JPH04312791A - 高コントラスト薄膜el素子の製造方法 - Google Patents
高コントラスト薄膜el素子の製造方法Info
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- JPH04312791A JPH04312791A JP3103842A JP10384291A JPH04312791A JP H04312791 A JPH04312791 A JP H04312791A JP 3103842 A JP3103842 A JP 3103842A JP 10384291 A JP10384291 A JP 10384291A JP H04312791 A JPH04312791 A JP H04312791A
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Landscapes
- Electroluminescent Light Sources (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は交流電界の印加により
EL(エレクトロルミネッセンス)発光を呈する薄膜発
光素子の製造方法に係わり、特に、表示のコントラスト
が高められる薄膜発光素子の製造方法に関する。
EL(エレクトロルミネッセンス)発光を呈する薄膜発
光素子の製造方法に係わり、特に、表示のコントラスト
が高められる薄膜発光素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電圧を印加すると物質が蛍光を発する現
象すなわちエロクトロルミネッセンス(EL)を利用し
たディスプレイに用いられる薄膜FL素子が知られてい
る。従来の薄膜EL素子の構造を図12に示す。図に示
すように、ガラス基板1の上に透明電極2、第1絶縁体
層3、発光体層4、第2絶縁体層5、金属の背面電極6
が順次積層されており、透明電極2と背面電極6とに交
流電源7の電圧が印加され発光体層4が発光し、その光
がガラス基板1の前方に放射される。
象すなわちエロクトロルミネッセンス(EL)を利用し
たディスプレイに用いられる薄膜FL素子が知られてい
る。従来の薄膜EL素子の構造を図12に示す。図に示
すように、ガラス基板1の上に透明電極2、第1絶縁体
層3、発光体層4、第2絶縁体層5、金属の背面電極6
が順次積層されており、透明電極2と背面電極6とに交
流電源7の電圧が印加され発光体層4が発光し、その光
がガラス基板1の前方に放射される。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】上記した従来のもの
においては、背面電極6としてAl等の金属の電極を用
いているため外光の反射率が高く、ELパネル内に侵入
した外部光が背面電極6で反射され、コントラストおよ
び表示品位の低下を招くという欠点があった。
においては、背面電極6としてAl等の金属の電極を用
いているため外光の反射率が高く、ELパネル内に侵入
した外部光が背面電極6で反射され、コントラストおよ
び表示品位の低下を招くという欠点があった。
【0004】この発明は上記した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、外部からの光が
ELパネルで反射されることを防止することによりコン
トラストの高められた薄膜EL素子の製造方法を提供す
ることにある。
のであって、その目的とするところは、外部からの光が
ELパネルで反射されることを防止することによりコン
トラストの高められた薄膜EL素子の製造方法を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の高コントラス
ト薄膜EL素子の製造方法は、透明基板の上に透明電極
を積層し該透明電極と背面電極との間にEL発光を呈す
る薄膜発光層を介在させた薄膜EL素子の製造方法にお
いて、反応性雰囲気において金属または金属酸化物をタ
ーゲットに用いリアクティブスパッタリングにより金属
の不完全酸化黒色膜として背面電極を形成するものであ
る。
ト薄膜EL素子の製造方法は、透明基板の上に透明電極
を積層し該透明電極と背面電極との間にEL発光を呈す
る薄膜発光層を介在させた薄膜EL素子の製造方法にお
いて、反応性雰囲気において金属または金属酸化物をタ
ーゲットに用いリアクティブスパッタリングにより金属
の不完全酸化黒色膜として背面電極を形成するものであ
る。
【0006】さらに、この発明の高コントラスト薄膜E
L素子の製造方法は、透明基板の上に透明電極を積層し
該透明電極と背面電極との間にEL発光を呈する薄膜発
