの吸入口４６ｂは大き
く、搬送ガイド４４の全域にわたって設けてある。これ
らの吸入口４６を通して吸引ファン４５は、用紙４０や
、オゾンを吸引するのであるが、中央の吸引ファン４５
ａは吸入口４６ａからのみ、空気を吸い込むように構成
されている。左右の吸入ファン４５ｂと吸入口４６ｂの
関係も同様である。吸引ファン４５ｂの排気はオゾンフ
ィルター４８を通してプリンター１外に排出される。 吸引ファン４５ａの排気は直接プリンター１の外に出る
。プリンター１の背面には該プリンター１の動作を制御
する制御基板（図示せず）が設けられている。

【００１５】次に動作の説明を行う。なお、本発明の目
的は転写ドラム３０からの用紙４０の剥離であるので、
カラー画像形成に関する詳しい説明は省略する。

【００１６】待機状態において、吸引ファン４５ａ，４
５ｂは回転している。この吸引ファン４５は、排紙トレ
ー５３と排紙ローラー５２の隙間から空気を吸い込み、
定着器５１と転写ドラムクリーナー３５の間を通って、
空気流を生じさせている。このため、定着器５１からの
熱を遮断し、転写ドラムクリーナー３５の温度が上昇す
るのを防止する役目を果たしている。また、プリンター
内のオゾンを吸引するという役割も果たしている。

【００１７】このとき、剥離爪３２も転写ドラム３０か
ら離れている。

【００１８】カラー印刷（モノ黒印刷もほぼ同じ）を開
始すると、ホストから送られてくる各色別の情報により
、レーザーはオンオフされ、感光ベルト１０上に各色別
にトナー像が形成される。これらが転写ドラム３０上で
合成され、カラー像となる。一方、用紙４０は用紙カセ
ット４１内から給紙ローラ４２で給紙され、レジストロ
ーラ４３まで搬送される。レジストローラ４３は転写ド
ラム３０上のカラー像の位置に合わせて回転を始め、用
紙４０を転写器２３に送る。

【００１９】転写器２３は、転写位置に用紙４０が来る
タイミングでコロナ放電を始め、転写ドラム３０上のカ
ラー像が用紙４０に転写される。また、転写器２３のコ
ロナ放電と同時にソレノイドに通電され、剥離爪３２が
回転し転写ドラム３０に接触する。

【００２０】用紙４０は転写器２３のコロナ放電の影響
により帯電する。帯電した用紙４０は、転写ドラム３０
の電位との関係で転写ドラム３０に吸着しようとする。 しかし、除電器２３ｂの作用により用紙４０に帯電した
電荷の一部が除かれ、静電気による吸着力は減少する。 そして、用紙４０の先端と転写ドラム３０の間には若干
の隙間があるので、転写ドラム３０に接触している剥離
爪３２がその隙間に入り込み、用紙４０を剥離する。さ
らに、吸入口４６ａが用紙４０によってふさがれるので
、用紙４０は吸入口４６ａに吸い込まれる、空気流の作
用で、搬送ガイド４４側に吸引され、剥離爪３２から離
れていく。さらに用紙４０が進んで吸入口４６ｂが塞が
れていくと、こちらのファンの作用も用紙４０を搬送ガ
イド４４側に吸引するように働く。

【００２１】その後、用紙４０は定着器５１によって定
着され、排紙トレー５３に排紙される。

【００２２】本実施例によれば、複数のファンを用いる
が、特別の制御を行うことなく、定着器の断熱とオゾン
の吸着と、用紙の剥離を効果的に行うことができる。

【００２３】第２の実施例を図５に示す。

【００２４】本実施例では、搬送ガイド４４の吸入口４
６（図５では二点鎖線で示す）が開いているが、吸入口
４６の一部を塞ぐ閉鎖板６１が左右に移動可能に設けて
ある。この閉鎖板６１には小さな吸入口６２が開いてい
る。この閉鎖板６１はソレノイド６３で移動するように
なっていて、吸入口４６の面積を可変できるようになっ
ている。

【００２５】これにより、用紙４０を転写ドラム３０か
ら剥離する場合は、吸入口４６の面積を小さくして空気
の流速を上げ、それ以外の時は、面積を大きくして流量
を大きくする。

【００２６】本実施例によれば、一つのファンを断熱と
用紙剥離の両方の用途に使うことができる。

【００２７】第３の実施例を図６に示す。

【００２８】本実施例では、搬送ガイド４４の裏側に吸
引ダクト６６を設けてある。吸引ダクト６６内部には、
搬送ガイド４４の吸入口４６を２分するように隔壁６７
が設けてある。吸引ダクト６６の途中にはソレノイド（
図示せず）で作動するエアーダンパー６５が設けてある
。

【００２９】用紙４０を転写ドラム３０から剥離する場
合は、エアーダンパー６５が閉じて吸入口４６の面積が
小さくなつて吸入口４６での流速を上げ、それ以外の時
はエアーダンパー６５が開いて吸入口４６の面積が大き
くなり、流量を大きくする。本実施例によれば、同一の
ファンを断熱と用紙剥離の両方の用途に使うことができ
る。

【００３０】

【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれば
、１個、又は複数の小さなファンで定着器の断熱、オゾ
ンの排気と、用紙の吸着剥離が可能になるという効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一の実施例の縦断側面図である。

【図２】搬送ガイドの開口部の形状を示す図面である。

【図３】左右のファンの空気の流れを示す断面図である
。

【図４】中央のファンの空気の流れを示す断面図である
。

【図５】第２の実施例の搬送ガイドを示す図面である。

【図６】第３の実施例の搬送ガイドを示す図面である。

【符号の説明】

１…プリンター、１０…感光ベルト、１５…レーザー露
光系、２１…帯電器、２２…現像器、２３…転写器、２
４…クリーナー、３０…転写ドラム、３２…剥離爪、３
５…転写ドラムクリーナー、４１…用紙カセット、４２
…給紙ローラ、４３…レジストローラ、４４…搬送ガイ
ド、４５…吸引ファン、４６…吸入口、５１…定着器、
５１…排紙ローラ、５３…排紙トレー、６１…閉鎖板、
６５…エアーダンパー、６６…吸引ダクト。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】トナー像を一時的に保持する像担持体と、
   該像担持体から用紙などの被転写材に該トナー像を転写
   する転写手段と、被転写材に転写されたトナー像を定着
   する定着手段と、前記転写手段の近傍に配置されたファ
   ンを備えた電子写真装置において、前記ファンに少なく
   とも大小２種類の吸入口を形成したことを特徴とする電
   子写真装置。
2. 【請求項２】請求項１において、前記フアンの小さい方
   の吸入口を転写手段に向けて設けたことを特徴とする電
   子写真装置。
3. 【請求項３】請求項１において、前記フアンの大きな方
   の吸入口を閉鎖する閉鎖手段を備えたことを特徴とする
   電子写真装置。
4. 【請求項４】トナー像を一時的に保持する像担持体と、
   該像担持体から用紙などの被転写材に該トナー像を転写
   する転写手段と、該転写手段に近接して設けたファンを
   備えた電子写真装置において、前記ファンの吸入口の大
   きさを変更する手段を設けたことを特徴とする電子写真
   装置。
5. 【請求項５】請求項４において、フアンの小さくされた
   吸入口が前記転写手段の近傍に位置するようにしたこと
   を特徴とする電子写真装置。