JP3203678B2 - 電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔の製造方法 - Google Patents

電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高静電容量の電解コン
デンサ用陰極箔を得るのに適した、アルミニウム合金箔
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電解コンデンサ陰極用アルミ
ニウム合金箔は、以下の如き方法によって製造されてい
る。即ち、純度99.50〜99.94%のアルミニウム合金より
なる鋳塊に、均質化処理及び熱間圧延を施し、得られた
アルミニウム板に冷間圧延を施すことによってアルミニ
ウム合金箔を製造している。従って、従来の方法におい
ては、熱間圧延と冷間圧延の間に、又は冷間圧延の途中
で中間焼鈍を施すことは行なわれていなかった。これ
は、アルミニウム合金の純度が比較的高く、中間焼鈍を
施さなくても、アルミニウム板が冷間圧延を施すのに困
難なほど硬くならなかったためである。
【0003】しかるに、最近、電解コンデンサ陰極用ア
ルミニウム合金箔を製造する際、中間焼鈍を施すことが
提案されている(特開昭64-256号公報)。この中間焼鈍
は、従来の如く、アルミニウム板を軟化させて、冷間圧
延を施しやすくするためではなく、得られるアルミニウ
ム合金箔のエッチング特性を向上させるために行なわれ
るものである。即ち、中間焼鈍を経て製造されたアルミ
ニウム合金箔は、交流エッチングを施した場合、ピット
発生密度が良好に制御され、ピット相互が合体して脱落
し、アルミニウム合金箔の表面に粗大孔が生じるのを防
止しうるものである。従って、中間焼鈍を経て製造され
たアルミニウム合金箔は、交流エッチング特性が良好
で、その表面に多数の微細孔が形成され、得られた電解
コンデンサ用陰極は、静電容量が高いという利点を持つ
ものである。
【0004】しかし、本発明者が特開昭64-256号公報に
記載された製造方法を追試したところ、必ずしも交流エ
ッチング特性の良好なアルミニウム合金箔が得られるも
のではないことが判明した。そこで、この理由を種々検
討した結果、原料となるアルミニウム合金の組成によっ
て、交流エッチング特性が良好になったり、或いは不良
になったりすることが分かった。即ち、エッチング特性
は、アルミニウム合金箔表面における析出物の大きさ、
分布状態、結晶状態等によって微妙に変化するものであ
り、中間焼鈍を施せば良いというものではなく、不純物
の存在、つまりアルミニウム合金の組成も重要な因子と
なっているのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、電
解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔を製造する際
に、中間焼鈍を施すことと共に、原料となるアルミニウ
ム合金としてある特定の組成を持つものを採用すること
により、エッチング特性が良好で、高静電容量の電解コ
ンデンサ用陰極箔を得ることができるアルミニウム合金
箔を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、Si0.02
0〜0.100%、Fe0.025〜0.120%、Cu0.001%以下、Mg0.0
02〜0.012%、Zn0.002〜0.012%、Ti0.001%以下、Ni0.