光層を介在させた薄膜EL素子の製造方法において、C
VD法により金属の不完全酸化黒色膜として背面電極を
形成するものである。
L素子の製造方法は、透明基板の上に透明電極を積層し
該透明電極と背面電極との間にEL発光を呈する薄膜発
光層を介在させた薄膜EL素子の製造方法において、C
VD法により金属の不完全酸化黒色膜として背面電極を
形成するものである。
【0007】さらに、この発明の高コントラスト薄膜E
L素子の製造方法は、透明基板の上に透明電極を積層し
該透明電極と背面電極との間にEL発光を呈する薄膜発
光層を介在させた薄膜EL素子の製造方法において、T
aをターゲットに用い反応性雰囲気においてリアクティ
ブスパッタリングにより背面電極をTaの不完全酸化黒
色膜として形成するものである。
L素子の製造方法は、透明基板の上に透明電極を積層し
該透明電極と背面電極との間にEL発光を呈する薄膜発
光層を介在させた薄膜EL素子の製造方法において、T
aをターゲットに用い反応性雰囲気においてリアクティ
ブスパッタリングにより背面電極をTaの不完全酸化黒
色膜として形成するものである。
【0008】さらに、この発明の高コントラスト薄膜E
L素子の製造方法は、透明基板の上に透明電極を積層し
該透明電極と背面電極との間にEL発光を呈する薄膜発
光層を介在させた薄膜EL素子の製造方法において、T
aをターゲットに用い反応性雰囲気においてリアクティ
ブスパッタリングによりTaの不完全酸化黒色膜を積層
しその上に金属膜を積層して背面電極を形成するもので
ある。
L素子の製造方法は、透明基板の上に透明電極を積層し
該透明電極と背面電極との間にEL発光を呈する薄膜発
光層を介在させた薄膜EL素子の製造方法において、T
aをターゲットに用い反応性雰囲気においてリアクティ
ブスパッタリングによりTaの不完全酸化黒色膜を積層
しその上に金属膜を積層して背面電極を形成するもので
ある。
【0009】また、前記高コントラスト薄膜EL素子の
製造方法において、前記背面電極の上に低誘電率高抵抗
の絶縁体膜を形成し、Taをターゲットに用い反応性雰
囲気においてリアクティブスパッタリングにより前記絶
縁体膜の上にTaの不完全酸化黒色膜を積層するもので
ある。
製造方法において、前記背面電極の上に低誘電率高抵抗
の絶縁体膜を形成し、Taをターゲットに用い反応性雰
囲気においてリアクティブスパッタリングにより前記絶
縁体膜の上にTaの不完全酸化黒色膜を積層するもので
ある。
【0010】さらに、この発明の高コントラスト薄膜E
L素子の製造方法は、透明基板の上に透明電極を積層し
該透明電極と黒色膜からなる背面電極との間にEL発光
を呈する薄膜発光層を介在させ前記背面電極の上に絶縁
体を該絶縁体の上に背面電極と同一物質の背面黒色膜を
配置し、前記背面電極と薄膜発光層の間および前記背面
黒色膜と絶縁体との間に同一の物質からなる絶縁物を配
置した薄膜EL素子の製造方法において、CVD法によ
り、または、反応性雰囲気において金属あるいは金属酸
化物をターゲットに用いたリアクティブスパッタリング
により、背面黒色膜および背面電極を形成するものであ
る。
L素子の製造方法は、透明基板の上に透明電極を積層し
該透明電極と黒色膜からなる背面電極との間にEL発光
を呈する薄膜発光層を介在させ前記背面電極の上に絶縁
体を該絶縁体の上に背面電極と同一物質の背面黒色膜を
配置し、前記背面電極と薄膜発光層の間および前記背面
黒色膜と絶縁体との間に同一の物質からなる絶縁物を配
置した薄膜EL素子の製造方法において、CVD法によ
り、または、反応性雰囲気において金属あるいは金属酸
化物をターゲットに用いたリアクティブスパッタリング
により、背面黒色膜および背面電極を形成するものであ
る。
【0011】また、前記高コントラスト薄膜EL素子の
製造方法において、反応性雰囲気においてTaをターゲ
ットに用いリアクティブスパッタリングにより前記背面
黒色膜と背面電極とをTaの不完全酸化黒色膜として形
成するものである。
製造方法において、反応性雰囲気においてTaをターゲ
ットに用いリアクティブスパッタリングにより前記背面
黒色膜と背面電極とをTaの不完全酸化黒色膜として形
成するものである。
【0012】さらに、この発明の高コントラスト薄膜E
L素子の製造方法は、透明基板の上に透明電極を積層し
該透明電極と黒色導体または黒色膜と金属膜の積層体か
らなる背面電極との間の透明電極側にEL発光を呈する
薄膜発光層をまた背面電極側に黒色絶縁膜を配置した薄
膜EL素子の製造方法において、CVD法により、また
は、反応性雰囲気において金属あるいは金属酸化物をタ
ーゲットに用いたリアクティブスパッタリングにより、
