JPH0431278Y2 - - Google Patents
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- JPH0431278Y2 JPH0431278Y2 JP1988163882U JP16388288U JPH0431278Y2 JP H0431278 Y2 JPH0431278 Y2 JP H0431278Y2 JP 1988163882 U JP1988163882 U JP 1988163882U JP 16388288 U JP16388288 U JP 16388288U JP H0431278 Y2 JPH0431278 Y2 JP H0431278Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
［技術分野］
本考案は、遠赤外線放射無機微粒子体を二重織
織物の中央部に包含せしめ保温性向上せしめるこ
とに関するものである。
織物の中央部に包含せしめ保温性向上せしめるこ
とに関するものである。
［従来の技術およびその問題点］
二重織りによる両面パイル織物は、一般に綿、
羊毛、絹等の天然繊維、再生繊維、アクリル繊
維、ポリエステル繊維等とそれらの混紡品とから
なる。これらの両面パイル織物は吸湿性、保温性
を通常は要件としており、パイルの長さ、密度等
を調整することでこれ以上の向上策は困難とされ
ている。特に二重織りによる両面パイル織物は裏
側の緯糸を引き抜き、パイルを引き出すため巾出
し以外の加工は通常なされず、裏面に加工剤を付
着させることは裏面がかたくなり緯糸の引き抜き
ができないためむつかしいことである。
羊毛、絹等の天然繊維、再生繊維、アクリル繊
維、ポリエステル繊維等とそれらの混紡品とから
なる。これらの両面パイル織物は吸湿性、保温性
を通常は要件としており、パイルの長さ、密度等
を調整することでこれ以上の向上策は困難とされ
ている。特に二重織りによる両面パイル織物は裏
側の緯糸を引き抜き、パイルを引き出すため巾出
し以外の加工は通常なされず、裏面に加工剤を付
着させることは裏面がかたくなり緯糸の引き抜き
ができないためむつかしいことである。
［問題を解決するための手段］
本考案では、二重織組織によるパイル織物にお
ける生機（緯糸を引き抜く前の片面パイル織物）
の裏側に高効率の遠赤外線放射無機微粒子を柔ら
かい樹脂エマルジヨン液に分散混合した液を付着
せしめ、表面パイルと裏面パイルの中間に無機微
粒子を位置せしめることにより、遠赤外線のうち
４〜25μmの付近にて体内に吸収させ内部を加温
することによつて保温効果を上げるものである。
本考案では保温および防臭効果のある両面パイル
織物を得べく種々検討を加えた。遠赤外線放射無
機微粒子の焼結体として平均粒度１〜3μの
MnO2，Fe2O3，CuO，CoO，TiO2，SiO2，AL2
O3，MgO，ZrO2，Cr2O3，Zr2O3， CuO−AL2O3−SiO2， AgO−AL2O3−SiO2等から一つ又は二つ以上混
合することによつて高効率の遠赤外線放射物質が
得られる。先染糸からなる両面パイル織物におい
て、織物の生機即ち緯糸を引き抜く前の段階にお
ける裏面側に前記遠赤外線放射無機微粒子体を溶
剤、柔らかい樹脂（ウレタン系エラストマー樹
脂、アクリル酸系樹脂等）混合分散させた液体を
噴霧あるいはコーテイング法によつて付着熱処理
した後、引抜用緯糸を引き抜くことにより表面の
パイルを裏面に引き出して無機微粒子を裏面側に
残留せしめる。裏面に付着した無機微粒子は表パ
イルと裏パイルの中央に位置するが引抜用緯糸に
付着したものはロスとなる。これらの両面パイル
織物は保温効果に富み遠赤外線放射は４〜25μm
にて効率よく出され人体の保温によつて付着して
いる無機微粒子が暖められて皮膚に浸透し毛細血
管を拡張し血流が増加するため保温効果が向上し
かつ防臭効果もある。上記の方法によれば高分子
繊維に含まれた無機微粒子のザラザラした風合は
全くみられず良好であつた。
ける生機（緯糸を引き抜く前の片面パイル織物）
の裏側に高効率の遠赤外線放射無機微粒子を柔ら
かい樹脂エマルジヨン液に分散混合した液を付着
せしめ、表面パイルと裏面パイルの中間に無機微
粒子を位置せしめることにより、遠赤外線のうち
４〜25μmの付近にて体内に吸収させ内部を加温
することによつて保温効果を上げるものである。
本考案では保温および防臭効果のある両面パイル
織物を得べく種々検討を加えた。遠赤外線放射無
機微粒子の焼結体として平均粒度１〜3μの
MnO2，Fe2O3，CuO，CoO，TiO2，SiO2，AL2
O3，MgO，ZrO2，Cr2O3，Zr2O3， CuO−AL2O3−SiO2， AgO−AL2O3−SiO2等から一つ又は二つ以上混
合することによつて高効率の遠赤外線放射物質が
得られる。先染糸からなる両面パイル織物におい
て、織物の生機即ち緯糸を引き抜く前の段階にお
ける裏面側に前記遠赤外線放射無機微粒子体を溶
