JPH0431678Y2 - - Google Patents

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JPH0431678Y2
JPH0431678Y2 JP1985074689U JP7468985U JPH0431678Y2 JP H0431678 Y2 JPH0431678 Y2 JP H0431678Y2 JP 1985074689 U JP1985074689 U JP 1985074689U JP 7468985 U JP7468985 U JP 7468985U JP H0431678 Y2 JPH0431678 Y2 JP H0431678Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、インターホンや防犯装置等を収納し
た住宅情報機器(これを、通知ホンともいう)、
特にその動作試験を容易に行える機械的構造に関
するものである。
(従来の技術) 従来、このような分野の技術としては、例えば
第2図〜第4図のようなものがあつた。
第2図は従来の住宅情報機器の構造を示す分解
斜視図、第3図は第2図の部分正面図、および第
4図は第3図のA−A線断面図である。
第2図に示されるように、従来の住宅情報機器
1は、ロアカバー1A及びアツパーカバー1Bか
らなるケースに、インタホーン回路や防犯装置回
路等が収納されている。すなわち、ロアカバー1
A内に、基板2が取付けねじ3で固定され、この
基板2上に種々の電気回路が搭載されると共に、
受信端子板4及び受電端子板5が取付けねじ6で
固定されている。
第3図に示されるように、受信端子板4及び受
電端子板5は、それぞれ取付けねじ7,8を有
し、この取付けねじ7,8によつてそれぞれ給信
端子9及び給電端子10が接続可能な構造になつ
ている。
受電端子板5の背面には、第4図のように端子
11が突出し、この端子11を介して取付けねじ
8と内部の電気回路とが接続される。同様に、図
示されていないが、受信端子板4の背面には、端
子が突出し、この端子を介して取付けねじ7と内
部の電気回路とが接続される。
以上のように構成される住宅情報機器は、動作
試験を行ない、正常であれば、ロアカバー1Aを
住宅の壁に固定する等して実際に設置される。
ここで、動作試験を行なうには、まずアツパー
カバー1Bをロアカバー1Aより外し、受信端子
板4と受電端子板5を露出させる。次いで、給電
端子9を取付けねじ7で受信端子板4に接続する
と共に、給電端子10を取付けねじ8で受電端子
板5に接続する。その後、給電端子10へ試験用
電源を、給信端子9へ試験用信号である種々の疑
似信号を、それぞれ供給し、住宅情報機器が正常
に動作するか否かの検査や、回路動作の調整を行
なつていた。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上記構成の住宅情報機器では、
動作試験の際に、アツパーカバー1Bの挿脱作業
と、取付けねじ7,8を用いた給信端子9及び給
電端子10の接続と、取外し作業を行わなければ
ならず、動作試験に手数を要し、作業能率が悪い
という問題点があつた。
本考案は、前記従来技術が持つていた問題点と
して、動作試験時に手数を要し、作業能率が悪い
という点について解決した住宅情報機器を提供す
るものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、前記問題点を解決するために、ケー
ス21A,21B内に受信端子板27及び受電端
子板31が収納され、該受信端子板27及び受電
端子板31にそれぞれ動作試験用の信号と電源が
与えられて動作試験が行われる住宅情報機器にお
いて、係合部42、動作試験信号供給用の複数個
の給信端子43、及び動作試験電源供給用の給電
端子44を有する試験用治具40の該給信端子4
3及び給電端子44が挿脱可能なように、前記ケ
ース21A,21Bの壁面に形成された開口部2
3が設けられている。
さらに前記開口部23の位置する前記ケース壁
面に設けられ、前記試験用治具40の係合部42
と着脱自在に係合する位置決め用係合部22と、
前記開口部23の内側に位置するように前記受信
端子板27に設けられ、前記係合部22と42の
係合時に前記給信端子43と挿脱自在に接触する