黒色膜、黒色導体および黒色絶縁膜を形成するものであ
る。
L素子の製造方法は、透明基板の上に透明電極を積層し
該透明電極と黒色導体または黒色膜と金属膜の積層体か
らなる背面電極との間の透明電極側にEL発光を呈する
薄膜発光層をまた背面電極側に黒色絶縁膜を配置した薄
膜EL素子の製造方法において、CVD法により、また
は、反応性雰囲気において金属あるいは金属酸化物をタ
ーゲットに用いたリアクティブスパッタリングにより、
黒色膜、黒色導体および黒色絶縁膜を形成するものであ
る。
【0013】また、前記高コントラスト薄膜EL素子の
製造方法において、前記背面電極の黒色導体または黒色
膜を反応性雰囲気においてTaをターゲットに用いたリ
アクティブスパッタリングによりTaの不完全酸化黒色
膜として形成し、前記黒色絶縁膜として、強化された反
応性雰囲気においてリアクティブスパッタリングにより
前記Taの不完全酸化黒色膜よりさらに酸化した絶縁膜
を形成することを特徴とするものである。
製造方法において、前記背面電極の黒色導体または黒色
膜を反応性雰囲気においてTaをターゲットに用いたリ
アクティブスパッタリングによりTaの不完全酸化黒色
膜として形成し、前記黒色絶縁膜として、強化された反
応性雰囲気においてリアクティブスパッタリングにより
前記Taの不完全酸化黒色膜よりさらに酸化した絶縁膜
を形成することを特徴とするものである。
【0014】
【作用】リアクティブスパッタリングは、容器内に配置
されたターゲットと電極の間に直流(DC)またはラデ
ィオフリークェンシィ(RF)の電圧を印加して放電し
、ターゲットを構成する金属または金属酸化物を気化さ
せて被接着物に積層する。ターゲットが金属であるとき
、容器内の気体に酸素を含せるることにより被接着物に
金属酸化物を積層することができ、酸素の濃度により金
属酸化物の酸化度を制御することができる。ターゲット
が金属酸化物であるとき、容器内雰囲気を還元性とする
ことで被接着物である金属酸化物の酸化度を制御するこ
とができる。 図9に純タンタルTaのターゲットを
用いてArガスとO2 ガスの混合ガスの雰囲気でリア
クティブスパッタを行って形成した膜の抵抗率とO2
分圧の関係を示す。同様に、図10に光透過率、反射率
とO2 分圧の関係を示し、また、図11に光吸収率と
O2 分圧の関係を示す。なお、上記の光透過率、反射
率、吸収率は厚さ0.2μmの膜を波長500nmの光
で測定した値である。図9より、O2 分圧を増加する
に従い抵抗率が変化し導体から絶縁体に変化することが
分かる。また、図10より、O2 分圧が0%のときに
形成される膜は波長500nmの光を55%反射するが
O2 分圧が8%のときに形成される膜は反射率が約1
0%となり、このとき吸収率は図11より約80%とな
っていることが分かる。このように雰囲気中のO2 分
圧を変えることによりリアクティブスパッタリングによ
り金属膜や黒色の絶縁膜を形成することができ、このよ
うな黒色膜により背面電極や背面電極の上下に配置され
る膜を構成することにより、外部からの光がELパネル
で反射することを防止してコントラストを高めることが
できる。
されたターゲットと電極の間に直流(DC)またはラデ
ィオフリークェンシィ(RF)の電圧を印加して放電し
、ターゲットを構成する金属または金属酸化物を気化さ
せて被接着物に積層する。ターゲットが金属であるとき
、容器内の気体に酸素を含せるることにより被接着物に
金属酸化物を積層することができ、酸素の濃度により金
属酸化物の酸化度を制御することができる。ターゲット
が金属酸化物であるとき、容器内雰囲気を還元性とする
ことで被接着物である金属酸化物の酸化度を制御するこ
とができる。 図9に純タンタルTaのターゲットを
用いてArガスとO2 ガスの混合ガスの雰囲気でリア
クティブスパッタを行って形成した膜の抵抗率とO2
分圧の関係を示す。同様に、図10に光透過率、反射率
とO2 分圧の関係を示し、また、図11に光吸収率と
O2 分圧の関係を示す。なお、上記の光透過率、反射
率、吸収率は厚さ0.2μmの膜を波長500nmの光
で測定した値である。図9より、O2 分圧を増加する
に従い抵抗率が変化し導体から絶縁体に変化することが
分かる。また、図10より、O2 分圧が0%のときに
形成される膜は波長500nmの光を55%反射するが
O2 分圧が8%のときに形成される膜は反射率が約1
0%となり、このとき吸収率は図11より約80%とな
っていることが分かる。このように雰囲気中のO2 分
圧を変えることによりリアクティブスパッタリングによ
り金属膜や黒色の絶縁膜を形成することができ、このよ
うな黒色膜により背面電極や背面電極の上下に配置され
