JPH04318154A - 電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔の製造方法 - Google Patents

電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔の製造方法

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JPH04318154A
JPH04318154A JP11401391A JP11401391A JPH04318154A JP H04318154 A JPH04318154 A JP H04318154A JP 11401391 A JP11401391 A JP 11401391A JP 11401391 A JP11401391 A JP 11401391A JP H04318154 A JPH04318154 A JP H04318154A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高静電容量の電解コン
デンサ用陰極箔を得るのに適した、アルミニウム合金箔
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電解コンデンサ陰極用アルミ
ニウム合金箔は、以下の如き方法によって製造されてい
る。即ち、純度99.50〜99.94%のアルミニウ
ム合金よりなる鋳塊に、均質化処理及び熱間圧延を施し
、得られたアルミニウム板に冷間圧延を施すことによっ
てアルミニウム合金箔を製造している。従って、従来の
方法においては、熱間圧延と冷間圧延の間に、又は冷間
圧延の途中で中間焼鈍を施すことは行なわれていなかっ
た。これは、アルミニウム合金の純度が比較的高く、中
間焼鈍を施さなくても、アルミニウム板が冷間圧延を施
すのに困難なほど硬くならなかったためである。
【0003】しかるに、最近、電解コンデンサ陰極用ア
ルミニウム合金箔を製造する際、中間焼鈍を施すことが
提案されている(特開昭64−256号公報)。この中
間焼鈍は、従来の如く、アルミニウム板を軟化させて、
冷間圧延を施しやすくするためではなく、得られるアル
ミニウム合金箔のエッチング特性を向上させるために行
なわれるものである。即ち、中間焼鈍を経て製造された
アルミニウム合金箔は、交流エッチングを施した場合、
ピット発生密度が良好に制御され、ピット相互が合体し
て脱落し、アルミニウム合金箔の表面に粗大孔が生じる
のを防止しうるものである。従って、中間焼鈍を経て製
造されたアルミニウム合金箔は、交流エッチング特性が
良好で、その表面に多数の微細孔が形成され、得られた
電解コンデンサ用陰極は、静電容量が高いという利点を
持つものである。
【0004】しかし、本発明者が特開昭64−256号
公報に記載された製造方法を追試したところ、必ずしも
交流エッチング特性の良好なアルミニウム合金箔が得ら
れるものではないことが判明した。そこで、この理由を
種々検討した結果、原料となるアルミニウム合金の組成
によって、交流エッチング特性が良好になったり、或い
は不良になったりすることが分かった。即ち、エッチン
グ特性は、アルミニウム合金箔表面における析出物の大
きさ、分布状態、結晶状態等によって微妙に変化するも
のであり、中間焼鈍を施せば良いというものではなく、
不純物の存在、つまりアルミニウム合金の組成も重要な
因子となっているのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、電
解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔を製造する際に
、中間焼鈍を施すことと共に、原料となるアルミニウム
合金としてある特定の組成を持つものを採用することに
より、エッチング特性が良好で、高静電容量の電解コン
デンサ用陰極箔を得ることができるアルミニウム合金箔
を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、Si0
.020〜0.100%、Fe0.025〜0.120
%、Cu0.001%以下、Mg0.002〜0.01
2%、Zn0.002〜0.012%、Ti0.001
%以下、Ni0.002%以下、及び不可避不純物を含
有するアルミニウム合金よりなる鋳塊に、均質化処理工
程、熱間圧延工程、中間焼鈍工程、冷間圧延工程の順で
加工を施して電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔
を製造する方法であって、前記中間焼鈍工程の条件は温
度150〜530℃で時間10秒〜25時間であり、前
記冷間圧延工程における圧下率は90%以上であること
を特徴とする電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔
の製造方法に関するものである。 また、この製造方法の熱間圧延工程と中間焼鈍工程との
間に、冷間圧下率15〜95%の冷間圧延工程を付加す
ると共に、中間焼鈍工程の後の冷間圧延工程における圧
下率を80%以上とすることを特徴とする電解コンデン
サ陰極用アルミニウム合金箔の製造方法に関するもので
ある。
【0007】まず、本発明においては、Si0.020
〜0.100%、Fe0.025〜0.120%、Cu
0.001%以下、Mg0.002〜0.012%、Z
n0.002〜0.012%、Ti0.001%以下、
Ni0.002%以下、及び不可避不純物を含有するア
ルミニウム合金を準備する。このアルミニウム合金より
なる鋳塊に均質化処理及び熱間圧延を施し、且つ一定の
条件で中間焼鈍及び冷間圧延を施すことによって、エッ
チング特性の良好なアルミニウム箔を得ることができる
のである。以下、このアルミニウム合金の組成について
説明する。
【0008】このアルミニウム合金中には、Siが0.
