JPH04311339A - 固形脂用起泡剤 - Google Patents
固形脂用起泡剤Info
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- JPH04311339A JPH04311339A JP3072761A JP7276191A JPH04311339A JP H04311339 A JPH04311339 A JP H04311339A JP 3072761 A JP3072761 A JP 3072761A JP 7276191 A JP7276191 A JP 7276191A JP H04311339 A JPH04311339 A JP H04311339A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、バターなどの固形脂を
起泡し易くする固形脂用起泡剤に関する。
起泡し易くする固形脂用起泡剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】バターケーキなどの生地は、一般にバタ
ーなどの固形脂、砂糖、卵及び小麦粉からつくられる。 このような生地を製造する場合、まず、バターなどの固
形脂に砂糖を加え、良く攪拌して固形脂に空気を抱き込
ませるという操作を行う。この操作を行うのは、次に卵
、小麦粉などを添加・攪拌して得た生地を焼成してバタ
ーケーキとした場合に、出来上がったバターケーキをソ
フトで風味に富んだものにするためである。したがって
、生地の製造においては、固形脂にどれだけ多くの空気
を抱き込ませることができるかという点が重要である。
ーなどの固形脂、砂糖、卵及び小麦粉からつくられる。 このような生地を製造する場合、まず、バターなどの固
形脂に砂糖を加え、良く攪拌して固形脂に空気を抱き込
ませるという操作を行う。この操作を行うのは、次に卵
、小麦粉などを添加・攪拌して得た生地を焼成してバタ
ーケーキとした場合に、出来上がったバターケーキをソ
フトで風味に富んだものにするためである。したがって
、生地の製造においては、固形脂にどれだけ多くの空気
を抱き込ませることができるかという点が重要である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、固形脂に空気
を攪拌しながら抱き込ませて多量に空気を含ませるには
、攪拌に時間を要し、必ずしも容易ではないという問題
がある。
を攪拌しながら抱き込ませて多量に空気を含ませるには
、攪拌に時間を要し、必ずしも容易ではないという問題
がある。
【０００４】本発明は、このような事情に鑑み、バター
などの固形脂に空気などの気体を抱き込ませ、起泡させ
るに際し、起泡をし易くする固形脂用起泡剤を提供する
ことを目的とする。
などの固形脂に空気などの気体を抱き込ませ、起泡させ
るに際し、起泡をし易くする固形脂用起泡剤を提供する
ことを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の固形脂用起泡剤は、サイクロデキストリンで包接し
た油脂からなることを特徴とする。
明の固形脂用起泡剤は、サイクロデキストリンで包接し
た油脂からなることを特徴とする。
【０００６】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
サイクロデキストリンとは、グルコース６個以上がα−
１，４結合した環状構造を有するデキストリンをいい、
具体的には、α−サイクロデキストリン、β−サイクロ
デキストリン、γ−サイクロデキストリン、分岐サイク
ロデキストリン及びこれらの混合物を挙げることができ
る。
サイクロデキストリンとは、グルコース６個以上がα−
１，４結合した環状構造を有するデキストリンをいい、
具体的には、α−サイクロデキストリン、β−サイクロ
デキストリン、γ−サイクロデキストリン、分岐サイク
ロデキストリン及びこれらの混合物を挙げることができ
る。
【０００７】また、本発明で油脂とは広く脂質をいい、
具体的にはサラダ油、リン脂質などの脂質を挙げること
ができる。特にリン脂質（レシチン、リゾレシチンなど
）が望ましいが、必ずしも高純度の必要はなく、中性脂
質などが混ざっているものでよい。
具体的にはサラダ油、リン脂質などの脂質を挙げること
ができる。特にリン脂質（レシチン、リゾレシチンなど
）が望ましいが、必ずしも高純度の必要はなく、中性脂
質などが混ざっているものでよい。
【０００８】本発明の固形脂用起泡剤は、このような油
脂をサイクロデキストリンで包接したものであり、具体
的には、サイクロデキストリンの有する環状構造部に、
油脂の構造の少なくとも一部が取り込まれた（入り込ん
だ）ものである。かかる包接は一般にサイクロデキスト
リンを清水に懸濁したものと油脂を混合することにより
得られ、包接した状態となると一種の可塑性をもったペ
ースト状となるが、このペースト状のものを乾燥したも
のは、水分がほとんど除かれて粉末状となる。なお、粉
末状のものはその１〜５倍重量の清水に分散させると再
びペースト状となる。
脂をサイクロデキストリンで包接したものであり、具体
的には、サイクロデキストリンの有する環状構造部に、
油脂の構造の少なくとも一部が取り込まれた（入り込ん