る膜を構成することにより、外部からの光がELパネル
で反射することを防止してコントラストを高めることが
できる。
【0015】CVD法は気化した金属塩蒸気を水素、ア
ルゴン、反応性ガスとともに加熱した被処理物に接触さ
せ高温気相反応によって金属または金属化合物を被処理
物に積層する方法であるが、この方法によっても雰囲気
ガスの分圧を制御することにより金属膜や黒色の絶縁膜
を形成することがでる。なお、金属塩蒸気を用いるとき
は、CO2 +H2 等の夫々のガス分圧を制御するこ
とにより金属酸化物の酸化度を制御することができる。 CVD法をリアクティブスパッタリングと同様にこの発
明に用いることが可能である。
ルゴン、反応性ガスとともに加熱した被処理物に接触さ
せ高温気相反応によって金属または金属化合物を被処理
物に積層する方法であるが、この方法によっても雰囲気
ガスの分圧を制御することにより金属膜や黒色の絶縁膜
を形成することがでる。なお、金属塩蒸気を用いるとき
は、CO2 +H2 等の夫々のガス分圧を制御するこ
とにより金属酸化物の酸化度を制御することができる。 CVD法をリアクティブスパッタリングと同様にこの発
明に用いることが可能である。
【0016】
【実施例】この発明の実施例である高コントラスト薄膜
EL素子の製造方法を図面に基づいて説明する。図1は
この発明の第1の実施例を示し、請求項3の発明に関す
る。図において、1は透明基板を構成するガラス基板で
あり、ガラス基板1の上に酸化錫の透明電極2、アルミ
ナ、五酸化タンタル、窒化シリコン等の第1絶縁体層3
、交流電界によりEL発光を呈する発光体層4、窒化シ
リコン等の第2絶縁体層5が従来周知の方法で積層され
ている。第2絶縁体層5の上に酸化Ta黒色導体8が積
層され、透明電極2と酸化Ta黒色導体8とに交流電源
7の電圧が印加され発光体層4が発光し、その光がガラ
ス基板1の前方に放射される。
EL素子の製造方法を図面に基づいて説明する。図1は
この発明の第1の実施例を示し、請求項3の発明に関す
る。図において、1は透明基板を構成するガラス基板で
あり、ガラス基板1の上に酸化錫の透明電極2、アルミ
ナ、五酸化タンタル、窒化シリコン等の第1絶縁体層3
、交流電界によりEL発光を呈する発光体層4、窒化シ
リコン等の第2絶縁体層5が従来周知の方法で積層され
ている。第2絶縁体層5の上に酸化Ta黒色導体8が積
層され、透明電極2と酸化Ta黒色導体8とに交流電源
7の電圧が印加され発光体層4が発光し、その光がガラ
ス基板1の前方に放射される。
【0017】酸化Ta黒色導体8は次の条件でリアクテ
ィブスパッタリングにより形成される。 条件■
基板温度…常温、ターゲット…Ta金属、RFパワー…
250w、O2 分圧…8%、ガス圧…2.0×10−
3Torr 、時間…20〜25分 このように形成された酸化Ta黒色導体8は黒色の導体
であり、背面電極となるが非発光部での外光の反射が抑
制され、コントラストが向上する。
ィブスパッタリングにより形成される。 条件■
基板温度…常温、ターゲット…Ta金属、RFパワー…
250w、O2 分圧…8%、ガス圧…2.0×10−
3Torr 、時間…20〜25分 このように形成された酸化Ta黒色導体8は黒色の導体
であり、背面電極となるが非発光部での外光の反射が抑
制され、コントラストが向上する。
【0018】図2はこの発明の第2の実施例を示し、請
求項4の発明に関する。この実施例では背面電極以外の
部分は第1の実施例と同様に形成されるが、背面電極は
第1の実施例の条件■で形成された酸化Ta黒色導体8
の上に次の条件でスパッタリングによりAlの金属背面
電極6が積層される。
求項4の発明に関する。この実施例では背面電極以外の
部分は第1の実施例と同様に形成されるが、背面電極は
第1の実施例の条件■で形成された酸化Ta黒色導体8
の上に次の条件でスパッタリングによりAlの金属背面
電極6が積層される。
【0019】条件■ 基板温度…常温、ターゲット…
Al金属、DCパワー…400w、ガス圧…2.0×1
0−3Torr 、時間…8分 このように形成された背面電極は第1の実施例と同様に
コントラスト向上の効果があり、酸化Ta黒色導体8の
電気伝導度の不足が補われる。なお、金属背面電極6は
Arガスのみの雰囲気で次の条件においてスパッタリン
グによりTaの金属膜として得ることもできる。
条件■ 基板温度…常温、ターゲット…Ta金
属、RFパワー…300w、ガス圧…2.0×10−3
Torr 、時間…20分 このように、Taの金属膜を積層する場合は、酸化Ta
黒色導体8を形成した後にO2 ガスを停止するか流量
を徐々に減らして背面黒色電極が形成される。この場合
連続してスパッタリングが行え、製造時間を短縮するこ