002%以下、及び不可避不純物を含有するアルミニウム
合金よりなる鋳塊に、均質化処理工程、熱間圧延工程、
中間焼鈍工程、冷間圧延工程の順で加工を施して電解コ
ンデンサ陰極用アルミニウム合金箔を製造する方法であ
って、前記中間焼鈍工程の条件は温度150〜530℃で時間
10秒〜25時間であり、前記冷間圧延工程における圧下率
は90%以上であることを特徴とする電解コンデンサ陰極
用アルミニウム合金箔の製造方法に関するものである。
また、この製造方法の熱間圧延工程と中間焼鈍工程との
間に、冷間圧下率15〜95%の冷間圧延工程を付加すると
共に、中間焼鈍工程の後の冷間圧延工程における圧下率
を80%以上とすることを特徴とする電解コンデンサ陰極
用アルミニウム合金箔の製造方法に関するものである。
【0007】まず、本発明においては、Si0.020〜0.100
%、Fe0.025〜0.120%、Cu0.001%以下、Mg0.002〜0.01
2%、Zn0.002〜0.012%、Ti0.001%以下、Ni0.002%以
下、及び不可避不純物を含有するアルミニウム合金を準
備する。このアルミニウム合金よりなる鋳塊に均質化処
理及び熱間圧延を施し、且つ一定の条件で中間焼鈍及び
冷間圧延を施すことによって、エッチング特性の良好な
アルミニウム箔を得ることができるのである。以下、こ
のアルミニウム合金の組成について説明する。
【0008】このアルミニウム合金中には、Siが0.020
〜0.100%含有されている。Siはアルミニウムの原料で
あるボーキサイト中に含まれている元素である。従っ
て、一般的に使用する一次アルミニウム地金には、この
程度の量のSiが含まれている。Siの量を0.020%未満と
するには、三層電解法や偏析法という特別な精製工程を
経なければならず、アルミニウム地金が高価になるた
め、好ましくない。また、Siの量が0.020%未満のアル
ミニウム合金を使用すると、得られるアルミニウム箔の
強度が低下し、陰極箔として必要な強度が保持できない
ので、好ましくない。逆に、Siの量が0.100%を超える
と、得られるアルミニウム合金箔中の析出物の量が多く
なって、エッチング特性が低下するため、好ましくな
い。
【0009】Feの量は、0.025〜0.120%である。Feの量
を0.025%未満とするには、三層電解法や偏析法という
特別な精製工程を経てアルミニウム地金を製造しなけれ
ばならず、アルミニウム地金が高価になるため、好まし
くない。また、Feの量が0.025%未満のアルミニウム地
金を使用すると、得られるアルミニウム箔の強度が低下
し、陰極箔として必要な強度が保持できないので、好ま
しくない。逆に、Feの量が0.120%を超えると、得られ
るアルミニウム合金箔中の析出物の量が多くなって、エ
ッチング特性が低下するため、好ましくない。
【0010】Cuの量は、0.001%以下である。Cuは、一
般的に用いられるアルミニウム地金中に含まれているこ
とがあり、その存在は得られるアルミニウム合金箔のエ
ッチング特性を向上させるものである。Cuの量が0.001
%を超えると、得られるアルミニウム合金箔をエッチン
グした時に、溶解過多となって、エッチング特性が低下
する恐れがあるため、好ましくない。また、Cuの量が0.
001%を超えるアルミニウム合金箔を陰極箔とした場
合、陽極箔表面にCuが析出して短絡する恐れがあり、電
解コンデンサとしての耐久性が低下するため、好ましく
ない。
【0011】Mgの量は、0.002〜0.012%である。Mgは、
一般的に使用されるアルミニウム地金には、含まれてい
ない元素であり、本発明において特徴的な成分元素であ
る。アルミニウム合金中にMgを添加すると、Feの固溶限
が拡大するので、得られるアルミニウム合金箔中のFeの
析出量を制御しやすくなる。従って、得られるアルミニ
ウム合金箔表面の析出物の量を制御し、所望のエッチン
グ特性を発揮させることができるのである。Mgの量が0.
