JP2770835B2 - 光磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

光磁気記録媒体の製造方法

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JP2770835B2
JP2770835B2 JP21726491A JP21726491A JP2770835B2 JP 2770835 B2 JP2770835 B2 JP 2770835B2 JP 21726491 A JP21726491 A JP 21726491A JP 21726491 A JP21726491 A JP 21726491A JP 2770835 B2 JP2770835 B2 JP 2770835B2
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栄三 深見
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気カー効果を利用し
てレーザー光により情報の記録・再生を行う光磁気記録
媒体の製造方法に関するものであり、とくに交換結合力
を利用した光磁気記録媒体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光磁気記録媒体の記録特性および
記録信号対雑音信号比特性の向上を目的として、光磁気
記録膜として交換結合力の働いた2層の光磁気膜を用い
たものが提案されている(特公平2−35371号公
報)。この光磁気記録媒体は低いキュリー温度を有する
高保磁力の光磁気層に小さな記録パワーで書込むことが
でき、この書込まれた記録マークが高いキュリー温度と
大きな磁気カー効果を有する低保磁力の光磁気層に転写
されるので、この転写された記録マークを読出すことに
より、磁気カー効果の大きな読出を行うことができると
いうものである。
【0003】一方、光磁気記録媒体への他の付加機能と
して書込済み情報の有無にかかわらず新たな情報をその
場では書込むことができるオーバーライト機能を付加し
たいわゆるオーバーライト可能な光磁気記録媒体も提案
されている(例えば、特開平2−158939号公
報)。このオーバーライト可能な光磁気記録媒体は垂直
磁化可能な記録層と垂直磁化可能な補助層とを積層し、
先行補助磁界により記録層の磁化はそのままにして補助
層の磁化のみを書き込みの直前までに「A向き」に揃え
るものである(層平面に対して磁化の向きが「上向き」
又は「下向き」の何れか一方を「A向き」とし、他方を
「逆A向き」と定義する)。そして、情報に従い高レベ
ルと低レベルとの間でパルス変調されたレーザー光が記
録層に照射された場合に、(1)高レベルのレーザー光
によって、室温に戻った状態でいうと、補助層が「逆A
向き」の磁化であり、記録層がPタイプの場合には「逆
A向き」、Aタイプの場合には「A向き」の磁化を有す
る記録マークが形成され、(2)低レベルのレーザー光
によって、室温に戻った状態でいうと、補助層が「A向
き」の磁化であり、記録層がPタイプの場合には「A向
き」、Aタイプの場合には「逆A向き」の磁化を有する
記録マークが形成される。ここでPタイプとは、補助層
の鉄族遷移金属(TM)のスピンと希土類遷移金属(R
E)のスピンとが全体の磁化に対して優勢な方の金属と
記録層のそれとが同じである場合であり、Aタイプとは
異なる場合である。
【0004】又、先行補助磁界を必要としないオーバー
ライト可能な光磁気記録媒体も提案されている(第13
回日本応用磁気学会学術講演概要集 講演番号23aC
−4(1989))。このオーバーライト可能な光磁気
記録媒体は上記記録層・補助層の上にさらにスイッチ層
・初期化層と積層し、初期化層の磁化は高レベルのレー
ザー光の照射によっても反転しないようにし、低レベル
のレーザー光照射のときに補助層の磁化が初期化層の磁
化にそろうようにし、高レベルのレーザー光照射のとき
には初期化層の磁化が補助層に影響を与えないようにス
イッチ層がふるまうようにしたものである。
【0005】本発明者らも、光磁気層2層の間にさらに
ネオジム(Nd)とガドリニウム(Gd)と鉄(Fe)
とコバルト(Co)とチタン(Ti)とを少なくとも含
む光磁気層を挿入することによって交換結合力を制御で
きる光磁気記録媒体を既に提案している。
【0006】次に、従来の光磁気記録媒体の製造方法に
ついて、図面を用いて説明する。図9は従来の一例を説
明するための製造工程図、図10は図9に示す従来例を
用いて製造した光磁気記録媒体の概略断面図である。
【0007】図において、1は基板、20は透明干渉
層、301は第1の光磁気層、302は第2の光磁気層
(NdGdFeCoTi膜)、303は第3の光磁気
層、40は保護層、5は放熱層である。基板1としては
ポリカーボネト樹脂板等が用いられ、透明干渉層20と
しては窒化シリコン等が用いられる。第1の光磁気層3
01としてはTbFe等が用いられ、第3の光磁気層3
03としてはGdTbFeCo等が用いられる。保護層
40としては窒化シリコン、放熱層5の材料としてはA
lTi等が用いられる。このような光磁気記録媒体の各
層の成膜は通常スパッタ装置が用いられる。
【0008】従来の光磁気記録媒体の製造方法は、図9
に示すように、基板装着工程(a)で基板1をスパッタ
装置内に装着して、スパッタ装置真空排気工程(b)で
真空排気した後に、透明干渉層成膜工程(c)で透明干
渉層20を成膜し、次に第1の光磁気層成膜工程(e)
で第1の光磁気層301を成膜し、次に第2の光磁気層
成膜工程(f)で第2の光磁気層(NdGdFeCoT
i)302を成膜し、次に第3の光磁気層成膜工程
(g)で第3の光磁気層303を成膜し、次に保護層成
膜工程(j)で保護層40を成膜し、最後に放熱層成膜
工程(k)で放熱層5を成膜する。このようにして製造
された光磁気記録媒体をスパッタ装置から光磁気記録媒
体取出工程(l)で取り出すものである。
【0009】なお、透明干渉層20を成膜する前に基板
1と透明干渉層20との付着力を強めるために基板1の
表面を少しスパッタエッチングする場合もある。また、
放熱層5は省略する場合もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな上述した従来の方法で製造した光磁気記録媒体は、
記録磁界と同一向きにバイアス磁界を印加して記録され
た情報を読み出す場合、(1)記録層がPタイプの場合
には、低レベルのレーザー光によって記録層に記録され
た「A向き」の磁化を有する記録マークが、「逆A向
き」の磁化を有する記録マークに書き換えられたり、
(2)記録層がAタイプの場合には、低レベルのレーザ
ー光によって記録層に記録された「逆A向き」の磁化を
有する記録マークが、「A向き」の磁化を有する記録マ
ークに書き換えられたり、さらには、記録磁界と同一向
きにバイアス磁界を印加して低レベルのレーザー光を照
射したとき、(1)記録層がPタイプの場合には、高レ
ベルのレーザー光によって記録層に記録された「逆A向
き」の磁化を有する記録マークが、「A向き」の磁化を
有する記録マークに書き換えらることが困難になり、
(2)記録層がAタイプの場合には、高レベルのレーザ
ー光によって記録層に記録された「A向き」の磁化を有
する記録マークが、「逆A向き」の磁化を有する記録マ
ークに書き換えることが困難になるという問題があっ
た。
【0011】本発明者らは、これらの問題を解決すべく
鋭意検討した結果、これらの問題の原因は第1の光磁気
層と第3の光磁気層との相互作用が弱すぎるためである
ことを見出し、本発明に至った。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の光磁気記録媒体
の製造方法は、基板上に透明干渉層と第1の光磁気層と
第2の光磁気層と第3の光磁気層とをこの順に少なくと
も設け、レーザ光を該基板を通して該第1の光磁気層に
集束して照射することにより情報の書込を行い、レーザ
ー光を該基板を通して該第1の光磁気層に集束して移動
させながら照射することにより情報の読出を行うように
した光磁気記録媒体であって、前記第1の光磁気層は鉄
族遷移金属と希土類遷移金属とを少なくとも含む非晶質
合金でかつ少なくとも10℃以上50℃以下でフェリ磁
性を示す膜であり、前記第3の光磁気層は鉄族遷移金属
と希土類遷移金属とを少なくとも含む非晶質合金でかつ
少なくとも10℃以上50℃以下でフェリ磁性を示す膜
であり、前記第2の光磁気層はネオジム(Nd)とガド
リニウム(Gd)と鉄(Fe)とコバルト(Co)とチ
タン(Ti)とを少なくとも含む非晶質合金の膜であ
り、前記第1の光磁気層と前記第3の光磁気層とは少な
くとも10℃以上50℃以下で磁気的に相互作用してい
る光磁気記録媒体の製造方法であって、前記第1の光磁
気層は前記透明干渉層の表面をスパッタエッチングして
平坦化したのちに成膜することにより、前記第1の光磁
気層と前記第3の光磁気層との相互作用を強くすること
を特徴としている。
【0013】また、本発明の光磁気記録媒体の製造方法
は、基板上に透明干渉層と第1の光磁気層と第2の光磁
気層と第3の光磁気層とをこの順に少なくとも設け、レ
ーザー光を該基板を通して該第1の光磁気層に集束とし
て照射することにより情報の書込を行い、レーザー光を
該基板を通して該第1の光磁気層に集束して移動させな
がら照射することにより情報の読出を行うようにした光
磁気記録媒体であって、前記第1の光磁気層は鉄族遷移
金属と希土類遷移金属とを少なくとも含む非晶質合金で
かつ少なくとも10℃以上50以下でフェリ磁性を示す
垂直磁化可能な膜であり、前記第3の光磁気層は鉄族遷
移金属と希土類遷移金属とを少なくとも含む非晶質合金
でかつ少なくとも10℃以上50℃以下でフェリ磁性を
示す垂直磁化可能な膜であり、前記第2の光磁気層はネ
オジム(Nd)とガドリニウム(Gd)と鉄(Fe)と
コバルト(Co)とチタン(Ti)とを少なくとも含む
非晶質合金の膜であり、前記第1の光磁気層の磁化の向
きと前記第3の光磁気層の磁化の向きとを層平面に対し
て上向きまたは下向きの何れか一方を「A向き」とし、
他方を「逆A向き」とするとき、前記第1の光磁気層の
磁化はそのままで前記第3の光磁気層の磁化のみが書込
の直前までに先行補助磁界により「A向き」に揃えら
れ、情報に従い高レベルと低レベルとの間でパルス変調
されたレーザー光が前記第1の光磁気層に照射された場
合、(1)前記変調されたレーザー光が高レベルにある
とき、前記第1の光磁気層の温度は高温に上昇し、その
温度状態で変調されない記録磁界が作用するか、又は前
記レーザー光の照射がなくなって10℃以上50℃以下
の温度範囲に低下する過程で変調されない記録磁界が作
用することにより、結果として10℃以上50℃以下の
温度範囲で前記第3の光磁気層が「逆A向き」磁化であ
り前記第1の光磁気層が「逆A向き」磁化を有する記録
マークが形成され、(2)前記変調されたレーザー光が
低レベルにあるとき、前記第1の光磁気層の温度は中間
温度に上昇し、その温度状態では少なくとも前記第3の
光磁気層の磁化は残存しており変調されない記録磁界が
作用しても前記第3の光磁気層の残存磁化が作用するこ
とによるか、又は前記レーザー光の照射がなくなって1
0℃以上50℃以下の温度範囲に低下する過程で変調さ
れない記録磁界が作用しても前記第3の光磁気層の残存