剤、柔らかい樹脂（ウレタン系エラストマー樹
脂、アクリル酸系樹脂等）混合分散させた液体を
噴霧あるいはコーテイング法によつて付着熱処理
した後、引抜用緯糸を引き抜くことにより表面の
パイルを裏面に引き出して無機微粒子を裏面側に
残留せしめる。裏面に付着した無機微粒子は表パ
イルと裏パイルの中央に位置するが引抜用緯糸に
付着したものはロスとなる。これらの両面パイル
織物は保温効果に富み遠赤外線放射は４〜25μm
にて効率よく出され人体の保温によつて付着して
いる無機微粒子が暖められて皮膚に浸透し毛細血
管を拡張し血流が増加するため保温効果が向上し
かつ防臭効果もある。上記の方法によれば高分子
繊維に含まれた無機微粒子のザラザラした風合は
全くみられず良好であつた。
通常の裏張り用の樹脂に比べ柔らかい樹脂とそ
の濃度を1/5以下にする必要がある。
の濃度を1/5以下にする必要がある。
［作用］
上記の構成よりなる本考案によれば、二重織り
組織（10割組織）による両面パイル織物の裏面に
遠赤外線放射無機微粒子を分散せしめた柔らかい
樹脂液を付着せしめ、何れも表面パイルと裏面パ
イルの中間に遠赤外線放射無機微粒子を介在せし
め風合をそこなうことなく両面パイル織物ができ
る。したがつて商品としては保温性にすぐれまた
防臭効果もあるため、両面パイル毛布、ひざ掛
け、一部衣料、スポーツ衣料の一部、パツド（床
ズレ防止用）夏用毛布等への応用範囲は大きい。
組織（10割組織）による両面パイル織物の裏面に
遠赤外線放射無機微粒子を分散せしめた柔らかい
樹脂液を付着せしめ、何れも表面パイルと裏面パ
イルの中間に遠赤外線放射無機微粒子を介在せし
め風合をそこなうことなく両面パイル織物ができ
る。したがつて商品としては保温性にすぐれまた
防臭効果もあるため、両面パイル毛布、ひざ掛
け、一部衣料、スポーツ衣料の一部、パツド（床
ズレ防止用）夏用毛布等への応用範囲は大きい。
［実施例］
前記したように二重織り両面パイル織物におい
てこれらの構造を実施例の図面によつて説明す
る。第１図は、本考案でえられた両面パイル織物
の拡大断面図を示し１は地の経糸、２は地の緯
糸、３はパイル糸、４は付着した遠赤外線放射無
機微粒子の層が上下パイル部の中間に位置してい
る。
てこれらの構造を実施例の図面によつて説明す
る。第１図は、本考案でえられた両面パイル織物
の拡大断面図を示し１は地の経糸、２は地の緯
糸、３はパイル糸、４は付着した遠赤外線放射無
機微粒子の層が上下パイル部の中間に位置してい
る。
また第２図は二重織組織で10割組織を示すもの
であり本考案の実施例について詳細に説明する。
であり本考案の実施例について詳細に説明する。
［実施例］
二重織織機22羽、19割組織にて両面パイル織物
を作るに、地経糸としてアクリル繊維紡績糸２／
52を地糸およびパイル引出し用抜緯糸としてポリ
エステル100％40／２を用い、パイル糸として予
め晒、ピンク、ブルー等に染色したブラジル綿紡
績糸20／２を10cm巾のストライブに整経した。パ
イル長4.5mm、打込密度48本／inの条件で製織し
２枚のパイル織物を得た。
を作るに、地経糸としてアクリル繊維紡績糸２／
52を地糸およびパイル引出し用抜緯糸としてポリ
エステル100％40／２を用い、パイル糸として予
め晒、ピンク、ブルー等に染色したブラジル綿紡
績糸20／２を10cm巾のストライブに整経した。パ
イル長4.5mm、打込密度48本／inの条件で製織し
２枚のパイル織物を得た。
その生機の日付は915ｇ／Ｍであつた。このパ
イル織物の裏面に遠赤外線放射するMnO260％、
Fe2O320％、CuO10％、CoO10％の無機酸化物の
混合物を仮焼し、これをコージユライトに30％混
合して1150℃焼成後粉砕し３〜10μに粉砕した無
機微粒子体を15％、ウレタン樹脂10％、水75％を
混合撹拌しペースト（東洋興業社製）とした。こ
のペーストを水で希釈し３倍量とし300c.c.／Ｍの
割合でスプレーし熱処理して無機微粒子を付着さ
せた。その後両面パイル織物の緯糸の引抜用緯糸
（10本中４本引き抜く第２図参照）を引き抜くこ
とによつて表面のパイルを裏側へ引つぱり出し、
蒸し張りテンター後毛割、剪毛仕上を行なつた。
無機微粒子のパイル織物裏面への付着は表面、裏
面の中間に介在包含されていた。
イル織物の裏面に遠赤外線放射するMnO260％、
Fe2O320％、CuO10％、CoO10％の無機酸化物の
混合物を仮焼し、これをコージユライトに30％混
合して1150℃焼成後粉砕し３〜10μに粉砕した無
機微粒子体を15％、ウレタン樹脂10％、水75％を
混合撹拌しペースト（東洋興業社製）とした。こ
のペーストを水で希釈し３倍量とし300c.c.／Ｍの
割合でスプレーし熱処理して無機微粒子を付着さ
せた。その後両面パイル織物の緯糸の引抜用緯糸
（10本中４本引き抜く第２図参照）を引き抜くこ
とによつて表面のパイルを裏側へ引つぱり出し、
蒸し張りテンター後毛割、剪毛仕上を行なつた。
