JPH04318016A - 脂肪族ポリイソシアネートをベースとする樹脂発泡体の黄変防止方法 - Google Patents

脂肪族ポリイソシアネートをベースとする樹脂発泡体の黄変防止方法

Info

Publication number
JPH04318016A
JPH04318016A JP10809991A JP10809991A JPH04318016A JP H04318016 A JPH04318016 A JP H04318016A JP 10809991 A JP10809991 A JP 10809991A JP 10809991 A JP10809991 A JP 10809991A JP H04318016 A JPH04318016 A JP H04318016A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
yellowing
foamed product
resin foamed
aliphatic polyisocyanate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10809991A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Takagi
靖史 高木
Katsuhiko Nakada
中田 勝彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshinbo Industries Inc, Nisshin Spinning Co Ltd filed Critical Nisshinbo Industries Inc
Priority to JP10809991A priority Critical patent/JPH04318016A/ja
Publication of JPH04318016A publication Critical patent/JPH04318016A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は脂肪族ポリイソシアネートをベー
スとする樹脂発泡体の黄変防止方法に関し、さらに詳し
くは、脂肪族ポリイソシアネートをベースとする樹脂発
泡体中に残存する黄変の原因となるアミン類をアンモニ
ウム塩又は4級アンモニウム化合物に変えることにより
該樹脂発泡体の黄変防止方法に関する。
【0002】従来、ポリウレタン発泡体の多くは芳香族
ポリイソシアネートより製造されている。このようなポ
リウレタン発泡体は光に曝露すると分子内転移に基づく
黄変を生じるという問題を有していた。上記発泡体の黄
変を防止する1つの方法として、芳香族ポリイソシアネ
ートに代えて脂肪族ポリイソシアネートを用いる方法が
開示されている(例えば特公昭52−30437号公報
、特開昭52−128994号公報、特公昭54−15
599号公報、特開平2−255817号公報参照)。 また、本発明者らは先に、脂肪族イソシアネート末端プ
レポリマーを用いる方法を開発し提案した(特願平2−
222386号、特願平3−12554号)。脂肪族イ
ソシアネートを用いる場合、芳香族イソシアネートを用
いた場合のようなポリマー主鎖中の分子内転移に基づく
黄変は起こらない。
【0003】しかしながら、脂肪族ポリイソシアネート
から得られる発泡体の場合であつても、未反応の残留イ
ソシアネートモノマーが、空気中の水分と反応すること
によりアミン類が生成し、この低分子アミン類の酸化劣
化により発泡体が黄変することが判明した。
【0004】通常、発泡直後の発泡体にはイソシアネー
トモノマーを含めて未反応のイソシアネート基が残留し
ており、これらは水分と徐々に反応しアミン類を生成す
る。従つて主鎖中の分子内転移に起因する黄変の可能性
の無い脂肪族ポリイソシアネートを用いた場合において
も、上記の原因による黄変が生じ、さらに、硬化触媒と
してアミン類を用いる場合には、そのアミン類も経時的
に酸化劣化し、黄変の原因となることがわかつた。
【0005】従来、脂肪族ポリイソシアネートを原料に
用いた発泡体の黄変を防止するため、酸化防止剤または
紫外線吸収剤を予め発泡体中に含有させる方法がとられ
ている(例えば前述の特開平2−255817号公報の