020〜0.100%含有されている。Siはアルミニ
ウムの原料であるボーキサイト中に含まれている元素で
ある。従って、一般的に使用する一次アルミニウム地金
には、この程度の量のSiが含まれている。Siの量を
0.020%未満とするには、三層電解法や偏析法とい
う特別な精製工程を経なければならず、アルミニウム地
金が高価になるため、好ましくない。また、Siの量が
0.020%未満のアルミニウム合金を使用すると、得
られるアルミニウム箔の強度が低下し、陰極箔として必
要な強度が保持できないので、好ましくない。逆に、S
iの量が0.100%を超えると、得られるアルミニウ
ム合金箔中の析出物の量が多くなって、エッチング特性
が低下するため、好ましくない。
【0009】Feの量は、0.025〜0.120%で
ある。Feの量を0.025%未満とするには、三層電
解法や偏析法という特別な精製工程を経てアルミニウム
地金を製造しなければならず、アルミニウム地金が高価
になるため、好ましくない。また、Feの量が0.02
5%未満のアルミニウム地金を使用すると、得られるア
ルミニウム箔の強度が低下し、陰極箔として必要な強度
が保持できないので、好ましくない。逆に、Feの量が
0.120%を超えると、得られるアルミニウム合金箔
中の析出物の量が多くなって、エッチング特性が低下す
るため、好ましくない。
【0010】Cuの量は、0.001%以下である。C
uは、一般的に用いられるアルミニウム地金中に含まれ
ていることがあり、その存在は得られるアルミニウム合
金箔のエッチング特性を向上させるものである。Cuの
量が0.001%を超えると、得られるアルミニウム合
金箔をエッチングした時に、溶解過多となって、エッチ
ング特性が低下する恐れがあるため、好ましくない。ま
た、Cuの量が0.001%を超えるアルミニウム合金
箔を陰極箔とした場合、陽極箔表面にCuが析出して短
絡する恐れがあり、電解コンデンサとしての耐久性が低
下するため、好ましくない。
【0011】Mgの量は、0.002〜0.012%で
ある。Mgは、一般的に使用されるアルミニウム地金に
は、含まれていない元素であり、本発明において特徴的
な成分元素である。アルミニウム合金中にMgを添加す
ると、Feの固溶限が拡大するので、得られるアルミニ
ウム合金箔中のFeの析出量を制御しやすくなる。従っ
て、得られるアルミニウム合金箔表面の析出物の量を制
御し、所望のエッチング特性を発揮させることができる
のである。Mgの量が0.002%未満であると、Fe
の固溶限を拡大させる効果が殆どないので、好ましくな
い。逆に、Mgの量が0.012%を超えると、中間焼
鈍時においてMgがアルミニウム板の表面に拡散し、得
られるアルミニウム合金箔のエッチング特性が低下する
ため、好ましくない。
【0012】Znの量は、0.002〜0.012%で
ある。Znは、一般的に使用されるアルミニウム地金に
は、含まれていない元素であり、本発明において特徴的
な成分元素である。Znは、Alに良く固溶し、Alの
マトリックスが強化するので、得られるアルミニウム合
金箔の強度の向上に有効な元素である。Znの量が0.