磁化が作用することにより、結果として10℃以上50
℃以下の温度範囲で前記第3の光磁気層が「A向き」磁
化であり、前記第1の光磁気層が「A向き」磁化を有す
る記録マークが形成されるように、前記第2の光磁気層
が前記第1の光磁気層と前記第3の光磁気層との相互作
用を制御するようなレーザー光の変調だけでオーバーラ
イトが可能な光磁気記録媒体の製造方法であって、前記
第1の光磁気層は前記透明干渉層の表面をスパッタエッ
チングして平坦化したのちに成膜することにより、前記
第1の光磁気層と前記第3の光磁気層との相互作用を強
くすることを特徴としている。
【0014】また、本発明の光磁気記録媒体の製造方法
は、基板上に透明干渉層と第1の光磁気層と第2の光磁
気層と第3の光磁気層とをこの順に少なくとも設け、レ
ーザー光を該基板を通して該第1の光磁気層に集束して
照射することにより情報の書込を行い、レーザー光を該
基板を通して該第1の光磁気層に集束して移動させなが
ら照射することにより情報の読出を行うようにした光磁
気記録媒体であって、前記第1の光磁気層は鉄族遷移金
属と希土類遷移金属とを少なくとも含む非晶質合金でか
つ少なくとも10℃以上50℃以下でフェリ磁性を示す
垂直磁化可能な膜であり、前記第3の光磁気層は鉄族遷
移金属と希土類遷移金属とを少なくとも含む非晶質合金
でかつ少なくとも10℃以上50℃以下でフェリ磁性を
示す垂直磁化可能な膜であり、前記第2の光磁気層はネ
オジム(Nd)とガドリニウム(Gd)と鉄(Fe)と
コバルト(Co)とチタン(Ti)とを少なくとも含む
非晶質合金の膜であり、前記第1の光磁気層の磁化の向
きと前記第3の光磁気層の磁化の向きとを層平面に対し
て上向きまたは下向きの何れか一方を「A向き」とし、
他方を「逆A向き」とするとき、前記第1の光磁気層の
磁化はそのままで前記第3の光磁気層の磁化のみが書込
の直前までに先行補助磁界により「A向き」に揃えら
れ、情報に従い高レベルと低レベルとの間でパルス変調
されたレーザー光が前記第1の光磁気層に照射された場
合、(1)前記変調されたレーザー光が高レベルにある
とき、前記第1の光磁気層の温度は高温に上昇し、その
温度状態で変調されない記録磁界が作用するか、又は前
記レーザー光の照射がなくなって10℃以上50℃以下
の温度範囲に低下する過程で変調されない記録磁界が作
用することにより、結果として10℃以上50℃以下の
温度範囲で前記第3の光磁気層が「逆A向き」磁化であ
り前記第1の光磁気層が「逆A向き」磁化を有する記録
マークが形成され、(2)前記変調されたレーザー光が
低レベルにあるとき、前記第1の光磁気層の温度は中間
温度に上昇し、その温度状態では少なくとも前記第3の
光磁気層の磁化は残存しており変調されない記録磁界が
作用しても前記第3の光磁気層の残存磁化が作用するこ
とによるか、又は前記レーザー光の照射がなくなって1
0℃以上50℃以下の温度範囲に低下する過程で変調さ
れない記録磁界が作用しても前記第3の光磁気層の残存
磁化が作用することにより、結果として10℃以上50
℃以下の温度範囲で前記第3の光磁気層が「A向き」磁
化であり、前記第1の光磁気層が「逆A向き」磁化を有
する記録マークが形成されるように、前記第2の光磁気
層が前記第1の光磁気層と前記第3の光磁気層との相互
作用を制御するようなレーザー光の変調だけでオーバー
ライトが可能な光磁気記録媒体の製造方法であって、前
記第1の光磁気層は前記透明干渉層の表面をスパッタエ
ッチングして平坦化したのちに成膜することにより、前
記第1の光磁気層と前記第3の光磁気層との相互作用を
強くすることを特徴としている。
【0015】また、本発明の光磁気記録媒体の製造方法
は、基板上に透明干渉層と第1の光磁気層と第2の光磁
気層と第3の光磁気層と第4の光磁気層とをこの順に少
なくとも設け、レーザー光を該基板を通して該第1の光
磁気層に集束して照射することにより情報の書込を行
い、レーザー光を該基板を通して該第1の光磁気層に集
束して移動させながら照射することにより情報の読出を
行うようにした光磁気記録媒体であって、前記第1の光
磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属とを少なくとも
含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以上50℃以下
でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜であり、前記第3
の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属とを少なく
とも含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以上50℃
以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜であり、前記
第4の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属とを少
なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以上5
0℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜であり、
前記第2の光磁気層はネオジム(Nd)とガドリニウム
(Gd)と鉄(Fe)とコバルト(Co)とチタン(T
i)とを少なくとも含む非晶質合金の膜であり、前記第
1の光磁気層の磁化の向きと前記第3の光磁気層の磁化
の向きとを層平面に対して上向きまたは下向きの何れか
一方を「A向き」とし、他方を「逆A向き」とすると
き、情報に従い高いレベルと低レベルとの間でパルス変
調されたレーザー光が前記第1の光磁気層に照射された
場合、(1)前記変調されたレーザー光が高レベルにあ
るとき、前記第1の光磁気層の温度は高温に上昇し、そ
の温度状態で変調されない記録磁界が作用するか、また
は前記レーザー光の照射がなくなって10℃以上50℃
以下の温度範囲に低下する過程で変調されない記録磁界
が作用することにより、結果として10℃以上50℃以
下の温度範囲で前記第3の光磁気層が「A向き」磁化で
あり、前記第1の光磁気層が「逆A向き」磁化であり、
前記第4の光磁気層の磁化の向き不変で「A向き」であ
る記録マークが形成され、(2)前記変調されたレーザ
ー光が低レベルにあるとき、前記第1の光磁気層の温度
は中間温度に上昇し、その温度状態では少なくとも前記
第3の光磁気層の磁化は残存しており変調されない記録
磁界が作用しても前記第3の光磁気層の残存磁化が作用
することによるか、又は前記レーザー光の照射がなくな
って10℃以上50℃以下の温度範囲に低下する過程で
変調されない記録磁界が作用しても前記第3の光磁気層
の残存磁化が作用することにより結果として10℃以上
50℃以下の温度範囲で前記第3の光磁気層が「A向
き」磁化であり、前記第1の光磁気層が「A向き」磁化
であり、前記第4の光磁気層の磁化の向き不変で「A向
き」である記録マークが形成されるように、前記第2の
光磁気層が前記第1の光磁気層と前記第3の光磁気層と
の相互作用を制御するような先行補助磁界がなくレーザ
ー光の変調だけでオーバーライトが可能な光磁気記録媒
体の製造方法であって、前記第1の光磁気層は前記透明
干渉層の表面をスパッタエッチングして平坦化したのち
に成膜することにより、前記第1の光磁気層と前記第3
の光磁気層との相互作用を強くすることを特徴としてい
る。
【0016】また、本発明の光磁気記録媒体の製造方法
は、基板上に透明干渉層と第1の光磁気層と第2の光磁
気層と第3の光磁気層と第4の光磁気層とをこの順に少
なくとも設け、レーザー光を該基板を通して該第1の光
磁気層に集束して照射することにより情報の書込を行
い、レーザー光を該基板を通して該第1の光磁気層に集
束して移動させながら照射することにより情報の読出を
行うようにした光磁気記録媒体であって、前記第1の光
磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属とを少なくとも
含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以上50℃以下
でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜であり、前記第3
の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属とを少なく
とも含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以上50℃
以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜であり、前記
第4の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属とを少
なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以上5
0℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜であり、
前記第2の光磁気層はネオジム(Nd)とガドリニウム
(Gd)と鉄(Fe)とコバルト(Co)とチタン(T
i)とを少なくとも含む非晶質合金の膜であり、前記第
1の光磁気層の磁化の向きと前記第3の光磁気層の磁化
の向きとを層平面に対して上向きまたは下向きの何れか
一方を「A向き」とし、他方を「逆A向き」とすると
き、情報に従い高いレベルと低レベルとの間でパルス変
調されたレーザー光が前記第1の光磁気層に照射された
場合、(1)前記変調されたレーザー光が高レベルにあ
るとき、前記第1の光磁気層の温度は高温に上昇し、そ
の温度状態で変調されない記録磁界が作用するか、また
は前記レーザー光の照射がなくなって10℃以上50℃
以下の温度範囲に低下する過程で変調されない記録磁界
が作用することにより、結果として10℃以上50℃以
下の温度範囲で前記第3の光磁気層が「A向き」磁化で
あり、前記第1の光磁気層が「A向き」磁化であり、前
記第4の光磁気層の磁化の向き不変で「A向き」である
記録マークが形成され、(2)前記変調されたレーザー
光が低レベルにあるとき、前記第1の光磁気層の温度は
中間温度に上昇し、その温度状態では少なくとも前記第
3の光磁気層の磁化は残存しており変調されない記録磁
界が作用しても前記第3の光磁気層の残存磁化が作用す
ることによるか、又は前記レーザー光の照射がなくなっ
て10℃以上50℃以下の温度範囲に低下する過程で変
調されない記録磁界が作用しても前記第3の光磁気層の
残存磁化が作用することにより結果として10℃以上5
0℃以下の温度範囲で前記第3の光磁気層が「A向き」
磁化であり、前記第1の光磁気層が「逆A向き」磁化で
あり、前記第4の光磁気層の磁化の向き不変で「A向
き」である記録マークが形成されるように、前記第2の
光磁気層が前記第1の光磁気層と前記第3の光磁気層と
の相互作用を制御するような先行補助磁界がなくレーザ
ー光の変調だけでオーバーライトが可能な光磁気記録媒
体の製造方法であって、前記第1の光磁気層は前記透明
干渉層の表面をスパッタエッチングして平坦化したのち
に成膜することにより、前記第1の光磁気層と前記第3
の光磁気層との相互作用を強くすることを特徴としてい