実施例には酸化防止剤を用いた例が開示されている)。 しかし、この酸化防止剤あるいは紫外線吸収剤は人体に
とつて有害であると共に、これらの添加剤の存在が新た
な変色をもたらせる危険性もあり、また洗浄等に伴う酸
化防止剤または紫外線吸収剤の流亡による黄変の可能性
があるなど、発泡体の使用可能な分野は制限されるとい
う欠点がある。一方、ウレタン発泡体中の遊離アミンを
除去することにより黄変を遅延する試みは従来から行わ
れている。例えば、米国特許第2921866号明細書
にはホルムアルデヒド、ケテン、無水酢酸、モノイソシ
アナートを用いる方法が提案されている。遊離アミンは
、アルデヒド、ケテン、無水酢酸、等のカルボニル基と
求核付加反応することにより、あるいは遊離アミンとモ
ノイソシアネートとの反応により除去される。しかしな
がら上記米国特許では該反応は芳香族ポリイソシアネー
ト由来の発泡体に対し行われており、分子内転移に基づ
く根本的な黄変は防ぐことができない。脂肪族ポリイソ
シアネート由来の発泡体に対して実施する場合には、発
泡体は残存アミンにより塩基性であるためカルボニル基
との求核付加反応には酸の添加が必要である。ところが
本発明で明らかにしたように、アミン類の酸による中和
で発泡体の黄変を防ぐことができるため、ことさらにカ
ルボニル基と反応させる必要は無い。またモノイソシア
ネート処理の場合、モノイソシアネート自身が水分と反
応し黄変原因であるアミン類となりうるため、処理後に
未反応モノイソシアネートを除去しなければならないと
いう問題点がある。本発明者らは、脂肪族ポリイソシア
ネートをベースとする、黄変せず、人体にとつてより無
害な樹脂発泡体を提供すべく鋭意検討を行なつた結果、
今回、形成される樹脂発泡体を鉱酸、有機酸又は4級化
剤で処理し、残留するアミン類をアンモニウム塩又は4
級化合物に変えることにより、容易に樹脂発泡体の黄変
を防止しうることを見い出し、本発明を完成するに至つ
た。
【0006】従つて、本発明は、脂肪族ポリイソシアネ
ート類と活性水素含有化合物を発泡剤の存在下に反応さ
せることにより得られる樹脂発泡体を酸又は4級化剤で
処理することを特徴とする脂肪族ポリイソシアネートを
ベースとする樹脂発泡体の黄変防止方法を提供するもの
である。
【0007】本発明の方法に従つて処理される樹脂発泡
体は、脂肪族ポリイソシアネート類と活性水素化合物を
発泡剤の存在下に反応させることにより得られるもので
あり、具体的には、ポリウレタン発泡体、ポリウレタン
ウレア発泡体、ポリウレア発泡体等が包含される。
【0008】これら樹脂発泡体の製造に際し原料として
使用される脂肪族ポリイソシアネート類は、1分子中に
少なくとも2個、好ましくは2〜3個のイソシアナート
基を有するもので、脂肪族鎖だけからなるもののみなら
ず、脂環式のものであつてもよく、さらには脂肪族鎖中
に脂環式環又は芳香環が介在するものであつてもよい。 具体的には例えば、ヘキサメチレンジイソシアナート、
1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアナート、イソ
ホロンジイソシアナート、ジクロヘキシルメタンジイソ
シアナート、シクロヘキシルメタンジイソシアナート、
シクロヘキシルジイソシアナート、キシリレンジイソシ
アナートなど、或いはこれらポリイソシアナートの二量
体、三量体などが挙げられる。
【0009】一方、これら脂肪族ポリイソシアナート類
と反応せしめられる活性水素化合物としては、例えば、
水;2価又は3価のアルコール(例えばエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、グリセリン、ヘキサント
リオール、トリエタノールアミンなど);上記の如き2
価又は3価のアルコールとアルキレンオキシド(例えば
エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキ
シドなど)との付加物[例えばポリエチレンオキシド、
ポリプロピレンオキシド、ポリ(エチレンオキシド−プ
ロピレンオキシド)共重合体];テトラヒドロフランを
開環重合して得られるポリテトラメチレンエーテルグリ
コールなどのポリエーテルポリオール類;上記の如き2
価又は3価のアルコールにカプロラクトンを開環付加さ
せることによつて得られるラクトン系ポリエステルポリ
