JPH04310645A - 光磁気記録媒体 - Google Patents

光磁気記録媒体

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JPH04310645A
JPH04310645A JP7484291A JP7484291A JPH04310645A JP H04310645 A JPH04310645 A JP H04310645A JP 7484291 A JP7484291 A JP 7484291A JP 7484291 A JP7484291 A JP 7484291A JP H04310645 A JPH04310645 A JP H04310645A
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JP
Japan
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magneto
recording medium
optical recording
auxiliary layer
magnetic field
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JP7484291A
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Tsutomu Tanaka
努 田中
Yasunobu Hashimoto
康宣 橋本
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光磁気記録媒体に係り、
特にレーザ光の強度変調のみでオーバーライトが可能な
光磁気記録媒体に関する。
【0002】近年、光磁気記録のデータ転送速度を向上
させるために、基板上にキュリー点と保磁力の温度に対
する勾配が相互に異なる記録層と補助層の二層構造の光
磁気記録媒体を積層形成し、この二層構造の光磁気記録
媒体に光変調したレーザ光を照射することで、光磁気デ
ィスクが一回転する間に光磁気記録の消去と記録の両方
を同時に行い得るオーバーライト方式が開発されている
【0003】このようなオーバーライト方式は種々の方
式が提案され、例えば特開昭62−175948 号に
は、記録層と補助層を用いた二層膜のオーバーライト方
法が提案されている。この方法はキュリー温度と保磁力
の関係が、図10(b) の曲線10−1に示すような
関係を有する記録層と、キュリー温度と保磁力の関係が
、図10(b) の曲線10−2に示すような補助層の
ように、互いにキュリー点と保磁力の温度に対する勾配
の異なる曲線を有する補助層と記録層の二層の光磁気記
録媒体を用いる。
【0004】そして図10(b) の曲線10−1に示
すように、室温Tで記録層の保磁力Hc1は、曲線10
−2に示す補助層の保磁力Hc2より大で、該記録層の
キューリ温度TC1は補助層のキューリ温度TC2より
低い光磁気記録媒体を用いている。
【0005】そして記録に先立って補助層の磁気モーメ
ントの向きを一方向に揃えておき、記録しようとする信
号に対応して記録層のキュリー温度TC1以上で、かつ
補助層の磁化反転の生じない温度に加熱する第1の加熱
状態と、該第1の加熱状態よりも加熱温度が高く、補助
層の磁化を反転させるのに充分な第2の加熱状態とで、
記録層と補助層の光磁気記録媒体を、レーザ光の照射で
加熱した後、各々の加熱状態から冷却することで2値情
報を記録している。
【0006】そしてこの方法では、図10(a) に示
すように記録の際に用いる記録磁石61の他に、前記補
助層の磁気モーメントの向きを一方向に揃えるための初
期化磁石62が設置されている。
【0007】なお、図で63は光磁気記録媒体を形成し
た光磁気ディスク、64は記録、再生に用いるレーザ光
源である。
【0008】
【従来の技術】然し、このようなオーバーライト方法に
於いては、補助層を初期化するために必要な初期化磁石
の初期化磁場が、3.5 〜5KOeの大きい磁場を必
要とし、そのため大型の永久磁石を必要とし、装置が大
型になる欠点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そのため、従来より補
助層の光磁気記録媒体に用いられている重希土類金属元
素− 遷移金属元素の非晶質合金のテルビウム・鉄・コ
バルト(TbFeCo)、テルビウム・ジスプロシウム
・鉄・コバルト(TbDyFeCo)、ガドリニウム・
ジスプロシウム・鉄・コバルト(GdDyFeCo)、
ジスプロシウム・鉄・コバルト(DyFeCo)等に於
いて、重希土類金属元素の含有割合を遷移金属元素の含
有割合よりも大となるようにして、つまり希土類金属リ
ッチ(REリッチ)の合金にすることで、室温に於ける
補助層の光磁気記録媒体の保磁力を低下させて初期化磁
石の小型化を図っている。
【0010】然し、このような方法を採っても、図11
に示すように保磁力と磁場の飽和点との関係を示す、光
磁気記録媒体のカーループは、保磁力(Hc ) を示
す横軸方向に沿って裾を引いて延びる傾向があり、磁場
が完全に飽和する磁場の飽和点Hc−satが保磁力の