る。
【0017】また、本発明の光磁気記録媒体の製造方法
は、基板上に透明干渉層と第1の光磁気層と第2の光磁
気層と第3の光磁気層と第4の光磁気層と第5の光磁気
層とをこの順に少なくとも設け、レーザー光を該基板を
通して該第1の光磁気層に集束して照射することにより
情報の書込を行い、レーザー光を該基板を通して該第1
の光磁気層に集束して移動させながら照射することによ
り情報の読出を行うようにした光磁気記録媒体であっ
て、前記第1の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金
属とを少なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも10
℃以上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜
であり、前記第3の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷
移金属とを少なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも
10℃以上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能
な膜であり、前記第4の光磁気層は鉄族遷移金属と希土
類遷移金属とを少なくとも含む非晶質合金でかつ少なく
とも10℃以上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化
可能な膜であり、前記第5の光磁気層は鉄族遷移金属と
希土類遷移金属とを少なくとも含む非晶質合金でかつ少
なくとも10℃以上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直
磁化可能な膜であり、前記第2の光磁気層はネオジム
(Nd)とガドリニウム(Gd)と鉄(Fe)とコバル
ト(Co)とチタン(Ti)とを少なくとも含む非晶質
合金の膜であり、前記第1の光磁気層の磁化の向きと前
記第3の光磁気層の磁化の向きとを層平面に対して上向
きまたは下向きの何れか一方を「A向き」とし、他方を
「逆A向き」とするとき、情報に従い高レベルと低レベ
ルとの間でパルス変調されたレーザー光が前記第1の光
磁気層に照射された場合、(1)前記変調されたレーザ
ー光が高レベルにあるとき、前記第1の光磁気層の温度
は高温に上昇し、その温度状態で変調されない記録磁界
が作用するか、または前記レーザー光の照射がなくなっ
て10℃以上50℃以下の温度範囲に低下する過程で変
調されない記録磁界が作用することにより、結果として
10℃以上50℃以下の温度範囲で前記第1の光磁気層
が「逆A向き」磁化であり、前記第3の光磁気層の磁化
は前記第4の光磁気層のために前記第5の光磁気層の磁
化の影響を受けないで「A向き」磁化となり前記第5の
光磁気層の磁化の向きは不変で「A向き」である記録マ
ークが形成され、(2)前記変調されたレーザー光が低
レベルにあるとき、前記第1の光磁気層の温度は中間温
度に上昇し、その温度状態では少なくとも前記第3の光
磁気層の磁化は残存しており変調されない記録磁界が作
用しても前記第3の光磁気層の残存磁化が作用すること
によるか、又は前記レーザー光の照射がなくなって10
℃以上50℃以下の温度範囲に低下する過程で変調され
ない記録磁界が作用しても前記第3の光磁気層の残存磁
化が作用することにより結果として10℃以上50℃以
下の温度範囲で前記第3の光磁気層が「A向き」磁化で
あり、前記第1の光磁気層が「A向き」磁化であり、前
記第5の光磁気層の磁化の向き不変で「A向き」である
記録マークが形成されるように、前記第2の光磁気層が
前記第1の光磁気層と前記第3の光磁気層との相互作用
を制御するような先行補助磁界がなくレーザー光の変調
だけでオーバーライトが可能な光磁気記録媒体の製造方
法であって、前記第1の光磁気層は前記透明干渉層の表
面をスパッタエッチングして平坦化したのちに成膜する
ことにより、前記第1の光磁気層と前記第3の光磁気層
との相互作用を強くすることを特徴としている。
【0018】また、本発明の光磁気記録媒体の製造方法
は、基板上に透明干渉層と第1の光磁気層と第2の光磁
気層と第3の光磁気層と第4の光磁気層と第5の光磁気
層とをこの順に少なくとも設け、レーザー光を該基板を
通して該第1の光磁気層に集束して照射することにより
情報の書込を行い、レーザー光を該基板を通して該第1
の光磁気層に集束して移動させながら照射することによ
り情報の読出を行うようにした光磁気記録媒体であっ
て、前記第1の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金
属とを少なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも10
℃以上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜
であり、前記第3の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷
移金属とを少なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも
10℃以上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能
な膜であり、前記第4の光磁気層は鉄族遷移金属と希土
類遷移金属とを少なくとも含む非晶質合金でかつ少なく
とも10℃以上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化
可能な膜であり、前記第5の光磁気層は鉄族遷移金属と
希土類遷移金属とを少なくとも含む非晶質合金でかつ少
なくとも10℃以上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直
磁化可能な膜であり、前記第2の光磁気層はネオジム
(Nd)とガドリニウム(Gd)と鉄(Fe)とコバル
ト(Co)とチタン(Ti)とを少なくとも含む非晶質
合金の膜であり、前記第1の光磁気層の磁化の向きと前
記第3の光磁気層の磁化の向きとを層平面に対して上向
きまたは下向きの何れか一方を「A向き」とし、他方を
「逆A向き」とするとき、情報に従い高レベルと低レベ
ルとの間でパルス変調されたレーザー光が前記第1の光
磁気層に照射された場合、(1)前記変調されたレーザ
ー光が高レベルにあるとき、前記第1の光磁気層の温度
は高温に上昇し、その温度状態で変調されない記録磁界
が作用するか、又は前記レーザー光の照射がなくなって
10℃以上50℃以下の温度範囲に低下する過程で変調
されない記録磁界が作用することにより、結果として1
0℃以上50℃以下の温度範囲で前記第1の光磁気層が
「逆A向き」磁化であり、前記第3の光磁気層の磁化は
前記第4の光磁気層のために前記第5の光磁気層の磁化
の影響を受けないで「A向き」磁化となり前記第5の光
磁気層の磁化の向きは不変で「A向き」である記録マー
クが形成され、(2)前記変調されたレーザー光が低レ
ベルにあるとき、前記第1の光磁気層の温度は中間温度
に上昇し、その温度状態では少なくとも前記第3の光磁
気層の磁化は残存しており変調されない記録磁界が作用
しても前記第3の光磁気層の残存磁化が作用することに
よるか、又は前記レーザー光の照射がなくなって10℃
以上50℃以下の温度範囲に低下する過程で変調されな
い記録磁界が作用しても前記第3の光磁気層の残存磁化
が作用することにより、結果として10℃以上50℃以
下の温度範囲で前記第3の光磁気層が「A向き」磁化で
あり、前記第1の光磁気層が「逆A向き」磁化であり、
前記第5の光磁気層の磁化の向き不変で「A向き」であ
る記録マークが形成されるように、前記第2の光磁気層
が前記第1の光磁気層と前記第3の光磁気層との相互作
用を制御するような先行補助磁界がなくレーザー光の変
調だけでオーバーライトが可能な光磁気記録媒体の製造
方法であって、前記第1の光磁気層は前記透明干渉層の
表面をスパッタエッチングして平坦化したのちに成膜す
ることにより、前記第1の光磁気層と前記第3の光磁気
層との相互作用を強くすることを特徴としている。
【0019】
【実施例】本発明のオーバーライト可能な光磁気記録媒
体の実施例について、図面を参照して説明する。
【0020】図1は本発明の一実施例を説明するための
製造工程図であり、図2は図1に示す実施例を用いて製
造された光磁気記録媒体の概略断面図である。
【0021】図2において、1は基板、21は透明干渉
層の膜を成膜した後その表面を少しスパッタエッチング
することによりある程度平坦化した透明干渉層、311
はその上に成膜した第1の光磁気層、312はその上に
成膜した第2の光磁気層、313はその上に成膜した第
3の光磁気層、41はその上に成膜した保護層、5はそ
の上に成膜した放熱層である。
【0022】本発明者らは、本発明の製造方法で製造し
た光磁気記録媒体が第1の光磁気層の成膜を透明干渉層
の表面をスパッタエッチングすることにより平坦化した
後に行うことにより、第1の光磁気層と第3の光磁気層
との相互作用が強くなるという現象を見い出し、本発明
に至った。
【0023】膜表面をスパッタエッチングすると、本発
明者らが行った実験の範囲では一般的に膜表面は平坦に
なるようである。この確認はレプリカ法により約20万
倍の透過型電子顕微鏡写真により行った。平坦になる理
由は、スパッタエッチングを行っているアルゴンガスの
膜表面への入射角度が垂直以外にも種々の角度をもって
いるためと思われる。
【0024】透明干渉層をスパッタエッチングすること
により平坦化した後に第1以降の光磁気層を成膜する場
合にスパッタエッチングしないときよりも第1の光磁気
層と第3の光磁気層との相互作用が強くなる理由は定か
ではないが、第1の光磁気層の膜成長時に下地の表面形
状によって誘導形成される磁気特性が異なり、さらに第
2および第3の光磁気層も少なからずその影響により磁
気特性が異なるためと思われる。
【0025】次に、本発明の実施例について、図面を参
照しながら具体的に説明する。
【0026】図1に示すように、基板装着工程(a)で
案内溝が形成されている直径130mm、厚さ1.20mm
のポリカーボネイト樹脂製の基板1をスパッタ装置内に
装着し、スパッタ装着真空排気工程(b)で5×10-7
Torr以下に真空排気後、透明干渉層成膜工程(c)でア
ルゴンと窒素との混合ガスを導入してシリコンターゲッ
トを反応性スパッタすることにより800オングストロ
ーム厚の窒化シリカンの透明干渉層21を形成した。次
に、透明干渉層スパッタエッチング工程(d)でこの表
面をアルゴンガスで10オングストローム程度スパッタ
エッチングして窒化シリコンの透明干渉層21の表面を
比較的平坦にし、次に第1の光磁気層成膜工程(e)で
TbFeTiターゲットをアルゴンガスによりスパッタ
することにより200オングストローム厚のTbFeT
iの非晶質の第1の光磁気層311を形成した。次に第
2の光磁気層成膜工程(f)でNdGdFeCoTiタ
ーゲットをアルゴンガスによりスパッタすることにより
50オングストローム厚のNdGdFeCoTiの第2
の光磁気層312を形成した。次に第3の光磁気層成膜
工程(g)でGdTbFeCoTiターゲットをアルゴ