複数個の受信端子29と、前記開口部23の内側
に位置するように前記受電端子板31に設けら
れ、前記係合部22と42の係合時に前記給電端
子44と挿脱自在に接触する受電端子34とを、
備えている。
(作用) 本考案によれば、以上のように住宅情報機器を
構成したので、開口部23は、ケース21A,2
1Bを閉じたままで、試験用治具40に設けられ
た複数個の給信端子43及び給電端子44の該ケ
ース21A,21B内への挿入を可能にする。位
置決め用係合部22は、試験用治具40の係合部
42と共働して、該試験用治具40の複数個の給
信端子43及び給電端子44が開口部23を通つ
て同時に複数個の受信端子29及び受電端子34
と的確に接触するように案内部材として働くと共
に、それらの端子29,34と43,44との接
触状態を補強する働きがある。また、受信端子2
9及び受電端子34は、同時に、試験用治具端子
43,44と挿脱自在に接触する。そのため、ケ
ース開口部23への試験用治具端子43,44の
挿脱作業により、ケース21A,21Bを開閉す
ることなく、住宅情報機器の動作試験が行える。
したがつて、前記問題点を除去できるのである。
(実施例) 第1図は本考案の実施例を示す住宅情報機器の
縦断面図、第5図は第1図の外観斜視図である。
第5図に示すように、住宅情報機器20は、ケ
ースを具え、このケースはロアカバー21Aとア
ツパーカバー21Bとがねじ等で開放自在に固着
された構造をなす。ロアカバー21Aの背面に
は、位置決め用の係合部、例えば縦方向に所定の
長さを有する2本の凸部22が設けられている。
さらに、第1図に示すように、ロアカバー21
Aの背面上部には、2本の凸部22間において横
方向に延びる矩形状の開口部23が形成されてい
る。また、ロアカバー21Aの内部には、取付け
リブ24が設けられ、この取付けリブ24に回路
構成部品搭載用の基板25が、取付けねじ26に
より固定されている。基板25の表面上部には、
横方向に受信端子板27が取付けねじ28で固定
され、この受信端子板27に接続された複数個の
ピン形の受信端子29が、基板25の裏面に突設
されて開口部23近くまで延びている。図示され
ていないが、受信端子板27の下方の基板25上
には電気回路が搭載されている。
第6図は第5図の一部切欠き正面図、および第
7図は第6図のB−B線断面図である。第6図お
よび第7図に示すように、前記受信端子板27は
受信端子29に接続された複数個の結線用取付け
ねじ30を有し、取付けねじ28によつて基板2
5に固定されている。さらに、その横には受電端
子板31が配設されている。受電端子板31は、
表面に結線用取付けねじ32を有し、取付けねじ
33によつて基板25の表面に固定されている。
また、受電端子板31の底面には、取付けねじ3
2に接続されたピン形の受電端子34が突設さ
れ、開口部23近くまで延びている。
第8図は試験用治具の斜視図である。この試験
用治具40は、住宅情報機器20の動作試験時に
使用されるもので、取付け台41と、その表面に
設けられた位置決め用係合部、例えば縦方向に延
びる2本の凹部42と、この2本の凹部42間に
突設されたばね製の複数個の給信端子43及び給
電端子44とで構成される。
以上のように構成される住宅情報機器20の動
作試験方法を、第9図を参照しつつ説明する。な
お、第9図は住宅情報機器20と試験用治具40
の接合状態を示す図である。
先ず、ロアカバー21Aの背面に設けられた凸
部22を、試験用治具40の凹部42に嵌入す
る。すると、試験用治具40側の給信端子43及
び給電端子44が住宅情報機器20側の開口部2
3内に挿入され、該給信端子43へ受信端子29
が、該給電端子44へ受電端子34がそれぞれ嵌
入する。そのため、受信端子29を介して給信端
子43と受信端子板27とが、受電端子34を介
して給電端子44と受電端子板31とが、それぞ
れ同時に電気的に接続される。その後、試験用治
具40から住宅情報機器20へ、電源と種々の疑
信号を与えて、住宅情報機器20が正常に動作す
るか否かのチエツクを行なう。
而して本実施例によれば、アツパーカバー21
Bを開けることなく、ロアカバー21Aの背面の
凸部22を試験用治具40の凹部42に嵌入する
のみで、受信端子29及び受電端子34と給信端
子43及び給電端子44とを同時に、簡単かつ的
確に電気的に接続することができる。この際、凸