だ）ものである。かかる包接は一般にサイクロデキスト
リンを清水に懸濁したものと油脂を混合することにより
得られ、包接した状態となると一種の可塑性をもったペ
ースト状となるが、このペースト状のものを乾燥したも
のは、水分がほとんど除かれて粉末状となる。なお、粉
末状のものはその１〜５倍重量の清水に分散させると再
びペースト状となる。
【０００９】本発明の固形脂用起泡剤において、サイク
ロデキストリンと油脂との割合は、重量比で、サイクロ
デキストリン１に対して油脂が０．１〜５の割合となる
のが望ましい。油脂がこれより少なくなると起泡剤とし
ての効果が発揮されにくい傾向となり、また、油脂を上
記範囲を超えてサイクロデキストリンで包接するのは困
難だからである。
ロデキストリンと油脂との割合は、重量比で、サイクロ
デキストリン１に対して油脂が０．１〜５の割合となる
のが望ましい。油脂がこれより少なくなると起泡剤とし
ての効果が発揮されにくい傾向となり、また、油脂を上
記範囲を超えてサイクロデキストリンで包接するのは困
難だからである。
【００１０】ここで、本発明の固形脂用起泡剤の一般的
製法を示す。サイクロデキストリン１部（重量部を表す
。以下同じ）を清水１部〜５部に分散・懸濁させたもの
に、油脂０．１部〜５部を混合攪拌し、全体が均一でペ
ースト状になれば、本発明の固形脂用起泡剤を得ること
ができる。なお、使用する油脂が常温で固体もしくは半
固体の性状を有するものは、そのままではサイクロデキ
ストリンと包接し難いため、油脂を加熱・融解し、ほぼ
同じ温度まで加温したサイクロデキストリン懸濁液と混
合攪拌すればよい。
製法を示す。サイクロデキストリン１部（重量部を表す
。以下同じ）を清水１部〜５部に分散・懸濁させたもの
に、油脂０．１部〜５部を混合攪拌し、全体が均一でペ
ースト状になれば、本発明の固形脂用起泡剤を得ること
ができる。なお、使用する油脂が常温で固体もしくは半
固体の性状を有するものは、そのままではサイクロデキ
ストリンと包接し難いため、油脂を加熱・融解し、ほぼ
同じ温度まで加温したサイクロデキストリン懸濁液と混
合攪拌すればよい。
【００１１】本発明の固形脂用起泡剤は、固形脂に空気
を抱き込ませる働きを有するものである。すなわち、固
形脂を起泡させる際に添加すれば、非常に容易に起泡さ
せることができる。固形脂に対する添加の割合は、あま
り多くても必要以上の効果は得られないので、固形脂に
対し、本発明の固形脂用起泡剤を０．１〜５重量％程度
添加すればよい。
を抱き込ませる働きを有するものである。すなわち、固
形脂を起泡させる際に添加すれば、非常に容易に起泡さ
せることができる。固形脂に対する添加の割合は、あま
り多くても必要以上の効果は得られないので、固形脂に
対し、本発明の固形脂用起泡剤を０．１〜５重量％程度
添加すればよい。
【００１２】本発明で固形脂とは、常温で固形もしくは
半固形の状態である食用油脂をいい、具体的にはバター
、マーガリン、ショートニングなどといった可塑性を持
った油脂食品やラード、ヤシ油、硬化油などを挙げるこ
とができる。
半固形の状態である食用油脂をいい、具体的にはバター
、マーガリン、ショートニングなどといった可塑性を持
った油脂食品やラード、ヤシ油、硬化油などを挙げるこ
とができる。
【００１３】
【作用】本発明の固形脂用起泡剤は、サイクロデキスト
リンで包接した油脂が、おそらく、固形脂と空気、その
他の気体との界面を安定にする作用があり、それにより
気体の抱き込み、つまり、起泡を容易にすると考えられ
る。
リンで包接した油脂が、おそらく、固形脂と空気、その
他の気体との界面を安定にする作用があり、それにより
気体の抱き込み、つまり、起泡を容易にすると考えられ
る。
【００１４】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す。
【００１５】実施例１
β−サイクロデキストリン１００ｋｇを２００ｋｇの清
水に分散させた。別にサラダ油５０ｋｇを用意し、サイ
クロデキストリン分散溶液に添加して、超音波攪拌装置
で３０分間攪拌して全体をペースト状とし、液状タイプ
の固形脂用起泡剤３５０ｋｇを得た。
水に分散させた。別にサラダ油５０ｋｇを用意し、サイ
クロデキストリン分散溶液に添加して、超音波攪拌装置
で３０分間攪拌して全体をペースト状とし、液状タイプ
の固形脂用起泡剤３５０ｋｇを得た。
【００１６】実施例２
加温・融解した卵黄リン脂質（レシチン約３０％、中性
脂質約７０％）１００ｋｇを、同程度の温度まで加温し
た、β−サイクロデキストリン２００ｋｇを清水５００
ｋｇに分散・懸濁した懸濁液と混合して１時間攪拌し、
全体をペースト状とした。得られた混合溶液をスプレー
ドライして粉末タイプの固形脂用起泡剤２８０ｋｇを得
た。
脂質約７０％）１００ｋｇを、同程度の温度まで加温し
た、β−サイクロデキストリン２００ｋｇを清水５００
ｋｇに分散・懸濁した懸濁液と混合して１時間攪拌し、
全体をペースト状とした。得られた混合溶液をスプレー
ドライして粉末タイプの固形脂用起泡剤２８０ｋｇを得
た。
【００１７】試験例
下記、表１の配合のものを用意した。サイクロデキスト
リン（β−ＣＤ）はあらかじめ清水に分散し、これを攪
拌しながら油脂（レシチンなどの常温で半固形のものは