ンガスによりスパッタすることにより600オングスト
ローム厚のGdTbFeCoTiの非晶質の第3の光磁
気層313を形成した。次に保護層成膜工程(j)でシ
リコンターゲットをアルゴンと窒素との混合ガスにより
反応性スパッタすることにより800オングストローム
厚の窒化シリコンの保護層41を設けた。次に放熱層成
膜工程(k)でAlNiターゲットをアルゴンガスによ
りスパッタすることにより400オングストローム厚の
AlNiの放熱層5を設け、図2のような構成にした。
このようにして製造された光磁気記録媒体は光磁気記録
媒体取出工程(l)でスパッタ装置の外に取り出され
る。この光磁気記録媒体を3600rpm で回転させ、波
長8300オングストロームの半導体レーザー光を基板
1を通して第1の光磁気層311上でおよそφ1.4μ
m に絞って照射した。半径30.0mmのところで記録周
波数2.12MHz の信号をデューティ比50%の3値の
光変調で高レベル記録パワー9mW、低レベル記録パワー
4.5mW、先行補助磁界6.5kOe 、記録磁界350エ
ルステッドでオーバーライト記録した後、再生時に記録
磁界と同一方向に350エルステッドのバイアス磁界を
印加して再生しても、記録されていない状態の領域が記
録された状態に変化することなく良好な再生特性を得ら
れ、また記録磁界と同一向きにバイアス磁界を印加しな
がら低レベル記録パワーを照射したとき、高レベル記録
パワーによって記録された記録マークが低レベル記録パ
ワーによって記録されるべき記録マークに良好に書き換
えられることが確認された。
【0027】比較のため、図9に示すような透明干渉層
20の表面をスパッタエッチングせずにその上に第1の
光磁気層301を形成して製造した光磁気記録媒体につ
いて上記と同一方法で測定したところ、再生時に記録磁
界と同一方向に350エルステッドのバイアス磁界を印
加して再生すると、記録されていない状態の領域が記録
された状態に変化してしまい良好な再生特性が得られ
ず、また記録磁界と同一向きにバイアス磁界を印加しな
がら低レベル記録パワーを照射したとき、高レベル記録
パワーによって記録された記録マークが低レベル記録パ
ワーによって記録されるべき記録マークに良好に書き換
えられなかった。
【0028】基板1としてはポリカーボネイト樹脂板、
フォトポリマーのついたガラス板、フォトポリマーのつ
いたアクリル樹脂板などを用いる。この基板1には、ト
ラッギング・サーボ用に案内溝や案内ピットを形成して
おくことが望ましい。
【0029】透明干渉層21の材料としては窒化シリコ
ン、窒化酸化シリコン、硫化亜鉛、硫化亜鉛と金属酸化
物との混合物、硫化亜鉛と金属窒化物との混合物、硫化
亜鉛と金属炭化物との混合物、硫化亜鉛と金属フッ化物
との混合物、硫化亜鉛と金属ホウ化物との混合物、硫化
亜鉛と他の金属硫化物との混合物、高屈折率の多元系金
属酸化物、窒化アルミニウム、サイアロンが望ましい。
透明干渉層21は多層膜で形成してもかまわないが、そ
の場合第1の光磁気層311に接する透明干渉層の表面
はスパッタエッチングすることによってある程度平坦に
しなければならない。
【0030】第1の光磁気層311の材料としては、G
dFeCo、GdFeCoTi、GdFeCoCr、G
dFeCoNi、GdFeCoNiCr、GdFeCo
Ta、GdFeCoNb、GdFeCoPt、GdTb
FeCo、GdTbFeCoTi、GdTbFeCoC
r、GdTbFeCoNi、GdTbFeCoNiC
r、GdTbFeCoTa、GdTbFeCoNb、G
dTbFeCoPt、GdDyFeCo、GdDyFe
CoTi、GdDyFeCoCr、GdDyFeCoN
i、GdDyFeCoNiCr、GdDyFeCoT
a、GdDyFeCoNb、GdDyFeCoPt、T
bFeCo、TbFeCoTi、TbFeCoCr、T
bFeCoNi、TbFeCoNiCr、TbFeCo
Ta、TbFeCoNb、TbFeCoPtが望まし
く、第2の光磁気層312の材料は、NdGdFeCo
Tiとし、第3の光磁気層313の材料としては、Tb
Fe、TbFeTi、TbFeCr、TbFeNi、T
bFeNiCr、TbFeTa、TbFeNb、TbF
ePt、TbFeCo、TbFeCoTi、TbFeC
oCr、TbFeCoNi、TbFeCoNiCr、T
bFeCoTa、TbFeCoNb、TbFeCoP
t、TbDyFeCo、TbDyFeCoTi、TbD
yFeCoCr、TbFeCoNi、TbDyFeCo
NiCr、TbDyFeCoTa、TbDyFeCoN
b、TbDyFeCoPtが望ましく、キュリー温度は
第3の光磁気層313のほうが高いようにする。
【0031】保護層41の材料としては窒化シリコン、
窒化酸化シリコン、硫化亜鉛、硫化亜鉛と金属酸化物と
の混合物、硫化亜鉛と金属窒化物との混合物、硫化亜鉛
と金属炭化物との混合物、硫化亜鉛と金属フッ化物との
混合物、硫化亜鉛と金属ホウ化物との混合物、硫化亜鉛
と他の金属硫化物との混合物、高屈折率の多元系金属酸
化物、窒化アルミニウム、サイアロンが望ましい。保護
層41は多層膜で形成してもかまわない。
【0032】放熱層5の材料としてはAl、AiTi、
AlNi、高熱伝導率の金属を含む合金が望ましい。放
熱層5を設けなければならない必然性はないが、設けた
ほうが記録パワーの余裕度が大きくなるので設けたほう
が望ましい。
【0033】次に、本発明の他の実施例について、図面
を参照して説明する。
【0034】図3は本発明の一実施例を説明するための
製造工程図であり、図4は図3に示す実施例を用いて製
造された光磁気記録媒体の概略断面図である。
【0035】図4において、1は基板、22は透明干渉
層の膜を成膜した後その表面を少しスパッタエッチング
することによりある程度平坦化した透明干渉層、321
はその上に成膜した第1の光磁気層、322はその上に
成膜した第2の光磁気層、323はその上に成膜した第
3の光磁気層、42はその上に成膜した保護層、5はそ
の上に成膜した放熱層である。
【0036】図4に示すように、基板装着工程(a)で
フォトポリマーによって案内溝が形成されている直径2
00mm、厚さ1.18mmのガラス製の基板1をスパッタ
装置内に装着し、スパッタ装着真空排気工程(b)で5
×10-7Torr以下に真空排気後、透明干渉層成膜工程
(c)でアルゴンと窒素との混合ガスを導入してシリコ
ンターゲットを反応性スパッタすることにより800オ
ングストローム厚の窒化シリコンの透明干渉層22を形
成した。次に、透明干渉層スパッタエッチング工程
(d)でこの表面をアルゴンガスで10オングストロー
ム程度スパッタエッチングして窒化シリコンの透明干渉
層22の表面を比較的平坦にし、次に第1の光磁気層成
膜工程(e)でGeFeCoターゲットをアルゴンガス
によりスパッタすることにより200オングストローム
厚のGeFeCoの非晶質の第1の光磁気層321を形
成した。次に第2の光磁気層成膜工程(f)でNdGd
FeCoTiターゲットをアルゴンガスによりスパッタ
することにより50オングストローム厚のNdGdFe
CoTiの第2の光磁気層322を形成した。次に第3
の光磁気層成膜工程(g)でTbFeTiターゲットを
アルゴンガスによりスパッタすることにより600オン
グストローム厚のTbFeTiの非晶質の第3の光磁気
層323を形成した。次に保護層成膜工程(j)でシリ
コンターゲットをアルゴンと窒素との混合ガスにより反
応性スパッタすることにより800オングストローム厚
の窒化シリコンの保護層42を設けた。次に放熱層成膜
工程(k)でAlNiターゲットをアルゴンガスにより
スパッタすることにより400オングストローム厚のA
lNiの放熱層5を設け、図4のような構成にした。こ
のようにして製造された光磁気記録媒体は光磁気記録媒
体取出工程(l)でスパッタ装置の外に取り出される。
次にこの放熱層5の上にUV硬化樹脂の10μm 厚の貼
合わせ保護膜を形成し、このような2枚ディスクを、基
板1が外側で各膜が内側になるようにホットメルトで貼
合わせた。このようにして作製した光磁気記録媒体を3
600rpm で回転させ、波長8300オングストローム
の半導体レーザー光を基板1を通して第1の光磁気層3
21上でおよそφ1.4μm に絞って照射した。半径8
7.5mmのところで記録周波数10MHz の信号をデュー
ティ比50%の2値の光変調で記録パワー9mW、記録磁
界400エルステッドで記録した後、再生時に記録磁界
と同一方向に400エルステッドのバイアス磁界を印加
して再生しても、記録されていない状態の領域が記録さ
れた状態に変化することなく良好な再生特性を得られる
ことが確認された。
【0037】透明干渉層22の材料としては窒化シリコ
ン、窒化酸化シリコン、硫化亜鉛、硫化亜鉛と金属酸化
物との混合物、硫化亜鉛と金属窒化物との混合物、硫化
亜鉛と金属炭化物との混合物、硫化亜鉛と金属フッ化物
との混合物、硫化亜鉛と金属ホウ化物との混合物、硫化
亜鉛と他の金属硫化物との混合物、高屈折率の多元系金
属酸化物、窒化アルミニウム、サイアロンが望ましい。
透明干渉層22は多層膜で形成してもかまわないが、そ
の場合第1の光磁気層321に接する透明干渉層の表面
はスパッタエッチングすることによってある程度平坦に
しなければならない。
【0038】第1の光磁気層321の材料としては、G
dFeCo、GdFeCoTi、GdFeCoCr、G
dFeCoNi、GdFeCoNiCr、GdFeCo
Ta、GdFeCoNb、GdFeCoPt、GdTb
FeCo、GdTbFeCoTi、GdTbFeCoC
r、GdTbFeCoNi、GdTbFeCoNiC
r、GdTbFeCoTa、GdTbFeCoNb、G
dTbFeCoPt、GdDyFeCo、GdDyFe
CoTi、GdDyFeCoCr、GdDyFeCoN
i、GdDyFeCoNiCr、GdDyFeCoT
a、GdDyFeCoNb、GdDyFeCoPt、T
bFeCo、TbFeCoTi、TbFeCoCr、T
bFeCoNi、TbFeCoNiCr、TbFeCo
Ta、TbFeCoNb、TbFeCoPtが望まし
く、第2の光磁気層322の材料は、NdGdFeCo
Tiとし、第3の光磁気層323の材料としては、Tb
Fe、TbFeTi、TbFeCr、TbFeNi、T
bFeNiCr、TbFeTa、TbFeNb、TbF
ePt、TbFeCo、TbFeCoTi、TbFeC
oCr、TbFeCoNi、TbFeCoNiCr、T
bFeCoTa、TbFeCoNb、TbFeCoP
t、TbDyFeCo、TbDyFeCoTi、TbD
yFeCoCr、TbFeCoNi、TbDyFeCo
NiCr、TbDyFeCoTa、TbDyFeCoN
b、TbDyFeCoPtが望ましく、キュリー温度は
第3の光磁気層323のほうが低いようにする。
【0039】保護層42の材料としては窒化シリコン、
窒化酸化シリコン、硫化亜鉛、硫化亜鉛と金属酸化物と
の混合物、硫化亜鉛と金属窒化物との混合物、硫化亜鉛
と金属炭化物との混合物、硫化亜鉛と金属フッ化物との
混合物、硫化亜鉛と金属ホウ化物との混合物、硫化亜鉛
と他の金属硫化物との混合物、高屈折率の多元系金属酸
化物、窒化アルミニウム、サイアロンが望ましい。保護
層42は多層膜で形成してもかまわない。
【0040】次に、本発明のオーバーライト可能な光磁
気記録媒体の他の実施例について、図面を参照して説明
する。
【0041】図5は本発明の一実施例を説明するための