部22と凹部42が嵌合されるため、端子29,
34と端子43,44との接続状態が機械的に補
強され、動作試験中に端子29,34と端子4
3,44とが外れるおそれもなくなる。しかも動
作試験終了後は、試験用治具40から住宅情報機
器20を引き抜くだけで、作業が完了する。従つ
て、動作試験が簡易的確に行え、作業能率が大幅
に向上する。
なお、上記実施例では、受信端子29、受電端
子34及び開口部23をロアカバー21Aの背面
側に設けたが、受信端子板27及び受電端子板3
1の取付け位置に応じて他の位置、例えばロアカ
バー21A底面側等へ設けるようにしてもよい。
さらに、開口部23側に設けられる係合用の凸部
22も、他の形状、例えば凹部形状等にすると共
に、開口部23に応じた適宜な位置に設けるよう
にしてもよい。これに対応して、試験用治具40
側の係合用の凹部42も、その形状と位置を適宜
変更することが必要となる。
また、上記実施例の受信端子29及び受電端子
34はピン形状であるが、これを他の形状、例え
ばばね製のすり割り形状等にし、これに応じて給
信端子43及び給電端子44を適宜選択するよう
にしてもよい。さらにまた、開口部23は、大口
径1個で受信端子29及び受電端子34を全て露
出させる構造でなく、各端子29,34毎に小口
径の開口部を設けるようにしてもよい。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、ケース
壁面に開口部23と位置決め用係合部22を設け
ると共に、開口部23内方に挿脱自在の受信端子
29及び受電端子34を設けたので、ケース21
A,21Bを開閉することなく、試験用治具40
の係合部20をケース側の係合部22に係合する
だけで、複数個の受信端子29及び受電端子34
と、試験用治具40側の複数個の給信端子43及
び給電端子44とを、同時に、着脱自在に接続で
き、それによつて住宅情報機器の動作試験等を簡
易的確に行なえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す住宅情報機器の
縦断面図、第2図は従来の住宅情報機器の分解斜
視図、第3図は第2図の部分正面図、第4図は第
3図のA−A線断面図、第5図は第1図の外観斜
視図、第6図は第5図の一部切欠き正面図、第7
図は第6図のB−B線断面図、第8図は試験用治
具の斜視図、第9図は第1図の動作試験時の図で
ある。 20……住宅情報機器、21A……ロアカバ
ー、21B……アツパーカバー、22……係合部
(凸部)、23……開口部、27……受信端子板、
29……受信端子、31……受電端子板、34…
…受電端子、40……試験用治具、42……係合
部(凹部)、43……給信端子、44……給電端
子。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ケース21A,21B内に受信端子板27及び
    受電端子板31が収納され、該受信端子板27及
    び受電端子板31にそれぞれ動作試験用の信号と
    電源が与えられて動作試験が行われる住宅情報機
    器において、 係合部42、動作試験信号供給用の複数個の給
    信端子43、及び動作試験電源供給用の給電端子
    44を有する試験用治具40の該給信端子43及
    び給電端子44が挿脱可能なように、前記ケース
    21A,21Bの壁面に形成された開口部23
    と、 前記開口部23の位置する前記ケース壁面に設
    けられ、前記試験用治具40の係合部42と着脱
    自在に係合する位置決め用係合部22と、 前記開口部23の内側に位置するように前記受
    信端子板27に設けられ、前記係合部22と42
    の係合時に前記給信端子43と挿脱自在に接触す
    る複数個の受信端子29と、 前記開口部23の内側に位置するように前記受
    電端子板31に設けられ、前記係合部22と42
    の係合時に前記給電端子44と挿脱自在に接触す
    る受電端子34とを、 備えたことを特徴とする住宅情報機器。
JP1985074689U 1985-05-20 1985-05-20 Expired JPH0431678Y2 (ja)

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