、加温・融解して）を徐々に加えて試料とした。なお、
レシチン、リゾレシチンについては、レシチンはレシチ
ン約３０％、中性脂質約７０％、リゾレシチンは、リゾ
レシチン約３０％、中性脂質約７０％の組成のものを用
いた。これらの試料を各々バター２５０ｇに対して１．
３ｇ添加し、ホバートミキサー（ＴＨＥ ＨＯＢＡＲＴ
ＭＦＧ． 社製、モデルＣ−１００−Ｔ）でビーター
を用いて中速で攪拌し、５分後、１０分後にそれぞれサ
ンプリングを行い、１００ｍｌのメスカップで比重の測
定を行った。 この結果を表１に示す。なお、標準としては、バターの
みとした以外は同様の操作を行った結果を示す。
リン（β−ＣＤ）はあらかじめ清水に分散し、これを攪
拌しながら油脂（レシチンなどの常温で半固形のものは
、加温・融解して）を徐々に加えて試料とした。なお、
レシチン、リゾレシチンについては、レシチンはレシチ
ン約３０％、中性脂質約７０％、リゾレシチンは、リゾ
レシチン約３０％、中性脂質約７０％の組成のものを用
いた。これらの試料を各々バター２５０ｇに対して１．
３ｇ添加し、ホバートミキサー（ＴＨＥ ＨＯＢＡＲＴ
ＭＦＧ． 社製、モデルＣ−１００−Ｔ）でビーター
を用いて中速で攪拌し、５分後、１０分後にそれぞれサ
ンプリングを行い、１００ｍｌのメスカップで比重の測
定を行った。 この結果を表１に示す。なお、標準としては、バターの
みとした以外は同様の操作を行った結果を示す。
【００１８】
【表１】
【００１９】表１の結果は、数字が小さい程、多くの空
気を抱き込んでいることを示している。この結果より、
本発明の固形脂用起泡剤を用いると、バターなどの起泡
を容易に行えることが明らかである。
気を抱き込んでいることを示している。この結果より、
本発明の固形脂用起泡剤を用いると、バターなどの起泡
を容易に行えることが明らかである。
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固形脂用
起泡剤は、固形脂に対して容易に、空気などの気体を抱
き込ませることができる。したがって、バターケーキな
どの食品製造に用いるのに最適である。
起泡剤は、固形脂に対して容易に、空気などの気体を抱
き込ませることができる。したがって、バターケーキな
どの食品製造に用いるのに最適である。
Claims (1)
- 【請求項１】 サイクロデキストリンで包接した油脂
からなることを特徴とする固形脂用起泡剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3072761A JPH04311339A (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 固形脂用起泡剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3072761A JPH04311339A (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 固形脂用起泡剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04311339A true JPH04311339A (ja) | 1992-11-04 |
Family
ID=13498672
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3072761A Withdrawn JPH04311339A (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 固形脂用起泡剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04311339A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008036744A1 (en) * | 2006-09-19 | 2008-03-27 | Kraft Foods Global Brands Llc | Gasified food products and methods of preparation thereof |
-
1991
- 1991-04-05 JP JP3072761A patent/JPH04311339A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008036744A1 (en) * | 2006-09-19 | 2008-03-27 | Kraft Foods Global Brands Llc | Gasified food products and methods of preparation thereof |
| NO338737B1 (no) * | 2006-09-19 | 2016-10-17 | Intercontinental Great Brands Llc | Gassifiserte matprodukter og framgangsmåte for fremstilling derav |
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