低下に伴って低下せず、そのために磁場の大きい初期化
用の永久磁石を必要とする不都合を生じる。
【0011】図12にこのような従来の重希土類−遷移
金属合金のGdDyFeCoを補助層として用いた光磁
気記録媒体に於ける保磁力Hc と、カー回転角の関係
を示すカーループ曲線を示す。図で横軸は保磁力Hc 
を示し、縦軸はカー回転角( 度) を示す。図示する
ようにカーループが、保磁力を示す横軸方向に沿って裾
を引いて延びる傾向があり、磁場が完全に飽和する、磁
場の飽和点Hc−sat (KOe) の値は横軸方向
に沿って延び、そのため所定の値に収斂しない。
【0012】また図13に従来の重希土類−遷移金属合
金のGdDyFeCoを補助層として用いた光磁気記録
媒体に於ける保磁力Hc と、磁場の飽和点Hc −s
atとの関係を示す。図で横軸は保磁力Hc (KOe
) を示し、縦軸は磁場の飽和点Hc −satを示す
【0013】また図14に従来の重希土類−遷移金属合
金のTbDyFeCoの補助層に於ける保磁力Hc と
磁場の飽和点Hc −satとの関係図を示す。図で横
軸は保磁力Hc (KOe )を示し、縦軸は磁場の飽
和点Hc −sat(KOe) を示す。
【0014】図13および図14に示すように、従来の
重希土類−遷移金属合金を補助層材料として用いた光磁
気記録媒体に於いては、保磁力Hc を低下させても、
磁場の飽和点Hc −satの値は、横軸の保磁力Hc
 方向に沿って延びて飽和するようになり、減少しない
ことが判る。
【0015】本発明は上記した欠点を除去し、前記した
磁場の飽和点Hc −satを低下することが可能な補
助層材料を用いることで、初期化磁場を低く保った状態
で、オーバーライトが可能な光磁気記録媒体の提供を目
的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の光磁気記録媒体
は、基板上に垂直磁気異方性を有する光磁気記録媒体を
記録層、および補助層として二層構造に設け、オーバー
ライト可能な光磁気記録媒体に於いて、前記補助層に軽
希土類金属元素−重希土類金属元素−遷移金属元素の合
金薄膜を用い、前記軽希土類金属元素としてイットリウ
ム(Y) 、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プ
ラセオジウム(Pr)、ネオジウム(Nd)、サマリウ
ム(Sm)およびユウロピウム(Eu)のうちの少なく
とも1個以上の元素を含んで成ることを特徴とする。
【0017】また上記した補助層がNdDyFeCoの
合金薄膜であることを特徴とする。更に前記した補助層
のNdDyFeCoの合金薄膜が、Ndx Dyy (
Fe100−zCoz )100−X−yで表示され、
前記x ≧1.5 原子%、y ≧25原子%、z ≧
27原子%の範囲であることを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明者等は、従来より補助層の光磁気記録媒
体として用いているTbDyFeCoや、GdDyFe
Co等の重希土類金属元素・遷移金属元素の合金薄膜の
代わりに、イットリウム(Y) 、ランタン(La)、
セリウム(Ce)、プラセオジウム(Pr)、ネオジウ
ム(Nd)、サマリウム(Sm)およびユウロピウム(
Eu)のような軽希土類金属元素のうちの少なくとも1
個以上の元素を含んだ軽希土類金属元素と重希土類金属
元素と遷移金属元素よりなる例えばNdDyFeCoの
ような合金薄膜を用いると、従来の重希土類金属元素・
遷移金属元素の合金薄膜のように保磁力の低下に伴って
磁場の飽和点の値が低下せずに所定の値に飽和する現象
が無くなり、保磁力の低下に伴って磁場の飽和点の値も
低下するようになることを実験的に見出した。
【0019】また、この中で特に補助層としてNdDy
FeCoの合金薄膜を用い、このNdDyFeCoの合
金薄膜をNdx Dyy (Fe100−zCoz )
100−X−yで表示し、前記x ≧1.5 原子%、
y ≧25原子%、z ≧27原子%の範囲の組成にす
ると、上記した保磁力の低下に伴って磁場の飽和点の値
が低下せず、所定の値に飽和する現象が無くなることが
顕著と成ることを、実験的に確認した。
【0020】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例につき詳
細に説明する。第1実施例として図1に示すように、ガ
ラス製の基板1上にテルビウム−二酸化珪素(Tb−S
iO2) よりなる下部保護層2を設け、その上にテル
ビウム・鉄・コバルト(TbFeCo)より成る記録層
3を設け、その上に本発明のNdDyFeCoの非晶質
合金薄膜より成る補助層4を設け、更にその上にテルビ
ウム−二酸化珪素(Tb−SiO2)よりなる上部保護
層5を設けた構造を採っている。
【0021】図3に本発明の第1実施例の補助層の材料
として用いるネオジウム・ジスプロシウム・鉄・コバル
ト(NdDyFeCo)の非晶質合金薄膜のカーループ
を示す。また図4に本発明の補助層の材料として用いる
NdDyFeCoの非晶質合金薄膜の保磁力Hc (K
Oe) と、磁場の飽和点Hc −sat(KOe) 
の関係を示す。図4に示すように保磁力Hc が低下す