オール;上記の如き2価又は3価のアルコールにヒドロ
キシカルボン酸(例えばサリチル酸など)を縮合させる
ことによつて得られる化合物;ジカルボン酸類(例えば
シユウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、フタル酸
、アジピン酸など)にジオール類(例えばエチレングリ
コール、プロピレングリコールなど)を縮合させること
により得られる化合物;酸無水物(例えば無水フタル酸
など)に上記の如きジオール類を付加させることにより
得られる縮合系ポリエステルポリオール類などのポリエ
ステルポリオール類が挙げられる。
【0010】また、発泡剤としてはウレタン分野で通常
使用されるもの、例えば水、炭化水素化合物(例えば、
ペンタン、ヘキサン、ヘプタンなど)、ハロゲン化炭化
水素化合物(例えば、塩化メチレン、フロン11、フロ
ン12、フロン113、フロン123、フロン141b
)などが挙げられる。
【0011】以上に述べた脂肪族ポリイソシアネート類
、活性水素化合物及び発泡剤からの樹脂発泡体の製造は
それ自体既知の方法を用いて行なうことができ、例えば
、脂肪族ポリイソシアネート及び活性水素化合物に触媒
、発泡剤、その他の助剤を同時に加え、撹拌混合し発泡
体を製造する、いわゆる「ワンシヨツト法」、あるいは
脂肪族ポリイソシアネートと活性水素化合物から予め反
応中間体であるプレポリマーを合成し、引続き他の残り
の原料との反応を行い発泡体を製造する、いわゆる「プ
レポリマー法」を用いることができる。
【0012】上記の方法において触媒としてはウレタン
分野で通常使用されるアミン系触媒、殊に3級アミン類
を使用することができる。そのような3級アミンとして
は、モノアミン類(例えばトリエチルアミン、ジメチル
シクロヘキシルアミンなど)、ジアミン類(例えばテト
ラメチルエチレンジアミン、テトラメチルヘキサンジア
ミンなど)、トリアミン類(例えばテトラメチルグアニ
ジン等)、環状アミン類(例えばトリエチレンジアミン
、ジメチルピペラジン、メチルモルホリンなど)、アル
コールアミン類(例えばジメチルアミノエタノール、ト
リメチルアミノエチルエタノールアミン、ヒドロキシエ
チルモルホリンなど)、エーテルアミン類(例えばビス
ジメチルアミノエチルエーテルなど)、ジアザビシクロ
アルケン類[例えば1,5−ジアザビシクロ(5,4,
0)ウンデセン−7(DBU)、1,5−ジアザビシク
ロ(4,3,0)ノネン−5など]、ジアザビシクロア
ルケンの有機酸塩類(例えばDBUのフエノール塩、2
−エチルヘキサン酸塩、蟻酸塩など)が挙げられる。
【0013】本発明は、このようにして製造される樹脂
発泡体を酸又は4級化剤で処理するものであり、これに
より、樹脂中に残存する脂肪族ポリイソシアナート由来
のアミン類及び/又は触媒として使用されたアミン類が
アンモニウム塩や4級化合物に変化せしめられる。
【0014】本発明において使用しうる酸としては、ア
ミン類と反応としてアンモニウム塩を形成しうるもので
あり、例えば、塩酸、硫酸、硝酸などの無機酸や、ギ酸
、酢酸、プロピオン酸などの脂肪族カルボン酸;安息香
酸、フタル酸などの芳香族カルボン酸;グリコール酸、
乳酸、クエン酸、酒石酸などのオキシカルボン酸等の有
機酸が挙げられる。中でも、オキシカルボン酸は弱酸性
であり、発泡体を加水分解する可能性が少なく、人体に
対する毒性も小さく、不揮発性で持続性があつて経時的
にブリードするアミン類に対しても有効である等の利点
を有しており好適である。
【0015】また、4級化剤としては、発泡体中に残存
するアミン類と反応して4級アンモニウム化合物を形成
する能力のあるものが使用され、例えば、塩化メチル、
塩化エチル、塩化プロピル、臭化メチル、臭化エチル、
臭化プロピル、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、ヨウ化プ
ロピルなどのハロゲン化アルキル化合物;ジメチル硫酸
、ジエチル硫酸などのアルキル硫酸類が挙げられる。 これらの中、ハロゲン化アルキル化合物は酸でないため
発泡体の加水分解触媒とならないので好適である。
【0016】これらの酸又は4級化剤は、処理すべき樹
脂発泡体を実質的に溶解することのない不活性な溶媒、
例えば水や、メタノール、エタノール、アセトン、ヘキ