製造工程図であり、図6は図5に示す実施例を用いて製
造された光磁気記録媒体の概略断面図である。
【0042】図6において、1は基板、23は透明干渉
層の膜を成膜した後その表面を少しスパッタエッチング
することによりある程度平坦化した透明干渉層、331
はその上に成膜した第1の光磁気層、332はその上に
成膜した第2の光磁気層、333はその上に成膜した第
3の光磁気層、334はその上に成膜した第4の光磁気
層、43はその上に成膜した保護層、5はその上に成膜
した放熱層である。
【0043】図5に示すように、基板装着工程(a)で
案内溝が形成されている直径130mm、厚さ1.20mm
のポリカーボネイト樹脂製の基板1をスパッタ装置内に
装着し、スパッタ装置真空排気工程(b)で5×10-7
Torr以下に真空排気後、透明干渉層成膜工程(c)でア
ルゴンと窒素との混合ガスを導入してシリコンターゲッ
トを反応性スパッタすることにより800オングストロ
ーム厚のシリコンの透明干渉層23を形成した。次に、
透明干渉層スパッタエッチング工程(d)でこの表面を
アルゴンガスで10オングストローム程度スパッタエッ
チングして窒化シリコンの透明干渉層23の表面を比較
的平坦にし、次に第1の光磁気層成膜工程(e)でTb
FeTiターゲットをアルゴンガスによりスパッタする
ことにより200オングストローム厚のTbFeTiの
非晶質の第1の光磁気層331を形成した。次に第2の
光磁気層成膜工程(f)でNdGdFeCoTiターゲ
ットをアルゴンガスによりスパッタすることにより50
オングストローム厚のNdGdFeCoTiの第2の光
磁気層332を形成した。次に第3の光磁気層成膜工程
(g)でGdTbFeCoTiターゲットをアルゴンガ
スによりスパッタすることにより1000オングストロ
ーム厚のGdTbFeCoTiの非晶質の第3の光磁気
層333を形成した。次に第4の光磁気層成膜工程
(h)でTbCoTiターゲットをアルゴンによりスパ
ッタすることにより400オングストローム厚のTbC
oTiの非晶質の第4の光磁気層334を形成した。次
に保護層成膜工程(j)でシリコンターゲットをアルゴ
ンと窒素との混合ガスにより反応性スパッタすることに
より800オングストローム厚の窒化シリコンの保護層
43を設けた。次に放熱層成膜工程(k)でAlNiタ
ーゲットをアルゴンガスによりスパッタすることにより
400オングストローム厚のAlNiの放熱層5を設
け、図6のような構成にした。このようにして製造され
た光磁気記録媒体は光磁気記録媒体取出工程(l)でス
パッタ装置の外に取り出される。この光磁気記録媒体を
3600rpm で回転させ、波長8300オングストロー
ムの半導体レーザー光を基板1を通して第1の光磁気層
331上でおよそφ1.4μm に絞って照射した。半径
30.0mmのところで3値の光変調で、先行補助磁界な
しで、記録磁界350エルステッドでオーバーライト記
録した後、再生時に記録磁界と同一方向に350エルス
テッドのバイアス磁界を印加して再生しても、記録され
ていない状態の領域が記録された状態に変化することな
く良好な再生特性を得られ、また記録磁界と同一向きに
バイアス磁界を印加しながら低レベル記録パワーを照射
したとき、高レベル記録パワーによって記録された記録
マークが低レベル記録パワーによって記録されるべき記
録マークに良好に書き換えられることが確認された。
【0044】透明干渉層23の材料としては窒化シリコ
ン、窒化酸化シリコン、硫化亜鉛、硫化亜鉛と金属酸化
物との混合物、硫化亜鉛と金属窒化物との混合物、硫化
亜鉛と金属炭化物との混合物、硫化亜鉛と金属フッ化物
との混合物、硫化亜鉛と金属ホウ化物との混合物、硫化
亜鉛と他の金属硫化物との混合物、高屈折率の多元系金
属酸化物、窒化アルミニウム、サイアロンが望ましい。
透明干渉層23は多相膜で形成してもかまわないが、そ
の場合第1の光磁気層331に接する透明干渉層の表面
はスパッタエッチングすることによってある程度平坦に
しなければならない。
【0045】第1の光磁気層331の材料としては、G
dFeCo、GdFeCoTi、GdFeCoCr、G
dFeCoNi、GdFeCoNiCr、GdFeCo
Ta、GdFeCoNb、GdFeCoPt、GdTb
FeCo、CdTbFeCoTi、GdTbFeCoC
r、GdTbFeCoNi、GdTbFeCoNiC
r、GdTbFeCoTa、GdTbFeCoNb、G
dTbFeCoPt、GdDyFeCo、GdDyFe
CoTi、GdDyFeCoCr、GdDyFeCoN
i、GdDyFeCoNiCr、GdDyFeCoT
a、GdDyFeCoNb、GdDyFeCoPt、T
bFeCo、TbFeCoTi、TbFeCoCr、T
bFeCoNi、TbFeCoNiCr、TbFeCo
Ta、TbFeCoNb、TbFeCoPtが望まし
く、第2の光磁気層332の材料は、NdGdFeCo
Tiとし、第3の光磁気層333の材料としては、Tb
Fe、TbFeTi、TbFeCr、TbFeNi、T
bFeNiCr、TbFeTa、TbFeNb、TbF
ePt、TbFeCo、TbFeCoTi、TbFeC
oCr、TbFeCoNi、TbFeCoNiCr、T
bFeCoTa、TbFeCoNb、TbFeCoP
t、TbDyFeCo、TbDyFeCoTi、TbD
yFeCoCr、TbFeCoNi、TbDyFeCo
NiCr、TbDyFeCoTa、TbDyFeCoN
b、TbDyFeCoPtが望ましく、キュリー温度は
第3の光磁気層333のほうが高いようにする。
【0046】第4の光磁気層334は、高レベルのレー
ザー光の照射によっても磁化が反転しないように第3の
光磁気層333よりもキュリー温度が高い膜とし、低レ
ベルのレーザー光の照射のときに補助層として働く第3
の光磁気層333の磁化が初期化層として働く第4の光
磁気層334の磁化に揃うようにし、高レベルのレーザ
ー光の照射のときには第4の光磁気層334の磁化が第
3の光磁気層333に影響を与えないような物性を選
ぶ。第4の光磁気層334の材料としては、GdTbF
eCo、GdTbFeCoTi、GdTbFeCoC
r、GdTbFeCoNi、GdTbFeCoTa、G
dTbFeCoNb、GdTbFeCoPt、GdTb
FeCoNiCr、TbFeCo、TbFeCoTi、
TbFeCoCr、TbFeCoNi、TbFeCoT
a、TbFeCoNb、TbFeCoPt、TbDyF
eCo、TbDyFeCoTi、TbDyFeCoN
b、TbCo、TbCoTi、TbCoCr、TbCo
Ni、TbCoTa、TbCoNb、TbCoPtが望
ましい。
【0047】保護層43の材料としては窒化シリコン、
窒化酸化シリコン、硫化亜鉛、硫化亜鉛と金属酸化物と
の混合物、硫化亜鉛と金属窒化物との混合物、硫化亜鉛
と金属炭化物との混合物、硫化亜鉛と金属フッ化物との
混合物、硫化亜鉛と金属ホウ化物との混合物、硫化亜鉛
と他の金属硫化物との混合物、高屈折率の多元系金属酸
化物、窒化アルミニウム、サイアロンが望ましい。保護
層43は多層膜で形成してもかまわない。
【0048】次に、本発明のオーバーライト可能な光磁
気記録媒体の他の実施例について、図面を参照して説明
する。
【0049】図7は本発明の一実施例を説明するための
製造工程図であり、図8は図7に示す実施例を用いて製
造された光磁気記録媒体の概略断面図である。
【0050】図8において、1は基板、24は透明干渉
層の膜を成膜した後その表面を少しスパッタエッチング
することによりある程度平坦化した透明干渉層、341
はその上に成膜した第1の光磁気層、342はその上に
成膜した第2の光磁気層、343はその上に成膜した第
3の光磁気層、344はその上に成膜した第4の光磁気
層、345はその上に成膜した第5の光磁気層、44は
その上に成膜した保護層、5はその上に成膜した放熱層
である。
【0051】図7に示すように、基板装着工程(a)で
案内溝が形成されている直径130mm、厚さ1.20mm
のポリカーボネート樹脂製の基板1をスパッタ装置内に
装着し、スパッタ装置真空排気工程(b)で5×10-7
Torr以下に真空排気後、透明干渉層成膜工程(c)でア
ルゴンと窒素との混合ガスを導入してシリコンターゲッ
トを反応性スパッタすることにより800オングストロ
ーム厚の窒化シリコンの透明干渉層24を形成した。次
に、透明干渉層スパッタエッチング工程(d)でこの表
面をアルゴンガスで10オングストローム程度スパッタ
エッチングして窒化シリコンの透明干渉層24の表面を
比較的平坦にし、次に第1の光磁気層成膜工程(e)で
TbFeTiターゲットをアルゴンガスによりスパッタ
することにより200オングストローム厚のTbFeT
iの非晶質の第1の光磁気層341を形成した。次に第
2の光磁気層成膜工程(f)でNdGdFeCoTiタ
ーゲットをアルゴンガスによりスパッタすることにより
50オングストローム厚のNdGdFeCoTiの第2
の光磁気層342を形成した。次に第3の光磁気層成膜
工程(g)でGdTbFeCoTiターゲットをアルゴ
ンガスによりスパッタすることにより1400オングス
トローム厚のGdTbFeCoTiの非晶質の第3の光
磁気層343を形成した。次に第4の光磁気層成膜工程
(h)でTbCoTiターゲットをアルゴンによりスパ
ッタすることにより250オングストローム厚のTbC
oTiの非晶質の第4の光磁気層344を形成した。次
に第5の光磁気層成膜工程(i)でTbCoTiターゲ
ットをアルゴンによりスパッタすることにより400オ
ングストローム厚のTbCoTiの非晶質の第5の光磁
気層345を形成した。次に保護層成膜工程(j)でシ
リコンターゲットをアルゴンと窒素との混合ガスにより
反応性スパッタすることにより800オングストローム
厚の窒化シリコンの保護層44を設けた。次に放熱層成
膜工程(k)でAlNiターゲットをアルゴンガスによ
りスパッタすることにより400オングストローム厚の
AlNiの放熱層5を設け、図8のような構成にした。
このようにして製造された光磁気記録媒体は光磁気記録
媒体取出工程(l)でスパッタ装置の外に取り出され
る。この光磁気記録媒体を3600rpm で回転させ、波
長8300オングストロームの半導体レーザー光を基板
1を通して第1の光磁気層341上でおよそφ1.4μ
mに絞って照射した。半径30.0mmのところで3値の
光変調で、先行補助磁界なしで、記録磁界350エルス
テッドでオーバーライト記録した後、再生時に記録磁界
と同一方向に350エルステッドのバイアス磁界を印加
して再生しても、記録されていない状態の領域が記録さ
れた状態に変化することなく良好な再生特性を得られ、
また記録磁界と同一向きにバイアス磁界を印加しながら
低レベル記録パワーを照射したとき、高レベル記録パワ
ーによって記録された記録マークが低レベル記録パワー
によって記録されるべき記録マークに良好に書き換えら
れることが確認された。
【0052】透明干渉層24の材料としては窒化シリコ
ン、窒化酸化シリコン、硫化亜鉛、硫化亜鉛と金属酸化
物との混合物、硫化亜鉛と金属窒化物との混合物、硫化
亜鉛と金属炭化物との混合物、硫化亜鉛と金属フッ化物
との混合物、硫化亜鉛と金属ホウ化物との混合物、硫化
亜鉛と他の金属硫化物との混合物、高屈折率の多元系金
属酸化物、窒化アルミニウム、サイアロンが望ましい。
透明干渉層24は多相膜で形成してもかまわないが、そ