ると、それに連れて磁場の飽和点Hc −satも直線
的に低下しており、従来のように磁場の飽和点Hc −
satが所定の値に飽和する現象が除去される。
【0022】また図5に本発明の第2実施例の補助層の
材料として本発明のプラセオジウム・ジスプロシウム・
鉄・コバルト(PrDyFeCo)の非晶質合金薄膜の
保磁力Hc (KOe) と、磁場の飽和点Hc −s
at(KOe) の関係を示す。 図5に示すように保磁力Hc が低下すると、それに連
れて磁場の飽和点Hc −satも直線関係で低下して
おり、従来のように磁場の飽和点Hc −satが飽和
する現象が除去される。
【0023】また図6に示すように本発明の第3実施例
の補助層の材料として、サマリウム・ジスプロシウム・
鉄・コバルト(SmDyFeCo)の非晶質合金薄膜の
保磁力Hc (KOe) と、磁場の飽和点Hc −s
at(KOe) の関係を示す。 図4に示すように保磁力Hc が低下すると、それに連
れて磁場の飽和点Hc −satも直線関係で低下して
おり、従来のように磁場の飽和点Hc −satが低下
しない現象が除去される。
【0024】また図7に前記した本発明の補助層材料と
して用いるNdDyFeCoの非晶質合金薄膜に於いて
、このNdDyFeCoをNdx Dyy (Fe65
Co35)100−x−y として表示した場合のDy
の含有量(y原子%) 、およびNdの含有量(x原子
%) に対する磁場の飽和点Hc −satの関係図を
示す。
【0025】図で縦軸は磁場の飽和点Hc −satを
示し、横軸は前記NdDyFeCoをNdx Dyy 
(Fe65Co35)100−x−y として表示した
場合の、x=1.5 原子%とした時のy の値( 原
子%) 、x =3 原子%とした場合のy の値( 
原子%) を示している。
【0026】図の曲線a に示すようにNd量が1.5
 原子%以下の含有量であると、Dyの含有量を増加さ
せても、磁場の飽和点Hc−satの低下は見られず、
所定の値に飽和する現象が見られる。
【0027】従ってNd量が1.5 原子%以下の含有
量では、磁場の飽和点Hc −satを低下させる効果
は見られない。またNd量が1.5 原子%以上、例え
ば3原子%であると、曲線bに示すように、Dyの増加
に伴ってHc−sat は低下していく。従って、Hc
−sat を3KOeと見積もると、Dyの含有量は2
5原子%以上が望ましい。
【0028】この理由は、記録層の磁化に用いられてい
る永久磁石は4 〜5KOeの永久磁石が用いられてお
り、補助層の初期化用磁石としては3KOe程度の永久
磁石が好ましいので、補助層に用いる光磁気記録媒体の
Hc−sat は、3KOe以下が望ましい。従ってD
yの含有量は図7 の曲線b より25原子%以上が望
ましい。
【0029】また補助層のキュリー温度Tc2は記録層
のキュリー温度Tc1より高く保つ必要があるので、こ
の補助層のキュリー温度Tc2は200 ℃以上とする
。Coの含有量が大になるとキュリー温度が大になる傾
向があるので、このCoの量を所定の値に決定する必要
がある。上記したように補助層のキュリー温度Tc2を
200 ℃に保つ条件で、Dyを固定にして、NdとC
oの量を変化させて補助層のキュリー温度が200 ℃
になるNdx Dyy (Fe100−zCoz )1
00−x−yに於けるx 、およびy の値の実験の結
果を図8に示す。
【0030】図の曲線a はDyが25原子%の場合で
、曲線b はDyが27原子%の場合である。図の曲線
a に示すように、例えばNd量が1.5 原子%で、
Dyが25原子%であるとCo量は27%が望ましい。
【0031】また曲線b に示すように、例えばNdが
1.5 原子%で、Dyが27原子%であると、Co量
は34原子%が望ましい。前記した図7よりNdの含有
量(x) は1.5 原子%以上で、Dyの含有量(y
) は25原子%以上となることが望ましいと述べてお
り、この図8に述べたことを総合すると、オーバーライ
ト可能な光磁気記録媒体の補助層として、NdDyFe
Coを用いる場合、前記した補助層の初期化用磁石の保
磁力が3KOe程度以下、該補助層のキューリ温度が2
00 ℃以上の場合に於ける条件に於いて、Nd量は1
.5 原子%以上、Dy量は25原子%以上、Co量は
27原子%以上に保つと良い。
【0032】このような本発明の光磁気記録媒体の製造
方法に付いて述べると、図1 および図2 に示すよう
に、表面にグルーブを設けたガラス基板を基板1 とし
て用い、該基板をRFマグネトロンスパッタリング装置
の高真空の容器11内に設置し、該容器内を一旦、5 
×10−5Pa以下の真空度に成る迄排気する。
【0033】次いで該容器11内にガス導入管12より
アルゴンガスを導入し、該スパッタガス圧を0.2Pa
 に保持しながら、Tb− SiO2の保護層形成用タ
ーゲット13をスパッタして基板上にTb−SiO2の
下部保護層2 を90nmの厚さに形成する。
【0034】次いで、一旦、アルゴンガスの供給を停止
して、容器11内を5 ×10−5Pa迄、排気管14
に連なる排気ポンプ(図示せず) で  排気した後、
再びアルゴンガスを容器11内に導入し、ガス圧を0.