サンクロロフオルムなどの有機溶媒中の溶液として、或
いはそのままの状態で使用することができる。該溶液中
における酸又は4級化剤の濃度には特に制限はないが、
あまりにも希薄であると処理の効果が少なくなるので、
一般には0.05〜20%、好ましくは0.1〜5%の
範囲内が適当である。
【0017】上記酸又は4級化剤による処理は、酸又は
4級化剤を樹脂発泡体中に含浸させることにより達成す
ることができ、通常、樹脂発泡体を酸又は4級化剤の溶
液中或いは液状の酸又は4級化剤中に浸漬するか;樹脂
発泡体に酸又は4級化剤の溶液或いは液状の酸又は4級
化剤を噴霧する等によつて行なうことができる。
【0018】処理温度は通常室温であるが、場合によつ
ては約50℃までの温度に加温してもよい。
【0019】処理後、過剰の酸又は4級化剤は搾液等に
よつて除去することができ、或いは洗浄等によつて除去
してもよいが、必ずしも除去する必要はなく処理後の発
泡体はそのまま乾燥してもよい。
【0020】以上に述べた本発明の方法によれば、樹脂
発泡体の黄変の原因となるアミン類がアンモニウム塩又
は4級アンモニウム化合物に効果的に変換されるために
樹脂発泡体の黄変を防止することができるのみならず、
人体に有害なアミン類、紫外線吸収剤、酸化防止剤等を
含まない樹脂発泡体を得ることができる。
【0021】しかして、本発明の方法により提供される
樹脂発泡体は、衣料用、衛生材料用などの黄変及び人体
に対する毒性等を嫌う分野において特に有用である。
【0022】次に実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。
【0023】
【発泡体の調製】(A)  プレポリマー法により、脂
肪族ポリウレタンウレア発泡体を以下の方法で調製した
【0024】冷却管を備えた4つ口フラスコにHDI[
ヘキサメチレンジイソシアナート;日本ポリウレタン(
株)製]336.4gサンニツクスPP400[ポリプ
ロピレングリコール;平均分子量400、三洋化成工業
(株)製]400gを仕込み(NCO/OH当量比=2
)、撹拌しながら100℃に昇温する。しばらくすると
発熱反応のために系内温度は上昇するが反応終了ととも
に系内温度は降下する。120℃まで降下した時点で、
一定温度120℃にて4時間撹拌を続けプレポリマーを
得た。このもののNCO%は理論量11.4%であるの
に対しジブチルアミン法による測定値は10.9%であ
つた。
【0025】触媒として、オクタン酸カリウム塩1部を
TG−400[ポリエーテルポリオール、三井日曹(株
)製]1部に溶解させたものを調製した。整泡剤として
、SH−193[東レダウコーニングシリコン(株)製
]を準備した。プレポリマーに対する水、整泡剤の混和
性をよくする目的で、予めサンニツクスGL−3000
[3官能性ポリオール;平均分子量3000、三洋化成
工業(株)製]に溶解したもの[水/GL−3000=
1/5(重量比)、SH−193/GL−3000=1
/4(重量比)]を添加した。
【0026】得られた脂肪族イソシアナート末端プレポ
リマー100gに対し水2.34g、触媒4g、整泡剤
0.2g、GL−3000  12.5gを添加し発泡
を行つた。撹拌はカゴ型ミキサーを用い回転数2000
rpmで10秒間撹拌した。発泡は室温(摂氏25℃)
において行い密度70Kg/m3の発泡体を得た。発泡
体は日当たりのよい室内の窓際に放置しておいたところ
、約1ケ月で黄変した。
【0027】(B)  ワンシヨツト法により、脂肪族
ポリウレタン発泡体を以下の方法で調製した。
【0028】脂肪族イソシアネートとしてデユラネート
24A−100[ヘキサメチレンジイソシアネートのビ
ユーレツト型三量体、旭化成(株)製]119.8g、
ポリオールとしてEL−823[ポリオール、OH価=
32.0、旭ガラス(株)製]100g、水5g、触媒
としてNiax  A−1(N,N−ジメチルシクロヘ
キシルアミン、UCC)、T−52NJ[ポリスタナス
ジオールエーテルエステル、勝田化工(株)製]3gを
混合し発泡を行つた。撹拌はカゴ型ミキサーを用い回転
数2000rpmで10秒間撹拌した。発泡は室温(摂
氏25℃)において行い密度33Kg/m3の発泡体を
得た。発泡体は日当たりのよい室内の窓際に放置してお
いたところ、約1ケ月で黄変した。
【0029】