とができる。
Al金属、DCパワー…400w、ガス圧…2.0×1
0−3Torr 、時間…8分 このように形成された背面電極は第1の実施例と同様に
コントラスト向上の効果があり、酸化Ta黒色導体8の
電気伝導度の不足が補われる。なお、金属背面電極6は
Arガスのみの雰囲気で次の条件においてスパッタリン
グによりTaの金属膜として得ることもできる。
条件■ 基板温度…常温、ターゲット…Ta金
属、RFパワー…300w、ガス圧…2.0×10−3
Torr 、時間…20分 このように、Taの金属膜を積層する場合は、酸化Ta
黒色導体8を形成した後にO2 ガスを停止するか流量
を徐々に減らして背面黒色電極が形成される。この場合
連続してスパッタリングが行え、製造時間を短縮するこ
とができる。
【0020】図3はこの発明の第3の実施例を示し、請
求項5の発明に関する。この実施例では酸化Ta黒色導
体8までの部分は第1の実施例と同様に形成されるが、
酸化Ta黒色導体8の上に絶縁体膜9としてSiO2
が積層され、絶縁体膜9の上に背面黒色膜10が積層さ
れる。絶縁体膜9の形成条件は次の通りである。
求項5の発明に関する。この実施例では酸化Ta黒色導
体8までの部分は第1の実施例と同様に形成されるが、
酸化Ta黒色導体8の上に絶縁体膜9としてSiO2
が積層され、絶縁体膜9の上に背面黒色膜10が積層さ
れる。絶縁体膜9の形成条件は次の通りである。
【0021】条件■ 基板温度…常温、ターゲット…
SiO2 、RFパワー…300w、ガス圧…2.0×
10−3Torr 、膜厚…1μm また、背面黒色膜10は第1の実施例で示した条件■で
リアクティブスパッタリングにより形成され、このよう
な黒色膜により背面電極の浮き上がりが防止されコント
ラストが一層向上する。なお、背面黒色膜10はMnO
2 や有機黒色物質でもよい。
SiO2 、RFパワー…300w、ガス圧…2.0×
10−3Torr 、膜厚…1μm また、背面黒色膜10は第1の実施例で示した条件■で
リアクティブスパッタリングにより形成され、このよう
な黒色膜により背面電極の浮き上がりが防止されコント
ラストが一層向上する。なお、背面黒色膜10はMnO
2 や有機黒色物質でもよい。
【0022】図4はこの発明の第4の実施例を示し、請
求項5の発明に関する。この実施例では金属背面電極6
までの部分は第2の実施例と同様に形成されるが、酸化
Ta黒色導体8と金属背面電極6の積層体である背面電
極の上に絶縁体膜9としてSiO2 が積層され、絶縁
体膜9の上に背面黒色膜10が積層される。絶縁体膜9
と背面黒色膜10の形成条件は第3の実施例と同様であ
る。このような背面黒色膜10により背面電極の浮き上
がりが防止されコントラストが一層向上する。図8に図
4に示す実施例の薄膜EL素子のコントラストを示すグ
ラフ(イ)と従来の薄膜EL素子のコントラストを示す
グラフ(ロ)とを比較して示す。図における横軸は薄膜
EL素子表面の外光による照度(ルックス)であり、縦
軸はコントラスト比である。また、双方の薄膜EL素子
には同一の交流電圧が印加された。図から明らかなよう
に、実施例ではコントラスト比が著しく向上している。
求項5の発明に関する。この実施例では金属背面電極6
までの部分は第2の実施例と同様に形成されるが、酸化
Ta黒色導体8と金属背面電極6の積層体である背面電
極の上に絶縁体膜9としてSiO2 が積層され、絶縁
体膜9の上に背面黒色膜10が積層される。絶縁体膜9
と背面黒色膜10の形成条件は第3の実施例と同様であ
る。このような背面黒色膜10により背面電極の浮き上
がりが防止されコントラストが一層向上する。図8に図
4に示す実施例の薄膜EL素子のコントラストを示すグ
ラフ(イ)と従来の薄膜EL素子のコントラストを示す
グラフ(ロ)とを比較して示す。図における横軸は薄膜
EL素子表面の外光による照度(ルックス)であり、縦
軸はコントラスト比である。また、双方の薄膜EL素子
には同一の交流電圧が印加された。図から明らかなよう
に、実施例ではコントラスト比が著しく向上している。
【0023】図5はこの発明の第5の実施例を示し、請
求項7の発明に関する。この実施例では絶縁体膜9まで
の部分は第3の実施例と同様に形成されるが、絶縁体膜
9の上に絶縁体層11が積層され、絶縁体層11の上に
背面黒色膜10が積層される。なお、絶縁体層11は第
2絶縁体層5と同一の物質であり、EL素子の駆動電圧
を低くするために、アルミナ、五酸化タンタル、窒化シ
リコン等のSiO2 よりも誘電率の高いものが用いら
れている。そこで、背面電極である酸化Ta黒色導体8
と背面黒色膜10との反射率を等しくするように夫々の
前面に配置された第2絶縁体層5と絶縁体層11との屈