5Pa に保持してTbFeCo合金の記録層形成用タ
ーゲット15をスパッタして、TbFeCoの記録層3
を50nmの厚さに形成する。
【0035】次いで容器11内の真空状態を保持したま
ま、アルゴンガス圧力を0.5Pa に保持した状態で
、NdDyFeCoの補助層形成用ターゲット16をス
パッタして、170nm の厚さの補助層4 を形成す
る。
【0036】次いで、一旦アルゴンガスの供給を停止し
、容器11内を5×10−5Pa以下の真空度に成る迄
排気した後、更にアルゴンガスを導入して、スパッタガ
ス圧を0.2Paに保ってTb− SiO2よりなる保
護層形成用ターゲット13をスパッタして上部保護層5
 を90nmの厚さに形成する。
【0037】このようにして形成した本発明の光磁気記
録媒体の特性を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】本発明の比較例として記録層に重希土類金
属元素−遷移金属元素合金の薄膜のTbFeCo、補助
層に重希土類金属元素− 遷移金属元素合金のTbDy
FeCoを用いた従来のオーバーライト可能な光磁気記
録媒体の諸性質を表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】表1と表2を比較すると、従来の光磁気記
録媒体は保磁力Hc、および磁場の飽和点Hc −sa
tの値が本発明の光磁気記録媒体に比して大きいことが
判る。 以上のようにして形成した本発明の光磁気記録媒体を1
0m/sec の一定速度で回転させ、記録パワーとし
てのHighパワー(PH ) を10mW、消去パワ
ーとしてのLowパワー(PL ) を5mW とし、
読み出しパワー(Pr) を1mW としてオーバーラ
イトを行った。
【0042】書き込み磁場(HW ) は350 Oe
 、初期化磁場(Hini ) は4KOeである。そ
して旧情報の書き込み周波数は、3.8MHz( マー
ク長1.3 μm)、オーバーライトの書き込み周波数
は6.2MHz( マーク長0.8 μm)である。
【0043】以上の条件でオーバーライトを行った結果
、信号品質は51dBであり、高い信号品質が確認され
た。図9(a)に本発明の光磁気記録媒体の初期化磁場
(Hini ) に対するオーバーライト特性と消去特
性を示す。 図の曲線21はオーバーライト特性曲線、図の曲線22
は消去特性曲線を示す。この実験に用いたオーバーライ
ト特性、および消去特性の実験手順に付いて表3にまと
めて示す。
【0044】
【表3】
【0045】また本発明の比較例として、表2に示した
従来の光磁気記録媒体を10m/sec の一定の回転
速度で回転させ、Highパワー(PH ) を11m
W、消去パワーとしてのLowパワー(PL ) を6
mW とし、読み出しパワー(Pr ) を1mW と
してオーバーライトを行った。
【0046】書き込み磁場(HW ) は350 Oe
 、初期化磁場(Hini ) は5KOeである。そ
して旧情報の書き込み周波数は、3.8MHz( マー
ク長1.3 μm)、オーバーライトの書き込み周波数
は6.2MHz( マーク長0.8 μm)である。
【0047】以上の条件でオーバーライトを行った結果
、信号品質は48dBであり、本発明の光磁気記録媒体
に比較して信号品質の低下が確認された。
【0048】
【表4】
【0049】図9(b)に従来の光磁気記録媒体の初期
化磁場に対するオーバーライト特性と消去特性を示す。 図の曲線23はオーバーライト特性曲線、図の曲線24
は消去特性曲線を示す。この実験に用いた光磁気記録媒
体のオーバーライト特性、および消去特性の実験の手順
に付いて表4にまとめて示す。
【0050】図9(b)示すように従来の光磁気記録媒
体を補助層に用いた場合の初期化磁場は3.5KOeで
あり、図9(a)に示す本発明の光磁気記録媒体を補助
層に用いた場合の初期化磁場の1.5KOeの値に比し
て高いことが判る。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように、軽希土類− 重希土
類− 遷移金属系の光磁気記録媒体を用いると、磁場の
飽和点Hc −satの値が低くでき、補助層の初期化
磁場の大きさが小さくて済むオーバーライト可能な光磁
気記録媒体が得られる。特にNdDyFeCoの材料を