002%未満であると、Feの固溶限を拡大させる効果が殆
どないので、好ましくない。逆に、Mgの量が0.012%を
超えると、中間焼鈍時においてMgがアルミニウム板の表
面に拡散し、得られるアルミニウム合金箔のエッチング
特性が低下するため、好ましくない。
【0012】Znの量は、0.002〜0.012%である。Znは、
一般的に使用されるアルミニウム地金には、含まれてい
ない元素であり、本発明において特徴的な成分元素であ
る。Znは、Alに良く固溶し、Alのマトリックスが強化す
るので、得られるアルミニウム合金箔の強度の向上に有
効な元素である。Znの量が0.002%未満であると、得ら
れるアルミニウム合金箔の強度が十分に向上しないた
め、好ましくない。逆に、Znの量が0.012%を超える
と、Alのマトリックスの電位が低くなって、エッチング
時に過溶解が生じ、エッチング特性が低下するので、好
ましくない。
【0013】Tiの量は、0.001%以下である。Tiは、一
般的に用いられるアルミニウム地金に含まれている場合
が多い。しかし、TiはAlに対する固溶限が小さいので、
その量が0.001%を超えるとTiが析出して、得られるア
ルミニウム合金箔のエッチング特性が低下するので、好
ましくない。
【0014】Niの量は、0.002%以下である。Niも、一
般的に用いられるアルミニウム地金に含まれている場合
が多い。しかし、NiはAlに対する固溶限が小さく、且つ
標準電極電位がAlより高いので、その量が0.002%を超
えると、得られるアルミニウム合金箔をエッチングする
際に過溶解が生じ、エッチング特性が低下するので、好
ましくない。
【0015】本発明において使用するアルミニウム合金
は、以上の成分元素を含み、残部がアルミニウムよりな
るものである。そして、以上の成分元素の他に、不可避
的に他の元素を含んでいる場合もある。このアルミニウ
ム合金を用いて鋳塊を得、均質化処理及び熱間圧延処理
を施して、一定の厚さのアルミニウム板を得る。均質化
処理や熱間圧延の条件は、所望に応じて適宜決定すれば
よい。多くの場合、一般的に使用されている条件が採用
される。
【0016】本発明においては、熱間圧延終了後のアル
ミニウム板に中間焼鈍を施す。中間焼鈍の条件は、温度
150〜530℃で時間10秒〜25時間である。この中間焼鈍に
よって、析出物の量を制御し、得られるアルミニウム合
金箔のエッチング特性を向上させるのである。温度が15
0℃未満であったり又は時間が10秒未満であると、不純
物の微細且つ高密度の析出が十分に起こらず、得られた
アルミニウム合金箔のエッチング特性が向上しないの
で、好ましくない。また、530℃を超える温度で又は25
時間以上中間焼鈍を施すと、一旦析出した析出物が再固
溶し、結局、微細且つ高密度の析出が不十分となって、
得られるアルミニウム合金箔のエッチング特性が向上し
ないので、好ましくない。
【0017】この中間焼鈍の後、冷間圧延を施す。冷間
圧延を施すことにより、電解コンデンサ陰極用アルミニ
ウム合金箔が得られるのである。冷間圧延における圧下
率は、90%以上とする。冷間圧延における圧下率が90%
未満であると、得られるアルミニウム合金箔中における
析出物の密度が小さくなり、エッチング特性が低下する
ので、好ましくない。なお、冷間圧延における圧下率と
は、中間焼鈍後のアルミニウム板の厚みをt1とし、得
られるアルミニウム合金箔の厚みをtとしたとき、以下
の式で算出されるものである。即ち、冷間圧延における
圧下率(%)=[(t1−t)/t1]×100である。
【0018】本発明においては、熱間圧延終了後、直ち
に中間焼鈍を施してもよいし、第一冷間圧延を施した後
に中間焼鈍を施してもよい。第一冷間圧延を施す場合に
は、冷間圧下率を15〜95%とするのが好ましい。冷間圧
下率が15%未満であると、不純物の微細且つ高密度の析
出が十分でなく、得られるアルミニウム合金箔のエッチ
ング特性が低下する傾向となる。逆に、冷間圧下率が95
%を超えると、析出物の量が多くなりすぎ、得られるア
ルミニウム合金箔のエッチング特性が低下する傾向とな
る。なお、第一冷間圧延における冷間圧下率とは、熱間
圧延終了後のアルミニウム板の厚さをt0とし、中間焼
鈍前のアルミニウム板の厚さをt1としたとき、以下の
式で算出されるものである。即ち、第一冷間圧延におけ
る冷間圧下率(%)=[(t0−t1)/t0]×100であ
る。