の場合第1の光磁気層341に接する透明干渉層の表面
はスパッタエッチングすることによってある程度平坦に
しなければならない。
【0053】第1の光磁気層341の材料としては、G
dFeCo、GdFeCoTi、GdFeCoCr、G
dFeCoNi、GdFeCoNiCr、GdFeCo
Ta、GdFeCoNb、GdFeCoPt、GdTb
FeCo、CdTbFeCoTi、GdTbFeCoC
r、GdTbFeCoNi、GdTbFeCoNiC
r、GdTbFeCoTa、GdTbFeCoNb、G
dTbFeCoPt、GdDyFeCo、GdDyFe
CoTi、GdDyFeCoCr、GdDyFeCoN
i、GdDyFeCoNiCr、GdDyFeCoT
a、GdDyFeCoNb、GdDyFeCoPt、T
bFeCo、TbFeCoTi、TbFeCoCr、T
bFeCoNi、TbFeCoNiCr、TbFeCo
Ta、TbFeCoNb、TbFeCoPtが望まし
く、第2の光磁気層342の材料は、NdGdFeCo
Tiとし、第3の光磁気層343の材料としては、Tb
Fe、TbFeTi、TbFeCr、TbFeNi、T
bFeNiCr、TbFeTa、TbFeNb、TbF
ePt、TbFeCo、TbFeCoTi、TbFeC
oCr、TbFeCoNi、TbFeCoNiCr、T
bFeCoTa、TbFeCoNb、TbFeCoP
t、TbDyFeCo、TbDyFeCoTi、TbD
yFeCoCr、TbFeCoNi、TbDyFeCo
NiCr、TbDyFeCoTa、TbDyFeCoN
b、TbDyFeCoPtが望ましく、キュリー温度は
第3の光磁気層343のほうが高いようにする。
【0054】第5の光磁気層345は、高レベルのレー
ザー光の照射によっても磁化が反転しないように第3の
光磁気層343よりもキュリー温度が高い膜とし、第4
の光磁気層344のキュリー温度は第1の光磁気層34
1、第3の光磁気層343、第5の光磁気層345のな
かで最も低い膜とする。低レベルのレーザー光の照射の
ときに補助層として働く第3の光磁気層343の磁化が
初期化層として働く第5の光磁気層345の磁化に揃う
ようにし、高レベルのレーザー光の照射のときには第5
の光磁気層345の磁化が第3の光磁気層343に影響
を与えないように第4の光磁気層344がふるまうよう
に、第4の光磁気層344と第5の光磁気層345の物
性を選ぶ。第4の光磁気層344の材料としては、Tb
Fe、TbFeTi、TbFeCr、TbFeNi、T
bFeTa、DyFeCo、DyFeCoTi、DyF
eCoNi、DyFeCoNb、TbFeCo、TbF
eCoTi、TbFeCoCr、TbFeCoNi、T
bFeCoTa、TbFeCoNb、TbFeCoP
t、TbDyFeCo、TbDyFeCoTi、TbD
yFeCoNbが望ましく、第5の光磁気層345の材
料としては、GdTbFeCo、GdTbFeCoT
i、GdTbFeCoCr、GdTbFeCoNi、G
dTbFeCoNiCr、GdTbFeCoTa、Tb
FeCo、TbFeCoTi、TbFeCoCr、Tb
FeCoPt、TbDyFeCo、TbDyFeCoT
i、TbDyFeCoCr、TbDyFeCoTa、T
bCo、TbCoTi、TbCoCr、TbCoNb、
TbCoPtが望ましい。
【0055】保護層44の材料としては窒化シリコン、
窒化酸化シリコン、硫化亜鉛、硫化亜鉛と金属酸化物と
の混合物、硫化亜鉛と金属窒化物との混合物、硫化亜鉛
と金属炭化物との混合物、硫化亜鉛と金属フッ化物との
混合物、硫化亜鉛と金属ホウ化物との混合物、硫化亜鉛
と他の金属硫化物との混合物、高屈折率の多元系金属酸
化物、窒化アルミニウム、サイアロンが望ましい。保護
層44は多層膜で形成してもかまわない。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光磁気記
録媒体の製造方法は、透明干渉層の表面をスパッタエッ
チングして平坦することと、第2の光磁気層としてNd
GdFeCoTiを用いることにより第1の光磁気層と
第3の光磁気層との相互作用が適度に強く、記録磁界と
同一向きにバイアス磁界を印加して記録された情報を読
み出す場合、記録されていない状態の領域が記録された
状態に変化することなく、また記録磁界と同一向きにバ
イアス磁界を印加して低レベルのレーザー光を照射した
とき、高レベルのレーザー光によって記録された記録マ
ークが低レベルのレーザー光によって記録されるべき記
録マークに良好に書き換えられる光磁気記録媒体を製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するための製造工程図
である。
【図2】図1に示す実施例を用いて製造された光磁気記
録媒体の概略断面図である。
【図3】本発明の他の一実施例を説明するための製造工
程図である。
【図4】図3に示す実施例を用いて製造された光磁気記
録媒体の概略断面図である。
【図5】本発明の他の一実施例を説明するための製造工
程図である。
【図6】図5に示す実施例を用いて製造された光磁気記
録媒体の概略断面図である。
【図7】本発明の他の一実施例を説明するための製造工
程図である。
【図8】図7に示す実施例を用いて製造された光磁気記
録媒体の概略断面図である。
【図9】従来の光磁気記録媒体の一実施例を説明するた
めの製造工程図である。
【図10】図9に示す実施例を用いて製造された光磁気
記録媒体の概略断面図である。
【符号の説明】
1 基板 21,22,23,24,20 透明干渉層 311,321,331,341,301 第1の光
磁気層 312,322,332,342,302 第2の光
磁気層 313,323,333,343,303 第3の光
磁気層 334,344 第4の光磁気層 345 第5の光磁気層 5 放熱層 (a) 基板装着工程 (b) スパッタ装置真空排気工程 (c) 透明干渉層成膜工程 (d) 透明干渉層スパッタエッチング工程 (e) 第1の光磁気層成膜工程 (f) NdGdFeCoTiの第2の光磁気層成膜
工程 (g) 第3の光磁気層成膜工程 (h) 第4の光磁気層成膜工程 (i) 第5の光磁気層成膜工程 (j) 保護層成膜工程 (k) 放熱層成膜工程 (l) 光磁気記録媒体取出工程

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に透明干渉層と第1の光磁気層と
    第2の光磁気層と第3の光磁気層とをこの順に少なくと
    も設け、レーザー光を該基板を通して該第1の光磁気層
    に集束して照射することにより情報の書込を行い、レー
    ザー光を該基板を通して該第1の光磁気層に集束して移
    動させながら照射することにより情報の読出を行うよう
    にした光磁気記録媒体であって、 前記第1の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属と
    を少なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以
    上50℃以下でフェリ磁性を示す膜であり、 前記第3の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属と
    を少なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以
    上50℃以下でフェリ磁性を示す膜であり、 前記第2の光磁気層はネオジム(Nd)とガドリニウム
    (Gd)と鉄(Fe)とコバルト(Co)とチタン(T
    i)とを少なくとも含む非晶質合金の膜であり、前記第
    1の光磁気層と前記第3の光磁気層とは少なくとも10
    ℃以上50℃以下で磁気的に相互作用している光磁気記
    録媒体の製造方法において、 前記第1の光磁気層は前記透明干渉層の表面をスパッタ
    エッチングして平坦化したのち成膜することにより、前
    記第1の光磁気層と前記第3の光磁気層との相互作用を
    強くすることを特徴とする光磁気記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 基板上に透明干渉層と第1の光磁気層と
    第2の光磁気層と第3の光磁気層とをこの順に少なくと
    も設け、レーザー光を該基板を通して該第1の光磁気層
    に集束して照射することにより情報の書込を行い、レー
    ザー光を該基板を通して該第1の光磁気層に集束して移
    動させながら照射することにより情報の読出を行うよう
    にした光磁気記録媒体であって、 前記第1の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属と
    を少なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以
    上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜であ
    り、 前記第3の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属と
    を少なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以
    上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜であ
    り、 前記第2の光磁気層はネオジム(Nd)とガドリニウム
    (Gd)と鉄(Fe)とコバルト(Co)とチタン(T
    i)とを少なくとも含む非晶質合金の膜であり、前記第
    1の光磁気層の磁化の向きと前記第3の光磁気層の磁化
    の向きとを層平面に対して上向きまたは下向きの何れか
    一方を「A向き」とし、他方を「逆A向き」とすると
    き、前記第1の光磁気層の磁化はそのままで前記第3の
    光磁気層の磁化のみが書込の直前までに先行補助磁界に
    より「A向き」に揃えられ、情報に従い高レベルと低レ
    ベルとの間でパルス変調されたレーザー光が前記第1の
    光磁気層に照射された場合、 (1)前記変調されたレーザー光が高レベルにあると
    き、前記第1の光磁気層の温度は高温に上昇し、その温
    度状態で変調されない記録磁界が作用するか、又は前記
    レーザー光の照射がなくなって10℃以上50℃以下の
    温度範囲に低下する過程で変調されない記録磁界が作用
    することにより、結果として10℃以上50℃以下の温
    度範囲で前記第3の光磁気層が「逆A向き」磁化であり
    前記第1の光磁気層が「逆A向き」磁化を有する記録マ
    ークが形成され、 (2)前記変調されたレーザー光が低レベルにあると
    き、前記第1の光磁気層の温度は中間温度に上昇し、そ
    の温度状態では少なくとも前記第3の光磁気層の磁化は
    残存しており変調されない記録磁界が作用しても前記第
    3の光磁気層の残存磁化が作用することによるか、又は
    前記レーザー光の照射がなくなって10℃以上50℃以
    下の温度範囲に低下する過程で変調されない記録磁界が
    作用しても前記第3の光磁気層の残存磁化が作用するこ
    とにより、結果として10℃以上50℃以下の温度範囲
    で前記第3の光磁気層が「A向き」磁化であり、前記第