【実施例1〜3、比較例1及び2】実施例1では、プレ
ポリマー法及びワンシヨツト法による発泡直後の黄変し
ていない発泡体5gを、塩酸及びクエン酸の5wt%水
溶液100g、安息香酸及び臭化メチルの5wt%メタ
ノール溶液100g中に5分間浸漬し、軽くしぼつた後
、乾燥させ1ケ月間、日当たりのよい室内の窓際に放置
した。その結果を表1にまとめて示す。
【0030】実施例2では、プレポリマー法及びワンシ
ヨツト法により発泡後黄変してしまつた発泡体に対し実
施例1と同様の処理を行つた。その結果を表1にまとめ
て示す。
【0031】実施例3では、黄変物質が発泡体中に含ま
れる残留HDI由来のヘキサメチレンジアミンであるこ
とをしめす。プレポリマー法で得た発泡体が黄変した後
、示差熱分析を行い(昇温速度20℃/分)図1に示す
DSC曲線を得、48.7℃に結晶融解の求熱ピークを
観測した。ヘキサメチレンジアミンの結晶融解温度は4
4℃である。また、黄変した発泡体から黄変物質をメタ
ノールでソツクスレー抽出法により3日抽出した。抽出
物の赤外吸収スペクトルを図2に示す。赤外吸収スペク
トルは2864cm−1から2970cm−1の間でア
ミン特有の吸収を示した。発泡体組成中にはアミン類は
添加しておらず、未反応のイソシアネート由来のメタノ
ール可溶なアミンが生成したことを示す。抽出後、発泡
体の示差熱分析を行つたが、前記結晶融解ピークは図1
に示すとおり観測されなかつた。また、発泡体は白色と
なり、これを1ケ月間日当たりの良い窓際に放置したと
ころ黄変しなかつた。以上の結果より、黄変原因は発泡
体中に含まれる未反応HDI由来のヘキサメチレンジア
ミンであると推定される。
【0032】比較例1としてプレポリマー法及びワンシ
ヨツト法により発泡直後の発泡体5gを水又はメタノー
ル100gに5分間浸漬し、軽くしぼつた後、乾燥させ
1ケ月間、室内に放置した。その結果は表2にまとめて
示す。
【0033】比較例2としてプレポリマー法及びワンシ
ヨツト法により黄変してしまつた発泡体に対し比較例1
と同様の処理を行つた。その結果は表2にまとめて示す
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はプレポリマー法で得た樹脂発泡体の示差
熱分析(DSC)曲線である。
【図2】図2はプレポリマー法で得た樹脂発泡体の抽出
物の赤外線吸収スペクトルである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  脂肪族ポリイソシアネート類と活性水
    素含有化合物を発泡剤の存在下に反応させることにより
    得られる樹脂発泡体を酸又は4級化剤で処理することを
    特徴とする脂肪族ポリイソシアネートをベースとする脂
    肪発泡体の黄変防止方法。
  2. 【請求項2】  酸が無機酸又は有機酸である請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】  有機酸がヒドロキシル酸である請求項
    2記載の方法。
  4. 【請求項4】  4級化剤がハロゲン化アルキル化合物
    である請求項1記載の方法。
JP10809991A 1991-04-15 1991-04-15 脂肪族ポリイソシアネートをベースとする樹脂発泡体の黄変防止方法 Pending JPH04318016A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10809991A JPH04318016A (ja) 1991-04-15 1991-04-15 脂肪族ポリイソシアネートをベースとする樹脂発泡体の黄変防止方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10809991A JPH04318016A (ja) 1991-04-15 1991-04-15 脂肪族ポリイソシアネートをベースとする樹脂発泡体の黄変防止方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04318016A true JPH04318016A (ja) 1992-11-09

Family