【0019】このように、第一冷間圧延を施した後、中
間焼鈍を施す。中間焼鈍の条件は、前記したのと同様で
ある。そして、中間焼鈍後に、第二冷間圧延を施す。こ
の第二冷間圧延における圧下率は、前記の場合よりも広
い範囲を採用することができ、80%以上とすることがで
きる。これは、第一冷間圧延において、析出物の密度を
ある程度高くしているので、第二冷間圧延における圧下
率が90%未満になっても、得られるアルミニウム合金箔
中における析出物の密度が低くなりすぎる恐れが少ない
ためである。しかし、第二冷間圧延における圧下率が80
%未満になると、得られるアルミニウム合金箔中におけ
る析出物の密度が低くなって、エッチング特性が低下す
るので、好ましくない。以上のようにして得られた、ア
ルミニウム合金箔も、電解コンデンサ陰極用の箔として
好適に使用しうるものである。
【0020】また、本発明においては、以上のようにし
て得られたアルミニウム合金箔に、最終焼鈍を施しても
良い。この最終焼鈍は、アルミニウム合金箔を軟化さ
せ、巻回性等の取り扱いやすさを向上させるものであ
る。最終焼鈍の条件は、一般に使用されている条件でよ
く、具体的には温度150〜450℃の条件で行なわれる。
【0021】
【実施例】実施例1〜17 まず、Si0.030%、Fe0.035%、Cu0.000%、Mg0.010%、
Zn0.010%、Ti0.000%、Ni0.000%、Al99.92%の組成よ
りなるアルミニウム合金を準備した。このアルミニウム
合金を用いて、厚さ400mmの鋳塊を作成した。この鋳塊
に、温度520℃で時間25時間の条件で均質化処理を施し
た。その後、熱間粗圧延機を使用して、熱間粗圧延開始
温度480℃で且つ熱間粗圧延終了温度400℃で熱間粗圧延
を行ない、厚さ約20mmのアルミニウム板を得た。更にそ
の後、熱間仕上圧延機を使用して、熱間仕上圧延開始温
度380℃で且つ熱間仕上圧延終了温度230℃で熱間仕上圧
延を行ない、厚さ3mmのアルミニウム板を得た。このア
ルミニウム板をコイル状に巻き上げて冷却した。その
後、表1に示す条件で第一冷間圧延、中間焼鈍、及び第
二冷間圧延を施して、厚さ0.05mmの電解コンデンサ陰極
用アルミニウム合金箔を得た。そして、このアルミニウ
ム合金箔に、30℃の[2.8%HCl+7.5%AlCl3・6H2O+0.
1%C2H2O4・2H2O]溶液中で、10Hzの矩形波交流を用い
て0.2A/cm2で210秒間、エッチング処理を施した。そし
て、得られた箔の静電容量(μF/cm2)を、0vf.で30
℃の8.0%HNO3溶液中にて、120Hzの直列等価回路で、LC
Rメータを用いて測定した。その結果を、表1に示し
た。
【0022】比較例1〜11 第一冷間圧延、中間焼鈍、及び第二冷間圧延を表2に示
す条件とした以外は、実施例1と同様にして厚さ0.05mm
のアルミニウム合金箔を得た。そして、実施例1と同様
にして静電容量を測定し、その結果を表2に示した。こ
の結果から明らかなように、実施例1〜17に係る方法で
得られた電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔にエ
ッチング処理したものは、比較例1〜11に係る方法で得
られたアルミニウム合金箔にエッチング処理したものに
比べて、高い静電容量を持つことが分かる。
【0023】実施例18 Si0.050%、Fe0.075%、Cu0.001%、Mg0.010%、Zn0.01
0%、Ti0.000%、Ni0.000%、Al99.87%の組成よりなる
アルミニウム合金を使用して、最終焼鈍を施さない以外
は、実施例14と同様の方法によって、厚さ0.05mmの電解
コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔を得た。そして、
実施例14と同様の方法でエッチング処理を施し、静電容
量を測定したところ、265μF/cm2であった。
【0024】実施例19 Si0.035%、Fe0.050%、Cu0.000%、Mg0.010%、Zn0.01
0%、Ti0.000%、Ni0.000%、Al99.89%の組成よりなる
アルミニウム合金を使用して、実施例18と同様の方法
で、厚さ0.05mmの電解コンデンサ陰極用アルミニウム合
金箔を得た。そして、実施例18と同様の方法でエッチン
グ処理を施し、静電容量を測定したところ、268μF/c
m2であった。