折率を等しくして背面電極の浮き上がりが防止されてい
る。
求項7の発明に関する。この実施例では絶縁体膜9まで
の部分は第3の実施例と同様に形成されるが、絶縁体膜
9の上に絶縁体層11が積層され、絶縁体層11の上に
背面黒色膜10が積層される。なお、絶縁体層11は第
2絶縁体層5と同一の物質であり、EL素子の駆動電圧
を低くするために、アルミナ、五酸化タンタル、窒化シ
リコン等のSiO2 よりも誘電率の高いものが用いら
れている。そこで、背面電極である酸化Ta黒色導体8
と背面黒色膜10との反射率を等しくするように夫々の
前面に配置された第2絶縁体層5と絶縁体層11との屈
折率を等しくして背面電極の浮き上がりが防止されてい
る。
【0024】図6はこの発明の第6の実施例を示し、請
求項8の発明に関する。この実施例では発光体層4まで
の部分は第3の実施例と同様に形成されるが、発光体層
4の上に黒色絶縁膜12が積層され、黒色絶縁膜12の
上に第2の実施例と同様の酸化Ta黒色導体8と金属背
面電極6との積層体が形成される。黒色絶縁膜12の形
成条件は次の通りである。
求項8の発明に関する。この実施例では発光体層4まで
の部分は第3の実施例と同様に形成されるが、発光体層
4の上に黒色絶縁膜12が積層され、黒色絶縁膜12の
上に第2の実施例と同様の酸化Ta黒色導体8と金属背
面電極6との積層体が形成される。黒色絶縁膜12の形
成条件は次の通りである。
【0025】条件■ 基板温度…常温、ターゲッ
ト…Ta金属、RFパワー…250w、O2 分圧…1
0.4%、膜厚…0.5μm このような黒色絶縁膜12により背面電極の浮き上がり
が防止されコントラストが一層向上する。なお、黒色絶
縁膜12として、Pr−MnO等を用いることもできる
。
ト…Ta金属、RFパワー…250w、O2 分圧…1
0.4%、膜厚…0.5μm このような黒色絶縁膜12により背面電極の浮き上がり
が防止されコントラストが一層向上する。なお、黒色絶
縁膜12として、Pr−MnO等を用いることもできる
。
【0026】図7はこの発明の第7の実施例を示す。こ
の実施例では第6の実施例において、黒色絶縁膜12と
酸化Ta黒色導体8の間に絶縁体層5を介在させている
。絶縁体層5はアルミナ、五酸化タンタル、窒化シリコ
ン等で形成され発光体層4と酸化Ta黒色導体8との間
の黒色絶縁膜12の絶縁不足を補う。
の実施例では第6の実施例において、黒色絶縁膜12と
酸化Ta黒色導体8の間に絶縁体層5を介在させている
。絶縁体層5はアルミナ、五酸化タンタル、窒化シリコ
ン等で形成され発光体層4と酸化Ta黒色導体8との間
の黒色絶縁膜12の絶縁不足を補う。
【0027】
【発明の効果】この発明によれば、外部からの光がEL
パネルで反射されることを防止することによりコントラ
ストの高められる薄膜発光素子を容易に製造することが
できる。 特に、リアクティブスパッタリングの雰囲
気ガスの酸素ガス濃度を変えるだけで金属膜や黒色導体
膜や黒色絶縁体膜を積層するようにすればスパッタリン
グの回数が少なく製造工程が短縮される。
パネルで反射されることを防止することによりコントラ
ストの高められる薄膜発光素子を容易に製造することが
できる。 特に、リアクティブスパッタリングの雰囲
気ガスの酸素ガス濃度を変えるだけで金属膜や黒色導体
膜や黒色絶縁体膜を積層するようにすればスパッタリン
グの回数が少なく製造工程が短縮される。
【図1】この発明の第1の実施例である高コントラスト
薄膜EL素子の製造方法を示す断面図である。
薄膜EL素子の製造方法を示す断面図である。
【図2】この発明の第2の実施例である高コントラスト
薄膜EL素子の製造方法を示す断面図である。
薄膜EL素子の製造方法を示す断面図である。
【図3】この発明の第3の実施例である高コントラスト
薄膜EL素子の製造方法を示す断面図である。
薄膜EL素子の製造方法を示す断面図である。
【図4】この発明の第4の実施例である高コントラスト
薄膜EL素子の製造方法を示す断面図である。
薄膜EL素子の製造方法を示す断面図である。
【図5】この発明の第5の実施例である高コントラスト
薄膜EL素子の製造方法を示す断面図である。
薄膜EL素子の製造方法を示す断面図である。
【図6】この発明の第6の実施例である高コントラスト
薄膜EL素子の製造方法を示す断面図である。
薄膜EL素子の製造方法を示す断面図である。
【図7】この発明の第7の実施例である高コントラスト
薄膜EL素子の製造方法を示す断面図である。
薄膜EL素子の製造方法を示す断面図である。
【図8】この発明の実施例の薄膜EL素子のコントラス
トと従来の薄膜EL素子のコントラストとを比較して示
すグラフである。