    1の光磁気層が「A向き」磁化を有する記録マークが形
    成されるように、前記第2の光磁気層が前記第1の光磁
    気層と前記第3の光磁気層との相互作用を制御するよう
    なレーザー光の変調だけでオーバーライトが可能な光磁
    気記録媒体の製造方法において、 前記第1の光磁気層は前記透明干渉層の表面をスパッタ
    エッチングして平坦化したのちに成膜することにより、
    前記第1の光磁気層と前記第3の光磁気層との相互作用
    を強くすることを特徴とする光磁気記録媒体の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 基板上に透明干渉層と第1の光磁気層と
    第2の光磁気層と第3の光磁気層とをこの順に少なくと
    も設け、レーザー光を該基板を通して該第1の光磁気層
    に集束して照射することにより情報の書込を行い、レー
    ザー光を該基板を通して該第1の光磁気層に集束して移
    動させながら照射することにより情報の読出を行うよう
    にした光磁気記録媒体であって、 前記第1の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属と
    を少なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以
    上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜であ
    り、 前記第3の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属と
    を少なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以
    上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜であ
    り、 前記第2の光磁気層はネオジム(Nd)とガドリニウム
    (Gd)と鉄(Fe)とコバルト(Co)とチタン(T
    i)とを少なくとも含む非晶質合金の膜であり、前記第
    1の光磁気層の磁化の向きと前記第3の光磁気層の磁化
    の向きとを層平面に対して上向きまたは下向きの何れか
    一方を「A向き」とし、他方を「逆A向き」とすると
    き、前記第1の光磁気層の磁化はそのままで前記第3の
    光磁気層の磁化のみが書込の直前までに先行補助磁界に
    より「A向き」に揃えられ、情報に従い高レベルと低レ
    ベルとの間でパルス変調されたレーザー光が前記第1の
    光磁気層に照射された場合、 (1)前記変調されたレーザー光が高レベルにあると
    き、前記第1の光磁気層の温度は高温に上昇し、その温
    度状態で変調されない記録磁界が作用するか、又は前記
    レーザー光の照射がなくなって10℃以上50℃以下の
    温度範囲に低下する過程で変調されない記録磁界が作用
    することにより、結果として10℃以上50℃以下の温
    度範囲で前記第3の光磁気層が「逆A向き」磁化であり
    前記第1の光磁気層が「逆A向き」磁化を有する記録マ
    ークが形成され、 (2)前記変調されたレーザー光が低レベルにあると
    き、前記第1の光磁気層の温度は中間温度に上昇し、そ
    の温度状態では少なくとも前記第3の光磁気層の磁化は
    残存しており変調されない記録磁界が作用しても前記第
    3の光磁気層の残存磁化が作用することによるか、又は
    前記レーザー光の照射がなくなって10℃以上50℃以
    下の温度範囲に低下する過程で変調されない記録磁界が
    作用しても前記第3の光磁気層の残存磁化が作用するこ
    とにより、結果として10℃以上50℃以下の温度範囲
    で前記第3の光磁気層が「A向き」磁化であり、前記第
    1の光磁気層が「逆A向き」磁化を有する記録マークが
    形成されるように、 前記第2の光磁気層が前記第1の光磁気層と前記第3の
    光磁気層との相互作用を制御するようなレーザー光の変
    調だけでオーバーライトが可能な光磁気記録媒体の製造
    方法において、 前記第1の光磁気層は前記透明干渉層の表面をスパッタ
    エッチングして平坦化したのちに成膜することにより、
    前記第1の光磁気層と前記第3の光磁気層との相互作用
    を強くすることを特徴とする光磁気記録媒体の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 基板上に透明干渉層と第1の光磁気層と
    第2の光磁気層と第3の光磁気層と第4の光磁気層とを
    この順に少なくとも設け、レーザー光を該基板を通して
    該第1の光磁気層に集束して照射することにより情報の
    書込を行い、レーザー光を該基板を通して該第1の光磁
    気層に集束して移動させながら照射することにより情報
    の読出を行うようにした光磁気記録媒体であって、 前記第1の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属と
    を少なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以
    上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜であ
    り、 前記第3の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属と
    を少なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以
    上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜であ
    り、 前記第4の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属と
    を少なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以
    上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜であ
    り、 前記第2の光磁気層はネオジム(Nd)とガドリニウム
    (Gd)と鉄(Fe)とコバルト(Co)とチタン(T
    i)とを少なくとも含む非晶質合金の膜であり、前記第
    1の光磁気層の磁化の向きと前記第3の光磁気層の磁化
    の向きとを層平面に対して上向きまたは下向きの何れか
    一方を「A向き」とし、他方を「逆A向き」とすると
    き、情報に従い高レベルと低レベルとの間でパルス変調
    されたレーザー光が前記第1の光磁気層に照射された場
    合、 (1)前記変調されたレーザー光が高レベルにあると
    き、前記第1の光磁気層の温度は高温に上昇し、その温
    度状態で変調されない記録磁界が作用するか、又は前記
    レーザー光の照射がなくなって10℃以上50℃以下の
    温度範囲に低下する過程で変調されない記録磁界が作用
    することにより、結果として10℃以上50℃以下の温
    度範囲で前記第3の光磁気層が「A向き」磁化であり前
    記第1の光磁気層が「逆A向き」磁化であり、前記第1
    の光磁気層が「逆A向き」磁化であり、前記第4の光磁
    気層の磁化の向きは不変で「A向き」である記録マーク
    が形成され、 (2)前記変調されたレーザー光が低レベルにあると
    き、前記第1の光磁気層の温度は中間温度に上昇し、そ
    の温度状態では少なくとも前記第3の光磁気層の磁化は
    残存しており変調されない記録磁界が作用しても前記第
    3の光磁気層の残存磁化が作用することによるか、又は
    前記レーザー光の照射がなくなって10℃以上50℃以
    下の温度範囲に低下する過程で変調されない記録磁界が
    作用しても前記第3の光磁気層の残存磁化が作用するこ
    とにより結果として10℃以上50℃以下の温度範囲で
    前記第3の光磁気層が「A向き」磁化であり、前記第1
    の光磁気層が「A向き」磁化であり、前記第4の光磁気
    層の磁化の向きは不変で「A向き」である記録マークが
    形成されるように、 前記第2の光磁気層が前記第1の光磁気層と前記第3の
    光磁気層との相互作用を制御するような先行補助磁界が
    なくレーザー光の変調だけでオーバーライトが可能な光
    磁気記録媒体の製造方法において、 前記第1の光磁気層は前記透明干渉層の表面をスパッタ
    エッチングして平坦化したのちに成膜することにより、
    前記第1の光磁気層と前記第3の光磁気層との相互作用
    を強くすることを特徴とする光磁気記録媒体の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 基板上に透明干渉層と第1の光磁気層と
    第2の光磁気層と第3の光磁気層と第4の光磁気層とを
    この順に少なくとも設け、レーザー光を該基板を通して
    該第1の光磁気層に集束して照射することにより情報の
    書込を行い、レーザー光を該基板を通して該第1の光磁
    気層に集束して移動させながら照射することにより情報
    の読出を行うようにした光磁気記録媒体であって、 前記第1の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属と
    を少なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以
    上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜であ
    り、 前記第3の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属と
    を少なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以
    上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜であ
    り、 前記第4の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属と
    を少なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以
    上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜であ
    り、 前記第2の光磁気層はネオジム(Nd)とガドリニウム
    (Gd)と鉄(Fe)とコバルト(Co)とチタン(T
    i)とを少なくとも含む非晶質合金の膜であり、 前記第1の光磁気層の磁化の向きと前記第3の光磁気層
    の磁化の向きとを層平面に対して上向きまたは下向きの
    何れか一方を「A向き」とし、他方を「逆A向き」とす
    るとき、情報に従い高レベルと低レベルとの間でパルス
    変調されたレーザー光が前記第1の光磁気層に照射され