002%未満であると、得られるアルミニウム合金箔の
強度が十分に向上しないため、好ましくない。逆に、Z
nの量が0.012%を超えると、Alのマトリックス
の電位が低くなって、エッチング時に過溶解が生じ、エ
ッチング特性が低下するので、好ましくない。
【0013】Tiの量は、0.001%以下である。T
iは、一般的に用いられるアルミニウム地金に含まれて
いる場合が多い。しかし、TiはAlに対する固溶限が
小さいので、その量が0.001%を超えるとTiが析
出して、得られるアルミニウム合金箔のエッチング特性
が低下するので、好ましくない。
【0014】Niの量は、0.002%以下である。N
iも、一般的に用いられるアルミニウム地金に含まれて
いる場合が多い。しかし、NiはAlに対する固溶限が
小さく、且つ標準電極電位がAlより高いので、その量
が0.002%を超えると、得られるアルミニウム合金
箔をエッチングする際に過溶解が生じ、エッチング特性
が低下するので、好ましくない。
【0015】本発明において使用するアルミニウム合金
は、以上の成分元素を含み、残部がアルミニウムよりな
るものである。そして、以上の成分元素の他に、不可避
的に他の元素を含んでいる場合もある。このアルミニウ
ム合金を用いて鋳塊を得、均質化処理及び熱間圧延処理
を施して、一定の厚さのアルミニウム板を得る。均質化
処理や熱間圧延の条件は、所望に応じて適宜決定すれば
よい。多くの場合、一般的に使用されている条件が採用
される。
【0016】本発明においては、熱間圧延終了後のアル
ミニウム板に中間焼鈍を施す。中間焼鈍の条件は、温度
150〜530℃で時間10秒〜25時間である。この
中間焼鈍によって、析出物の量を制御し、得られるアル
ミニウム合金箔のエッチング特性を向上させるのである
。温度が150℃未満であったり又は時間が10秒未満
であると、不純物の微細且つ高密度の析出が十分に起こ
らず、得られたアルミニウム合金箔のエッチング特性が
向上しないので、好ましくない。また、530℃を超え
る温度で又は25時間以上中間焼鈍を施すと、一旦析出
した析出物が再固溶し、結局、微細且つ高密度の析出が
不十分となって、得られるアルミニウム合金箔のエッチ
ング特性が向上しないので、好ましくない。
【0017】この中間焼鈍の後、冷間圧延を施す。冷間
圧延を施すことにより、電解コンデンサ陰極用アルミニ
ウム合金箔が得られるのである。冷間圧延における圧下
率は、90%以上とする。冷間圧延における圧下率が9
0%未満であると、得られるアルミニウム合金箔中にお
ける析出物の密度が小さくなり、エッチング特性が低下
するので、好ましくない。なお、冷間圧延における圧下
率とは、中間焼鈍後のアルミニウム板の厚みをt1とし
、得られるアルミニウム合金箔の厚みをtとしたとき、
以下の式で算出されるものである。即ち、冷間圧延にお
ける圧下率(%)=[(t1−t)/t1]×100で
ある。
【0018】本発明においては、熱間圧延終了後、直ち
に中間焼鈍を施してもよいし、第一冷間圧延を施した後
に中間焼鈍を施してもよい。第一冷間圧延を施す場合に
は、冷間圧下率を15〜95%とするのが好ましい。冷
間圧下率が15%未満であると、不純物の微細且つ高密
度の析出が十分でなく、得られるアルミニウム合金箔の
エッチング特性が低下する傾向となる。逆に、冷間圧下
率が95%を超えると、析出物の量が多くなりすぎ、得
られるアルミニウム合金箔のエッチング特性が低下する
傾向となる。なお、第一冷間圧延における冷間圧下率と
は、熱間圧延終了後のアルミニウム板の厚さをt0とし
、中間焼鈍前のアルミニウム板の厚さをt1としたとき
、以下の式で算出されるものである。即ち、第一冷間圧