トと従来の薄膜EL素子のコントラストとを比較して示
すグラフである。
【図9】リアクティブスパッタリングにおける雰囲気の
O2 分圧と形成膜の抵抗率の関係を示すグラフである
。
O2 分圧と形成膜の抵抗率の関係を示すグラフである
。
【図10】リアクティブスパッタリングにおける雰囲気
のO2 分圧と形成膜の光透過率および反射率の関係を
示すグラフである。
のO2 分圧と形成膜の光透過率および反射率の関係を
示すグラフである。
【図11】リアクティブスパッタリングにおける雰囲気
のO2 分圧と形成膜の光吸収率の関係を示すグラフで
ある。
のO2 分圧と形成膜の光吸収率の関係を示すグラフで
ある。
【図12】従来の薄膜EL素子の構造を示す断面図であ
る。
る。
【符号の説明】
1 ガラス基板
2 透明電極
3 第1絶縁体層
4 発光体層
5 第2絶縁体層
6 金属背面電極
7 交流電源
8 酸化Ta黒色導体
9 絶縁体膜
10 背面黒色膜
11 絶縁体層
12 黒色絶縁膜
Claims (9)
- 【請求項1】 透明基板の上に透明電極を積層し該透
明電極と背面電極との間にEL発光を呈する薄膜発光層
を介在させた薄膜EL素子の製造方法において、反応性
雰囲気において金属または金属酸化物をターゲットに用
いリアクティブスパッタリングにより金属の不完全酸化
黒色膜として背面電極を形成することを特徴とする高コ
ントラスト薄膜EL素子の製造方法。 - 【請求項2】 透明基板の上に透明電極を積層し該透
明電極と背面電極との間にEL発光を呈する薄膜発光層
を介在させた薄膜EL素子の製造方法において、CVD
法により金属の不完全酸化黒色膜として背面電極を形成
することを特徴とする高コントラスト薄膜EL素子の製
造方法。 - 【請求項3】 透明基板の上に透明電極を積層し該透
明電極と背面電極との間にEL発光を呈する薄膜発光層
を介在させた薄膜EL素子の製造方法において、Taを
ターゲットに用い反応性雰囲気においてリアクティブス
パッタリングにより背面電極をTaの不完全酸化黒色膜
として形成することを特徴とする高コントラスト薄膜E
L素子の製造方法。 - 【請求項4】 透明基板の上に透明電極を積層し該透
明電極と背面電極との間にEL発光を呈する薄膜発光層
を介在させた薄膜EL素子の製造方法において、Taを
ターゲットに用い反応性雰囲気においてリアクティブス
パッタリングによりTaの不完全酸化黒色膜を積層しそ
の上に金属膜を積層して背面電極を形成することを特徴
とする高コントラスト薄膜EL素子の製造方法。 - 【請求項5】 前記背面電極の上に低誘電率高抵抗の
絶縁体膜を形成し、Taをターゲットに用い反応性雰囲
気においてリアクティブスパッタリングにより前記絶縁
体膜の上にTaの不完全酸化黒色膜を積層することを特
徴とする請求項3または4の高コントラスト薄膜EL素
子の製造方法。 - 【請求項6】 透明基板の上に透明電極を積層し該透
明電極と黒色膜からなる背面電極との間にEL発光を呈
する薄膜発光層を介在させ前記背面電極の上に絶縁体を
該絶縁体の上に背面電極と同一物質の背面黒色膜を配置
し、前記背面電極と薄膜発光層の間および前記背面黒色
膜と絶縁体との間に同一の物質からなる絶縁物を配置し
た薄膜EL素子の製造方法において、CVD法により、
または、反応性雰囲気において金属あるいは金属酸化物
をターゲットに用いたリアクティブスパッタリングによ
り、背面黒色膜および背面電極を形成することを特徴と
する高コントラスト薄膜EL素子の製造方法。 - 【請求項7】 反応性雰囲気においてTaをターゲッ
トに用いリアクティブスパッタリングにより前記背面黒
色膜と背面電極とをTaの不完全酸化黒色膜として形成
することを特徴とする請求項6の高コントラスト薄膜E
L素子の製造方法。 - 【請求項8】 透明基板の上に透明電極を積層し該透
明電極と黒色導体または黒色膜と金属膜の積層体からな
る背面電極との間の透明電極側にEL発光を呈する薄膜
発光層をまた背面電極側に黒色絶縁膜を配置した薄膜E
L素子の製造方法において、CVD法により、または、
反応性雰囲気において金属あるいは金属酸化物をターゲ
ットに用いたリアクティブスパッタリングにより、黒色
膜、黒色導体および黒色絶縁膜を形成することを特徴と
する高コントラスト薄膜EL素子の製造方法。 - 【請求項9】 前記背面電極の黒色導体または黒色膜
を反応性雰囲気においてTaをターゲットに用いたリア
クティブスパッタリングによりTaの不完全酸化黒色膜
として形成し、前記黒色絶縁膜として、強化された反応
性雰囲気においてリアクティブスパッタリングにより前
記Taの不完全酸化黒色膜よりさらに酸化した絶縁膜を
形成することを特徴とする請求項8の高コントラスト薄