ID=14475851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10809991A Pending JPH04318016A (ja) 1991-04-15 1991-04-15 脂肪族ポリイソシアネートをベースとする樹脂発泡体の黄変防止方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04318016A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006257187A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Kurabo Ind Ltd 無黄変性軟質ポリウレタンフォーム及びそれを成形してなる成形品
CN110317363A (zh) * 2019-07-19 2019-10-11 惠州市新达发实业有限公司 一种提高聚氨酯海绵耐黄性能的处理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006257187A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Kurabo Ind Ltd 無黄変性軟質ポリウレタンフォーム及びそれを成形してなる成形品
CN110317363A (zh) * 2019-07-19 2019-10-11 惠州市新达发实业有限公司 一种提高聚氨酯海绵耐黄性能的处理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100422794B1 (ko) 미가공강도,이형시간및수분흡수력이향상된폴리우렌탄탄성중합체및이의제조에적합한헤이즈-불포함폴리옥시알킬렌폴리올
CN105153393B (zh) 亲水及生物安全的聚合物泡沫、其制备方法和应用
US4605729A (en) Process for the production of polyetherester polyols and the products and use thereof
EP0656383B2 (en) Improved process for preparing polyurethane foam
JP4066069B2 (ja) ポリウレタン発泡体の性能を高める方法
JP4567449B2 (ja) ポリウレタンフォームの製造方法
JP2019206712A (ja) 組成物
US20130261200A1 (en) Hydrophilic, aliphatic polyurethane foams
KR100850128B1 (ko) 폴리우레탄 발포체의 성능을 개선시키는 방법
RU2010142606A (ru) Гидрофильные дисперсии полиуретана
KR0151402B1 (ko) 신규한 발포용 화학약품
EP4004074A1 (en) A polyurethane composition with reduced aldehyde emission
JP7047332B2 (ja) ハロアルケン発泡ポリウレタン製造用の触媒組成物
JPH04318016A (ja) 脂肪族ポリイソシアネートをベースとする樹脂発泡体の黄変防止方法
JP3119519B2 (ja) ポリイソシアネート重付加生成物の製造方法
JP7337162B2 (ja) 放出アルデヒドが低減化されたフォームの製造に適した反応混合物
JP6926660B2 (ja) ハロアルケン発泡ポリウレタン製造用のアミン触媒組成物
US4211847A (en) Polyurethane foams and foam forming compositions containing amine scavengers
JP2696426B2 (ja) ポリウレタン成形発泡体の製造方法
JPH02243678A (ja) アミン化合物、製造法およびウレタン化反応用触媒
IL44902A (en) Hydrophilic polyurethane foams
DE4417938A1 (de) Isocyanatgruppenhaltige Prepolymere
JPH03135970A (ja) アミン化合物、その製造法およびウレタン化反応用触媒
JPS628445B2 (ja)
JPS601329B2 (ja) 軟質ウレタンフオーム