延における冷間圧下率(%)=[(t0−t1)/t0
]×100である。
【0019】このように、第一冷間圧延を施した後、中
間焼鈍を施す。中間焼鈍の条件は、前記したのと同様で
ある。そして、中間焼鈍後に、第二冷間圧延を施す。こ
の第二冷間圧延における圧下率は、前記の場合よりも広
い範囲を採用することができ、80%以上とすることが
できる。これは、第一冷間圧延において、析出物の密度
をある程度高くしているので、第二冷間圧延における圧
下率が90%未満になっても、得られるアルミニウム合
金箔中における析出物の密度が低くなりすぎる恐れが少
ないためである。しかし、第二冷間圧延における圧下率
が80%未満になると、得られるアルミニウム合金箔中
における析出物の密度が低くなって、エッチング特性が
低下するので、好ましくない。以上のようにして得られ
た、アルミニウム合金箔も、電解コンデンサ陰極用の箔
として好適に使用しうるものである。
【0020】また、本発明においては、以上のようにし
て得られたアルミニウム合金箔に、最終焼鈍を施しても
良い。この最終焼鈍は、アルミニウム合金箔を軟化させ
、巻回性等の取り扱いやすさを向上させるものである。 最終焼鈍の条件は、一般に使用されている条件でよく、
具体的には温度150〜450℃の条件で行なわれる。
【0021】
【実施例】実施例1〜17 まず、Si0.030%、Fe0.035%、Cu0.
000%、Mg0.010%、Zn0.010%、Ti
0.000%、Ni0.000%、Al99.92%の
組成よりなるアルミニウム合金を準備した。このアルミ
ニウム合金を用いて、厚さ400mmの鋳塊を作成した
。この鋳塊に、温度520℃で時間25時間の条件で均
質化処理を施した。その後、熱間粗圧延機を使用して、
熱間粗圧延開始温度480℃で且つ熱間粗圧延終了温度
400℃で熱間粗圧延を行ない、厚さ約20mmのアル
ミニウム板を得た。更にその後、熱間仕上圧延機を使用
して、熱間仕上圧延開始温度380℃で且つ熱間仕上圧
延終了温度230℃で熱間仕上圧延を行ない、厚さ3m
mのアルミニウム板を得た。このアルミニウム板をコイ
ル状に巻き上げて冷却した。その後、表1に示す条件で
第一冷間圧延、中間焼鈍、及び第二冷間圧延を施して、
厚さ0.05mmの電解コンデンサ陰極用アルミニウム
合金箔を得た。そして、このアルミニウム合金箔に、3
0℃の[2.8%HCl+7.5%AlCl3・6H2
O+0.1%C2H2O4・2H2O]溶液中で、10
Hzの矩形波交流を用いて0.2A/cm2で210秒
間、エッチング処理を施した。そして、得られた箔の静
電容量(μF/cm2)を、0vf.で30℃の8.0
%HNO3溶液中にて、120Hzの直列等価回路で、
LCRメータを用いて測定した。その結果を、表1に示
した。
【0022】比較例1〜11 第一冷間圧延、中間焼鈍、及び第二冷間圧延を表2に示
す条件とした以外は、実施例1と同様にして厚さ0.0
5mmのアルミニウム合金箔を得た。そして、実施例1
と同様にして静電容量を測定し、その結果を表2に示し
た。この結果から明らかなように、実施例1〜17に係
る方法で得られた電解コンデンサ陰極用アルミニウム合
金箔にエッチング処理したものは、比較例1〜11に係
る方法で得られたアルミニウム合金箔にエッチング処理
したものに比べて、高い静電容量を持つことが分かる。
【0023】実施例18 Si0.050%、Fe0.075%、Cu0.001
%、Mg0.010%、Zn0.010%、Ti0.0
00%、Ni0.000%、Al99.87%の組成よ
りなるアルミニウム合金を使用して、最終焼鈍を施さな
い以外は、実施例14と同様の方法によって、厚さ0.