    た場合、 (1)前記変調されたレーザー光が高レベルにあると
    き、前記第1の光磁気層の温度は高温に上昇し、その温
    度状態で変調されない記録磁界が作用するか、又は前記
    レーザー光の照射がなくなって10℃以上50℃以下の
    温度範囲に低下する過程で変調されない記録磁界が作用
    することにより、結果として10℃以上50℃以下の温
    度範囲で前記第3の光磁気層が「A向き」磁化であり前
    記第1の光磁気層が「A向き」磁化であり、前記第4の
    光磁気層の磁化の向きは不変で「A向き」である記録マ
    ークが形成され、 (2)前記変調されたレーザー光が低レベルにあると
    き、前記第1の光磁気層の温度は中間温度に上昇し、そ
    の温度状態では少なくとも前記第3の光磁気層の磁化は
    残存しており変調されない記録磁界が作用しても前記第
    3の光磁気層の残存磁化が作用することによるか、又は
    前記レーザー光の照射がなくなって10℃以上50℃以
    下の温度範囲に低下する過程で変調されない記録磁界が
    作用しても前記第3の光磁気層の残存磁化が作用するこ
    とにより結果として10℃以上50℃以下の温度範囲で
    前記第3の光磁気層が「A向き」磁化であり、前記第1
    の光磁気層が「逆A向き」磁化であり、前記第4の光磁
    気層の磁化の向きは不変で「A向き」である記録マーク
    が形成されるように、 前記第2の光磁気層が前記第1の光磁気層と前記第3の
    光磁気層との相互作用を制御するような先行補助磁界が
    なくレーザー光の変調だけでオーバーライトが可能な光
    磁気記録媒体の製造方法において、 前記第1の光磁気層は前記透明干渉層の表面をスパッタ
    エッチングして平坦化したのちに成膜することにより、
    前記第1の光磁気層と前記第3の光磁気層との相互作用
    を強くすることを特徴とする光磁気記録媒体の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 基板上に透明干渉層と第1の光磁気層と
    第2の光磁気層と第3の光磁気層と第4の光磁気層と第
    5の光磁気層とをこの順に少なくとも設け、レーザー光
    を該基板を通して該第1の光磁気層に集束して照射する
    ことにより情報の書込を行い、レーザー光を該基板を通
    して該第1の光磁気層に集束して移動させながら照射す
    ることにより情報の読出を行うようにした光磁気記録媒
    体であって、 前記第1の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属と
    を少なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以
    上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜であ
    り、 前記第3の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属と
    を少なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以
    上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜であ
    り、 前記第4の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属と
    を少なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以
    上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜であ
    り、 前記第5の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属と
    を少なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以
    上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜であ
    り、 前記第2の光磁気層はネオジム(Nd)とガドリニウム
    (Gd)と鉄(Fe)とコバルト(Co)とチタン(T
    i)とを少なくとも含む非晶質合金の膜であり、前記第
    1の光磁気層の磁化の向きと前記第3の光磁気層の磁化
    の向きとを層平面に対して上向きまたは下向きの何れか
    一方を「A向き」とし、他方を「逆A向き」とすると
    き、情報に従い高レベルと低レベルとの間でパルス変調
    されたレーザー光が前記第1の光磁気層に照射された場
    合、 (1)前記変調されたレーザー光が高レベルにあると
    き、前記第1の光磁気層の温度は高温に上昇し、その温
    度状態で変調されない記録磁界が作用するか、又は前記
    レーザー光の照射がなくなって10℃以上50℃以下の
    温度範囲に低下する過程で変調されない記録磁界が作用
    することにより、結果として10℃以上50℃以下の温
    度範囲で前記第1の光磁気層が「逆A向き」磁化であり
    前記第3の光磁気層の磁化は前記第4の光磁気層のため
    に前記第5の光磁気層の磁化の影響を受けないで「A向
    き」磁化となり前記第5の光磁気層の磁化の向きは不変
    で「A向き」である記録マークが形成され、 (2)前記変調されたレーザー光が低レベルにあると
    き、前記第1の光磁気層の温度は中間温度に上昇し、そ
    の温度状態では少なくとも前記第3の光磁気層の磁化は
    残存しており変調されない記録磁界が作用しても前記第
    3の光磁気層の残存磁化が作用することによるか、又は
    前記レーザー光の照射がなくなって10℃以上50℃以
    下の温度範囲に低下する過程で変調されない記録磁界が
    作用しても前記第3の光磁気層の残存磁化が作用するこ
    とにより結果として10℃以上50℃以下の温度範囲で
    前記第3の光磁気層が「A向き」磁化であり、前記第1
    の光磁気層が「A向き」磁化であり、前記第5の光磁気
    層の磁化の向きは不変で「A向き」である記録マークが
    形成されるように、 前記第2の光磁気層が前記第1の光磁気層と前記第3の
    光磁気層との相互作用を制御するような先行補助磁界が
    なくレーザー光の変調だけでオーバーライトが可能な光
    磁気記録媒体の製造方法において、 前記第1の光磁気層は前記透明干渉層の表面をスパッタ
    エッチングして平坦化したのちに成膜することにより、
    前記第1の光磁気層と前記第3の光磁気層との相互作用
    を強くすることを特徴とする光磁気記録媒体の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 基板上に透明干渉層と第1の光磁気層と
    第2の光磁気層と第3の光磁気層と第4の光磁気層と第
    5の光磁気層とをこの順に少なくとも設け、レーザー光
    を該基板を通して該第1の光磁気層に集束して照射する
    ことにより情報の書込を行い、レーザー光を該基板を通
    して該第1の光磁気層に集束して移動させながら照射す
    ることにより情報の読出を行うようにした光磁気記録媒
    体であって、 前記第1の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属と
    を少なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以
    上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜であ
    り、 前記第3の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属と
    を少なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以
    上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜であ
    り、 前記第4の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属と
    を少なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以
    上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜であ
    り、 前記第5の光磁気層は鉄族遷移金属と希土類遷移金属と
    を少なくとも含む非晶質合金でかつ少なくとも10℃以
    上50℃以下でフェリ磁性を示す垂直磁化可能な膜であ
    り、 前記第2の光磁気層はネオジム(Nd)とガドリニウム
    (Gd)と鉄(Fe)とコバルト(Co)とチタン(T
    i)とを少なくとも含む非晶質合金の膜であり、 前記第1の光磁気層の磁化の向きと前記第3の光磁気層
    の磁化の向きとを層平面に対して上向きまたは下向きの
    何れか一方を「A向き」とし、他方を「逆A向き」とす
    るとき、情報に従い高レベルと低レベルとの間でパルス
    変調されたレーザー光が前記第1の光磁気層に照射され
    た場合、 (1)前記変調されたレーザー光が高レベルにあると
    き、前記第1の光磁気層の温度は高温に上昇し、その温
    度状態で変調されない記録磁界が作用するか、又は前記
    レーザー光の照射がなくなって10℃以上50℃以下の
    温度範囲に低下する過程で変調されない記録磁界が作用
    することにより、結果として10℃以上50℃以下の温
    度範囲で前記第1の光磁気層が「A向き」磁化であり、
    前記第3の光磁気層の磁化は前記第4の光磁気層のため
    に前記第5の光磁気層の磁化の影響を受けないで「A向
    き」磁化となり前記第5の光磁気層の磁化の向きは不変
    で「A向き」である記録マークが形成され、 (2)前記変調されたレーザー光が低レベルにあると
    き、前記第1の光磁気層の温度は中間温度に上昇し、そ
    の温度状態では少なくとも前記第3の光磁気層の磁化は
    残存しており変調されない記録磁界が作用しても前記第
    3の光磁気層の残存磁化が作用することによるか、又は
    前記レーザー光の照射がなくなって10℃以上50℃以
    下の温度範囲に低下する過程で変調されない記録磁界が
    作用しても前記第3の光磁気層の残存磁化が作用するこ
    とにより結果として10℃以上50℃以下の温度範囲で
    前記第3の光磁気層が「A向き」磁化であり、前記第1
    の光磁気層が「逆A向き」磁化であり、前記第5の光磁
    気層の磁化の向きは不変で「A向き」である記録マーク
    が形成されるように、 前記第2の光磁気層が前記第1の光磁気層と前記第3の
    光磁気層との相互作用を制御するような先行補助磁界が
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