補助層に用いることにより、初期化磁場が小さく、オー
バーライト後の信号品質も良好な光磁気記録媒体が得ら
れる効果があり、高品質、高性能な光磁気記録媒体が得
られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明の光磁気記録媒体の断面図である。
【図2】  本発明の光磁気記録媒体の形成に用いる装
置の説明図である。
【図3】  本発明の光磁気記録媒体のカーループの曲
線図である。
【図4】  本発明の光磁気記録媒体のNdDyFeC
oの保磁力と磁場の飽和点の関係図である。
【図5】  本発明の光磁気記録媒体のPrDyFeC
oの保磁力と磁場の飽和点の関係図である。
【図6】  本発明の光磁気記録媒体のSmDyFeC
oの保磁力と磁場の飽和点の関係図である。
【図7】  本発明のNdx Dyy (Fe65Co
35)100−x−y の光磁気記録媒体のDy、およ
びNdの含有量( 原子%) と磁場の飽和点との関係
図である。
【図8】  本発明のNdx Dyy (Fe100−
zCoz)100−x−yの光磁気記録媒体の補助層の
キュリー温度を200 ℃とし、Dyの含有量(y原子
%) を一定とした時のNdの含有量(x原子%) と
Coの含有量(z原子%) との関係図である。
【図9】  本発明の光磁気記録媒体と従来の光磁気記
録媒体に於けるオーバーライト特性と、消去特性の比較
図である。
【図10】  オーバーライトを実施する装置の説明図
である。
【図11】  保磁力と磁場の飽和点の関係図である。
【図12】  従来の光磁気記録媒体のGdDyFeC
oのカーループ曲線図である。
【図13】  従来の光磁気記録媒体のGdDyFeC
oの保磁力と磁場の飽和点との関係図である。
【図14】  従来の光磁気記録媒体のTbDyFeC
oの保磁力と磁場の飽和点との関係図である。
【符号の説明】
1  基板 2  下部保護層 3  記録層 4  補助層 5  上部保護層 11  容器 12  ガス導入管 13  保護層形成用ターゲット 14  排気管 15  記録層形成用ターゲット 16  補助層形成用ターゲット 21,23   オーバーライト特性曲線22,24 
  消去特性曲線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  基板(1) 上に垂直磁気異方性を有
    する光磁気記録媒体を記録層(3) 、および補助層(
    4) として二層に設けたオーバーライト可能な光磁気
    記録媒体に於いて、前記補助層(4) に軽希土類金属
    元素−重希土類金属元素−遷移金属元素の合金薄膜を用
    い、前記軽希土類金属元素としてイットリウム(Y) 
    、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジウ
    ム(Pr)、ネオジウム(Nd)、サマリウム(Sm)
    およびユウロピウム(Eu)のうちの少なくとも1個以
    上の元素を含んで成ることを特徴とする光磁気記録媒体
  2. 【請求項2】  請求項1記載の補助層(4) がネオ
    ジウム(Nd)・ジスプロシウム(Dy)・鉄(Fe)
    ・コバルト(Co)の合金薄膜であることを特徴とする
    光磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】  請求項2記載の補助層がNdx Dy
    y (Fe100−zCoz )100−y−xで表さ
    れ、前記x、yおよびzの値がそれぞれ、x≧1.5 
    原子%、y≧25原子%、z≧27原子%の範囲である
    ことを特徴とする光磁気記録媒体。
JP7484291A 1991-04-08 1991-04-08 光磁気記録媒体 Withdrawn JPH04310645A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1993010530A1 (en) * 1991-11-22 1993-05-27 Seiko Epson Corporation Magnetooptical recording media

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