05mmの電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔を
得た。そして、実施例14と同様の方法でエッチング処
理を施し、静電容量を測定したところ、265μF/c
m2であった。
【0024】実施例19 Si0.035%、Fe0.050%、Cu0.000
%、Mg0.010%、Zn0.010%、Ti0.0
00%、Ni0.000%、Al99.89%の組成よ
りなるアルミニウム合金を使用して、実施例18と同様
の方法で、厚さ0.05mmの電解コンデンサ陰極用ア
ルミニウム合金箔を得た。そして、実施例18と同様の
方法でエッチング処理を施し、静電容量を測定したとこ
ろ、268μF/cm2であった。
【0025】比較例12 Si0.110%、Fe0.130%、Cu0.002
%、Mg0.000%、Zn0.000%、Ti0.0
00%、Ni0.000%、Al99.74%の組成よ
りなるアルミニウム合金を使用して、実施例18と同様
の方法で、厚さ0.05mmの電解コンデンサ陰極用ア
ルミニウム合金箔を得た。そして、実施例18と同様の
方法でエッチング処理を施し、静電容量を測定したとこ
ろ、225μF/cm2であった。この結果から明らか
なとおり、実施例14,18及び19で使用したアルミ
ニウム合金を用いて得た、電解コンデンサ陰極用アルミ
ニウム合金箔にエッチング処理したものは、比較例12
で使用したアルミニウム合金を用いて得た、アルミニウ
ム合金箔にエッチング処理したものに比べて、高い静電
容量を持つことが分かる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る方法
の如く、ある特定のアルミニウム合金を原料とし、且つ
一定の条件で中間焼鈍及び冷間圧延を施して得られる電
解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔は、実施例にお
いて実証したように、エッチング特性に優れている。従
って、本発明に係る方法で得られたアルミニウム合金箔
をエッチングして、電解コンデンサ陰極箔を得れば、高
静電容量の陰極箔を得ることができるという効果を奏す
るものである。
【表1】
【表2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  Si0.020〜0.100%、Fe
    0.025〜0.120%、Cu0.001%以下、M
    g0.002〜0.012%、Zn0.002〜0.0
    12%、Ti0.001%以下、Ni0.002%以下
    、及び不可避不純物を含有するアルミニウム合金よりな
    る鋳塊に、均質化処理工程、熱間圧延工程、中間焼鈍工
    程、冷間圧延工程の順で加工を施して電解コンデンサ陰
    極用アルミニウム合金箔を製造する方法であって、前記
    中間焼鈍工程の条件は温度150〜530℃で時間10
    秒〜25時間であり、前記冷間圧延工程における圧下率
    は90%以上であることを特徴とする電解コンデンサ陰
    極用アルミニウム合金箔の製造方法。
  2. 【請求項2】  Si0.020〜0.100%、Fe
    0.025〜0.120%、Cu0.001%以下、M
    g0.002〜0.012%、Zn0.002〜0.0
    12%、Ti0.001%以下、Ni0.002%以下
    、及び不可避不純物を含有するアルミニウム合金よりな
    る鋳塊に、均質化処理工程、熱間圧延工程、第一冷間圧
    延工程、中間焼鈍工程、第二冷間圧延工程の順で加工を
    施して電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔を製造
    する方法であって、前記第一冷間圧延工程における冷間
    圧下率は15〜95%であり、前記中間焼鈍工程の条件
    は温度150〜530℃で時間10秒〜25時間であり
    、前記第二冷間圧延工程における圧下率は80%以上で
    あることを特徴とする電解コンデンサ陰極用アルミニウ
    ム合金箔の製造方法。
  3. 【請求項3】  請求項1記載の冷間圧延工程の後に、
    又は請求項2記載の第二冷間圧延工程の後に、温度15
    0〜450℃の条件で最終焼鈍工程を付加する請求項1
    又は2記載の電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002047522A (ja) * 2000-05-22 2002-02-15 Nippon Foil Mfg Co Ltd 電解コンデンサ陰極用アルミニウム硬質箔及びその製造方法

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