【0025】比較例12 Si0.110%、Fe0.130%、Cu0.002%、Mg0.000%、Zn0.00
0%、Ti0.000%、Ni0.000%、Al99.74%の組成よりなる
アルミニウム合金を使用して、実施例18と同様の方法
で、厚さ0.05mmの電解コンデンサ陰極用アルミニウム合
金箔を得た。そして、実施例18と同様の方法でエッチン
グ処理を施し、静電容量を測定したところ、225μF/c
m2であった。この結果から明らかなとおり、実施例14,
18及び19で使用したアルミニウム合金を用いて得た、電
解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔にエッチング処
理したものは、比較例12で使用したアルミニウム合金を
用いて得た、アルミニウム合金箔にエッチング処理した
ものに比べて、高い静電容量を持つことが分かる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る方法
の如く、ある特定のアルミニウム合金を原料とし、且つ
一定の条件で中間焼鈍及び冷間圧延を施して得られる電
解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔は、実施例にお
いて実証したように、エッチング特性に優れている。従
って、本発明に係る方法で得られたアルミニウム合金箔
をエッチングして、電解コンデンサ陰極箔を得れば、高
静電容量の陰極箔を得ることができるという効果を奏す
るものである。
【表1】
【表2】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C22F 1/00 691 C22F 1/00 691B 691C 694 694A H01G 9/055 H01G 9/04 346 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22F 1/04 - 1/057 C22C 21/00 - 21/18 H01G 9/04 - 9/055

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Si0.020〜0.100%、Fe0.025〜0.120%、
    Cu0.001%以下、Mg0.002〜0.012%、Zn0.002〜0.012
    %、Ti0.001%以下、Ni0.002%以下、及び不可避不純物
    を含有するアルミニウム合金よりなる鋳塊に、均質化処
    理工程、熱間圧延工程、中間焼鈍工程、冷間圧延工程の
    順で加工を施して電解コンデンサ陰極用アルミニウム合
    金箔を製造する方法であって、前記中間焼鈍工程の条件
    は温度150〜530℃で時間10秒〜25時間であり、前記冷間
    圧延工程における圧下率は90%以上であることを特徴と
    する電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 Si0.020〜0.100%、Fe0.025〜0.120%、
    Cu0.001%以下、Mg0.002〜0.012%、Zn0.002〜0.012
    %、Ti0.001%以下、Ni0.002%以下、及び不可避不純物
    を含有するアルミニウム合金よりなる鋳塊に、均質化処
    理工程、熱間圧延工程、第一冷間圧延工程、中間焼鈍工
    程、第二冷間圧延工程の順で加工を施して電解コンデン
    サ陰極用アルミニウム合金箔を製造する方法であって、
    前記第一冷間圧延工程における冷間圧下率は15〜95%で
    あり、前記中間焼鈍工程の条件は温度150〜530℃で時間
    10秒〜25時間であり、前記第二冷間圧延工程における圧
    下率は80%以上であることを特徴とする電解コンデンサ
    陰極用アルミニウム合金箔の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の冷間圧延工程の後に、又
    は請求項2記載の第二冷間圧延工程の後に、温度150〜4
    50℃の条件で最終焼鈍工程を付加する請求項1又は2記
    載の電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔の製造方
    法。
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