無機微粒子のパイル織物裏面への付着は表面、裏
面の中間に介在包含されていた。
［考案の効果］
上記したように本考案は、天然繊維、再生繊
維、合成繊維等のいかなる繊維からなるパイル糸
に対しても風合、肌ざわり等のそのままの風合を
活用しつつ地糸部分に遠赤外線放射無機微粒子が
パイル表裏の中央部に位置し含有される。これら
の両面パイル織物は衣料、スポーツ用ジヤケツト
のライナー等へ寝装用毛布、シーツ、ひざ掛け等
へ、また資材用として靴の中敷、タオル地、化粧
用等への応用範囲が広く利用される。この織物の
使用にあたり保温効果があり遠赤外線が皮膚に浸
透し血管を拡張し血行をさかんにする効果を示
し、身体より発散する汗等の水分はパイル糸へ吸
収発散し着心地としてはサラサラしたドライな感
触が認められる。
維、合成繊維等のいかなる繊維からなるパイル糸
に対しても風合、肌ざわり等のそのままの風合を
活用しつつ地糸部分に遠赤外線放射無機微粒子が
パイル表裏の中央部に位置し含有される。これら
の両面パイル織物は衣料、スポーツ用ジヤケツト
のライナー等へ寝装用毛布、シーツ、ひざ掛け等
へ、また資材用として靴の中敷、タオル地、化粧
用等への応用範囲が広く利用される。この織物の
使用にあたり保温効果があり遠赤外線が皮膚に浸
透し血管を拡張し血行をさかんにする効果を示
し、身体より発散する汗等の水分はパイル糸へ吸
収発散し着心地としてはサラサラしたドライな感
触が認められる。
第１図は、本考案の両面パイル織物の拡大断面
図、第２図は10割組織を示す。 １……地経糸、２……地緯糸、３……パイル
糸、４……無機微粒子。
図、第２図は10割組織を示す。 １……地経糸、２……地緯糸、３……パイル
糸、４……無機微粒子。
Claims (1)
- 二重織組織による両面パイル織物の生機裏面に
遠赤外線を放射する無機微粒子を20％以下の低濃
度の柔らかい樹脂エマルジヨン液に分散混合せし
めた液を付着、加熱させた後、上記パイル織物生
機の裏面にある引抜用緯糸を引き抜いた、無機微
粒子を包含した両面パイル織物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988163882U JPH0431278Y2 (ja) | 1988-12-17 | 1988-12-17 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988163882U JPH0431278Y2 (ja) | 1988-12-17 | 1988-12-17 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0287098U JPH0287098U (ja) | 1990-07-10 |
| JPH0431278Y2 true JPH0431278Y2 (ja) | 1992-07-28 |
Family
ID=31449010
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988163882U Expired JPH0431278Y2 (ja) | 1988-12-17 | 1988-12-17 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0431278Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101651757B1 (ko) * | 2014-12-22 | 2016-09-06 | 주식회사 효성 | 축열 보온성 플리스 및 그의 제조방법 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6328938A (ja) * | 1986-07-18 | 1988-02-06 | 野上織物株式会社 | 両面パイル織物及びその製造法 |
| JPS63182444A (ja) * | 1987-01-16 | 1988-07-27 | カネボウ株式会社 | 赤外線放射面状繊維構造物 |
-
1988
- 1988-12-17 JP JP1988163882U patent/JPH0431278Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6328938A (ja) * | 1986-07-18 | 1988-02-06 | 野上織物株式会社 | 両面パイル織物及びその製造法 |
| JPS63182444A (ja) * | 1987-01-16 | 1988-07-27 | カネボウ株式会社 | 赤外線放射面状繊維構造物 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0287098U (ja) | 1990-07-10 |
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