膜EL素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3103842A JP2901370B2 (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | 高コントラスト薄膜el素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3103842A JP2901370B2 (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | 高コントラスト薄膜el素子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04312791A true JPH04312791A (ja) | 1992-11-04 |
JP2901370B2 JP2901370B2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=14364688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3103842A Expired - Fee Related JP2901370B2 (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | 高コントラスト薄膜el素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2901370B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7164228B2 (en) | 2002-12-27 | 2007-01-16 | Seiko Epson Corporation | Display panel and electronic apparatus with the same |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3705282B2 (ja) | 2002-10-03 | 2005-10-12 | セイコーエプソン株式会社 | 表示パネル及びその表示パネルを備えた電子機器並びに表示パネルの製造方法 |
US7355337B2 (en) | 2002-12-27 | 2008-04-08 | Seiko Epson Corporation | Display panel, electronic apparatus with the same, and method of manufacturing the same |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS62232894A (ja) * | 1986-04-01 | 1987-10-13 | 株式会社小松製作所 | 絶縁膜 |
JPS631440U (ja) * | 1986-06-19 | 1988-01-07 | ||
JPS63299093A (ja) * | 1987-05-29 | 1988-12-06 | Ricoh Co Ltd | エレクトロルミネッセンス素子 |
JPS6443998A (en) * | 1987-08-11 | 1989-02-16 | Alps Electric Co Ltd | Membranous el display element |
JPH0214711A (ja) * | 1988-06-30 | 1990-01-18 | Ibiden Co Ltd | 排ガス浄化装置 |
JPH02173619A (ja) * | 1988-12-27 | 1990-07-05 | Canon Inc | 電界発光素子 |
-
1991
- 1991-04-09 JP JP3103842A patent/JP2901370B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|---|---|---|
US7164228B2 (en) | 2002-12-27 | 2007-01-16 | Seiko Epson Corporation | Display panel and electronic apparatus with the same |
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JP2901370B2 (ja) | 1999-06-07 |
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